JP3968387B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートに関し、特に、そのシートバック背面に設けられるトレイの構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5、図6には車両用シートのシートバック1背面に設けられた従来のトレイ4の一例を示し、図5では板状トレイ4がシートバック1の背面に沿って格納されている。トレイ4を使用する場合には、図6に示すようにシートバック1背面からトレイ4を略水平姿勢へ引き起こす。このようなトレイ4の作動を可能にするために、例えば図7に示す構造が採用されている。図7において、トレイ4は後縁の長手方向両端がヒンジ部材41によりシートバック1に回動自在に結合されている。トレイ4前縁の中央下面には係合部材42が設けてある。係合部材42は長方形の角筒状に成形されており、筒内に支持脚43が通してある。支持脚43は金属棒を略U字形に成形したもので、その頂部431が上記係合部材42の筒内に位置するとともに、両脚部432の基端はシートバック1に設けたブラケット44に回動自在に結合されている。
【0003】
ブラケット44には支持脚43の回動軌跡内へ左右から突出する山形の突出部441が形成されており、トレイ4を収納する場合には、支持脚43の頂部431を係合部材42の筒内で矢印方向へ相対移動させつつ支持脚43を下方へ旋回させる(図中矢印)。旋回途中で、支持脚43は脚部432の対向間隔が突出部441によって狭くなるように変形させられ、その後、トレイ4が格納状態となる支持脚43の下方旋回端で再び脚部432が原形に復する。これによって、トレイ4を格納する際の節度感が得られる。トレイ4を使用状態とするには上記と逆方向へ支持脚43を旋回させる。この時にも突出部441による支持脚脚部43の変形により節度感が得られるとともに、脚部43の原形復帰力によってトレイ4が水平の使用姿勢に保持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のトレイでは、これを使用状態と格納状態に旋回させ保持するために多くの部材を要するためコストアップになるという問題があるとともに、トレイの使用状態でヒンジや支持脚、あるいはブラケット等の部材が露出するために見栄えが悪いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、簡易かつ安価な構造で、しかも見栄えの良いトレイを有する車両用シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明では、シートバック(1)の背面に合成樹脂製のバックボード(2)を備えるとともに、当該バックボード(2)に取り付けられ、バックボード(2)に沿う格納状態と、略水平に展開した使用状態とに保持可能な合成樹脂製のトレイ(3)とを備える車両用シートにおいて、バックボード(2)の表面に水平に延在する溝部(21)を形成し、バックボード(2)の溝部(21)内の上部または溝部(21)よりも上方の部位に溝部(21)の長手方向で間隔を空けて位置する複数の開口(22)を形成し、当該開口(22)内に溝部(21)の長手方向に沿う軸部(23)を架設し、トレイ(3)の裏面(3a)には軸部(23)に回転可能に係合する係合部(31)を形成し、トレイ(3)が格納状態のときは当該トレイ(3)により溝部(21)が覆われ、トレイ(3)が使用状態のときはその下縁(33)が溝部(21)の内面に当接することによりその状態に保持される。
【0007】
本第1発明においては、トレイを格納位置と使用位置へ回動させるのを、バックボードの開口内に設けられた軸部とこれに回転可能に係合するトレイの係合部とで実現しており、また、トレイを使用状態に保持するのもバックボードに形成した溝部にトレイの下縁を当接させて行っているから、構造簡易である。また、トレイの格納時にバックボードに形成された溝部や開口がトレイ外へ露出することがないから、見栄えが良い。
【0008】
本第2発明では、上記下縁(33)が溝部(21)の内面に当接してトレイ(3)が略水平に展開された使用状態で、トレイ(3)の手前側を下方へ押すことにより、下縁(33)を中心にして係合部(31)が軸部(23)との係合を解消するように旋回させられる。本第2発明においては、後側シートの乗員の身体がトレイの手前側に触れて、トレイを下方へ押すような力を作用させると、トレイは溝部に当接する下縁を中心にして旋回させられ、係合部と軸部の嵌合状態が解消されてトレイがバックボードから外れる。これにより、乗員の身体に大きな反力が作用するのが防止される。
【0009】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はトレイを備えた車両用シートを後方から見た斜視図である。図1において、車両用シートのシートバック1の背面には合成樹脂製の矩形バックボード2が設置されており、当該バックボード2に、以下に説明する構造で合成樹脂製の略長方形のトレイ3が取り付けられている。
【0011】
図2にはバックボード2とこれに取り付けられるトレイ3の分解斜視図を、また、図3にはトレイ3を取り付けた状態でのバックボード2の断面図を示す。バックボード2には板面の上下方向の中間位置に水平に延びる溝部21が形成されており、溝部21の断面は図3に示すように、内方へ延びる上側壁211とこれの最奥端から鋭角的に屈曲し外下方へ湾曲して延びる下側壁212とで構成されている。溝部21に沿った長手方向の三ヶ所には矩形の開口22が形成されており、この開口22は溝部21の上側壁211からその上方のトレイ2板面に及んでいる。そして、各開口22内にはこれを水平に横切って開口22の側壁間に円形の軸部23が架設されている。
【0012】
使用状態で上方を向くトレイ3の裏面3aには上記各開口22に対応させて、図2に示すようにトレイ3の前縁(格納状態では下縁)に沿う長手方向の三ヶ所に係合部31が突出形成されている。これら係合部31はその幅が上記開口22の幅よりもやや小さくなっており、係合部31の突出端311(図3)は上記軸部23の外径にほぼ等しい内径の、一部が切り欠かれた円筒状に成形されている。トレイ3の後縁(格納状態では上縁)中央に近い板面には公知の構造のフック状摘み32が設けてあり、一方、バックボード2の上縁中央には上記フック状摘み32の先端フック部321が係合可能な開口23が形成されている。
【0013】
トレイ3は係合部31の突出端311をその切欠き部を経てバックボード2の各開口22内に位置する軸部23に嵌め込むことにより、回転自在に軸部23に結合されている。そして、図3に示すように、トレイ3を、軸部23を中心に上方へ回動させてフック状摘み32のフック部321を開口25の周縁に係止させることにより、トレイ3はバックボード2に沿った起立姿勢の収納位置へ位置決めされる。この状態で、溝部21はトレイ3によって覆われ、トレイ3の背後に隠れて外部に露出しない。これにより、トレイ格納状態での意匠性が向上する。なお、フック状摘み32は内蔵するバネ部材(図示省略)によって図3の上方へ付勢されている。また、格納状態のトレイ3とバックボード2の上半部24との間に形成される空間Sを荷物収納用として使用することができる。
【0014】
トレイ3を使用する場合には、フック状摘み32を押し下げてそのフック部321と開口25周縁との係合を解消し、トレイ3全体を水平方向へ後倒回動させる。使用姿勢に至ると図3の鎖線で示すように、トレイ3の下縁33がバックボード溝部21の上側壁211と下側壁212の間の屈曲コーナ部の内面に当接してそれ以上の回動が規制され、使用状態で保持される。
【0015】
トレイ3を使用している時に、後側シートの乗員の身体がトレイ3の上縁(使用状態では手前側)に触れて、トレイ3をさらに下方へ回動させるような大きな力(図4の矢印)が作用すると、トレイ3は溝部21の内面に当接する下縁33を中心にして旋回させられ、係合部31の先端311と軸部23の嵌合状態が解消されてトレイ3がバックボード2から外れる。これにより、乗員の身体に大きな反力が作用するのが防止される。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートによれば、シートバックに設けるトレイを簡易かつ安価な構造で、しかも見栄え良く実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す車両用シートの後方斜視図である。
【図2】バックボードとトレイの分解斜視図である。
【図3】トレイを装着したバックボードの断面図で、断面部は図2のIII−III線に沿うものである。
【図4】トレイを装着したバックボードの部分拡大断面図である。
【図5】従来の車両用シートの後方斜視図である。
【図6】従来の車両用シートの後方斜視図である。
【図7】従来の車両用シートに設けるトレイの斜視図である。
【符号の説明】
1…シートバック、2…バックボード、21…溝部、22…開口、23…軸部、3…トレイ、3a…軸部、31…係合部、33…下縁。
Claims (2)
- シートバックの背面に合成樹脂製のバックボードを備えるとともに、当該バックボードに取り付けられ、バックボードに沿う格納状態と、略水平に展開した使用状態とに保持可能な合成樹脂製のトレイとを備える車両用シートにおいて、前記バックボードの表面に水平に延在する溝部を形成し、当該溝部内の上部または前記溝部よりも、上方の部位に前記溝部の長手方向で間隔を空けて位置する複数の開口を形成し、当該開口内に前記溝部の長手方向に沿う軸部を架設し、前記トレイの裏面には前記軸部に回転可能に係合する係合部を形成し、前記トレイが前記格納状態のときは当該トレイにより前記溝部が覆われ、前記トレイが前記使用状態のときはその下縁が前記溝部の内面に当接することによりその状態に保持されることを特徴とする車両用シート。
- 前記下縁が前記溝部の内面に当接して前記トレイが略水平に展開された使用状態で、前記トレイの手前側を下方へ押すことにより、前記下縁を中心にして前記係合部が前記軸部との係合を解消するように旋回させられる請求項1に記載の車両用シート。
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