JP3964747B2 - 稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法に関し、詳しくは、可燃ガス等の圧力流体の貯蔵タンクにおけるノズルに装着された圧力計,温度計等の付設機器を、貯蔵タンクに圧力流体が貯蔵された稼働状態である加圧下において、安全且つ確実に回収・復旧することができる稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のタンク設備において、設備の運転中にノズルから弁を取り外し弁の点検を行うことができるようにしたものとしては、図24及び図25に示すような低温タンクのノズルフランジ面のシール方法が知られており、これを図示にしたがって説明すると、先ず、弁aの回収工法の第1工程(イ)は、弁aとノズルbの連結ボルトcを対向する2本を残して他の連結ボルトcを取り外す工程であり、第2工程(ロ)は、簡易クランプ具dにより弁aとノズルbの対向位置をクランプして残りの2本の連結ボルトcを取り外す工程であり、第3工程(ハ)は、弁aとノズルbのクランプ位置を中心にして弁aとノズルbの外周に、テフロン製フィルムからなるシールカバーeを気密に取り付けた後に、不活性ガス封入ノズルfと不活性ガス注入管gをシールカバーeに気密に貫通して、不活性ガス封入ノズルfにより不活性ガスを低温タンクhの内圧より若干高い圧力に封入する工程であり、第4工程(ニ)は、シールカバーeの外側からの操作で簡易クランプ具dを取り外し、弁aを持ち上げて弁aとノズルbの間に隙間iを形成させ、不活性ガス注入管gを隙間iに挿入して不活性ガスを低温タンクhの内圧より若干高い圧力に注入する工程であり、第5工程(ホ)は、不活性ガス注入管gを残したままシールカバーeを取り外し、閉止板jをノズルbに速やかにボルト止めする工程であり、第6工程(ヘ)は、弁aを配管kから取り外して回収する工程である。
【0003】
次に、弁aの復旧工法の第1工程(イ)は、点検あるいは修理された弁aを新しいガスケットに取り替えて配管kに取り付ける工程であり、第2工程(ロ)は、不活性ガス注入管gにより不活性ガスを低温タンクh内に注入しながら、ボルトを取り外して閉止板jをずらし、ノズルbのガスケット面を清掃して新しいガスケットに取り替える工程であり、第3工程(ハ)は、弁aとノズルbの外周にシールカバーeを気密に取り付け、不活性ガス封入ノズルfにより不活性ガスを封入し、不活性ガス注入管gによる不活性ガスの注入を停止する工程であり、第4工程(ニ)は、不活性ガス注入管gをノズルbから退避させ、弁aをノズルbに合わせてシールカバーeの外側からの操作で簡易クランプ具dにてクランプする工程であり、第5工程(ホ)は、シールカバーeを取り外し、弁aとノズルbを連結ボルトcで締め付け、簡易クランプ具dを取り外して弁aをノズルbに復旧する工程である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の低温タンクのノズルフランジ面のシール方法は上述のように構成されており、弁aの回収工程においては、シールカバーeを取り外した後に、閉止板jをノズルbに速やかにボルト止めし、弁aの復旧工程においては、シールカバーeを取り付ける前に、ボルトを取り外して閉止板jをずらすものであって、閉止板jの取り付け及び取り外しに際しては、シールカバーeを使用しないものであり、しかも、弁aの復旧工程におけるノズルbのガスケット面の清掃及び新しいガスケットの取り替えを、閉止板jを取り外した状態で行うため、危険を伴うという不都合があった。
【0005】
また、弁aとノズルbに対する簡易クランプ具dの弁aの回収工程におけるクランプ又は弁aの復旧工程における取り外しをシールカバーeの外側から操作し、このためにシールカバーeはテフロン製フィルムにより構成されているものであるから、簡易クランプ具dのクランプ又は取り外しに際し、その操作がし難いばかりでなく、その操作にあたってシールカバーeの変形によりシールカバーe内の圧力に変動をきたし、シールカバーeの気密性及び耐久性を損なうため、危険を伴うという不都合もあった。
【0006】
本発明は、上記従来の技術における不都合を解決するもので、可燃ガス等の圧力流体の貯蔵タンクにおけるノズルに装着された付設機器を、貯蔵タンクに圧力流体が貯蔵された稼働状態である加圧下において、安全且つ確実に回収・復旧することができる稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、稼働タンクにおけるノズルに装着されたタンク周辺に付設されている機器を回収する工法であって、ノズルと付設機器とのフランジを連結している連結ボルトを仮締治具と交換して、仮締治具によりノズルと付設機器とを仮締結する第1工程と、ノズル軸心を境界とした複数分割型の内部を透視可能なノズルチャンバーによりノズルを包囲するにあたり、ノズルチャンバーに気密に貫通された付設機器保持治具により付設機器を保持させると共に、拡径可能な密封栓をノズルの開口へ誘導して嵌合させるためのノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓誘導治具に密封栓を装着させた後に、ノズルチャンバーをノズルへ着脱可能に気密装着する第2工程と、仮締治具をノズルチャンバーに気密に貫通された解離治具により解離すると共に、付設機器保持治具を引き寄せて付設機器をノズルから離脱する第3工程と、密封栓誘導治具に装着された密封栓を密封栓誘導治具により誘導してノズルの開口へ嵌合する第4工程と、ノズルの開口へ嵌合されている密封栓をノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓拡径治具により拡径させてノズルの開口を密閉する第5工程と、ノズルチャンバーをノズルから取り外すと共に、ノズルの開口を密閉している密封栓から密封栓誘導治具を解離し、付設機器を回収する第6工程と、を含むものである。
【0008】
請求項1に記載された発明によれば、第1工程として、ノズルと付設機器とを連結している連結ボルトを仮締治具と交換して仮締結し、第2工程として、複数分割型の内部を透視可能なノズルチャンバーに貫通された付設機器保持治具により付設機器を保持させると共に、ノズルチャンバーに貫通された密封栓誘導治具に拡径可能な密封栓を装着させた後に、ノズルチャンバーをノズルへ気密装着し、第3工程として、仮締治具をノズルチャンバーに気密に貫通された解離治具により解離すると共に、付設機器保持治具を引き寄せて付設機器をノズルから離脱し、第4工程として、密封栓を密封栓誘導治具により誘導してノズルの開口へ嵌合し、第5工程として、密封栓をノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓拡径治具により拡径させてノズルの開口を密閉し、第6工程として、ノズルチャンバーをノズルから取り外すと共に、密封栓から密封栓誘導治具を解離することにより、付設機器を回収することができ、復旧工程として、ノズルのフランジ面のガスケットを取り替えた後に、密封栓回収工程を経てノズルに修理あるいは交換された付設機器を装着することにより、付設機器を復旧することができる。
【0009】
したがって、付設機器の回収作業はもとより、特に、ノズルへの密封栓の取り付け作業をノズルチャンバー内で外部操作により行うことができるため、安全に作業を行うことができる。しかも、第2工程のノズル包囲工程におけるノズルチャンバーをノズルへ装着してから、第6工程の付設機器回収工程におけるノズルチャンバーをノズルから取り外すまでの間は、付設機器はノズルチャンバーに貫通された付設機器保持治具により保持されていると共に、密封栓はノズルチャンバーに貫通された密封栓誘導治具に装着されているから、非常の際における作業中断時に、密封栓を密封栓誘導治具により元の位置に移動させることができると共に、付設機器を付設機器保持治具によりノズルの元の位置に移動させることができ、ノズルチャンバーに貫通された解離治具を逆操作することにより、付設機器をノズルに仮締治具で再仮締結することによって、作業中断時における復旧作業が可能となり、施工の安全性を確保することができる。また、密封栓をノズルの開口に嵌合により密閉された状態で、ノズルのフランジ面のガスケットの取り替え作業を行うことができるため、安全且つ容易にガスケットの取り替え作業を行うことができる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、仮締治具は、締結軸が雄ねじと雌ねじとにより螺合された二分割型であると共に、付設機器側の分割締結軸には付設機器フランジと係合している共回り防止治具に係合された角形頭部が形成され、ノズル側の分割締結軸には角穴付頭部が形成されており、角穴付頭部を回動操作する解離治具によりノズル側の分割締結軸を回動させて仮締治具を解離するものである。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、仮締治具をノズルチャンバーに気密に貫通された解離治具により解離するにあたり、ノズル側の分割締結軸に形成された角穴付頭部の角穴に解離治具を係合させて回動操作するのであるが、付設機器側の分割締結軸に形成された角形頭部は付設機器フランジと係合している共回り防止治具に係合されているから、解離治具によるノズル側の分割締結軸の回動により付設機器側の分割締結軸が共回りすることがないので、仮締治具を容易に解離することができ、しかも、解離により二分割された仮締治具は、各分割締結軸が共回り防止治具と解離治具とに係合されて移動することがないから、非常の際における作業中断時に、ノズルと付設機器とを仮締治具により再仮締結することができ、施工の安全性を確保することができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、密封栓誘導治具は、ノズルチャンバーの対向壁に対設された誘導レールと、ノズルチャンバーに気密に貫通された操作ロッドにより移動される誘導レールに架設された搬送具とからなり、搬送具に着脱可能に装着させた密封栓を、操作ロッドにより移動させながら誘導レールによりノズルの開口へ誘導して嵌合させるものである。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、誘導レールに架設され且つ密封栓を装着した搬送具を、ノズルチャンバーに気密に貫通された操作ロッドにより移動させながら誘導レールによりノズルの開口へ誘導させることにより、ノズルチャンバーの外部操作により密封栓をノズルの開口へ嵌合させることができる。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明において、密封栓は、密封栓拡径治具によって回動されるウオームとウオームギヤーと、ウオームギヤーと一体に回動する駆動軸と、駆動軸の回動により接近・離反自在な対向する円盤状の密封栓本体と、対向する密封栓本体に嵌合するリング状の弾性シールとからなり、リング状の弾性シールは対向する各密封栓本体の外周縁に対向して形成された外方に広がるテーパ面に跨って嵌合されており、ウオームを回動操作する密封栓拡径治具によりテーパ面を接近させることによって、リング状の弾性シールを拡径させてノズルの開口を密閉するものである。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、密封栓のウォームをノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓拡径治具により回動操作することにより、ウォームと噛合しているウオームギヤーにより回動される駆動軸によって、対向する円盤状の密封栓本体の外周縁に対向して形成されたテーパ面を接近させ、テーパ面に嵌合されているリング状の弾性シールを拡径させることにより、ノズルチャンバーの外部操作によりノズルの開口を密閉することができ、しかも、密封栓拡径治具によるノズルの密閉作業は、密封栓誘導治具に密封栓を装着させた状態で行うことができるから、非常の際における作業中断時に、密封栓拡径治具によりウォームを逆回動操作してリング状の弾性シールを縮径させ、密封栓誘導治具により密封栓を元の位置に移動させることができ、ノズルと付設機器とを仮締治具で再仮締結することにより、施工の安全性を確保することができる。
【0016】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明において、ノズルチャンバーをノズルへ気密装着した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、ノズルチャンバー内を不活性ガスに置換すると共に、ノズル内部と異なる圧力に維持し、ノズルチャンバー内の安全性と気密性を確認する工程を含むものである。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、ノズルチャンバーのノズルへの気密装着時において、ノズルチャンバー内の安全性と気密性を確認することができるので、稼働タンクにおける付設機器の回収作業において、稼働タンクの圧力流体の漏洩を防止することができる。
【0018】
請求項6に係る発明は、請求項1に係る発明において、密封栓を拡径してノズルの開口を密閉した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、ノズルチャンバー内をノズル内部と異なる圧力に維持し、密封栓の気密性を確認する工程を含むものである。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、密封栓によるノズル開口の密閉時において、密封栓の気密性を確認することができるので、稼働タンクにおける付設機器の回収作業において、稼働タンクの圧力流体の漏洩を防止することができる。
【0020】
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明において、ノズルの開口を密閉した密封栓の気密性を確認した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁とにより、ノズルチャンバー内を空気に置換する工程を含むものである。
【0021】
請求項7に係る発明によれば、密封栓の気密性の確認後において、ノズルチャンバー内を空気に置換することができるので、稼働タンクにおける付設機器の回収作業において、ノズルチャンバーを安全な状態で取り外すことができる。
【0022】
請求項8に係る発明は、請求項1〜7のいずれかに記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法の後に、前記ノズルに修理あるいは交換された付設機器を装着する復旧工法であって、前記ノズルのフランジ面のガスケットを取り替えた後に、前記第1工程から第6工程までの既設の付設機器の回収工程の逆工程により、修理あるいは交換された付設機器をノズルへ装着する新設の付設機器の復旧工程を含むものである。
【0023】
請求項8に係る発明によれば、ノズルに修理あるいは交換された付設機器を装着する復旧工程は、密封栓をノズルの開口に嵌合して密閉した状態で、安全且つ容易にガスケットの取り替え作業を行った後に、既設の付設機器の回収工程の逆工程により、非常の際における作業中断時における施工の安全性を確保しながら、新設の付設機器をノズルへ装着することができ、特に、ノズルからの密封栓の取り外し作業をノズルチャンバー内で外部操作により行うことができるため、安全に復旧作業を行うことができる。
【0024】
請求項9に係る発明は、請求項に係る発明において、前記復旧工程は、ノズルのフランジ面のガスケットを取り替えた後に、ノズルに、後に付設機器が装着される元弁を全開した状態で連結ボルトにより装着する工程と、元弁の開放端に装着される元弁チャンバーに気密に貫通された密封栓縮径治具を密封栓に係合させた後に、元弁チャンバーを元弁に着脱可能に気密装着する工程と、密封栓を密封栓縮径治具により縮径させた後に、密封栓縮径治具を引き寄せて密封栓を元弁チャンバー内に移動させる工程と、元弁を閉成させた後に、元弁チャンバーを元弁から取り外して密封栓を回収する工程と、元弁の開放端に修理あるいは交換された付設機器を装着する工程とを含むものである。
【0025】
請求項9に係る発明によれば、ノズルに修理あるいは交換された付設機器を装着する復旧工程は、密封栓をノズルの開口に嵌合して密閉した状態で、安全且つ容易にガスケットの取り替え作業を行った後に、ノズルに付設機器の元弁を全開した状態で連結ボルトにより装着し、元弁チャンバーに気密に貫通された密封栓縮径治具を密封栓に係合させた後に、元弁チャンバーを元弁の開放端に気密装着し、密封栓を密封栓縮径治具により縮径させた後に、密封栓縮径治具を引き寄せ密封栓をノズルから取り外して元弁チャンバー内に移動させ、元弁を閉成させた後に、元弁チャンバーを元弁から取り外して密封栓を回収し、元弁の開放端に付設機器を装着することにより、新設の付設機器を元弁を介してノズルへ装着することができ、特に、ノズルからの密封栓の取り外し作業を元弁チャンバー内で外部操作により行うことができるため、安全に復旧作業を行うことができる。
【0026】
請求項10に係る発明は、請求項9に係る発明において、復旧工程で用いられる密封栓は、密封栓拡径治具によって回動される着脱可能なウオームとウオームギヤーと、ウオームギヤーと一体に回動する軸端に係合部を有する駆動軸と、駆動軸の回動により接近・離反自在な対向する円盤状の密封栓本体と、対向する密封栓本体に嵌合するリング状の弾性シールとからなり、リング状の弾性シールは対向する各密封栓本体の外周縁に対向して形成された外方に広がるテーパ面に跨って嵌合されており、ウオームを取り外し、駆動軸の軸端の係合部に係合する密封栓縮径治具を回動操作して密封栓のテーパ面を離反させることによって、リング状の弾性シールを縮径させてノズルの開口に遊嵌するものである。
【0027】
請求項10に係る発明によれば、密封栓のウォームを取り外し、元弁チャンバーに気密に貫通された密封栓縮径治具を密封栓の駆動軸の係合部に係合し、密封栓縮径治具を回動操作することにより回動される駆動軸によって、対向する円盤状の密封栓本体の外周縁に対向して形成されたテーパ面を離反させ、テーパ面に嵌合されているリング状の弾性シールを縮径させることにより、元弁チャンバーの外部操作によりノズルの開口に密閉されている密封栓を遊嵌することができ、しかも、密封栓縮径治具による密封栓の遊嵌作業は、密封栓縮径治具に密封栓を係合させた状態で行うことができるから、非常の際における作業中断時に、密封栓縮径治具により密封栓をノズルの開口に嵌合させ、密封栓縮径治具により駆動軸を逆回動操作してリング状の弾性シールを拡径させることにより、ノズルの開口を密閉することができ、施工の安全性を確保することができる。
【0028】
請求項11に係る発明は、請求項9に係る発明において、復旧工程において元弁チャンバーを元弁に気密装着した後に、元弁チャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、元弁チャンバー内を不活性ガスに置換すると共に、ノズル内部と異なる圧力に維持し、元弁チャンバー内の安全性と気密性を確認する工程を含むものである。
【0029】
請求項11に係る発明によれば、元弁チャンバーのノズルへの気密装着時において、元弁チャンバー内の安全性と気密性を確認することができるので、稼働タンクにおける付設機器の復旧作業において、稼働タンクの圧力流体の漏洩を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法の実施の形態を図面を参照しながら説明すると、図1〜図9は、稼働タンクにおける付設機器の回収工法を工程順に示した説明図であり、図10〜図17は、稼働タンクにおける付設機器の復旧工法を工程順に示した説明図であり、図18〜図19は、ノズルチャンバーの他の実施例を示す部分説明図であり、図20は、仮締治具を示す部分縦断正面図であり、図21は、密封栓を示す縦断側面図であり、図22は、密封栓を示す平面図であり、図23は、主に密封栓誘導治具を説明するための図5の縦断右側面図である。
【0031】
先ず、本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法に使用される治具について説明する。
【0032】
付設機器の回収・復旧工法に使用される治具は、ノズルAと圧力計,温度計等の付設機器Bとを連結している連結ボルトCと交換して、ノズルAと付設機器Bとを仮締結させる仮締治具1と、仮締治具1により仮締結されているノズルAと付設機器Bとを包囲してノズルAに気密装着させる、ノズルAの軸心を境界とした二分割型のノズルチャンバー2と、ノズルAと付設機器Bとを仮締結している仮締治具1を解離する解離治具3と、付設機器Bを保持してノズルAから離脱させる付設機器保持治具4と、ノズルAと付設機器Bと間のガスケットDを除去するガスケット除去治具5と、ノズルAの開口に密閉される密封栓6と、密封栓6をノズルAの開口へ誘導する密封栓誘導治具7と、密封栓6を拡径させてノズルAの開口に密閉させる密封栓拡径治具8と、元弁Eの開放端に気密装着させる元弁チャンバー9と、密封栓6を縮径させてノズルAの開口に遊嵌させる密封栓縮径治具10とを備えている。
【0033】
仮締治具1は、図20に示されているように、付設機器B側の分割締結軸11とノズルA側の分割締結軸11’とが雄ねじ12と雌ねじ13とにより螺合して締結されている二分割型であると共に、付設機器B側の分割締結軸11には付設機器BのフランジB1の表面と係合している共回り防止治具16に被冠されて係合された角形頭部14が形成され、ノズルA側の分割締結軸11’には角穴付頭部15が形成されており、角穴付頭部15の角穴15’に係合して回動操作するノズルチャンバー2に気密に貫通された解離治具3により、ノズルチャンバー2の外部からノズルA側の分割締結軸11’を回動させて仮締治具1は解離されるものである。なお、共回り防止治具16による付設機器B側の分割締結軸11に形成されている角形頭部14との係合は、角形頭部14の1個宛でもよく、また、角形頭部14の複数個に跨るものであってもよい。
【0034】
ノズルチャンバー2は、図3〜図8に示されているように、ノズルAの軸心を境界とした左右二分割型(図示は省略)で、ノズルAと付設機器Bとを包囲してノズルAにパッキンを介して気密に装着されており、ノズルチャンバー2の適所には2個の給気弁21,21’と排気弁22と圧力計23と温度計24が付設され、付設機器Bの上部対向位置には付設機器Bに設けられているアイボルトB1を保持して引き寄せることができる付設機器保持治具4がノズルチャンバー2にパッキンを介して気密に貫通され、ノズルAのフランジA1の側方位置にはガスケットDを掴んで引き寄せることができるガスケット除去治具5がノズルチャンバー2にパッキンを介して気密に貫通されている。なお、ノズルチャンバー2の適所には透視窓25が設けられ、ノズルチャンバー2内を透視しながら各治具を外部操作するようになっているが、ノズルチャンバー2自体を透明部材で構成して透視窓25を省略することもできる。また、ノズルチャンバー2は、図18及び図19に示されているように、ノズルAへの装着部を大径のノズルAに対応できるサイズに設定し、小径のノズルAに適用する場合には、左右二分割型アジャスター2’あるいは流体膨張型アジャスター2”等のサイズ調整治具を介してノズルAに気密に装着することにより、ノズルAのサイズに適合すべくノズルチャンバー2に汎用性を持たせてもよい。さらに、ノズルチャンバー2は、少なくとも二分割型ということであって、これが三分割以上の分割型であってもよい。
【0035】
密封栓6は、図21及び図22と図7及び図14とに示されているように、ノズルチャンバー2にパッキンを介して気密に貫通されている密封栓拡径治具8によって回動されるウオーム61と、ウオーム61と噛合するウオームギヤー62により回動する軸端に係合部としての係合孔67を有する駆動軸63と、駆動軸63の回動により接近・離反自在な対向する円盤状の密封栓本体64,64と、対向する密封栓本体64,64の外周部に嵌合するリング状の弾性シール65とからなり、リング状の弾性シール65は上下に対向する各密封栓本体64,64の外周縁に対向して形成された外方に広がるテーパ面66,66に跨って嵌合されており、ウオーム61をノズルチャンバー2の外部から密封栓拡径治具8により回動操作してテーパ面66,66を接近させ、リング状の弾性シール65を押出して拡径させることにより密封栓6をノズルAの開口を密閉するものである。
【0036】
また、密封栓6のウオーム61は、上方の密封栓本体64に対して着脱可能な吊り手69の基板に取り付けられていることにより、密封栓6に対して着脱可能に構成されており、ウオーム61を吊り手69と共に密封栓6から取り外して、駆動軸63の軸端の係合孔67に係合するフック10’を先端に有し、元弁チャンバー9にパッキンを介して気密に貫通された密封栓縮径治具10により、駆動軸63を元弁チャンバー9の外部から回動操作してテーパ面66,66を離反させ、リング状の弾性シール65を復元収縮させて縮径させることにより密封栓6をノズルAの開口に遊嵌させるものである。
【0037】
なお、吊り手69は上方の密封栓本体64の両側に対称的に着脱可能に立設されていると共に、各吊り手69,69の基板には密封栓本体64の外周縁より更に外方へ延出された密封栓6の姿勢制御板69’,69’が設けられており、また、符号64’は、対向する密封栓本体64,64にパッキンを介して気密に貫通されて両端が支持された脱落防止杆で、下方の密封栓本体64の脱落を防止するものであり、符号68は、対向する密封栓本体64,64にパッキンを介して気密に貫通された逆止弁付き給気管で、ノズルA内に不活性ガスを給気するものであり、さらに、図10に示す符号60は、ノズルAの開口を密封栓6により密閉した状態において、ノズルAのフランジA1に着脱可能に装着され、先端が上方の密封栓本体64の上面に臨む複数からなるクリップ状の抜出防止ストッパーで、密封栓6の抜出しを防止するものである。
【0038】
密封栓誘導治具7は、図5,図6及び図23に示されているように、ノズルチャンバー2の対向壁に対設された誘導レール71と、両端に回動自在に枢着された走行ローラ72により誘導レール71に装架された搬送杆73と、ノズルチャンバー2に気密に貫通され搬送杆73に連結された操作ロッド74とからなり、ノズルチャンバー2の外部から操作ロッド74を操作することによって、搬送杆73に装着させた密封栓6を移動させながら、誘導レール71によりノズルAの開口へ誘導して嵌合させるものである。
【0039】
元弁チャンバー9は、ノズルAにあらたに装着された元弁Eの開放端に気密に装着され、元弁チャンバー9の適所には給気弁91と排気弁92と圧力計93が付設されており、元弁チャンバー9における密封栓6の上部対向位置には、密封栓6の係合孔67に係合するフック10’を先端に有する密封栓縮径治具10がパッキンを介して気密に貫通され、密封栓縮径治具10のフック10’を密封栓6の係合孔67に係合して密封栓6の駆動軸63を回動することにより密封栓6を縮径し、密封栓縮径治具10を引き寄せることにより密封栓6を元弁チャンバー9内へ移動するようになっている。なお、元弁チャンバー9の適所には透視窓94が設けられ、元弁チャンバー9内を透視しながら密封栓縮径治具10を外部操作するようになっているが、元弁チャンバー9自体を透明部材で構成して透視窓94を省略することもできる。
【0040】
本発明の稼働タンクにおける付設機器Bの回収・復旧工法に使用される治具は上記のように構成されており、これらの治具を使用して稼働タンクにおける付設機器Bの回収工法を、図1〜図9に基づいて次に説明する。
【0041】
本発明は、例えば可燃ガスや液化ガスような気体・液体等の圧力流体の貯蔵タンクにおけるノズルAに装着された付設機器Bを、貯蔵タンクの稼働状態である加圧下において、安全且つ確実に回収・復旧するものであり、付設機器Bの回収・復旧治具を使用するに先立って、先ず、ノズルAにおけるノズルチャンバー2の装着部領域に、図示しないシールテープを巻き付けて、ノズルチャンバー2のノズルAに対する装着の気密保持に役立てる。
【0042】
稼働タンクにおける付設機器Bの回収工法は、先ず、第1工程として、ノズルAと付設機器Bとを連結している連結ボルトCを仮締治具1と交換して仮締結し(この状態が図2に示されている。)、第2工程として、二分割型の内部を透視可能なノズルチャンバー2に貫通された付設機器保持治具4により付設機器Bを保持させると共に、ノズルチャンバー2に貫通された密封栓誘導治具7に拡径可能な密封栓6を装着させた後に、ノズルチャンバー2をノズルAへ気密装着し(この状態が図3に示されている。)、この工程の終了後に、ノズルチャンバー2に設けられた給気弁21と排気弁22と圧力計23とにより、ノズルチャンバー2内を不活性ガスに置換すると共に、ノズルA内部と異なる圧力に維持し、ノズルチャンバー2内の安全性と気密性を確認する(この状態が図4に示されている。)。
【0043】
第3工程として、仮締治具1をノズルチャンバー2に気密に貫通された解離治具3により解離すると共に、給気弁21からノズルチャンバー2内に不活性ガスを給気しながら付設機器保持治具4を引き寄せて付設機器BをノズルAから離脱し(この状態が図5に示されている。)、第4工程として、密封栓6を密封栓誘導治具7により誘導してノズルAの開口へ嵌合し(この状態が図6に示されている。)、第5工程として、密封栓6をノズルチャンバー2に気密に貫通された密封栓拡径治具8により拡径させてノズルAの開口を密閉し、この工程の終了後に、ノズルチャンバー2に設けられた給気弁21と排気弁22と圧力計23とにより、ノズルチャンバー2内をノズルA内部と異なる圧力に維持し、密封栓6の気密性を確認すると共に、給気弁21’により密封栓6の逆止弁付き給気管68を介してノズルA内部へ不活性ガスを給気し(この状態が図7に示されている。)、密封栓6の気密性を確認した後に、ノズルチャンバー2に設けられた給気弁21と排気弁22とにより、ノズルチャンバー2内を空気に置換する(この状態が図8に示されている。)。
【0044】
第6工程として、給気弁21’により密封栓6の逆止弁付き給気管68を介してノズルAの内部へ不活性ガスを給気しながら、二分割型のノズルチャンバー2を分割してノズルAから取り外すと共に、密封栓6のウオーム61と吊り手69とを密封栓本体64から取り外して密封栓6から密封栓誘導治具7を解離することにより、付設機器Bを回収することができる(この状態が図9に示されている。)。
【0045】
次に、修理あるいは交換された付設機器BをノズルAへ装着する付設機器Bの復旧工法を説明すると、付設機器Bの復旧には二通りの工法があり、先ず第1の付設機器Bの復旧工法は、密封栓6をノズルAの開口に嵌合し密閉した状態で、複数からなる抜出防止ストッパー60を順次着脱させながらノズルAのフランジ面A1を清掃し、ガスケットDを取り替えた後に、前記第1工程から第6工程までの既設の付設機器Bの回収工法の逆工程により、修理あるいは交換された新設の付設機器BをノズルAへ装着するものである。
【0046】
次に、第2の付設機器Bの復旧工法は、密封栓6をノズルAの開口に嵌合し密閉した状態で、ノズルAのフランジ面A1を清掃してガスケットDを取り替えた後に、ノズルAにあらたな元弁Eを全開した状態で連結ボルトCにより装着し(この状態が図11に示されている。)、元弁チャンバー9に気密に貫通された密封栓縮径治具10のフック10’を密封栓6の係合孔67に係合させた後に、元弁チャンバー9を元弁Eの開放端に気密装着し、元弁チャンバー9に設けられた給気弁91と排気弁92と圧力計93とにより、元弁チャンバー9内を不活性ガスに置換する(この状態が図12に示されている。)と共に、ノズルA内部と異なる圧力に維持し、元弁チャンバー9内の安全性と気密性を確認する(この状態が図13に示されている。)。
【0047】
この元弁チャンバー9内の安全性と気密性を確認後に、給気弁91から元弁チャンバー9内に不活性ガスを給気しながら密封栓縮径治具10で密封栓6の駆動軸63を回動することにより密封栓6を縮径して、ノズルAの開口に対して密封栓6を遊嵌状態にし(この状態が図14に示されている。)、遊嵌状態の密封栓6を密封栓縮径治具10により引き寄せて元弁チャンバー9内に移動し(この状態が図15に示されている。)、元弁Eを閉成して給気弁91と排気弁92とにより元弁チャンバー9内を空気に置換し(この状態が図16に示されている。)、元弁チャンバー9を元弁Eから取り外して密封栓6を回収し、元弁Eの開放端に修理あるいは交換された付設機器Bを装着することにより、新設の付設機器Bに復旧することができる(この状態が図17に示されている。)。
【0048】
このようにして復旧された新設の付設機器Bは、ノズルAに元弁Eを介して装着されているから、爾後の稼働タンクにおける付設機器Bの修理あるいは交換に際しては、元弁Eを閉成するのみで付設機器Bの回収・復旧作業を行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収・復旧工法は、上記のように構成されており、付設機器の回収作業はもとより、特に、ノズルへの密封栓の取り付け作業をノズルチャンバー内で外部操作により行うことができるため、安全に作業を行うことができる。
【0050】
また、第2工程におけるノズルチャンバーをノズルへ装着してから、第6工程におけるノズルチャンバーをノズルから取り外すまでの間は、付設機器はノズルチャンバーに貫通された付設機器保持治具により保持されていると共に、密封栓はノズルチャンバーに貫通された密封栓誘導治具に装着されているから、非常の際における作業中断時に、密封栓を密封栓誘導治具により元の位置に移動させることができると共に、付設機器を付設機器保持治具によりノズルの元の位置に移動させることができ、ノズルチャンバーに貫通された解離治具を逆操作することにより、付設機器をノズルに仮締治具で再仮締結することによって、作業中断時における復旧作業が可能となり、施工の安全性を確保することができる。
【0051】
さらに、密封栓をノズルの開口に嵌合により密閉された状態で、ノズルのフランジ面のガスケットの取り替え作業を行うことができるため、安全且つ容易にガスケットの取り替え作業を行うことができ、しかも、爾後の稼働タンクにおける付設機器の修理あるいは交換に際しては、元弁を閉成するのみの簡単な操作で付設機器の回収・復旧作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】稼働タンクにおけるノズルに付設機器が装着されている状態を示す部分断面説明図である。
【図2】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、ノズルと付設機器との連結ボルトを仮締治具と交換した状態を示す部分断面説明図である。
【図3】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、付設機器保持治具で付設機器を保持し、密封栓誘導治具に拡径可能な密封栓を装着した後に、ノズルチャンバーをノズルへ気密装着し、ノズルチャンバー内を不活性ガスに置換している状態を示す部分断面説明図である。
【図4】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、ノズルチャンバー内の気密を確認している状態を示す部分断面説明図である。
【図5】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、仮締治具を解離治具で解離し、付設機器保持治具を引き寄せて付設機器をノズルから離脱し、ガスケットをガスケット除去治具で除去した状態を示す部分断面説明図である。
【図6】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、密封栓を密封栓誘導治具で誘導してノズル開口へ嵌合した状態を示す部分断面説明図である。
【図7】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、密封栓を密封栓拡径治具で拡径させてノズル開口を密閉し、密封栓の気密を確認している状態を示す部分断面説明図である。
【図8】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、ノズルチャンバー内を空気に置換している状態を示す部分断面説明図である。
【図9】本発明の稼働タンクにおける付設機器の回収工法において、ノズルチャンバーを取り外し、密封栓から密封栓誘導治具を解離し、付設機器を回収した状態を示す部分断面説明図である。
【図10】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、ノズルフランジに密封栓の抜出防止用ストッパーを装着した状態を示す部分断面説明図である。
【図11】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、ガスケットを取り替えた後に、ノズルに全開した元弁を連結ボルトにより装着した状態を示す部分断面説明図である。
【図12】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、密封栓縮径治具を密封栓に係合させた後に、元弁チャンバーを元弁の開放端に気密装着し、元弁チャンバー内を不活性ガスに置換している状態を示す部分断面説明図である。
【図13】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、元弁チャンバー内の気密を確認している状態を示す部分断面説明図である。
【図14】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、密封栓を密封栓縮径治具により縮径した状態を示す部分断面説明図である。
【図15】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、密封栓縮径治具を引き寄せて密封栓を元弁チャンバー内に移動した状態を示す部分断面説明図である。
【図16】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、元弁を閉成した状態を示す部分断面説明図である。
【図17】本発明の稼働タンクにおける付設機器の復旧工法において、元弁チャンバーを元弁から取り外して密封栓を回収し、ノズルに元弁を介して付設機器を復旧した状態を示す部分断面説明図である。
【図18】本発明におけるノズルチャンバーの他の実施例を示す部分断面説明図である。
【図19】本発明におけるノズルチャンバーの他の実施例を示す部分断面説明図である。
【図20】本発明における仮締治具を拡大して示す部分断面説明図である。
【図21】本発明における密封栓を拡大して示す部分断面説明図である。
【図22】図21に示す密封栓の平面図である。
【図23】本発明における密封栓誘導治具を説明するための図5の縦断右側面図である。
【図24】従来の技術におけるノズル元弁の回収工法を示す説明図である。
【図25】従来の技術におけるノズル元弁の復旧工法を示す説明図である。
【符号の説明】
A ・・・ノズル A1・・・フランジ
A2・・・フランジ面 B ・・・付設機器
C ・・・連結ボルト D ・・・ガスケット
E ・・・元弁 1 ・・・仮締治具
11・・・締結軸 12・・・雄ねじ
13・・・雌ねじ 14・・・角形頭部
15・・・角穴付頭部 16・・・共回り防止治具
2 ・・・ノズルチャンバー 21・・・給気弁
22・・・排気弁 23・・・圧力計
3 ・・・解離治具 4 ・・・付設機器保持治具
5 ・・・ガスケット除去治具 6 ・・・密封栓
61・・・ウォーム 62・・・ウォームギヤー
63・・・駆動軸 64・・・密封栓本体
65・・・リング状の弾性シール 66・・・テーパ面
67・・・係合部 7 ・・・密封栓誘導治具
71・・・誘導レール 72・・・操作ロッド
73・・・搬送具 8 ・・・密封栓拡径治具
9 ・・・元弁チャンバー 91・・・給気弁
92・・・排気弁 93・・・圧力計
10・・・密封栓縮径治具

Claims (11)

  1. 稼働タンクにおけるノズルに装着されたタンク周辺に付設されている機器を回収する工法であって、
    ノズルと付設機器とのフランジを連結している連結ボルトを仮締治具と交換して、仮締治具によりノズルと付設機器とを仮締結する第1工程と、
    ノズル軸心を境界とした複数分割型の内部を透視可能なノズルチャンバーによりノズルを包囲するにあたり、ノズルチャンバーに気密に貫通された付設機器保持治具により付設機器を保持させると共に、拡径可能な密封栓をノズルの開口へ誘導して嵌合させるためのノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓誘導治具に密封栓を装着させた後に、ノズルチャンバーをノズルへ着脱可能に気密装着する第2工程と、
    仮締治具をノズルチャンバーに気密に貫通された解離治具により解離すると共に、付設機器保持治具を引き寄せて付設機器をノズルから離脱する第3工程と、
    密封栓誘導治具に装着された密封栓を密封栓誘導治具により誘導してノズルの開口へ嵌合する第4工程と、
    ノズルの開口へ嵌合されている密封栓をノズルチャンバーに気密に貫通された密封栓拡径治具により拡径させてノズルの開口を密閉する第5工程と、
    ノズルチャンバーをノズルから取り外すと共に、ノズルの開口を密閉している密封栓から密封栓誘導治具を解離し、付設機器を回収する第6工程と、
    を含むことを特徴とする稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  2. 前記仮締治具は、締結軸が雄ねじと雌ねじとにより螺合された二分割型であると共に、付設機器側の分割締結軸には付設機器フランジと係合している共回り防止治具に係合された角形頭部が形成され、ノズル側の分割締結軸には角穴付頭部が形成されており、角穴付頭部を回動操作する解離治具によりノズル側の分割締結軸を回動させて仮締治具を解離することを特徴とする請求項1に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  3. 前記密封栓誘導治具は、ノズルチャンバーの対向壁に対設された誘導レールと、ノズルチャンバーに気密に貫通された操作ロッドにより移動される誘導レールに架設された搬送具とからなり、搬送具に着脱可能に装着させた密封栓を、操作ロッドにより移動させながら誘導レールによりノズルの開口へ誘導して嵌合させることを特徴とする請求項1に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  4. 前記密封栓は、密封栓拡径治具によって回動されるウオームとウオームギヤーと、ウオームギヤーと一体に回動する駆動軸と、駆動軸の回動により接近・離反自在な対向する円盤状の密封栓本体と、対向する密封栓本体に嵌合するリング状の弾性シールとからなり、リング状の弾性シールは対向する各密封栓本体の外周縁に対向して形成された外方に広がるテーパ面に跨って嵌合されており、ウオームを回動操作する密封栓拡径治具によりテーパ面を接近させることによって、リング状の弾性シールを拡径させてノズルの開口を密閉することを特徴とする請求項1に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  5. 前記ノズルチャンバーをノズルへ気密装着した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、ノズルチャンバー内を不活性ガスに置換すると共に、ノズル内部と異なる圧力に維持し、ノズルチャンバー内の安全性と気密性を確認する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  6. 前記密封栓を拡径してノズルの開口を密閉した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、ノズルチャンバー内をノズル内部と異なる圧力に維持し、密封栓の気密性を確認する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  7. 前記ノズルの開口を密閉した密封栓の気密性を確認した後に、ノズルチャンバーに設けられた給気弁と排気弁とにより、ノズルチャンバー内を空気に置換する工程を含むことを特徴とする請求項6に記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載された稼働タンクにおける付設機器の回収工法の後に、前記ノズルに修理あるいは交換された付設機器を装着する復旧工法であって、
    前記ノズルのフランジ面のガスケットを取り替えた後に、前記第1工程から第6工程までの既設の付設機器の回収工程の逆工程により、修理あるいは交換された付設機器をノズルへ装着する新設の付設機器の復旧工程を含むことを特徴とする稼働タンクにおける付設機器の復旧工法。
  9. 前記復旧工程は、ノズルのフランジ面のガスケットを取り替えた後に、ノズルに、後に付設機器が装着される元弁を全開した状態で連結ボルトにより装着する工程と、元弁の開放端に装着される元弁チャンバーに気密に貫通された密封栓縮径治具を密封栓に係合させた後に、元弁チャンバーを元弁に着脱可能に気密装着する工程と、密封栓を密封栓縮径治具により縮径させた後に、密封栓縮径治具を引き寄せて密封栓を元弁チャンバー内に移動させる工程と、元弁を閉成させた後に、元弁チャンバーを元弁から取り外して密封栓を回収する工程と、元弁の開放端に修理あるいは交換された付設機器を装着する工程とを含むことを特徴とする請求項8に記載された稼働タンクにおける付設機器の復旧工法。
  10. 前記復旧工程で用いられる密封栓は、密封栓拡径治具によって回動される着脱可能なウオームとウオームギヤーと、ウオームギヤーと一体に回動する軸端に係合部を有する駆動軸と、駆動軸の回動により接近・離反自在な対向する円盤状の密封栓本体と、対向する密封栓本体に嵌合するリング状の弾性シールとからなり、リング状の弾性シールは対向する各密封栓本体の外周縁に対向して形成された外方に広がるテーパ面に跨って嵌合されており、ウオームを取り外し、駆動軸の軸端の係合部に係合する密封栓縮径治具を回動操作して密封栓のテーパ面を離反させることによって、リング状の弾性シールを縮径させてノズルの開口に遊嵌することを特徴とする請求項9に記載された稼働タンクにおける付設機器の復旧工法。
  11. 前記復旧工程において元弁チャンバーを元弁に気密装着した後に、元弁チャンバーに設けられた給気弁と排気弁と圧力計とにより、元弁チャンバー内を不活性ガスに置換すると共に、ノズル内部と異なる圧力に維持し、元弁チャンバー内の安全性と気密性を確認する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載された稼働タンクにおける付設機器の復旧工法。
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