JP3973880B2 - 遠隔施解錠機能付き什器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、施錠することが可能な什器に係り、特にメカニカルで煩雑な作業を省略して、これら什器の解錠を可能とした遠隔施解錠機能付き什器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、施解錠することが可能な什器の施解錠方法としては、その什器の鍵をもって什器に出向き、鍵を鍵穴に差し込んで施解錠することにより実施されているが、これら鍵による施解錠に際しては、鍵を持参するとともに、その鍵を鍵穴に差し込んで施解錠操作を実施する必要があり、什器に荷物や書類を収納、搬出する際には、これら荷物を持った状態にて前記施解錠操作を行うことになるため、これら施解錠操作が行い難いばかりか、鍵を什器に持参する必要があることから、これら鍵等が紛失し易いという問題があった。
【0003】
このため、近年においては、これらの問題を解決する1手法として、電磁波や赤外線等を用いてリモート端末により遠隔にて什器の施解錠を実施することのできる遠隔施解錠機能付き什器(リモコン什器)が検討されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これら遠隔施解錠機能付き什器(リモコン什器)においては、複数の使用者が共有する什器の施解錠を使用者毎に実施することを可能とするために、通常において各使用者のリモート端末(リモコン)に識別符号を付与し、該識別符号を該使用者が施解錠を許諾された什器に登録することで、これら識別符号が電磁波や赤外線等により送信されて該当する什器が施解錠するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらリモート端末(リモコン)による施解錠を実施する場合においては、同一の什器に対し複数の施解錠許諾者が存在する場合があるが、このような場合においては、1人が解錠中において他の施解錠許諾者が施錠操作を実施することで施錠がなされてしまったり、該施錠が開閉扉等の解放中に実施されることで、エラーが生じてしまう場合があるという不都合があった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、同一の什器に対し複数の施解錠許諾者が存在する場合においても、解錠中において他の利用者による施錠が実施されてしまうことを防止することのできる遠隔施解錠機能付き什器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、少なくとも内部に収容部を有するとともに、該収容部へのアプローチを規制する規制部材と、該規制部材の開放を抑止又は該抑止を解除する施解錠手段と、リモート端末から発信される指示信号を非接触にて少なくとも受信し得る非接触通信手段と、解錠或いは施錠を許諾された施解錠許諾者のリモート端末に付与された端末符号を登録できるようになっている施解錠許諾端末記憶手段と、前記リモート端末より前記解錠信号或いは施錠信号とともに送信されてくる端末符号を前記施解錠許諾端末記憶手段に登録されている端末符号と照合し、該照合が一致した場合において該端末符号とともに受信した施錠信号或いは解錠信号に該当する施解錠制御を実施する制御手段と、を備える遠隔施解錠機能付き什器において、
前記解錠信号とともに受信し、前記照合が一致した前記端末符号を解錠履歴として登録する解錠履歴登録手段を有し、前記制御手段は、前記施錠信号を受信した場合において、前記解錠履歴登録手段に、その端末符号以外の解錠履歴登録が存在していた場合には、施錠制御を実施しないで、受信した端末符号の解錠履歴を削除することを特徴としている。
この特徴によれば、前記解錠履歴登録手段に施錠信号とともに受信した端末符号以外の解錠履歴登録が存在する場合、つまりは、施錠操作を実施した施解錠許諾者以外の利用者が解錠中である場合においては、施錠制御が実施されないようになるため、同一の什器に対し複数の施解錠許諾者が存在する場合においても、解錠中において他の利用者による施錠が実施されてしまうことを防止することができる。
【0009】
本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記解錠履歴登録手段に解錠履歴登録が存在する場合において、該登録が残存していることを報知する報知手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、施錠操作を実施しても施錠がなされない要因が、解錠履歴登録が残存することによるものであることを操作者等が確認できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
(実施例)
図1は、本実施例の什器施解錠システムが導入されたオフィスを示す図であり、図2は、本実施例の什器施解錠システムに用いた遠隔施解錠機能付き什器である両開書庫1a,1b,1cと、ラテラルキャビネット2a,2b,2cとが組み合わされた2段セットを示す外観斜視図であり、図3は、本実施例の什器施解錠システムに用いた遠隔施解錠機能付き什器であるワゴン3a,3bを示す外観斜視図である。
【0011】
まず、本実施例の什器施解錠システムは、図1に示すように、什器として両開書庫(A)1aとラテラルキャビネット(A)2a、両開什器(B)1bとラテラルキャビネット(B)2bと、両開書庫(C)1cとラテラルキャビネット(C)2cと、が組み合わされた3つの2段セットと、ワゴン(A)3a,ワゴン(B)3bとを什器として用いたシステムとされている。
【0012】
本実施例の什器施解錠システムが適用されたオフィス内には、前記ワゴン(A)3a,ワゴン(B)3bに対応して2つのデスクが設けられており、一方のデスクにはパソコン5と前記各什器の施解錠を遠隔にて実施可能とするためのリモート端末4とが配置されている。
【0013】
また、本実施例では、図1に示すように、前記パソコン5の他に、前記各什器の各制御ユニット11、21、31と微弱電波による無線データ通信を行って、予め施解錠許諾者のリモート端末として前記制御ユニット11、21、31に登録されているリモコン8を用いて施解錠を遠隔にて実施できるようになっている。
【0014】
まず、本実施例に用いた遠隔施解錠機能付き什器である両開書庫1a,1b,1cと、ラテラルキャビネット2a,2b,2cとが組み合わされた2段セット、特に具体的に両開書庫1a,1b,1cを例に図2を用いて説明する。
【0015】
両開書庫1a,1b,1cの内部は書類等を収納可能な収納部14とされており、該収納部を塞ぐようにその前面が開閉自在とされた規制部としての開閉扉1’とされていて、該開閉扉1’の枢支辺と対向する開放辺の上部位置には、前記リモート端末4やリモコン8からの電波を受けて施解錠の制御を行う制御ユニット11が設けられているとともに、該開放辺の略中央部位置には、錠前20に対応するように鍵ユニット18が設けられており、該鍵ユニット18は前記制御ユニット11に接続されていて、該制御ユニット11からの駆動出力により内部に鍵を施解錠位置に移動させるための駆動モータ(図示略)が駆動して鍵の施解錠を実施するようになっており、これら制御ユニット11並びに鍵ユニット18は、両開書庫の本体側に設けられた係合孔16との係合により開閉扉1’の開放を規制するラッチ爪15を開閉扉1’の前面に設けられている取手の操作により駆動するためのラッチ爪駆動機構(図示略)とともに、前記開放辺側に設けられた扉収納部12の内部に収納されている。
【0016】
尚、図2において13は、前記制御ユニット11に電力を供給するための電力ケーブルであり、該電力ケーブル13は、図1に示すように、両開書庫1a,1b,1cの背面より導出された電源ケーブル19に接続されており、前記制御ユニット11の動作電力が外部より供給されるようになっており、前記電力ケーブル13は、開閉扉1’内部に埋設されている。
【0017】
また、前記制御ユニット11の配置位置に該当する開閉扉1’前面上部位置には、電波の受信時等に点灯制御される受信ランプ(LED)118と、何らかの不具合(エラー)の発生時において点滅点灯されるエラーランプ(LED)119、並びに解錠履歴が登録されている場合において点灯される履歴ランプ(LED)121が設けられているとともに、該制御ユニット11の上面位置には、制御ユニット11内に設けられている開閉扉1’の開放を光により検知するための開閉センサ115に連なる開口17が設けられている。
【0018】
また、本実施例に用いたラテラルキャビネット2a,2b,2cについて説明すると、該ラテラルキャビネット2a,2b,2cは、3つの引き出し部2を備えるものとされ、その上部の天板23の前面には、前記両開書庫1a,1b,1cと同様とされた鍵ユニット22と制御ユニット21とが設けられており、該鍵ユニット22と制御ユニット21とが接続されている。
【0019】
この制御ユニット21の前面位置には、前記両開書庫1a,1b,1cと同様に、前記制御ユニット21に接続された受信ランプ(LED)118、エラーランプ(LED)119、並びに履歴ランプ(LED)121が設けられている。尚、図1における29は、ラテラルキャビネット2a,2b,2cに電力を供給するための電源ケーブルである。
【0020】
次いで、本実施例に用いた前記ワゴン3a,3bについて図3に基づき説明すると、該ワゴンは、3つの引き出し30a,30b,30cを備えるタイプのものとされ、その最上段の引き出し30aを覆う前面板3’にキー孔36が設けられており、該引き出し30aのみが施錠できるようになっている。
【0021】
この引き出し30aの前記前面板3’の引き出し内方側には、前記キー孔36に対応して前記両開書庫1a,1b,1cと同様とされた鍵ユニット32と、該鍵ユニット32に接続された制御ユニット31とが収納されていて、前記前面板3’の該制御ユニット31に対応する位置には、前記と同様に受信ランプ(LED)118並びにエラーランプ(LED)119が設けられている。尚、これらワゴンは、基本的に利用登録者が1人なので、前記履歴ランプ(LED)121は設けられていない。
【0022】
この制御ユニット31は、電力ケーブル59を通じて引き出し30aの内方端に設けられている電源雄コネクタ61に接続されており、引き出し30aの収納時において該電源雄コネクタ61が、ワゴン本体側に電源ケーブル60に接続されて設けられている電源雌コネクタ62と嵌合して通電するようになっており、前記制御ユニット31は、前記引き出し30aが引き出されて前記電源雄コネクタ61が電源雌コネクタ62との嵌合が解除されて非通電となった状態においても動作可能なように、2次電池(図示略)を有しており、該2次電池により非通電時においても動作できるようになっている。
【0023】
尚、図3中の58は、制御ユニット31に搭載されている開閉センサ115のための開口である。
【0024】
次いで、これら各什器に使用される前記鍵ユニット18,22,32は、いずれも鍵(キー)により手動にても施解錠が可能とされており、これら本実施例に用いた鍵ユニットについて、前記ワゴン3a,3bに使用される鍵ユニット32を例に以下に説明する。
【0025】
この鍵ユニット32には、シリンダ錠40が、図6に示すように折曲された板状のカバー38内に収容されており、カバー38の前方から挿通突出したシリンダ錠40の先端40aがカバー38の前面で支持され、その後端はカバー38の後方に垂直に固定された前面板42に支持されている。
【0026】
カバー38の後方には、前面板42に対し所定間隔をもって後面板44が平行に固定されており、前面板42と後面板44によって形成される矩形の間隙内には後述する作動板45と、作動アーム46が長手方向に摺動可能に案内支持されている。
【0027】
シリンダ錠40の後端には、差し込まれたキー35の回転によって所定角度回転可能な偏心軸48が前面板42を通して突出しており、この偏心軸48は、作動板45の所定位置に形成された垂直な長溝50に遊嵌している。
【0028】
従って、作動板45は、キー35のマニュアル操作による正逆回転によって偏心回転する偏心軸48の回転力が長溝50によって変換されて直線往復動作が可能となっている。
【0029】
また、図5及び図6に示されるように、作動板45の一端前面にはL型のブラケット52を介して減速機付きモータ54(以下減速モータと称する)が作動板45の側面と平行になるよう取付けられており、減速モータ54の出力軸にはピニオンギャ55が固定されている。
【0030】
作動板45の背面には該作動板45より長尺の帯板状の作動アーム46が、作動板45に対し移動方向に沿って摺動可能に摺接しており、作動アーム46前方の片側前面に固定された所定長さのラック56上面のラック歯56aと、このラック歯56aに噛合する減速モータ54のピニオンギャ55により変換機構が構成されている。
【0031】
作動アーム46の後方には、該作動アーム46の移動する軌道上に、作動アーム46の施錠位置と解錠位置とを検出する検出器としてのリミットスイッチ58a、58bが移動方向前後に配置されており、これらリミットスイッチ58a、58bによる検出信号を減速モータ54の回転方向の切り換え条件としている。
【0032】
そして、図4に示すように、上段の引き出し30aが収容される本体の内壁には、引き出し30aを内部に入れた状態において、作動アーム46の移動により挿通可能な施錠孔43が作動アーム46に対応して形成されている。
【0033】
以下、この鍵ユニット32の施解錠動作について図7(a)、(b)、(c)を参照して説明する。
【0034】
本発明の鍵ユニット32は、基本的に前記制御ユニット31からの電気的な駆動により使用されるもので、電気的なトラブルが生じた際に手動操作により解錠することができるようにしたものである。
【0035】
すなわち、図7の(a)に示すように、上段の引き出し30aを本体内部に収容した状態で、リモコン8や前記リモート端末4からの施錠の遠隔操作による前記制御ユニット31からの施錠駆動出力により減速モータ54を起動させて、ピニオンギヤ55を矢印方向(反時計回り)に回転することにより、このピニオンギヤ55と噛合しているラック56を介して作動アーム46が作動板45の背面と後面板44によって案内されて矢印方向に左行し、シリンダ錠40によって移動不能な状態の作動板45に対しても左方に移動することで、その先端46aが施錠孔43を挿通した際に上段の引き出し30aがロックされる。
【0036】
この状態では、後方に配置されているリミットスイッチ58bが最初にOFF状態となった後に、前方に配置されているリミットスイッチ58aがOFF状態となり、このリミットスイッチ58aからのOFF信号により、減速モータ54の回動を停止し、前記制御ユニット31は該鍵ユニット32における施錠状態を確認できる。
【0037】
次いで、前記リモコン8や前記リモート端末4からの解錠の遠隔操作による前記制御ユニット31からの解錠駆動出力により減速モータ54が逆転されると、図7の(b)に示すように、ピニオンギヤ55が矢印方向(時計回り)に回転することで、作動アーム46がピニオンギヤ55と噛合しているラック56を介して矢印方向に右行し、上記同様に移動不能な状態の作動板45に対しても右方に移動し、その先端46aが施錠孔43から抜き出されることで引き出し30aのロックが解錠される。
【0038】
この状態では、前方に配置されているリミットスイッチ58aが最初にON状態となった後に、後方に配置されているリミットスイッチ58bがON状態となり、このリミットスイッチ58bからのON信号により、減速モータ54の回動を停止し、かつ前記制御ユニット31が該鍵ユニット32における解錠状態を確認できるようになる。
【0039】
ここで、鍵ユニット32が図7の(a)に示すように電気的に施錠状態にあるとき、鍵ユニット32や制御ユニット31に不具合が生じて施解錠不能となった際は、図7の(c)に示す引き出し30aの前面のキー孔36を通して鍵ユニット32のシリンダ錠40にキー35を差込み、キー35をマニュアルで例えば時計回りに回転させることにより、これと同方向に回転する偏心軸48と遊嵌している長溝50を介して作動板45が矢印方向に右行する。
【0040】
このとき、作動板45上に取付けられている減速モータ54は停止状態となっているため、この減速モータ54のピニオンギャ55に外方から回転力が作用した場合には、停止状態の減速モータ54は図示しない減速機構により回転不能であることから、作動アーム46はピニオンギャ55と噛合しているラック56を介して作動板45と共に同方向に移動することで施錠状態を解錠することが出来る。尚、解錠状態にある場合の施錠は前記と逆方向にキー35を回動させれば良い。
【0041】
尚、その他の什器の鍵ユニット18,22も前記鍵ユニット32と同様に手動にても施解錠をキーを使用して実施できるようになっているが、その詳細な機構説明は省略するものとする。
【0042】
次いで、これら鍵ユニットに接続される本実施例の制御ユニット11,21,31について説明する。尚、本実施例では、これら各制御ユニット11,21,31はその形状等が若干異なるが、その構成と機構はほぼ同一とされているため、制御ユニット11について以下に説明する。
【0043】
この制御ユニット11の構成は図9に示すようになっており、その内部には、前記リモート端末4やリモコン8からの電波(本実施例では315MHz帯)を受信するためのコイルアンテナ120並びに受信した電波を復調するための無線モデム126’とを内在する非接触通信手段である無線モジュール126と、該無線モジュール126における前記リモート端末4やリモコン8からの解錠指示や施錠指示の受信に基づいて前記鍵ユニット18(22,32)の施解錠の制御を行うとともに、不揮発性メモリであるEEPROM128に登録されている解錠許諾登録者が携行するリモコン8の端末符号や、解錠許諾登録者のリモート端末4の端末符号の照合等の処理を行う制御手段としての制御マイコン(MPU)127と、エラー時にエラー音を出力するためのサウンダ116やエラーランプ(LED)119,119’並びに受信ランプ(LED)118,118’が接続さたドライバ117や、開閉扉1’の開閉を光にて検知するための開閉センサ115や、解錠許諾登録者のリモコン8やリモート端末4の端末符号の登録時に操作される登録ボタンスイッチ124や、これら登録の削除時に操作される削除ボタンスイッチ125や、前記電力ケーブル13に接続されて、交流を直流に変更して装置内部並びに後述する接続コネクタ部129を通じて鍵ユニット18に供給するための電源ユニット130や、前記鍵ユニット18(22,32)に接続されて、該鍵ユニット18(22,32)に電力と駆動出力を伝達するための接続コネクタ部129と、が設けられた構成とされている。尚、前記ワゴン3a,3bに搭載される制御ユニット31には、前記電源ユニット130内部に2次電池と該2次電池への充電回路を有している。
【0044】
この制御マイコン(MPU)127には、施解錠許諾端末記憶手段としての不揮発性のEEPROM128が接続されていて、該EEPROM128には、該制御マイコン(MPU)127が実施する各種の制御プログラムが記憶されているとともに、施解錠許諾者が所持する端末の端末符号、具体的には後述する鍵種別符号と各リモート端末またはリモコン8に固有に付与された端末ID(IDコード)から構成される端末符号が登録されるようになっている。
【0045】
また、本実施例の制御ユニット11は、図8に示すように、前記扉収納部12内に収納されており、前記登録ボタンスイッチ124並びに削除ボタンスイッチ125が、扉収納部12の内方側に形成されており、これら登録ボタンスイッチ124並びに削除ボタンスイッチ125の操作に伴う受信ランプ(LED)118や前記エラーランプ(LED)119の点灯を開閉扉1’の内方から確認できるようにするために、受信ランプ(LED)118や前記エラーランプ(LED)119や前記履歴ランプ(LED)121と同様に点灯制御される受信ランプ(LED)118’や前記エラーランプ(LED)119’、履歴ランプ(LED)121’が設けられている。尚、これら受信ランプ(LED)118’や前記エラーランプ(LED)119’、履歴ランプ(LED)121’は、他の制御ユニット22,32では設けられていない。また、前記登録ボタンスイッチ124並びに削除ボタンスイッチ125は、前記ワゴン3a,3bでは、前記前面板3’の内方面に設けられているとともに、前記ラテラルキャビネット2a,2b,2cにおいては、前記天板23の内方面となる収容部内面の天井部位置に設けられている。
【0046】
次いで、これら各什器に設けられた前記制御ユニット11,21,31に微弱電波による無線通信を行うリモート端末4について説明すると、本実施例のリモート端末4は図10に示すように、その上部にダイポールアンテナ132を備える箱状の筐体131を有し、その前面には、電源供給による稼働を報知するためのパワーランプ134と、電波の送信時に点灯される送信ランプ144と、他のリモート端末4やリモコン8からの送信を受信した場合に点灯される受信ランプ145が設けられているとともに、該筐体131の背面からは通信ケーブル7が導出されていて、該通信ケーブル7を介してパソコン5とデータ通信可能に接続されている。
【0047】
この筐体131の内部には、図11に示すように、前記パワーランプ134や送信ランプ144、受信ランプ145を点灯駆動するためのドライバ141と、前記通信ケーブル7を介して前記パソコン5とデータ通信をシルアル通信規格であるRS232C規格により実施するための通信部138と、前記ダイポールアンテナ132に接続されて、該ダイポールアンテナ132にて受信された電波の復調並びに送信するデータの変調を実施する変復調モデム137’を内蔵する非接触通信手段としての無線モジュール137と、その時点の日付並びに時刻情報を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)143と、これら各部に接続され、前記通信ケーブル7にて接続されている解錠や施錠指示の受け付けに伴い該パソコン5から出力される図14に示すような送信データパケットの送信処理や、他の前記リモート端末4やリモコン8からの送信を受信して該送信データを前記パソコン5に出力する受信処理を行う制御マイコン(MPU)140と、該制御マイコン(MPU)140が各種処理に使用可能なRAM139と、該制御マイコン(MPU)140が実施する制御内容が記述された制御プログラム並びに該リモート端末4に固有に付与されたリモート端末ID(IDコード)と4種類の鍵種別符号から成る端末符号を記憶するためのEEPROM142と、が設けられている。
【0048】
尚、このリモート端末4が前記通信ケーブル7にて接続されるパソコン5には、該パソコン5上にて動作する施解錠アプリケーションが搭載(インストール)されており、該パソコン5を用いて各什器の施解錠を実施できるようになっている。
【0049】
次いで、本実施例のリモコン8を図12並びに図13を用いて説明すると、本実施例に用いたリモコン8は、図12に示すような略前方後円状で比較的小型且つ薄型の樹脂筐体81を用いることで携行を可能としているとともに、その上面には施錠ボタン82と解錠ボタン83並びに送信ランプ(LED)88とが設けられている。
【0050】
この樹脂筐体81の内部には、図13に示すように、各什器の前記制御ユニット11,21,31に搭載されている無線モジュール126への無線通信を行うための送信モジュール84と、該送信モジュール84に接続されて微弱電波を出力するためのコイルアンテナ87が内蔵されている。
【0051】
また、この送信モジュール84にはコントローラ85が接続されており、該コントローラ85内には、一度のみ電気的にデータを記憶可能なOTPROM89が内蔵されていて、該OTPROM89には、該リモコン8に固有の端末符号が書き換え不能に登録されており、前記施錠ボタン82戒いは解錠ボタン83が操作されることにより、該操作に基づく施錠指示又は解錠指示と前記OTPROM89に登録されている端末符号とから成る図14に示す送信データパケットが前記送信モジュール84に出力されることで、該データ列が変調されて前記コイルアンテナ87から出力される。
【0052】
尚、図13中の86は、前記送信モジュール84並びにコントローラ85を付勢するための蓄電手段であるボタン電池であり、該ボタン電池86は交換可能とされている。
【0053】
次いで、本実施例の施解錠システムにおいて、前記した各什器をリモート端末4並びにリモコン8にて個別に施解錠するために、前記リモート端末4並びにリモコン8に付与される前記端末符号について説明する。
【0054】
本実施例では、これら端末符号を、図14に示すように、鍵種別符号と各リモート端末4並びにリモコン8に固有に付与されたリモート端末ID(IDコード)から構成している。
【0055】
このリモート端末ID(IDコード)は、構築される施解錠システムにおいて使用される各リモート端末4並びにリモコン8に、同一のリモート端末ID(IDコード)が存在しないように固有とされる。
【0056】
また、前記鍵種別符号は、前記リモート端末4にのみ複数(本実施例では4つ)が付与され、同一のリモート端末ID(IDコード)であっても4つの鍵種別を使用して、自分が施解錠を許諾されている什器の中でも、施解錠する什器を区別して施解錠を実施できるようになっている。
【0057】
尚、リモコン8には図15に示すように、単一の鍵種別符号である「99」の鍵区分が付与され、該「99」の鍵区分は、一斉解除の区分とされており、該「99」の鍵種別符号を受信した制御ユニット11,21,31は、該鍵種別符号に次いで送信されてくるリモート端末ID(IDコード)の合致に基づき、解錠或いは施錠を実施することで、該リモコン8の利用者が施解錠を許諾されている全ての什器の施解錠が一斉に実施されるようになっている。
【0058】
これら本実施例の前記リモート端末4における端末符号の構成を図16に示す。具体的には、端末符号を構成する鍵種別符号は2桁の数値とされ、該2桁の数値である01〜99の内、4つ毎に1つのリモート端末ID(IDコード)に割り当てられている。本実施例では、リモート端末ID(IDコード)として4桁の数値(0001〜9999)までを使用することから、端末符号の6桁として24組×9999=239976通りの端末符号が存在することとなり、同一のシステムにて最大239976台のリモート端末4と、9999台のリモコン8を併用することが可能とされている。
【0059】
以下、本実施例の什器施解錠システムの運用状況について以下に説明する。まず、前記リモート端末4またはリモコン8にて各種什器の施解錠を行うためには、施解錠を行う什器の前記制御ユニット11,21,31に、使用するリモート端末4またはリモコン8に予め付与されて記憶されている端末符号を登録しておく必要がある。
【0060】
これら登録の処理内容について前記リモコン8を用いた場合を例に説明すると、まず、リモコン8にて施解錠を実施したい什器、例えば両開書庫Aにリモコン8を登録する場合は、予めキーを錠前に挿入して開閉扉1’を開放した状態とするとともに、キーの位置を解錠状態の位置、つまりはキーが抜き取り不可な位置とする。
【0061】
この状態にて、図8に示すように、前記開閉扉1’の内面側に設けられている前記登録ボタンスイッチ124を押圧操作し続ける。
【0062】
該操作は、図17に示す制御ユニット11,21,31が実施する処理内容を示したフロー図にあるように、ステップS1にて検出されて図18に示す登録、削除処理が実施される。
【0063】
該登録、削除処理では、まずT1ステップにおいて扉が開放状態であるかが前記開閉検出センサ115からの開閉検出(具体的には開放による光検出)により判定されるとともに、T2ステップにおいて鍵ユニット18にキーが挿入状態であって、その位置が解錠状態であるかが判定され、前記T1並びにT2いずれもが「Yes」の場合においてのみT3に進み、いずれかが「No」である場合には前記S1に戻るようになっている。
【0064】
次いで前記登録ボタンスイッチ124の継続的な押圧操作はT3により登録ボタンスイッチ124が操作されたものと判定されてT9へ進み、該T9にて削除ボタンスイッチ125が操作されていないと判断されてT10へ進んで、所定時間に渡り無線モジュール126における受信検出を実施する。
【0065】
この段階において登録の操作者は、登録しようとするリモコン8の施錠ボタン82或いは解錠ボタン83のいずれかを押圧操作する。
【0066】
該操作に基づき、リモコン8からは前記図14に示すように、解錠或いは施錠コマンドとともに、鍵種別符号(前述のようにリモコンの場合は「99」のみ)とリモート端末ID(IDコード)とから成る端末符号とを含む送信データが送信される。
【0067】
この送信データは、登録しようとしている制御ユニット11にて受信され、T10ステップにて所定時間内に無線モジュール126における受信が検出される。尚、該受信が所定時間内に検出されない場合は前記S1に戻るようになっている。
【0068】
この送信データの受信に基づき、制御ユニット11内の前記制御マイコン(MPU)127は、前記受信ランプ(LED)118,118’を点灯制御して受信を報知するとともに、該受信した送信データから端末符号を抽出、特定する(T11)。
【0069】
次いで、該特定した端末符号を前記EEPROM128に記憶して登録するとともに(T12)、前記T11にて点灯した受信ランプ(LED)118,118’を消灯し(T13)、前記S1へ戻ることで、制御ユニット11にリモコン8の端末符号が登録されるようになっている。
【0070】
尚、これら登録の方法は、前記リモート端末4でも同様の手順にて実施することができる。但し、リモコン8とは異なり、パソコン上の図20に示す「鍵区分・ID登録と削除」画面にて前記施錠ボタン82或いは解錠ボタン83に該当する鍵アイコンのクリック操作を実施するようにする。
【0071】
具体的には、施解錠アプリケーションがインストールされた本実施例のパソコン5のデスクトップ上には、施解錠アプリケーションを起動するためのアイコンが表示されており、該アイコンをクリックして施解錠アプリケーションを起動すると図19に示すリモコン錠画面が表示される。
【0072】
本実施例においては、予めオフィスの什器レイアウトに該当する什器配列に合致した表示がなされるように、予めレイアウトデータが設定されており、これらレイアウトデータに基づく什器の表示がなされるようになっていて、該表示の表示色によって、各什器の施解錠状態が表示されるようになっている。
【0073】
この、リモコン錠画面の上部位置には、図19に示すように、「IDコードの登録と削除」のメニューが設けられており、前記制御ユニット11の登録ボタンスイッチ124を操作する以前に、該「IDコードの登録と削除」を選択して予め図20に示す「鍵区分・IDコードの登録と削除」のページを表示させておく。
【0074】
この「鍵区分・IDコードの登録と削除」のページにおいては、前述のように、4つの鍵区分があり、利用者は、施解錠を行う什器のどの鍵区分に登録するかを決定し、その鍵区分のアイコンを選択することで、該選択された鍵区分に該当する鍵種別符号(鍵区分コード)とリモート端末ID(IDコード)とが、接続されている前記リモート端末4から送信され、該送信データが登録ボタンスイッチ124が押圧操作されている制御ユニット11にて受信されて、前記リモコン8と同様に登録されるようになる。
【0075】
これら該パソコンにて登録された鍵区分・IDコードの登録の内容は、図19に示す前記リモコン錠画面の上部位置に設けられている「IDコードの登録確認」メニューを選択することにより、図21に示すように表示されて確認することができる。尚、本実施例においては、リモート端末4が接続されたパソコン5において他の利用者の送信を受信して各什器の施解錠状態を可能とするために、図21に示すように、施解錠システム利用者全ての登録内容がパソコン5に入力されて登録されており、施解錠システム利用者全ての登録内容を該「IDコードの登録確認」メニューを選択することにより確認、編集することができるようになっている。
【0076】
また、前記リモコン錠画面の上部位置には、図19に示すように、「施錠・解錠履歴」のメニュー項目が設けられており、該メニューを選択すると、図22に示すような施解錠履歴画面が表示される。
【0077】
この施解錠履歴画面には、そのパソコン5からの操作に基づく施解錠の履歴に加えて、図22に示すように、他のリモート端末4やリモコン8からの操作履歴が登録されている。これらの他のリモート端末4やリモコン8からの操作履歴は、パソコン5に接続されている本実施例のリモート端末4にて、その他のリモート端末4やリモコン8から各什器に向けて送信される送信データを傍受して、該傍受に基づきその施解錠履歴を登録することにより、該履歴にもとづいて、どの什器が解錠されてどの什器が施錠されているかを、前記鍵区分・IDコードの登録の内容に基づき判定して、該判定した施解錠状態を前記図19に示すリモコン錠画面に反映させている。尚、これら送信の傍受による施解錠状態の判定と、実際の施解錠状態とが一致しない場合、例えば什器側にてエラーが生じた場合等にあっては、これらの不一致を修正するメニューとして、「施解錠状態修正」の項目がリモコン錠画面に設けられている。
【0078】
次いで、前記登録後における施解錠操作における動作について説明すると、前記にて制御ユニット11への登録終了後、該両開書庫Aを解錠或いは施錠したい場合には、該リモコン8の施錠ボタン82或いは解錠ボタン83を操作する。
【0079】
該操作に基づき、リモコン8からは、操作されたボタンの種別に該当して施錠コマンド或いは解錠コマンドと端末符号とから成る送信データ(パケット)が送信される。
【0080】
この送信データは、制御ユニット11とともに前記リモート端末4にも受信される。
【0081】
この送信データの受信は、図17に示す制御ユニット11の処理内容のS2において検出されてS3へ移行し、該S3において前回の受信から所定時間が経過しているかの判定が実施される。
【0082】
これら所定時間が経過していない場合には、誤ってリモコン8の施錠ボタン82或いは解錠ボタン83を重複して操作してしまった可能性が高いことから、これら所定時間を経過しない受信は無視され、前記S1へ戻り、所定時間が経過している場合において、S4へ進む。
【0083】
該S4においては、受信した送信データ(パケット)から端末符号を抽出し、該抽出した端末符号が、前記EEPROM128に登録されている施解錠許諾者の端末符号と一致するかの判定が実施される(S5)。
【0084】
該判定が不一致であった場合にはS1へ戻り、判定が一致である場合にはS6へ進んでキーが挿入された手動状態であるか否かの判定を実施する。
【0085】
該判定で手動状態である場合には、所定時間(本実施例では4秒間)に渡りエラーランプ(LED)119,119’を点灯するとともに、該所定時間(本実施例では4秒間)に渡り前記サウンダ116からエラー音を出力した後(S7)、前記S1へ戻り、手動状態でない場合、つまりはキーが挿入されていない場合にはS8へ進む。
【0086】
該S8においては、受信コマンドが解錠か否かの判定を実施し、解錠でなければS18へ進み、解錠であればS9へ進んで現在の鍵状態が解錠状態であるかの判定を実施する。
【0087】
該S9の判定において、既に解錠状態である場合には受信ランプ(LED)118,118’を正常点灯(本実施例では1秒間)した後、該受信した端末符号を解錠者として履歴登録した後、前記S1へ戻るとともに(S10)、S9の判定において解錠状態ではない場合においては、S11に進んで解錠駆動出力を「ON」とするとともに、受信ランプ(LED)118,118’を点灯した後、S12へ進む。
【0088】
該S12においては、所定時間(鍵ユニット18が解錠に要する最大時間)の経過後に鍵位置を検出し、該検出した鍵位置が解錠状態であるかの判定を行って(S13)、解錠状態でない場合には、S14へ進んで解錠駆動出力を「OFF」とするとともに、所定時間(本実施例では4秒間)に渡り前記エラーランプ(LED)119,119’を点灯するとともに、該所定時間(本実施例では4秒間)に渡り前記サウンダ116からエラー音を出力した後(S15)、前記S1へ戻る。
【0089】
また、前記S13における判定において、鍵位置が解錠状態である場合には、S16へ進んで、解錠駆動出力を「OFF」とするとともに、受信した端末符号を解錠者として履歴登録し、且つ前記履歴ランプ(LED)121を点灯した後(S17)、前記S1へ戻ることで、前記リモコン8により遠隔にて両開書庫Aの解錠が実施できるようになる。
【0090】
これら解錠により、該両開書庫Aから必要な書類等を取り出した後において、該両開書庫Aを施錠する場合には、前記リモコン8の施錠ボタン82を押圧操作する。
【0091】
これら施錠ボタン82を押圧操作に基づくリモコン8からの施錠コマンドを含む送信データ(パケット)は、前記解錠の場合と同様にして受信され図17に示す前記S8にて受信コマンドが解錠では無いと判定されてS18へ進む。
【0092】
該S18では、既に鍵状態が施錠状態にあるか否かの判定を実施し、既に施錠状態である場合にはS24へ進んで受信ランプ(LED)118,118’を正常点灯(本実施例では1秒間)した後、該受信した端末符号の解錠履歴登録が存在する場合において、該履歴を削除した後、前記S1へ戻る。
【0093】
また、前記S18の判定において施錠状態ではない場合においては、S19へ進んで、受信した端末符号以外の解錠履歴が存在するか否かの判定を実施し(S19)、該判定にて他の解錠履歴が存在す場合には、受信した端末符号の解錠履歴登録が存在する場合において、該履歴を削除した後、前記S1へ戻ることで施錠を実施しない(S25)。
【0094】
このように、前記解錠処理のS17にて解錠を行った端末符号を解錠履歴登録しておき、前記S19にて他の端末符号の解錠履歴が存在する場合には施錠を実施しないようにすることは、これら他の端末符号の解錠履歴が存在する状況は、同一の什器を共有している他の利用者が解錠中であることから、該什器を施錠してしまうことで、他の共有利用者が再度、該什器を解錠しなくてはならない不都合を生じることを回避できるようになっている。
【0095】
前記S19の判定において、受信した端末符号以外の解錠履歴が存在しない場合には、S20へ進んで施錠駆動出力を「ON」とするとともに、受信ランプ(LED)118,118’を点灯した後、S21へ進む。
【0096】
該S21においては、所定時間(鍵ユニット18が施錠に要する最大時間)の経過後に鍵位置を検出し、該検出した鍵位置が施錠状態であるかの判定を行って(S22)、施錠状態でない場合には、S26へ進んで施錠駆動出力を「OFF」とするとともに、所定時間(本実施例では4秒間)に渡り前記エラーランプ(LED)119,119’を点灯するとともに、該所定時間(本実施例では4秒間)に渡り前記サウンダ116からエラー音を出力した後(S27)、前記S1へ戻る。
【0097】
また、前記S22における鍵位置の検出において、鍵状態が施錠位置である場合には、S23へ進んで、施錠駆動出力を「OFF」とするとともに、受信した端末符号の解錠履歴を削除し、且つ点灯されている前記履歴ランプ(LED)121を消灯した後(S28)、前記S1へ戻ることで、前記リモコン8により遠隔にて両開書庫Aの施錠が実施できるようになる。
【0098】
尚、これら施錠並びに解錠の動作例をリモコン8を例に説明したが、前記リモート端末4が接続されたパソコン5においてこれら施錠、解錠を実施するには、前記図19に示すリモコン錠画面において、施錠或いは解錠をしたい什器の対応する鍵アイコンを選択するか或いは、該リモコン錠画面の下方に設けられている4つの鍵種別の項目の内、所望の種別の項目を選択する。
【0099】
前記施錠或いは解錠をしたい什器の対応する鍵アイコンを選択した場合には、該選択した什器に対応するID登録がある場合、つまり該什器の施解錠が許諾されている場合においては、その什器の登録に合致した鍵種別が自動的に特定されて送信されることで、その什器の施錠、解錠がなされるようになる。但し、選択した什器に該当する鍵種別が2つ以上存在する場合には、いずれの鍵種別を使用するかの問い合わせ画面が表示されて選択を促すようになっている。
【0100】
次いで、これら既に制御ユニット11,21,31に登録された端末符号を削除する場合には、前記登録の場合と同様に、制御ユニット11を例にすると、該制御ユニット11の前記削除ボタンスイッチ125を継続して押圧操作する。
【0101】
該削除ボタンスイッチ125の操作も、前記登録の場合と同様にS1にて検出されて図18に示す登録・削除処理へ進む。
【0102】
該登録・削除処理におけるT1並びにT2における処理は、前記登録の場合と同様のため省略し、T3において登録ボタンの操作ではないと判断してT4へ進へ進んで、所定時間に渡り無線モジュール126における受信検出を実施する。
【0103】
この段階において削除の操作者は、削除しようとするリモコン8の施錠ボタン82或いは解錠ボタン83のいずれかを押圧操作する。(パソコン5の場合は、図20に示す「鍵区分・IDコード登録と削除」の画面にて所望の鍵区分の鍵アイコンをクリックする)。
【0104】
該操作に基づき、リモコン8からは前記図14に示すように、解錠或いは施錠コマンドとともに、端末符号とを含む送信データが送信されて制御ユニット11にて受信される。
【0105】
この送信データの受信に基づき、制御ユニット11内の前記制御マイコン(MPU)127は、前記受信ランプ(LED)118,118’を点灯制御して受信を報知するとともに、該受信した送信データから端末符号を抽出、特定する(T5)。
【0106】
次いで、該特定した端末符号に一致する端末符号の登録が前記EEPROM128に存在するか否かを判定し(T6)、該判定において一致する登録が存在する場合において、該一致した端末符号を削除(消去)するとともに(T7)、前記T5にて点灯した受信ランプ(LED)118,118’を消灯して前記S1へ戻ることで、制御ユニット11からリモコン8(リモート端末4)の端末符号が削除されるようになっている。
【0107】
また、本実施例では、前記制御ユニット11の削除ボタンスイッチ125並びに登録ボタンスイッチ124の双方を継続的に押圧操作することで、前記EEPROM128に登録されている全ての端末符号を一斉に消去することができるようになっている。
【0108】
これら削除ボタンスイッチ125並びに登録ボタンスイッチ124の双方の操作は、図18に示す登録・削除処理のフローにおけるT9により「yes」と判定されることで検出されてT14へ移行することで、前記EEPROM128に登録されている全ての端末符号が削除(消去)された後、前記S1へ戻るようになっている。
【0109】
以上、本実施例のように、解錠履歴として解錠を実施した端末符号を登録しておいて、施錠指示を受信した際に、該施錠指示を実施した端末符号以外の解錠履歴が存在する場合には、該受信した施錠指示に基づく施錠制御を実施しないようにすることで、ある解錠許諾者の解錠中に他の解錠許諾者が施錠を実施しても、什器が施錠されてしまうことを回避できるようになる。
【0110】
また、前記実施例のように、履歴ランプ(LED)121、121’を設け、解錠履歴が存在することを該履歴ランプ(LED)121、121’にて報知するようにすれば、施錠操作を実施しても施錠がなされない理由を操作者が確認することができ、異常ではないと判断できるようになる。
【0111】
尚、前記実施例では、これら解錠履歴が存在することの報知方法として履歴ランプ(LED)121、121’等を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら報知を、液晶ディスプレイ等を用いて、現在解錠中の利用者を表示して報知をするようにしたり、音等で、「他の解錠者がいますので、施錠できません」と報知するようにしても良い。
【0112】
以上、本発明の実施例を図面に基づき説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0113】
例えば、前記実施例では、非接触通信手段として無線を例に説明したが、本発明はこれい限定されるものではなく、その他の方式の非接触通信手段、例えば赤外線通信等を用いるようにしても良い。
【0114】
また、前記実施例では、リモコン8を単体のものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば携帯電話に前記リモコン8を搭載したものとしても良い。
【0115】
また、前記実施例では、リモート端末4に受信機能を付与し、他のリモコン8やリモート端末4からの送信を傍受できるようにしており、このようにすることは、これら履歴と各什器に登録されるIDの登録状況とから各什器の施解錠状態を判定できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記リモコンと同様に送信のみを実施できるものにしても良い。
【0116】
また、前記実施例では、鍵の挿入位置を鍵の抜き取りが不能となる解錠状態にて登録ボタンスイッチ124並びに削除ボタンスイッチ125の操作が有効となるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら鍵の位置等は適宜に選択すれば良い。
【0117】
また、前記実施例では、施解錠許諾端末記憶手段であるEEPROM128を有する制御ユニット11,21,31を、該制御ユニット11,21,31の登録、削除操作に使用する登録ボタンスイッチ124並びに削除ボタンスイッチ125が収容部の内面に設けられるように設置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら制御ユニット11,21,31の配置位置は適宜に選択すれば良く、例えば、前記両開書庫の収容部14における内方背面に前記制御ユニット11を設けるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における什器施解錠システムが導入されたオフィスを示す図である。
【図2】本発明の実施例に用いた両開書庫とラテラルキャビネットとが組み合わされた2段セットを示す外観斜視図である。
【図3】本発明の実施例に用いたワゴンを示す外観斜視図である。
【図4】本発明の実施例に用いたワゴンの前方引き出し部の拡大断面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の実施例の鍵ユニット単体の斜視図である。
【図7】本発明の実施例の鍵ユニットの動作説明図であり、(a)は鍵ユニットを電気的に施錠した状態、(b)は鍵ユニットを電気的に解錠した状態であり、(c)は鍵ユニットをマニュアルで解錠した状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例に用いた両開書庫の開閉扉内部側拡大図である。
【図9】本発明の実施例に用いた制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例に用いたリモート端末を示す外観斜視図である。
【図11】本発明の実施例に用いたリモート端末の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施例に用いたリモコンを示す外観斜視図である。
【図13】本発明の実施例に用いたリモコンの構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の実施例における送信データパケットの構成を示す図である。
【図15】本発明の実施例におけるリモコンの端末符号の構成を示す図である。
【図16】本発明の実施例におけるリモート端末の端末符号の構成を示す図である。
【図17】本発明の実施例に用いた制御ユニットの処理動作を示すフロー図である。
【図18】本発明の実施例に用いた制御ユニットにおける登録・削除処理を示すフロー図である。
【図19】本発明の実施例に用いたパソコンに表示されるリモコン錠画面を示す図である。
【図20】本発明の実施例に用いたパソコンに表示される鍵区分・IDコードの登録・削除画面を示す図である。
【図21】本発明の実施例に用いたパソコンに表示されるIDコード登録内容確認画面を示す図である。
【図22】本発明の実施例に用いたパソコンに表示される施錠履歴画面を示す図である。
【符号の説明】
1a 両開書庫(A)
1b 両開書庫(B)
1c 両開書庫(C)
1’ 開閉扉
2a ラテラルキャビネット(A)
2b ラテラルキャビネット(B)
2c ラテラルキャビネット(C)
2’ 引き出し
3a ワゴン(A)
3b ワゴン(B)
4 リモート端末
5 パソコン(記憶手段、選別受付け手段)
7 通信ケーブル
8 リモコン
11 制御ユニット(両開書庫)
12 扉収納部
13 電力ケーブル
14 収納部
15 ラッチ爪
16 係合孔
17 開口(開閉センサ用)
18 鍵ユニット
19 電源ケーブル
20 錠前
21 制御ユニット(ラテラルキャビネット)
22 鍵ユニット
23 天板
29 電源ケーブル
30a 引き出し(上段)
30b 引き出し(中段)
30c 引き出し(下段)
31 制御ユニット(ワゴン)
32 鍵ユニット
35 キー
36 キー孔
38 カバー
40 シリンダ錠
40a 先端
42 前面板
43 施錠孔
44 後面板
45 作動板
46 作動アーム
46a 先端
48 偏心軸
50 長溝
52 ブラケット
54 減速モータ
55 ピニオンギャ
56 ラック
56a ラック歯
58a リミットスイッチ
58b リミットスイッチ
59 電力ケーブル
60 電源ケーブル
61 電源雄コネクタ
62 電源雌コネクタ
81 樹脂筐体
82 施錠ボタン
83 解錠ボタン
84 送信モジュール
85 コントローラ
86 ボタン電池
87 コイルアンテナ
115 開閉検出センサ
116 サウンダ
117 ドライバ
118 受信ランプ(LED)
118’ 受信ランプ(LED)
119 エラーランプ(LED)
119’ エラーランプ(LED)
120 コイルアンテナ
121 履歴ランプ(LED)
121’ 履歴ランプ(LED)
124 登録ボタンスイッチ
125 削除ボタンスイッチ
126 無線モジュール
126’ 無線モデム
127 制御マイコン(MPU;制御手段)
128 EEPROM(施解錠許諾端末記憶手段)
129 接続コネクタ部
130 電源ユニット
131 筐体
132 ダイポールアンテナ
134 パワーランプ
137 無線モジュール
137’ 変復調モデム
138 通信部
139 RAM
140 制御マイコン(MPU)
141 ドライバ
142 EEPROM
143 リアルタイムクロック(RTC)
144 送信ランプ
145 受信ランプ

Claims (2)

  1. 少なくとも内部に収容部を有するとともに、該収容部へのアプローチを規制する規制部材と、該規制部材の開放を抑止又は該抑止を解除する施解錠手段と、リモート端末から発信される指示信号を非接触にて少なくとも受信し得る非接触通信手段と、解錠或いは施錠を許諾された施解錠許諾者のリモート端末に付与された端末符号を登録できるようになっている施解錠許諾端末記憶手段と、前記リモート端末より前記解錠信号或いは施錠信号とともに送信されてくる端末符号を前記施解錠許諾端末記憶手段に登録されている端末符号と照合し、該照合が一致した場合において該端末符号とともに受信した施錠信号或いは解錠信号に該当する施解錠制御を実施する制御手段と、を備える遠隔施解錠機能付き什器において、
    前記解錠信号とともに受信し、前記照合が一致した前記端末符号を解錠履歴として登録する解錠履歴登録手段を有し、前記制御手段は、前記施錠信号を受信した場合において、前記解錠履歴登録手段に、その端末符号以外の解錠履歴登録が存在していた場合には、施錠制御を実施しないで、受信した端末符号の解錠履歴を削除することを特徴とする遠隔施解錠機能付き什器。
  2. 前記解錠履歴登録手段に解錠履歴登録が存在する場合において、該登録が残存していることを報知する報知手段を備える請求項に記載の遠隔施解錠機能付き什器。
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