JP3971976B2 - コンロ - Google Patents

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JP3971976B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーナの炎が調理容器の周囲から漏れ出すことを防止する炎漏出防止型コンロに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平8−303783号公報
【0003】
従来から、バーナの炎が調理容器の周囲から漏れ出すことを防止して、衣服の袖口への引火や調理容器の取手の加熱を防止した炎漏出防止型コンロが知られている。
このような炎漏出防止型コンロとしては、例えば、特開平8−303783号公報に開示されているように、調理容器の底面に対して全周にわたって当接可能なドーナツ状の五徳をトッププレート上に設けたものがある。このコンロでは、ドーナツ状の五徳の上に調理容器を載せることで五徳中央の燃焼室を調理容器底面で覆い、炎や熱気が五徳の外側に漏出しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、五徳の上面全周にわたって調理容器底面が当接するため、その当接面に煮汁等がまわりこんで調理容器が五徳にこびり付いてしまい使い勝手が悪いという問題があった。
また、五徳で囲まれて調理容器の底面中央部でしか加熱できないため、熱効率が低いという問題もあった。
本発明は上記課題を解決し、使い勝手が良く熱効率の高い炎漏出防止機能を有するコンロを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のコンロは、
調理容器の底面を加熱するバーナと、
上記調理容器の側方周囲に環状に設けられ、上記調理容器側面に向い合う面に気体流出口を形成した環状気体通路体と、
上記気体流出口から気体を流出させるファンと
を備え、
上記気体流出口から流出した気体により上記調理容器の周囲にエアーカーテンを形成することを要旨とする。
【0006】
また、本発明の請求項2記載のコンロは、上記請求項1記載のコンロにおいて、
上記気体流出口から流出する気体を、上記調理容器の周囲を旋回するように流すガイド手段を設けたことを要旨とする。
【0007】
また、本発明の請求項3記載のコンロは、上記請求項1又は請求項2記載のコンロにおいて、
上記環状気体通路体の上記調理容器側面に向い合う面に上記バーナの燃焼排気を吸引する気体流入口を形成し、吸引した燃焼排気を上記気体流出口から流出させると共に、流出させた燃焼排気を再び上記気体流入口から吸引して、上記環状気体通路体を介して燃焼排気を循環させるようにしたことを要旨とする。
【0008】
また、本発明の請求項4記載のコンロは、上記請求項3記載のコンロにおいて、
上記環状気体通路体を循環する燃焼排気の一部を排気通路から排出することを要旨とする。
【0009】
また、本発明の請求項5記載のコンロは、上記請求項3又は請求項4記載のコンロにおいて、
上記気体流入口を上記環状気体通路体の上段に、上記気体流出口を上記環状気体通路体の下段に、それぞれ環状に形成したことを要旨とする。
【0010】
また、本発明の請求項6記載のコンロは、上記請求項5記載のコンロにおいて、
上記気体流入口を斜め下方に向け、上記気体流出口を斜め上方に向けたことを要旨とする。
【0011】
また、本発明の請求項7記載のコンロは、上記請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンロにおいて、
上記バーナは、環状ボディの中央開口内周面に炎口列を形成した内向き炎口バーナであることを要旨とする。
【0012】
また、本発明の請求項8記載のコンロは、上記請求項7記載のコンロにおいて、
上記内向き炎口バーナの炎口の火炎噴出方向を、上記調理容器周囲で旋回する気体の回転方向側に傾けたことを要旨とする。
【0013】
また、本発明の請求項9記載のコンロは、上記請求項2〜8のいずれか1項に記載のコンロにおいて、
上記ガイド手段を調整して、気体流出口から気体を流出する角度を変更する流出角度変更手段と、
使用する調理容器の外径を設定する調理容器設定手段とを備え、
上記外径が小さい調理容器に設定された場合には、上記外径が大きい調理容器に設定された場合に比べて、上記流出角度変更手段により気体流出角度を調理容器の中心方向側に変更することを要旨とする。
【0014】
また、本発明の請求項10記載のコンロは、上記請求項2〜9のいずれか1項に記載のコンロにおいて、
上記ファンの送風量を調節する風量調節手段と、
使用する調理容器の外径を設定する調理容器設定手段とを備え、
上記外径が小さい調理容器に設定された場合には、上記外径が大きい調理容器に設定された場合に比べて、上記ファンの送風量を増大することを要旨とする。
【0015】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のコンロは、気体流出口から流出させた気体によって調理容器の周囲に形成したエアーカーテンにより、バーナの炎が調理容器の底面から上方へと漏れ出すことを防止する。しかも、気体の流れによるエアーカーテンによって、調理容器とは非接触で炎の漏れを抑え込んでいるため、従来の様に調理容器が炎を囲い込むための部材に煮汁等によってこびり付いてしまうといった不具合も生じない。
【0016】
また、本発明の請求項2記載のコンロは、ガイド手段により気体流出口から流出させた気体を調理容器の周囲を旋回するように流すことによって、バーナの炎の漏れ出しを一層防止することができる。
【0017】
また、本発明の請求項3記載のコンロは、気体流入口と気体流出口を介して燃焼排気を調理容器の側面で循環させることによって、従来ではそのまま排出されていた燃焼排気からも熱エネルギーを回収でき、熱効率を向上させることができる。
【0018】
また、本発明の請求項4記載のコンロは、循環させる燃焼排気の一部を排気通路から排出していくため、バーナの燃焼で発生する量の燃焼排気を環状気体通路体から適切に排出することができ、バーナの燃焼を良好に維持できるとともに、循環流量が適切に維持されてスムーズな循環を継続できる。
【0019】
また、本発明の請求項5記載のコンロは、気体流出口よりも気体流入口の方が上方に設けられているため、外部空気も気体流入口の上方から吸引することができる。この空気吸引によって、燃焼排気の上方への流出を一層確実に防止する。
【0020】
また、本発明の請求項6記載のコンロは、上段に設けた気体流入口を斜め下方に向け、下段に設けた気体流出口を斜め上方に向けたため、気体流出口から流出させた燃焼排気を気体流入口からスムーズに吸引でき、燃焼排気の循環が良好になり、エアーカーテンの安定性及び熱効率が一層向上する。
【0021】
また、本発明の請求項7記載のコンロは、バーナとして炎が調理容器の底面の中心に向かって噴出される内向き炎口バーナを用いているため、調理容器の底面からの炎の漏れを一層防止できる。
【0022】
また、本発明の請求項8記載のコンロは、炎口からの燃焼ガスをエアーカーテンの流れによってスムーズに流すことができるため、燃焼性能が向上する。この結果、熱効率を一層向上させることが可能となる。更に、エアーカーテンも安定したものとなり火炎の漏出を一層防止する。
【0023】
また、本発明の請求項9記載のコンロは、小さい調理容器を使用する際には、気体流出口からの気体流出角度を調理容器の中心方向側に変更することによって、炎の漏出を良好に防止する。つまり、小さい調理容器を使用すると、環状気体通路体との間の隙間が大きくなって炎が漏れ出し易くなってしまうが、気体流出角度を調理容器の中心方向側にすることで、気体を調理容器側壁まで確実に流して炎の漏出を防止する。
【0024】
また、本発明の請求項10記載のコンロは、小さい調理容器を使用する際には、気体流出口からの気体の流れを速くして、エアーカーテンを強力にすることによって、炎の漏出を良好に防止する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のコンロの好適な実施形態について説明する。
【0026】
《第一実施形態》
図1は、第一実施形態としての炎漏出防止型コンロの概略構成図である。
この炎漏出防止型テーブルコンロ1(以下、単にコンロ1と呼ぶ)は、トッププレート2に開口2aが設けられ、その開口2aの中央位置にリング状の内向き炎口バーナ3(以下、単にバーナ3と呼ぶ)が配置される。バーナ3の周囲には調理鍋Pを載置する五徳4が設けられ、バーナ3の下方には汁受皿5が設けられる。
【0027】
五徳4の上に載置した調理鍋Pの周囲を囲うようにリング状の気体通路体6が設けられる。この気体通路体6は、図2〜5に示すように、上段の流入室6aと下段の流出室6bの上下二室に分割されており、流入室6aの内周側に流入口6cが、流出室6bの内周側に流出口6dがそれぞれ環状に開設される。尚、図3は、図2中の一点鎖線A−Aで切られた断面図であり、図4は、図3中の一点鎖線B−B方向から見た流出室6bの概略説明図であり、図5は、図3中の一点鎖線C−C方向から見た流入室6aの概略説明図である。
また、流入室6aには吸引通路6eが流入室6aの外周接線方向に連通し、流出室6bには送出通路6fが流出室6bの外周接線方向に連通する。この吸引通路6eは、トッププレート2下面に設けられたファン7の吸入口に接続され、送出通路6fは、ファン7の吹出口に接続される。従って、ファン7を駆動すると、流入口6cから気体が吸入され、流入室6a、吸引通路6eを通ってファン7に吸引された後に、この気体は、送出通路6f、流出室6bを介して流出口6dから流出される。更に、流出口6dから流出された気体は、再び流入口6cから吸引されることにより、気体通路体6を介して気体を循環する気体循環経路が形成される。
また、送出通路6fには、図6に示すように、循環中の気体を外部に排出するための排出通路8が連通する。送出通路6f内の排出通路8との連通部には、分配板18が設けられ、循環気体から適切な割合で排出気体を排出通路8側に分配する。尚、図1中では、分配板18は省略してある。
【0028】
流出口6dの上下縁は、図3に示すように、流出室6b内側に斜め下方向に曲折されて流出傾斜路6hを形成しているため、流出口6dからは斜め上方に向けて気体が流出する。一方、流入口6cの上下縁は、流入室6a側の斜め上方向に曲折されて流入傾斜路6gを形成しているため、流入口6cへは斜め下方向から気体が吸入される。
また、図4に示すように、流出傾斜路6hには、複数のガイド板9が全周にわたって等間隔に立設され、その板面はリング中心から所定の角度Xだけ偏向した方向に向けられる。このため、流出口6dから流出した気体は、調理鍋Pの周囲を旋回するように流れる。更に、図5に示すように、流入傾斜路6gにも、ガイド板9を中心から所定角度Xだけ偏向して多数列設しているため、流入口6cに吸入される気体も調理鍋Pの周囲を旋回するように流れて吸入される。
【0029】
バーナ3は、リング状の混合室の内周面に多数の炎口3aを周方向に列設した内向き炎口バーナであり、図7に示すように、その炎口3aは、リング中心から所定の角度Xだけ偏向させ、かつ上向きに傾けて列設される。このため、火炎が旋回して、鍋底における火炎の滞留時間および距離が長くなり、鍋底が有効に伝熱に利用され、熱効率は高くなる。更に、火炎の旋回により炎口3aからの噴出ガスが流れやすくなり一次空気吸引が良好になると共に、二次空気との攪拌接触も良好となるので燃焼性を向上できる。
【0030】
五徳4は、L字状に形成した金属板からなる五枚の爪片4aをリング状の五徳基盤4bに放射状に立設配置して形成される。従って、調理鍋Pを、その底面とは線接触状態で保持する。
また、バーナ3、五徳4、気体通路体6は、トッププレート2の開口2a部内に設けられたリング状の固定台10に固定設置される。
【0031】
上述した構成のコンロ1では、調理鍋Pを五徳4の上に載置して、図示しない点火ボタンを押してバーナ3に点火して加熱調理を行う。この際、同時にファン7も駆動される。
バーナ3の燃焼火炎は、鍋底に到達した後に、最初に中心付近に当たり旋回しながら外周付近まで広がって良好に調理鍋Pを加熱する。鍋底を加熱した後の燃焼排気は、ドラフト力により調理鍋Pと気体通路体6との間の隙間を上昇していく。
【0032】
燃焼排気は、気体通路体6の流入口6cから吸引され吸引通路6e、送出通路6fを介して流出口6dから調理鍋Pの周囲を旋回するように流出される。この際、送出通路6fが気体通路体6の外周接線方向に設けられているため、燃焼排気は、流出室6bの外周壁に沿って流れ、環状に開設された流出口6dから均等に流出してスムーズに旋回して流れる。
流出された燃焼排気は、調理鍋Pの周囲を旋回し再び流入口6cから吸入されて、気体通路体6を介して循環される。尚、吸引通路6eも気体通路体6の外周接線方向に設けられているため、燃焼排気は、環状に開設された流入口6cから均等に吸入される。
このようにして、調理鍋Pと気体通路体6との間の隙間にエアーカーテンを形成することができ、バーナ3の炎や熱気が鍋底から漏れ出すことを防止することができる。この結果、衣服の袖口への引火による袖引火火傷や調理鍋Pの取手の加熱を防止して安全に使用することが可能となる。
【0033】
しかも、気体の流れによるエアーカーテンによって、調理鍋Pとは非接触で炎や熱気の漏れを抑え込んでいるため、従来の様に調理鍋Pが炎や熱気を囲い込むための部材に煮汁等によってこびり付いてしまうといった不具合も生じない。このため、掃除等が楽になり使い勝手が良い。
更に、燃焼排気を調理鍋Pの周囲を旋回するように流すことによって、スムーズに流すことができるため、エアーカーテンを安定化させて一層効果的に炎や熱気の漏出を防止できる。
【0034】
また、燃焼排気を調理鍋Pの側面で循環させているため、従来ではそのまま排出されていた燃焼排気からも熱エネルギーを回収でき、熱効率が向上する。
また、流入口6cからは上方から外部空気も吸入されるため、この吸入空気の下方への流れにより、燃焼排気の上方への流出を確実に防止し、エアーカーテンの機能を向上させることができる。しかも、吸入空気によって、気体通路体6や吸引通路6eやファン7や送出通路6fを冷却して安全に使用することができる。
【0035】
気体通路体6を介して循環中の燃焼排気と外部空気とが混合した循環気体の一部は、排出通路8から排出される。この際の排出量は、送出通路6fを流れる循環気体が一定の流量となるように、発生した燃焼排気量と吸入した外部空気量との合計量に分配板18で調整されるため、循環気体が気体通路体6から溢れ出てしまうことを防止でき、スムーズに循環させることが可能となる。すなわち、発生した燃焼排気を漏れ出させず、確実に吸入して循環させた後に排出することができ、燃焼排気のエネルギーを無駄にせず経済的である。
【0036】
また、流入口6cを斜め下方に向け、流出口6dを斜め上方に向けているため、流出口6dから流出させた循環気体を流入口6cからスムーズに吸引できる。この結果、循環気体を循環させるための抵抗が小さくなってファン7の能力が小さくて済む。このため、ファン7をトッププレート2の下部にコンパクトに収納することができる。
【0037】
また、バーナ3として炎が調理鍋Pの底面の中心に向かって噴出される内向き炎口バーナを用いているため、調理鍋Pの底面からの炎の漏れを一層防止できる。
更に、このバーナ3では、燃焼ガスの流れをエアーカーテンと同じ向きに旋回させているため、燃焼ガスをエアーカーテンの流れによってスムーズに流すことができ、燃焼性能が向上する。この結果、熱効率を一層向上させることが可能となる。更に、エアーカーテンも安定したものとなり火炎の漏出を一層防止する。
【0038】
《第二実施形態》
次に、第二実施形態のコンロについて図8,9を用いて説明する。尚、第一実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分に関しては同一符号を付してその説明を省略する。
第二実施形態のコンロでは、流出口6dからの気体流出角度を変更することができる。すなわち、小さい調理鍋Pを使用する場合には、気体通路体26との間の隙間が大きくなって炎が漏れ出し易くなってしまうが、流出口6dからの気体流出角度を調理鍋Pの中心方向側に変更することによって、炎や熱気の漏出を良好に防止する。以下、その構成について説明する。
【0039】
第二実施形態では、ガイド板29は流出傾斜路6hに固着されておらず、回動軸11により回動自在に設けられる。更に、隣り合うガイド板29は、連結ワイヤー12により端部が連結される。ガイド板29の端部には、長孔29aが開口されており、そこに連結ワイヤー12を挿通しガイド板29を両側から挟み込むように止輪13を連結ワイヤー12と結合させる。止輪13は長孔29aを通過できない大きさ以上である。このため、連結ワイヤー12は長孔29a内を長手方向には移動できるが、長孔29aに対して垂直方向に引っ張られると止輪13が長孔29aに引っかかるためガイド板29も連動して動く。
また、多数のガイド板29の内の一つのガイド板29の回動軸11には、連結チューブ14を介して回動ギヤ15が連結される。この回動ギヤ15は、使用する調理鍋Pの外径を設定する鍋径設定つまみ16(図示しない操作パネル面に設けられる)と連結した連結ギヤ17と噛合しており、鍋径設定つまみ16のまわし操作に連動して回動軸11を回動させる。
【0040】
次に、鍋径設定つまみ16をまわし操作した時のガイド板29の動きについて説明する。
鍋径が小側(例えば、反時計回り)にまわし操作すると、連結ギヤ17と噛合する回動ギヤ15を備えたガイド板29が中心からの所定角度が小さくなる方向に回動する。隣り合うガイド板29同士が連結ワイヤー12によって連結されているため、一つのガイド板29が回動すると全てのガイド板29も同じように回動する(図中の実線で表されたガイド板29から点線で表されたガイド板29への移動)。
従って、小さい調理鍋Pを使用する場合には、流出口6dからの気体流出角度を調理鍋Pの中心方向側に変更して、中心方向に向かって循環気体を流出させることによって、調理鍋Pと気体通路体26との間の隙間が大きくなっても、循環気体を調理鍋P側壁まで確実に流して炎や熱気の漏出を良好に防止することができる。
【0041】
また、鍋径に応じて、循環気体の流出速度を変更できるようにしても良い。すなわち、小さい調理鍋Pを用いる場合には、ファン7の回転数を増加させて循環気体の流出速度を増すことによって、調理鍋Pと気体通路体26との間の隙間が大きくなっても、炎や熱気の漏出を良好に防止する。
この場合は、鍋径設定つまみ16の回転角度に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器(図示略)を設け、この抵抗値の変化によりファン7への通電量を変化させるようにすれば良い。
更に、鍋径に応じて、気体流出角度と流出速度とを両方とも変化させるようにしても良い。
【0042】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、調理鍋Pの外径をマニュアル設定するものに限らずに、鍋径を自動的に検知設定し、その鍋径に応じて気体流出角度や流出速度が調整されるものであっても良い。
また、本実施形態では、バーナ3として内向き炎口バーナを用いているが、外周に炎口が周列された通常のバーナを用いても構わない。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のコンロによれば、エアーカーテンによって、バーナの炎が調理容器の底面から漏れ出すことを防止して安全に使用することができる。
しかも、調理容器とは非接触で炎の漏れを抑え込んでいるため、従来のように調理容器が炎を囲い込むための部材に煮汁等によってこびり付いてしまうといった不具合も生じず使い勝手がよい。
【0044】
更に、本発明の請求項2記載のコンロによれば、スムーズに気体を流すことができるため、エアーカーテンを安定させて、一層良好に炎の漏出を防止することができる。
【0045】
更に、本発明の請求項3記載のコンロによれば、燃焼排気を調理容器の側面で循環させているため、従来ではそのまま排出されていた燃焼排気からも熱エネルギーを回収でき、省エネルギーとなる。
【0046】
更に、本発明の請求項4記載のコンロによれば、燃焼排気の循環がスムーズに行われるため、エアーカーテンを安定させることができると共に、燃焼排気を無駄に漏れ出させることなく省エネルギーとなる。
【0047】
更に、本発明の請求項5記載のコンロによれば、気体流入口からは上方から外部空気も吸引するため、この吸引空気の下方への流れにより、燃焼排気の上方への流出を確実に防止し、エアーカーテンの機能を向上させることができる。
【0048】
更に、本発明の請求項6記載のコンロによれば、燃焼排気を循環させるための抵抗を小さくできファンの能力が小さくて済むため、器体内へのファンの収納が容易となる。
【0049】
更に、本発明の請求項7記載のコンロによれば、内向き炎口バーナを用いているため、一層良好に調理容器の底面からの炎の漏出を防止できる。
【0050】
更に、本発明の請求項8記載のコンロによれば、バーナの燃焼ガスをエアーカーテンの流れによってスムーズに流すことができ、燃焼性能が向上する。この結果、熱効率を一層向上させることが可能となる。更に、エアーカーテンも安定したものとなり火炎の漏出を一層良好に防止できる。
【0051】
更に、本発明の請求項9及び請求項10記載のコンロによれば、環状気体通路体との隙間が大きくなってしまう小さな調理容器を使用する場合にも、炎の漏出を良好に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態としてのコンロの概略構成図である。
【図2】第一実施形態としての気体通路体の外観図である。
【図3】第一実施形態としての気体通路体の断面図である。
【図4】第一実施形態としての流出室の概略説明図である。
【図5】第一実施形態としての流入室の概略構成図である。
【図6】第一実施形態としての送出通路と排出通路との連通部の断面説明図である。
【図7】第一実施形態としてのバーナの炎口の配列を示す説明図である。
【図8】第二実施形態としての流出室の概略説明図である。
【図9】第二実施形態としてのガイド板部の拡大説明図である。
【符号の説明】
1…コンロ、3…バーナ、3a…炎口、6,26…気体通路体、6c…流入口、6d…流出口、6g…流入傾斜路、6h…流出傾斜路、7…ファン、8…排出通路、9,29…ガイド板、11…回動軸、12…連結ワイヤー、15…回動ギヤ、16…鍋径設定つまみ、17…連結ギヤ、P…調理鍋。

Claims (10)

  1. 調理容器の底面を加熱するバーナと、
    上記調理容器の側方周囲に環状に設けられ、上記調理容器側面に向い合う面に気体流出口を形成した環状気体通路体と、
    上記気体流出口から気体を流出させるファンと
    を備え、
    上記気体流出口から流出した気体により上記調理容器の周囲にエアーカーテンを形成することを特徴とするコンロ。
  2. 上記気体流出口から流出する気体を、上記調理容器の周囲を旋回するように流すガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンロ。
  3. 上記環状気体通路体の上記調理容器側面に向い合う面に上記バーナの燃焼排気を吸引する気体流入口を形成し、吸引した燃焼排気を上記気体流出口から流出させると共に、流出させた燃焼排気を再び上記気体流入口から吸引して、上記環状気体通路体を介して燃焼排気を循環させるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンロ。
  4. 上記環状気体通路体を循環する燃焼排気の一部を排気通路から排出することを特徴とする請求項3記載のコンロ。
  5. 上記気体流入口を上記環状気体通路体の上段に、上記気体流出口を上記環状気体通路体の下段に、それぞれ環状に形成したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のコンロ。
  6. 上記気体流入口を斜め下方に向け、上記気体流出口を斜め上方に向けたことを特徴とする請求項5記載のコンロ。
  7. 上記バーナは、環状ボディの中央開口内周面に炎口列を形成した内向き炎口バーナであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンロ。
  8. 上記内向き炎口バーナの炎口の火炎噴出方向を、上記調理容器周囲で旋回する気体の回転方向側に傾けたことを特徴とする請求項7記載のコンロ。
  9. 上記ガイド手段を調整して、気体流出口から気体を流出する角度を変更する流出角度変更手段と、
    使用する調理容器の外径を設定する調理容器設定手段とを備え、
    上記外径が小さい調理容器に設定された場合には、上記外径が大きい調理容器に設定された場合に比べて、上記流出角度変更手段により気体流出角度を調理容器の中心方向側に変更することを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載のコンロ。
  10. 上記ファンの送風量を調節する風量調節手段と、
    使用する調理容器の外径を設定する調理容器設定手段とを備え、
    上記外径が小さい調理容器に設定された場合には、上記外径が大きい調理容器に設定された場合に比べて、上記ファンの送風量を増大することを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載のコンロ。
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