JP2004132131A - 自動ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性をより向上させることができる自動ドア装置を提供する。
【解決手段】施解錠制御マイコンは、ドア錠駆動機構7,8に対する解錠駆動信号の出力時から所定の遅延設定時間Δt4が経過した後に、ドア制御マイコンに対してドア開要求信号を出力するように設定されている。そして、遅延設定時間Δt4は、ドア錠駆動機構7,8がドア錠の解錠を完了するまでに要する時間T1よりも短い時間となるように設定されている。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動ドア装置に係り、詳しくは、所有者によって所持される携帯機との通信に基づいてドアを自動的に開閉する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯機を操作することによってドア錠の施解錠を遠隔操作する装置が知られている。この種の遠隔操作装置では、ドアから離れた位置でドア錠の施解錠を行うことができるという利便性がある。
【0003】
しかし、例えば操作者が両手に荷物を持っているときなどには、荷物を持つ前にドア錠を遠隔解錠したとしてもドアは自力で開けなければならないため、利便性が悪い。それゆえ、ドアも自動的に開閉してほしいという要望があった。
【0004】
そこで従来では、例えば特許文献1に記載されるドア自動開閉装置が提案されている。このドア自動開閉装置では、携帯用送信機から送信されるリモートコントロール信号を受信すると、ドア錠の施錠または解錠が行われる。そして、ドア錠の解錠時には、ドア駆動手段によってドアが自動的に開放されるようになっている。また、ドアは、開状態となって所定時間が経過すると、自動的に閉じるようになっている。このため、操作者はドアを自力で開ける必要がなくなり、利便性が向上する。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−192979号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、こうしたドア自動開閉装置にあっても、ドアを自動で開かせるためには携帯用送信機を操作する必要があることから、さらなる利便性の向上が望まれている。
【0007】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利便性をより向上させることができる自動ドア装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともにドア開要求信号を出力し、該応答信号を受信できなくなったことを条件として施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせる制御を行うドア制御手段とを備え、前記施解錠制御手段は、前記解錠駆動信号の出力時から所定の遅延設定時間が経過した後に前記ドア開要求信号を出力するように設定され、前記遅延設定時間は、前記ドア錠駆動機構がドア錠の解錠を完了するまでに要する時間よりも短い時間となるように設定されていることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の自動ドア装置において、ドアに対する屋外側からの人の近接を検知する人検知手段を備え、前記施解錠制御手段は、前記応答信号を受信するとともに前記人検知手段によって人を検知したことを条件として前記ドア開要求信号を出力することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の自動ドア装置において、前記人検知手段による検知領域を、リクエスト信号の出力領域と同等または該出力領域よりも広くなるように設定したことを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項2または請求項3に記載の自動ドア装置において、前記施解錠制御手段は、前記応答信号を受信する前の所定時間内、及び、該応答信号を受信した後の所定時間内に前記人検知手段によって人の存在が検知され始めたときにのみ前記ドア開要求信号を出力することを要旨とする。
【0012】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、携帯機がリクエスト信号の出力領域内に進入すると携帯機との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドアが自動的に開かれる。このため、携帯機の所持者は何ら操作を行うことなく、ドアに近づくだけでドア錠の解錠及びドアの開動作を行わせることができる。しかも、施解錠制御手段は、解錠駆動信号を出力した後、ドア錠駆動機構によってドア錠の解錠が完了する前にドア開要求信号を出力するようになっている。このため、ドア錠の解錠完了後に速やかにドアを自動的に開かせることができる。よって、リクエスト信号の出力領域内に携帯機が進入してからドアが自動的に開くまでの時間、すなわち携帯機の所持者がドアに近づいてから該ドアが開くまでの時間が短くなる。
【0013】
請求項2に記載の発明によると、施解錠制御手段は、応答信号の受信と人検知手段による人検知状態とが共に成立しない場合には、ドア開要求信号を出力しない。すなわち、携帯機の所持者が屋外側からドアに近接した場合にはドアが確実に自動的に開かれるものの、該所持者が屋内側からドアに近接した場合には基本的にはドアの閉状態が維持される。
【0014】
請求項3に記載の発明によると、携帯機の所持者が屋外側からドアに近づいた場合、施解錠制御手段が携帯機からの応答信号を受信した状態においては、必ず人検知手段によって該所持者の存在が検知された状態となる。このため、ドア錠の解錠完了後に速やかにドアを自動的に開かせることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によると、施解錠制御手段が応答信号を受信する前の所定時間内、及び、該応答信号を受信した後の所定時間内に人検知手段によって人の存在が検知され始めたときにのみ、ドアが自動的に開かれる。すなわち、人検知時から所定時間が経過した後に携帯機との相互通信が確立しても、ドアの閉状態が維持される。このため、携帯機を所有しない人が屋外側からドアに近接している状態で、携帯機の所持者が屋内側からドアに近接した場合には、ドアは自動的に開かない。また、携帯機との相互通信が確立した状態が所定時間を経過した後に人検知がなされた場合においても、ドアの閉状態が維持される。このため、携帯機の所持者が屋内側からドアに近接している状態で、携帯機を所有しない人が屋外側からドアに近接した場合にも、ドアの閉状態が維持される。よって、携帯機の所持者の意思に反してドアが自動的に開かれてしまうのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図11に基づき詳細に説明する。
【0017】
図1〜図3に示すように、自動ドア制御システム1は、住宅2の所有者(家人)に所持される携帯機11と、住宅2のドア3内に配設され、携帯機11と相互通信可能な自動ドア装置12とを備えている。
【0018】
図3に示すように、携帯機11は、受信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14、送信回路15、及び操作スイッチ16を備えている。
受信回路13は、自動ドア装置12から出力されるリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン14に入力するための回路である。受信回路13には受信アンテナ17aが接続され、この受信アンテナ17aを介してリクエスト信号を受信するようになっている。
【0019】
マイコン14は、受信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードを含む応答信号(IDコード信号)を出力する。また、操作スイッチ16は携帯機11の表面等に設けられた押しボタンスイッチ等からなり、操作されるとその操作信号がマイコン14に入力されるようになっている。そして、マイコン14は、操作スイッチ16が操作されると、前記IDコードと所定の操作コードとを含む施解錠操作信号を出力する。なお、本実施形態において操作スイッチ16は施錠スイッチ及び解錠スイッチを備えている。そして、マイコン14は、施錠スイッチが操作された場合にはIDコードと施錠操作コードとを含む施解錠操作信号(施錠操作信号)を出力し、解錠スイッチが操作された場合にはIDコードと解錠操作コードとを含む施解錠操作信号(解錠操作信号)を出力するようになっている。すなわち、マイコン14は、複数種の送信信号を出力可能となっている。
【0020】
送信回路15は、IDコード信号または施解錠操作信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。送信回路15には送信アンテナ17bが接続され、この送信アンテナ17bを介してIDコード信号または施解錠操作信号を外部に送信するようになっている。なお、これらIDコード信号または施解錠操作信号は、図4(a),(b)に示す所定領域A2内で自動ドア装置12と通信可能となっている。この所定領域A2は、後記するリクエスト信号の出力領域A1よりも広い範囲となっている。また、本実施形態においてIDコード信号及び施解錠操作信号の周波数は、300MHzに設定されている。
【0021】
図1〜図3に示すように、自動ドア装置12は、屋外アンテナ部4、屋内アンテナ部5、2つのドア錠駆動機構7,8、ラッチ駆動部9、ドアクローザ10、施解錠制御手段としての施解錠制御部21及びドア制御手段としてのドア制御部31を備えている。
【0022】
図2に示すように、屋外アンテナ部4はドア3の屋外側面に露出した状態で設けられ、屋内アンテナ部5はドア3の屋内側面に露出した状態で設けられている。そして、屋外アンテナ部4の内部には、図3に示す第1アンテナとしての送信アンテナ4aと受信アンテナ4bとが配設されている。これに対し、屋内アンテナ部5の内部には図3に示す第2アンテナとしての送信アンテナ5aと受信アンテナ5bとが配設されている。なお、本実施形態において、送信アンテナ4a,5aは134kHzの電波を送信可能に設定され、受信アンテナ4b,5bは300MHzの電波を受信可能に設定されている。
【0023】
また、図2に示すように、屋外アンテナ部4には、人検知手段としての人検知センサ41が配設されている。この人検知センサ41は、焦電センサや赤外光のフォトインタラプタ等によって構成され、ドア3の屋外側近傍において同図に1点鎖線で示す所定領域A3内の人の存在を検知するようになっている。すなわち、該所定領域A3が人検知センサ41の検知領域となっている。本実施形態においてこの検知領域A3は、ドア3の屋外側地面の近傍においてリクエスト信号の出力領域A1よりもやや広い領域となるように設定されている。
【0024】
ドア錠駆動機構7,8はドア3内に配設されており、モータ等のアクチュエータとそのアクチュエータを駆動するドライバ部とによって構成されている(図示略)。ドア3の側面3aには、各ドア錠駆動機構7,8の駆動によって出没するロックバー7a,8aがそれぞれ形成されている。そして、これらロックバー7a,8aの突出状態でドア錠が施錠状態となり、没入状態でドア錠が解錠状態となる。また、ドア3の屋内側面には、ロックバー7a,8aを手動で出没可能な手動ロック手段7b,8bが形成されている。これら手動ロック手段7b,8bは、一般的な屋内側施解錠用つまみ(サムターン)である。
【0025】
ラッチ駆動部9は、ドア3内におけるドア錠駆動機構7,8間に配設されており、ドア3の側面3aにはラッチ部9aが突設されている。そして、ラッチ駆動部9は、ドアハンドル6が操作されたとき、または同ラッチ駆動部9内に設けられたラッチ解除機構(図示略)が駆動したときに、ラッチ部9aをドア3内に没入可能にする。すなわち、ドア錠駆動機構7,8によってドア錠が解錠された状態において、ドアハンドル6が操作されたときまたはラッチ解除機構が駆動したときにドア3を開くことができるようになっている。
【0026】
ドアクローザ10は図示しないドア駆動機構を備え、そのドア駆動機構が駆動するとドアが自動的に開くようになっている。また、ドアクローザ10は、ドア駆動機構の非駆動時には、一般的なドアクローザと同様にドア3を閉じる方向へ付勢するようになっている。
【0027】
図3に示すように、施解錠制御部21は、リクエスト信号出力手段としての送信回路22、受信回路23及び施解錠制御用のマイクロコンピュータ(施解錠制御マイコン)24を備えている。
【0028】
送信回路22には送信アンテナ4a,5aが接続され、受信回路23には受信アンテナ4b,5bが接続されている。送信回路22は、施解錠制御マイコン24から出力されるリクエスト信号を所定周波数の電波に変換し、送信アンテナ4a,5aを介して出力する。したがって、図2及び図4に示すように、リクエスト信号は、各送信アンテナ4a,5aを介して屋内外におけるドア3の周辺の所定領域A1に出力される。すなわち、この所定領域A1において携帯機11と施解錠制御部21との相互通信が可能となる。なお、本実施形態におけるリクエスト信号の周波数は、134kHzに設定されている。
【0029】
受信回路23は、携帯機11から出力されたIDコード信号または施解錠操作信号を受信アンテナ4b,5bを介して受信する。そして、受信回路23は、受信したIDコード信号または施解錠操作信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を施解錠制御マイコン24へ出力する。
【0030】
施解錠制御マイコン24は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、リクエスト信号を間欠的に出力する。詳しくは、施解錠制御マイコン24は、各送信アンテナ4a,5aから個別のタイミングで択一的にリクエスト信号を出力させる。すなわち、一方の送信アンテナ4a(5a)からリクエスト信号が出力されているときには、他方の送信アンテナ5a(4a)からはリクエスト信号が出力されないようになっている。
【0031】
また、施解錠制御マイコン24には予め設定された所定のIDコードが記録されており、前記受信回路23からの受信信号が入力されたときには、自身のIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。施解錠制御マイコン24にはドア錠駆動機構7,8、ラッチ駆動部9及び人検知センサ41が電気的に接続され、それらIDコード同士が一致したときに該マイコン24は、ドア錠駆動機構7,8に対して駆動信号を出力する。詳しくは、施解錠制御マイコン24は、前記IDコード信号または前記解錠操作信号からなる受信信号が入力されたときに、ドア錠駆動機構7,8に対して解錠駆動信号を出力する。そして、ドア錠駆動機構7,8は、解錠駆動信号が入力されるとロックバー7a,8aをドア3内に没入させてドア錠を解錠させる。
【0032】
また、施解錠制御マイコン24は、入力された受信信号がIDコード信号からなるものである場合、人検知センサ41による人検知状態に基づき、ドア制御マイコン34に対する解錠完了信号の出力選定制御及びラッチ駆動部9に対する駆動信号の出力制御を行う。詳しくは、この場合、人検知センサ41からの出力信号に基づき、前記検知領域A3内に人が存在しているか否かを判断する。図5に示すように、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号を受信(詳しくはIDコード同士が一致)すると、その時点以前の所定時間t1、その時点以後の所定時間t2、及び、該所定時間t1よりも前の所定時間t3における人検知状態をモニタするようになっている。そして、検知領域A3内に人が存在している場合、すなわち人検知センサ41によって人の存在が検知されている場合、施解錠制御マイコン24は、前記所定時間t1(ここでは3秒)内に人検知状態になったか否かを判断する。これにより、該所定時間t1内に人検知状態になったと判断した場合、施解錠制御マイコン24は、ドア制御マイコン34に対して第1ドア開要求信号を出力するとともに、ラッチ駆動部9に対して駆動信号を出力してラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。また、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号を受信したときに検知領域A3内に人が存在していない場合であっても、IDコード信号の受信後の所定時間t2(ここでは5秒)内に人検知状態になった場合には、該第1ドア開要求信号及び該駆動信号を出力する。つまり、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号の受信前の所定時間t1内及びIDコード信号の受信後の所定時間t2内に人検知状態となった場合に、第1ドア開要求信号及び該駆動信号を出力するようになっている。
【0033】
これに対し、前記所定時間t1,t2内に人検知状態となっていない場合、施解錠制御マイコン24は、ドア制御マイコン34に対するドア開要求信号の出力及びラッチ駆動部9に対する駆動信号の出力を行わないようになっている。つまり、施解錠制御マイコン24は、前記所定時間t1よりも前の所定時間t3に既に人検知状態になっている場合や、IDコード信号の受信後の所定時間t2を経過した後に人検知状態になった場合には、該ドア開要求信号及び該駆動信号を出力しないようになっている。
【0034】
また、施解錠制御マイコン24は、携帯機11から送信された解錠操作信号を受信した場合、同解錠操作信号に基づいてドア錠駆動機構7,8に対して解錠駆動信号を出力した後、ドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号を出力するとともに、ラッチ駆動部9に対して前記駆動信号を出力する。
【0035】
一方、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号からなる受信信号が入力されなくなったとき、または前記施錠操作信号からなる受信信号が入力されたときには、ドア3の開閉状態を検出する図示しない開閉検知センサ(例えばリードスイッチ)からの検出信号に基づき、ドア3の開閉状態を判断する。さらに、施解錠制御マイコン24は、前記解錠操作信号に基づいてドア錠を解錠させた後、施錠操作信号またはIDコード信号が一度も入力されていない状態で所定時間が経過した場合にも、ドア3が開状態であるか閉状態であるかを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ドア3が閉状態であると判断した場合には、ドア錠駆動機構7,8に対して施錠駆動信号を出力する。ドア錠駆動機構7,8は、施錠駆動信号が入力されるとロックバー7a,8aをドア3から突出させてドア錠を施錠させる。また、施解錠制御マイコン24は、ドア3が開状態であると判断した場合には、ドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号を出力する。
【0036】
なお、こうした施解錠制御マイコン24によって行われる一連の処理例を、図6及び図7のフローチャートに示す。
図1及び図2に示すように、ドア制御部31は、ドア3の近辺の壁部に配設されている。このドア制御部31は、図3に示すように、操作スイッチ32、設定スイッチ33及びドア制御用のマイクロコンピュータ(ドア制御マイコン)34を備えている。
【0037】
図1及び図2に示すように、操作スイッチ32は、ドア制御部31の筐体31aの表面に露出した押しボタンスイッチによって構成されている。また、設定スイッチ33は、筐体31a内に配設されたディップスイッチなどによって構成されている。そして、これらスイッチ32,33は、ドア制御マイコン34に電気的に接続されている。
【0038】
ドア制御マイコン34は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、前記施解錠制御マイコン24と電気的に接続されている。また、ドア制御マイコン34には、前記ドアクローザ10(詳しくは前記ドア駆動機構)が電気的に接続されている。
【0039】
このドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア開要求信号が入力されると、ドアクローザ10のドア駆動機構に対して駆動信号を出力する。これによりドア駆動機構が駆動し、ドア3が自動的に開かれる。詳しくは、ドア制御マイコン34は、入力されたドア開要求信号が第1ドア開要求信号であるか第2ドア開要求信号であるかを判断する。そして、ドア制御マイコン34は、第1ドア開要求信号が入力されたときには、図4(a)に示すように、ドア3の開き角が所定角度θ1となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号をドア駆動機構に対し出力する。これに対し、ドア制御マイコン34は、第2ドア開要求信号が入力されたときには、図4(b)に示すように、ドア3の開き角が前記角度θ1よりも大きく設定された所定角度θ2となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号を駆動機構に対して出力する。すなわち、ドア制御マイコン34は、携帯機11からIDコード信号が送信されたときと解錠操作信号が送信されたときとでドア3の開き量を変化させるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11から送信される送信信号の種類に基づいてドア3の開き量を変化させるようになっている。なお、本実施形態において所定角度θ1は45゜程度、所定角度θ2は90゜程度に設定されている。また、所定角度θ1,θ2は、前記設定スイッチ33によって変更可能となっている。
【0040】
また、ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア閉指令信号が出力されたとき、または操作スイッチ32が操作されたときには、ドアクローザ10のドア駆動機構に対する駆動信号の出力を停止する。これにより、ドア3は、ドアクローザ10からの付勢力によって自動的に閉じられる。すなわち、ドア3は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したとき、携帯機11の操作スイッチ16における施錠スイッチが操作されたとき、またはドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたときに、自動的に閉じるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したこと、携帯機11の操作スイッチ16における施錠スイッチが操作されたこと、ドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたことをドア3の閉成意思として検知する。そして、ドア制御マイコン34は、こうした閉成意思に基づいてドア3を自動的に閉じさせるようになっている。よって、ドア制御マイコン34がドア閉成意思検知手段として機能する。
【0041】
なお、こうしたドア制御マイコン34によって行われる一連の処理例を、図8のフローチャートに示す。
次に、このように構成された自動ドア制御システム1によって行われる基本的な一連の動作態様を図9及び図10に示すシーケンスチャートに従って説明する。
【0042】
<a>携帯機11と自動ドア装置12との相互通信に基づく動作態様
図9にステップS1で示すように、自動ドア装置12から前記所定領域A1に対してリクエスト信号が出力される。この所定領域A1内に携帯機11が入ってリクエスト信号を受信すると、ステップS2で示すように、携帯機11のマイコン14はIDコード信号を出力する。自動ドア装置12は、施解錠制御部21の受信回路23によってこのIDコード信号を受信すると、ステップS3で示すように、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。そして、ステップS4で示すように、自動ドア装置12は、IDコード信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア錠を解錠させる。また、自動ドア装置12は、IDコード信号の受信前の所定時間内及びIDコード信号の受信後の所定時間内に人検知状態となった場合、ラッチ駆動部9のラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。さらにこの場合、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対して第1ドア開要求信号が出力されるため、自動ドア装置12は、ステップS5で示すように、図4(a)に示した所定角度θ1となる開き量でドア3を開かせる。したがって、家人は、ドア3に近づくだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させるとともにドア3を自動的に開かせることができる。
【0043】
その後、ステップS6で示すように、携帯機11が所定領域A1外に移動すると、携帯機11から自動ドア装置12に対してIDコード信号が送信されなくなる。このため、ステップS7で示すように、自動ドア装置12はIDコード信号を受信不能となる。こうした場合、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号が出力され、ドア制御マイコン34はこのドア閉指令信号に基づいてドア駆動機構の駆動を停止させる。このため、ステップS8で示すように、ドアクローザ10の付勢力によってドア3が閉じられる。そして、ステップS9で示すように、自動ドア装置12は、ドア3が完全に閉成状態となった後にドア錠を施錠させる。したがって、家人は、ドア3から離間するだけで、何ら操作を行うことなくドア3を自動的に閉じさせるとともにドア錠を施錠させることができる。
【0044】
なお、自動ドア装置12は、IDコード信号を受信する以前の所定時間よりも前に人検知状態になっている場合や、IDコード信号の受信後の所定時間(5秒)を経過した後に人検知状態になった場合には、前記ステップS4におけるラッチ解除機構の駆動を行わない。それとともに、自動ドア装置12は、ステップS5及びステップS8で示した動作を行わない。
【0045】
<b>携帯機11から送信される施解錠操作信号に基づく動作態様
図10にステップS11で示すように携帯機11における操作スイッチ16の解錠スイッチが操作されると、ステップS12で示すようにマイコン14から解錠操作信号が出力される。このとき、例えば図4(b)に示すように、携帯機11が所定領域A2内に位置した状態であれば、自動ドア装置12は解錠操作信号を受信する。そして、ステップS13で示すように、自動ドア装置12は、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。ステップS14で示すように、施解錠制御マイコン24は、解錠操作信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア錠を解錠させるとともに、ラッチ駆動部9のラッチ解除機構を駆動させてラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。また、この場合、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号が出力されるため、自動ドア装置12は、ステップS15で示すように、図4(b)に示した所定角度θ2となる開き量でドア3を開かせる。したがって、家人は、携帯機11における操作スイッチ16の解錠スイッチを操作することにより、ドア錠を解錠させるとともにドア3を全開にさせることができる。
【0046】
その後、ステップS16で示すように、携帯機11における操作スイッチ16の施錠スイッチが操作されると、ステップS17で示すようにマイコン14から施錠操作信号が出力される。このとき、携帯機11が所定領域A2内に位置した状態であれば、自動ドア装置12は施錠操作信号を受信する。そして、ステップS18で示すように、自動ドア装置12は、施解錠制御マイコン24にてIDコードの照合を行う。施解錠制御マイコン24は、施錠操作信号のIDコードと自身のIDコードとが一致すると、ドア制御マイコン34に対してドア閉指令信号を出力する。これにより、ステップS19で示すように、ドア制御マイコン34はドア駆動機構の駆動を停止させ、ドア3を閉じさせる。そして、ステップS20で示すように、ドア3が完全に閉成状態となった後にドア錠を施錠させる。したがって、家人は、携帯機11における操作スイッチ16の施錠スイッチを操作することにより、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させることができる。
【0047】
また、ドア3の開状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に入った場合には、前記<a>の動作態様で示したように携帯機11と自動ドア装置12との間で相互通信が行われる。すなわち、自動ドア装置12は、携帯機11から送信されるIDコード信号を受信した状態となる。この場合、自動ドア装置12は、所定角度θ2となる開き量でドア3を開かせた状態を維持する。そして、自動ドア装置12は、その後に携帯機11が出力領域A1外に移動してIDコード信号を受信できなくなると、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。
【0048】
さらに、ドア3の開状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に一度も入らず、しかも携帯機11における操作スイッチ16の施錠スイッチが操作されない状態で所定時間(例えば1分間)が経過した場合、自動ドア装置12は、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。
【0049】
<c>その他の動作態様
前記<a>,<b>の動作態様によってドア3を開いた状態で、ドア制御部31に設けられた操作スイッチ32を操作した場合、自動ドア装置12は、ドア3を閉じさせるとともにドア錠を施錠させる。すなわち、この場合には、携帯機11と自動ドア装置との間で相互通信が行われている場合であっても、ドア3が閉じられるとともにドア錠が施錠される。
【0050】
ところで、以上詳述した態様でドア3を自動的に開かせる場合、IDコードの照合、ドア錠駆動機構7,8の駆動、ラッチ駆動部9の駆動及びドア駆動機構の駆動が必要となるため、携帯機11がドア3に近接してから実際にドア3が開くまでに、時間がかかってしまう。よって、携帯機11の所持者(家人)がドア3に近接しているにも拘わらずドア3がなかなか開き始めないといった不都合が生じ、利便性が低下してしまうおそれがある。そこで本実施形態では、こうした利便性の低下を防止するべく、ドア3の自動開動作制御を行うようになっている。
【0051】
以下、本実施形態のドア3の自動開動作制御を、図11を用いて説明する。
まず、人検知センサ41の検知領域A3内に家人が進入すると、同図にポイントP1で示すように、人検知センサ41によって人の存在が検知される。次いでポイントP2で示すように、人検知状態となってから微小時間Δt1(例えば0.2秒)が経過したところで携帯機11と自動ドア装置12との相互通信が行われ、自動ドア装置12が携帯機11からのIDコード信号を受信すると、前記施解錠制御マイコン24によってIDコード照合処理が行われる。
【0052】
そして、ポイントP3で示すように、IDコード照合処理の処理時間Δt2(ここでは約0.5秒)が経過したところでIDコード一致状態になると、まず施解錠制御マイコン24はドア錠駆動機構7に対して前記解錠駆動信号を出力して同ドア錠駆動機構7を駆動させるようになっている。次いでポイントP4で示すように、施解錠制御マイコン24は、予め設定された遅延時間Δt3(ここでは0.1秒に設定)が経過したところで、ドア錠駆動機構8に対して解錠駆動信号を出力して同ドア錠駆動機構8を駆動させるようになっている。なお、同図に示すように、各ドア錠駆動機構7,8が解錠を完了するまでには、時間T1(ここでは1.5秒)が必要となっている。
【0053】
続いて、施解錠制御マイコン24は、ポイントP5で示すように、ドア錠駆動機構8が駆動され始めてから遅延設定時間Δt4が経過したところで前記ドア制御マイコン34に対して前記第1ドア開要求信号を出力するようになっている。なお、施解錠制御マイコン24は第1ドア開要求信号を所定時間Δt5(ここでは0.2秒)だけ出力するようになっている。そして、ポイントP6で示すように、第1ドア開要求信号の出力停止時から所定時間T2(ここでは1.5秒程度)が経過したところでドア3が開き始める。なお、所定時間T2は、前記ドアクローザ10に設けられたドア駆動機構が、第1ドア開要求信号に基づいてドア3を開かせるために要する時間(ドアモータ空転時間)を示す。また、前記遅延設定時間Δt4は、ドア錠駆動機構7,8が解錠を完了するまでに要する時間T1よりも短い時間に設定され、且つドア錠駆動機構7,8が確実にドア錠を解錠させた後にドア3が開き始めるように設定された時間であり、本実施形態においては0.5秒程度に設定されている。
【0054】
よって、本実施形態では、IDコード信号の受信時からドア3を開かせるために必要な時間を、2.8秒程度(=処理時間Δt2(0.5秒)+遅延時間Δt3(0.1秒)+遅延設定時間Δt4(0.5秒)+所定時間Δt5(0.2秒)+ドアモータ空転時間T2(1.5秒))に抑えることができる。
【0055】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に進入すると、携帯機11と自動ドア装置12との相互通信が自動的に行われ、その相互通信が確立したことを条件としてドア錠が自動的に解錠されるとともにドア3が自動的に開かれる。このため、携帯機11の所持者(家人)は何ら操作を行うことなく、ドア3に近づくだけでドア錠の解錠及びドア3の開動作を行わせることができる。しかも、施解錠制御マイコン24は、ドア錠駆動機構7,8に対して解錠駆動信号を出力した後、ドア錠の解錠が完了する前に第1ドア開要求信号を出力するようになっている。このため、ドア錠の解錠完了後に速やかにドア3を自動的に開かせることができる。よって、リクエスト信号の出力領域A1内に携帯機11が進入してからドア3が自動的に開くまでの時間、すなわち携帯機11の所持者がドア3に近づいてから該ドア3が開くまでの時間を短くすることができ、利便性を向上させることができる。
【0056】
(2)施解錠制御マイコン24は、IDコード信号の受信と人検知センサ41による人検知状態が成立しない場合には、第1ドア開要求信号を出力しない。すなわち、携帯機11の所持者が屋外側からドア3に近接した場合にはドアが確実に自動的に開かれるものの、該所持者が屋内側からドア3に近接した場合には基本的にはドア3の閉状態が維持される。このため、家人が玄関で靴を履いているときや下駄箱の整理をしているときなどドア3が自動的に開いてほしくない場合には、ドア3の閉状態が維持される。また、屋内側からドア3に近づいてもドア錠は自動的に解錠されるため、ドア錠を解錠させるための操作を何ら行う必要もない。よって、利便性をより向上させることができる。
【0057】
(3)家人が屋外側からドア3に近づいた場合、施解錠制御マイコン24が携帯機11からのIDコード信号を受信した状態においては、必ず人検知センサ41によって該家人の存在が検知された状態となる。このため、ドア錠の解錠完了後に速やかにドア3を自動的に開かせることができる。
【0058】
(4)施解錠制御マイコン24がIDコード信号を受信する前の所定時間t1内、及び、該IDコード信号を受信した後の所定時間t2内に人検知センサ41によって人の存在が検知され始めたときにのみ、ドアが自動的に開かれる。すなわち、人検知時から所定時間t1が経過した後に携帯機11との相互通信が確立しても、ドア3の閉状態が維持される。このため、携帯機11を所有しない人が屋外側からドア3に近接している状態で、携帯機11の所持者が屋内側からドア3に近接した場合には、ドア3は自動的に開かない。また、携帯機11との相互通信が確立した状態が所定時間t2を経過した後に人検知がなされた場合においても、ドア3の閉状態が維持される。このため、家人が屋内側からドア3に近接している状態で、携帯機11を所有しない人が屋外側からドア3に近接した場合にも、ドア3の閉状態が維持される。よって、家人の意思に反してドア3が自動的に開かれてしまうのを防止することができる。
【0059】
(5)図11に遅延時間Δt3で示したように、施解錠制御マイコン24は、ドア錠駆動機構7に対する解錠駆動信号の出力タイミングと、ドア錠駆動機構8に対する解錠駆動信号の出力タイミングとをずらしている。通常、モータ等のアクチュエータの駆動初期時には、定常駆動状態よりも多量の電力を要する。このため、ドア錠駆動機構7,8に対する解錠駆動信号の出力タイミングを同じタイミングにした場合に比べて、電源の負担を軽減させることができる。
【0060】
(6)リクエスト信号は所定領域A1のみに出力されるようになっているものの、その出力領域は環境や条件によって多少のバラツキが生じる。このため、場合によっては、所定領域A1よりも離間した位置で携帯機11と自動ドア装置12との相互通信が可能となってしまうことも有り得る。しかし、本実施形態においては、携帯機11と自動ドア装置12とが相互通信を行っている状態であっても、人検知センサ41によってドア3に対する人の近接が確実に検知されないとドア3は自動的に開かれない。よって、家人が所定領域A1から離間した位置に存在している状態で、不用意にドア3が開いてしまうおそれを確実に解消することができる。
【0061】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態では、ドア錠駆動機構8に対する解錠駆動信号の出力時が遅延設定時間Δt4の起点として設定されている。しかし、該遅延設定時間Δt4の起点を、ドア錠駆動機構7に対する解錠駆動信号の出力時に変更してもよい。
【0062】
・ 前記実施形態において人検知センサ41の検知領域A3は、ドア3の屋外側に出力されるリクエスト信号の出力領域A1よりも広くなるように設定されている。しかし、この検知領域A3は、該リクエスト信号の出力領域A1と同等程度に設定されていてもよい。
【0063】
・ 前記実施形態では、屋外アンテナ部4に人検知センサ41を設け、この人検知センサ41による人検知状態を条件としてドア3の自動開動作の有無を決定するようになっている。しかし、こうした人検知センサ41を省略し、携帯機11と自動ドア装置12との相互通信が確立したときには必ずドア3を自動的に開かせるようにしてもよい。
【0064】
・ ドア錠駆動機構7,8に対する解錠駆動信号の出力タイミングは必ずしもずらす必要はなく、同じ出力タイミングに設定されていてもよい。このようにすれば、ドアを開かせるために必要な時間をより短縮させることができる。
【0065】
・ 前記実施形態では、屋外アンテナ部4内に人検知センサ41が配設されている。しかし、人検知センサ41は、必ずしも屋外アンテナ部4内に配設されている必要はなく、例えば図11に示す住宅2の庇2aなど、屋外側におけるドア3の近傍の人の存在を検知可能な箇所であればどこに配設されてもよい。なお、人検知センサ41によって検知可能な領域A3は、ドア3の屋外側に出力されるリクエスト信号の出力領域A1よりも広範囲であることが望ましい。
【0066】
・ 前記実施形態において携帯機11の操作スイッチ16は、施錠スイッチと解錠スイッチの2つのスイッチによって構成されている。しかし、例えば解錠スイッチは、全開スイッチと半開スイッチの2つのスイッチによって構成され、操作スイッチ16として合計3つのスイッチを備えていてもよい。そして、全開スイッチが操作されたときには携帯機11から第1解錠操作信号を送信させ、半開スイッチが操作されたときには携帯機11から第2解錠操作信号を送信させる。また、自動ドア装置12によって第1解錠操作信号が受信されたときにはドア3を所定角度θ2となる位置まで開かせ、第2解錠操作信号が受信されたときにはドア3を所定角度θ1となる位置まで開かせる。すなわち、全開スイッチと半開スイッチによるドア3の開度制御を行わせるようにしてもよい。このようにすれば、携帯機11の操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせる際に、ドア3の開き量を選択することができ、利便性がより向上する。
【0067】
・ 例えばドア3の屋外側面に近接センサ等のセンシング手段を設け、このセンシング手段が障害物等に近接した際には、ドア3の開動作を停止させるようにしてもよい。このようにすれば、ドア3が障害物等に接触してドア3や障害物等を傷つけてしまうことを確実に防止することができる。
【0068】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11からIDコード信号が送信されたときと解錠操作信号が送信されたときとでドア3の開き量を変化させるようになっている。しかし、こうしたドア3の開き量は、携帯機11からの送信信号の種類にかかわらず常に一定であってもよい。
【0069】
・ 前記実施形態においてドア3は開き戸によって構成されている。しかし、ドア3は、開き戸に限らず、引き戸、アコーディオン型ドアなど、各種形態であってもよい。
【0070】
・ 前記実施形態では、ドア3にドアクローザ10が設けられ、このドアクローザ10から付与される付勢力によってドア3が閉じるようになっている。しかし、例えばドアクローザ10に設けられたドア駆動機構のみをドア3に設けてドアクローザ10を省略する。そして、ドア駆動機構の駆動力によってドア3を閉じさせるようにしてもよい。
【0071】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、携帯機11の操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせた状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に入った場合には、その後に携帯機11が出力領域A1外に移動したときにドア3を自動的に閉じさせるようになっている。しかし、自動ドア装置12は、携帯機11の操作スイッチ16の操作によってドア3を開かせた場合には、再び携帯機11の操作スイッチ16の操作が行われたときのみにドア3を閉じさせるようになっていてもよい。
【0072】
・ 前記実施形態において自動ドア装置12は、ドア3の開状態で携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1内に一度も入らず、しかも携帯機11における操作スイッチ16の施錠スイッチが操作されない状態で所定時間が経過した場合には、ドア3を自動的に閉じさせるようになっている。しかし、こうしたドア3の閉制御を省略してもよい。また、こうした場合に限らず、ドア3の閉制御自体を行わないようにしてもよい。
【0073】
・ 前記実施形態では、ドア錠の施解錠制御を施解錠制御マイコン24が行い、ドア3の開閉制御をドア制御マイコン34が行うようになっている。すなわち、施解錠制御とドア3の開閉制御とを複数のマイコン24,34を用いて行うようになっている。しかし、これら施解錠制御及び開閉制御を、1つのマイコンによって行わせるようにしてもよい。このようにすれば、部品点数を減らすことができ、部品コストを低減させることができる。なお、この場合には施解錠制御及び開閉制御を行うマイコンが施解錠制御手段及びドア制御手段として機能する。
【0074】
・ 前記実施形態では、ドア3に2つのドア錠駆動機構7,8が設けられている。しかし、ドア錠駆動機構7,8は、2つに限らず、1つのみであってもよい。また、3つ以上のドア錠駆動機構としてもよい。
【0075】
・ 前記実施形態では、リクエスト信号を電波として出力している。しかし、リクエスト信号は、所定領域A1に出力される磁界であってもよい。
・ 自動ドア制御システム1は、住宅用に限らず、店舗や事務所等の建物用ドアに適用されてもよい。また、自動ドア制御システム1は、建物用ドアに限らず、車両ドアに適用されてもよい。
【0076】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動ドア装置において、前記ドア錠駆動機構が複数設けられている場合、前記施解錠制御手段は、各ドア錠駆動機構に対して異なるタイミングで前記解錠駆動信号を出力するとともに、最後に解錠駆動信号を出力した時点から前記所定時間が経過したときに前記ドア開要求信号を出力すること。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜4に記載の発明によれば、ドア錠の解錠完了後に速やかにドアを自動的に開かせることができ、自動ドア装置の利便性をより向上させることができる。
【0078】
請求項2,4に記載の発明によれば、家人の意図に反したドアの自動開動作を防止することができ、利便性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動ドア装置を備えた一実施形態のドアを示す概略斜視図。
【図2】同実施形態のドアの概略側面図。
【図3】同実施形態の自動ドア制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図4】(a),(b)は、ドアの開状態を示す概略平面図。
【図5】同実施形態のドア自動開動作の条件を示す模式図。
【図6】同実施形態の施解錠制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図7】同実施形態の施解錠制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図8】同実施形態のドア制御手段によって行われる一連の処理例を示すフローチャート。
【図9】同実施形態の自動ドア制御システムによって行われる動作態様の一例を示すシーケンスチャート。
【図10】同実施形態の自動ドア制御システムによって行われる動作態様の一例を示すシーケンスチャート。
【図11】同実施形態のドアの自動開動作制御の態様例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…自動ドア制御システム、3…ドア、7,8…ドア錠駆動機構、9…ラッチ駆動部、10…ドアクローザ、11…携帯機、12…自動ドア装置、21…施解錠制御手段としての施解錠制御部、24…施解錠制御手段としての施解錠制御用マイクロコンピュータ(施解錠制御マイコン)、31…ドア制御手段としてのドア制御部、34…ドア制御手段としてのドア制御用マイクロコンピュータ(ドア制御マイコン)、41…人検知手段としての人検知センサ、A1…出力領域、A3…検知領域、Δt4…遅延設定時間。

Claims (4)

  1. 通信機能を有する携帯機に対して応答信号の送信を要求するリクエスト信号をドア周辺の所定領域に出力するリクエスト信号出力手段と、
    前記応答信号を受信したことを条件として解錠駆動信号を出力するとともにドア開要求信号を出力し、該応答信号を受信できなくなったことを条件として施錠駆動信号を出力する施解錠制御手段と、
    前記解錠駆動信号または前記施錠駆動信号に基づいてドア錠の施解錠動作を行うドア錠駆動機構と、
    前記ドア開要求信号の入力を条件としてドアを自動的に開かせる制御を行うドア制御手段とを備え、
    前記施解錠制御手段は、前記解錠駆動信号の出力時から所定の遅延設定時間が経過した後に前記ドア開要求信号を出力するように設定され、前記遅延設定時間は、前記ドア錠駆動機構がドア錠の解錠を完了するまでに要する時間よりも短い時間となるように設定されていることを特徴とする自動ドア装置。
  2. ドアに対する屋外側からの人の近接を検知する人検知手段を備え、
    前記施解錠制御手段は、前記応答信号を受信するとともに前記人検知手段によって人を検知したことを条件として前記ドア開要求信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の自動ドア装置。
  3. 前記人検知手段による検知領域を、リクエスト信号の出力領域と同等または該出力領域よりも広くなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載の自動ドア装置。
  4. 前記施解錠制御手段は、前記応答信号を受信する前の所定時間内、及び、該応答信号を受信した後の所定時間内に前記人検知手段によって人の存在が検知され始めたときにのみ前記ドア開要求信号を出力することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動ドア装置。
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