JP3968889B2 - プリントシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷制御装置に接続された印刷装置におけるインクの不足を印刷処理実行前に把握する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報処理端末にて作成した印刷対象のデータを印刷装置にて印刷するプリントシステムが知られている。このシステムでは、印刷対象のデータを印刷装置にて処理可能な印刷用データに変換するためのRIP(Raster Image Processor)と呼ばれる印刷制御装置が情報処理端末と印刷装置との間に介在することになる。つまり、通常、印刷対象のデータは、PostScript等のPDL(Page Description Language )であったり、TIFFやJPEG等の画像データであるため、印刷装置で処理可能な印刷用データへの変換装置が必要となるのである。
【0003】
小規模なシステム、例えば個人用のシステムでは、情報処理端末が、この印刷制御装置としての機能を備えているものもある。一方、大規模なシステム、例えばネットワークとして構築されるシステムでは、情報処理端末の処理負荷軽減を目的とし、情報処理端末と別体としてネットワーク上に印刷制御装置を接続する構成が採用されている。このとき、印刷制御装置は、情報処理端末からネットワークを介して印刷対象のデータを受信すると、その印刷対象のデータを印刷用データに変換し、接続された印刷装置へ送信するという具合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなプリントシステムにおいて、印刷装置のインクが印刷途中で不足することがある。このとき、印刷装置の中にはインクがなくなったまま印刷を継続するものがあった。この場合、色抜けが発生するため、印刷処理を再度実行する必要が生じてしまう。
【0005】
また、インクがなくなったことを報知し、その段階で印刷処理を中断する印刷装置もあった。このような印刷装置では、インクを補充した後、中断部分から印刷処理を継続することができる。しかし、この場合であっても、用紙等の被記録媒体が一旦印刷の途中で停止することによって、被記録媒体にへたりやずれが生じ、印字むらができたり、中断部分の前後で印刷が不連続となってしまう。
【0006】
つまり、印刷装置のインクが印刷途中で不足すると、再度印刷処理を行うことが必要となる場合が多いのである。特に、大判印刷、例えばA0サイズやそれ以上の大きさの印刷において、このような印刷のやり直しが生じると、被記録媒体やインクのコストが大きいため、著しい損害が発生する。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、印刷装置における印刷の途中でインクが不足するか否かを、印刷に先だって、利用者が把握できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した目的を達成するためになされた請求項1に記載のプリントシステムは、印刷対象のデータを生成する情報処理端末と、印刷用データに基づいて被記録媒体への印刷を行う印刷装置と、情報処理端末と印刷装置との間に介在し、少なくとも印刷対象となるデータを印刷装置にて処理可能な印刷用データに変換する印刷制御装置とを備えたプリントシステムである。
【0009】
印刷制御装置は、情報処理端末からの印刷対象のデータに基づき、印刷に必要なインク量である必要インク量を予測する必要インク量予測手段と、印刷装置に対し、当該印刷装置におけるインクの残量を確認するための情報であるインク情報の送信を要求するインク情報要求手段と、印刷装置から送信されるインク情報を受信するインク情報受信手段とを有しており、印刷装置は、インク情報を管理するインク情報管理手段と、インク情報要求手段によるインク情報の送信要求があると、インク情報管理手段によって管理されているインク情報を送信するインク情報送信手段とを有している。
【0010】
さらに、情報処理端末又は印刷制御装置の少なくとも一方が、印刷装置における印刷処理の実行に先だって、必要インク量予測手段によって予測された必要インク量とインク情報受信手段によって受信されたインク情報とに基づき、印刷処理の実行途中でインクが不足するか否かを、直接的あるいは間接的に報知するインク量情報報知手段を有している。
【0011】
本発明のプリントシステムは、パーソナルコンピュータ等をはじめとする情報処理端末と、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の各種プリンタやプロッタ等である印刷装置と、情報処理端末と印刷装置との間に介在する印刷制御装置とを備えるものである。この印刷制御装置は、少なくとも、情報処理端末にて生成された印刷対象のデータを印刷装置にて処理可能な印刷用データに変換する。印刷装置は、この印刷用データに基づいて被記録媒体への印刷を行う。
【0012】
ここで特に、本発明のプリントシステムでは、印刷制御装置の有する必要インク量予測手段が、情報処理端末からの印刷対象のデータに基づき、印刷に必要なインク量である必要インク量を予測する。例えば、印刷装置がカラープリンタである場合には、各色毎に必要量を予測する。
【0013】
また、印刷制御装置では、インク情報要求手段が、印刷装置に対してインク情報の送信を要求する。この問い合わせに応じ、印刷装置では、インク情報管理手段によって管理されているインク情報を、インク情報送信手段が、印刷制御装置へ送信する。すると、印刷制御装置では、インク情報受信手段が、送信されたインク情報を受信する。
【0014】
なお、インク情報は、印刷装置におけるインクの残量を確認するための情報をいう。例えばインク残量そのものであってもよいし、あるいは、インク情報要求手段による送信要求があった時点までのインクの消費量であってもよい。インク情報がインクの消費量である場合には、インクを補充した時点でのインク量を記憶しておき、このインク量からインクの消費量を減じることによってインク残量を確認することができる。そこで、印刷装置の有するインク情報管理手段は、例えばインク情報がインク残量である場合には、インク残量を所定時間間隔で検出して更新したり、また、例えばインク情報がインク消費量である場合には、印刷処理の実行の際に使用されたインク量を累積したりして管理することが考えられる。
【0015】
さらに、情報処理端末又は印刷制御装置の少なくとも一方の装置が有するインク量情報報知手段が、印刷装置における印刷処理の実行に先だって、必要インク量予測手段によって予測された必要インク量とインク情報受信手段によって受信されたインク情報とに基づき、印刷処理の実行途中でインクが不足するか否かを、直接的あるいは間接的に報知する。報知は、例えばCRTや液晶等を用いたディスプレイを用い、視覚を通じて行うことも考えられるし、合成音声等を用い、聴覚を通じて行うことも考えられる。
【0016】
インク量情報報知手段は、上述のように、情報処理端末又は印刷制御装置の少なくとも一方が有している。したがって、情報処理端末が有していてもよいし、印刷制御装置が有していてもよいし、あるいは両方の装置が有していてもよい。なお、情報処理端末がインク量情報報知手段を有する場合には、印刷制御装置にて取得された必要インク量及び受信されたインク情報が情報処理端末へ送信され、印刷制御装置から送信された必要インク量及びインク情報に基づいてインク量情報報知手段が上述したような報知を行うことになる。
【0017】
また、インクが不足するか否かを間接的に報知するというのは、例えば必要インク量とインク情報に基づくインク残量とを並べて表示する場合が該当する。例えば必要インク量とインク残量とをグラフにて表示するという具合である。この場合、利用者は、表示されたインク残量と必要インク量とを見比べることによって、インクが不足するか否かを知ることができる。
【0018】
一方、インクが不足するか否かを直接的に報知するというのは、例えば必要インク量とインク情報に基づくインク残量とを比較し、インクが不足するあるいは不足しないという判断結果を報知する場合が該当する。この場合、利用者は、インクが不足するか否かを判断する必要がなくなる。
【0019】
従来、印刷装置のインクが印刷処理の途中で不足すると、印刷の品質を保つことができず、印刷のやり直しが必要となる場合があった。特に、大判印刷、例えばA0サイズやそれ以上の大きさの印刷において、このような印刷のやり直しが生じると、被記録媒体やインクのコストが嵩んでしまう。
【0020】
これに対して、本発明のプリントシステムでは、印刷制御装置が、印刷装置におけるインク残量を印刷装置からのインク情報に基づいて取得すると共に、印刷処理に必要となる必要インク量を予測する。そして、情報処理端末又は印刷制御装置が、これらインク情報及び必要インク量に基づき、印刷途中でインクが不足するか否かを印刷の実行に先だって報知する。したがって、利用者は、印刷処理が開始される前にインクを補充することができ、結果として、印刷途中でインクがなくなることを防止することができる。
【0021】
なお、上述した「インク」には、顔料を油や樹脂で練って製したインク、染料と水性ないし油性の溶剤からなる液体インク、電荷のある部分に吸引され熱で定着されるトナー、インクリボンを含むものとする。また、印刷装置がカラープリンタである場合には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の各色毎にインクが不足するか否かを報知するようにすることが考えられる。
【0022】
ところで、上述したように必要インク量とインク情報に基づくインク残量とを並べて表示すれば、利用者は、この表示からどれだけのインクを補充すればよいかを判断することもできると考えられる。そして、より好ましくは、請求項3に示すようにインク量情報報知手段は、インク情報に基づくインク残量と必要インク量とを比較し、インクが不足している場合には、インクの不足量を報知するよう構成するとさらによい。このようにすれば、どれだけのインクを補充しなければならないかという判断を利用者自身が行う必要がなくなり、利用者の利便性が向上する。
【0023】
また、インクを補充した後に、補充したインクで本当に足りるかどうかが分かるような構成であれば、さらに、利用者にとって便利である。そこで、請求項に示すように、インク情報要求手段は、所定時間間隔で繰り返しインク情報の送信を要求するよう構成するとよい。
【0024】
インク情報要求手段が、所定時間間隔で繰り返しインク情報の送信を要求すれば、上述したように、印刷装置は、管理しているインク情報を送信してくることになる。このとき、利用者によってインクが補充されていれば、補充後のインク情報が、印刷制御装置のインク情報受信手段によって受信される。したがって、インク量情報報知手段は、更新されたインク情報に基づいて、印刷処理の途中でインクが不足するか否かを報知する。その結果、補充したインクが本当に足りているかどうかを確認することができ、大変便利である。また、カラープリンタでは、例えばある色のインクが足りないとき、間違って別の色のインクを補充してしまった場合であっても、このような構成としておけば、その間違いに気付く可能性が高くなる。
【0025】
なお、印刷制御装置の必要インク量予測手段は、情報処理端末からの印刷対象のデータに基づいて、印刷に必要なインク量である必要インク量を予測する。例えば、一般的な画像データの印刷を考えてみると、1ピクセルが256階調の輝度をもってRGBで画面上に表示されるフルカラー画像の濃淡は、印刷装置にて、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクのドットパターンで表現される。つまり、この場合、被記録媒体上の画像は、インクが射出されるドットと射出されないドットにて表現されるのである。このとき、印刷制御装置は、印刷対象のデータである画像データを、それぞれの色について印刷画像の1ドットが1ビットに対応したビットマップである印刷用データに変換する。したがって、このビットマップデータ中の「1」、すなわちインクが射出されるドットを計数すれば、必要インク量を正確に予測することができる。
【0026】
しかしながら、このような手法によって必要なインク量を予測する場合、多くの計算時間を要することになる。特に大判印刷、例えばA0サイズやそれ以上の大きさの印刷においては、動作クロックが数100MHzというようなパーソナルコンピュータで計算した場合に、演算速度にもよるが、数分から数十分というような計算時間を要することがある。すなわち、上述したようなインク量の予測手法は、実際の印刷処理と同様の処理となっているからである。
【0027】
そこで、印刷制御装置は、情報処理端末にて生成された印刷対象のデータに基づいて、印刷プレビューのためのプレビューデータを生成するプレビューデータ生成手段を備え、必要インク量予測手段は、プレビューデータ生成手段によって生成されたプレビューデータに基づいて、必要インク量を予測するよう構成することが好ましい。
【0028】
印刷プレビューというのは、実際に記録媒体への印刷を行う前に画面上で印刷イメージを確認することをいう。一般的に、この目的で生成されるプレビューデータは、印刷対象のデータである画像データの縮小データであって、拡大率のみが異なっている。したがって、このプレビューデータに基づいて、必要インク量を予測すれば、インク量の予測に要する時間を短縮することができる。これについて以下説明する。
【0029】
具体的には、請求項に示すように、必要インク量予測手段は、プレビューデータに基づく画像の各ピクセルの階調を平均し、当該平均した階調に対応する印刷画像の平均濃度を求め、実際の印刷サイズで当該平均濃度となるようなインク量を必要インク量として予測するよう構成することが考えられる。
【0030】
上述したように、画面上に表示される画像データの濃淡は、被記録媒体にドットパターンとして表現されることを前提とすれば、画像データの階調にインク量が比例することになる。したがって、プレビューデータに基づく画像の各ピクセルが有する階調を平均し、それを正規化、すなわち0〜1までの値に変換して、印刷画像の平均濃度とし、そして、実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量に、この印刷画像の平均濃度を掛けたものを必要インク量とすることが考えられる。計算対象となるプレビューデータに基づく画像のピクセル数は印刷対象のデータに基づく画像のピクセル数に比べて小さいため、このようにすれば、インク量の予測に要する計算時間を短縮することができるのである。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のプリントシステムの概略構成を示す説明図である。本実施形態のプリントシステムは、図1に示すようなネットワークシステムである。すなわち、ローカルエリアネットワーク等のネットワーク40を介して、「情報処理端末」としての端末10と、「印刷制御装置」としてのラスタイメージプロセッサ(以下「RIP」という。)20とが接続され、このRIPに「印刷装置」としてのプリンタ30が接続されている。
【0037】
本実施形態のプリントシステムは、例えば広告用の垂れ幕等を印刷する大判印刷用のシステムであり、プリンタ30には、横1.5m、縦数十mというような被記録媒体がセットされる。したがって、本実施形態のプリントシステムでは、印刷のための処理データ量が大きくなるため、印刷制御機能を有するRIP20を端末10とは別体として用意し、端末10の処理負荷を軽減する構成となっている。
【0038】
端末10は、ディスプレイ11と、マウス12と、キーボード13と、端末用コンピュータ14とを備えている。また、RIP20も、同様に、ディスプレイ21と、マウス22と、キーボード23と、RIP用コンピュータ24とを備えている。端末用コンピュータ14及びRIP用コンピュータ24は、図示しないCPU、RAM、ROM、入出力回路、ネットワークインターフェース、これらを結ぶバスを主要部としたコンピュータシステムとして構成されている。そして、この入出力回路を介して、上述したディスプレイ11,21、マウス12,22、キーボード13,23がそれぞれ端末用コンピュータ14、RIP用コンピュータ24に接続されている。なお、このようなコンピュータシステムの構成は周知であるため、詳細な構成説明は省略する。
【0039】
プリンタ30は、被記録媒体への印刷を行う印刷機構と、CPU、ROM、RAMを主要部とする制御機構とを備えており、このCPUによって、後述する印刷側処理が実行される。なお、プリンタ30は、インクジェット式のカラープリンタであり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクにてカラー印刷を行う。以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を「CMYK」とも記述する。
【0040】
端末10は、利用者からの指示に応じて、TIFFやJPEG等の画像データである印刷対象のデータを生成する。そして、利用者からの印刷指示があると、この印刷対象のデータをネットワーク40を介してRIP20へ送信する。RIP20は、端末10から印刷対象のデータが送信されてくると、所定の処理を行い、その後、印刷対象のデータを、印刷画像の各ドットを示すビットマップデータ等、プリンタ30において処理可能な印刷用データに変換し、プリンタ30へ出力する。プリンタ30は、この印刷用データに基づく印刷処理を実行し、結果的に端末10から送信された印刷対象のデータに基づく画像が被記録媒体に印刷される。なお、本実施形態では、煩雑になることを避けるため、端末10、プリンタ30がそれぞれ1台ずつ接続された構成となっているが、ネットワーク40に複数台の端末を接続し、RIP20に複数台のプリンタを接続した構成であっても構わない。
【0041】
本実施形態のプリントシステムでは、印刷の実行に先だって、印刷の途中でプリンタ30のインクが不足するか否かを利用者に対して報知することを特徴としている。そこで、以下、図2〜図5に示すフローチャートに基づいて、RIP20及びプリンタ30にて実行される処理を順に説明する。
【0042】
最初に、図2のフローチャートに基づいて、RIP20において実行される印刷設定処理を説明する。この印刷設定処理は、RIP20のRIP用コンピュータ24の備えるCPUによって実行される処理であり、印刷に先だって実行される処理である。
【0043】
まず最初のステップS100において、印刷プレビューのためのプレビューデータを生成する。印刷プレビューというのは、実際に被記録媒体への印刷を行う前に画面上で印刷イメージを確認することをいう。一般的に、この目的で生成されるプレビューデータは、印刷対象のデータである画像データの縮小データであって、拡大率のみが異なっている。ここでは、端末10から送信され、RIP用コンピュータ24のRAMに記憶された印刷対象のデータとしての画像データに基づき、プレビューデータを生成し、そのプレビューデータに基づく画像をディスプレイ21に表示する。
【0044】
S110では、S100で表示された画像に基づいて、利用者による印刷設定が行われる。すなわち、利用者は、RIP20の備えるディスプレイ21に表示されたプレビューデータに基づく画像を参照し、マウス22やキーボード23を介して印刷サイズの拡大/縮小であるスケーリング、印刷領域の選択であるトリミング、印刷画像の回転などの印刷設定を行う。そして、印刷設定が終了すると、印刷の実行を指示する。すなわち、上述したように端末10で作成された印刷対象のデータは、端末10を介した利用者の指示でRIP20へ送信されるのであるが、続いて、RIP20を介し、利用者による最終的な印刷設定がなされ、印刷の実行が指示される。
【0045】
続くS120では、必要インク量を予測する。この処理は、画像データの印刷にあたって必要となるインク量を予測するものである。このインク量の予測は、S100にて生成されたプレビューデータに基づき、S110にて設定された印刷設定を参照して行われる。
【0046】
ここで、本実施形態における必要インク量の予測方法について説明する。画像データに基づく画像を被記録媒体上へ印刷する場合、例えば1ピクセルが256階調の輝度をもってRGBで画面上に表示されるフルカラー画像における濃淡は、例えばCMYKの4色のインクのドットパターンで表現されたり、あるいは、4色のインクの射出量を画像データの階調に合わせて調整することで表現されたりする。後者のような手法では装置が高価になることから、前者のようにドットパターンにて画像の濃淡を表現するのが一般的であるが、いずれにしても画像データの階調にインク量が比例することになる。
【0047】
したがって、本実施形態では、プレビューデータに基づく画像の各ピクセルが有する階調を平均し、それを正規化、すなわち0〜1までの値に変換して、印刷画像の平均濃度とし、そして、実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量に、この印刷画像の平均濃度を掛けたものを必要インク量として算出する。なお、上述のS110にて、印刷設定としてトリミングが行われた場合には、トリミング部分に対応するピクセルの階調を平均し正規化して、トリミング部分に対応する印刷画像の平均濃度を算出する。そして、トリミング部分に対応する実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量にこの平均濃度を掛けたものを必要インク量とする。なお、画面上の画像データがRGBで表現され、印刷画像がCMYKで表現されるような場合は、RGBのそれぞれについて設定されている階調をCMYKのそれぞれにおける階調に変換した後、上述したような手法にて平均濃度を算出すればよい。
【0048】
このようにして、本実施形態では、プレビューデータに基づいて印刷に必要となるインク量を予測する。再び図2のフローチャートに戻って印刷設定処理の説明を続ける。S130では、S110で設定された印刷設定、S120で予測された必要インク量を記憶する。これらの情報は、RIP用コンピュータ24の備えるRAMに用意された印刷設定領域に記憶される。
【0049】
続くS140では印刷開始フラグをOFFし、その後、本印刷設定処理を終了する。なお、印刷開始フラグは、「ON」又は「OFF」の2つの値を取り得る変数であり、RIP用コンピュータ24のRAMに用意されている。次に、図3に示したフローチャートに基づいて、RIP20において実行されるインク量報知処理を説明する。このインク量報知処理も、上述した印刷設定処理と同様に、RIP20のRIP用コンピュータ24の備えるCPUによって実行される処理である。
【0050】
まず最初のステップS200において、プリンタ30に対し、プリンタ30におけるインク残量の送信を要求する。この送信要求に応じて、プリンタ30からインク残量が送信されてくると、S210にて、送信されたインク残量を受信する。そして、S220では、RIP20の備えるディスプレイ21にインク残量を表示する。本実施形態では、図6に示す画面表示例のように、インク残量をグラフ表示する。図6では画面の中央部分の領域Aにインク残量を表示しており、0,100の目盛りが振られた棒グラフで表示している。ここで、斜線を施した領域が各色のインクの残量を示している。
【0051】
S230では、印刷設定が記憶されているか否かを判断する。上述したように、印刷に先だって利用者による印刷設定がなされ(図2中のS110)、この設定内容がRIP用コンピュータ24のRAMに用意された印刷設定領域に記憶される(図2中のS130)。したがって、ここではRIP用コンピュータ24のRAMに用意された印刷設定領域を参照し、利用者による印刷設定が記憶されているか否かを判断する。ここで印刷設定が記憶されている場合(S230:YES)、S240へ移行する。一方、印刷設定が記憶されていない場合(S230:NO)、S290へ移行する。
【0052】
S240では、RIP用コンピュータ24のRAMに記憶された必要インク量を読み込む。そして、S250にて、RIP20の備えるディスプレイ21に、読み込んだ必要インク量を表示する。本実施形態では、図6の画面表示例に示すように、領域Aに表示されるインク量を示す棒グラフに対し、グラフ上の位置を示す三角形のマークにて必要インク量を表示する。つまり、図6では、棒グラフ中の斜線領域がインク残量を示しているため、この三角形のマークで示される位置が、斜線領域を越えている場合、すなわち、「100」の目盛りに近い側にある場合には、インクが不足することになる。したがって、図6に示した表示画面からは、シアン、マゼンタ、イエローのインクについては不足しないが、ブラックのインクについては不足することが分かる。
【0053】
S260では、インクが不足するか否かを判断する。この処理は、S210にて受信したインク残量と、S240にてRIP用コンピュータ24のRAMから読み込んだ必要インク量とを、各色毎に比較しインクが不足するか否かを判断するものである。ここでインクが不足すると判断された場合(S260:YES)、S270にてインクが不足する旨をRIP20のディスプレイ21に表示し、その後、S300へ移行する。一方、インクが不足しないと判断された場合(S260:NO)、S280にて印刷開始フラグをONにし、その後、S300へ移行する。
【0054】
S270において実行されるインクが不足する旨の表示は、例えば図6に示すように、グラフ表示とは別の領域Bに表示する。図6では、ブラックのインクが不足しているため、「ブラックのインクが不足します。」というメッセージが出力されている。
【0055】
また、S230で否定判断された場合に移行するS290では、必要インク量の表示をクリアする。この処理は、S230で否定判断された場合、すなわちRIP用コンピュータ24のRAMに用意された印刷設定領域に印刷設定が記憶されていない場合に実行されるが、印刷設定領域に記憶された情報は、後述するようにプリンタ30への印刷用データの送信後に抹消される。つまり、プリンタ30にて印刷が開始された場合、必要インク量の表示は必要なくなるため、必要インク量の表示をクリアするのである。その後、S300へ移行する。
【0056】
S300では、例えば3秒というような所定時間が経過したか否かを判断する。ここで所定時間が経過したと判断された場合(S300:YES)、S200からの処理を繰り返す。一方、所定時間が経過しないうちは(S300:NO)、この判断処理を繰り返す。このS300の処理によって、RIP20は、プリンタ30に対して所定時間間隔でインク残量の送信要求を行うことになり(S200)、利用者がインクの補充を行えば、それに合わせて画面表示も更新されることになる。
【0057】
次に、図4のフローチャートに基づいて、RIP20における印刷制御処理を説明する。この印刷制御処理も、RIP20の備えるRIP用コンピュータ24のCPUによって実行されるものであり、図2を用いて上述した印刷設定処理に続いて実行されるものである。
【0058】
まず最初のステップS400において、印刷開始フラグがONであるか否かを判断する。ここで印刷開始フラグがONである場合(S400:YES)、S410へ移行する。一方、印刷開始フラグがONとならないうちは(S400:NO)、すなわち印刷開始フラグがOFFであるときはこの判断処理を繰り返す。
【0059】
S410では、RIP用コンピュータ24のRAMに記憶された印刷設定及び印刷対象のデータとしての画像データを読み込む。そして、S420にて、印刷設定に基づいて、読み込んだ画像データをプリンタ30で印刷処理可能な印刷用データに変換する。
【0060】
そして、S430では、プリンタ30へ印刷用データを送信する。このS430の送信処理によって、プリンタ30では後述するように被記録媒体への印刷が実行される。S440では、印刷設定領域をクリアし、すなわち、記憶された印刷設定を抹消し、その後、本印刷制御処理を終了する。印刷設定領域をクリアすることによって、図3に示したインク量報知処理においては、S230で否定判断されることになる。
【0061】
以上説明した処理がRIP20において実行される処理であるが、次に、上述した処理に対応してプリンタ30において実行される印刷側処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。まず最初のステップS500において、RIP20からデータを受信したか否かを判断する。ここでRIPからデータを受信したと判断された場合(S500:YES)、S510へ移行する。一方、RIP20からデータを受信しないうちは(S500:NO)、この判断処理を繰り返す。すなわち、RIP20から何等かのデータを受信することによって、はじめてS510以降の処理を行うことになる。
【0062】
S510では、RIP20から受信したデータを解析する。そして、続くS520では、データの解析結果に基づく分岐処理を行う。RIP20からのデータがインク残量の送信要求である場合、S530へ移行する。これは、図3中に示したS200の処理にて送信されるデータを判断した場合である。このときは、S530にてインク残量を検出し、S540にて、検出したインク残量をRIP20へ送信する。RIP20では、図3中のS210の処理によって、送信されたインク残量を受信することになる。その後、本印刷側処理を終了する。
【0063】
RIP20からのデータが印刷用データである場合、S550へ移行する。これは、図4中に示したS430の処理にて送信されるデータを判断した場合である。このときは、S550にて、受信した印刷量データに基づき被記録媒体への印刷を行う。その後、本印刷側処理を終了する。
【0064】
RIP20からのデータがインク残量の送信要求でも、印刷量データでもない場合は、S560にて、受信したデータに応じ、その他処理を実行し、その後、本印刷側処理を終了する。次に、本実施形態のプリントシステムが発揮する効果を説明する。なお、ここでの説明に対する理解を容易にするため、従来の問題点を最初に説明しておく。
【0065】
従来、プリントシステムにおいて、プリンタ30のインクが印刷の途中で不足すると、印刷の品質を保つことができず、印刷のやり直しが必要となる場合があった。特に、大判印刷、例えばA0サイズやそれ以上の大きさの印刷において、このような印刷のやり直しが生じると、被記録媒体やインクのコストが嵩んでしまう。
【0066】
これに対して、本実施形態のプリントシステムでは、利用者からの印刷実行指示があると(図2中のS110)、印刷開始フラグをOFFして(図2中のS140)、印刷が実行されないようにする(図4中のS400:NO)。RIP20は、プリンタ30におけるインク残量の送信を要求し(図3中のS200)、この要求に応じてプリンタ30から送信されてくるインク残量を受信する(図3中のS210)。また、RIP20では、端末10から送信されてくる印刷対象のデータ及び利用者からの印刷設定に基づいて、印刷にあたってプリンタ30で必要となるインク量である必要インク量を予測する(図2中のS120)。そして、プリンタ30から受信したインク残量と、予測した必要インク量とを、各色のインク毎にグラフを用いて比較表示する(図3中のS220及びS250、図6参照)。すなわち、印刷の実行に先だって、インク残量と必要インク量とを比較できる状態で表示する。また、インク残量と必要インク量とを比較し(図3中のS260)、インクが不足する場合には(図3中のS260:YES)、その旨を表示する(図3中のS270)。これによって、利用者は、印刷処理が開始される前にインクを補充することができ、結果として、印刷途中でインクがなくなることを防止することができる。
【0067】
また、本実施形態のプリントシステムでは、RIP20が所定時間間隔でインク残量の送信要求を行う(図3中のS300:YES,S200)。そのため、インクが不足する旨の表示がなされた後、利用者によってインクが補充されていれば、補充後のインク残量が受信される(図3中のS210)。したがって、インク残量が更新表示され(図3中のS220)、インクが補充された後に、印刷処理の途中でインクが不足するか否かが改めて判断される(図3中のS260)。その結果、補充したインクで本当に足りるかどうかを確認することができ、利用者にとって大変便利である。また、プリンタ30は、上述したようにカラープリンタであるため、例えば、ある色のインクが足りないときに間違って別の色のインクを補充してしまった場合であっても、その間違いに気付く可能性が高くなる。
【0068】
さらにまた、本実施形態のプリントシステムでは、RIP20が、端末10から送信されてくる印刷対象のデータ及び利用者からの印刷設定に基づいて必要インク量を予測するのであるが、このとき、印刷対象のデータからプレビューデータを生成し(図2中のS100)、このプレビューデータに基づいて必要インク量を予測する(図2中のS120)。すなわち、計算対象となるプレビューデータに基づく画像のピクセル数は印刷対象のデータに基づく画像のピクセル数に比べて小さいため、インク量の予測に要する計算時間を短縮することができる。
【0069】
なお、本実施形態のRIP20の備えるRIP用コンピュータ24のCPUが「必要インク量予測手段」、「インク情報要求手段」、「インク情報受信手段」及び「プレビューデータ生成手段」に相当し、このCPU及びRIP20の備えるディスプレイ21が「インク量情報報知手段」に相当する。
【0070】
そして、図2に示した印刷設定処理の中のS100の処理がプレビューデータ生成手段としての処理に相当し、120の処理が必要インク量予測手段としての処理に相当する。また、図3に示したインク量報知処理の中のS200及びS300の処理がインク情報要求手段としての処理に相当し、S210の処理がインク情報受信手段としての処理に相当する。さらに、図3中のS220〜S270の処理が、インク量情報報知手段としての処理に相当する。
【0071】
また、図5に示した印刷側処理の中のS530の処理がインク情報管理手段としての処理に相当し、S540の処理がインク情報送信手段としての処理に相当する。以上、本発明はこのような実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。
【0072】
例えば、上記実施形態では、RIP20のディスプレイ21にインク量の情報を表示する構成であったが、端末10のディスプレイ11に表示することも考えられる。その場合には、図3中のS220の処理に代え、インク残量を端末10へ送信する構成とし、さらに、図3中のS250の処理に代え、必要インク量を端末10へ送信する構成とし、RIP20から送信されたインク残量及び必要インク量に基づいて、図3中のS260〜S280と同様の処理を端末10が実行する構成とすることが一例として考えられる。このとき、S280の処理における印刷開始フラグはRIP20の備えるRIP用コンピュータ24のRAMに用意しておき、端末10からはこの印刷開始フラグのON又はOFFを指示する信号をRIP20に対し出力するようにすればよい。もう少し具体的に言えば、RIP用コンピュータ20の中にWebサーバ機能を持つプログラムを備え、端末10の中にWebブラウザ機能を持つプログラムを備える。端末10で動作するWebブラウザにおいて、図6で示すようなグラフを表示するJAVAプログラムを実行する。一方、RIP用コンピュータ20の中のWebサーバは定期的に必要インク量、インク残量をWebブラウザに対して送信する。端末10で動作するWebブラウザで実行されるJAVAプログラムは、RIP用コンピュータ20の中のWebサーバから送信されたインク量、インク残量を受信し、これらに基づいて図3中のS260からS280と同様の機能を実現する。なお、もちろんRIP20のディスプレイ21及び端末10のディスプレイ11の両方にインク量情報を表示するようにすることも考えられる。
【0073】
なお、RIP20のディスプレイ21への表示形式として、上記実施形態では、図6に示すように、インク残量及び必要インク量を各色のインク毎に一のグラフを用いて表示するようにしたが、インク残量及び必要インク量に対応するグラフをそれぞれを並べて表示したり、インク残量及び必要インク量を数値として表示することももちろん考えられる。
【0074】
また、グラフ又は数値によって必要インク量とインク情報に基づくインク残量とを並べて表示すれば、利用者は、この表示からどれだけのインクを補充すればよいかを判断できる場合もあるが、インク残量と必要インク量とを比較し、インクが不足している場合には、インクの不足量を報知するよう構成するとさらによい。このようにすれば、どれだけのインクを補充しなければならないかという判断を利用者自身が行う必要がなくなり、利便性の向上が図られる。
【0075】
さらにまた、上記実施形態では、RIP20が、プリンタ30に対し、インク残量の送信を要求し、プリンタ30から送信されてくるインク残量を受信するようにしていたが、RIP20では、結果的にプリンタ30におけるインク残量が分かればよい。したがって、例えばプリンタ30がインク補充時点からのインクの消費量を累積して送信するようにしてもよい。この場合、RIP20では、インク補充時点のインク量を記憶しておけば、このインク量からインク消費量を減じることによってインク残量を算出することができる。
【0076】
また、上記実施形態は、インクジェット式のプリンタ30を対象とする構成であったが、本発明の技術思想は、インクが不足するか否かを、印刷の実行前に利用者に報知する点にあり、この意味で、本発明を、電荷のある部分に吸引され熱で定着されるトナーを用いるレーザプリンタや、インクリボンを用いるプリンタに適用してもよい。
【0077】
なお、上記実施形態では、必要インク量を予測する際、印刷対象のデータからプレビューデータを生成し、このプレビューデータに基づいて必要インク量を予測する。結果として、上述したように必要インク量の予測に要する時間を短縮できるのであるが、同時に、プレビューデータに基づく画像の階調を計算して印刷画像の平均濃度を求めるため、必要インク量をある程度の正確さをもって求められるという点でも有利である。すなわち、必要インク量を求める際の計算時間と正確さとは相反する事項であるところ、上記方法は、その両方のバランスを考慮したものであると言える。
【0078】
ところで、必要インク量を予測するのに要する時間の短縮のみを重視した場合には、以下に示すような手法を用いることが考えられる。(1)実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量を必要インク量として予測する方法、これに関連し、(2)過去の印刷画像の濃度(印刷サイズの全ドットに対しインクが射出されるドットの割合をいう。以下同じ。)を平均しておき、実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量にこの濃度を掛けたものを必要インク量として予測する方法、さらに、(3)過去の印刷画像の最大濃度を記憶しておき、実際の印刷サイズをベタ塗りした場合のインク量にこの最大濃度を掛けたものを必要インク量として予測する方法等が考えられる。これら〜(1)〜(3)の方法では、予測にあたって印刷画像の濃度を計算しないため、予測に要する時間の短縮を実現できる。
【0079】
逆に、必要インク量を求める際の正確さを重視した場合には、以下に示すような手法を用いることが考えられる。プリンタ30がドットパターンにて画像の濃淡を印刷する場合、RIP20は、印刷対象のデータである画像データを、それぞれの色について印刷画像の1ドットが1ビットに対応したビットマップである印刷用データに変換する。したがって、このビットマップデータ中の「1」、すなわちインクが射出されるドットを計数して必要インク量を予測する方法が考えられる。このようにすれば、必要インク量を正確に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のプリントシステムの概略構成を示す説明図である。
【図2】RIPにおける印刷設定処理を示すフローチャートである。
【図3】RIPにおけるインク量報知処理を示すフローチャートである。
【図4】RIPにおける印刷制御処理を示すフローチャートである。
【図5】プリンタにおける印刷側処理を示すフローチャートである。
【図6】インク量情報の画面表示を例示する説明図である。
【符号の説明】
10…端末
11…ディスプレイ
12…マウス
13…キーボード
14…端末用コンピュータ
20…RIP(ラスタイメージプロセッサ)
21…ディスプレイ
22…マウス
23…キーボード
24…RIP用コンピュータ
30…プリンタ
40…ネットワーク

Claims (3)

  1. 印刷対象のデータを生成する情報処理端末と、印刷用データに基づいて被記録媒体への印刷を行う印刷装置と、前記情報処理端末と前記印刷装置との間に介在し、少なくとも前記印刷対象となるデータを前記印刷装置にて処理可能な前記印刷用データに変換する印刷制御装置とを備えたプリントシステムにおいて、
    前記印刷制御装置は、前記情報処理端末からの印刷対象のデータに基づき、印刷に必要なインク量である必要インク量を予測する必要インク量予測手段と、
    前記印刷装置に対し、当該印刷装置におけるインクの残量を確認するための情報であるインク情報の送信を要求するインク情報要求手段と、
    前記印刷装置から送信される前記インク情報を受信するインク情報受信手段とを有し、
    一方、前記印刷装置は、
    前記インク情報を管理するインク情報管理手段と、
    前記インク情報要求手段によるインク情報の送信要求があると、前記インク情報管理手段によって管理されている前記インク情報を前記印刷制御装置へ送信するインク情報送信手段とを有しており、
    前記情報処理端末又は前記印刷制御装置の少なくとも一方が、
    前記印刷装置における印刷処理の実行に先だって、前記必要インク量予測手段によって予測された必要インク量と前記インク情報受信手段によって受信されたインク情報とに基づき、前記印刷処理の実行途中でインクが不足するか否かを、直接的あるいは間接的に報知するインク量情報報知手段を有し、
    前記印刷制御装置は、前記情報処理端末にて生成された印刷対象のデータに基づいて、印刷プレビューのためのプレビューデータを生成するプレビューデータ生成手段を備え、
    前記必要インク量予測手段は、前記プレビューデータ生成手段によって生成されたプレビューデータに基づいて、前記必要インク量を予測するよう構成されていることを特徴とするプリントシステム。
  2. 請求項に記載のプリントシステムにおいて、
    前記必要インク量予測手段は、前記プレビューデータに基づく画像の各ピクセルの階調を平均し、当該平均した階調に対応する印刷画像の平均濃度を求め、実際の印刷サイズで当該平均濃度となるようなインク量を必要インク量として予測するよう構成されていることを特徴とするプリントシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のプリントシステムにおいて、
    前記インク量情報報知手段は、前記インク情報に基づくインクの残量と前記必要インク量とを比較し、インクが不足している場合には、インクの不足量を報知するように構成されていることを特徴とするプリントシステム。
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