JP3971654B2 - 可撓性チューブのクランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液回路や輸液チューブ等、可撓性チューブをクランプし、その部位における流体の流れを遮断するための可撓性チューブのクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、透析治療等で使用される血液回路は、患者の血液や生理食塩水又は投与する薬剤等を流動させる樹脂製の可撓性チューブから主に構成されており、ダイアライザやドリップチャンバといった各構成要素間を連結して、血液の流通路を成すものである。然るに、医療現場においては、かかる可撓性チューブの所望の部位をクランプし、血液や薬剤等の流れを遮断する必要が生じる場合があり、このような場合に鉗子やクランプ装置が使用されている。
【0003】
このうち、従来のクランプ装置として、図11に示すようなものが用いられている。かかるクランプ装置は、一端部102と、挿通孔104a及びストッパ107(係合部)が形成された他端部104と、挿通孔106aが形成された中間部106とを有した一体の樹脂成形品から成る。ストッパ107は、一端部102側に突出した突起部から成り、該突起部の下部に一端部102の先端が当接することにより、他端部104に一端部102を係合するよう構成されていた。
【0004】
また、上記クランプ装置101の一端部102及び他端部104には、互いに対向する凸部103及び105がそれぞれ形成されており、中間部106を撓ませて一端部102を他端部104のストッパ107に係合させると、凸部103と105とが挿通孔104a及び106aに亘って挿通された可撓性チューブTをクランプし、その部位で血液の流れを遮断するよう構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の可撓性チューブのクランプ装置においては、一端部102がストッパ107に対し正確に係合されているか否かの確認作業が逐次必要であり、面倒であるという問題があった。かかる不具合を解消すべく、医療現場においては、図12に示すような、別途のクランプ手段(クレンメ108)を上記従来のクランプ装置と併設して取り付け、可撓性チューブTのクランプを2箇所で行わせるようにする場合もあった。
【0006】
上記クレンメ108は、同図に示すように、内部に切欠108aを有しつつ一部に開口部108bが形成された板状の樹脂製部材から成り、当該切欠108aは開口部108bから奥にいくに従って、幅が狭くなっている。そして、可撓性チューブTをクランプするには、当該可撓性チューブTを開口部108bから切欠108aの奥まで挿通させ、内部の流路を閉塞することにより行われる。
【0007】
このようなクレンメ108は、通常、図13に示すように、上記従来のクランプ装置でクランプされた箇所の上流側或いは下流側をクランプし、その部位における流体の通過を遮断させるよう用いられている。このようにクランプ装置とクレンメとによって、可撓性チューブの流路の遮断をより確実とし、当該クランプ装置の係合の確認作業をほとんど必要としないよう運用することもあるのが実情である。
【0008】
しかし、上記クレンメ108を併設させた場合においては、可撓性チューブをクランプするための手段が増加することとなり、これらの管理が面倒となるとともに、可撓性チューブにおけるクランプの対象部位が、図13中La寸法だけ必要となるので、クランプ装置単体(単体の場合、クランプ装置の長手方向の寸法Lbで足りる)よりも長くクランプの対象部位が必要となってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、別途のクランプ手段を必要とせず、係合部における係合の確認作業をほとんど必要としない可撓性チューブのクランプ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、第1凸部が形成された一端部と、前記第1凸部と対向する第2凸部が形成された他端部と、前記一端部及び他端部に連なる中間部と、前記他端部に形成され前記一端部を係合させる係合部と、前記一端部、他端部又は中間部のいずれかにおける略対向する部位に形成され、可撓性チューブを挿通させる一対の挿通孔とを有し、前記中間部を撓ませて前記一端部を前記係合部に係合させると、前記第1凸部と第2凸部とが所定寸法まで近接して、前記一対の挿通孔に挿通された可撓性チューブをクランプし、その部位における流体の流れを遮断する可撓性チューブのクランプ装置において、前記挿通孔の開口縁部から前記一端部側又は他端部側へ延び、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを係止して、その部位における流体の流れを遮断し得る切欠が前記一端部、他端部又は中間部に形成されるとともに、当該切欠きの延設方向が前記第1凸部と第2凸部とによるクランプ方向と略同一とされたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可撓性チューブのクランプ装置において、前記切欠の前記挿通孔との連通部が、当該切欠における他の部位の幅より狭く形成されたことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の可撓性チューブのクランプ装置において、前記挿通孔の前記切欠との連通部に、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを前記切欠に案内する案内部が形成されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るクランプ装置は、血液回路など流体の流通ラインを構成する可撓性チューブをクランプし、その部位における流体の流れを遮断するためのもので、図1〜図3に示すように、一端部1から中間部3を経て他端部2まで略環状に延びる樹脂成形品で構成されている。
【0015】
より具体的には、同図に示す可撓性チューブのクランプ装置は、一端部1と、中間部3と、他端部2とからその外観が主に構成されており、これらが一体的に樹脂成形されているのである。尚、本実施形態に係るクランプ装置は、ポリプロピレンを所定の着色を施しつつ成形した、全体的に不透明な樹脂成形品から成るものであるが、他の材質(他のオレフィン系樹脂やポリアセタール又はポリエチレン等)のもの(不透明或いは透明であってもよい)であってもよい。
【0016】
一端部1と他端部2とは、図2に示すように、それぞれ内側に突出形成された第1凸部4及び第2凸部5を有しており、これらが対向した状態にて形成されている。即ち、一端部1の先端と他端部2の先端とが、非クランプ状態において近接した状態とされ、それらの内側に形成された第1凸部4及び第2凸部5が向かい合う如く配置することにより、かかる間に可撓性チューブaを挿通可能としているのである。
【0017】
また、一端部1の先端には、図1に示すように、その両端から突出した一対の突出部1aが形成されており、かかる一対の突出部1a間を他端部2が挿通することにより、クランプ時において、一端部1が後述する突起部6に案内されるよう構成されている。尚、かかる突起部に代えて、一端部1を突起部6に案内する他の構成のもの(例えば、一端部1に他端部2の先端を挿通し得る孔を形成して案内するものや、一端部1を案内すべき突出部を中間部3側面などの他の位置に設けたもの等)とすることができる。
【0018】
他端部2には、可撓性チューブaを挿通するための挿通孔7が形成されるとともに、中間部3にも同様に、可撓性チューブaを挿通するための挿通孔8が形成されており、これらに跨って当該可撓性チューブaが挿通されることとなる。即ち、これら挿通孔7及び8が略対向して形成され、それぞれが可撓性チューブaを挿通しているのである。一方、他端部2の先端近傍には、係合部としての突起部6が形成されており、該突起部6は、他端部2に一体的に形成されつつ一端部1側(内側)に突出した凸状部位から成る。
【0019】
そして、クランプ時においては、図2中矢印方向に力を付与して中間部3を撓ませ、図4で示すように、突起部6の下部6a(凸状部位の下面)に一端部1の先端が当接した状態とすることにより、当該一端部1を他端部2先端に係合する。このように、一端部1が突起部6に係合すると、図4に示す如く、第1凸部4と第2凸部5とが所定寸法まで近接し、これらの間に挿通された可撓性チューブaをクランプし得る。
【0020】
更に具体的には、突起部6は、図5で示すように、上部が緩やな曲率を持って傾斜した傾斜面9で構成されており、その傾斜面9の下端から略水平方向に他端部2の内側面に延びて下部6aが形成されている。クランプ時には、一端部1の先端を傾斜面9に沿って下方に移動させ、一端部1の先端が下部6aに達して係止することにより、当該一端部1が下部6aより上方へ移動しようとする復元力に抗することができ、正確な係合が維持されるのである。
【0021】
ここで、本実施形態に係るクランプ装置には、図3及び図6に示すように、挿通孔8の開口縁部から他端部2側に延びた切欠10が形成されている。かかる切欠10は、挿通孔8に挿通された可撓性チューブaを係止して、その部位における流体の流れを遮断し得る寸法tとされ、係止された可撓性チューブaは、図7及び図8に示した如き状態とされる。
【0022】
また、挿通孔8の切欠10との連通部には、切欠10に向かって緩やかに孔の幅が狭まらせた案内部8aが形成されている。即ち、案内部8aは、挿通孔8の下部に切欠10に向かった傾斜面を成しており、かかる傾斜面に沿って可撓性チューブaが切欠10に至るようになっている。かかる案内部8aにより、可撓性チューブaを挿通孔8に挿通させた状態(図2及び図6の状態)から切欠10に係止させた状態(図7及び図8の状態)とする係止作業をよりスムーズに行わせることができる。
【0023】
上記の如く、可撓性チューブaを切欠10に嵌入させれば、第1凸部4及び第2凸部5によるクランプ部位で流体の流れが遮断されるのに加え、切欠10による係止部位においても流体の流れが遮断され、クランプを確実に行わせることができる。即ち、可撓性チューブaは、第1凸部4及び第2凸部5によるクランプ部位、及び切欠10による係止部位の両方でクランプされ、流体の遮断を確実としているのである。
【0024】
従って、突起部6に対する一端部1の係合が不用意に解かれた場合であっても、切欠10によって可撓性チューブaのクランプが維持されるので、クランプ装置のクランプに対する信頼性が向上し、突起部6における係合の確認作業をほとんど不要とすることができる。特に、突起部6に対する一端部1の係合は、クランプの解除作業時の作業性を考慮して、容易に係合が解かれるよう設計されているものもあり、そのようなクランプ装置においては、切欠10によるクランプは特に効果がある。
【0025】
また、第1凸部4及び第2凸部5でのみクランプ可能なクランプ装置と、クレンメとを併設し、クランプの信頼性を向上させた従来のものに比べ、可撓性チューブaにおけるクランプの対象部位を短くすることができる。即ち、クレンメによるクランプを追加する際、クランプ装置単体の長手方向寸法に加え、クレンメのクランプ部位までの寸法がクランプの対象部位として必要となるのに対し、本実施形態によれば、クランプ装置単体の長手方向寸法のみで済むのである。
【0026】
尚、挿通孔8から延びる切欠10は、本実施形態の如く、一方向に延びた1つの切欠のみを形成するものの他、互いに異なった方向に延びる複数の切欠を挿通孔から延設するようにしてもよい。この場合、何れの切欠に可撓性チューブを係止させるのかを作業者が適宜選択することができ、使い勝手を向上させることができる。また、切欠は、直線状に延びるものの他、湾曲又は屈曲しつつ挿通孔8から延びて形成されていてもよい。
【0027】
また更に、医療現場においては、例えば切欠10の幅tより細い可撓性チューブを用いることが想定される。かかる細径の可撓性チューブを本クランプ装置でクランプしようとすると、挿通孔8に挿通された部位が意図せず切欠10に入り込んでしまうので、図9に示すような、せり出し部10aを形成するようにしてもよい。
【0028】
該せり出し部10aは、切欠10の挿通孔8との連結部に形成された対向する一対の凸部から成り、当該凸部間の幅wが切欠10における他の部位の幅tより狭くなるよう構成されている。かかるせり出し部10aにより、細径の可撓性チューブが意図せず切欠10に入り込むのを防止することができる。尚、通常の径の可撓性チューブaを切欠に係止させるには、せり出し部10aが変形し、当該可撓性チューブaの挿通孔8から切欠10への通過を許容し得るようになっている。
【0029】
次に、本実施形態に係るクランプ装置の作用について説明する。
予め可撓性チューブaを挿通孔7及び8に挿通させた状態とする一方、当該可撓性チューブaに流体を流通させる作業時においては、一端部1と他端部2とを離間させ、クランプが解除された状態(図2の状態)としておく。尚、この状態においては、クランプ装置を可撓性チューブaに沿って移動させることができ、任意の位置にクランプ装置を設置することができる。
【0030】
そして、可撓性チューブa内の流体の流れを遮断する際には、一端部1及び他端部2を把持しつつ、これらが互いに近接する方向に押圧して中間部3を撓ませ、第1凸部4と第2凸部5とで可撓性チューブaをクランプする。このとき、一端部1の先端が傾斜面9に沿って下方に移動され、当該一端部1の先端が突起部6の下部6aに至ることにより、一端部1が突起部6に係合され、第1凸部4及び第2凸部5による可撓性チューブaのクランプ状態が維持されることとなる。
【0031】
その後、クランプ装置を把持した状態のまま、可撓性チューブaにおける挿通孔8より外側に延設された部位も把持し、これを下方(即ち、切欠10が形成された方向)へ引っ張ることにより、当該挿通孔8に挿通した可撓性チューブaを切欠10に挿通させる。このとき、可撓性チューブaにおける挿通孔8への挿通部位は、案内部8aに沿って切欠10へ確実に導かれる。切欠10に入り込んだ可撓性チューブaは、切欠10の幅tまで押し潰され、流体の流れが遮断されるとともに、その押し潰された部位が当該切欠10に係止されて、流体の遮断状態が維持される。
【0032】
そして、本クランプ装置によるクランプを解除して、可撓性チューブaにおいて再び流体が流れるようにするには、まず、クランプ装置及び可撓性チューブaにおける切欠10より外側に延設された部位の両者を把持し、可撓性チューブaを把持した手を上方(即ち、挿通孔8が形成された方向)へ引っ張ることにより、切欠10に係止された可撓性チューブaを挿通孔8に挿通させる。
【0033】
これにより、可撓性チューブaのクランプは、第1凸部4及び第2凸部5によってのみ行われた状態とされる。その後、他端部2に対し一端部1から遠ざかる方向に力を加えて、一端部1における突起部6との係合を解くと、中間部3の復元力により、当該一端部1が他端部2から離間した状態とされる(図2の状態)。これに伴い、第1凸部4と第2凸部5とが離間してクランプが解除されるので、可撓性チューブa内を流体が流通し得ることとなる。
【0035】
但し、切欠が挿通孔8から一端部1側又は他端部2側へ延びるよう形成すれば、切欠の延設方向が、第1凸部と第2凸部とによるクランプ方向と略同一となるため、可撓性チューブを切欠に挿通させる際、当該第1凸部と第2凸部とによるクランプが緩んだり、或いは外れたりすることがなく、当該切欠に対する可撓性チューブの係止作業をより容易とすることができる。
【0036】
即ち、図10に示すように、切欠10’をクランプ装置の幅方向(一端部1側又は他端部2側へ延びる方向に対して略直交する方向)に形成した場合、その切欠10’に可撓性チューブaを係止させようとすると、第1凸部4と第2凸部5との間でクランプされた部位が横方向へ位置ずれし、クランプが緩んだり或いは外れたりする虞があるが、切欠を一端部1側又は他端部2側へ延びるよう形成すれば、かかる不具合がないのである。
【0037】
更に、本実施形態の如く、挿通孔8に切欠を設けたものの他、挿通孔7に上記実施形態と同様の切欠を形成するようにしてもよい。勿論、挿通孔7及び8の両方に切欠を設け、第1凸部及び第2凸部によるクランプと同時に、当該挿通孔7及び8に形成された切欠によるクランプを行い、合計3箇所にてクランプするようにしてもよい。このようにすれば、クランプの信頼性を更に向上することができるので、係合部における係合の確認作業をほとんど不要とすることができ、当該確認作業による作業者の煩わしさを解消できる。
【0038】
また更に、挿通孔に切欠が形成されたクランプ装置は、上記実施形態の如き構成のものに限定されず、挿通孔に可撓性チューブを挿通させつつ、一端部と他端部とを係合させ、その間にある可撓性チューブをクランプする他の種々形態のもの(本実施形態の突出部1aの如きガイド部が形成されていないクランプ装置等)に適用することができる。
【0039】
尚、上記実施形態においては、挿通孔がクランプ装置の中間部及び他端部の双方に形成されているが、その部位に限定されず、一端部、他端部又は中間部のいずれかにおける略対向する部位に挿通孔が形成されていれば本発明を適用することができる。但し、本実施形態とは異なる位置に一対の挿通孔を形成した場合、第1凸部及び第2凸部の形成位や係合部の位置の変更を必要とする場合がある。
【0040】
本実施形態においては、血液回路を構成する可撓性チューブをクランプするクランプ装置に適用されているが、他の可撓性チューブ(例えば、輸液チューブや、血液回路に接続される補助用チューブなど)をクランプするものに適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、挿通孔の開口縁部から前記一端部側又は他端部側へ延び、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを係止して、その部位における流体の流れを遮断し得る切欠が一端部、他端部又は中間部に形成されたので、別途のクランプ手段を必要とせず、係合部における係合の確認作業をほとんど不要とすることができる。
【0042】
また、請求項1の発明によれば、切欠が一端部側又は他端部側に延びて形成されたので、当該切欠に対する可撓性チューブの係止作業をより容易とすることができる。即ち、切欠の延設方向が、第1凸部と第2凸部とによるクランプ方向と略同一となるため、可撓性チューブを切欠に挿通させる際、当該第1凸部と第2凸部とによるクランプが緩んだり、或いは外れたりすることがないのである。
【0043】
請求項2の発明によれば、切欠の挿通孔との連通部が、切欠における他の部位の幅より狭く形成されたので、例えば細径の可撓性チューブをクランプする場合、意図せず挿通孔から切欠に入り込んでしまうのを防止することができる。
【0044】
請求項3の発明によれば、挿通孔の切欠との連通部に、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを切欠に案内する案内部が形成されたので、切欠による係止作業をより容易且つ確実とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置を示す上面図
【図2】 同右側面図
【図3】 同正面図
【図4】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置であって、一端部が係合部に係合された状態を示す右側面図
【図5】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置における他端部に設けられた突起部(係合部)を示す拡大斜視図
【図6】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置において、第1凸部及び第2凸部により可撓性チューブをクランプした状態を示す斜視図
【図7】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置において、第1凸部及び第2凸部による可撓性チューブのクランプに加え、切欠によってもクランプした状態を示す斜視図
【図8】 本発明の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置において、第1凸部及び第2凸部による可撓性チューブのクランプに加え、切欠によってもクランプした状態を示す右側面図
【図9】 本発明の他の実施形態に係る可撓性チューブのクランプ装置における切欠が形成された部位の近傍を示す拡大模式図
【図10】 他の可撓性チューブのクランプ装置における正面図
【図11】 (a)従来の可撓性チューブのクランプ装置における上面図、(b)同右側面図、(c)同正面図
【図12】 従来の可撓性チューブのクランプ装置と併用されるクレンメを示す模式図
【図13】 従来の可撓性チューブのクランプ装置及びクレンメによる可撓性チューブのクランプ方法を示す模式図
【符号の説明】
1…一端部
1a…突出部
2…他端部
3…中間部
4…第1凸部
5…第2凸部
6…突起部(係合部)
6a…下部
7、8…挿通孔
9…傾斜面
10、10’…切欠
a…可撓性チューブ
Claims (3)
- 第1凸部が形成された一端部と、
前記第1凸部と対向する第2凸部が形成された他端部と、
前記一端部及び他端部に連なる中間部と、
前記他端部に形成され前記一端部を係合させる係合部と、
前記一端部、他端部又は中間部のいずれかにおける略対向する部位に形成され、可撓性チューブを挿通させる一対の挿通孔と、
を有し、前記中間部を撓ませて前記一端部を前記係合部に係合させると、前記第1凸部と第2凸部とが所定寸法まで近接して、前記一対の挿通孔に挿通された可撓性チューブをクランプし、その部位における流体の流れを遮断する可撓性チューブのクランプ装置において、
前記挿通孔の開口縁部から前記一端部側又は他端部側へ延び、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを係止して、その部位における流体の流れを遮断し得る切欠が前記一端部、他端部又は中間部に形成されるとともに、当該切欠きの延設方向が前記第1凸部と第2凸部とによるクランプ方向と略同一とされたことを特徴とする可撓性チューブのクランプ装置。 - 前記切欠の前記挿通孔との連通部が、当該切欠における他の部位の幅より狭く形成されたことを特徴とする請求項1記載の可撓性チューブのクランプ装置。
- 前記挿通孔の前記切欠との連通部に、当該挿通孔に挿通された可撓性チューブを前記切欠に案内する案内部が形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可撓性チューブのクランプ装置。
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