JP3968556B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主噴射の後に副噴射(ポスト噴射)を行う内燃機関の排気浄化装置に係り、詳しくは、副噴射の効率化を図る技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
バス、トラック等に搭載されるディーゼルエンジンから排出される排ガスには、HC、CO、NOx等のほか、パティキュレートマター(PMと略す)が多く含まれている。そこで、ディーゼルエンジンの後処理装置として、PMを捕捉し外部熱源により焼却除去するディーゼル・パティキュレートフィルタ(DPFと略す)やHC、COを処理する酸化触媒が実用化されている。また、最近では、外部熱源の代わりにDPFの上流側にPMを酸化除去するための酸化剤を供給する酸化触媒を設け、連続的にDPF上のPMを処理する連続再生式DPFが開発されている。
【0003】
ところで、連続再生式DPFであっても、酸化触媒やDPFの温度が低い不活性状況下では、PMが十分に処理されず堆積量が増大することがあり、このようにPMの堆積量が増大すると、DPFのフィルタ圧損の増大により排気圧が上昇してポンピングロス等を招き、燃費悪化や排ガス悪化等を起こすという問題がある。
【0004】
そこで、このような場合には、DPFに捕捉されたPMが所定量に達すると、当該PMを強制的に燃焼除去すべく強制再生を行うようにしている。
強制再生の手法として、例えば、主燃焼用の燃料供給を行った後、排気行程において燃料噴射ノズルにより燃料の追加供給を行うポスト噴射の技術がある。
このようなポスト噴射による強制再生では、酸化触媒が活性状態にあるときに、排気行程においてポスト噴射を行うと、追加燃料は未燃燃料として排出され、当該追加燃料は主として酸化触媒上で排気中の酸素と反応し、この反応熱によりDPFに供給される排気の温度が高温となり、DPF上のPMが強制的にして良好に燃焼除去されることになる。
【0005】
また、エンジンからの排ガスの温度が低い場合に、酸化触媒を活性温度に上昇させるべく膨張行程におけるポスト噴射も考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く酸化触媒が活性状態になった後にポスト噴射を行う場合、追加燃料をできるだけ排気上死点近傍で行い、追加燃料を膨張仕事に寄与させずに確実に排気通路に排出させ、PMの燃焼除去に寄与させることが望ましい。
しかしながら、ポスト噴射を極力排気上死点近傍で行ったとしても、追加燃料は実際には燃焼室内に残留し、吸気通路に吹き返され、或いは吸気行程に移行した際に燃焼室内に吸い戻され、完全には排気通路に排出されない。このように追加燃料が燃焼室内に残留し、排気通路に排出されないことになると、追加燃料が有効に触媒昇温やPMの燃焼除去に寄与しないばかりか、残留燃料が次回の主燃焼時に燃焼して膨張仕事に寄与してしまい、好ましいことではない。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ポスト噴射の効率化を図った内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1の発明では、複数気筒の各気筒に設けられ、燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射ノズルと、排気通路に介装された触媒コンバータと、前記触媒コンバータの状態に基づき、前記燃料噴射ノズルによる燃料の主噴射の後、該燃料噴射ノズルにより燃料を追加噴射するポスト噴射手段と、前記ポスト噴射手段により燃料を追加噴射する際、前記複数気筒の少なくとも一つの気筒の燃料噴射ノズルからの燃料の主噴射を休止し、該主噴射を休止した気筒に対しても燃料を追加噴射するとともに、該主噴射を休止する気筒を休止気筒が連続しないようにしながら所定サイクル毎に順次変更する主噴射休止手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
従って、ポスト噴射手段により燃料が追加噴射されるときには、複数気筒の少なくとも一つの気筒の燃料噴射ノズルからの燃料の主噴射が休止されるが、この主噴射を休止する気筒は、主噴射休止手段により休止気筒が連続しないようにしながら所定サイクル毎に順次変更される。
例えば、内燃機関が#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒からなる4気筒エンジンである場合には、#1気筒から#4気筒までのサイクルにおいて、1サイクル目で#1気筒の主噴射を休止し、2サイクル目では#2気筒の主噴射を休止し、3サイクル目では#3気筒の主噴射を休止するというようにして主噴射が順次休止気筒を変更しながら休止される。
【0010】
これにより、主噴射が休止された気筒では、主噴射が実施されないために主燃焼が起こらず、前回ポスト噴射された追加燃料は、燃焼することなく膨張仕事に寄与することなくそのまま排気通路に排出されて触媒昇温やPMの燃焼除去に使用されることになり、ポスト噴射の効率化が図られる。
また、請求項2の発明では、さらに、吸気弁の開弁時期を変更する吸気弁開弁時期変更手段を有し、前記吸気弁開弁時期変更手段は、前記ポスト噴射手段により燃料を追加噴射する際、吸気弁の開弁時期を遅角させることを特徴としている。
【0011】
従って、ポスト噴射手段により燃料が追加噴射されるときには、吸気弁開弁時期変更手段によって吸気弁の開弁時期が遅角され、排気弁の開弁期間とのオーバラップが減少してポスト噴射による追加燃料の吸気通路への吹き返しが防止される。
これにより、吸気通路へ吹き返された追加燃料が再度燃焼室内に吸引されて燃焼することが抑制され、より一層ポスト噴射による追加燃料が膨張仕事に寄与することが防止され、ポスト噴射の効率化が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の実施例を説明する。
図1を参照すると、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図が示されており、以下同図に基づき説明する。
【0013】
エンジン1としては、ここでは直列4気筒ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンと記す)が採用される。
エンジン1の燃料供給系は例えばコモンレールシステムからなり、このシステムでは、各気筒(#1気筒、#2気筒、#3気筒、#4気筒)毎にインジェクタ(燃料噴射ノズル)2が設けられており、これらのインジェクタ2はコモンレール4に接続されている。そして、各インジェクタ2は、電子コントロールユニット(ECU)30に接続されており、ECU30からの燃料噴射指令に基づいて開閉弁し、コモンレール4内の燃料を所望のタイミングで各燃焼室に高圧で噴射可能である。即ち、当該インジェクタ2は、主燃焼用の主噴射の他、追加燃料のポスト噴射や燃料噴射の休止等を自在に実施可能である。また、当該エンジン1の場合、噴射順序は例えば#1気筒→#3気筒→#4気筒→#2気筒である。なお、当該コモンレールシステムは公知であり、該コモンレールシステムの構成の詳細についてはここでは説明を省略する。
【0014】
エンジン1の吸気ポートには、吸気マニホールド6を介して吸気管8が接続されており、一方、排気ポートには、排気マニホールド10を介して排気管12が接続されている。
同図に示すように、排気管12には後処理装置20が介装されている。後処理装置20は、排ガスに含まれる有害成分(HC、CO、NOx等)やPM(パティキュレートマター)を浄化処理するための触媒コンバータやディーゼル・パティキュレートフィルタ(DPF)からなる排気浄化装置であり、ここでは、DPF24の上流に酸化触媒26を備えた、所謂、連続再生式ディーゼル・パティキュレートフィルタ(連続再生式DPF)22として構成されている(触媒コンバータ)。
【0015】
連続再生式DPF22は、酸化触媒26によって酸化剤(NO2)を生成し、このNO2をDPF24に供給することで連続的にDPF24上に堆積するPMを酸化反応させ、浄化処理するような装置である。
また、当該エンジン1では、吸気弁開弁時期可変装置(吸気弁開弁時期変更手段)16が設けられており、吸気弁の開弁時期を進角或いは遅角可能である。詳しくは、エンジン1には吸気弁を開閉操作するカムプロフィールを有したカムシャフト(いずれも図示せず)が設けられ、当該吸気弁開弁時期可変装置16は当該カムシャフトを回動可能に構成されており、一方でECU30に接続されている。これにより、吸気弁開弁時期可変装置16がECU30から開弁時期可変情報を受けると、当該開弁時期可変情報に応じてカムシャフトが所定角度だけ回動し、吸気弁開弁時期が変更される。なお、当該吸気弁開弁時期可変装置16は所謂公知の可変バルブタイミング機構を利用したものであってもよい。
【0016】
また、排気管12のDPF24の下流の部分には、排気温度、ひいてはDPF24や酸化触媒26の温度を検出する排気温度センサ32が設けられている。
ECU30は、エンジン1を含めた本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の総合的な制御を行うための制御装置である。
ECU30の入力側には、エンジン1に設けられたエンジン回転速度等を検出する各種センサ類とともに、上記排気温度センサ32が接続されている。また、アクセルペダル34の操作量、即ちアクセル開度を検出するアクセル開度センサ36が接続されている。
【0017】
一方、ECU30の出力側には、各種デバイスとともに、上記燃料噴射弁2や吸気弁開弁時期可変装置16が接続されている。
以下、上記のように構成された本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の作用について説明する。
連続再生式DPF22では、触媒温度Tcatが所定温度T0(例えば、350℃)以上であって、酸化触媒26が活性化した状態にある場合には、排気中のPMがDPF24に捕捉され、さらに酸化触媒26において、酸化反応により、COやHCが酸化除去されるとともに、酸化剤として例えば排気中の窒素成分Nの酸化物であるNO2が生成される。
【0018】
そして、酸化触媒26で生成されたNO2は、DPF24に供給されることになり、DPF24に捕捉されたPMがNO2によって酸化処理される。つまり、連続再生式DPF22では、DPF24に捕捉されたPMは、酸化触媒26で生成された酸化剤としてのNO2によって連続的に酸化され、除去される。
一方、触媒温度Tcatが所定温度T0(例えば、350℃)未満であって、酸化触媒26が十分に活性化していないような場合には、PMがNO2によって酸化処理されず、そのままではDPF24にPMが堆積する一方なので、DPF24の強制再生を行う。
【0019】
図2を参照すると、ECU30が実行する、本発明に係る強制再生制御、即ちポスト噴射制御の制御ルーチンがフローチャートで示されており(ポスト噴射手段)、以下当該フローチャートに基づき説明する。
先ず、ステップS10では、強制再生をスタートするか否かを判別する。ここでは、例えば、エンジン1の運転状況等に基づき、DPF24に捕捉されたPMの堆積量が所定量に達したか否かで判別する。
【0020】
ステップS10の判別結果が真(Yes)で、強制再生スタートと判定された場合には、次にステップS12に進む。なお、ここでは、触媒温度が活性温度に達していない場合には、触媒自体の温度を上昇させるべくポスト噴射を行う。
ステップS12では、排気温度センサ32からの情報に基づき、触媒温度Tcatが所定温度T1(例えば、300℃)以上であるか否かを判別する。触媒温度Tcatが所定温度T1以上であることを判別するのは、上述したように、ポスト噴射による追加燃料が酸化触媒26上で反応し発熱し、DPF24上のPMを燃焼除去するのであるが、触媒温度Tcatが所定温度T1よりも低いときには、追加燃料が酸化触媒26上で良好に反応しないからである。
【0021】
ステップS12の判別結果が真(Yes)で、触媒温度Tcatが所定温度T1以上と判定された場合には、ポスト噴射を実施しても問題ないと判断でき、次にステップS14に進む。これにより、ポスト噴射による追加燃料がそのまま酸化触媒26を通過(HCスリップ)してしまうことが防止される。
ステップS14では、吸気弁の開弁時期を遅角側に制御する。つまり、吸気弁開弁時期可変装置16に開弁時期可変情報を供給し、当該開弁時期可変情報に応じてカムシャフトを所定角度、即ち吸気弁の開弁時期と排気弁の開弁期間とがオーバラップする期間を小さくする方向に回動させる。
【0022】
このようにすると、排気行程にある間は吸気弁は開弁しなくなるため、排気行程でポスト噴射を行っても、追加燃料は良好に排気通路側に抜け、吸気弁を介して吸気通路に吹き返されることがない。これにより、吸気通路に吹き返された追加燃料が燃焼室に吸引されて主燃焼時に燃焼することがなくなり、ポスト噴射による追加燃料が意図に反して膨張仕事に寄与してしまうことが好適に防止される。
【0023】
吸気弁の開弁時期を遅角側に制御したら、ステップS16において、ポスト噴射を行う。このとき、ポスト噴射は排気上死点近傍で行うようにする。このように排気上死点近傍でポスト噴射を行うようにすると、ポスト噴射による追加燃料は一切膨張仕事に寄与することがなくなり、当該追加燃料を良好に排気通路に排出して触媒昇温やPMの燃焼除去に使用することが可能となる。また、排気上死点近傍でポスト噴射を行うと、ピストンの燃焼室内に燃料を噴射することになるので、燃料がシリンダライナに付着することが防止され、ライナの油膜切れやオイルのダイリューションが防止される。
【0024】
次のステップS18では、エンジン1の負荷が所定負荷以下であるか否かを判別する。ここでは、アクセル開度センサ36からの情報に基づき、アクセル開度が所定開度(例えば、20%開度)以下であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)で、エンジン1の負荷が所定負荷以下であると判定された場合には、次にステップS20に進む。
【0025】
ステップS20では、エンジン1の#1気筒〜#4気筒のうちの単数または複数の気筒について所定パターンで主噴射の休止を行う(主噴射休止手段)。
例えば、図3を参照すると主噴射の休止パターンの例が示されており、このように、休止する気筒を一定サイクルで順次変更しながら主噴射の休止を行う。図中○印は主噴射実施を示し、×印は主噴射休止を示す。但し、エンジン回転速度が不安定になることを防止するため、休止気筒が連続することのないようにして休止気筒を順次変更するようにする。
【0026】
図3(a)のパターンでは、1サイクル中に一つの気筒を休止するものとし、#1気筒から#4気筒までの1サイクル毎に、休止気筒を休止気筒が連続しないよう噴射順に順次変更させる。つまり、#1気筒から#4気筒までのサイクルにおいて、例えば1サイクル目で#4気筒の主噴射を休止し、2サイクル目では#3気筒の主噴射を休止し、3サイクル目では#1気筒の主噴射を休止し、4サイクル目では#2気筒の主噴射を休止するようにし、これを繰り返す。
【0027】
また、図3(b)のパターンでは、1サイクル中に二つの気筒を休止するものとし、3サイクル毎に休止気筒を切り換える。つまり、例えば1、2サイクル目で#2気筒及び#3気筒の主噴射を休止し、3サイクル目では休止気筒が連続しないよう一旦全気筒で主噴射を行う調整を行い、4、5サイクル目では#1気筒及び#4気筒の主噴射を休止するようにし、これを繰り返す。
【0028】
なお、主噴射を休止した分に相当する燃料は、休止しない他の気筒の主噴射に分配される。これにより、エンジン出力の低下が防止される。
また、主噴射の休止パターンは図3(a)、(b)に限られるものではなく、休止気筒が連続しないようなものであれば、他のパターンであってもよい。
このように、ポスト噴射を行う際に、単数または複数の気筒について所定パターンで休止気筒を変更しながら主噴射の休止を行うようにすると、主噴射が休止された気筒では、主噴射が実施されないために主燃焼が起こらず、前回ポスト噴射された追加燃料は、燃焼することなく膨張仕事に寄与することなくそのまま排気通路に排出され、触媒昇温やPMの燃焼除去に良好に使用されることになる。これにより、ポスト噴射の効率化が図られる。
【0029】
また、一部の気筒で主噴射を休止し、他の燃焼している気筒の負荷を増大させることにより、排気昇温が促進され、DPF24の昇温を効率よく行うことができる。
一方、ステップS18の判別結果が偽(No)の場合には、エンジン1の要求負荷が大きいと判断でき、主噴射の休止を行わない。即ち、アクセル開度が所定開度以下でエンジン1の要求負荷が小さいような場合にのみ主噴射の休止を行い、アクセル開度が所定開度より大きく、エンジン1の要求負荷が大きい場合には、排気温度がある程度高いため、エンジン出力を重視して主噴射の休止を行わないようにする。これにより、運転者が意図しないドライバビリティの悪化が防止される。
【0030】
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、直列4気筒ディーゼルエンジンを例に説明したが、多気筒であってポスト噴射可能なエンジンであれば、如何なるディーゼルエンジンであってもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、触媒温度Tcatを排気温度センサ32からの排気温度情報に基づき判定するようにしたが、DPF24や酸化触媒26の温度を直接検出するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の請求項1の内燃機関の排気浄化装置によれば、ポスト噴射手段により燃料を追加噴射するときには、複数気筒の少なくとも一つの気筒の燃料噴射ノズルからの燃料の主噴射を休止し、該主噴射を休止した気筒に対しても燃料を追加噴射するとともに、この主噴射を休止する気筒を休止気筒が連続しないようにしながら所定サイクル毎に順次変更するようにしたので、主噴射を休止した気筒では、主噴射が実施されないために主燃焼が起こらず、前回ポスト噴射された追加燃料を膨張仕事に寄与させることなくそのまま排気通路に排出させて触媒昇温やPMの燃焼除去に使用するようにでき、ポスト噴射の効率化を図ることができる。
【0033】
また、請求項2の内燃機関の排気浄化装置によれば、ポスト噴射手段により燃料が追加噴射されるときには、吸気弁の開弁時期を遅角させ、排気弁の開弁期間とのオーバラップを減少させてポスト噴射による追加燃料の吸気通路への吹き返しを防止するようにしたので、吸気通路へ吹き返された追加燃料が再度燃焼室内に吸引されて燃焼することを抑制し、より一層ポスト噴射による追加燃料を膨張仕事に寄与させないようにでき、ポスト噴射の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃機関の排気浄化装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係る強制再生制御、即ちポスト噴射制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】主噴射の休止パターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
2 インジェクタ(燃料噴射ノズル)
4 コモンレール
12 排気管
16 吸気弁開弁時期可変装置(吸気弁開弁時期変更手段)
22 連続再生式DPF(触媒コンバータ)
24 DPF
26 酸化触媒
30 電子コントロールユニット(ECU)
32 排気温度センサ
36 アクセル開度センサ
Claims (2)
- 複数気筒の各気筒に設けられ、燃料を燃焼室内に直接噴射する燃料噴射ノズルと、
排気通路に介装された触媒コンバータと、
前記触媒コンバータの状態に基づき、前記燃料噴射ノズルによる燃料の主噴射の後、該燃料噴射ノズルにより燃料を追加噴射するポスト噴射手段と、
前記ポスト噴射手段により燃料を追加噴射する際、前記複数気筒の少なくとも一つの気筒の燃料噴射ノズルからの燃料の主噴射を休止し、該主噴射を休止した気筒に対しても燃料を追加噴射するとともに、該主噴射を休止する気筒を休止気筒が連続しないようにしながら所定サイクル毎に順次変更する主噴射休止手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。 - さらに、吸気弁の開弁時期を変更する吸気弁開弁時期変更手段を有し、
前記吸気弁開弁時期変更手段は、前記ポスト噴射手段により燃料を追加噴射する際、吸気弁の開弁時期を遅角させることを特徴とする、請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
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