JP3967597B2 - 合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ - Google Patents
合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3967597B2 JP3967597B2 JP2002016429A JP2002016429A JP3967597B2 JP 3967597 B2 JP3967597 B2 JP 3967597B2 JP 2002016429 A JP2002016429 A JP 2002016429A JP 2002016429 A JP2002016429 A JP 2002016429A JP 3967597 B2 JP3967597 B2 JP 3967597B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- lid
- mouth
- resin lid
- container body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ、更に詳しくは、容器本体内に果汁の如き内容物を充填し、そして容器本体の口頸部に蓋を装着して口頸部を密封した後に、蓋に洗浄液を噴射して口頸部の外周面及び蓋の内面(特にスカート壁の内周面)を洗浄する所謂密封後洗浄を適用するのに適した合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせに関する。
【0002】
容器本体と合成樹脂製蓋とから構成される容器内に果汁等の内容物を封入する際には、口頸部を通して容器本体内に果汁の如き内容物を充填し、しかる後に口頸部に蓋を装着して口頸部を密封している。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる容器本体の口頸部は円筒状であり、その外周面には雄螺条とその下方に位置する環状係止あごが形成されている。ポリエチレン或いはポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成される蓋は、円形天面壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁とを有する。スカート壁には周方向破断ラインが形成されており、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。主部の内面には雌螺条が形成されており、タンパーエビデント裾部の内面には係止手段が形成されている。容器本体の口頸部に蓋を被嵌して閉方向に回転せしめ、蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめ、そしてまた蓋の係止手段を口頸部の環状係止あごの下方に位置せしめることによって、口頸部に蓋が装着される。
【0003】
而して、当業者には周知の如く、口頸部を通して容器本体内に内容物を充填する際には、幾分かの内容物が溢れて口頸部の外周面に付着することが少なくない。口頸部に付着した内容物をそのままにしておくと、かかる内容物は大気に晒されている故に腐食してしまう虞がある。また、固化した内容物によって蓋が口頸部に固着され、口頸部の開封のために蓋を開方向に回転せしめることが困難になる傾向がある。そこで、例えば特開平5−65151号公報に開示されている如く、スカート壁の上部に複数個のスリットを形成し、口頸部に蓋を装着した後に蓋に洗浄液を噴射し、上記スリットを通して口頸部の外周面と蓋のスカート壁の内周面との間に洗浄液を流入せしめ、かくして口頸部の外周面及びスカート壁の内面(特にスカート壁の内周面)を洗浄している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、スカート壁の上部に複数個のスリットを形成した蓋を使用する場合、その理由はかならずしも明確ではないが、口頸部の外周面とスカート壁の内周面との間に充分な量の洗浄液を流入せしめるためには、洗浄液を相当高温、例えば70℃程度に加熱することが必要である。従って、耐熱処理が施されていない容器本体及び/又は蓋に対して適用すると、口頸部及び/又は蓋が変形され、口頸部の密封が毀損されてしまう虞が少なくない。洗浄液の流入を促進するためにスリットを比較的大きなものにせしめると、本来的にはスリットが存在しないことが望まれるスカート壁の上部に比較的大きなスリットが複数個存在することになり、蓋自体の外観が劣化され、そしてまたスリットに埃が堆積してしまうことになる。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、スカート壁の上部に複数個のスリットを形成する必要なくして、そしてまた高温の洗浄液ではなくて常温の洗浄液を使用した場合でも、容器本体の口頸部の外周面と蓋のスカート壁の内周面との間に充分な量の洗浄液を流入せしめることを可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意検討の結果、スカート壁に形成されている周方向破断ラインが周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット(細長開口)とかかるスリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成されている形態の蓋において、周方向破断ラインにおけるスリットの少なくとも一部の下面を半径方向内方に向かって上方に傾斜する傾斜面にすると、スカート壁の上部等に別個にスリットを形成する必要なくして、そしてまた高温の洗浄液ではなくて常温の洗浄液を使用した場合でも、周方向破断ラインにおけるスリットを通して充分な量の洗浄液を容器本体の口頸部の外周面と蓋のスカート壁の内周面との間に流入せしめることができることを見出した。
【0007】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂製蓋として、天面壁と該天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを有し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成された周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている合成樹脂製蓋において、
該スリットの下面の少なくとも一部は半径方向内方に向かって上方に傾斜する傾斜面である、ことを特徴とする合成樹脂製蓋が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせとして、容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせであって、該容器本体は円筒状口頸部を有し、該口頸部の外周面には雄螺条と該雄螺条の下方に位置する環状係止あごが形成されており、該合成樹脂製蓋は天面壁と該天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを有し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成された周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている組み合わせにおいて、
該容器本体の該環状係止あごの上面は半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面であり、
該合成樹脂製蓋の該スリットの下面の少なくとも一部は半径方向内方に向かって上方に傾斜する傾斜面である、ことを特徴とする組み合わせが提供される。
【0009】
好ましくは、合成樹脂製蓋における該傾斜面は水平に対して10乃至45度の傾斜角度αを有する。該スリットは軸線方向間隔が比較的大きい通常部と軸線方向間隔が比較的小さい台座部とを有し、該通常部の下面の周方向全体が該スカート壁の外面から内面まで半径方向内方に向かって上方に傾斜せしめられているのが好適である。該スリットの該通常部における半径方向内側端の軸線方向間隔は0.6乃至1.2mmであるのが好都合である。合成樹脂製蓋の該雌螺条を容器本体の該雄螺条に螺合せしめると共に該合成樹脂製蓋の該係止手段を該容器本体の該環状係止あごの下方に位置せしめて、該容器本体の該口頸部に該合成樹脂製容器蓋を装着した状態において、該スリットの該傾斜面の半径方向内側端は該環状係止あごの該傾斜面の半径方向外側端と実質上同一の高さ乃至これより上方に位置し、該スリットの上面の半径方向内側端は該環状係止あごの該傾斜面の半径方向内側端と実質上同一の高さ乃至これより下方に位置するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適実施形態について更に詳述する。
【0011】
図1には、本発明に従って構成された合成樹脂製蓋の好適実施形態が図示されている。ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から形成されている、全体を番号2で示す蓋は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する円筒状スカート壁6とを有する。天面壁4の内面には2条の環状シール壁、即ち内側環状シール壁8及び外側環状シール壁10が形成されている。更に、内側環状シール壁8と外側環状シール壁10との間には環状シール突条11が形成されている。スカート壁6には周方向破断ライン12が形成されており、スカート壁6は周方向破断ライン12よりも上方の主部14と周方向破断ライン12よりも下方のタンパーエビデント裾部16とに区画されている。スカート壁6の主部14の外周面には、そこに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状18が形成されている。主部14の内周面には雌螺条20が形成されている。この雌螺条20は周方向に間隔をおいた複数個の角度位置において切り欠かれており、軸線方向に延びる複数個の通気路22が形成されている。タンパービデント裾部16の内周面には係止手段24が形成されている。図示の実施形態においては、係止手段24は、周方向に間隔をおいてタンパーエビデント裾部16の内周面から上方に向かって半径方向内方に傾斜して突出する複数個の突出片26から構成されている。
【0012】
図1と共に図2を参照して説明を続けると、上記周方向破断ライン12は、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個(図示の場合は8個)のスリット(細長開口)28A乃至28Hとかかるスリット28A乃至28H間に位置する複数個(図示の場合は8個)の橋絡部30とから構成されている。スリット28A乃至28Hの各々の周方向長さは実質上同一であり、そしてまたスリット28A乃至28H間の間隔、従って橋絡部30の各々の周方向長さも実質上同一である。複数個のスリット28A乃至28Hのうちの直径方向に対向して位置する2個のスリット28A及び28Eの各々には、その上面32から下方に突出する略三角形状の停止片34とその下面36から上方に突出する略三角形状の停止片38とが形成されている。停止片34と停止片38とは、夫々、若干の間隔をおいて対向する当接縁34aと当接縁38aとを有する。停止片34及び38が形成されている2個のスリット28A及び28Eを除く6個のスリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hの各々には、夫々の周方向中央部において夫々の下面36から上方に突出する略矩形状の台座片40が形成されている。従って、スリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hの各々には、夫々の周方向中央部に位置する台座部42とかかる台座部42の両側に位置する通常部44とを有する。図3に明確に図示する如く、通常部44においてはスリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hの各々は比較的大きい軸線方向間隔S1を有するが、図4に明確に図示する如く、台座部42においてはスリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hの各々は比較的小さい軸線方向間隔S2を有する。後に更に詳述する如く、通常部44における軸線方向間隔S1はスカート壁6の外周面から内周面に向かって漸次減少せしめられているが、半径方向内側端において0.6乃至1.2mm程度であるのが好適である。台座部42の軸線方向間隔S2は0.2乃至0.5mm程度でよい。スリット28C及びスリット28Gにおける台座片40の周方向両側面は略半径方向に延びているが、スリット28B、28D、28F及び28Hにおける台座片40の周方向両側面は周方向外方に向かって半径方向内方に傾斜せしめられており、台座片40の周方向両側部は周方向外方に向かって厚さが漸次低減せしめられている。かかる厚さの低減は、図1において紙面に垂直な方向で図2においては上下方向である型開方向に相互に移動せしめられる割型を移動せしめて射出成形型から成形品、即ち蓋2を取り出す際の所謂無理抜きを低減せしめるためのものであり、スリット28B、28D、28F及び28Hにおける台座片40の片側面は上記型開方向に対して実質上垂直に延び他側面は上記型開方向に対して実質上平行に延びている。
【0013】
図1乃至図4、特に図3及び図4を参照して説明を続けると、本発明においては、スリット28A乃至28Hの下面36の少なくとも一部は半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面であることが重要である。図示の実施形態においては、スリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hにおける通常部44の下面36の周方向全体が、スカート壁6の外周面から内周面まで半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面である。また、スリット28B、28D、28F及び28Hにおける台座部42においても、台座片40の傾斜両側面の半径方向外側に位置する下面36もスカート壁6の外周面から台座片40の両側面まで半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面せしめられている。更に、スリット28A及び28Eの下面36(係止片38が係止されている部分を除く)の周方向全体も、スカート壁6の外周面から内面まで半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面である。スリット28A乃至28Hの下面36の傾斜角度αは10乃至45度程度であるのが好ましく、特に15乃至40度であるのが好ましい。スリット28A乃至28Hの上面32は実質上水平面である。所望ならば、上面32の少なくとも一部も半径方向内側に向かって下方に或いは上方に傾斜する傾斜面にせしめることもできる。スリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hに形成されている台座片40の上面は実質上水平に延在せしめられている。
【0014】
図5には容器本体の口頸部46に蓋2を装着して口頸部46を密封した状態を図示している。ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる容器本体の口頸部46は、実質上円筒形状であり、その上端面は開放されている。口頸部46の外周面には、雄螺条48、この雄螺条48の下方に位置する環状係止あご50、及び環状係止あご50の下方に位置する環状ネックリング52が形成されている。環状係止あご50は半径方向内方に向かって上方に傾斜して円弧状に延びる湾曲傾斜面である上面50a、略鉛直に延びる外周面50b及び実質上水平に延びる下面50cを有する(図3も参照されたい)。雄螺条48を周方向に間隔をおいた複数個の位置にて切り欠いて軸線方向に延びる複数個の通気路(図示していない)を形成するのが好ましい。かような口頸部46を有する容器本体の構成自体は周知の形態であり、それ故に容器本体についての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0015】
容器に果汁の如き内容物を封入する際には、口頸部46を通して容器本体内に内容物を充填する。しかる後に、図5に図示する如く、容器本体の口頸部46に蓋2を装着する。この際には、口頸部46に蓋2を被嵌し、蓋2を閉方向(図5において上方から見て時計方向)に回転せしめる。かくすると、口頸部46の雄螺条48に蓋2の雌螺条20が螺合せしめられ、蓋2は回転に応じて下降せしめられる。雄螺条48と雌螺条20とが充分に螺合せしめられると、蓋2のタンパーエビデント裾部16に形成されている係止手段24が弾性的に変形せしめられて口頸部46の環状係止あご50を通過し、しかる後に弾性的に復元して環状係止あご50に係止せしめられる。タンパーエビデント裾部16の係止手段24が環状係止あご50を通過する際には、タンパーエビデント裾部16の閉方向への回転及び下降に対して相当な抵抗が加えられるが、タンパーエビデント裾部16がスカート壁6の主部14に対して相対的に開方向(図5において上方から見て反時計方向)に回転せしめられると、周方向破断ライン12におけるスリット28A及び28Eに配設されている停止片34の当接縁34aに停止片38の当接縁38aが当接し、スカート壁6の主部14から停止片34及び38を介してタンパーエビデント裾部16に閉方向の回転力が伝えられ、またタンパーエビデント裾部16がスカート壁6の主部14に対して相対的に上方に移動せしめられると、周方向破断ライン12におけるスリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hに配設されている台座片40がスリット28B、28C、28D、28F、28G及び28Hの上面32に当接し、スカート壁6の主部14から台座片40を介してタンパーエビデント裾部16に下方向の力が伝えられ、それ故に口頸部46に蓋2を装着する際に周方向破断ライン12における橋絡部30が破断されてしまうことが充分確実に防止される。口頸部46に蓋2が所要とおりに装着されると、図5に明確に図示する如く、蓋2の天面壁4の内面に形成されている内側環状シール壁8、外側環状シール壁10及び環状シール突条11が、夫々、口頸部46の内周面、外周面及び頂面に密接せしめられ、これによって口頸部46が密封される。
【0016】
而して、口頸部46を通して果汁の如き内容物を容器本体内に充填する際には、口頸部46の外周面に幾分かの内容物が飛散付着する傾向がある。そこで、容器本体の口頸部46に蓋2を装着した後に、口頸部46の外周面及びこれに接触乃至近接せしめられる蓋2の内周面を洗浄することが必要である。かかる洗浄の際には、図5に簡略に図示する如く、口頸部46に装着された蓋2、特にそのスカート壁6の周方向破断ライン12の領域に、適宜のノズル54から常温水でよい洗浄液56を噴射すればよい。本発明に従って構成された蓋2によれば、スカート壁6の周方向破断ライン12におけるスリット28A乃至28Hの下面36が少なくとも部分的に半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面である故に、周方向破断ライン12に噴射された洗浄液56はスリット28A乃至28Hを通ってスカート壁6の内周面と口頸部46の外周面との間に進入し、この際にはスリット28A乃至28Hの下面に存在する傾斜面の案内作用によって半径方向上方に指向される。従って、スカート壁6の内周面と口頸部46の内周面との間に進入し、次いで上方に、例えばスカート壁6の内周面に形成されている通気路22(雌螺条20の切り欠き)及び/又は口頸部46の外周面に形成されている通気路(雄螺条48の切り欠き)を通って流動し、しかる後に口頸部46の外周面及びスカート壁6の内周面に沿って流下し、スカート壁6の内周面と口頸部46の外周面との間から流出する。かくして、口頸部46の外周面及び蓋2の内面(特にスカート壁6の内周面)が効果的に洗浄される。
【0017】
周方向破断ライン12におけるスリット28A乃至28Hに噴射された洗浄液56を一層効果的に上方に指向せしめるためには、口頸部46に蓋2を装着した状態において、スリット28A乃至28Hの傾斜せしめられた下面の半径方向内側端が、口頸部46における環状係止あご50の湾曲傾斜面である上面50aの半径方向外側端と実質上同一の高さ乃至これより上方に位置せしめられているのが好適である。また、スリット28A乃至28Hの上面32は、口頸部46における環状係止あご50の湾曲傾斜上面50aの半径方向内側端と実質上同一の高さ乃至これより下方に位置せしめられているのが好適である。かような場合には、口頸部46における環状係止あご50の湾曲傾斜上面50aによっても、スカート壁6の内周面と口頸部46の外周面との間に流入した洗浄液56が上方に指向せしめられる。
【0018】
図5に図示する様式においては、口頸部46に蓋2が装着された容器本体を正立状態にせしめて蓋2に洗浄液56を噴射しているが、所望ならば、口頸部46に蓋2が装着された容器本体を横倒し状態にせしめて或いは倒立状態にせしめて蓋2に洗浄液56を噴射することもできる。
【0019】
口頸部46を開封して容器本体内の内容物を消費する際には、蓋2を開方向(図5において上方から見て反時計方向)に回転せしめればよい。かくすると、蓋2の雌螺条20が口頸部46の雄螺条48に沿って移動せしめられる故に、蓋2は回転と共に上昇せしめられるが、蓋2のタンパーエビデント裾部16は、その内周面に配設されている係止手段24が口頸部46の環状係止あご50に係止されている故に、上昇が阻止されている。それ故に、スカート壁6の周方向破断ライン12に、更に詳細にはその橋絡部30に相当な応力が生成され、橋絡部30が破断される。しかる後においては、周方向破断ライン12の破断によってスカート壁6の主部14から切り離されたタンパーエビデント裾部16を口頸部46に残留せしめて、蓋2のタンパーエビデント裾部16以外の部分は回転と共に上昇せしめられて口頸部46から離脱され、かくして口頸部46が開封される。図示の実施形態においては、上述したとおり口頸部46を開封する際には、タンパーエビデント裾部16がスカート壁6の主部14から切り離されて口頸部46に残留せしめられるが、所望ならば、周方向破断ラインにおける橋絡部の少なくとも1個は破断されることなく維持され、タンパーエビデント裾部に配設されている軸線方向破断ラインが破断されてタンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状に展開され、タンパーエビデント裾部も口頸部から離脱せしめられる形態の蓋にも本発明を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、スカート壁の上部に複数個のスリットを形成する必要なくして、そしてまた高温の洗浄液ではなくて常温の洗浄液を使用した場合でも、容器本体の口頸部の外周面と蓋のスカート壁の内周面との間に充分な量の洗浄液を流入せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された蓋の好適実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図。
【図3】図1の蓋の周方向破断ラインにおけるスリットの通常部を示す断面図。
【図4】図1の蓋の周方向破断ラインにおけるスリットの台座部を示す断面図。
【図5】図1の蓋を容器本体の口頸部に装着した状態を、一部を断面で示す正面部。
【符号の説明】
2:蓋
4:天面壁
6:スカート壁
12:周方向破断ライン
14:スカート壁の主部
16:タンパーエビデント裾部
28A:スリット
28B:スリット
28C:スリット
28D:スリット
28E:スリット
28F:スリット
28G:スリット
28H:スリット
30:橋絡部
32:スリットの上面
34:停止片
36:スリットの下面
38:停止面
40:台座片
42:台座部
44:通常部
46:容器本体の口頸部
50:環状係止あご
50a:環状係止あごの上面
56:洗浄液
Claims (8)
- 天面壁と該天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを有し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成された周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている合成樹脂製蓋において、
該スリットの下面の少なくとも一部は半径方向内方に向かって上方に傾斜する傾斜面である、ことを特徴とする合成樹脂製蓋。 - 該傾斜面は水平に対して10乃至45度の傾斜角度αを有する、請求項1記載の合成樹脂製蓋。
- 該スリットは軸線方向間隔が比較的大きい通常部と軸線方向間隔が比較的小さい台座部とを有し、該通常部の下面の周方向全体が該スカート壁の外面から内面まで半径方向内方に向かって上方に傾斜せしめられている、請求項1又は2記載の合成樹脂製蓋。
- 該スリットの該通常部における半径方向内側端の軸線方向間隔は0.6乃至1.2mmである、請求項3記載の合成樹脂製蓋。
- 容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせであって、該容器本体は円筒状口頸部を有し、該口頸部の外周面には雄螺条と該雄螺条の下方に位置する環状係止あごが形成されており、該合成樹脂製蓋は天面壁と該天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを有し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個の橋絡部とから構成された周方向破断ラインが形成されており、該スカート壁は該周方向破断ラインよりも上方の主部と該破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されており、該主部の内周面には雌螺条が形成され、該タンパーエビデント裾部の内周面には係止手段が形成されている組み合わせにおいて、
該容器本体の該環状係止あごの上面は半径方向内側に向かって上方に傾斜する傾斜面であり、
該合成樹脂製蓋の該スリットの下面の少なくとも一部は半径方向内方に向かって上方に傾斜する傾斜面である、ことを特徴とする組み合わせ。 - 該合成樹脂製蓋の該雌螺条を該容器本体の該雄螺条に螺合せしめると共に該合成樹脂製蓋の該係止手段を該容器本体の該環状係止あごの下方に位置せしめて、該容器本体の該口頸部に該合成樹脂製蓋を装着した状態において、該スリットの該傾斜面の半径方向内側端は該環状係止あごの該傾斜面の半径方向外側端と実質上同一の高さ乃至これより上方に位置する、請求項5記載の組み合わせ。
- 該スリットの上面の半径方向内側端は該環状係止あごの該傾斜面の半径方向内側端と実質上同一の高さ乃至これより下方に位置する、請求項5又は6記載の組み合わせ。
- 該スリットの該傾斜面と該環状係止あごの該傾斜面とは水平に対して10乃至45度の傾斜角度αを有する、請求項5から7までのいずかに記載の組み合わせ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016429A JP3967597B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002016429A JP3967597B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003221050A JP2003221050A (ja) | 2003-08-05 |
| JP3967597B2 true JP3967597B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=27742741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002016429A Expired - Fee Related JP3967597B2 (ja) | 2002-01-25 | 2002-01-25 | 合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3967597B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2417240B (en) * | 2004-08-20 | 2007-09-26 | Beeson & Sons Ltd | Container closure assembly with internal neck thread |
| JP4759295B2 (ja) * | 2005-03-22 | 2011-08-31 | 日本クラウンコルク株式会社 | 合成樹脂製キャップ |
-
2002
- 2002-01-25 JP JP2002016429A patent/JP3967597B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2003221050A (ja) | 2003-08-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5574582B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP5215798B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP6373099B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋及びこれと容器との組み合わせ | |
| CN103153804A (zh) | 改进的显示开封的封闭件和包装 | |
| JP2011111193A (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP5330921B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP3967597B2 (ja) | 合成樹脂製蓋及び容器本体と合成樹脂製蓋との組み合わせ | |
| JP5330922B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP6534501B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP5298350B2 (ja) | 合成樹脂製蓋と容器本体とから構成された容器 | |
| JP5762089B2 (ja) | 容器蓋 | |
| JP2009102074A (ja) | 容器本体と容器蓋間の洗浄方法 | |
| JP4909550B2 (ja) | ポリエステル樹脂製ボトル | |
| JP2003261158A (ja) | 容器本体及び容器本体と合成樹脂製蓋との組合せ | |
| JP6393497B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP3825078B2 (ja) | タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋 | |
| JP6017112B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋と容器との組み合わせ | |
| JP4799145B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP4286007B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
| JP4098797B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP4698881B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JPS61217358A (ja) | ピルフア−プル−フ特性を有する容器と蓋の組合せ | |
| JP6254427B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP2017218194A (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
| JP5912247B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041115 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061010 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061121 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070112 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070508 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070531 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3967597 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608 Year of fee payment: 4 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 5 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |