JP3973579B2 - データ再生装置及びデータ再生装置の情報表示方法 - Google Patents

データ再生装置及びデータ再生装置の情報表示方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に記録された音声データ等の記録データを再生するデータ再生装置、及びデータ再生装置の情報表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
サービスステーションにおいてCDプレーヤやMDプレーヤ等のデータ再生装置を修理する場合、又は生産ラインにおいてデータ再生装置の動作確認を行う場合、作業者には、データ再生装置の内部情報を知る必要が生じることがある。内部情報は、データ再生装置が具えるマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と称す)で実行される制御用ソフトウェアのバージョン、サーボ制御の制御パラメータ、及びデータ再生装置内部の各種ステータス等であり、データ再生装置を普通に使用する一般ユーザにとって全く知る必要のない情報である。ゆえに、従来のデータ再生装置には、一般ユーザが内部情報を容易に知り得ないように、操作ボタンの特殊な操作がなされることを条件として内部情報を表示しているものがあった。このようなデータ再生装置では、例えば、電源投入時に再生ボタン及び一時停止ボタン等を同時に押して、この状態を数秒間維持することで、データ再生装置の内部情報が表示されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−157871号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、データ再生装置の機種毎に、操作ボタンの種類、数、機能及び位置が異なっている。ゆえに、内部情報を表示するために行われる操作ボタンの操作もデータ再生装置の機種よって異なっており、サービスステーションで修理を行う作業者や生産ラインで確認作業を行う作業者は、データ再生装置の機種毎に、内部情報を表示するための操作ボタンの操作手順に熟知している必要があった。そのため、取り扱う機種の数が増すにつれて、操作手順を覚えることが困難となり、作業者の負担が増していた。また、表示内容が操作ボタンの操作パターンと対応づけられるので、表示される内部情報の数は、操作ボタンの数により制約されていた。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するものであり、操作ボタンの特殊な操作が行われずとも、簡単な操作でデータ再生装置の内部情報を表示でき、さらには多数の内部情報を表示できる、データ再生装置及びデータ再生装置の情報表示方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ再生装置は、記録媒体に記録された記録データを再生し、前記記録データに付加されて前記記録媒体に記録された付加情報を読み出して表示又は出力するデータ再生装置において、参照情報及び差替情報を記憶しており、前記付加情報の全て又は一部が前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を前記差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とする。
【0007】
また、本発明のデータ再生装置は、記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示又は出力するデータ再生装置において、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は、前記ID3タグの所定の複数の項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、前記ID3タグの前記複数の項目に夫々設定された複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とする。
【0008】
本発明のデータ再生装置の情報表示方法は、記録媒体に記録された記録データを再生し、前記記録データに付加されて前記記録媒体に記録された付加情報を読み出して表示するデータ再生装置の情報表示方法において、前記データ再生装置は、参照情報及び差替情報を記憶しており、前記付加情報の全て又は一部を、前記データ再生装置に記憶された参照情報と比較する第1ステップと、前記第1ステップにて、前記付加情報の全て又は前記一部が、前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、前記データ再生装置に記憶された差替情報に置換して表示する第2ステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のデータ再生装置の情報表示方法は、記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示するデータ再生装置の情報表示方法において、前記データ再生装置は、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は、前記ID3タグの所定の複数の項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、前記ID3タグの前記複数の項目に夫々設定された複数の文字列を、前記複数の参照情報から選択された参照情報と順次比較する第1ステップと、前記第1ステップにて、前記ID3タグの前記複数の文字列が、ある参照情報と項目毎に一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示する第2ステップと、を具えることを特徴とする。
【0010】
【作用及び効果】
上記構成によれば、付加情報の全て又は一部が参照情報と一致する記録媒体を作成しておき、この記録媒体をデータ再生装置に処理させることにより、差替情報は、付加情報の全て又は一部と置換されてデータ再生装置に表示又は出力される。差替情報をデータ再生装置の内部情報としておけば、内部情報が付加情報の全て又は一部と置換されてデータ再生装置に表示又は出力される。従って、本発明によれば、データ再生装置の内部情報を知る必要のある者は、内部情報表示用記録媒体を予め作成し、単に通常の操作手順で付加情報を表示又は出力させることにより、容易に内部情報を知ることができる。また、参照情報を一般ユーザが設定しないような特別な内容に設定しておけば、一般ユーザに対してデータ再生装置の内部情報を秘密にできる。
【0011】
データ再生装置は、記録媒体から前記付加情報を読み出す第1制御手段と、前記第1制御手段とデータ送受可能に接続されると共に、前記第1制御手段から送られた前記付加情報の表示又は出力を制御する第2制御手段とを具えており、前記第1制御手段は、前記参照情報及び前記差替情報を記憶すると共に、前記付加情報の全て又は一部が前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を前記差替情報に置換して前記第2制御手段に送ってもよい。これによれば、データ再生装置の複数の機種で第1制御手段を共通に使用することで、機種に応じて付加情報の表示又は出力を制御する第2制御手段に特別な変更を加えなくとも、これらの機種にてデータ再生装置の内部情報を表示できる。例えば、第1制御手段及び第2制御手段には、ROM及びRAMを具えたマイコンが共に用いられ、これらマイコンはデータバスを介して接続される。
【0012】
さらに、データ再生装置に、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶させておき、付加情報の全て又は一部がある参照情報と一致する場合、データ再生装置は、付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力してもよい。これにより、記録媒体に複数の付加情報を記録させて、これら付加情報の全て又は一部を、夫々適当な参照情報と一致させるように構成すれば、データ再生装置の多数の内部情報をデータ再生装置に選択的に表示又は出力させることができる。
【0013】
また、付加情報が項目別に設定された複数の文字列を含んでいる場合、各参照情報を夫々文字列とし、データ再生装置は、所定の項目の文字列がある参照情報と一致すると、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力してもよい。参照情報を、これに対応する差替情報の表示を示唆するような内容の文字列とすると、この差替情報を表示するために設定する付加情報の文字列も同じ文字列となる。よって、データ再生装置の内部情報を表示又は出力するために設定する付加情報の把握及び管理が容易になる。
【0014】
また、付加情報が項目別に設定された複数の文字列を含んでいる場合、各参照情報を、前記付加情報の前記複数の文字列の属する項目に夫々対応する複数の文字列で構成し、データ再生装置は、前記付加情報の前記複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致すると、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力してもよい。付加情報の複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致することを条件に差替情報が表示されるので、一般ユーザに対してデータ再生装置の内部情報をより確実に秘密にできる。また、内部情報を表示するために設定する付加情報の各文字列を意味の分かりやすい内容にしても、一般ユーザがデータ再生装置の内部情報を取得する可能性は低い。
【0015】
また、本発明は、記録媒体にMP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer-3)フォーマットで記録された音声データを再生し、音声データに付加されたID3タグを読み出して表示するデータ再生装置に容易に且つ効果的に適用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。図1は、本発明に係るデータ再生装置の第1実施例の概要を示すブロック図である。本データ再生装置は、記録媒体(1)に記録された記録データを再生する。記録データは、音声データ、画像データ、又はこれらが組み合わされたデータであり、記録媒体(1)には、このような記録データに付加情報が付加されて記録されている。
【0017】
付加情報は、ユーザーの記録データ管理の便宜を図るために記録媒体(1)に記録されている。記録データが音声データである場合、付加情報は、例えば、楽曲のタイトル名、アーティスト名等を示す文字列を含んでいる。このような付加情報が記録された記録媒体としては、例えば以下のものが知られている。CD−TEXTフォーマットでデータが記録されたオーディオCDでは、CDディスクのリードイン領域のR−Wサブコードエリアに文字列が記録されている。MD(Mini Disk)では、ユーザーTOC(Table of Contents)領域に各トラックに対応した文字列が記録されている。音声データがMP3フォーマットで記録されているCD−R/RW又は半導体メモリカードでは、付加情報であるID3タグが音声データに付加されている。本発明は、これらのような記録媒体の再生が可能なデータ再生装置に対して、特に限定されることなく適用できる。
【0018】
データ読出部(2)は、記録媒体(1)に記録された記録データ及び付加情報を記録媒体(1)から読み出す。データ再生装置が、CD−R/RWやMD等のディスク状の記録媒体を再生する装置である場合、データ読出部(2)は、ターンテーブル、モータ、光ピックアップ、RFアンプ等を含んでいる。データ再生装置が半導体メモリカードを再生する装置である場合、データ読出部(2)はカードインターフェイス部等を含んでいる。読出制御部(3)は、データ読出部(2)の動作の制御を行う。記録媒体(1)がディスク状の記録媒体である場合、読出制御部(3)は、光ピックアップの移動等に関するサーボ制御を行い、記録媒体(1)が半導体メモリカードである場合、読出制御部(3)は半導体メモリカードの読出動作を制御する。
【0019】
データ読出部(2)から出力された記録データは、デコーダ部(4)に送られる。記録データは、所定の方式で変調されて記録媒体(1)に記録されている。デコーダ部(4)は、記録データを復調及びアナログ化して再生信号を生成する。記録データがMP3等の所定のフォーマットで圧縮されて記録媒体(1)に記録されている場合には、デコーダ部(4)は記録データの復号処理も行う。再生信号は、外部出力端子(5)を通じて外部装置に出力される。
【0020】
マイクロコンピュータ(6)(以下、「マイコン」と称す)は、データ再生装置の統括的な制御を行う。マイコン(6)は、CPU(7)、ROM(8)及びRAM(9)を具えている。ROM(8)には、データ再生装置の制御用プログラムが記憶されており、この制御用プログラムはCPU(7)により適宜実行される。RAM(9)には、制御用プログラムの実行に伴う演算結果が一時的に記憶され、データ再生装置の内部状態に関する情報も記憶される。
【0021】
記録媒体(1)に記憶された付加情報は、データ読出部(2)により読み出されて、マイコン(6)のRAM(9)に記憶される。RAM(9)に記憶された付加情報は、操作部(10)からの指令により、マイコン(6)から表示部(11)に送られて表示される。なお、マイコン(6)は、データ伝送用端子(12)を介して外部装置との間でデータの送受が可能であり、データ再生装置は、読み出した付加情報等を外部装置に送ることができる。
【0022】
本実施例のデータ再生装置は、参照情報及び差替情報を記憶手段に記憶しており、記録媒体(1)から読み出した付加情報の所定の部分が参照情報と一致する場合、付加情報の一部を差替情報に置換する置換手段を具えている。置換された付加情報は、データ再生装置の表示部(11)に表示される。記録媒体(1)から読み出した付加情報の所定の部分が参照情報と一致しない場合、付加情報は、置換されることなくデータ再生装置の表示部(11)に表示される。なお、参照情報及び差替情報を記憶する記憶手段には、マイコン(6)のROM(8)が使用されているが、さらにRAM(9)を用いてもよい。
【0023】
以下、記録媒体に記録された付加情報に対して、第1実施例のデータ再生装置が行う処理を説明する。図2は、この処理を示したフローチャートである。この処理を記述したプログラムは、マイコン(6)のROM(8)に記憶されており、CPU(7)により実行される。付加情報の一部を差替情報に置換する置換手段は、このプログラムをCPU(7)が実行することにより実現されている。
【0024】
まず、記録媒体(1)から付加情報が読み出されて、マイコン(6)のRAM(9)に記憶される(S1)。付加情報は、項目別に設定された文字列の集合である。図3(a)に付加情報の一例を示す。付加情報は、第1項目から第n項目ごとに設定されており、付加情報の第1項目は文字列「abcde」、第2項目は文字列「fghi」、・・・、第n項目は文字列「xyz」となっている。RAM(9)には、これらn個の文字列を夫々示すn個の文字コードが記憶されている。
【0025】
マイコン(6)のROM(8)には、付加情報の所定の項目と比較される複数の参照情報が記憶されている。図3(b)に参照情報の一例を示す。ROM(8)にはm個の参照情報が記憶されており、1番目の参照情報は「cdaeb」、2番目の参照情報は「bcade」、・・・、m番目の参照情報は「edcba」となっている。ROM(8)には、これらm個の文字列を夫々示すm個の文字コードが記憶されている。
【0026】
付加情報がマイコン(6)のRAM(9)に記憶されると(S1)、CPU(7)は、最初の参照情報を示す文字コードをROM(8)から読み出す(S2)。CPU(7)は、RAM(9)から付加情報の所定の項目に設定された文字列を示す文字コードを読み出して、読み出した参照情報を示す文字コードと比較して、これらが一致するか否かを判断する(S3)。これら文字コードが一致しない場合、すなわち、付加情報の所定の項目に設定された文字列と読み出した参照情報とが一致しない場合、読み出した参照情報が最後の参照情報であるか否かが判断される(S4)。読み出した参照情報が最後の参照情報でない場合、CPU(7)は、次の参照情報を読み出して(S5)、再度、付加情報の所定の項目に設定された文字列を、ROM(8)から読み出した参照情報と比較して、これらが一致するか否かを判断する(S3)。このように、付加情報の所定の項目に設定された文字列と読み出された参照情報が一致するまで、付加情報の所定の項目に設定された文字列を、複数の参照情報から順次選択された参照情報と比較することが行われる。
【0027】
マイコン(6)のROM(8)には、m個の参照情報に夫々対応するm個の差替情報が記憶されている。図3(c)に、差替情報の一例を示す。例えば、1番目の参照情報に対応する1番目の差替情報は、「ZXY」及び「TQPSR」の2つの文字列で構成されている。付加情報の所定の項目に設定された文字列と読み出された参照情報が一致する場合、この参照情報に対応する差替情報がROM(8)から読み出され、RAM(9)に記憶された付加情報の一部の項目に設定された文字列が、この差替情報に置換される(S6)。付加情報の所定の項目に設定された文字列がどの参照情報とも一致しない場合には、RAM(9)に記憶された付加情報は変更されない。
【0028】
データ再生装置は、図示しないフォントROMを具えており、付加情報を表示部(11)に表示する指令を示す信号が、操作部(10)からマイコン(6)に送られると、マイコン(6)は、付加情報を構成する各文字列の文字コードに対応するフォントデータをフォントROMから読み出して表示部(11)に送る。フォントデータを受け取った表示部(11)は、付加情報の各項目に設定された文字列を表示する(S7)。なお、付加情報を構成する各文字列の文字コード、又はこれら文字コードに対応するフォントデータは、データ伝送用端子(12)を通じてデータ再生装置の表示部(11)よりも大きな表示手段を具える外部装置に送られて、付加情報がこの外部装置で表示されてもよい。
【0029】
データ再生装置に所望の差替情報を表示させる場合、この差替情報に対応する参照情報が所定の項目に設定された付加情報が記録された記録媒体を、データ再生装置に処理させればよい。図2で示した処理において、付加情報の第1項目に設定された文字列が参照情報と比較されるとすると、差替情報表示用の記録媒体に記録された付加情報の第1項目には、m個の参照情報のうち、所望の差替情報に対応する参照情報と同じ文字列が設定される。例えば、図3(c)に示すm個の差替情報のうち、j番目の差替情報をデータ再生装置に表示させる場合、この差替情報に対応するj番目の参照情報である文字列「abcde」が(図3(b)参照)、図3(a)に示すように付加情報の第1項目に設定される。
【0030】
差替情報表示用の記録媒体に図3(a)に示す付加情報が記録され、図3(b)に示す参照情報及び図3(c)に示す差替情報がROM(8)に記憶されている場合、図2に示した処理は以下のように行われる。ステップS1で、図3(a)に示す付加情報が読み出されてRAM(9)に記憶される。ステップS2で、最初の参照情報「cdaeb」がROM(8)から読み出されて、ステップS3で、付加情報の第1項目に設定された文字列「cdeab」と比較される。これらは一致しないので、ステップS4が行われて次の参照情報「bcade」がROM(8)から読み出されて、ステップS3が再度行われる。この処理は、付加情報の第1項目に設定された文字列と同じ文字列であるj番目の参照情報「abcde」が読み出されるまで繰り返される。
【0031】
j番目の参照情報「abcde」が読み出されて、ステップS3にて付加情報の第1項目に設定された文字列と一致すると判断されると、参照情報の第2項目及び第3項目に設定された文字列は、j番目の参照情報に対応するj番目の差替情報に置換される。この差替情報は、図3(c)に示すように、「XYZ」と「PQRST」の2つの文字列で構成されており、ステップS6では、図3(d)に示すように、付加情報の第2項目に設定された文字列が「fghi」から「XYZ」に、付加情報の第3項目に設定された文字列が「jklm」から「PQRST」に置換される。置換された付加情報は、ステップS7にて表示部(11)に表示される。
【0032】
本実施例では、付加情報の一部の項目、具体的には第2項目と第3項目に設定された文字列を差替情報に置換しているが、付加情報の全ての項目に設定された文字列が差替情報に置換されてもよい。また、本実施例では、付加情報の第1項目に設定されたと参照情報とを比較しているが、参照情報と比較される付加情報の文字列は、他の項目に設定された文字列であってもよい。さらに、付加情報の所定の複数の項目に夫々対応する文字列で参照情報を構成し、付加情報のこれら項目に設定された文字列が、項目毎に参照情報と一致する場合に、付加情報の置換を行ってもよい。さらに、付加情報の全てが文字列で構成される必要はなく、付加情報の1又は複数の項目が、文字コード以外のビット列であってもよい。さらに、参照情報も文字列とする必要はなく、共に文字コード以外のビット列である付加情報と参照情報とを比較してもよい。
【0033】
データ再生装置の内部情報を差替情報とすることにより、差替情報表示用記録媒体、すなわち内部情報表示用記録媒体をデータ再生装置に処理させることで、データ再生装置に内部情報を容易に表示させることができる。例えば、マイコン(6)の制御用プログラムのバージョンを示す文字列を、差替情報としてROM(8)に記憶しておけば、図2を用いて説明した処理により、この制御用プログラムのバージョンが表示部(11)に表示される。
【0034】
差替情報は、ROM(8)に記憶された情報に限られない。マイコン(6)が取得したデータ再生装置内部の各種ステータスはRAM(9)に記憶される。例えば、データ読出部(3)の読出エラーの回数や、データ再生装置の立上げ時に行われる動作チェックの結果等が、RAM(9)に記憶される。このような装置の内部状態を示す一時的な内部情報を差替情報として、付加情報の一部と置換して表示してもよい。さらに、差替情報は、このようにRAM(9)に記憶された情報とROM(8)に記憶された情報を組み合わせたものでもよい。例えば、データ読出部(3)の読出エラーの回数をRAM(9)に記憶し、文字列「エラー回数」をROM(8)に記憶しておく。そして、付加情報の一部を、文字列「エラー回数」を示す文字コードに読出エラーの回数を示す数字(例えば、10とする)の文字コードを付加した文字コードに置換すると、表示部(11)には「エラー回数10」と表示される。すなわち、文字コード以外の形態でRAM(9)に記憶された内部情報を表示させる場合、内部情報の内容を示す文字列をROM(8)に記憶しておき、この文字列を文字列に変換された内部情報と組み合わせて表示させることで、分かりやすい形態で装置の内部情報が表示される。
【0035】
本発明において、差替情報は、データ再生装置の内部情報に限定されることはない。例えば、データ伝送用端子(12)を介して外部装置の内部情報をデータ再生装置のマイコン(6)のRAM(9)に記憶して、データ再生装置に接続された外部装置の内部情報を差替情報とすることができる。
【0036】
図4は、本発明に係るデータ再生装置の第2実施例のブロック図である。本データ再生装置は、記録媒体(1)からデータを読み出して再生する機能に係る再生ユニット(20)と、情報を表示する機能に係る表示ユニット(30)が組み合わされて構成されている。再生ユニット(20)は、データ読出部(2)やデコーダ部(4)の制御を行う第1マイコン(6a)を具えている。表示ユニット(30)は、表示部(11)の制御を行う第2マイコン(6b)を具えている。第1マイコン(6a)及び第2マイコン(6b)は、データバス(40)を介して接続されており、相互にデータの送受が可能である。
【0037】
付加情報の置換を行うプログラム、すなわち図2に示したステップS1乃至S6を行うプログラムと、参照情報とは、第1マイコン(6a)のROM(8a)に記憶されている。記録媒体(1)から付加情報が読み出されると、読み出された付加情報は、RAM(9a)に記憶される。CPU(7a)は、先に説明したように付加情報の全部又は一部を参照情報と比較する。付加情報の全部又は一部が参照情報と一致する場合、付加情報の全部又は一部が、ROM(8a)及び/又はRAM(9a)に記憶された差替情報に置換される。差替情報は、再生ユニット(20)に関する各種内部情報であり、例えば、第1マイコン(6a)の制御プログラムのバージョン情報や、第1マイコン(6a)が取得した、再生ユニット(20)が具えるデータ読出部(2)やデコーダ(4)等の各種ステータス情報である。付加情報の全部又は一部が参照情報と一致しない場合、RAM(9a)に記憶された付加情報は変更されない。
【0038】
マイコン(6a)は、上記処理後、RAM(9a)に記憶された付加情報を、データバス(40)を通じて表示ユニット(30)の第2マイコン(6b)に転送する。第2マイコン(6b)に送られた付加情報は、第2マイコン(6b)が具えるRAM(9b)に記憶される。第2マイコン(6b)は、操作部(10)からの指令により付加情報を表示部(11)に表示する。
【0039】
データ再生装置の機種は、既存のデータ再生装置の再生ユニット(20)及び/又は表示ユニット(30)に種々の変更を加えたものである場合が多い。第2実施例の構成によれば、第1マイコン(6a)を複数の機種で共通に使用することで、機種に応じて表示ユニット(30)の第2マイコン(6b)に特別な変更を加えなくとも、表示ユニット(30)の表示部(11)に再生ユニット(20)の内部情報を表示させることができる。再生ユニット(20)の内部情報を表示するためには、第2マイコン(6b)は、単に付加情報を記憶して表示部(11)に表示する処理を行えればよい。
【0040】
次に、本発明を、CD−R及びMP3対応であり、且つID3タグを読み出して表示する機能を有するCDプレーヤに適用した実施例について説明する。以下、本実施例のCDプレーヤは図1に示す構成を有するとして説明を行うが、本実施例のCDプレーヤは、図2に示す構成を有していてもよい。
【0041】
CDプレーヤに記憶されている複数の差替情報には、CDプレーヤの内部情報が含まれている。CDプレーヤの内部情報を知るためには、内部情報表示用CD−Rが作成される必要がある。CD−Rは、マイコン(6)のROM(8)に記憶された参照情報の内容と、参照情報に対応する差替情報の内容を踏まえて、CDプレーヤの所望の内部情報が表示されるように、内部情報表示用CD−Rを作成する。内部情報表示用CD−Rの作成作業は、例えば、CD−Rドライブ装置を具えたパーソナルコンピュータを用いて行われる。このパーソナルコンピュータは、ID3タグを設定し、これをMP3フォーマットの音声データに付加してCD−Rに記録するソフトウェアを実行する。
【0042】
本実施例では、ID3フォーマットのバージョン1.1(ID3v1.1)を採用している。ID3v1.1では、音声データの末尾に、この音声データに関する情報を有するID3タグが付加されてMP3オーディオファイル(以下、「オーディオファイル」と称す)が構成される。図5は、内部情報表示用CD−Rの記録内容の一例を模式的に示した図である。CD−Rには、5つのオーディオファイルが記録されている。1番目のオーディオファイルは、1曲目の音声データ(TRACK1)と、この音声データ(TRACK1)の末尾に付加されたID3タグ(TAG1)とで構成されている。他の4つのオーディオファイルも同様に構成されている。
【0043】
図6は、ID3v1.1で定められたID3タグの各項目を示す表である。ID3タグは、128バイト固定のデータであり、ID3タグの有無を識別可能とするために、最初の3バイトは文字列「TAG」が必ず設定される。3バイト目から32バイト目には、楽曲のタイトル名が設定される。33バイト目から62バイト目には、楽曲のアーティスト名が、63バイト目から92バイト目には、楽曲が収められたアルバム名が設定される。93バイト目から96バイト目には、楽曲が発表された年が、97バイト目から124バイト目には、任意のコメントが設定される。125バイト目及び126バイト目にはトラック番号が設定され、127バイト目には、所定のジャンル表に対応して楽曲のジャンルを示す番号が設定される。トラック番号及びジャンル番号は、文字コードではなくバイトデータとして記録される。
【0044】
本実施例では、ID3タグの3つの項目に設定された文字列を、具体的にはタイトル名、アーティスト名及びアルバム名に夫々設定された文字列を、参照情報と比較する。参照情報は、これらの3つの項目に夫々対応する3つのキーワードで構成されている。マイコン(6)のROM(8)には、例えば、次のような第1参照情報及び第2参照情報が記憶されている。第1参照情報は、タイトル名に対応する第1キーワード「show_me」と、アーティスト名に対応する第2キーワード「software_version」と、アルバム名に対応する第3キーワード「pass1」とで構成されている。第2参照情報は、タイトル名に対応する第1キーワード「show_me」と、アーティスト名に対応する第2キーワード「player_status」と、アルバム名に対応する第3キーワード「pass2」とで構成されている。
【0045】
第1参照情報に対応する差替情報は、ROM(8)に記憶されたマイコン(6)の制御ソフトウェアのバージョンであり、第2参照情報に対応する差替情報は、データ読出部(2)の動作状態等である。これら内部情報を表示するために、内部情報表示用CD−Rには、タイトル名、アーティスト名及びアーティスト名に、第1参照情報を構成する3つのキーワードが夫々設定されたID3タグと、これら項目に第2参照情報を構成する3つのキーワードが夫々設定されたID3タグとが記録される。
【0046】
図7は、図5に示す記録内容を有する内部情報表示用CD−Rに記録されたID3タグの一例を示す表である。本表において、タイトル名、アーティスト名及びアーティスト名以外の項目に設定された内容は、以下の説明に不要であるので省略してある。2曲目の音声データ(TRACK2)に付加されたID3タグ(TAG2)では、タイトル名、アーティスト名及びアーティスト名に設定された各文字列は、この文字列が属する項目に対応する第1参照情報のキーワードと同じにされている。例えば、ID3タグ(TAG2)のタイトル名には文字列「show_me」が設定されているが、この文字列は、タイトル名に対応する第1参照情報の第1キーワードと同じである。さらに、3曲目の音声データ(TRACK3)に付加されたID3タグ(TAG3)では、タイトル名、アーティスト名及びアーティスト名に設定された各文字列は、この文字列が属する項目に対応する第2参照情報のキーワードと同じにされている。
【0047】
図8は、CD−Rに記録された音声データを曲番順に再生するモードにおいて、本実施例のCDプレーヤが行う処理を示すフローチャートである。CDプレーヤは、あるオーディオファイルにアクセスすると(S11)、このオーディオファイルの末尾から128バイト目をサーチしてID3タグを読み出す。読み出されたID3タグはマイコン(6)のRAM(9)に記憶される(S12)。次に、マイコン(6)のCPU(7)は、ROM(8)に記憶された最初の参照情報を読み出して(S13)、RAM(9)から読み出したID3タグのタイトル名に設定された文字列を、最初の参照情報の第1キーワードと比較して、これらが一致するか否かを判断する(S14)。この文字列が第1キーワードと一致しない場合、読み出された参照情報が最後の参照情報であるか否かが判断される(S15)。読み出された参照情報が最後の参照情報でない場合は、CPU(7)は、ROM(8)に記憶された次の参照情報を読み出して(S16)、再度ステップS14が行われる。読み出された参照情報が最後の参照情報である場合は、ID3タグは変更されずに表示部(11)に表示される(S17)。そして、アクセスされたオーディオファイルに含まれる音声データの再生が行われる(S18)。
【0048】
ステップS14にて、ID3タグのタイトル名に設定された文字列が、最初の参照情報の第1キーワードと一致する場合、ID3タグのアーティスト名に設定された文字列が参照情報の第2キーワードと比較されて、これらが一致するか否かが判断される(S19)。この文字列が第2キーワードが一致しない場合、ステップS15が行われる。これらが一致する場合、ID3タグのアルバム名に設定された文字列が、参照情報の第3キーワードと比較されて、これらが一致するか否かが判断される(S20)。この文字列が第3キーワードが一致しない場合、ステップS15が行われる。
【0049】
ステップS20にて、ID3タグのアルバム名に設定された文字列が、参照情報の第3キーワードと一致する場合、すなわち、ID3タグのタイトル名、アーティスト名及びアルバム名に設定された各文字列が、この文字列の属する項目に対応する参照情報のキーワードと一致する場合、ID3タグのタイトル名、アーティスト名及びアルバム名に設定された文字列が、この参照情報に対応する差替情報に置換される(S21)。置換されたID3タグは、表示部(11)に表示される(S17)。そして、アクセスされたオーディオファイルに含まれる音声データの再生が行われる(S18)。音声データの再生終了後(又は再生中に操作部(10)のスキップボタンが押された場合)、アクセスされるべき次のオーディオファイルがあるか否かが判断される(S22)。次のオーディオファイルがない場合、処理は終了する。次のオーディオファイルがある場合、CDプレーヤは、このオーディオファイルにアクセスする(S11)。そして、このオーディオファイルのID3タグが読み出されて、マイコン(6)のRAM(9)に記憶される(S12)。この後、上述したように、ステップS13以降の処理が行われる。
【0050】
次に、図8に示すフローチャートに沿って、図5に示す記録内容を有し、図7に示すID3タグが記録された内部状態表示用CD−Rが処理される模様を説明する。なお、説明上、ROM(8)に記録された参照情報は、先に言及した第1参照情報及び第2参照情報のみとする。まず、1番目のオーディオファイルがアクセスされて(S11)、1曲目の音声データ(TRACK1)に付加されたID3タグ(TAG1)が読み出される(S12)。次に、第1参照情報が読み出されて(S13)、ID3タグ(TAG1)のタイトル名に設定された文字列が、第1参照情報の第1キーワードと一致するか否かが判断される(S14)。ID3タグ(TAG1)のタイトル名に設定された文字列は「Summer Season」である。この文字列は、第1参照情報の第1キーワードと一致しないので、第1参照情報が最後の参照情報であるか否かが判断される(S15)。第1参照情報は最後の参照情報ではないので、第2参照情報が読み出される(S16)。
【0051】
次に、ID3タグ(TAG1)のタイトル名に設定された文字列は、第2参照情報の第1キーワードと比較される(S14)。この文字列は、第2参照情報の第1キーワードと一致せず、第2参照情報が最後の参照情報であるので(S15)、ID3タグ(TAG1)は変更されることなく表示部(11)に表示される(S17)。表示部(11)には「Summer Season − ABC Band − The Best Album」と表示される。そして、1曲目の音声データ(TRACK1)の再生が行われる(S18)。
【0052】
1曲目の音声データ(TRACK1)の再生終了後、2番目のオーディオファイルがアクセスされて(S22,S11)、2曲目の音声データ(TRACK2)に付加されて記録されたID3タグ(TAG2)が読み出される(S12)。そして、第1参照情報が読み出されて(S13)、ID3タグ(TAG2)のタイトル名に設定された文字列が、第1参照情報の第1キーワードと一致するか否かが判断される(S14)。この文字列は「show_me」であり、第1キーワードと一致するので、次に、ID3タグ(TAG2)のアーティスト名に設定された文字列が、第1参照情報の第2キーワードと一致するか否かが判断される(S19)。ID3タグ(TAG2)のアーティスト名に設定された文字列は「software_version」であり、第2キーワードと一致するので、次に、ID3タグ(TAG2)のアルバム名に設定された文字列が、第1参照情報の第3キーワードと一致するか否かが判断される(S20)。
【0053】
ステップS20において、ID3タグ(TAG2)のアルバム名に設定された文字列「pass1」は、第1参照情報の第3キーワードと一致するので、ID3タグ(TAG2)のタイトル名、アーティスト名及びアルバム名に設定された文字列は、第1参照情報に対応する差替情報に置換される(S21)。第1参照情報に対応して、ROM(8)には、マイコン(6)の制御ソフトウェアのバージョンを示す第1文字列「software version : X.XX」と、この制御ソフトウェアの作成日を示す第2文字列「Released date : 15/Jun/2002」と、この制御ソフトウェアの著作権者を示す第3文字列「Copyright ABC Co., Ltd.」とが記憶されている。ID3タグ(TAG2)のタイトル名に設定された文字列は、第1文字列に、アーティスト名に設定された文字列は第2文字列に、アルバム名に設定された文字列は第3文字列に置換される。置換されたID3タグ(TAG2)は、表示部(11)にて「software version : X.XX − Released date : 15/Jun/2002− Copyright ABC Co., Ltd.」と表示される(S17)。そして、2曲目の音声データ(TRACK2)の再生が行われる(S18)。
【0054】
2曲目の音声データ(TRACK2)が再生されると、3番目のオーディオファイルがアクセスされて(S22,S11)、ステップS12以降の処理が行われる。3曲目の音声データ(TRACK3)に付加されたID3タグ(TAG3)のタイトル名に設定された文字列は、第1参照情報の第1キーワードと一致するが、アーティスト名及びアルバム名に設定された文字列は、夫々第2及び第3キーワードとは異なる。よって、ステップS19の後、ステップS15及びS16が行われて、第2参照情報が読み出される。ID3タグ(TAG3)のタイトル名、アーティスト名及びアルバム名の文字列は、夫々第2参照情報の第1乃至第3キーワードと一致するので、ステップS14及びS19乃至S21が行われて、ID3タグ(TAG3)のタイトル名、アーティスト名及びアルバム名の文字列は、第2参照情報に対応する差替情報に置換される。
【0055】
第2参照情報に対応する差替情報は、ROM(8)に記憶された文字列と、RAM(9)に記憶されたデータとの組合せである。第2参照情報に対応して、ROM(8)には、第1文字列「CD servo status : 」と、第2文字列「test result : 」と、第3文字列「error count : 」とが記憶されている。RAM(9)には、データ読出部(2)の具えるCDドライブのサーボ制御の状態を示すフラグと、CDプレーヤ立上げ時に行われた内部機器の動作チェックの結果を示すフラグと、記録データの読出エラー回数とが、ビット又はバイトデータで記録されている。これらフラグは、「0」の場合は正常を、「1」の場合は異常を示す。
【0056】
CPU(7)は、第1文字列「CD servo status : 」を示す文字コードの末尾に、サーボ制御の状態を示すフラグの値に応じて「OK」又は「NG」を示す文字コードを付加して、ID3タグ(TAG3)のタイトル名に設定された文字列を示す文字コードと置換する。また、CPU(7)は、第2文字列「test result : 」を示す文字コードの末尾に、動作チェックの結果を示すフラグの値に応じて「OK」又は「NG」を示す文字コードを付加して、ID3タグ(TAG3)のアーティスト名に設定された文字列を示す文字コードと置換する。さらに、CPU(7)は、第3文字列「error count : 」を示す文字コードの末尾に、読出エラー回数の数字を示す文字コードを付加して、ID3タグ(TAG3)のタイトル名に設定された文字列を示す文字コードと置換する。変更されたID3タグ(TAG3)は表示部(11)に表示される(S17)。サーボ制御の状態及び動作チェックの結果が正常であり、読出エラーが生じていない場合には、表示部(11)には「CD servo status : OK − test result : OK− error count : 00」と表示される。なお、ID3タグの一部と置換して表示する内部情報は、マイコン(6)が再起動した以降の総稼動時間や、サーボ制御の自動調整に用いられる調整値等であってもよい。
【0057】
この後、4番目のオーディオファイルがアクセスされて、ID3タグ(TAG4)が表示部(11)に表示される。さらには5番目のオーディオファイルがアクセスされててID3タグ(TAG5)が表示部(11)に表示される。これにて、内部情報表示用CD−Rの処理は終了する。ID3タグ(TAG4)及びID3タグ(TAG5)のタイトル名、アーティスト名及びアーティスト名に設定された文字列は、第1又は第2参照情報の第1乃至第3キーワードと夫々一致しないので、ID3タグ(TAG4)及びID3タグ(TAG5)は、変更されることなく表示部(11)に表示される。
【0058】
上記実施例では、ID3タグのタイトル名、アーティスト名及びアルバム名に設定された文字列を、夫々参照情報の第1乃至第3キーワードと比較しており、これらが一致する場合に、これら文字列を差替情報に置換している。つまり、参照情報のキーワードが設定されたID3タグの項目を差替情報に置き換えているので、キーワードは表示部(11)に表示されない。これにより、第3者に対して参照情報をより確実に秘密にしておくことができる。
【0059】
なお、図8に示す処理において、ステップS19及びS20を省略し、ID3タグのタイトル名に設定された文字列と参照情報が一致することのみを条件に、ID3タグの置換を行うことも可能である。この場合、処理は簡単になるものの、一般ユーザに内部情報を秘密にしておくためには、ID3タグのタイトル名には長い、さらには複雑な文字列を設定する必要がある。本実施例のように、ID3タグの3つの項目に設定された各文字列が、参照情報の3つのキーワードと夫々一致することを条件にID3タグの置換を行うことにより、一般ユーザに内部情報をより確実に秘密にできることに加えて、内部情報を表示するために設定するID3タグの各文字列を短く且つ意味内容が把握しやすい文字列にすることができる。
【0060】
以上のように、MP3対応CDプレーヤのID3タグ表示機能を利用して内部情報を表示させることにより、内部情報を知る必要のある者は、ID3タグを表示させるための操作部(10)の操作手順を知っていれば、内部情報表示用CD−Rを再生することでCDプレーヤの内部情報を容易に知ることができる。
【0061】
本発明は、音声データを再生するデータ再生装置に限定されず、映像データを再生するデータ再生装置に適用することも可能である。また、記録データに付加される付加情報及び差替情報は、画像データであっても良い。
【0062】
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ再生装置の第1実施例の概要を示すブロック図である。
【図2】第1実施例のデータ再生装置が行う処理を示したフローチャートである。
【図3】図3(a)乃至図3(d)は、夫々、付加情報、参照情報、差替情報、及び置換された付加情報の一例を示す図である。
【図4】本発明に係るデータ再生装置の第2実施例のブロック図である。
【図5】内部情報表示用CD−Rの記録内容を模式的に示した図である。
【図6】ID3v1.1で定められたID3タグの各項目を示す表である
【図7】内部情報表示用CD−RのID3タグの一例を示す表である。
【図8】本実施例のCDプレーヤが行う処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
(1) 記録媒体
(2) データ読出部
(3) 読出制御部
(4) デコーダ部
(5) 外部出力端子
(6) マイコン
(7) CPU
(8) ROM
(9) RAM
(10) 操作部
(11) 表示部
(12) データ伝送用端子

Claims (13)

  1. 記録媒体に記録された記録データを再生し、前記記録データに付加されて前記記録媒体に記録された付加情報を読み出して表示又は出力するデータ再生装置において、
    参照情報及び差替情報を記憶しており、前記付加情報の全て又は一部が前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を前記差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とするデータ再生装置。
  2. 前記記録媒体から前記付加情報を読み出す第1制御手段と、前記第1制御手段とデータ送受可能に接続されると共に、前記第1制御手段から送られた前記付加情報の表示又は出力を制御する第2制御手段とを具えており、
    前記第1制御手段は、前記参照情報及び前記差替情報を記憶すると共に、前記付加情報の全て又は一部が前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を前記差替情報に置換して前記第2制御手段に送る請求項1に記載のデータ再生装置。
  3. 複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、前記付加情報の全て又は一部がある参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ再生装置。
  4. 前記付加情報は、項目別に設定された複数の文字列を含んでおり、各参照情報は文字列であり、所定の項目に設定された文字列がある参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力する請求項3に記載のデータ再生装置。
  5. 前記付加情報は、項目別に設定された複数の文字列を含んでおり、各参照情報は、前記付加情報の前記複数の文字列の属する項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、前記付加情報の前記複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力する請求項3に記載のデータ再生装置。
  6. 記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示又は出力するデータ再生装置において、
    複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は文字列であり、前記ID3タグの所定の項目に設定された文字列がある参照情報と一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部の項目をその参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とするデータ再生装置。
  7. 記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示又は出力するデータ再生装置において、
    複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は、前記ID3タグの所定の複数の項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、前記ID3タグの前記複数の項目に夫々設定された複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力することを特徴とするデータ再生装置。
  8. 記録媒体に記録された記録データを再生し、前記記録データに付加されて前記記録媒体に記録された付加情報を読み出して表示するデータ再生装置の情報表示方法において、
    前記データ再生装置は、参照情報及び差替情報を記憶しており、
    前記付加情報の全て又は一部を、前記データ再生装置に記憶された参照情報と比較する第1ステップと、
    前記第1ステップにて、前記付加情報の全て又は前記一部が、前記参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、前記データ再生装置に記憶された差替情報に置換して表示する第2ステップと、を含むことを特徴とするデータ再生装置の情報表示方法。
  9. 前記データ再生装置は、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており
    前記第1ステップは、前記付加情報の全て又は一部を、前記複数の参照情報から順次選択された参照情報と比較し、
    前記第2ステップは、前記第1ステップにて、前記付加情報の全て又は前記一部がある参照情報と一致する場合、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示する請求項8に記載のデータ再生装置の情報表示方法。
  10. 前記付加情報は、項目別に設定された複数の文字列を含んでおり、各参照情報は文字列であり、前記ステップ1にて、所定の項目に設定された文字列がある参照情報と一致する場合、前記ステップ2にて、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示する請求項9に記載のデータ再生装置の情報表示方法。
  11. 前記付加情報は項目別に設定された複数の文字列を含んでおり、各参照情報は、前記付加情報の前記複数の文字列が属する項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、前記ステップ1にて、前記付加情報の前記複数の文字列がある参照情報と項目毎に一致する場合、前記ステップ2にて、前記付加情報の全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示する請求項9に記載のデータ再生装置の情報表示方法。
  12. 記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示するデータ再生装置の情報表示方法において、
    前記データ再生装置は、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は文字列であり、
    前記ID3タグの所定の項目の文字列を、前記複数の参照情報から選択された参照情報と順次比較する第1ステップと、
    前記第1ステップにて、前記ID3タグの前記文字列がある参照情報と一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部の項目をその参照情報に対応する差替情報に置換して表示又は出力する第2ステップと、を含むことを特徴とするデータ再生装置の情報表示方法。
  13. 記録媒体にMP3フォーマットで記録された音声データを再生し、前記音声データに付加されて前記記録媒体に記録されたID3タグを読み出して表示するデータ再生装置の情報表示方法において、
    前記データ再生装置は、複数の参照情報と、これら参照情報に夫々対応する複数の差替情報とを記憶しており、各参照情報は、前記ID3タグの所定の複数の項目に夫々対応する複数の文字列で構成され、
    前記ID3タグの前記複数の項目に夫々設定された複数の文字列を、前記複数の参照情報から選択された参照情報と順次比較する第1ステップと、
    前記第1ステップにて、前記ID3タグの前記複数の文字列が、ある参照情報と項目毎に一致する場合、前記ID3タグの全て又は一部を、この参照情報に対応する差替情報に置換して表示する第2ステップと、を具えることを特徴とするデータ再生装置の情報表示方法。
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