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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
【0003】
油中水型乳化化粧料は、水中油型乳化化粧料に比べて温度安定性や経時安定性が悪いという欠点があった。例えば、低温において水滴の凝集による連続相である油相の分離が生じやすく、また高温では水滴の合一により粒子径が増大し、下層に沈降してしまい上層部が油相のみとなる油相分離といった現象が生じやすい。そして油中水型乳化化粧料に関する発明としては、特開昭61−129033号、特開昭61−245836号等に水膨潤性粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とで処理して得られる有機変性粘土鉱物を応用した油中水型乳化化粧料が開示されている。しかし、前記の油中水型乳化化粧料はまだ満足のいく安定性のものではない。また、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを化粧料に応用する例としては、特開昭54−26336号がある。これは、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムの微粒子を特定量基礎化粧料に配合すると、原料臭や体臭を吸収除去し、かつ油脂やビタミンAの酸化変質を未然に防止し、しかも、すべすべした肌感を与えることが開示されている。しかし、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムが油中水型乳化化粧料の安定性に寄与するということはどこにも開示されていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、かかる実情に鑑み鋭意検討した結果、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを配合することにより温度安定性、経時安定性に優れた油中水型乳化化粧料を生成しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを配合した温度安定性、経時安定性に優れた油中水型乳化化粧料を提供するものである。
【0006】
本発明で含水ケイ酸アルミニウムナトリウムの配合量は、クリーム、乳液等の剤形により異なり、特に限定されないが、好ましくは0.1〜8%、より好ましくは0.5〜5%である。0.1%以下では効果の発現が見られず、8%以上では使用感が重くなり、好ましくない。本発明の油中水型乳化化粧料の製造方法は、特に限定されず常温でも加熱乳化も可能である。
【0007】
本発明に用いられる非イオン界面活性剤としては、HLB値が2〜16の範囲に存し、3〜12のものが好適である。例えば、モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2- エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類; モノステアリン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル; モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類; ステアリン酸メチルグルコシド、ステアリン酸エチルグルコシド、ステアリン酸プロピルグルコシド、オレイン酸メチルグルコシド等の脂肪酸アルキルグルコシド; 硬化ヒマシ油誘導体; グリセリンアルキルエーテル; POEソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレート、POE-ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類; POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類; POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類; POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類; POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類; POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類; POE・POPのブロック重合等のプルロニック型類; POE・POPセチルエーテル、POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類; テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類; POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体; POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体; ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド; POEプロピレングリコール脂肪酸エステル; POEアルキルアミン; POE脂肪酸アミド;ショ糖モノステアレート、ショ糖ジステアレート、ショ糖トリステアレート等のショ糖脂肪酸エステル; POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物; アルキルエトキシジメチルアミンオキシド; トリオレイルリン酸; ポリエーテル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。本発明の油中水型乳化化粧料に使用される成分の油性物質としては、油脂、ロウ類、炭化水素油、エステル類、シリコーン油、フルオロシリコン油、パーフルオロポリエーテル油等、公知の皮膚化粧用油性物質であれば、どんなものでもよく、例えば、液体油脂としては、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等がある。固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等がある。ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ等がある。炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等がある。合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2- エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2- ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2- エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2- ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル -L-グルタミン酸 -2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2- ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等がある。シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン; デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン; 3次元網目構造を形成しているシリコン樹脂、シリコンゴム等が油として挙げられる。本発明の油中水型乳化化粧料には、前記成分以外に必要に応じ、本発明の効果を失わない範囲で、通常化粧料に用いられる各種原料を使用できる。例えば、低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等がある。保湿剤として又水相の界面張力を下げる目的で使用する多価アルコールは、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等がある。その他保湿剤としてソルビトール、キシリトール、マルチトール、マルトース、D-マンニット、エリスリトール、トレハロース、水アメ、ブドウ糖、果糖、乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸塩、グルコサミン、シクロデキストリン等がある。水溶性高分子としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド(褐藻エキス)、ローカストビーンガム等の植物系高分子; キサンタンガム、ジェランガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子; コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子; カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子; メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子; アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子; ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子; ポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子; ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子; ポリエチレンイミン; カチオンポリマー; ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子が等がある。薬剤(遊離物、酸または塩基の塩の型、エステル型も含む)としては、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸 DL-α- トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、ビタミンD2 (エルゴカシフェロール)、ビタミンD3 、dl- α- トコフェロール、酢酸dl- α- トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸、アラントイン、グリチルレチン酸、アズレン等の坑炎症剤、アルブチン、アスコルビン酸マグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム等の美白剤、酸化亜鉛、タンニン酸、ミョウバン等の収斂剤、L−メントール、カンフル等の清涼剤やイオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−オリザノール等がある。各種の抽出液としては、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、キャロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグリマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液等がある。その他、安息香酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、サリチル酸、フェノキシエタノール等の防腐剤、α-トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸等のキレート剤、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、2-フェニル-5- メチルベンゾキサゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル) ベンゾトリアゾール、4-tert- ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン等紫外線吸収剤、2-アミノ-2- メチル-1- プロパノール、2-アミノ-2- メチル-1,3- プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl- リンゴ酸、およびこれらの塩、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等のpH調整剤、体質顔料、着色顔料、光揮性顔料、有機粉体、疎水化処理粉体、親水化処理粉体、タール色素、油性ゲル化剤、香料、殺菌剤等を使用できる。これらはそれぞれ単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0008】
【実施例】
以下に本発明を、実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。例中、%は重量%である。
【0009】
実施例1 クレンジングクリーム(1)流動パラフィン 29.0%(2)セスキオレイン酸ソルビタン 2.0(3)イソステアリン酸ポリグリセリル 1.0(4)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 1.0(5)香料 0.2(6)グリセリン 4.0(7)パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.3(8)精製水 62.8(4)を(1)〜(3)に均一に分散し、(5)を加え、常温で(6)〜(8)を徐々に加え、乳化してクレンジングクリームを得た。
【0010】
実施例2 ナイトクリーム(1)スクワラン 30.0%(2)ラノリン 1.0(3)マイクロクリスタンワックス 1.0(4)イソステアリン酸トリグリセライド 3.0(4)パラヒドロキシ安息香酸ブチル 0.3(5)香料 0.1(6)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 3.0(7)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1(8)1、3−ブチレングリコール 7.0(9)精製水 54.2(1)〜(5)を加熱溶解し、(6)を添加して均一に分散し、(7)〜(9)を徐々に添加して乳化し、充分攪してから30℃まで冷却してナイトクリームを得た。
【0011】
実施例3 モイスチャークリーム (1)スクワラン 20.0%(2)セチルイソオクタノエート 8.5(3)トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.5(4)香料 0.1(5)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 0.5(6)パラオキシ安息香酸エチル 0.3(7)プロピレングリコール 5.0(8)精製水 63.1(1)〜(4)を加熱溶解し、(5)を添加して均一に分散し、(6)〜(8)を徐々に添加して乳化し、充分攪してから30℃まで冷却してモイスチャークリームを得た。
【0012】
実施例4 ファンデーション(1)流動パラフィン 19.0%(2)セチルイソオクタノエート 10.0(3)ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 3.0(4)香料 0.1(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2(6)酸化チタン 15.0(7)カオリン 5.0(8)タルク 3.0(9)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 5.0(10)着色顔料 1.0(11)グリセリン 4.0(12)精製水 34.7(1)〜(3)を室温下で混合分散し、あらかじめ油相を製造しておく。(5)〜(12)を70℃で分散混合してから油相へディスパーしながら徐々に加え、充分均一に混合攪拌してから(4)を添加してさらに混合して目的のファンデーションを得た。
【0013】
実施例5 下地クリーム(1)スクワラン 23.0%(2)環状シリコーン 20.0(3)マイクロクリスタンワックス 2.0(4)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 0.7(5)イソステアリン酸ポリグリセリル 2.5(6)セチルジメチコンコポリオール 1.0(7)パラオキシ安息香酸ブチル 0.2(8)酸化チタン 1.0(9)着色顔料 0.1(10)ジプロピレングリコール 5.0(11)精製水 44.5実施例3に準じて目的の下地クリームを得た。
【0014】
実施例6 サンスクリーンローション (1)2エチルヘキシル−p−ジメチルアミノベンゾエート 3.0%(2)環状シリコーン 20.0(3)含水ケイ酸アルミニウムナトリウム 4.0(5)イソステアリン酸ポリグリセリル 2.0(6)セチルジメチコンコポリオール 1.5(7)パラヒドロキシ安息香酸エチル 0.2(8)香料 0.1(9)シリコン処理微粒子酸化チタン 5.0(10)1、3−ブチレングリコール 5.0(11)硫酸マグネシウム 1.0(12)精製水 58.2(1)〜(9)を均一に分散し、(10)〜(12)を徐々に添加して乳化し、目的のサンスクリーンローションを得た。実施例1〜6は経時安定性および温度安定性に優れた化粧料であった。
【0015】
【発明の効果】
本発明の油中水型乳化化粧料は、従来の油中水型乳化化粧料に比較して温度安定性及び経時安定性の著しく向上したものであって、各種香・化粧料に好適に使用可能なものである。以下に実験によって詳しく説明する。
【0016】
実験例1実施例1の処方中の含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを精製水(比較例1)、タルク(含水ケイ酸マグネシウム;比較例2)、セリサイト(含水ケイ酸アリミニウムカリウム;比較例3)、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(比較例4)に変更してベースを調製して1ヶ月後の温度安定性、経時安定性を目視にて判断した。その結果を【表1】に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003966974
【表1】に示す通り、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを配合したクレンジングクリームが経時安定性、温度安定性の優れた化粧料であった。
【0018】
実験例2実施例2の処方中の含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを0.05〜10%の量で調製し、常温、40℃、5℃における1ヶ月後のベース状態を観察した。尚精製水により100に調整した。
【0019】
【表2】
Figure 0003966974
【表2】に示す通り、含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを0.1〜8.0%配合したナイトクリームは経時安定性、温度安定性とも安定な結果を得た。尚10%配合したベースはベースがクリームの状態でなく使用性に欠けるものであった。

Claims (2)

  1. 含水ケイ酸アルミニウムナトリウムを配合したことを特徴とする油中水型乳化化粧料
  2. 含水ケイ酸アルミニウムナトリウムの配合量が0.1〜8%であることを特徴とする請求項1の油中水型乳化化粧料
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