JP2008231713A - 自動ドア装置及びそれを備えた建物 - Google Patents

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浩巳 刀根川
Kunihiro Morimura
邦弘 森村
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Abstract

【課題】アクチュエータにより自動で開作動させる自動ドア装置において、不必要な緊急停止作動の実行を回避する。
【解決手段】外開き式のドアを開作動させる電動モータ10bと、ドアが過負荷状態であるか否かを検出するとともに、ドアが開くように電動モータ10bの作動を制御する開作動制御、および過負荷状態が検出された場合に開作動制御を中止する緊急停止制御を実行するドア制御マイコン34と、を備える。そして、ドア制御マイコン34は、開作動制御の実行時に、ドアの開度が所定開度θ3以下でありドアの気密が保たれている場合には緊急停止制御の実行を禁止する。これによれば、ドアを開け始めるときに屋内外の気圧差に起因してドアに負荷がかかったとしても、ドア開度が所定開度θ3以下であれば緊急停止制御は実行されないので、不必要な緊急停止作動の実行を回避することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、アクチュエータによりドアを開作動させる自動ドア装置に関する。
従来、住宅等の建物において、玄関等の開口部を開閉するドアを電動モータ等のアクチュエータにより自動で開作動させる自動ドア装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような自動ドア装置の安全機能として、例えばドアの屋外側にいる人や物に対してドアを強く押し付けてしまうことを回避する機能が挙げられる。すなわち、開作動するドアに予め設定された負荷以上の負荷がかかっている過負荷状態であるか否かを検出する過負荷検出センサを設け、過負荷状態が検出された場合にはアクチュエータによる開作動を緊急停止させる制御が従来より知られている。
特開2004−132131号公報
しかしながら、屋内外を連通する開口部を屋外側に開くことにより開閉する外開き式のドア(例えば玄関のドア)の場合において、例えば換気扇を作動させる等により屋内の気圧が屋外の気圧よりも低くなった状態では、ドアの開作動時に次の問題が生じる。すなわち、アクチュエータによりドアを開け始めるときに、上記状態では屋内外の気圧差によりドアに負荷がかかることとなる。すると、過負荷検出センサが過負荷状態を検出してしまい、屋外側に人や物が存在しないにも拘わらずドア開作動を緊急停止させるといった不必要な緊急停止作動が実行されてしまう。
本発明は、不必要な緊急停止作動の実行を回避する自動ドア装置を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、建物の屋内外を連通する開口部を、屋外側に開くことにより開閉する外開き式のドアと、前記ドアを開作動させるアクチュエータと、予め設定された負荷以上の負荷が開作動する前記ドアにかかっている過負荷状態であるか否かを検出する過負荷検出手段と、前記ドアが開くように前記アクチュエータの作動を制御する開作動制御、および前記過負荷検出手段により過負荷状態が検出された場合に前記開作動制御を中止する緊急停止制御を実行する制御装置と、を備える。そして特に、前記制御装置は、前記開作動制御の実行時に、少なくとも前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれている場合には前記緊急停止制御の実行を禁止する停止禁止制御を実行する。
ここで、本発明者らは次の点に着目して本発明を想起するに至った。すなわち、屋内の気圧が屋外の気圧よりも低くなった状態はドアを開け始めるときだけであり、ドアが僅かにでも開いてしまえば屋内外の気圧差は解消され、この気圧差に起因してドアに負荷がかかることはなくなる。しかも、ドアを僅かに開けるまでの開作動時には、屋外側に人や物が存在していたとしても緊急停止作動の必要性が極めて低い。
このような点に着目して想起された第1の発明によれば、開作動制御の実行時に、少なくともドアと開口部との間の気密が保たれている場合には緊急停止制御の実行を禁止する停止禁止制御を実行するので、ドアを開け始めるときに上述の気圧差に起因してドアに負荷がかかったとしても、緊急停止制御は実行されない。よって、不必要な緊急停止作動の実行を回避することができる。 なお、ドアと開口部との間の気密が保たれている場合の具体例として、ドアの開度が所定開度以下である場合が挙げられる。換言すれば、第2の発明のように、前記ドアの開度が所定開度より大きい場合には前記停止禁止制御を解除することを特徴とする。
そして、上記所定開度を設定するにあたり、開口部を完全に閉鎖している状態のドアが開き始めて、開口部とドアとの気密性が失われる時点での開度に所定開度を設定すれば、好適である。そして、本発明における所定開度の設定範囲に関し、ドアが開口部内に位置していたとしてもドアが僅かにでも開けば上述の如く気密性が失われた状態になるので、ドアが開口部内に位置しており、かつドアが僅かにでも開方向に作動した開度をも所定開度の設定範囲に含まれる。
また、第3の発明では、前記制御装置は、屋内の空気を屋外に排出する換気装置が作動している場合に前記停止禁止制御を実行する。この第3の発明によれば、換気装置が作動して屋内の気圧が低くなっている場合、つまり気圧差に起因して過負荷状態を検出しやすい場合に停止禁止制御を実行するので、不必要な緊急停止作動の実行回避といった上記効果が好適に発揮される。また、換気装置が作動していない場合には停止禁止制御を実行しないようにして好適である。
また、第4の発明では、屋内と屋外との気圧差を検出する気圧差検出センサを備え、前記制御装置は、前記気圧差検出センサにより検出された気圧差が予め設定された値以上である場合に前記停止禁止制御を実行する。この第4の発明によれば、気圧差検出センサにより検出された気圧差が予め設定された値以上である場合、つまり気圧差に起因して過負荷状態を検出しやすい場合に停止禁止制御を実行するので、不必要な緊急停止作動の実行回避といった上記効果が好適に発揮される。また、気圧差が予め設定された値より小さい場合には停止禁止制御を実行しないようにして好適である。
また、第5の発明では、前記アクチュエータは電動モータであり、前記過負荷検出手段は、前記電動モータの回転速度が予め設定された値以下であるか否かを検出することにより前記過負荷状態であるか否かを検出する。この第5の発明は、過負荷状態であればドアの開く速度が遅くなり、その結果、電動モータの回転速度が遅くなることに着目してなされたものであり、電動モータの回転速度が予め設定された値以下であるか否かを検出することにより過負荷状態であるか否かを検出するので、過負荷状態であるか否かを確実に判断できる。
また、第6の発明では、前記ドアの開度が所定開度に達したか否かを検知する検知手段を備え、前記制御装置は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれていると判断する。この第6の発明によれば、検知手段を備えて実際にドア開度を検出するので、前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれているか否かを判断するにあたり、判断の確実性を向上できる。検知手段の具体例としては、アクチュエータの作動量やドアの回動量を検知するエンコーダ等の手段、およびドアが所定開度に到達したことを検出するタッチセンサ又は非接触センサ等の手段が挙げられる。
また、第7の発明では、前記制御装置は、前記開作動制御を開始した時点から予め設定された時間が経過するまでは前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれているとみなして前記停止禁止制御を実行する。この第7の発明によれば、上記第6の発明に比べればドアと開口部との間の気密が保たれているか否かの判断の確実性は低いものの、第6の発明に係る検知手段を不要にできるので、簡単なハード構成でドアと開口部との間の気密が保たれているか否かを判断できる。なお、前記予め設定された時間を調節する時間設定調節手段を設けることにより、設定変更を可能にすることが好ましい。これによれば、建物の環境に応じて適切な時間に調節することができる。
ここで、開作動制御の実行を開始してから過負荷状態が所定時間以上継続した場合には、屋外側にいる人や物にドアが押し付けられている等、気圧差以外の要因で過負荷状態となっている可能性が高い。この点を鑑み、第8の発明では、前記開作動制御の実行を開始してから前記過負荷状態が予め設定された時間以上継続した場合には、前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれているか否かに拘わらず前記停止禁止制御に優先して前記緊急停止制御を実行する。この第8の発明によれば、ドアを僅かに開けるまでの開作動時(ドアと開口部との間の気密が保たれている状態での開作動時)において、気圧差以外の要因で過負荷状態となっている場合にドアが緊急停止され、好適である。
また、第9の発明は、上述した発明に係る自動ドア装置と、屋内の空気を屋外に排出する換気装置と、を備える建物であり、このような建物においても上記各効果を享受することができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3に示すように、自動ドア制御システム1は、住宅2(建物)の所有者(家人)に所持される携帯機11と、住宅2のドア3内に配設され、携帯機11と相互通信可能な自動ドア装置12とを備えている。なお、ドア3は屋外側に開くことにより開閉する外開き式のドアである。
図3に示すように、携帯機11は、受信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14、送信回路15、及び操作スイッチ16を備えている。
受信回路13は、自動ドア装置12から出力されるリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン14に入力するための回路である。受信回路13には受信アンテナ17aが接続され、この受信アンテナ17aを介してリクエスト信号を受信するようになっている。
マイコン14は、受信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードを含む応答信号(IDコード信号)を出力する。また、操作スイッチ16は携帯機11の表面等に設けられた押しボタンスイッチ等からなり、操作されるとその操作信号がマイコン14に入力されるようになっている。そして、マイコン14は、操作スイッチ16が操作されると、前記IDコードと所定の操作コードとを含む施解錠操作信号を出力する。なお、本実施形態において操作スイッチ16は施錠スイッチ及び解錠スイッチを備えている。そして、マイコン14は、施錠スイッチが操作された場合にはIDコードと施錠操作コードとを含む施錠操作信号を出力し、解錠スイッチが操作された場合にはIDコードと解錠操作コードとを含む解錠操作信号を出力するようになっている。なお、以下の説明において、施錠操作信号および解錠操作信号をまとめて施解錠操作信号と呼ぶ場合がある。
送信回路15は、IDコード信号または施解錠操作信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回路である。送信回路15には送信アンテナ17bが接続され、この送信アンテナ17bを介してIDコード信号または施解錠操作信号を外部に送信するようになっている。なお、これらIDコード信号または施解錠操作信号は、図4(a),(b)に示す所定領域A2内で自動ドア装置12と通信可能となっている。この所定領域A2は、後記するリクエスト信号の出力領域A1よりも広い範囲となっている。また、本実施形態においてIDコード信号及び施解錠操作信号の周波数は、300MHzに設定されている。
図1〜図3に示すように、自動ドア装置12は、屋外アンテナ部4、屋内アンテナ部5、2つのドア錠駆動機構7,8、ラッチ駆動部9、ドアクローザ10、施解錠制御部21及びドア制御部31を備えている。
図2に示すように、屋外アンテナ部4はドア3の屋外側面に露出した状態で設けられ、屋内アンテナ部5はドア3の屋内側面に露出した状態で設けられている。そして、屋外アンテナ部4の内部には、図3に示す送信アンテナ4aと受信アンテナ4bとが配設されている。これに対し、屋内アンテナ部5の内部には図3に示す送信アンテナ5aと受信アンテナ5bとが配設されている。なお、本実施形態において、送信アンテナ4a,5aは134kHzの電波を送信可能に設定され、受信アンテナ4b,5bは300MHzの電波を受信可能に設定されている。
また、図2に示すように、屋外アンテナ部4には、人検知手段としての人検知センサ41が配設されている。この人検知センサ41は、焦電センサや赤外光のフォトインタラプタ等によって構成され、ドア3の屋外側近傍において図2中の1点鎖線で示す所定領域A3内の人の存在を検知するようになっている。すなわち、該所定領域A3が人検知センサ41の検知領域となっている。本実施形態においてこの検知領域A3は、ドア3の屋外側地面の近傍においてリクエスト信号の出力領域A1よりもやや広い領域となるように設定されている。
ドア錠駆動機構7,8はドア3内に配設されており、モータ等のアクチュエータとそのアクチュエータを駆動するドライバ部とによって構成されている(図示略)。ドア3の側面3aには、各ドア錠駆動機構7,8の駆動によって出没するロックバー7a,8aがそれぞれ形成されている。そして、これらロックバー7a,8aの突出状態でドア錠が施錠状態となり、没入状態でドア錠が解錠状態となる。また、ドア3の屋内側面には、ロックバー7a,8aを手動で出没可能な手動ロック手段7b,8bが形成されている。これら手動ロック手段7b,8bは、一般的な屋内側施解錠用つまみ(サムターン)である。
ラッチ駆動部9は、ドア3内におけるドア錠駆動機構7,8間に配設されており、ドア3の側面3aにはラッチ部9aが突設されている。そして、ラッチ駆動部9は、ドアハンドル6が操作されたとき、または同ラッチ駆動部9内に設けられたラッチ解除機構(図示略)が駆動したときに、ラッチ部9aをドア3内に没入可能にする。すなわち、ドア錠駆動機構7,8によってドア錠が解錠された状態において、ドアハンドル6が操作されたときまたはラッチ解除機構が駆動したときにドア3を開くことができるようになっている。
ドアクローザ10は図3に示すドア駆動機構10aおよび電動モータ10b(アクチュエータ)を備え、電動モータ10bによりドア駆動機構10aが駆動するとドア3が自動的に開くようになっている。また、ドアクローザ10には図示しない付勢手段が備えられており、ドア駆動機構10aの非駆動時には、一般的なドアクローザと同様にドア3を閉じる方向へ付勢手段により付勢されるようになっている。
ここで、自動ドア装置12は、屋内と屋外との気圧差を検出する気圧差検出センサ43(図2及び図3参照)を備えており、気圧差検出センサ43は、検出した気圧差検出値をドア制御マイコン34に出力する。例えば、図2に示すようにレンジフード50内に配置された換気扇51(換気装置)を作動させると、屋内の空気はレンジフード50内に吸入され、排気口2cから屋外に排出される。そして、図4(d)に示すようにドア3が閉まっている状態であり、屋外から屋内へ空気が流入できない密閉された状態においては、換気扇51を作動させると屋内の気圧が屋外の気圧に比べて低下することとなる。その結果、屋内外の気圧差が大きくなり、気圧差検出センサ43により検出される値は大きくなる。
次に、施解錠制御部21の構造および制御内容の概略を説明する。
図3に示すように、施解錠制御部21は、リクエスト信号出力手段としての送信回路22、受信回路23及び施解錠制御用のマイクロコンピュータ(施解錠制御マイコン)24を備えている。
送信回路22には送信アンテナ4a,5aが接続され、受信回路23には受信アンテナ4b,5bが接続されている。送信回路22は、施解錠制御マイコン24から出力されるリクエスト信号を所定周波数の電波に変換し、送信アンテナ4a,5aを介して出力する。したがって、図2及び図4に示すように、リクエスト信号は、各送信アンテナ4a,5aを介して屋内外におけるドア3の周辺の所定領域A1に出力される。すなわち、この所定領域A1において携帯機11と施解錠制御部21との相互通信が可能となる。なお、本実施形態におけるリクエスト信号の周波数は、134kHzに設定されている。
受信回路23は、携帯機11から出力されたIDコード信号または施解錠操作信号を受信アンテナ4b,5bを介して受信する。そして、受信回路23は、受信したIDコード信号または施解錠操作信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号を施解錠制御マイコン24へ出力する。
施解錠制御マイコン24は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、リクエスト信号を間欠的に出力する。また、施解錠制御マイコン24には予め設定された所定のIDコードが記録されており、前記受信回路23からの受信信号が入力されたときには、自身のIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。施解錠制御マイコン24にはドア錠駆動機構7,8、ラッチ駆動部9及び人検知センサ41が電気的に接続され、それらIDコード同士が一致したときに該マイコン24は、ドア錠駆動機構7,8に対して駆動信号を出力する。
一方、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号からなる受信信号が入力されなくなったとき、または前記施錠操作信号からなる受信信号が入力されたときには、ドア3の開閉状態を検出するドア開閉検知センサ42(例えばリードスイッチ)からの検出信号に基づき、ドア3の開閉状態を判断する。
さらに、施解錠制御マイコン24は、前記解錠操作信号に基づいてドア錠を解錠させた後、施錠操作信号またはIDコード信号が一度も入力されていない状態で所定時間が経過した場合にも、ドア3が開状態であるか閉状態であるかを判断する。そして、施解錠制御マイコン24は、ドア3が閉状態であると判断した場合には、ドア錠駆動機構7,8に対して施錠駆動信号を出力する。ドア錠駆動機構7,8は、施錠駆動信号が入力されるとロックバー7a,8aをドア3から突出させてドア錠を施錠させる。また、施解錠制御マイコン24は、ドア3が開状態であると判断した場合には、ドア制御マイコン34(制御装置)に対してドア閉指令信号を出力する。
次に、上述の作動を実現するための施解錠制御マイコン24による処理の詳細を、図6および図7のフローチャートを用いて以下に説明する。なお、図6および図7に示す処理は、例えば所定周期で繰り返し実行される。
先ず、図6に示すステップS10において、施解錠制御マイコン24は、施解錠操作信号を受信したか否かを判定する。受信していないと判定されれば(S10:NO)、ステップS12にて各送信アンテナ4a,5aからリクエスト信号を出力し、続くステップS14にてIDコード信号の受信の有無を判定する。IDコード信号を受信し(S14:YES)、受信したIDコード信号と自身のIDコードとが一致し(S16:YES)、ドア錠が施錠状態であれば(S18:YES)、ステップS20においてドア錠が解除状態となるようにドア錠駆動機構7,8を作動させる。
一方、IDコード信号を受信していない場合(S14:NO)、或いはIDコード同士が一致していない場合(S16:NO)には、ドア錠が解錠状態(S22:YES)かつドア3が閉状態(S24:YES)であることを条件として、ステップS26においてドア錠が施錠状態となるようにドア錠駆動機構7,8を作動させる。そして、ステップS24にてドア3が開状態であると判定された場合(S24:NO)には、ステップS28にて、ドア制御マイコン34にドア閉信号を出力する。
次に、ステップS20の処理の後ステップS30において、人検知センサ41からの出力信号に基づき、前記検知領域A3内に人が存在しているか否かを判断する。詳しくは、図5に示すように、ステップS16にてIDコード同士の一致が確認された時点以前の所定時間t1、その時点以後の所定時間t2、及び、該所定時間t1よりも前の所定時間t3における人検知状態を、施解錠制御マイコン24はモニタするようになっている。
そして、検知領域A3内に人が存在している場合(S30:YES)、すなわち人検知センサ41によって人の存在が検知されている場合、ステップS34において前記所定時間t1(ここでは3秒)内に人検知状態になったか否かを判定する。所定時間t1内に人検知状態になったと判定した場合(S34:YES)、ステップS36において、施解錠制御マイコン24はラッチ駆動部9に対して駆動信号を出力してラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にする。その後、ステップS38において、施解錠制御マイコン24はドア制御マイコン34に対して第1ドア開要求信号を出力する。
また、IDコード信号を受信したときに検知領域A3内に人が存在していない場合(S30:NO)であっても、IDコード信号の受信後の所定時間t2(ここでは5秒)内に人検知状態になった場合(S32:YES)には、ステップS36にてラッチ部9aを解除状態にするとともに、ステップS38にて第1ドア開要求信号を出力する。つまり、施解錠制御マイコン24は、IDコード信号の受信前の所定時間t1内及びIDコード信号の受信後の所定時間t2内に人検知状態となった場合に、第1ドア開要求信号及び駆動信号を出力するようになっている。
これに対し、前記所定時間t1,t2内に人検知状態となっていない場合(S34:NO)、施解錠制御マイコン24は、ドア制御マイコン34に対するドア開要求信号の出力及びラッチ駆動部9に対する駆動信号の出力を行わないようになっている。つまり、施解錠制御マイコン24は、前記所定時間t1よりも前の所定時間t3に既に人検知状態になっている場合や、IDコード信号の受信後の所定時間t2を経過した後に人検知状態になった場合には、該ドア開要求信号及び該駆動信号を出力しないようになっている。
前述したステップS10において、施解錠操作信号を受信したと判定されれば(S10:YES)処理は図7に示すステップS40に進み、受信した施解錠操作信号が解錠操作信号であれば(S40:YES)、ステップS42にてドア錠が解錠状態となるようにドア錠駆動機構7,8を作動させる。そして、ステップS44において、ラッチ駆動部9に対して駆動信号を出力してラッチ部9aをドア3内に没入可能な状態にし、その後、ステップS46において、ドア制御マイコン34に対して第2ドア開要求信号を出力する。
一方、ステップS40において、受信した施解錠操作信号が施錠操作信号であると判定された場合(S40:NO)には、ドア3が閉状態でなければ(S48:NO)、ステップS50にてドア制御マイコン34にドア閉信号を出力する。一方、ドア3が閉状態であれば(S48:YES)、ステップS52にてドア錠が施錠状態となるようにドア錠駆動機構7,8を作動させる。
次に、ドア制御部31の構造および制御内容の概略を説明する。
図1及び図2に示すように、ドア制御部31は、ドア3の近辺の壁部に配設されている。このドア制御部31は、図3に示すように、操作スイッチ32、設定スイッチ33及びドア制御用のマイクロコンピュータ(ドア制御マイコン)34を備えている。操作スイッチ32は、ドア制御部31の筐体31aの表面に露出した押しボタンスイッチによって構成されている。また、設定スイッチ33は、筐体31a内に配設されたディップスイッチなどによって構成されている。そして、これらスイッチ32,33は、ドア制御マイコン34に電気的に接続されている。
ドア制御マイコン34は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、前記施解錠制御マイコン24と電気的に接続されている。また、ドア制御マイコン34には、ドアクローザ10の電動モータ10bが電気的に接続されている。
ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア開要求信号が入力されると、ドアクローザ10の電動モータ10bに対して駆動信号を出力する。これによりドア駆動機構10aが駆動し、ドア3が自動的に開かれる。詳しくは、ドア制御マイコン34は、入力されたドア開要求信号が第1ドア開要求信号であるか第2ドア開要求信号であるかを判断する。そして、ドア制御マイコン34は、第1ドア開要求信号が入力されたときには、図4(a)に示すように、ドア3の開き角が所定角度θ1となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号を電動モータ10bに対し出力する。これに対し、ドア制御マイコン34は、第2ドア開要求信号が入力されたときには、図4(b)に示すように、ドア3の開き角が前記角度θ1よりも大きく設定された所定角度θ2となる位置でドア3の開状態を維持させるための駆動信号を駆動機構に対して出力する。すなわち、ドア制御マイコン34は、携帯機11からIDコード信号が送信されたときと解錠操作信号が送信されたときとでドア3の開き量を変化させるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11から送信される送信信号の種類に基づいてドア3の開き量を変化させるようになっている。なお、本実施形態において所定角度θ1は45゜程度、所定角度θ2は90゜程度に設定されている。また、所定角度θ1,θ2は、前記設定スイッチ33によって変更可能となっている。
ここで、ドア制御マイコン34は、上述の如くドアクローザ10の電動モータ10bを駆動させてドア3を開作動させる開作動制御を行うにあたり、予め設定された負荷以上の負荷が開作動するドア3にかかっている過負荷状態であるか否かを検出する。つまり、ドア制御マイコン34は過負荷検出手段としての機能を有している。具体的には、過負荷状態であれば電動モータ10bの回転速度が遅くなり、電動モータ10bに取り付けられたエンコーダから出力されるパルス信号の出力周期が長くなる。このことを利用して、パルス出力周期が予め設定された正常値を超えて長くなっているか否かをドア制御マイコン34は検出し、パルス出力周期が長周期であるか否かに基づき過負荷状態の有無を検出する。
そして、ドア制御マイコン34は、前記開作動制御の実行時に、過負荷状態を検出しない場合には、ドア3の開度(開き量)が所定角度θ1、θ2となるまで開作動制御を継続する。一方、過負荷状態を検出した場合には、開作動制御を中止する緊急停止制御を実行する。また、開作動制御の実行時に、ドア3の開度が所定開度θ3(図4(c)参照)以下である場合には、緊急停止制御の実行を禁止する停止禁止制御を実行する。換言すれば、ドア3の開度が所定開度より大きい場合には、停止禁止制御を解除して、通常の緊急停止制御を実行可能な状態にする。因みに、上記緊急停止とは、ドア3を屋外側に開ける開作動を緊急停止させることを言う。
また、ドア制御マイコン34は、施解錠制御マイコン24からドア閉指令信号が出力されたとき、または操作スイッチ32が操作されたときには、ドアクローザ10の電動モータ10bに対する駆動信号の出力を停止する。これにより、ドア3は、ドアクローザ10からの付勢力によって自動的に閉じられる。すなわち、ドア3は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したとき、携帯機11の操作スイッチ16における施錠スイッチが操作されたとき、またはドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたときに、自動的に閉じるようになっている。換言すれば、ドア制御マイコン34は、携帯機11がリクエスト信号の出力領域A1外に移動したこと、携帯機11の操作スイッチ16における施錠スイッチが操作されたこと、ドア制御部31の操作スイッチ32が操作されたことをドア3の閉成意思として検知する。そして、ドア制御マイコン34は、こうした閉成意思に基づいてドア3を自動的に閉じさせるようになっている。よって、ドア制御マイコン34がドア閉成意思検知手段として機能する。
ここで、所定開度θ3について図4(c)(d)(e)を用いて詳細に説明すると、図4(d)は、住宅2の玄関開口部2aがドア3により閉鎖された状態、つまりドア3が閉まった状態を示しており、図4(c)(e)は所定開度θ3だけドア3が開いた状態を示している。ドア3が閉まった状態では、開口部2aに設けられたシール部材2bがドア3のシール面3bに押し付けられて弾性変形している。これにより、屋外と屋内との間における空気の流通は遮断される。因みにシール部材2bはドア3側に設けられていてもよい。
図4(d)の状態からドア3を徐々に開けていき、シール部材2bが弾性変形していない状態になると同時にシール面3bがシール部材2bから離れると、上記空気の流通が可能となる。そして、シール面3bとシール部材2bとのクリアランスCL(図4(e)参照)が所定量に達したときにおけるドア開度を所定開度θ3として設定しており、屋内外間の空気流通が十分に確保できる長さにクリアランスCLの所定量は設定されている。例えば、所定量を3mm〜20mm(より好ましくは5mm〜10mm)の範囲に設定して好適である。但し、所定量は0mmでなければ屋内外間の空気流通が可能となるため、所定量は0mmより大きければよい。
次に、上述の作動を実現するためのドア制御マイコン34による処理の詳細を、図8のフローチャートを用いて以下に説明する。なお、図8に示す処理は、例えば所定周期で繰り返し実行される。
先ずステップS60において、前述のステップS38、S46にて出力されるドア開要求信号をドア制御マイコン34が受信したか否かを判定する。ドア開要求信号を受信した場合(S60:YES)には、ステップS61にてドア制御マイコン34のタイマによる計時を開始し、その後、ステップS62にてドア3の開動作を開始する。一方、ドア開要求信号を受信していない場合(S60:NO)には、ステップS63にてドア3が開動作中であるか否かを判定する。開動作中であると判定された場合(S63:YES)、又はステップS62の処理の後、ステップS64にてドア制御マイコン34が過負荷状態を検知したか否かを判定する。
過負荷状態が検知されていない場合(S64:NO)には、ステップS67に進み、第1ドア開要求信号又は第2ドア開要求信号に応じたドア開度θ1,θ2になっているかを判定する。要求信号に応じたドア開度θ1,θ2になっていれば(S67:YES)、ステップS68にて電動モータ10bを駆動を停止させる正常停止制御を実行し、要求信号に応じたドア開度θ1,θ2になっていなければ(S67:NO)処理はステップS60に戻る。
そして、ステップS64において過負荷状態が検知された場合(S64:YES)には、ステップS65において、気圧差が生じているか否か、つまり気圧差検出センサ43による検出値が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判定する。気圧差が生じていないと判定された場合(S65:NO)にはステップS69に進み、電動モータ10bの駆動を緊急停止させることにより、ドア3の開作動制御を中止する緊急停止制御を実行する。
一方、気圧差が生じていると判定された場合(S65:YES)にはステップS66に進み、ドア3の開作動を開始した時点からの経過時間、つまりステップS61にて計時を開始したタイマによる経過時間が、予め設定された所定時間を経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、ドア3の開作動を開始した時点からドア開度が上述した図4(c)(e)に示す開度θ3に到達するまでの時間となるように設定されている。そして、所定時間が経過していない場合(S66:NO)には、ステップS67,S68にて上述の如く電動モータ10bを駆動させる。そして、所定時間が経過している場合(S66:YES)には、ステップS69にて上述の如く緊急停止制御を実行する。
したがって、過負荷状態が検知された場合であっても、気圧差が生じており、かつ、ドア開作動を開始してから所定時間が経過していなければ、ステップS69による緊急停止制御は実行されず、過負荷状態を検知したことは無視されて停止禁止制御が実行されることとなる。一方、気圧差が生じていない場合、又は所定時間が経過していれば、過負荷状態の検知時に本来の緊急停止制御が実行されることとなる。
次に、このように構成された自動ドア制御システム1によって行われる基本的な一連の動作態様を図9に示すタイミングチャートに従って説明する。なお、図9に示す例では、携帯機11と自動ドア装置12との相互通信に基づき、ドア3が閉じた状態(図4(d)に示す状態)からドア3を自動で開作動させた場合の動作態様を示している。
先ず、図9(1)欄に示すように換気扇51を作動させると、屋内の気圧が低下して気圧差が生じる((2)欄参照)。この気圧差が生じた状態で施解錠制御マイコン24がIDコード信号を受信すると((3)欄参照)、施解錠制御マイコン24はIDコード照合を行う。ID照合の結果一致が確認されると((4)欄参照)、ドア錠駆動機構7,8の作動によりドア錠が解除状態になり((5)欄参照)、その後、ラッチ駆動部9の作動によりラッチ解除される((6)欄参照)。その後、施解錠制御マイコン24からドア制御マイコン34に対してドア開要求信号が出力されると((7)欄参照)、ドアクローザ10の電動モータ10bが駆動して((8)欄参照)、ドア開作動が開始される。
ドア開作動が開始された時点tsでは、(2)欄に示す如く気圧差が生じているためドア3に過負荷がかかり、その結果ドア3が開く速度が遅くなり、電動モータ10bのエンコーダ出力であるパルス信号の周期が長周期の状態となる((9)欄参照)。ここで、ドア開作動開始時点tsから図9中の符号TLに示される所定時間が経過するまでは緊急停止制御は禁止されている((11)欄参照)。そのため、過負荷状態の検出は無視され、電動モータ10bの駆動は継続されてドア開作動はそのまま続行される。
その後、過負荷状態のままドア3は徐々に開き、図4(e)に示す開度θ3の状態まで開く((10)欄参照)。すると、ドア開度がθ3に到達するまでの間にシール面3bとシール部材2bとのクリアランスCLを通じて、屋外の空気が屋内に流入する。よって、気圧差が無くなり((2)欄参照)、その結果過負荷状態が解消されてパルス信号の周期が正常に戻る((9)欄参照)。その後、気圧差に起因する過負荷が解消された状態で、図4(a)(b)に示す所定角度θ1、θ2となる位置までドア3はさらに開く。
以上により、本実施形態によれば、ドア3を開く開作動制御の実行時に、ドア3の開度が図4(e)に示す所定開度θ3以下であることにより、ドア3と玄関開口部2aとの間の気密が保たれている場合には、ステップS65、S66の制御により、ステップS69の緊急停止制御の実行が禁止される。そのため、ドア3を開け始めるときに気圧差に起因してドア3に負荷がかかり過負荷状態になったとしても、緊急停止制御は実行されない。そして、ドア3が所定開度θ3まで開いてしまえば屋内外の気圧差は解消されるので、この気圧差に起因した過負荷状態は解消され、ドア3を緊急停止させることなく図4(a)(b)に示す所定開度θ1、θ2までドア3を開くことができる。よって、不必要な緊急停止作動の実行を回避することができる。
また、ドア3が所定開度θ3まで開いたか否かを、ドア開作動開始時点tsから所定時間TLが経過したか否かに基づきステップS66にて判定しているので、実際のドア開度を直接検出する手段を備える場合に比べて、簡単な制御で所定開度θ3以下であるか否かを判断できる。
[他の実施形態]
本発明は以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。そして、以下に説明する各実施形態の特徴的制御内容および構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・図8に示す上記実施形態では、屋内外の気圧差が生じておらず、かつ、ドア3の開度が所定開度θ3以下であることを条件として、過負荷状態の検知を無視して電動モータ10bを駆動させる停止禁止制御が実行される。この条件に替えて、換気扇51が作動しており、かつ、ドア3の開度が所定開度θ3以下であることを停止禁止制御実行の条件としてもよい。
具体的には、図2に示すように、換気扇51を駆動させる際にはその旨の信号Sをドア制御マイコン34に出力するように構成し、図8のステップS65に替えて信号Sの入力有無を判定すればよい。これによれば、換気扇51が作動して屋内の気圧が低くなっている場合、つまり気圧差に起因して過負荷状態を検出しやすい場合に停止禁止制御を実行するので、不必要な緊急停止作動の実行回避といった上記効果が好適に発揮される。また、換気扇51が作動していない場合には停止禁止制御を実行しないようにして好適である。
・また、換気扇51が作動しているとの条件を図8のステップS65、S66の間に追加するようにしてもよい。つまり、換気扇51が作動しており、気圧差が生じており、かつ、ドア3の開度が所定開度θ3以下であることを条件として停止禁止制御が実行してもよい。
・また、如何なる条件であっても、ドア3の開度が所定開度θ3以下であるかぎり停止禁止制御を実行するようにしてもよい。
・また、如何なる条件であっても、気圧差が生じているかぎり停止禁止制御を実行するようにしてもよい。
・上記所定時間TLを調節する時間設定調節手段を設けて、所定時間TLの設定を変更可能に構成してもよい。例えば、図3に示すように、ドア制御マイコン34に調節信号を出力する調節スイッチ44を、住宅2の家人が操作可能な位置に設けるようにすればよい。これによれば、屋内の気密性等、住宅2の環境に応じて所定時間TLを適切な時間に調節することができる。
・図8に示す上記実施形態では、ステップS61,S66にて示すように、ドア3の開作動を開始した時点tsから所定時間TLが経過していない場合にドア3の開度が所定開度θ3以下であるとみなしているが、所定時間TLの計時に替えてドア3の開度を直接検出することにより所定開度θ3以下か否かを判定するようにしてもよい。
具体的には、電動モータ10bの回転角度信号をドア制御マイコン34に出力するように構成し、図8のステップS66に替えて上記回転角度信号に基づき所定開度θ3以下か否かを判定すればよい。或いは、図3に示すドア開閉検知センサ42(検知手段)を利用してドア開度θ3を検出するようにしてもよい。つまり、ドア3が所定開度θ3まで開いたときにドア開閉検知センサ42がドア開を検知するように設定すればよい。
・図8に示す上記実施形態では、ドア3の開作動中には常時過負荷検出を実行し、ドア開度が所定開度θ3に達するまでは過負荷検出結果を反映させずに無視する、といった制御内容により緊急停止制御の禁止を実現させている。これに対し、所定開度θ3に達するまでは過負荷検出それ自体を実行しないようにすることで、緊急停止制御の禁止を実現するようにしてもよい。
・図8に示す上記実施形態では、電動モータ10bの回転速度が予め設定された速度よりも遅くなっている場合に過負荷状態であるとみなしているが、電動モータ10bに流れる電流値が予め設定された値よりも大きくなっている場合に過負荷状態であるとみなすようにしてもよい。
・ここで、開作動制御の実行を開始してから過負荷状態が所定時間以上継続した場合には、屋外側にいる人や物にドアが押し付けられている等、気圧差以外の要因で過負荷状態となっている可能性が高い。そこで、開作動制御の実行を開始してから過負荷状態が所定時間以上継続した場合には、ドア3の開度が所定開度θ3以下であるか否かに拘わらず停止禁止制御に優先して緊急停止制御を実行させるようにすれば、気圧差以外の要因で過負荷状態となっている場合にドアが緊急停止され、好適である。
本発明の一実施形態に係る自動ドア装置を備えた、ドアの概略斜視図。 図1のドアを備えた住宅の模式図。 同実施形態の自動ドア制御システムの概略構成を示すブロック図。 (a)(b)(c)は所定角度θ1、θ2、θ3でのドア開状態をそれぞれ示す概略平面図、(d)は全閉状態を示す拡大平面図、(e)はθ3でのドア開状態を示す拡大平面図。 同実施形態のドア自動開動作の条件を示す模式図。 同実施形態の施解錠制御マイコンによる処理例を示すフローチャート。 同実施形態の施解錠制御マイコンによる処理例を示すフローチャート。 同実施形態のドア制御マイコンによる処理例を示すフローチャート。 同実施形態の自動ドア制御システムによって行われる基本的な一連の動作態様を示すタイミングチャート。
符号の説明
2…住宅(建物)、2a…玄関開口部、3…ドア、10b…電動モータ(アクチュエータ)、12…自動ドア装置、34…ドア制御マイコン(制御装置)、43…気圧差検出センサ、51…換気扇(換気装置)、θ3…所定開度。

Claims (9)

  1. 建物の屋内外を連通する開口部を、屋外側に開くことにより開閉する外開き式のドアと、
    前記ドアを開作動させるアクチュエータと、
    予め設定された負荷以上の負荷が開作動する前記ドアにかかっている過負荷状態であるか否かを検出する過負荷検出手段と、
    前記ドアが開くように前記アクチュエータの作動を制御する開作動制御、および前記過負荷検出手段により過負荷状態が検出された場合に前記開作動制御を中止する緊急停止制御を実行する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記開作動制御の実行時に、少なくとも前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれている場合には前記緊急停止制御の実行を禁止する停止禁止制御を実行することを特徴とする自動ドア装置。
  2. 前記ドアの開度が所定開度より大きい場合には前記停止禁止制御を解除することを特徴とする請求項1に記載の自動ドア装置。
  3. 前記制御装置は、屋内の空気を屋外に排出する換気装置が作動している場合に前記停止禁止制御を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ドア装置。
  4. 屋内と屋外との気圧差を検出する気圧差検出センサを備え、
    前記制御装置は、前記気圧差検出センサにより検出された気圧差が予め設定された値以上である場合に前記停止禁止制御を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動ドア装置。
  5. 前記アクチュエータは電動モータであり、
    前記過負荷検出手段は、前記電動モータの回転速度が予め設定された値以下であるか否かを検出することにより前記過負荷状態であるか否かを検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動ドア装置。
  6. 前記ドアの開度が所定開度に達したか否かを検知する検知手段を備え、
    前記制御装置は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれていると判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動ドア装置。
  7. 前記制御装置は、前記開作動制御を開始した時点から予め設定された時間が経過するまでは前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれているとみなして前記停止禁止制御を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動ドア装置。
  8. 前記開作動制御の実行を開始してから前記過負荷状態が予め設定された時間以上継続した場合には、前記ドアと前記開口部との間の気密が保たれているか否かに拘わらず前記停止禁止制御に優先して前記緊急停止制御を実行することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の自動ドア装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の自動ドア装置と、
    屋内の空気を屋外に排出する換気装置と、
    を備えることを特徴とする建物。
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