JP3973994B2 - ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンの同時製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘキサフルオロプロピレン(以下、“HFP”と略記する)とオクタフルオロシクロブタン(以下、“RC318”と略記する)とを、同時に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、HFPは、フッ素系樹脂共重合体の原料に使用される単量体であって、テトラフルオロエチレン(以下、“TFE”と略記する)とともにフッ素樹脂製造の重要な原料である。該HFPを製造する方法としては、ジフルオロクロロメタン(以下、“R22”と略記する)を熱分解させて、TFEとHFPを同時に製造する方法(ヨーロッパ特許公開第0,287,219号公報及び米国特許第4,849,554号明細書参照)、TFEとRC318を熱分解させる方法(米国特許第3,446,858号明細書参照)、ポリテトラフルオロエチレンを熱分解させる方法(米国特許第2,759,983号明細書参照)、並びにトリフルオロメタン(以下、“R23”と略記する)を熱分解する方法(米国特許第3,009,966号明細書参照)が、今までに報告されている。
【0003】
それに加えて、Cresswellの上記ヨーロッパ特許公開第0,287,219号公報及び米国特許第4,849,554号明細書には、R22を次の式Iに示したように、反応温度750〜980℃、接触時間1〜50msで熱分解させることにより、TFEとHFPを同時に製造する方法が開示されている。
【0004】
【化1】
【0005】
この方法によると、反応温度が880℃以下の場合、R22の転換率は40%、HFPの選択率は9%以下に過ぎない。反応温度が930℃では、R22の転換率が50%、HFPの選択率が20%になる。しかしながら、上記のR22を熱分解させてHFPを製造する方法は、生成したHFPが、反応原料のR22と共沸混合物を形成するために、分離精製することが困難である。したがってTFEの選択率が高い反面、HFPの選択率が低いので、HFPを製造する方法としては適切でない。
【0006】
Waddellらの米国特許第2,759,983号明細書には、ポリテトラフルオロエチレン(以下、“PTFE”と略記する)を、反応温度750〜960℃、接触時間5秒以内で熱分解することにより、HFP58%、TFE37%及びRC318 2%を製造する方法が開示されている。
【0007】
なお、前記RC318は、噴射剤、冷媒及び半導体用洗浄剤などに使用されている。空気調和器用ターボ圧縮機の冷媒として優秀な性能が実証され、冷凍機市場でも需要が大いに増加すると期待される。また、RC318は、最近、Dupont Co. により、従来の半導体洗浄剤として使用されているヘキサフルオロエタンから代替しうる半導体の化学蒸着(CVD)室の洗浄ガスとして公表され、ヘキサフルオロエタンに地球温暖化に及ぼす影響があるために、その代替として、その需要が大いに増加するものと予測されている。
【0008】
RC318の製造方法としては、R22を熱分解させる方法(米国特許第2,384,821号明細書)、TFEを二量化する方法(米国特許第2,404,374号明細書、ヨーロッパ特許公開第0,451,793号公報及び特開昭57−59822号)、エチレンとTFEを反応原料に使用するシモンス電気化学的フッ素化反応(ヨーロッパ特許公開第0,445,399号公報)並びにPTFEを熱分解させる方法(米国特許第2,394,581号明細書及び米国特許第2,759,983号明細書)などが、今までに報告されている。
【0009】
Harmonらは、反応温度125〜500℃及び超高圧条件下でTFEを充分に反応させると、80%以上のRC318が生成すると報告し(米国特許第2,404,374号明細書)、AtkinsonとTrenwithは、TFEの熱分解反応及びRC318の熱分解反応に対する反応速度論的研究を行って、600℃より低い温度でTFEを二量化反応させると、主にRC318が生成することを報告している(J. Chem. Soc., 2082(1953))。約500℃における前記TFEの二量化反応によるRC318の製造方法は、次の式IIによって表わすことができる。(以下の式中、環状C4H8を、単に「C4H8」として示す)
【0010】
【化2】
【0011】
RC318の最も一般的な製造方法は、TFEを管型反応器で二量化する方法である。しかしながら、この方法は、TFEの二量化反応が激しい発熱反応であるため、反応温度を制御することが難しい。TFEは、高温で炭素とCF4とに分解し、炭素が、生成した固体ポリマーと一緒に反応器の出口に蓄積するために、反応系の圧力を上昇させる要因となる。そして、反応器の内部に炭素が蓄積すると、反応圧力が上昇し、TFEの接触時間が長くなり、発熱量が増加するために、反応が連鎖的に進行する。その結果、反応温度が急に1,000℃以上に上昇するため、反応を中断しなければならないという状況に達する。このように、管型反応器内でTFEの二量化反応を行ってRC318を製造する方法は、激しい発熱反応のために反応温度の制御が難しいので、商用化するのには不適当である。
【0012】
福井史郎らは、TFEとアンモニアを反応原料として用いて、RC318を製造する方法を報告している(特開昭57−59822号公報)。この方法においては、TFEをアンモニア中にバブリングさせて供給するか、または、TFEとアンモニアをそれぞれ定量ポンプを使用して反応器に供給した後、反応温度570〜700℃、反応圧力100〜600kPa{0〜5kgf/cm2G}及び接触時間0.3〜5秒の反応条件で反応させる。この時の転換率は50〜70%であり、RC318の選択率は85〜86%であると報告されている。しかしながら、このような方法は、反応速度が高いと、重合物が生成して反応管を閉塞させ、反応速度が低いと、反応率が低くなるために、工業的価値が低い。
【0013】
PTFEの熱分解によってRC318を製造する方法が、1946年にBenningらによって発表された(米国特許第2,394,581号明細書)。PTFEを575℃の温度条件で熱分解させることで、43%のRC318が生成すると報告されている。
【0014】
William Vesらは、TFE、エチレン及びフッ化水素を利用してRC318を製造する方法を発表し(ヨーロッパ特許公開第0,455,399号明細書)、エチレン/TFEのモル比を10:1で反応させて環状C4F4H4を製造した後、40〜50℃でシモンス電気化学的フッ素化反応を施して、RC318を製造している。すなわち、次の反応式III及びIVによって表わされる。しかしながら、この方法は、それ自体が複雑で、装置費用が高価なうえ、装置の腐食が激しいために、得策ではない。
【0015】
【化3】
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のRC318の製造方法においては、前述のようにすべて各種の不都合な点があった。
【0017】
それゆえ、本発明は、このような従来方法の課題を解決しようとしてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、激しい発熱反応によるTFEの二量化反応を、管型反応器内で実施する場合の反応温度を制御するという課題と、炭素及び固体ポリマーの生成による反応器運転上の難点とを、すべて解決して、TFEの二量化反応を安定して実施することで、オクタフルオロシクロブタン及びヘキサフルオロプロピレンを同時に選択的に製造する方法を提供することである。
【0018】
上記及びその他の、本発明の目的は、ここに実施態様を示し、広範囲に記載したように、水蒸気を供給するノズルが装備された流動床反応器を使用して、水蒸気の存在下でTFEの二量化反応を実施することによって達成することができる。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明のヘキサフルオロプロピレンとオクタフルオロシクロブタンを同時に製造する方法は、R22を熱分解して得たTFEと、水蒸気とを、水蒸気供給用分配器を備えた流動床反応器に供給して、TFEの二量化反応を実施することで、オクタフルオロシクロブタンとヘキサフルオロプロピレンとを同時に、かつ選択的に製造することを特徴とする。
【0020】
すなわち、本発明のヘキサフルオロプロピレンとオクタフルオロシクロブタンの同時製造方法においては、反応器の外壁温度、供給されるTFEとH2Oのモル比及び接触時間を制御することにより、二量化反応温度を制御することができる。また、水蒸気が供給された状態で二量化反応を実施することにより、反応器内の炭素及び固体ポリマーの生成を抑制することができるだけでなく、TFEの転換率及びHFPとRC318の選択率も制御することができるという特徴を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1によって、本発明をさらに詳細に説明する。図1は、R22の熱分解及びTFEの二重化反応の装置を示すフローチャートであって、本発明の一部を構成し、本発明の実施態様を示して、明細書本文とともに本発明の原理の説明を助ける。
【0022】
本発明の製造方法においては、予熱器2、超高温加熱炉3と組み合わされた熱分解反応器4及び冷却器(図示しない)等、並びにTFE蒸留塔12を含めた熱分解装置を使用して、R22を熱分解することにより、出発原料のTFEを製造した後、これを精製して、流動床反応器13の底部に供給する。一方、流体ポンプ6bでH2Oを供給して、水蒸気発生器7bで加熱した後、流動床反応器の底部に設置された分配器により、TFE流に水蒸気を供給する。
【0023】
このように、適切なモル比により、TFEとH2Oを流動床反応器の内部に供給して、TFEの二量化反応を実施することで、オクタフルオロシクロブタンとヘキサフルオロプロピレンとを、同時に選択的に製造する。この際、流動床反応器の内部に供給されるTFEと水蒸気との比率は、TFE/H2Oのモル比が0.1〜10になるようにすることが好ましく、次の反応式V及びVIに示されるように、二工程の反応で表わされる。
【0024】
【化4】
【0025】
本発明で使用されるR22の熱分解及びTFE二量化反応のための装置においては、図1に示したように、TFEを、反応式Vによって示されるように、過熱した水蒸気で希釈されたR22の熱分解反応により製造される。R22は、マスフローコントローラー1を介して、予熱器2に供給する。この時、予熱器の温度を、PID(Proportional-Integral-Derivative)温度コントローラーにより、100〜300℃の範囲に保ち、予熱された反応物を、熱分解反応器3(例として、反応器の体積:203ml)内に供給する。
【0026】
一方、過熱水蒸気用の水を、水タンク5で真空状態に減圧して空気を除去した後、窒素で加圧して全圧を常圧に保ち、ポンプ6aを用いて、所定量を水蒸気発生器7a内に供給する。さらに、水蒸気発生器7aのスチーム出口の温度を500〜600℃程度に保つように、液化天然ガス(LPG)の流量を制御する。水蒸気を、超高温加熱炉4で900〜950℃に過熱した後、熱分解反応器3内に供給する。
【0027】
そのようにして、反応系が安定した後に、窒素ガスの代わりにR22を所望の流量で供給して、熱分解反応を始める。副反応を抑制するために、反応器の出口ガスを、グラファイト製のHCl吸収塔8において、塩酸水溶液と混合させて急冷することにより、HClを吸収塔で除去する。HCl吸収塔8の内部は、ゴムライニングを施して、外部に冷却水を循環させることにより、カーボン製冷却器の吸収熱及び顕熱を除去する。HCl吸収塔で酸が除去された有機生成物を、次いでNaOH塔9で中和して、残留するHClを除去し、モレキュラーシーブを充填した乾燥塔10を通して、系中の水分を除去する。TFE蒸留塔12の頂部では、低沸点物質が濃縮されるために、TFEと酸素の濃度が増加して、常温において重合が起こる可能性がある。したがって、TFEを安定化するために、重合抑制剤としてα−ピネン(和光純薬株式会社製)を、0.005ml/minの速度で供給する。
【0028】
反応生成物中のN2、テトラフルオロメタン、R23及びヘキサフルオロエタンなどの不活性物質を、不活性物質蒸留塔11で分離、除去して、TFE蒸留塔12で未反応R22と低沸点物質を分離した後、精製したTFEを、TFE蒸留塔から得る。
【0029】
GC分析により、純度が99.99%以上になった時、TFEを流量制御計を経てステンレス鋼(例えばSUS310)製の流動床反応器13(例えば、外径:60.6cm、内径:52.7cm、反応領域の長さ/直径比(L/D):6)に供給して、二量化反応を実施する。流動化のための熱媒体としては、例えば活性炭を使用する。なお、予備実験として、石英製の流動床反応器により、最小流動化速度(Umf)を測定したところ、Umf=4.6cm/sであることが確認された。次いで、TFE/H2Oモル比が所定の値を保つことができるように、ポンプ6bを使用して、純水を水蒸気発生器7bにより、水蒸気として反応器に供給する。
【0030】
反応生成物を、酸性ガス洗浄塔14に通して酸を除去し、次いで濾過器15に通して、固体ポリマーを除去する。次いで、例えば熱伝導度検出器及びPoraplot Q 毛細管カラム(内径3.2mm、全長3m、SUS製)を備えたガスクロマトグラフィー(シリーズ550P、Gow-Mac Co.製)を使用して、生成物を分析する。または、反応生成物を、Poraplot Q 毛細管カラムを装着したGC/MS(HP 5890/5971、Hewlett Packard Co.)を使用して確認する。
【0031】
TFE−RC318及びRC318−HFPについての二成分系混合物のGC較正を行った後、ガスクロマトグラフィーの分析結果から、転換率及び生成物の選択率を計算する。他の反応生成物は、生成する量が少ないので、GC面積%をGCによるモル%と仮定して、ガスクロマトグラフィーの面積比をモル比に転換する。TFEの熱分解反応の転換率と、RC318及びHFPの選択率は、次式から計算され、他の各成分の選択率は、炭素収支式から計算することができる。
【0032】
【数1】
【0033】
【数2】
【0034】
【数3】
【0035】
上述のように、本発明による反応混合物からのTFEの効率的な精製、工程内における重合の防止、炭素生成の抑制及び安定した反応温度の制御などを考慮して、流動床反応及び精製系を設計することができる。このことにより、HFP及びRC318を同時に製造し得る、効率的な方法が提供される。
【0036】
反応器の外方側壁の温度は、反応器の外方側壁に装着された2個の加熱領域の熱電対を使用して、制御することができる。実際の反応温度は、外方側壁の温度、供給されるTFEと水蒸気のモル比、及び接触時間によって変化する。反応温度t1、t2、t3、t4及びt5を、流動床反応器の内部に設置された5個の熱電対を利用して測定する。t1及びt2は、反応物の流動が発生する地点の温度であって、t3、t4及びt5は、TFEの重合が起らないように断熱した部分の温度である。TFEの二量化反応の反応温度は、600〜780℃の範囲に維持される。該二量化反応は、激しい発熱反応であるが、本発明では、水蒸気が供給された流動床反応系を使用することで、反応器の内部の温度分布を比較的均一に制御することができる。
【0037】
したがって、本発明に使用される、水蒸気供給用ノズルを備え付けられた流動床反応装置は、反応温度の制御が難しい激しい発熱反応、副産物としてフッ化水素、塩化水素、硫酸または硝酸のような酸が生成する熱分解反応、酸化反応などに適用する場合、局部的な温度上昇を抑制することができる。それゆえ、このような装置は、激しい発熱を伴う反応に有用に適用することができるし、副産物の酸を容易に除去し得る長所がある。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例によって、より詳細に説明する。これらの例は、単に説明のためであって、本発明の範囲を限定するものでないと理解されるべきである。
【0039】
実施例1
図1に示すような流動床反応器を装備したTFE二量化反応装置で、HFPとRC318を同時に製造した。
【0040】
R22を、マスフローコントローラー1を使用して、44.2mol/hで予熱器2に供給し、200℃まで予め加熱した後、反応系に供給した。酸素を除去した水を、ポンプ6aを使用して、333mol/hで水蒸気発生器7aに供給し、550℃の水蒸気を発生させた後、これを超高温加熱炉4中の熱分解反応器3に供給した。反応器3の出口温度を740℃に維持しながら、R22を熱分解してTFEを製造した。該生成したTFEを蒸留塔12等で精製した後、流動床反応器13に、5mol/hで供給した。水蒸気を、3mol/hで流動床反応器13内のTFE流に供給した。TFE/H2Oのモル比は1.67、接触時間は室温・大気圧換算で13.86秒であって、反応温度t1=605℃、t2=604℃、t3=601℃の条件下で熱分解反応を行った。TFEの転換率は、63.34%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ5.0%及び89.35%であった。
【0041】
実施例2
流動床反応器の反応温度をt1=662℃、t2=662℃、t3=623℃に保った以外は、前記実施例1と同様な反応条件下で、TFEの二量化反応を行った。TFEの転換率は、78.45%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ9.42%及び84.66%であった。
【0042】
実施例3
流動床反応器の反応温度をt1=747℃、t2=747℃、t3=707℃に保った以外は、前記実施例1と同様な反応条件下で、TFEの二量化反応を行った。TFEの転換率は、82.78%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ39.07%及び38.27%であった。
【0043】
実施例4
前記実施例1と同様な方法で、TFEを製造した。生成したTFEを2.85mol/hで流動床反応器に供給して、水蒸気を3mol/hで流動床反応器内のTFE流に供 給した。TFE/H2Oのモル比=0.95、接触時間は18.96秒、反応温度t1=662℃、t2=663℃、t3=639℃の反応条件下で、二量化反応を行った。TFEの転換率は、81.83%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ24.39%及び66.82%であった。
【0044】
実施例5
流動床反応器の反応温度をt1=737℃、t2=737℃、t3=713℃に保った以外は、前記実施例4と同様な反応条件下でTFEの二量化反応を行った。TFEの転換率は、92.65%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ41.81%及び40.51%であった。
【0045】
実施例6
前記実施例1と同様な方法で、TFEを製造した。TFEを3mol/hで流動床反応器に供給して、水蒸気を0.75mol/hで流動床反応器内のTFE流に供給した。TFE/H2Oのモル比=4.0、接触時間は29.57秒、反応温度t1=646℃、t2=645℃、t3=600℃の反応条件下で二量化反応を行った。この時、TFEの転換率は、85.67%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ29.02%及び55.63%であった。
【0046】
実施例1〜6のTFEと水蒸気の供給速度、TFE/H2Oのモル比、反応器入口の基準接触時間、反応温度t1、t2及びt3、転換率及び各生成物への選択率を、次の表1に整理した。
【0047】
【表1】
【0048】
比較例1
図1に示すような熱分解反応及び精製系で、流動床反応器の代わりに管型反応器(内径=21mm、外径=24.5mm、長さ=1,200mm)を使用して、TFEの二量化反応を行った。5個の熱電対を使用して、管型反応器の入口から出口までの長さ方向の温度分布T1、T2、T3、T4及びT5を測定した。熱電対間の距離は30cmであって、T3、T4及びT5は、管型反応器で反応が起こる領域の長さ方向の温度分布である。TFEを蒸留塔で精製した後、これを管型反応器に5mol/hで供給し、反応圧力を147kPa{1.5kgf/cm2}にし、反応温度T3、T4、T5が454〜517℃の条件下で二量化反応を行った。
【0049】
反応初期のTFEの転換率は、91.3%であって、ヘキサフルオロエチレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ7.56%及び92.05%であった。反応領域の温度T3、T4、T5を、反応器の入口を基準として30cm間隔で測定した。しかし、局部的な発熱反応の領域は、反応器の外壁温度及び接触時間によって移動するので、熱電対間の中間地点の温度を測定することが不可能であり、そのため、正確な反応温度を確認することができなかった。それに加えて、反応が進行するにつれて、固体ポリマーの生成量が増加し、局部的な発熱反応によってTFEの炭化反応が進行してCF4が生成した。生成した炭化物は、管型反応器及びラインに蓄積して、圧力上昇の原因となり、発熱反応をいっそう促進させる結果を招いた。
【0050】
比較例2
反応温度T3、T4、T5を533〜581℃に保ったことを除いて、前記比較例1と同様な条件で、TFEの熱分解反応を行った。TFEの転換率は、96.0%であって、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ18%及び79.79%であった。前記比較例1と同様な、反応器の運転上の問題が発生し、反応温度の範囲が比較例1より高くなり、局部的な発熱反応が一層激しく進行して、反応器の温度制御が大きな課題となった。
【0051】
各比較例1及び2のTFE供給速度、反応圧力、反応温度T3、T4、T5、転換率及び各生成物に対する選択率は、次の表2に記載したとおりであった。
【0052】
【表2】
【0053】
比較例3
図1に示す熱分解反応装置により、過熱水蒸気希釈によるR22の熱分解反応を行って、HFPとRC318を同時に製造した。R22を、マスフローコントローラー1を使用して、44.2mol/hで予熱器2に供給し、200℃に予熱した後、これを熱分解反応器3(反応器の体積:203ml)に供給した。酸素が除去された水を、ポンプ6aを使用して333mol/hで水蒸気発生器7aに供給して、550℃の水蒸気を発生させ、超高温加熱炉4中の熱分解反応器3に供給した。739℃の反応温度でR22の熱分解反応を行い、HFP及びRC318を製造した。R22の転換率は、70.47%であって、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ98.78%、0.09%及び0.37%であった。
【0054】
比較例4
水を278mol/hで水蒸気発生器7aに供給して、熱分解反応器3の温度を718℃に保ったことを除いて、前記比較例3と同様な反応条件下でR22の熱分解反応を行った。TFEの転換率は、81.86%であって、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンへの選択率は、それぞれ93.93%、3.83%及び1.0%であった。この方法は、TFEが主生成物であって、HFPとRC318が少量生成するだけなので、HFPとRC318を同時に製造する方法として不適切である。
【0055】
前記比較例3及び4のR22、スチームの供給速度、反応温度、転換率及び各生成物への選択率を、次の表3に整理して示す。
【0056】
【表3】
【0057】
前記実施例と比較例とを比較した結果、管型反応器のTFE熱分解反応の転換率は、局部的な激しい発熱反応のために、流動床反応器の転換率よりも高く現れることが分かる。また、管型反応器で反応初期には、RC318への選択率が流動床反応器に比べて高く現れる。しかしながら、反応が進行するにつれて、局部的な発熱反応の領域が移動しながら反応温度が上昇して、RC318への選択率は減少し、炭化物の増加とともにHFPへの選択率が増加する傾向を示した。
【0058】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のヘキサフルオロプロピレン及びオクタフルオロシクロブタンの同時製造方法においては、従来法によるTFEの激しい発熱反応、及び管型反応器内の炭素と固体ポリマーの生成のために生じる反応器運転上の困難を、改善することができるという効果がある。
【0059】
さらに、TFEの二量化反応温度は、反応器の外方側壁温度、TFE/H2Oのモル比及び接触時間を容易に制御できる。そのうえ、水蒸気を供給することにより、固体ポリマー及び炭素の生成を抑制することができる。さらに、転換率はもちろん、HFP及びRC318の選択率も一様に制御し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のR22の熱分解及びTFEの二量化反応の装置を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:マスフローコントローラー 2:予熱器
3:熱分解反応器 4:超高温加熱炉
5:水タンク 6a,6b:ポンプ
7a,7b:水蒸気発生器 8:HCl吸収塔
9:NaOH塔 10:乾燥塔
11:不活性物質蒸留塔 12:TFE蒸留塔
13:流動床反応器 14:酸性ガス洗浄塔
15:濾過器
Claims (6)
- (b)流動床反応器に供給される該テトラフルオロエチレン流に、テトラフルオロエチレン/水蒸気のモル比が0.1〜10になる比率で、水蒸気供給用分配器を介して水蒸気を供給し、次いで流動床反応器内でテトラフルオロエチレンの二量化反応を実施する工程を含むことを特徴とする、オクタフルオロシクロブタン及びヘキサフルオロプロピレンを選択的に同時に製造する方法。
- (a)ジフルオロクロロメタンを熱分解してテトラフルオロエチレンを製造し、次いで得られたテトラフルオロエチレンを水蒸気供給用分配器を備えた流動床反応器に供給する工程と;
(b)流動床反応器に供給される該テトラフルオロエチレン流に、テトラフルオロエチレン/水蒸気のモル比が0.1〜10になる比率で、水蒸気供給用分配器を介して水蒸気を供給し、次いで流動床反応器内でテトラフルオロエチレンの二量化反応を実施する工程と
を含むことを特徴とする、オクタフルオロシクロブタン及びヘキサフルオロプロピレンを選択的に同時に製造する方法。 - 前記工程(a)が、
i)予熱器、超高温加熱炉、熱分解反応器及び冷却器を含めた熱分解装置内で、ジフルオロクロロメタンを熱分解してテトラフルオロエチレンを生成させ;
ii)該生成したテトラフルオロエチレンを、HCl吸収塔、NaOH塔及び乾燥塔をそれぞれ通過させ;
iii)該テトラフルオロエチレンを蒸留塔で精製し;そして
iv)該精製されたテトラフルオロエチレンを、蒸留塔から流動床反応器に供給する
ことを含む、請求項2記載の製造方法。 - 前記工程(b)において、前記水蒸気が、水を液体ポンプによって供給して予熱することにより水蒸気の状態に転換されたものであり、次いで該水蒸気を流動床反応器内の底部に設置された分配器によって、テトラフルオロエチレン流に供給する、請求項1または2記載の製造方法。
- 前記工程(b)において、テトラフルオロエチレンの二量化反応の反応温度を600〜780℃に保つ、請求項1または2記載の製造方法。
- 前記流動床反応器内の接触時間を、1〜35秒に保つ、請求項1または2記載の製造方法。
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