JP4909251B2 - 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置 - Google Patents

多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4909251B2
JP4909251B2 JP2007323966A JP2007323966A JP4909251B2 JP 4909251 B2 JP4909251 B2 JP 4909251B2 JP 2007323966 A JP2007323966 A JP 2007323966A JP 2007323966 A JP2007323966 A JP 2007323966A JP 4909251 B2 JP4909251 B2 JP 4909251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
cylinder
fuel injection
late post
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007323966A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009144630A (ja
Inventor
祐介 今森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007323966A priority Critical patent/JP4909251B2/ja
Publication of JP2009144630A publication Critical patent/JP2009144630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4909251B2 publication Critical patent/JP4909251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、排気ガス通路に排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)と、複数のシリンダ内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御可能とした燃料噴射装置とを備えた多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置に関する。
過給機のタービン出口に接続される排気ガス通路の管路中には、排気ガス中のパティキュレート(微小固形物)を除去するDPF(黒煙除去装置)が設けられている。
該DPFには、前記パティキュレートが堆積するが、かかる堆積パティキュレート即ち煤を除去する場合には、エンジンの燃料噴射弁からいわゆるレイトポスト噴射を行う手段が多く用いられている。
図6の(A1)はディーゼルエンジンの主燃料噴射の場合、図6の(A2)はディーゼルエンジンのレイトポスト噴射の場合の燃料噴霧の状態を示す。図6の(A1)の主燃料噴射の場合は上死点近傍で燃料噴射弁21により燃焼室12内に燃料噴射を行っている。
図6の(A2)に示すレイトポスト噴射の場合には、クランク角で上死点後120°程度で燃料噴射弁21により燃焼室12内に燃料噴射を行うことにより、Z点近傍でシリンダライナ13の内面に接触する。
従って、かかるレイトポスト噴射の場合には、図6(B)のように、ガスの燃焼温度は、燃焼限界温度に達せず燃焼しない(通常運転時よりも、最大Aだけ低い)。
そしてかかる未燃燃料は、そのまま過給機及び排気ガス通路に流れ、前記DPFの直上流で酸化触媒を供給して、該排気ガスを燃焼温度まで昇温させ、DPFで燃焼させて該DPF中の煤を除去するようになっている。
尚、図6の(A1)、(A2)において、7は給気弁、9は給気ポート、6は排気弁、8は排気ポート、11はピストンである。
以上のように、かかるレイトポスト噴射の場合には、図6の(A2)に示すように、燃料がクランク角で上死点後120°程度で、Z点近傍でシリンダライナ13の内面に未燃燃料のまま接触するため、燃料のシリンダライナ13の内面への衝突によって、シリンダライナ13に付着したオイルが希釈され、スカッフや焼き付きの発生の可能性がある。
また、特許文献1(特開2004−360577号公報)には、レイトポスト噴射により、排気処理手段を作動させる可変気筒エンジンの制御装置において、燃料噴射圧力を検出し、減筒運転時にレイトポスト噴射を行う必要があるとき、燃料噴射圧力が所定圧力以上である場合は、稼動気筒を増やすように制御するようにして、排気処理手段を有効に作動させるようにしている。
特開2004−360577号公報
前記のように、図6に示す従来のディーゼルエンジンでは、燃料がクランク角で上死点後120°程度で、Z点近傍でシリンダライナ13の内面に未燃燃料のまま接触するため、燃料のシリンダライナ13の内面への衝突によって、シリンダライナ13に付着したオイルが希釈され、スカッフや焼き付きの発生の可能性がある。
また、かかるシリンダライナ壁への燃料の衝突によるオイルの希釈は、ピストンが下がりシリンダライナの露出面積が大きい燃焼行程の後期にレイトポスト噴射を行うほど、前記オイルの希釈が発生しやすいため、レイトポスト噴射の噴射時期を進角したいが、早期に噴射してしまうと、燃焼室内のガスの温度が高いため、レイトポスト噴射した燃料が燃焼してしまうため、進角できる範囲は限られてしまう。
また、エンジンの無負荷時においても、エンジンの回転を維持するため主燃料噴射によって一定量の燃料を燃焼させる必要があり、この場合もレイトポスト噴射した燃料を進角できる範囲は少ない。
特許文献1(特開2004−360577号公報)においては、減筒運転時にレイトポスト噴射を行う必要があるとき、燃料噴射圧力が所定圧力以上である場合は、稼動気筒を増やすように制御するようにして、排気処理手段を有効に作動させるようにしているものであり、前記のように、レイトポスト噴射した燃料が燃焼をしてしまうことによる燃料の燃焼を防止する手段は示されていない。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、DPFの堆積パティキュレート、即ち煤を除去する際のレイトポスト噴射を行う場合に、レイトポスト噴射の噴射時期を早めることを可能として、燃料のシリンダライナの内面への衝突によって該シリンダライナに付着したオイルが希釈されスカッフや焼き付きの発生を防止し得る多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するもので、排気ガス通路に排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)と、複数のシリンダを備えて該シリンダ内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御可能とした燃料噴射装置とを備え、該燃料噴射装置によって主噴射後のレイトポスト噴射によってDPFに堆積した堆積パティキュレートを除去する多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、前記エンジンの負荷を検出する負荷検出器を設けるとともに、該負荷検出器の検出値が入力され前記燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する噴射シリンダ制御装置を設け、該噴射シリンダ制御装置は、前記負荷検出器の検出値により、一定負荷以下の低負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射を休止させる休止シリンダ抽出部と、抽出された休止シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。
また、本発明は、前記多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、前記エンジンの負荷を検出する負荷検出器を設けるとともに、該負荷検出器の検出値が入力され前記燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する噴射シリンダ制御装置を設け、該噴射シリンダ制御装置は、前記負荷検出器によるエンジンの負荷の検出値により、該負荷の検出値が負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させる噴射制限シリンダ抽出部と、抽出された減少噴射シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたことを特徴とする(請求項2)。
前記2発明において、好ましくは、噴射シリンダ制御装置は、前記レイトポスト噴射を行うレイトポスト噴射期間において、前記レイトポスト噴射を行うシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量を増量する(請求項3)。
また、本発明は、前記多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、前記主燃料噴射を休止するシリンダ、あるいは前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを、エンジンのサイクル毎に異なるシリンダについて繰り返すことを特徴とする(請求項4)。
本発明によれば、噴射シリンダ制御装置は、前記負荷検出器の検出値により、一定負荷以下の低負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射を休止させる休止シリンダ抽出部と、抽出された休止シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたので(請求項1)、かかるシリンダは高温になる主燃料噴射及び燃焼過程がないため、シリンダ内の温度が通常燃焼時よりも低くなり、その分だけ、レイトポスト噴射の燃料噴射時期を進角できる。
従って、レイトポスト噴射の噴射時期を、燃焼範囲を避ける着火限界までに進角できるため、レイトポスト噴射燃料がシリンダライナ壁への衝突によるオイルの希釈が少なくなり、かかるオイルの希釈によるスカッフや焼き付きの発生を防止することができる。
また、前記負荷検出器によるエンジンの負荷の検出値により、該負荷の検出値が負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させる噴射制限シリンダ抽出部と、抽出された減少噴射シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたので、(請求項2)、
かかるシリンダは高温になる主燃料噴射及び燃焼過程よりも噴射量を減少させ、かかる減少噴射でレイトポスト噴射を行うので、噴射量を減少分だけ、レイトポスト噴射の燃料噴射時期を進角できる。
かかるレイトポスト噴射の噴射時期を、前記と同様に、燃焼範囲を避ける着火限界までに進角できるため、レイトポスト噴射燃料がシリンダライナ壁への衝突によるオイルの希釈が少なくなり、かかるオイルの希釈によるスカッフや焼き付きの発生を防止することができる。
尚、この場合は、前記のように主燃料噴射を休止すると、エンジン出力が不足する場合に適用できる。
また、好ましくは、噴射シリンダ制御装置は、前記レイトポスト噴射を行うレイトポスト噴射期間において、前記レイトポスト噴射を行うシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量を増量すれば(請求項3)、主燃料噴射量を休止するシリンダ、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダにおける休止あるいは噴射量減少分によるトルク減少を、かかるシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量を増加することにより補い、トルクを一定に保持することができる。
また、前記多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、前記主燃料噴射を休止するシリンダ、あるいは前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを、エンジンのサイクル毎に異なるシリンダについて繰り返すことを特徴とするので(請求項4)、主燃料噴射量を休止するシリンダ、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを固定すると、DPF再生時に、かかる固定シリンダについてレイトポスト噴射を連続し行い、レイトポスト噴射によるオイルの希釈が発生し易い。
然るに、かかる発明によれば、レイトポスト噴射を行い該レイトポスト噴射のシリンダに噴射時期を進角する動作を、エンジンのサイクル毎に異なるシリンダについて繰り返すので、主燃料噴射量を休止するシリンダ、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを固定することがなく、レイトポスト噴射によるオイルの希釈を抑制することができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係る4サイクルディーゼルエンジンのDPF再生装置を含む全体構成を示す概略平面図である。
図1において、100はエンジン(多気筒4サイクルディーゼルエンジンで、この例では4気筒エンジンを示す)、30は該エンジン100のシリンダ、9は各シリンダ30に設けられた給気ポート、7は各給気ポート9を開閉する給気弁、8は各シリンダ30に設けられた排気ポート、6は前記各排気ポート8を開閉する排気弁である。
23は前記各給気ポート9が接続される給気マニホールド、24は前記各排気ポート8が接続される排気マニホールドである。
5は過給機(排気ターボ過給機)で、排気タービン5a及び該排気タービン5aに直結駆動されるコンプレッサ5bをそなえており、該排気タービン5aのガス入口が排気管25を介して前記排気マニホールド24に接続され、該コンプレッサ5bの空気出口が給気管26を介して前記給気マニホールド23に接続されている。
1はDPF(黒煙除去装置)で、前記排気タービン5a出口の排気管27に接続され、該排気ガス通路中の、排気ガスのパティキュレート(微小固形物)を除去する。
21は前記各シリンダ30内に燃料を噴射する燃料噴射弁、22は燃料を高圧に加圧し、この高圧燃料を所定の噴射タイミングで前記燃料噴射弁21に圧送する燃料噴射装置である。
2は詳細を後述する噴射シリンダ制御装置、3は前記エンジン100の負荷を検出する負荷検出器であり、該負荷検出器3からのエンジンの負荷の検出値は前記噴射シリンダ制御装置に入力される。
かかる構成からなる4気筒4サイクルディーゼルエンジンにおいて、図示しないクランク軸により給気カムを介して前記給気弁7が各給気ポート9を開閉し、前記クランク軸により排気カムを介して前記排気弁6が各排気ポート8を開閉する。
そして、前記過給機5のコンプレッサ5bから圧送された給気(空気)は、前記給気管26及び給気マニホールド23から各シリンダ30の給気ポート9に分配され、給気弁7の開弁によりシリンダ30内に導入される。
次いで、該シリンダ30内において、前記燃料噴射弁21からの燃料噴射によって着火燃焼がなされ、着火燃焼後の排気ガスは、前記排気弁6の開弁により排気ポート8を通って排気マニホールド24に溜められてから、排気管25を通って過給機5の排気タービン5aに送り込まれて該排気タービン5aを駆動する。
該排気タービン5aを駆動後の排気ガスは、該排気タービン5a出口の排気管27からDPF(黒煙除去装置)1に接続され、該DPF1で該排気ガス通路中の排気ガスのパティキュレート(微小固形物)を除去する。
本発明は、以上のような多気筒4サイクルエンジンにおけるDPF1の再生装置に係るものである。
図2は本発明の第1実施例にかかるDPF1の再生装置の制御ブロック図である。
図2において、3はエンジン100の負荷を検出する負荷検出器で、検出されたエンジン100の負荷は負荷設定器31で、負荷の検出値が一定負荷以下の低負荷運転域と該低負荷運転域をこえる中負荷運転域とに区分される。
前記低負荷運転域は複数のシリンダ30の中の燃料噴射時期により設定された少なくとも1シリンダの主燃料噴射を休止した場合に、エンジンの運転が可能な最低負荷で、この負荷以下の場合はエンジンの運転不能となる負荷である。前記中負荷運転域は前記低負荷運転域を超える負荷運転域である。
エンジン100の負荷の低負荷運転域においては、低負荷検出部32で低負荷の主燃料噴射を休止運転に入る。エンジン100の燃料噴射時期設定部34により設定された燃料噴射時期の複数のシリンダの中から、休止シリンダ抽出部35の抽出により、主燃料噴射を遮断する少なくとも1シリンダを抽出する。
次いで、レイトポスト噴射時期設定部37にて、前記休止シリンダにおけるレイトポスト噴射の噴射時期を設定する。この噴射時期は、図3に示す噴射時期ように、通常運転時の噴射時期に対応するシリンダ内ガス平均温度Aと、休止シリンダに対応するシリンダ内ガス平均温度Bとの差から、燃焼着火限界温度において、休止シリンダに対応するシリンダ内ガス平均温度Bの噴射時期を最大Sだけ進めても、レイトポスト噴射において主燃料噴射及び燃焼過程がなく燃料の燃焼は起こらない。
従って、レイトポスト噴射手段39においては、前記噴射時期を最大Sだけ進角して燃料噴射を行うことができる。
従って、レイトポスト噴射の噴射時期を、燃焼範囲を避けるまでに進角できるため、レイトポスト噴射燃料がシリンダライナ13壁への衝突によるオイルの希釈が少なくなり、かかるオイルの希釈によるスカッフや焼き付きの発生を防止することができる。
次に、エンジン100の負荷の低、中負荷運転域においては、中負荷検出部33において、エンジン100の噴射制限シリンダ抽出部36により設定された複数のシリンダ30の中の少なくとも1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させ、かかる減少噴射のシリンダ30においてレイトポスト噴射を行う。
レイトポスト噴射の噴射時期は、レイトポスト噴射時期設定部38にて、前記減少噴射シリンダにおけるレイトポスト噴射の噴射時期を設定する。
この噴射時期は、前記第1実施例と同様に、図3において、通常運転時の噴射時期に対応するシリンダ内ガス平均温度Aと、減少噴射シリンダに対応するシリンダ内ガス平均温度Bとの差から、減少噴射シリンダに対応するシリンダ内ガス平均温度Bの噴射時期を最大Sだけ進めても、レイトポスト噴射において主燃料噴射及び燃焼過程がなく燃料の燃焼は起こらない。
従って、レイトポスト噴射手段40においては、前記噴射時期を最大Sだけ進角して燃料噴射を行うことができる。
かかるレイトポスト噴射の噴射時期を、前記第1実施例と同様に、燃焼範囲を避けるまでに進角できるため、レイトポスト噴射燃料がシリンダライナ壁への衝突によるオイルの希釈が少なくなり、かかるオイルの希釈によるスカッフや焼き付きの発生を防止することができる。
尚、この場合は、前記のように主燃料噴射を休止すると、エンジン出力が不足する場合に好適である。
また、図4は燃料噴射量及びレイトポスト噴射のエンジンサイクル線図である。
図4において、噴射シリンダ制御装置2は、前記レイトポスト噴射を行うレイトポスト噴射期間において、前記レイトポスト噴射を行うシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量Tだけ増量する。
例えば、燃料噴射を休止するシリンダ(実施例1)、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダ(実施例2)に対し、通常運転シリンダの噴射量をTだけ増加する。
また、主燃料噴射量を休止するシリンダ(実施例1)、あるいは1シリンダの噴射量を減少させるシリンダ(実施例2)について休止あるいは噴射量減少分によるトルク減少を、かかるシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量を増加することにより補い、トルクを一定に保持することができる。
また、図5は複数シリンダの燃料噴射量及びレイトポスト噴射のエンジンサイクル線図である。
図5において、噴射シリンダ制御装置2は、1つのシリンダについて燃料噴射時期により設定された主燃料噴射を休止して、前記主燃料噴射期間後において、レイトポスト噴射のシリンダ30に噴射時期を進角してレイトポスト噴射する動作を、エンジン100のサイクル毎に異なるシリンダ30について繰り返すように構成する。
即ち、主燃料噴射量を休止するシリンダ、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを固定すると、DPF1再生時に、かかる固定シリンダについてレイトポスト噴射を連続し行い、レイトポスト噴射によるオイルの希釈が発生し易くなる。
然るに、かかる実施例によれば、通常運転シリンダと強制再生時(噴射時期を進角してのレイトポスト噴射を行う)を、シリンダ毎に随時繰り返すので、つまりエンジンのサイクル毎に異なるシリンダ30について繰り返すので、主燃料噴射量を休止するシリンダ(実施例1)、あるいは1シリンダの主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダ(実施例2)を固定することがなく、レイトポスト噴射によるオイルの希釈を抑制することができる。
本発明によれば、DPFの堆積パティキュレート即ち煤を除去する際のレイトポスト噴射を行う場合に、レイトポスト噴射の噴射時期を早めることを可能として、燃料のシリンダライナの内面への衝突によって該シリンダライナに付着したオイルが希釈されスカッフや焼き付きの発生を防止し得る多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係る4サイクルディーゼルエンジンのDPF再生装置を含む全体構成を示す概略平面図である。 本発明の第1、第2実施例にかかるDPFの再生装置の制御ブロック図である。 第1、第2実施例におけるシリンダ内ガス温度線図である。 前記第3実施例における燃料噴射量及びレイトポスト噴射のエンジンサイクル線図である。 前記第4実施例における複数シリンダの燃料噴射量及びレイトポスト噴射のエンジンサイクル線図である。 (A1)はディーゼルエンジンの主燃料噴射の場合、(A2)はレイトポスト噴射の場合を示し、(B)はシリンダ内ガスの燃焼温度の状態を示す。
1 DPF
2 噴射シリンダ制御装置
3 負荷検出器
5 過給機(排気ターボ過給機)
5a 排気タービン
5b コンプレッサ
6 排気弁
7 給気弁
8 排気ポート
9 給気ポート
21 燃料噴射弁
22 燃料噴射装置
23 給気マニホールド
24 排気マニホールド
30 シリンダ
100 エンジン(4サイクルディーゼルエンジン)

Claims (4)

  1. 排気ガス通路に排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)と、複数のシリンダを備えて該シリンダ内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御可能とした燃料噴射装置とを備え、該燃料噴射装置によって主噴射後のレイトポスト噴射によってDPFに堆積した堆積パティキュレートを除去する多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、
    前記エンジンの負荷を検出する負荷検出器を設けるとともに、該負荷検出器の検出値が入力され前記燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する噴射シリンダ制御装置を設け、該噴射シリンダ制御装置は、前記負荷検出器の検出値により、一定負荷以下の低負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射を休止させる休止シリンダ抽出部と、抽出された休止シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたことを特徴とする多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置。
  2. 排気ガス通路に排気ガス中の微小固形物を除去するDPF(黒煙除去装置)と、複数のシリンダを備えて該シリンダ内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と該燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御可能とした燃料噴射装置とを備え、該燃料噴射装置によって主噴射後のレイトポスト噴射によってDPFに堆積した堆積パティキュレートを除去する多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置において、
    前記エンジンの負荷を検出する負荷検出器を設けるとともに、該負荷検出器の検出値が入力され前記燃料噴射弁による燃料噴射時期を制御する噴射シリンダ制御装置を設け、該噴射シリンダ制御装置は、前記負荷検出器によるエンジンの負荷の検出値により、該負荷の検出値が負荷運転域のときに、前記複数のシリンダの中から少なくとも1シリンダを抽出し前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させる噴射制限シリンダ抽出部と、抽出された減少噴射シリンダの前記レイトポスト噴射の噴射時期をレイトポスト噴射燃料の着火限界まで上死点に近づけるように進角させるレイトポスト噴射時期設定部と、を備えたことを特徴とする多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置。
  3. 前記噴射シリンダ制御装置は、前記レイトポスト噴射を行うレイトポスト噴射期間において、前記レイトポスト噴射を行うシリンダ以外のシリンダの燃料噴射量を増量することを特徴とする請求項1または2に記載の多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置。
  4. 前記主燃料噴射を休止するシリンダ、あるいは前記主燃料噴射量を所定の噴射量よりも減少させるシリンダを、エンジンのサイクル毎に異なるシリンダについて繰り返すことを特徴とする請求項1または2に記載の多シリンダエンジンにおけるDPF再生装置。
JP2007323966A 2007-12-14 2007-12-14 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置 Active JP4909251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323966A JP4909251B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323966A JP4909251B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009144630A JP2009144630A (ja) 2009-07-02
JP4909251B2 true JP4909251B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=40915504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007323966A Active JP4909251B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4909251B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103603736B (zh) * 2013-11-06 2017-05-24 同济大学 一种多工作点柴油发动机及其控制方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4039500B2 (ja) * 1998-02-23 2008-01-30 株式会社デンソー 内燃機関の排気浄化装置
JP3968556B2 (ja) * 2001-07-18 2007-08-29 三菱ふそうトラック・バス株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP4062229B2 (ja) * 2003-10-08 2008-03-19 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2007016746A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Toyota Motor Corp 可変気筒エンジンの燃料噴射制御装置
JP2007032366A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009144630A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5614996B2 (ja) 内燃機関の排気ガス処理方法及び装置
EP1662101B1 (en) Exhaust emission control device of internal combustion engine
US8826650B2 (en) Exhaust gas treatment method and device for internal combustion engine
JP3876778B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP2009085053A (ja) 圧縮着火内燃機関の制御装置
US10851694B2 (en) Regeneration control device for exhaust purification device
JP3876788B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JP5103910B2 (ja) ディーゼルエンジンの排気浄化装置
JP4909251B2 (ja) 多シリンダエンジンにおけるdpf再生装置
JP2008196377A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2012128047A1 (ja) 燃焼制御装置
JP5287797B2 (ja) エンジンの制御方法及び制御装置
JP2012092788A (ja) エンジン異常燃焼時の停止制御方法
JP5701009B2 (ja) ディーゼルエンジンのトルク変動抑制制御装置及び方法
JP5673352B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US10669966B2 (en) Control device and method for diesel engine
JP6198007B2 (ja) エンジンの制御装置
JP5786468B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010077894A (ja) Dpf再生制御装置
JP6156298B2 (ja) エンジンの制御装置
JP4935426B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5464059B2 (ja) エンジンの制御方法及び制御装置
JP5983910B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射装置
JP2004183491A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011140924A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4909251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3