JP3971254B2 - 揮散体収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、虫忌避用或いは殺虫用の揮発性薬剤及び/又は芳香剤及び/又は消臭剤等を含む揮散体を収納するための容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
揮散体を収納するための容器は、従来、二つの主要部分を有し、それらが枢動可能に容器底部で一体に接合されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明により、その吊り下げ強度や吊り下げ耐久性が改善された、虫忌避用或いは殺虫用の揮発性薬剤及び/又は芳香剤及び/又は消臭剤等を含む揮散体を収納するための容器が提供される。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】
本発明による、揮散体を収納するための容器は、
シート状部材により筒形状を成す本体であり、本体の内側に収納される揮散体から揮発する物質が容器内部から容器外部に放出されることを可能にする通気口と、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第一係止穴と、を有する本体と、
筒形状の本体の一方の開口部から当該開口部を閉じる(完全に覆い閉じなくて、一部を開いた状態に残しても良い)べく延びる、対を成すシート状の底部突起であり、一方の底部突起の先端部分がもう一方の底部突起の根元部分より容器内側に配置されるように一方の底部突起の先端部分がもう一方の底部突起に形成される切込み(好適には、より外れにくくするための、穴、或いは鳩尾状切り込み等)内に挿入可能な、揮散体の重量を支えるための底部突起と、
筒形状の本体のもう一方の開口部において当該もう一方の開口部を閉じるべく本体から延び、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第二係止穴を備える、シート状の上方突起であり、上方突起は、第一係止穴と第二係止穴とが整列されるように且つ本体の内側に隣接するまで本体に対し折り曲げ可能である、上方突起とを有する。
筒形状の本体のもう一方の開口部において当該もう一方の開口部を閉じるべく本体から延び、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第二係止穴を備える、シート状の上方突起であり、上方突起は、第一係止穴と第二係止穴とが整列されるように且つ本体の内側に隣接するまで本体に対し折り曲げ可能である上方突起は、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための係止穴における応力集中を緩和し、係止穴周辺における破損を防止して、吊り下げ強度や吊り下げ耐久性が改善された容器を提供する。
【0005】
前記筒形状の本体のもう一方の開口部において前記上方突起の反対側で当該もう一方の開口部を閉じるべく本体から延び、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第三係止穴を備える、シート状のもう一つの上方突起であり、もう一つの上方突起は、第一係止穴と第二係止穴と第三係止穴とが整列されるように且つ本体の内側に隣接するまで折り曲げられた前記上方突起に隣接するまで本体に対し折り曲げ可能であるもう一つの上方突起を更に備えるならば、第一係止穴および第二係止穴の周辺が万が一破損しても、第三係止穴ともう一つの上方突起とを介して容器が保持され、容器の墜落を確実に防止する。
【0006】
前記もう一つの上方突起は、本体の内側に隣接するまで折り曲げられた前記上方突起に隣接可能な先端部分と、当該もう一方の開口部を閉じるためのカバー部分とを備え、先端部分とカバー部分とはそれらの間の折り曲げ線で折り曲げ可能であり、先端部分とカバー部分の一方は、当該折り曲げ線から延びる舌状(ほぼU字形、U字形は無論、V字形やコの字形等も含む)突起を形成するための切込みを有し、先端部分とカバー部分とが当該折り曲げ線で折り曲げられる時に舌状突起は当該先端部分とカバー部分の一方から分離して、本体に形成される引掛穴を貫通可能であるならば、第一係止穴および第二係止穴に対する第三係止穴の位置決めが正確になされ、また、カバー部分のズレも確実に防止される。
【0007】
容器がポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートの合成樹脂シートと紙との積層体で形成されるならば、揮散体の成分が容器に吸収されることが抑制され、高湿環境下の容器耐久性(耐水性、防汚性、耐破断性)が著しく改善される。容器がポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートの合成樹脂シートを備えない紙で形成されると、揮散体の成分が紙に吸収され、容器耐久性が劣化する。
【0008】
本体が揮散体を収納する時、本体の通気口が設けられる領域の一部が本体の通気口が設けられる領域のその他の一部に対して平行に延びることが防止されるよう本体を曲げるための、折り曲げ線(本発明における折り曲げ線とは、使用前に容器を組み立てる際に折り曲げ位置の目標(目印)となるもの、例えば、容器のシート材上に印刷された線、容器のシート材に前もって既に折り曲げられた線、容器のシート材に前もって既に厚さ方向に切込まれた線、容器のシート材に前もって既に厚さ方向に押し込まれた線等)を備えるならば、容器が組み立てられた状態において、通気口を通じて、互いに交差する複数の方向に揮散体の成分が拡散することが可能となり、拡散範囲が拡大すると共に、揮散体の揮散に伴う消滅を互いに交差する複数の方向において促進できる。
【0009】
通気口は、筒形状を成す本体の外周面積の20−50パーセント(より好適には30−40パーセント)を占めるならば、容器に収容された揮散体の成分揮散を、容器に収容されずに直接露出された揮散体の成分揮散とほぼ同程度に保ちつつ、容器の強度を充分に保つことが可能となる。このような数値限定の有効性は、図10に示されている。図10において、1)合計[比]とは、当該図に示される実験に使用した容器の概略形状である六角柱の側面積(250cm2)に対する通気口(開口部)面積の割合であり、2)揮散性とは、6cm×13.5cm×5cmの樹脂プレート中にDDVP(薬剤)を10.7g保持させたものを容器無しで単独で25℃に放置させた時の揮散性を100とした場合の、同物を容器に収容した時の同物の揮散性を示す値であり、3)容器強度評価とは、容器に同物を57.5g入れ25℃RH90%に1ヶ月吊り下げた時に、容器の通気口(開口部)が変形した場合を×、そうでない場合を○で表し、容器の素材は、ホイル紙秤量350g/m2の表面にPETコート20μm厚さのものを設けたもの(実用的にはPETコート12μm厚さでも良い)である。
【0010】
本体と底部突起と上方突起の少なくとも一つは、容器が壁に沿って吊り下げられる時に本体の通気口が設けられる領域と壁との間に隙間を形成するよう本体の通気口が設けられる領域よりも本体の筒形状の半径方向外方にまで突き出す突起を形成するための、突起形成折り曲げ部を有するならば、容器が壁に沿って吊り下げられる時に通気口からの揮散体の成分揮散が、壁によって遮断或いは抑制されることが防止される。
前記本体と底部突起の少なくとも一つに、それに沿って突起形成折り曲げ部が折り曲げられる折り曲げ線が形成され、当該折り曲げ線からは、突起形成折り曲げ部を取り囲む切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)が延びて、突起形成折り曲げ部が突起を形成するよう切込み線或いは破断可能線から分離されて当該折り曲げ線で折り曲げられる時には、当該折り曲げ線と当該切込み線或いは破断可能線とにより囲まれる通気口(新たに開口される通気口、或いは突起形成折り曲げ部が折り曲げられる前から形成されていた通気口から拡張される通気口)が形成されるならば、本体の通気口が設けられる領域よりも本体の筒形状の半径方向外方にまで突き出す突起を形成しつつ、通気口の総開口面積を調整することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1−4に示される第一実施例においては、硬質紙の上にポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートが積層されたシートが、図4(容器の長手方向に直角な方向の断面を示す)に示されるように円周方向の一部を重ね合わせて接着(好適には、容器を吊り下げるための係止部材が容器と係合し容器の荷重を殆ど負担する側である荷重主負担側でなく、容器の荷重の負担を殆どしない荷重補助負担側で)することにより六角形の筒状とされた本体100と、荷重主負担側吊り下げ延長部104と、荷重主負担側底延長部120と、荷重補助負担側吊り下げ延長部114,110と、荷重補助負担側底延長部121とを、好適には一体に形成している。ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートが容器の外表面を形成し硬質紙が容器の内表面を形成するよう、積層されている。本体100には、荷重主負担側開口部116、荷重補助負担側開口部117、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)を収容するための第一係止穴102、荷重補助負担側吊り下げ延長部114,110の横方向の移動を制限するためのズレ止め穴115が形成されている。荷重主負担側開口部116の開口面積は、荷重補助負担側開口部117の開口面積より小さくされ、容器の吊り下げのための本体100の荷重主負担側の強度と剛性を、本体100の荷重補助負担側の強度と剛性より大きくしている。
【0012】
荷重主負担側吊り下げ延長部104は、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)を収容するための第二係止穴101を有し、その両側からは裾部131が延びている。荷重主負担側底延長部120は、荷重補助負担側底延長部121の先端部122を収容可能な穴123を有し、その外周形状は筒状とされた本体100の六角形の内周形状と整合している。荷重補助負担側吊り下げ延長部114が本体100から延び、その先端に荷重補助負担側吊り下げ延長部110が設けられている。荷重補助負担側吊り下げ延長部110には、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)を収容するための第三係止穴103が設けられ、延長部110と延長部114との間の折り曲げ線112からはほぼU字形(U字形は無論、V字形やコの字形等も含む)の切込み113が延長部110内に延びている。
【0013】
図2に示されるように、荷重主負担側吊り下げ延長部104は、筒状の本体100の内側に沿うように、折り曲げ線105で本体100に対して折り曲げられる。荷重主負担側吊り下げ延長部104が折り曲げられた状態で、第一係止穴102と第二係止穴101とは整列される。また、裾部131は、荷重主負担側吊り下げ延長部104が筒状の本体100の内側に沿うように折り曲げられる時に、筒状の本体100の内側に沿うように、折り曲げ線118で折り曲げられる。更に図2に示されるように、荷重補助負担側吊り下げ延長部114は、筒状の本体100の上方開口を塞ぐように折り曲げ線111で本体100に対して折り曲げられ、荷重補助負担側吊り下げ延長部110は筒状の本体100の内側に接触しつつ上方に向かって延びるよう折り曲げ線112で折り曲げられ、第三係止穴103は第一係止穴102並びに第二係止穴101と整列される。これにより、本体100と荷重主負担側吊り下げ延長部104と荷重補助負担側吊り下げ延長部110とが、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)に係合可能となる。折り曲げ線112から延びる切込み113により形成される舌状突起は、荷重補助負担側吊り下げ延長部114が筒状の本体100の上方開口を塞ぐよう本体100に対して折り曲げられ荷重補助負担側吊り下げ延長部110が上方に向かって延びるよう筒状の本体100の内側に接触する折り曲げ線112で折り曲げられる時、筒状の本体100の上方開口を塞ぐよう延びる荷重補助負担側吊り下げ延長部114と同一平面上で延び、ズレ止め穴115を貫通し、荷重補助負担側吊り下げ延長部114,110の本体100に対する横方向の移動を制限する。
【0014】
図3に示されるように、本体100の下方開口を塞ぐよう折り曲げ線124で本体100に対して折り曲げられた、その外周形状は筒状とされた本体100の六角形の内周形状と整合している荷重主負担側底延長部120の穴123内を、折り曲げ線125で折り曲げられた荷重補助負担側底延長部121の先端部122が貫通し、先端部122は荷重主負担側底延長部120よりも本体100の内側に配置される。また、荷重主負担側底延長部120の先端も、荷重補助負担側底延長部121よりも本体100の内側に配置される。こうすることにより、容器内に虫除け或いは殺虫用の揮発性薬剤を含む揮散体(図示しない、例えば、厚さ5mmの矩形板状体)を収納する時、揮散体の重量により荷重主負担側底延長部120と荷重補助負担側底延長部121との係合が外れることが防止される。
【0015】
図5−8に示される第二実施例においては、硬質紙の上にポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートが積層されたシートが、図8(容器の長手方向に直角な方向の断面を示す)に示されるように円周方向の一部を重ね合わせて接着(好適には、容器を吊り下げるための係止部材が容器と係合し容器の荷重を殆ど負担する側である荷重主負担側でなく、容器の荷重の負担を殆どしない荷重補助負担側で)することにより六角形の筒状とされた本体200と、荷重主負担側吊り下げ延長部204と、荷重主負担側底延長部220と、荷重補助負担側吊り下げ延長部224と、荷重補助負担側底延長部221とを、好適には一体に形成している。ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートが容器の外表面を形成し硬質紙が容器の内表面を形成するよう、積層されている。本体200には、荷重主負担側開口部216、荷重補助負担側開口部217、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)を収容するための第一係止穴202が形成されている。荷重主負担側開口部216の開口面積は、荷重補助負担側開口部217の開口面積より小さくされ、容器の吊り下げのための本体200の荷重主負担側の強度と剛性を、本体200の荷重補助負担側の強度と剛性より大きくしている。
【0016】
荷重主負担側吊り下げ延長部204は、容器を吊り下げるための係止部材(図示しない)を収容するための第二係止穴201を有し、その両側からは裾部231が延びている。荷重主負担側底延長部220は、荷重補助負担側底延長部221の先端部222を収容可能な穴223を有している。本体200から延びる荷重主負担側吊り下げ延長部204が、その先端に荷重主負担側吊り下げ延長部232を有しており、荷重主負担側吊り下げ延長部232の最先端には差込み部234が形成されている。荷重補助負担側吊り下げ延長部224と本体200との間の折り曲げ線211に沿って、切込み251が形成されている。本体200からは、荷重主負担側底延長部220の両側にタブ241が延び、荷重補助負担側底延長部221の両側にタブ242が延びている。
【0017】
図6に示されるように、荷重主負担側吊り下げ延長部204は、筒状の本体200の内側に沿うように、折り曲げ線205で本体200に対して折り曲げられる。荷重主負担側吊り下げ延長部204が折り曲げられた状態で、第一係止穴202と第二係止穴201とは整列される。また、裾部231は、荷重主負担側吊り下げ延長部204が筒状の本体200の内側に沿うように折り曲げられる時に、筒状の本体200の内側に沿うように、折り曲げ線218で折り曲げられる。更に図6に示されるように、荷重補助負担側吊り下げ延長部214は、筒状の本体200の上方開口を塞ぐように折り曲げ線211と折り曲げ線252と折り曲げ線253で本体200に対して折り曲げられる。荷重主負担側吊り下げ延長部204から延びる荷重主負担側吊り下げ延長部232は折り曲げ線235で荷重主負担側吊り下げ延長部204に対して折り曲げられて荷重補助負担側吊り下げ延長部214を覆い、荷重主負担側吊り下げ延長部232の先端の差込み部234は、折り曲げ線233で折り曲げられて、切込み251内に差込まれる。
【0018】
図7に示されるように、タブ241をそれより容器内部に折り込みつつ本体200の下方開口を塞ぐよう折り曲げ線224で本体200に対して折り曲げられた荷重主負担側底延長部220の穴223内を、タブ242をそれより容器内部に折り込みつつ折り曲げ線225で折り曲げられた荷重補助負担側底延長部221の先端部222が貫通し、先端部222は荷重主負担側底延長部220よりも本体200の内側に配置される。また、荷重主負担側底延長部220の先端も、荷重補助負担側底延長部221よりも本体200の内側に配置される。こうすることにより、容器内に虫除け或いは殺虫用の揮発性薬剤を含む揮散体(図示しない)を収納する時、揮散体の重量により荷重主負担側底延長部220と荷重補助負担側底延長部221との係合が外れることが防止される。
【0019】
荷重主負担側開口部116,216の少なくとも一つ(好適には最下方の荷重主負担側開口部)内には、先端挿入部162,262とそれより幅広の折り曲げ部161,261と折り曲げ線163,263とを有する突起形成折り曲げ部が、本体100,200の一部として(好適には本体100,200と一体に形成され)突き出ている。図9に示されるように、折り曲げ線164,264で折り曲げられた突起形成折り曲げ部161,261は、折り曲げ部161,261が折り曲げ線163,263に沿って更に折り曲げられ、先端挿入部162,262が、本体100,200に形成された差込穴(折り曲げ部161,261の幅より狭い幅の)に差し込まれ、容器が壁に沿って吊り下げられる時に、荷重主負担側開口部116,216が設けられる本体の領域と壁との間に隙間を形成するよう本体の荷重主負担側開口部116,216が設けられる領域よりも本体の筒形状の半径方向外方にまで突き出す突起を形成する。
【0020】
図11に示されるように、本体100には、折り曲げ線171と折り曲げ部175とを有する突起形成折り曲げ部と、折り曲げ線172と折り曲げ176とを有する突起形成折り曲げ部とが、折り曲げ線171、172から延びて折り曲げ部175、176を取り囲む切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174により、本体100の通気口116が設けられる領域に対して折り曲げ可能に区別されている。本体200には、折り曲げ線271と折り曲げ部275とを有する突起形成折り曲げ部と、折り曲げ線272と折り曲げ276とを有する突起形成折り曲げ部とが、折り曲げ線271、272から延びて折り曲げ部275、276を取り囲む切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)273,274により、本体200の通気口216が設けられる領域に対して折り曲げ可能に区別されている。
折り曲げ部175,176,275,276が、折り曲げ線171、172、271,272で本体の筒形状の半径方向外方へ折り曲げられ、切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174、273,274から分離されると、折り曲げ線171、172、271,272と切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174、273,274により囲まれる開口177,277が形成され、本体の荷重主負担側開口部116,216が設けられる領域よりも本体の筒形状の半径方向外方にまで突き出す突起を形成しつつ、通気口の総開口面積が調整される。折り曲げ部の一つのみが折り曲げられ、通気口の総開口面積が微調整されても良い。
切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174、273,274の形状は、H形(図示される実施例のように)でもX形でも如何なる形でも良く、また、折り曲げ線171、172、271,272の形状は、直線でも湾曲或いは屈曲しても良い。
【0021】
図12に示されるように、折り曲げ部175,176,275,276が、折り曲げ線171、172、271,272で本体の筒形状の半径方向内方へ折り曲げられ、切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174、273,274から分離されると、折り曲げ線171、172、271,272と切込み線(厚さ方向貫通長手方向連続溝)或いは破断可能線(例えばミシン目)173,174、273,274により囲まれる開口177,277が形成され、通気口の総開口面積が調整される。折り曲げ部の一つのみが折り曲げられ、通気口の総開口面積が微調整されても良い。この場合には、折り曲げ部175,176,275,276の先端は、容器内に収容された揮散体を筒状の本体の中央部に保持することが可能となり、揮散体の表面が本体に接触することを抑制し、揮散性を安定して維持することに有効である。
【0022】
ところで本発明のように揮散調整手段を適用しようとする際にも、周囲環境(気温の変化、湿度等)により適切な揮散量がばらついたりそれに付随して終点のばらつきにつながったりして、このため使用期間内の適切な防虫ないし殺虫効果に影響を与える場合もある。
このような場合には上記の開口面積等を調整すればよく、開口面積等を調整するには、例えば、摘み、蓋、リング、シャッター等の調整手段を設ければよい。
具体的な態様としては、下記のものが例示される。
・蓋カバーや蓋シール(例えば厚紙製)に形成した複数の打出片を操作して開閉することで開口面積等を調整する。
・カバー等のスライド操作
開口を設けた容器本体に取り付けたカバー等(例えばスライド蓋)のスライド操作により、開口面積等を調整する。
・摘みの引き出し及びその上下、左右、回転動操作
・シャッターの引き出し及びその上下、左右、回転動操作
例えば、等間隔で複数個の開口を設けた容器本体長方形面に、等間隔で複数個の開口を同様に設けたシャッターをスライド可能に重畳設置し、シャッターの引き出しや上下、左右動操作に伴うスライドにより、開口面積を調整する。
・リングの回転や上下動操作
例えば、前記と同様であるが、複数個の開口を設けるのが長方形面の代わりに湾曲面又は円形面であって、開口を周囲に設けたカバー等(例えばリング状筒)の回転や上下動操作により、開口面積等を調整する。
・回転操作を上下、左右動操作に変換する手段やその逆の手段
・着脱自在の複数層のシール(開口面積等の異なるシールが摘み、蓋ないしシャッター等の開閉部材を兼ねる。)の操作
【0023】
上記のような調整手段を適用する際に、例えば、開口面積(薬剤の種類により異なるが、通常1〜99%の範囲内にあり、この数値が大きいほど薬剤の揮散量も大となる。)を変えられるようにした摘み、蓋、リング等に、開口面積に対応した複数の目盛であって、各々の目盛が例えば異なる平均気温(℃)、1月〜12月等の「月」、春夏秋冬等の「季節」を表示している目盛等を設けることで好みの目盛の選択を可能ならしめ、より使いやすいものとすることができる。
かくして該当する目盛に合わせ、周囲環境による揮散量のばらつきを調整することで、適切な防虫ないし殺虫効果を得ることができ、さらに終点のばらつき等も抑えることができ、商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】折り込まれて容器を形成する前のシート状部材を示す図であり、(a)部はその正面図、(b)部はその左側面図、(c)部はその右側面図。
【図2】容器の上方開口を塞ぐ構造を示す断面図。
【図3】容器の下方開口を塞ぐ構造を示す断面図。
【図4】容器の長手方向に直角な、シート状部材の筒状本体の断面図。
【図5】折り込まれて容器を形成する前のシート状部材を示す図であり、(a)部はその正面図、(b)部はその左側面図、(c)部はその右側面図。
【図6】容器の上方開口を塞ぐ構造を示す断面図。
【図7】容器の下方開口を塞ぐ構造を示す断面図。
【図8】容器の長手方向に直角な、シート状部材の筒状本体の断面図。
【図9】突起形成折り曲げ部が折り曲げられて本体の筒形状の半径方向外方に突き出す突起を形成した状態を示す断面図。
【図10】通気口が筒形状を成す本体の外周面積に占める割合と揮散体の揮散性能との間の関係を示す実験結果の表と、通気口が筒形状を成す本体の外周面積に占める割合と本体の強度との間の関係を示す実験結果の表と、実験に使用した容器の概略形状とを含む、図。
【図11】突起形成折り曲げ部のもう一つの実施例を示す、部分図。
【図12】図11に示される突起形成折り曲げ部を、本体の筒形状の半径方向内方に突き出すよう折り曲げた場合の状態を示す、部分断面図。
【符号の説明】
100 本体
101 第二係止穴
102 第一係止穴
103 第三係止穴
104 荷重主負担側吊り下げ延長部
110 荷重補助負担側吊り下げ延長部
114 荷重補助負担側吊り下げ延長部
120 荷重主負担側底延長部
121 荷重補助負担側底延長部
200 本体
201 第二係止穴
202 第一係止穴
204 荷重主負担側吊り下げ延長部
214 荷重補助負担側吊り下げ延長部
220 荷重主負担側底延長部
221 荷重補助負担側底延長部
232 荷重主負担側吊り下げ延長部

Claims (3)

  1. 揮散体を収納するための容器であり、
    シート状部材により筒形状を成す本体であり、本体の内側に収納される揮散体から揮発する物質が容器内部から容器外部に放出されることを可能にする通気口と、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第一係止穴と、を有する本体と、
    筒形状の本体の一方の開口部から当該開口部を閉じるべく延びる、対を成すシート状の底部突起であり、一方の底部突起の先端部分がもう一方の底部突起の根元部分より容器内側に配置されるように一方の底部突起の先端部分がもう一方の底部突起に形成される切込み内に挿入可能な、揮散体の重量を支えるための底部突起と、
    筒形状の本体のもう一方の開口部において当該もう一方の開口部を閉じるべく本体から延び、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第二係止穴を備える、シート状の上方突起であり、上方突起は、第一係止穴と第二係止穴とが整列されるように且つ本体の内側に隣接するまで本体に対し折り曲げ可能である、上方突起と、
    前記筒形状の本体のもう一方の開口部において前記上方突起の反対側で当該もう一方の開口部を閉じるべく本体から延び、容器を吊り下げるための係止部材を収容するための第三係止穴を備える、シート状のもう一つの上方突起と、を有する容器において、
    前記もう一つの上方突起は、第一係止穴と第二係止穴と第三係止穴とが整列されるように且つ本体の内側に隣接するまで折り曲げられた前記上方突起に隣接するまで本体に対し折り曲げ可能である、容器。
  2. 前記もう一つの上方突起は、本体の内側に隣接するまで折り曲げられた前記上方突起に隣接可能な先端部分と、当該もう一方の開口部を閉じるためのカバー部分とを備え、先端部分とカバー部分とはそれらの間の折り曲げ線で折り曲げ可能であり、先端部分とカバー部分の一方は、当該折り曲げ線から延びる舌状突起を形成するための切込みを有し、先端部分とカバー部分とが当該折り曲げ線で折り曲げられる時に舌状突起は当該先端部分とカバー部分の一方から分離して、本体に形成される引掛穴を貫通可能である、請求項に記載の容器。
  3. ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートの合成樹脂シートと紙との積層体で形成される、請求項1又は請求項に記載の容器。
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