JP3969158B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート重量検出手段を有した車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
シート重量検出手段を有した車両用シートに関する従来技術としては、特開2000−258233号にあるように、車両用シート100の下部において、車両フロア110に固定されたシートブラケット120の上部と前後にスライド可能なシートレール130との間に歪ゲージ式荷重センサ部140を備えたシート重量検出装置が知られている(図17参照)。そして、この特開2000−258233号は、車体やシートに寸法誤差や変形があるにもかかわらずシート重量計測装置を無理に取付けた場合に生じる組立荷重に対し、この組立荷重が荷重センサに伝わらない様に荷重センサとシートあるいは荷重センサと車体間の連結保持部に寸法ズレやたわみの吸収機構を設けて、寸法誤差を吸収させることにより、正確なシート重量を計測可能にしようとするものである。
【0003】
しかしながら、このような構造では、製造時に係る誤差の吸収はできても、以下の様な状況の誤検出は回避することが困難である。即ち、後部座席に着座している乗員がシート重量測定装置の装着されている前部座席の荷重センサ部140、あるいは荷重センサ部に荷重を伝達する部材であるシートレール130の上に誤って足を載せてしまうと、その荷重センサは、前部座席に乗っている乗員の体重と後部座席の乗員による踏み付け荷重とを合算した荷重を検出する。その結果、前部座席には子供が乗っているにもかかわらず、大人が乗っていると判断してエアバッグが展開され、その衝撃で子供が負傷する可能性が生じる。
【0004】
これを解決するためには、荷重センサに荷重が加わると想定される部分を全体的に別部材で覆うことも考えられるが、大幅な重量増加を伴うばかりでなく、シート下部の掃除やメンテナンス等のサービス性が低下してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上より本発明は、後席乗員が重量検出装置を搭載した前席のシートスライド部付近に誤って足を載せた場合においても、その荷重に基づく誤検出を防止するとともに、これを大幅な重量増加を伴わない極めて簡単な構造で実現することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成は、シートスライドレールロアとシートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、上記重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、上記シートスライドレールロアに沿うように車両前後方向に設けられる下壁部と該下壁部の両端側から立ち上がるように形成される側壁部とを有し、該側壁部で上記荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、上記ベースブラケットの側壁部間に配置され、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、上記荷重伝達ブラケットは、上記シートスライドレールロアの下側に連結されかつ、上記ベースブラケットの下壁部の上方に離間し、上記シートスライドレールロアの下方に離間し、上記車両フロアに支持される下側ガイド用ブラケットと、上記シートスライドレールロアの上方を覆う樹脂製の上側ガイド用ブラケットとを備えたガイド部材を備え、上記下側ガイド用ブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿い、かつ上記荷重伝達ブラケットの下方に離間して設けら れ、上記車両フロアに連結支持される底面部と、該底面部の左右両端から上方に延設されかつ、上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間する左右の側面部とを有し、上記上側ガイド用ブラケットは、上記下側ガイド用ブラケットの各側面部に取り付けられる側面ガイド部と、該各側面ガイド部から上記シートスライド装置に向かって上記シートスライドレールアッパーと干渉しない位置まで略水平に延び、かつ該シートスライドレールロアの上方に離間する上面ガイド部とを有する。
【0007】
本発明の第1の構成によれば、シートスライド装置におけるシートスライドレールロアの後部上面をガイド部材で覆うため、後部座席の乗員がシートスライドレールロアの後部を踏み付ける状態が回避でき、仮にシートスライドレールロアの代わりにガイド部材が踏み付けられても、重量検出手段に荷重を伝達しない構造とされているため、誤検出を防止できる。
【0008】
また、下側ガイド用ブラケットの底面部が車両フロアに連結支持されるので、この底面部に連結される側面部を補強することができる。一方、上側ガイド用ブラケットは樹脂製であるが、乗員の足が乗ったときの荷重は下側ガイド用ブラケットに伝達され、上側ガイド用ブラケットのわずかな圧縮変形で済み、かつフロアブラケットに連結されているのでガイド部材全体としては十分な強度を有することができる。
【0009】
また、ガイド部材でシートスライドレールロア及びベースブラケットを覆うため、後部座席の乗員が誤ってシートスライドレールロアの上部付近に足を伸ばしても、乗員の足が直接シートスライドレールロアやベースブラケットに接触するのを防止することができる。
【0010】
また、ガイド部材がシートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間しているため、ガイド部材への荷重は車両フロアに伝達され、シートスライドレールロアや荷重伝達ブラケットを介して荷重検出部には伝わらないので、誤検出を抑制することができる。
【0011】
また、ガイド部材を上側ガイド用ブラケットと下側ガイド用ブラケットとで構成し、上側ガイド用ブラケットが下側ガイド用ブラケットから脱着容易であり、荷重検出部等のメンテナンス性を向上させることができる。また、上側ガイド用ブラケットが樹脂製であるため、ガイド部材の重量増加を抑制することができる。
【0012】
また、ガイド部材でベースブラケット等が見えないように覆うので、外観品質を向上させることができる。
【0013】
本発明の第2の構成は、シートスライドレールロアとシートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、シート上に加わった荷重を荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、コ字状ベースブラケットは、シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部と該下壁部の両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、コ字状ベースブラケットの後部に、両側壁部がシートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出されて、延出部の上部にシートスライドレールロアの上面を覆うガイド部が一体成形されるものである。
【0014】
本発明の第2の構成によれば、後部座席の乗員が誤ってシートスライドレールロアの上部付近に足を伸ばしても、ガイド部でシートスライドレールロアの上部を覆っているために後部座席の乗員の足が直接、シートスライドレールロアの上部に接触するのが防止される。従って、後部座席の乗員の荷重が荷重検出部に伝達されないため、誤検出されることが無い。
【0015】
また、コ字状ベースブラケットの後部において左右の両側壁部からシートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出部が設けられ、さらにこの延出部の上部にはシートスライドレールロアの上面を覆うガイド部が一体成形されるため、スライドレール全体を覆うよりも簡単な形状で重量増加が抑えられるとともに、組立も容易である。
【0016】
また、ベースブラケットがシートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間しているため、上面ガイド部への荷重は、下壁部で補強されたベースブラケットの側壁部に伝達され、シートスライドレールロアや荷重伝達ブラケットを介して荷重検出部には伝わらないので誤検出が抑制され、ベースブラケットに一体の延出部及び上面ガイド部を設けて荷重検出部等を覆っているので、コンパクトな構造でこれを保護することができる。
【0017】
本発明の第3の構成は、シートスライドレールロアとシートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、シート上に加わった荷重を荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、コ字状ベースブラケットは、シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部と下壁部の両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、両側壁部の後方上部には、シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部と、シートスライドレールロアの上面を覆うガイド部とが一体成形されてなる別部材が連結されるものである。
【0018】
本発明の第3の構成によれば、コ字状ベースブラケットの両側壁部後方上部に別部材を連結してシートスライドレールロアの上面を覆うようにしたので、後部座席の乗員の足が直接、シートスライドレールロアの上部に接触するのが防止される。従って、後部座席の乗員の荷重が荷重検出部に伝達されないため、誤検出されることが無い。またコ字状ベースブラケットの両側壁部後方上部に連結される別部材は軽量な材料で、しかも比較的短い長さの単純な形状とすることができ、これに伴って組付けも簡便に行なうことができる。
【0019】
また、ベースブラケット及びガイド部材がシートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間しているため、上面ガイド部への荷重は、下壁部で補強されたベースブラケットの側壁部に伝達され、シートスライドレールロアや荷重伝達ブラケットを介して荷重検出部には伝わらないので誤検出が抑制され、ベースブラケットに別体のガイド部材を設けて荷重検出部等を覆っているので、コンパクトな構造でこれを保護することができる。
【0020】
本発明の第4の構成は、シートスライドレールロアとシートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、荷重検出部を支持する一方で、車両フロアに連結されているフロアブラケットにその下壁部が支持されるコ字状ベースブラケットと、シート上に加わった荷重を荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、コ字状ベースブラケットは、シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部とその両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部を有し、フロアブラケットは、コ字状ベースブラケットの下壁部を支持する底面部と底面部からコ字状ベースブラケットの両側壁部を囲うように上方に延びる両側面部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、両側面部がシートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出されて、延出部の上部に上記シートスライドレールロアの上面を覆うガイド部が一体成形されるものである。
【0021】
本発明の第4の構成によれば、車両フロアとコ字状ブラケットとを連結するフロアブラケットでコ字状ベースブラケットの両側壁部からシートスライドレールロアの上面に至る部分を一体的に覆うようにしたので、後部座席の乗員が誤ってシートスライドレールロアの上部付近に足を伸ばしても、後部座席の乗員の足が直接、シートスライドレールロアの上部に接触するのが防止される。従って、後部座席の乗員の荷重が荷重検出部に伝達されないため、誤検出されることが無い。
【0022】
また、ベースブラケット及びフロアブラケットがシートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間しているため、上面ガイド部への荷重は、底面部で補強されたフロアブラケットの側面部に伝達され、シートスライドレールロアや荷重伝達ブラケットを介して荷重検出部には伝わらないので誤検出が抑制される。
【0023】
本発明の第5の構成は、シートスライドレールロアとシートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、荷重検出部を支持する一方で、車両フロアに連結されているフロアブラケットにその下壁部が支持されるコ字状ベースブラケットと、シート上に加わった荷重を荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、コ字状ベースブラケットは、シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部とその両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部を有し、フロアブラケットは、コ字状ベースブラケットの下壁部を支持する底面部と底面部からコ字状ベースブラケットの両側壁部を囲うように上方に延びる両側面部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、両側面部の上部には、シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部と、シートスライドレールロアの上面を覆うガイド部とが一体成形されてなる別部材が連結されるものである。
【0024】
本発明の第5の構成によれば、車両フロアとコ字状ブラケットとを連結するフロアブラケットの両側面部と、コ字状ベースブラケットの両側壁部からシートスライドレールロアの上面に至る部分を一体的に覆う別部材がこれらフロアブラケットの両側面部の上部に連結されるようにしたので、後部座席の乗員が誤ってシートスライドレールロアの上部付近に足を伸ばしても、後部座席の乗員の足が直接、シートスライドレールロアの上部に接触するのが防止される。従って、後部座席の乗員の荷重が荷重検出部に伝達されないため、誤検出されることが無い。さらに別部材は軽量な材料で、しかも比較的短い長さの単純な形状とすることができ、これに伴って組付けも簡便に行なうことができる。
【0025】
また、ベースブラケット、フロアブラケット及びガイド部材がシートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間しているため、上面ガイド部への荷重は、底面部で補強されたフロアブラケットの側面部に伝達され、シートスライドレールロアや荷重伝達ブラケットを介して荷重検出部には伝わらないので誤検出が抑制される。
【0026】
本発明の第6の構成は、上記第1の構成において、ガイド部材の後端にコ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部が一体で、あるいは後端カバー部材が別体で設けられるものである。
【0027】
本発明の第6の構成によれば、コ字状シートブラケットの後端部に後端カバー部が一体的に、あるいは別の後端カバー部材が設けられてコ字状ベースブラケット、シートレールアッパー、あるいはシートレールロアの後端部を覆うものとされるため、コ字状ベースブラケット内に収められるレールアッパー、レールロア、並びに荷重センサへ荷重を伝達する部材の後端部を後部座席の乗員が誤って踏み付けたり、押したりするのが防止できる。また、これらの後端部が後部座席の乗員から見えなくなるため外観品質も向上できる。
【0028】
本発明の第7の構成は、上記第2または4の構成において、ガイド部の後端にコ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部材が別体で設けられるものである。
【0029】
本発明の第7の構成によれば、上記2または4の構成で述べたシートスライドレールロアの上部に後部座席の乗員の足が接触することによる誤検出の防止に加え、コ字状ベースブラケット内に収められるレールアッパー、レールロア、並びに荷重センサへ荷重を伝達する部材の後端部を後部座席の乗員が誤って踏み付けたり、押したりするのが防止できる。また、これらの後端部が後部座席の乗員から見えなくなるため外観品質も向上できる。
【0030】
本発明の第8の構成は、上記第3または5の構成において、ガイド部の後端にコ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部が一体で設けられるものである。
【0031】
本発明の第8の構成によれば、上記3または5の構成で述べたシートスライドレールロアの上部に後部座席の乗員の足が接触することによる誤検出の防止、重量増加の抑制、あるいは組付け性の簡便さに加え、コ字状ベースブラケット内に収められるレールアッパー、レールロア、並びに荷重センサへ荷重を伝達する部材の後端部を後部座席の乗員が誤って踏み付けたり、押したりするのが防止できる。また、これらの後端部が後部座席の乗員から見えなくなるため外観品質も向上できる。
【0032】
【発明の効果】
以上より本発明は、後席乗員が重量検出装置を搭載した前席のシートスライド部付近に誤って足を載せた場合においても、その荷重に基づく誤検出を防止するとともに、これを大幅な重量増加を伴わない極めて簡単な構造で実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施形態に係る構造を、その組立図である図1と、図1の組立後のA−A断面を示す図2に基づいて説明する。図1に示しているように、本実施の形態は、シートスライドレールアッパー1(以下、レールアッパーと略す)、シートスライドレールロア2(以下、レールロアと略す)、ピンブラケット3(荷重伝達ブラケット)、バネ板4、荷重センサ支持ベース5、荷重センサ6、ブラケットピン7a、ベースピン7b、リテーナ8a、8b、ベースブラケット9、並びにベースブラケット9と車両フロアを連結するブラケット10により構成されている。なお、以下に説明する別の実施形態を含めて、本発明に係る実施形態はいずれも、乗員が着座する車両用シートの左右下部において車両前後方向に延びるレールアッパーとレールロアとこれらの間に収められてスライドを円滑にするためのボールとから構成されるスライドレールが設けられていると共に、レールアッパーとシートがシートブラケット(図省略)により連結されているものである。
【0034】
そして、第一の実施形態における上記構成部材は以下のようにして組立てられる。まず、レールアッパー1とレールロア2とボール(符号無し)とで構成されるスライドレールはピンブラケット3にボルト(図省略)等で強固に連結され、ピンブラケット3は略コ字状のバネ板4とともに荷重センサ支持ベース5の左右側壁部5aの間に収められる。さらにこれらはベースブラケット9の前方、あるいは後方から差し込まれ、上方に向かって延びる側壁部9Aと9Bの間に収められている。
【0035】
そしてこれらの連結にはブラケットピン7a、ベースピン7b並びにリテーナ8a、8bが用いられる。つまり、ピンブラケット3の下方に向かう側壁部に設けられたピン挿通孔HA1と、バネ板4の上方に向かう側壁部に設けられたピン挿通孔HA2と、荷重センサ支持ベース5の側壁部5aに設けられたピン挿通孔HA3と、ベースブラケット9の側壁部9Aに設けられた縦長のピン挿通孔HA4とが位置合わせされてブラケットピン7aが通される。そしてピン挿通孔HA1、HA2、HA3、並びに縦長のピン挿通孔HA4に対向するように、ピンブラケット3にはHB1、バネ板4にはHB2、荷重センサ支持ベース5にはHB3、ベースブラケット9のもう一方の側壁部9Bには縦長のHB4のピン挿通孔が夫々設けられおり、ブラケットピン7aはこれらを通ってリテーナ8aによって連結されるためピンブラケット3、バネ板4、荷重センサ支持ベース5、並びにベースブラケット9が一体的に連結されている構造となっている(図2参照)。
【0036】
一方、ベースピン7bは、荷重センサ支持ベース5の側壁部5aに設けられたピン挿通孔HC3、HD3と、ベースブラケット9の側壁部9Aに設けられたピン挿通孔HC4、並びにベースブラケット9の側壁部9Bに設けられたピン挿通孔HD4に通されてリテーナ8bによって連結されている。
【0037】
ここで、荷重センサ6の取付構造について図3を用いて説明する。下壁部9Lと左右両端から上方に向かって延びる側壁部9A、9Bを有するベースブラケット9はシート下部において前後方向に延びる部材であり、上で説明したように側壁部9Aと9Bの間にはブラケットピン7aとベースピン7bとで位置決めされた荷重センサ支持ベース5が組付けられている。
【0038】
荷重センサ支持ベース5は両側壁部5aとベース面5bと、ベース面5bの中央部が切り欠かれることによって左右端に残された状態で前後方向に延びている荷重センサ支持部5cとから成るもので、ベースブラケット9の前後方向の略中央を対称線として2つ、ベースブラケット9内に収められている。そして荷重センサ6は、前方側荷重センサ支持ベース5の左右の荷重センサ支持部5cと後方側荷重センサ支持ベース5の左右の荷重センサ支持部5c、計4つの荷重センサ支持部5cに連結されている。
【0039】
以上を基に、荷重検出部の構造を説明する。図1より分かるように、乗員がシートに着座することによってシールアッパー1とレールロア2で構成されるスライドレールに荷重が加わり、さらにピンブラケット3、荷重センサ支持ベース5を介してブラケットピン7aに荷重が伝達される。この時、ベースブラケット9の側壁部9A、9Bに夫々設けられているピン挿通孔HA4とHB4は縦長の孔とされているため、ブラケットピン7aは下方に沈み込む一方で、ベースピン7bを支持中心として反対側の荷重センサ支持部5cが上方に持ち上げられるようになる。上で説明したように、荷重センサ支持ベース5は前後対称に2つ設けられ、その間に荷重センサ6が連結されているため、乗員が着座した場合、荷重センサ6を頂点にした緩やかな山形を形成することになる。そして、この頂点付近に歪ゲージが設けられていることによって荷重が検出されるようになっている。
【0040】
次に、本発明のポイントであるベースブラケットとガイド部の構造について、図1と図2で説明する。これまで説明したように、レールアッパー1とレールロア2を有するスライドレールは、その下部にピンブラケット3、バネ板4、荷重センサ支持ベース5、荷重センサ6が設けられ、これらはベースブラケット9の側壁部9Aと9Bの間に収められて車両前後方向に配設されているとともに、下壁部9Lにはブラケット10が連結されて車両フロアに固定されている。そして、後部座席の乗員が誤ってレールアッパー1やレールロア2を踏み付けるのを防止する構造として、ベースブラケット9の後端部から前方に向かって延びる側壁部9A、9Bをレールロア2の上部まで延ばし、そこから略水平に互いに内側に向かって延びるように上面ガイド部9Cが設けられている。これにより、後部座席の乗員が誤って足を出しても踏み付けられるのはベースブラケット9の上面ガイド部9Cとなり、その荷重は側壁部9A、9Bから荷重センサより下方の下壁部9Lを経て車両フロアに伝達されるので、荷重センサへの不要な荷重入力が防止できる。なお、上面ガイド部9Cはベースブラケット9の後端部から前方に、例えば10cm程度の長さに渡って形成されるだけで良く、これにより踏み付け防止効果とともに、重量増加抑制もできる。
【0041】
続いて、第二並びに第三の実施形態について説明する。第二の実施形態は図4に示しているように、先に第一の実施形態で説明したベースブラケット9における側壁部9A、9Bの後端部から互いに対向するように内側に屈曲、延出させたカバー部9Dを形成したものである。また、第三の実施形態は図5に示しているように、先に第一の実施形態で説明したベースブラケット9における側壁部9A、9B、上面ガイド部9C、並びに下壁部9Lの後端部内壁面に別の後端カバー部材9Eを嵌め込んで固定し、ベースブラケット9の後端部を覆うものである。これら第二あるいは第三の実施形態によれば、後部座席の乗員が誤ってベースブラケット9内に足を入れてしまうことが防止できると共に、荷重センサ支持ベース5他が見えなくなるため外観品質を向上できる。
【0042】
次に、本発明の第四の実施形態に係る構造を、その組立図である図6と、図6の組立後のC−C断面を示す図7に基づいて説明する。なお、本第四の実施形態を含めて後で説明する他の実施形態においては、レールアッパー1、レールロア2、ピンブラケット3、バネ板4、荷重センサ支持ベース5、荷重センサ6、ブラケットピン7a、ベースピン7b、リテーナ8a、8b、並びにベースブラケット9の組付け構造は第一の実施形態と同じであるため、符号は一部記載するが説明は省略する。さて、第四の実施形態は、第一の実施形態におけるベースブラケット9の側壁部9Aと9Bがレールロア2の上方まで延びておらず、途中から別のガイド部材30A、30Bが夫々、側壁部9A、9Bに設けられてレールロア2の上方まで延設され、上面ガイド部30Cもそのガイド部材と一体に形成されている構造を有するものである。
【0043】
詳細には、図7に示しているように、ベースブラケット9における下壁部9Lの左右端部から上方に向かって延設される側壁部9Aと9Bは、その上端がレールロア2の上面よりも低い位置までとされ、その上端より低い位置において側壁部9Aの外壁面、内壁面、側壁部9Bの外壁面、内壁面には、夫々、凹部11、12、13、14が形成されている。
【0044】
一方、側壁部9Aと側壁部9Bの上端には、夫々、ガイド部材30A、30Bが固定されている。ガイド部材30A、30Bはともに、プラスチック材料のような弾性率が比較的低い材料で成形されているもので、その断面は略逆L字形状をなしている。そして、その下端面にはベースブラケット9の側壁部9A、9Bの上部が収まるように、夫々、前後方向の溝15、16が設けられている(図6)。さらにそれらの溝15、16には側壁部9A、9Bに形成されている凹部11、12、13、14に収まる凸部11a、12a、13a、14aが夫々形成され、これらの凹部と凸部との嵌合によりガイド部材30Aは側壁部9Aに、ガイド部材30Bは側壁部9Bに固定されている。
【0045】
ガイド部材30A、30Bは以上の様にして、夫々、側壁部9A、9Bに固定されてレールロア2の上方にまで延びた後、内側に向かって曲って略水平にレールアッパー1に干渉しない位置にまで延びている。
【0046】
以上のような構造を有する第四の実施形態では、これまで述べてきたような踏み付け防止効果に加え、第一の実施形態以上に重量増加の抑制ができるとともに、ガイド部材の脱着が容易であるため、スライドレールや荷重センサ等のメンテナンス性も向上できる。
【0047】
続いて、本発明の第五の実施形態に係る構造を、その組立図である図8と、図8の組立後のE−E断面を示す図9に基づいて説明する。第五の実施形態は、第四の実施形態におけるガイド部材30Aと30Bがその後端部で一体化されているものである。即ち、第五の実施形態におけるガイド部材50は、ベースブラケット9の側壁部9A、9B夫々の上部に収まるとともにレールロア2の上方にまで延びた側壁部50A、50Bと、これら側壁部50A、50Bから内側に向かって延びる左右の上面50Cと、後端カバー部50Dが一体成形されているもので、プラスチック材料のような弾性率が比較的低い材料で成形されている。
【0048】
そして図9に示しているように、後端カバー部50Dはベースブラケット9の後端部を覆っており、これにより第四の実施形態で説明した効果に加え、後部座席の乗員が誤ってベースブラケット9や荷重センサ支持ペース5の後端部に触れてしまうことが防止できる。また、ベースブラケット9等が見えない様に覆われた状態とすることができるので、外観品質が向上する。
【0049】
さらに、第六の実施形態として、図10に示しているように、上で説明した第五の実施形態におけるガイド部材50の後端カバー部50Dでブラケット10を覆うようにしても良い。これは、ブラケット10とフロアFとを連結するボルトBの頭部を覆うことができるので、第五の実施形態にも増して外観品質を向上することができる。
【0050】
続いて、本発明に係る第七の実施形態を、その組立図である図11と、図11の組立後のB−B断面を示す図12に基づいて説明する。第七の実施形態では、第一の実施形態のようなベースブラケット9における側壁部9A、9Bがレールロア2の上方にまで延設されておらず、従って上面ガイド部9Cも設けられていない。そのため、第七の実施の形態における後部座席の乗員の踏み付けを防止する構造として、車両フロアとベースブラケット9間を連結固定するフロアブラケット20を以下の様な構造としている。
【0051】
フロアブラケット20は、車両フロア上に置かれてボルトで締結されるためのボルト穴(符号無し)を有する締結面20Fと、締結面20Fから前方向上方に傾斜する面を経てベースブラケット9の下壁部9Lを下方から支持固定する支持面20L(フロアブラケット20の下壁部)と、支持面20Lの左右両端からレールロア2の上方まで延設された左右の側面部20A、20B、並びにこれらから略水平に内側に向かって延設された上面ガイド部20Cとから成っている一体成形部材である。
【0052】
このうち、支持面20Lはベースブラケット9の下壁部9Lと連結固定するためのボルト穴(符号無し)が形成されているとともに、側面部20A、20B間はブラケットピン7aと干渉しないだけの幅が確保されている。また、左右両側面部20Aと20Bから略水平に内側に向かって延設された左右の上面ガイド部20C間の幅は、レールアッパー1の幅以上に確保されて、これに干渉しない様になっている。
【0053】
第七の実施形態は以上の構造により、後部座席の乗員が誤って足を出しても踏み付けられるのはフロアブラケット20の上面ガイド部20Cとなり、その荷重は側面部20A、20Bから荷重センサより下方の支持面20Lと締結面20Fを経て車両フロアに伝達されるので、荷重センサへの不要な荷重入力が防止できる。なお、左右両側面部20A、20Bとこれらから延設される上面ガイド部20Cはベースブラケット9の後端部から前方に、例えば10cm程度の長さに渡って形成されるだけで良く、これによりレールアッパー1やレールロア2への踏み付け防止とともに、重量増加の抑制もできる。
【0054】
第七の実施形態のうち、フロアブラケット20の後端部を覆う構造としたものを第八の実施形態として図13に示している。第八の実施形態は、図13から分かるように、フロアブラケット20における側面部20A、20B、上面ガイド部20C、並びに支持面20Lの内壁面に、例えばプラスチック材料より成る後端カバー部材20Eを嵌め込んで固定するもので、これにより第七の実施の形態で説明した効果に加え、後部座席の乗員が誤ってベースブラケット9や荷重センサ支持ベース5の後端部に触れてしまうのを防止できると共に、外観品質も向上する。
【0055】
次に、本発明の第九の実施形態に係る構造を、その組立図である図14と、図14の組立後のD−D断面を示す図15に基づいて説明する。第九の実施形態は、第七の実施形態におけるフロアブラケット20の側面部20A、20Bがレールロア2の上方まで延びておらず、途中から別のガイド部材40A、40Bが夫々、側面部20A、20Bに設けられてレールロア2の上方まで延設され、レールアッパー方向に向かって延びる上面ガイド部40Cもそのガイド部材40A、40Bと一体に形成されている構造を有するものである。
【0056】
詳細には、図15に示しているように、ブラケット20の左右端部から上方に向かって延設される側面部20A、20Bは、その上端がレールロア2の上面よりも低い位置までとされ、その上端より低い位置において側面部20Aの外壁面、内壁面、側面部20Bの外壁面、内壁面には夫々、凹部21、22、23、24が形成されている。
【0057】
一方、側面部20Aと20Bの上端には、夫々、ガイド部材40A、40Bが固定されている。ガイド部材40A、40Bはともに、プラスチック材料のような弾性率が比較的低い材料で成形されているもので、その断面は略逆L字形状をしている。そして、その下端面にはフロアブラケット20の側面部20A、20Bの上部が夫々収まるように前後方向の溝25,26が設けられている。さらにその溝には側面部20A、20Bに形成されている凹部21、22、23、24の夫々に収まる凸部21a、22a、23a、24aが形成され、これらの凹部と凸部との嵌合によりガイド部材40Aは側面部20Aに、ガイド部材40Bは側面部20Bに固定されている。
【0058】
ガイド部材40A、40Bは以上の様にして、夫々、側面部20A、20Bに固定されてレールロア2の上方にまで延びた後、内側に向かう略水平な上面ガイド部40Cと一体成形された部分を有し、この上面ガイド部40Cはレールアッパー1に干渉しない位置にまで延びている。
【0059】
以上のような構造を有する第九の実施形態では、これまで述べてきたような踏み付けによる誤検出防止効果に加え、第七の実施形態以上に重量増加の抑制ができるとともに、ガイド部材40A、40Bの脱着が容易であるため、スライドレールや荷重センサ等のメンテナンス性も向上できる。
【0060】
さらに、第九の実施形態のうち、フロアブラケット20の後端部を覆う構造としたものを第十の実施形態として図16に示している。図16から分かるように、フロアブラケット20には側壁部40F、40G、上面ガイド部40C、並びに後端カバー部40Dより構成されるガイド部材40が設けられている。これは、第九の実施形態で説明したのと同じ固定方法、つまりフロアブラケット20における側面部20A、20B夫々に、ガイド部材40における側壁部40F、40Gを凹凸部で固定したものである。これにより、第十の実施形態は、第九の実施形態で説明した効果に加え、後部座席の乗員が誤ってベースブラケット9や荷重センサ支持ベース5の後端部に触れてしまうのを防止できると共に、外観品質も向上できる。
【0061】
なお、以上説明した本発明の実施形態のうち、例えば第四の実施形態で述べたベースブラケット9の側壁9Aとガイド部材側壁部30A等との連結は、ビス留め他の手段を用いても良く、さらにガイド部材もプラスチック材料に限定すること無く、アルミニウム合金やマグネシウム合金材料等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る組立図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明に係る荷重センサ部を示す平面図
【図4】本発明の第二の実施形態を示す図
【図5】本発明の第三の実施形態を示す図
【図6】本発明の第四の実施形態に係る組立図
【図7】図6におけるC−C断面図
【図8】本発明の第五の実施形態に係る組立図
【図9】図8におけるE−E断面図
【図10】本発明の第六の実施形態を示す図
【図11】本発明の第七の実施形態に係る組立図
【図12】図11におけるB−B断面図
【図13】本発明の第八の実施形態を示す図
【図14】本発明の第九の実施形態を示す図
【図15】図14におけるD−D断面図
【図16】本発明の第十の実施形態を示す図
【図17】従来例
【符号の説明】
1…レールアッパー
2…レールロア
3…ピンブラケット(荷重伝達ブラケット)
6…荷重センサ(歪ゲージ式重量検出手段)
9…ベースブラケット
9A、9B…ベースブラケット側壁部
9D、40D、50D…後端カバー部
9E、20E…後端カバー部材
9L…ベースブラケット下壁部
10…ブラケット
20…フロアブラケット
20A、20B…側面部
20C…ブラケット上面ガイド部
20L…ブラケット支持面(ブラケット下壁部)
30A、30B、50A、50B…ベースブラケットガイド部材側壁部
30C、40C、50C…上面ガイド部
40A、40B…ガイド部材
Claims (8)
- シートスライドレールロアと該シートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と、車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、
上記重量検出手段が、
少なくとも荷重検出部と、
上記シートスライドレールロアに沿うように車両前後方向に設けられる下壁部と該下壁部の両端側から立ち上がるように形成される側壁部とを有し、該側壁部で上記荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、
上記ベースブラケットの側壁部間に配置され、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、
上記荷重伝達ブラケットは、上記シートスライドレールロアの下側に連結されかつ、上記ベースブラケットの下壁部の上方に離間し、
上記シートスライドレールロアの下方に離間し、上記車両フロアに支持される下側ガイド用ブラケットと、上記シートスライドレールロアの上方を覆う樹脂製の上側ガイド用ブラケットとを備えたガイド部材を備え、
上記下側ガイド用ブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿い、かつ上記荷重伝達ブラケットの下方に離間して設けられ、上記車両フロアに連結支持される底面部と、該底面部の左右両端から上方に延設されかつ、上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間する左右の側面部とを有し、
上記上側ガイド用ブラケットは、上記下側ガイド用ブラケットの各側面部に取り付けられる側面ガイド部と、該各側面ガイド部から上記シートスライド装置に向かって上記シートスライドレールアッパーと干渉しない位置まで略水平に延び、かつ該シートスライドレールロアの上方に離間する上面ガイド部とを有する車両用シート。 - シートスライドレールロアと該シートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、
上記重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、該荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、
上記コ字状ベースブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部と該下壁部の両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、
上記コ字状ベースブラケットの両側壁部の後部に、上記シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部が設けられ、該延出部の上部に上記シートスライドレールロアの上面を覆う上面ガイド部が一体成形され、
上記ベースブラケットは上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間している車両用シート。 - シートスライドレールロアと該シートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、
上記重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、該荷重検出部を支持するコ字状ベースブラケットと、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、
上記コ字状ベースブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿う様に設けられる下壁部と該下壁部の両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、
上記両側壁部の後方上部には、上記シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部と、上記シートスライドレールロアの上面を覆う上面ガイド部とが一体成形されてなる別部材のガイド部材が連結され、
上記ベースブラケット及びガイド部材は上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間している車両用シート。 - シートスライドレールロアと該シートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、
上記重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、該荷重検出部を支持する一方で、上記車両フロアに連結されているフロアブラケットにその下壁部が支持されるコ字状ベースブラケットと、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、
上記コ字状ベースブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿う様に設けられる上記下壁部とその両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部を有し、
上記フロアブラケットは、上記コ字状ベースブラケットの下壁部を支持する底面部と該底面部から上記コ字状ベースブラケットの両側壁部を囲うように上方に延びる両側面部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、
上記両側面部が上記シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部が設けられ、該延出部の上部に上記シートスライドレールロアの上面を覆う上面ガイド部が一体成形され、
上記ベースブラケット及びフロアブラケットは上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間している車両用シート。 - シートスライドレールロアと該シートスライドレールロアに対し車両前後方向にスライド可能なシートスライドレールアッパーとからなるシートスライド装置と車両フロアとの間に歪ゲージ式重量検出手段を備えた車両用シートにおいて、
上記重量検出手段が、少なくとも荷重検出部と、該荷重検出部を支持する一方で、上記車両フロアに連結されているフロアブラケットにその下壁部が支持されるコ字状ベースブラケットと、上記シートスライド装置に加わった荷重を上記荷重検出部に伝達する荷重伝達ブラケットとから構成され、
上記コ字状ベースブラケットは、上記シートスライドレールロアに沿う様に設けられる上記下壁部とその両端側から立ち上がる様に形成される両側壁部を有し、
上記フロアブラケットは、上記コ字状ベースブラケットの下壁部を支持する底面部と該底面部から上記コ字状ベースブラケットの両側壁部を囲うように上方に延びる両側面部とから成るとともに、その上方が開放される形状をなし、
上記両側面部の上部には、上記シートスライドレールロアの上面より高い位置まで延出される延出部と、上記シートスライドレールロアの上面を覆う上面ガイド部とが一体成形されてなる別部材のガイド部材が連結され、
上記ベースブラケットとフロアブラケットとガイド部材とは上記シートスライドレールロア及び荷重伝達ブラケットと離間している車両用シート。 - 上記ガイド部材の後端に上記コ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部が一体で、あるいは後端カバー部材が別体で設けられる請求項1記載の車両用シート。
- 上記ガイド部の後端に上記コ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部材が別体で設けられる請求項2または4記載の車両用シート。
- 上記ガイド部の後端に上記コ字状ベースブラケットの後端部を覆う後端カバー部が一体で設けられる請求項3または5記載の車両用シート。
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