JP4223973B2 - タンクにおける付設機器の回収治具と回収方法 - Google Patents
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Description
例えば、ノズルが、LNG、LPG等の液化ガスを貯留する低温タンクの屋根部や壁部に設けられる。液化ガスを注入する注入管やガスを払い出す払い出し管が、開閉弁を介してノズルに連結されている。
長期の運用の後で、この開閉弁や開閉弁のシール部材を交換したい場合がある。運用中のタンクから開閉弁を外すと、ガスが低温タンクの内外の圧力差により漏れ出すので、低温タンクから液化ガスをすべて抜いてから弁を交換していた。
しかし、弁を外す度に低温タンクから液化ガスを抜く方法では、運用を停止してタンクから液化ガスを抜き、再度液化ガスを注入して運用を再開する。従って、運用を停止してから再開するまでに長期間を要するという不具合があった。
そこで、タンクに液化ガスをいれたまま弁を外したり付けたりしたいという要請があった。
前記密封栓に連結して該密封栓を下方につり下げる吊り部材と、前記吊り部材の上部を揺動自在に連結して前記吊り部材をノズルの横の位置である待機位置の上方とノズルの開口の上方との間で移動自在に支持する密封栓誘導治具と、を備えるものとした。
を備え、ノズル嵌合工程の後で密封栓拘束工程を行なう、ものとした。
さらに、上記の密封栓の詰まったノズルに仕切り弁と元弁チャンバーとを連結し、仕切り弁を不活性ガスの雰囲気にして、密封栓を外して元弁チャンバーへ入れてから仕切り弁を閉じるので、タンクから気体を外部へ出すことなく、またタンクに大気を入れることなく、ノズルに詰まった密封栓を取り除いて、仕切り弁を閉じることができる。
弾性シールと密封栓本体とで構成される密封栓にタンクから外部への気体の流れを阻止する逆止弁を設け、ノズルチャンバーでノズルの端部を覆うことができるようにしたので、外部から気体がノズルの端部からタンクに進入するのを防ぎつつ、密封栓本体と弾性シールとでノズルの端部をシールすると、ノズルを閉じてタンクから外側への気体の流れを阻止できる。
さらに、ノズルチャンバーと共に用いる密封栓を弾性シールを挟んだ第1密封栓本体と第2密封栓本体とそれらを接近、離反させる駆動軸とを有する構造としたので、ノズルチャンバーでノズルの端部を覆って、大気がノズルからタンクへ入るのを阻止する間に、第2密封栓本体の側をタンクに向けて弾性シールを間に挟んだ第1密封栓本体と第2密封栓本体とをノズルに嵌合して、駆動軸を回転させて弾性シールがノズルの内周面に密着させると、ノズルを閉じてタンクから外側への気体の流れを阻止できる。
密封栓を下方に吊り下げる吊り部材を設け、吊り部材の上部を揺動自在に連結した密封栓誘導治具が前記吊り部材を前記待機位置の上方とノズルの開口の上方との間で移動自在に支持する様にしたので、前記密封栓誘導治具に誘導されて吊り部材につり下げられた密封栓が待機位置からノズルの開口へ移動して、密封栓がノズルの開口に嵌合し、ノズルの開口を密封できる。
また、ノズルを挟んで設けられた一対の誘導レールに両端を支持された誘導具の中間部に吊り部材を揺動可能に連結したので、前記搬送具が両端を誘導レールに沿って長手方向に移動させると、前記搬送具の中間部に連結した前記吊り部材に吊られた前記密封栓をノズルの開口へ移動させることができる。
また、前記誘導レールが待機位置の側を回転中心として揺動できる様にしたので、前記作動桿の作動により、前記誘導レールを待機位置の側を回転中心として揺動させて、ノズルの側を上下させて、ノズルの側に移動した前記搬送具の中間部に連結した前記吊り部材に吊られた前記密封栓をノズルの開口へ嵌合させることができる。
また、自在軸継手を介して直列に繋がれた複数の棒部材で構成された操作ロッドをノズルチャンバーを貫通して設けたので、前記ノズルチャンバーの外側から前記操作ロッドを操作押し引きすると、前記ノズルチャンバーの中の密封栓を動かすことができる。
また、前記密封栓をノズルの開口に嵌合させた状態で、前記吊り部材の上方向の移動をを拘束する吊り部材固定機構を設けたので、ノズルの開口に嵌合した状態の前記密封栓を移動不能にすることができる。
従って、ノズルの端部に付設されている付設機器を回収するのに適した治具を提供し、その治具をもちいたノズル閉止方法とノズル開放方法と付設機器回収方法を提供できる。
タンク1が液化ガスタンクであり、ノズル2がタンク頂部に開口を上に向けて設けられたガス払い出し用のノズルである場合を例に説明する。
ノズル閉止治具は、タンクに設けられたノズルを閉じるための治具であって、吊り部材9と密封栓10とノズルチャンバー20と操作ロッド30と密封栓誘導治具40と付設機器保持治具50と仮締め治具60とで構成される。
吊り部材9は、その下部を密封栓10の上部に連結し、その上部を後述する密封栓誘導治具40に揺動自在に連結されるのが好ましい。
一対の吊り部材9が、密封栓10の上部に連結する。吊り部材9の上部が後述する密封栓誘導治具40に揺動自在に連結する。例えば、吊り部材9の下部が密封栓10の上部にボルト結合される。貫通孔が、吊り部材9の上部に設けられ、後述する密封栓誘導治具40の搬送具42に貫通されている。密封栓10は、一対の吊り部材の貫通孔を結ぶ中心線を中心に揺動可能である。
従って、密封栓10は、重力により密封栓誘導治具40から下方につり下げられる。
説明の便宜のために、ノズル2の開口に嵌合する姿勢で、タンク側を下方と呼び、反対方向を上方と呼ぶ。
第1密封栓本体11は、ノズルの内径より小さな外径の外周部を持った円盤状の部材である。
第2密封栓本体12は、ノズルの内径より小さな外径の外周部を持った円盤状の部材である。
第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とが、中心軸を一致させて対向する。例えば、第1密封栓本体11が、第2密封栓本体12の上に配される。
図1は、第2密封栓本体12の一部が第一密封栓本体11に嵌合して密封栓本体を構成しているのを示している。
図1は、第1密封栓本体11の外周部と第2密封栓本体12の外周部とに挟まれた空間が、外周の側へ拡がった形状をもつ環状の空隙であるのを示している。弾性シール13は、弾性部材(例えば、天然ゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム等の柔軟性材料)ででき、その空間に嵌合する環状の部材である。対向した第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とが接近すると、弾性シール13が押しつぶされて、外周部へせり出す。
六角頭14bが、駆動軸14の一端に形成され、外部からの回転運動を伝達することができる。例えば、後述する密封栓縮径治具80を六角頭14bに結合できる。
第1密封栓本体11の側の空間の圧力が第2密封栓本体12の側の空間の圧力よりも高いと、気体が第1密封栓本体11の側の空間から第2密封栓本体12の側の空間へ流れる。また、第1密封栓本体11の側の空間の圧力が第2密封栓本体12の側の空間の圧力よりも低いと、気体が流れない。
例えば、逆止弁15が第2密封栓本体12にねじ固定され、通気孔18が第1密封栓本体に設けられる。
上方のガス圧がタンク内の圧力よりも高いと、気体は上方の空間から下方の空間へ通気孔18と逆止弁15を通って流れる。上方のガス圧がタンク内の圧力よりも低いと、気体は逆止弁15に阻止されて流れない。
逆止弁の機能により、タンク内のガスはタンクの外部へ出ず、さらに、タンクの内部の圧力は大気圧よりも高く維持されているので、大気もタンクの内部へ入ることができない。
外部から回転運動が、軸受16cに回転自在に支持されたウオームギア16bを回転させる。ウオームギア16bがウオームホイール16aをギア駆動して駆動軸14を回転させる。駆動軸14が回転すると、第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とが接近または離反する。
例えば、ノズルチャンバー20は、ノズルチャンバー本体21とノズルシール部材22とのぞき窓23と排気口24と給気口25とシール孔26、26、27、28、29とで構成される。
ノズルチャンバー本体21は、例えば、6面体の容器であり、分割式である。例えば、ノズルチャンバー20は、下部第1ノズルチャンバー21aと下部第2ノズルチャンバー21bと上部第1ノズルチャンバー21cと上部第2ノズルチャンバー21dとに分割される。
下部第1ノズルチャンバー21aと下部第2ノズルチャンバー21bとは、組み合わされて、ノズルチャンバー本体21の下部構造を形成する。上部第1ノズルチャンバー21cと上部第2ノズルチャンバー21dとは、組み合わされてノズルチャンバー本体21の上部構造を形成する。
のぞき窓23は、作業員がノズルチャンバー20の内部を様子を目視するための窓である。
シール孔26、26、27、28、29は、外部から中の機器を操作するために、シールされた貫通孔であり、ノズルチャンバー本体21の各所に設けられる。
排気口24と給気口25とは、内部の雰囲気を不活性ガスで充満するために、ノズルチャンバー本体21に設けられた配管である。
図3乃至図4では、操作ロッド30は、第1棒部材32と第2棒部材33と第3棒部材34とが自在軸継手35で直列に繋がれ、第1棒部材の端部にハンドル31が連結し、第3棒部材34の端部が密封栓10の回転伝達機構16のウオームギア16bに連結する。
自在軸継手35は、例えば、ユニバーサルジョイントである。
操作ロッド30は、シール孔27を貫通する。
作業員が、ノズルチャンバー20の外側から、操作ロッド30を軸方向に押すと、密封栓10をノズルの横(以下、待機位置と呼ぶ。)からノズルの開口の上部に移動させることができる。また、作業員が、ノズルチャンバー20の外側から、操作ロッド30を軸方向を手前に引くと、密封栓10をノズルの開口の上部から待機位置に移動させることができる。
さらに、作業員が、ノズルチャンバー20の外側からハンドル31を回して、第1棒部材32を回転すると、駆動軸14が回転する。
例えば、密封栓誘導治具40は、一対の誘導レール41と搬送機42と一対の作動桿43と吊り部材固定機構44とガイド部材45とで構成される。
例えば、一対の誘導レール41が、レール溝を持った長手部材であり、ノズルチャンバー本体21の内側側面に設けられる。一対の誘導レール41は、ノズル2を挟んで配置され、後述する搬送具42の両端を長手方向に移動自在に各々支持する。例えば、一対の誘導レール41は、レール溝に後述する搬送具42の両方の端部に設けられた車輪を長手方向に転動自在に支持する。誘導レール41は、待機位置の側をノズルチャンバー20に回転自在に支持される。誘導レール41は、待機位置の側を中心に揺動し、ノズルの側を上下方向に移動できる。誘導レール41は、後述するガイド部材45にガイドされて、ノズルの側の左右の動きを拘束される。
搬送具42の両端は二股に分岐する。車輪が、二股の夫々の端部に設けられる。その車輪が、誘導レール41のレール溝に係合する。密封栓10と吊り部材9とが、一体となって、搬送具42の中間部に揺動可能に吊り下げられる。
誘導具42が、誘導レール41に沿って移動すると、密封栓10が待機位置とノズル2の開口の上方とを移動する。
作動桿43は、例えば、直線運動機構であり、ハンドル43aと固定ナット43bとロッド43cとで構成される。固定ナット43bとロッド43cとはねじ結合しており、ハンドル43aを回転するとロッド43cが直線運動をする。
例えば、タンクの内圧の上昇や弾性シール13の損傷により、密封栓10に上向きの大きな力が作用した際に、その力が吊り部材9と搬送具4とを経由して誘導レール41に伝わる。作動桿43は外からハンドル43aを回転させないかぎり、ロッド43cが固定されている。固定された作動桿43のロッド43cと誘導レール41が吊り部材固定機構44により連結されているので、密封栓10がノズル2の開口から上方へ移動することを不能にする。
各々のワイヤーは、ノズルチャンバー20のシール孔26、26を貫通する。
第1締結軸61の雄ねじと第2締結軸62の雌ねじとが噛み合って、付設機器3のフランジとノズル2のフランジとを結合する。
共回り防止治具63が、第1締結軸の頭を押さえて回転するのを止めている。
解離治具64が第2締結軸62の頭と連結し、ノズルチャンバー20のシール孔28を貫通している。ラチェット工具65が解離治具64を回転可能にしている。作業員が、ノズルチャンバー20の外側からラチェット工具65を回すと、第1締結軸61と第2締結軸62とのねじ込みを緩めることができる。
ノズル開放治具は、タンクに設けられたノズルを開くための治具であって、仕切り弁4と元弁チャンバー70と密封栓縮径治具80とで構成される。
弁が開くと、弁座の中の通路断面形状が接続口の通路断面形状とほぼ同じになる点に特徴がある。
仕切り弁の一方の接続口がノズル2に連結可能である。
元弁チャンバー本体71は、一端が仕切り弁4の接続口に連結可能で他端が閉じた筒形状をした密閉容器である。
排気口72は、元弁チャンバー本体71の内部からガスを排気するための配管である。
給気口は、元弁チャンバー本体71の内部へ不活性ガスを供給するための配管である。
シール孔74は、シールされた貫通孔であり、後述する密封栓縮径治具80が貫通する。
図6は、ノズル2の内径とほぼ同じ寸法の内径を持つ円筒形であって、一方の端部が仕切り弁のフランジに連結可能で、他方の端部が閉じた構造をもつ元弁チャンバー70が示されている。
棒部材81は、元弁チャンバー本体71のシール孔74を貫通する。ハンドル82が棒部材81の他端に連結している。
図11は、本発明の実施形態に係る付設機器回収方法のフローチャートである。
図13乃至図14は、本発明の実施形態に係る付設機器回収方法の手順図である。
付設機器回収方法S10は、タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する方法であって、第1治具準備工程S11と仮締結工程S12と治具装着工程S13とガス送気工程S14と付設機器離脱工程S15とノズル嵌合工程S16と密封栓拘束工程S17とノズル密封工程S18と付設機器回収工程S19とで構成される。
第1治具準備工程S11(治具準備工程に相当する。)は、必要な治具を準備する工程であり、ノズルチャンバー準備工程S11aと第1密封栓準備工程S11bと密封栓誘導治具準備工程S11cと操作ロッド準備工程S11dとで構成される。
ノズルチャンバー準備工程S11aは、ノズル2の寸法に合致するノズルチャンバー20を準備する工程である。ノズルシール部材22の内径寸法がノズル2の外周寸法にほぼ等しい。
第1密封栓準備工程S11bは、ノズル2の寸法に合致する密封栓10を準備する工程である。密封栓10の外径寸法は、はめあいを考慮して、ノズル2の内径寸法よりも若干小さめである。
密封栓誘導治具準備工程S11cは、密封栓10とノズルチャンバー20とに合致する密封栓誘導治具40を準備する工程である。密封栓誘導治具40はノズルチャンバー20に支持され、密封栓10は吊り部材9を介して密封栓誘導治具40に支持される。
操作ロッド準備工程S11dは、密封栓10とノズルチャンバー20とに合致する操作ロッド30を準備する工程である。操作ロッド30は、ノズルチャンバー20を貫通して、密封栓10に連結される。
付設機器3の上部の配管を外し、以降の作業の準備をする。
図13(A)は、ノズル2に付設された付設機器3の様子を示している。
図13(B)は、仮締結工程の様子を示している。図7が、その構造の詳細を示している。
仮締結工程S12は、付設機器3を仮締め治具60で仮締めする工程である。仮締め治具60を準備する。付設機器3とノズル2とを連結しているボルトナットを外して、付設機器3とノズル2とを第1締結軸61と第2締結軸62とで締結する。共回り防止治具63を第1締結軸61の頭に被せる。
図13(C)は、治具装着工程の様子を示している。
治具装着工程S13は、ノズルチャンバー20でノズル2の外周を気密にシールして囲いノズル2の端部を覆う工程である。
下部第1ノズルチャンバー21aと下部第2ノズルチャンバー21bとを、ノズル2の外周部に取り付ける。ノズルシール部材22が、ノズル2の外周面を囲い、シールする。
解離治具64を、シール孔28に貫通させ、第2締結軸62に連結する。
密封栓10を、密封栓誘導治具40につり下げる。
操作ロッド30をシール孔27に貫通させ、密封栓に連結する。
操作ロッド30で、密封栓10を引っ張り、ノズル2の横に置く。この位置を待機位置と呼ぶ。
上部第1ノズルチャンバー21cを組み立てる。
付設機器保持治具50を、シール孔26に貫通させ、付設機器3に連結する。
上部第2ノズルチャンバー21dを組み立てる。
ノズルチャンバー本体21が、下部第1ノズルチャンバー21aと下部第2ノズルチャンバー21bと上部第一ノズルチャンバー21cと上部第2ノズルチャンバー21dとで、完成し、ノズル2の端部を覆う。
図13(D)は、ガス送気工程を示す。
ガス送気工程S14は、ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にする工程である。例えば、ノズルチャンバー20の中へ不活性ガスを送気し内部を不活性ガスの雰囲気にする。
排気口24に設けた排気弁を開き、給気口25に設けた給気弁を開き、不活性ガス(例えば、窒素ガス)をノズルチャンバー20の内部へ入れる。
ノズルチャンバー20の内部が、不活性ガスの雰囲気に十分になったら、排気弁を閉じる。
以降、密封栓10がノズル2を閉じるまで、不活性ガスを供給し続ける。
ノズルチャンバー20の内部は大気よりも高い圧力に維持され、大気はノズルチャンバー20の内部に入らない。一部の不活性ガスはタンクの中に入る。
図14(E)は、付設機器離脱工程の様子を示している。
付設機器離脱工程S15は、ノズルチャンバー20の不活性ガスの雰囲気の中で、付設機器3をノズル2から外して離脱させる工程である。
仮締め治具60のラチェット工具65を用いて、解離治具64を回して、第1締結軸61と第2締結軸62とをはなす。
付設機器保持治具50を用いて、付設機器3を持ち上げ、ノズル2から離脱させる。付設機器3とノズル2との間に隙間ができる。
この際に、ノズル2と付設機器3との間のシール材を交換することもある。
図14(F)は、ノズル嵌合工程の様子を示している。
ノズル嵌合工程S16は、ノズルチャンバー20の不活性ガスの雰囲気の中で、密封栓誘導治具40に誘導されて密封栓10を待機位置からノズル2の開口へ移動させ、密封栓10をノズル2に嵌合させる工程である。
誘導レール41に支持された搬送具42を移動させて吊り部材9を待機位置の上方からノズル2の開口の上方へ移動させ、作動桿43で誘導レール41を下方に移動させて密封栓10をノズル2に嵌合させる
例えば、操作ロッド30のハンドル31を押す。操作ロッド30が押されると、密封栓10を吊り下げた搬送具42が待機位置の側からノズル2の側へ移動し、密封栓10が待機位置からノズル2の開口の上方に移動する。作動桿43を回して支持点を下げ、誘導レール41のノズルの側を下げる。誘導具42に吊り部材9を介してつり下げられた密封栓10がノズル2の開口に嵌合する。
密封栓拘束工程S17は、ノズルチャンバー20の不活性ガスの雰囲気の中で、吊り部材固定機構で吊り部材9の上方向の移動を拘束して密封栓10を移動不能にする工程である。
密封栓10のノズルの開口からの強制的な上方向移動を、作動桿43を固定端とし吊り部材固定機構44により連結された誘導レール41、搬送具42及び吊り部材9により下方に押し付けられ、密封栓10をノズル2の開口に固定する。後述するノズル密封工程の後で、タンク1の内部の圧力により密封栓10が上方に押されても、密封栓10がノズル2の開口から外れる恐れがなくなる。
図14(G)は、ノズル密封工程の様子を示している。
ノズル密封工程S18は、ノズルチャンバー20の不活性ガスの雰囲気の中で、弾性シール13をノズル2へ押し当ててノズルの開口を閉じる工程である。例えば、駆動軸14を回転させて対向した第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とを接近させ弾性シール13の外周部をノズル2の内周面へ密着してノズルの開口を閉じる。
操作ロッド30のハンドル31を回すと、回転伝達機構16を介して、駆動軸14を回転させる。駆動軸14が回転すると、第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とが接近する。第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とが接近すると、外周部に挟まれた空間に嵌合する弾性シール13が押しつぶされて、外周に拡がり、ノズル2の内周面に密着する。
ノズルチャンバー20の内部へ供給する不活性ガスの量が多くて圧力が高くなりかけると、不活性ガスの一部は、逆止弁15を通ってタンク1へ入る。
図14(H)は、付設機器回収工程の様子を示している。
付設機器回収工程S19は、付設機器3を回収する工程である。
不活性ガスのノズルチャンバー20への供給を停止する。タンク1の中のガスは逆止弁5に阻止されて、外部へ漏れない。
ノズルチャンバー20を分解し、付設機器3を回収する。
ノズル開放方法S20は、タンク1に設けられたノズル2を開く方法であり、第2密封栓準備工程S21と第2治具準備工程S22と元弁装着工程S23と元弁密閉工程S24と弁体ガス送気工程S35とノズル開放工程S26と密封栓移動工程S27と元弁閉止工程S28と治具ばらし工程S29とで構成される。
図15(I)は、第2密封栓準備工程の様子を示している。
第2密封栓準備工程S21(密封栓準備工程に相当する。)は、密封栓10が第2密封栓本体12の側がタンク1に向く様にノズル2の開口へ嵌合され、弾性シール13の外周部がノズル2の内周面に密着する様に準備する工程である。例えば、上述した付設機器回収方法S10が第2密封栓準備工程S21に該当する。
タンク1の中のガスは、逆止弁15に阻止されて、外部へ漏れない。
第2治具準備工程S22は、ノズル開放方法S20に必要な治具を準備する工程であって、元弁準備工程S22aと元弁チャンバー準備工程S22bと密封栓縮径治具準備工程S22cとで構成される。
元弁準備工程S22aは、一方の接続口をノズルに連結可能な仕切り弁を準備する工程である。弁座の開口形状は、ノズル2の開口形状と同一が大きなものを選定する。
元弁チャンバー準備工程S22bは、仕切り弁4の他方の接続口に連結可能な密閉容器である元弁チャンバー70を準備する工程である。
密封栓縮径治具準備工程S22cは、密封栓縮径治具80を準備する工程である。
図15(J)は、元弁装着工程の様子を示している。
元弁装着工程S23は、ノズル2に一方の接続口を連結して仕切り弁4を装着する工程である。
仕切り弁4のフランジとノズル2のフランジとをボルト結合する。
図15(K)は、元弁密閉工程の様子を示している。
元弁密閉工程S24は、前記仕切り弁の他方の接続口を密閉する工程である。例えば、仕切り弁4の他方の接続口に元弁チャンバー70を連結して密閉する。
図15(L)は、元弁ガス送気工程の様子を示している。
元弁ガス送気工程S25は、仕切り弁4の中に不活性ガスを送り内部を不活性ガスの雰囲気にする工程である。例えば、仕切り弁4の弁体と元弁チャンバー70とに不活性ガスを送り内部を不活性ガスの雰囲気にする。
元弁チャンバー70の排気口72に繋がる排気弁を開き、給気口73に繋がる給気弁を開いて、不活性ガスを供給する。
元弁チャンバー70の中が、不活性ガスの雰囲気に十分になったら、排気弁を閉じる。
元弁チャンバー70の圧力が大気圧より大きいので、大気は元弁チャンバー70に入ってこれない。一部の不活性ガスは、逆止弁15を経由してタンク1の中に入る。
図16(M)は、ノズル開放工程の様子を示している。
ノズル開放工程S26は、元弁チャンバー70の不活性ガスの雰囲気の中で、駆動軸14を回転させて第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とを離反させ、弾性シール13の外周部をノズル2の内周面から離す工程である。
密封栓縮径治具80のハンドル82を回して、駆動軸14を回転させ、第1密封栓本体11と第2密封栓本体12とを離反させる。弾性シールの外周面がノズル2の内周面から離れる。
図16(N)は、密封栓移動工程の様子を示している。
密封栓移動工程S27は、元弁チャンバー70の不活性ガスの雰囲気の中で、密封栓10を仕切り弁4の弁体よりも外側へ移動させる工程である。例えば、密封栓10を元弁チャンバー70の内部へ移動させる。
密封栓縮径治具80のハンドル82を上方へ持ち上げて、密封栓10を元弁チャンバー70の中へ持ち上げる。
図16(О)は、元弁閉止工程の様子を示している。
元弁閉止工程S28は、元弁チャンバー70の不活性ガスの雰囲気の中で、仕切り弁の弁体を閉止する工程である。
図16(P)は、治具ばらし工程の様子を示している。
治具ばらし工程S29は、元弁チャンバー70と密封栓縮径治具80とを撤去する工程である。
密封栓10の外部からタンクへの気体の流れを可能とし、逆方向の流れを阻止する逆止弁を設けたので、密封栓10でノズル2の開口を閉じると、ガスがタンクから外部へ流れるのを防止でき、外部の圧力がタンクの圧力より高くなると、気体が外部からタンクへ流れることができる。
また、密閉栓10を、第1密閉栓本体と第2密封栓本体とで弾性シールを挟んだ構造とし、第1密閉栓本体の側の空間から第2密封栓の側の空間への気体の流れを許し、逆方向の気体の流れを阻止する逆止弁を設けたので、この密封栓をノズルの開口に嵌合し、第1密封栓と第2密封栓とを接近させると、弾性シールがノズルの内周面に密着し、ノズル2を閉じて、ガスがタンクから外部へ流れるのを防止でき、外部の圧力がタンクの圧力より高くなると、気体が外部からタンクへ流れることができる。
また、ノズル2の端部を覆う密閉空間をもつノズルチャンバー20を設けたので、ノズルチャンバー20の内部を不活性ガスの雰囲気にして、密封栓10でノズル2の開口を閉じることができる。
また、複数の棒部材を自在軸継手で直列に繋いだ操作ロッドを備えて、ノズルチャンバー20の外から密封栓10の駆動軸14を回転出来るようにしたので、ノズルチャンバー20の内部を不活性ガスの雰囲気にしたまま、密閉栓10でノズル2の開口を閉じることができる。
また、密封栓10を待機位置からノズル2の開口まで誘導することのできる密封栓誘導治具を設けたので、ノズルチャンバー20の内部を不活性ガスの雰囲気にしたまま、密封栓10をノズル2の開口へ誘導できる。
ノズルチャンバーの中に密封栓誘導治具を設けて、密封栓を密封栓誘導治具に誘導させてノズルの開口に嵌合できる様にしたので、ノズルの開口の雰囲気を大気から遮断して、ノズルの開口を密封できる。
また、ノズルの開口に嵌合する密封栓10を吊り下げる吊り部材9を用意し、密封栓誘導治具40が吊り部材9の上部を揺動自在に支持したので、密封栓10が、ノズル2の開口に倣って、ノズル2の開口にスムースに嵌合できる。
また、密封栓誘導治具40に吊り部材9を吊り下げる搬送具42を設け、誘導レール41のレール構造でその搬送具を支持し、操作桿43でその誘導レール41を上下に移動させることができるので、吊り部材9が連結した密封栓10をノズルの横からノズルの開口に移動して開口に嵌合させることができる。
また、誘導レール41を待機位置の側を中心に揺動できる様にしたので、操作桿43でノズルの側を上下にスムースに移動させることができる。
また、自在軸継手を介して直列に繋がれた複数の棒部材でできた操作ロッドを用意し、その操作ロッド30でノズルチャンバー20の外から密封栓を移動させることができる様にしたので、簡単に密封栓10を移動させることができる。
また、密封栓10をノズルの開口に嵌合させた状態で、吊り部材9の上方向の移動を拘束する吊り部材固定機構を設けたので、密封栓がタンクの内圧によりノズルの開口から飛び出るのを防止できる。
上記の構造を有する密封栓10を用いてノズル2の開口を閉じるので、ガスがタンクから外部へ流れるのを防止でき、外部の圧力がタンクの圧力より高くなると、気体が外部からタンクへながれることができる。気体が可燃性ガスである場合に、可燃性ガスと空気が混ざって燃焼することを未然に防止できる。
また、上記の構造を有する密封栓で閉じられたノズルに仕切り弁を連結して、仕切り弁を密閉した状態で、密封栓を弁体の外側へ移動するので、ガスがタンクから外部へ流れるのを防止でき、また大気がタンクに入らないように、密封栓10をノズル2から外すことができる。
また、上記構造をしたノズルチャンバー20と密封栓10とを用いて、ノズルに付設された付設機器を回収するので、タンクのガスが大気へ漏れることと、大気がタンクへ入ることを防止して、付設機器をノズル2から外して回収することができる。
また、上記構造をした操作ロッドと密封栓誘導治具を用いて、ノズルに付設された付設機器を回収するので、密封栓をノズルチャンバーの外から操作でき、タンクのガスが大気へ漏れることと、大気がタンクへ入ることを防止して、付設機器をノズル2から外して回収することができる。
一般にタンクの容量は大きいので、ノズルチャンバーまたは元弁チャンバーへ大きめの量の不活性ガスを供給して内圧を上げれば、ノズルチャンバーまたは元弁チャンバーの内圧をタンクの内圧とほぼ等しくすることができ、大気がノズルチャンバーまたは元弁チャンバーを経由してタンクへ入るのを簡単に防止できる。
2 ノズル
3 付設機器
4 仕切り弁
9 吊り部材
10 密封栓
11 第1密封栓本体(密封栓本体)
12 第2密封栓本体(密封栓本体)
13 弾性シール
14 駆動軸
14a 雄ねじ
14b 六角頭
15 逆止弁
16 回転伝達機構
16a ウオームホイール
16b ウオームギア
16c 軸受
18 通気孔
20 ノズルチャンバー
21 ノズルチャンバー本体
21a 下部第1ノズルチャンバー
21b 下部第2ノズルチャンバー
21c 上部第1ノズルチャンバー
21d 上部第2ノズルチャンバー
22 ノズルシール部材
23 のぞき窓
24 排気口
25 給気口
26 シール孔
27 シール孔
28 シール孔
29 シール孔
30 操作ロッド
31 ハンドル
32 第1棒部材
33 第2棒部材
34 第3棒部材
35 自在軸継手
40 密封栓誘導治具
41 誘導レール
42 搬送具
43 作動桿
43a ハンドル
43b 固定ナット
43c ロッド
44 吊り部材固定機構
45 ガイド部材
50 付設機器保持治具
60 仮締め治具
61 第1締結軸
62 第2締結軸
63 共回り防止治具
64 解離治具
65 ラチェット工具
70 元弁チャンバー
71 元弁チャンバー本体
72 排気口
73 給気口
74 シール孔
80 密封栓縮径治具
81 棒部材
82 ハンドル
S10 付設機器回収方法
S11 第1治具準備工程
S11a ノズルチャンバー準備工程
S11b 第1密封栓準備工程
S11c 密封栓誘導治具準備工程
S11d 操作ロッド準備工程
S12 仮締結工程
S13 治具装着工程
S14 ガス送気工程
S15 付設機器離脱工程
S16 ノズル嵌合工程
S17 密封栓拘束工程
S18 ノズル密封工程
S19 付設機器回収工程
S20 ノズル開放方法
S21 第2密封栓準備工程
S22 第2治具準備工程
S22a 元弁準備工程
S22b 元弁チャンバー準備工程
S22c 密封栓縮径治具準備工程
S23 元弁装着工程
S24 元弁密閉工程
S25 元弁ガス送気工程
S26 ノズル開放工程
S27 密封栓移動工程
S28 元弁閉止工程
S29 治具ばらし工程
Claims (18)
- タンクに設けられたノズルを閉じるための密封栓であって、
ノズルの内径より小さな外径の外周部を持った円盤状の部材である第1密封栓本体と、
ノズルの内径より小さな外径の外周部を持った円盤状の部材である第2密封栓本体と、
中心軸を一致させて対向した前記第1密封栓本体の外周部と前記第2密封栓本体の外周部とに挟まれた空間に嵌合するリング状の弾性部材である弾性シールと、
正転または逆転させることにより対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを接近または離反させることのできる軸体である駆動軸と、
前記第1密封栓本体または前記第2密封栓本体の一方に設けられ前記第1密封栓本体の側の空間から前記第2密封栓本体の側の空間への気体の流れを可能とし逆方向への気体の流れを阻止する逆止弁と、
を備え、
対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とが接近すると、前記弾性シールの外周部が拡がりノズルの内周面に密着する、
ことを特徴とする密封栓。 - タンクに設けられたノズルを閉じるノズル閉止方法であって、
ノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆うことのできる密閉容器であるノズルチャンバーと請求項1に記載の密封栓とを準備する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にするガス送気工程と、
前記密封栓を前記第2密封栓本体の側がタンクに向く様にノズルの開口へ嵌合するノズル嵌合工程と、
前記駆動軸を回転させて対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを接近させ前記弾性シールの外周部をノズルの内周面へ密着させるノズル密閉工程と、
を備えることを特徴とするノズル閉止方法。 - タンクに設けられたノズルを開くノズル開放方法であって、
請求項1に記載の密封栓であって前記第2密封栓本体の側をタンクに向く様にノズルの開口へ嵌合され、前記弾性シールの外周部がノズルの内周面に密着した密封栓を準備する密封栓準備工程と、
一方の接続口をノズルに連結可能な仕切り弁を準備する元弁準備工程と、
前記仕切り弁の他方の接続口に連結可能な密閉容器である元弁チャンバーを準備する元弁チャンバー準備工程と、
ノズルに一方の接続口を連結して前記仕切り弁を装着する元弁装着工程と、
前記仕切り弁の他方の接続口に前記元弁チャンバーを連結して密閉する元弁密閉工程と、
前記仕切り弁と前記元弁チャンバーとの中に不活性ガスを送り内部を不活性ガス雰囲気にする元弁ガス送気工程と、
前記駆動軸を回転させて前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを離反させるノズル開放工程と、
前記密封栓を前記仕切り弁の弁体よりも外側へ移動させる密封栓移動工程と、
前記仕切り弁の弁体を閉止する元弁閉止工程と、
を備えることを特徴とするノズル開放方法。 - タンクに設けられたノズルを開くノズル開放方法であって、
請求項1に記載の密封栓であって前記第2密封栓本体の側がタンクに向く様にノズルの開口へ嵌合され、前記弾性シールの外周部がノズルの内周面に密着した密封栓を準備する密封栓準備工程と、
一方の接続口をノズルに連結可能な仕切り弁を準備する元弁準備工程と、
前記仕切り弁の他方の接続口に連結可能な密閉容器である元弁チャンバーを準備する元弁チャンバー準備工程と、
ノズルに一方の接続口を連結して前記仕切り弁を装着する元弁装着工程と、
前記仕切り弁の他方の接続口に前記元弁チャンバーを連結して密閉する元弁密閉工程と、
前記仕切り弁と前記元弁チャンバーとの中に不活性ガスを送り内部を不活性ガス雰囲気にする元弁ガス送気工程と、
前記駆動軸を回転させて前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを離反させるノズル開放工程と、
前記密封栓を前記元弁チャンバーの内部へ移動させる密封栓移動工程と、
前記仕切り弁の弁体を閉止する元弁閉止工程と、
を備えることを特徴とするノズル開放方法。 - タンクに設けられたノズルを閉じるためのノズル閉止治具であって、
ノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆うことのできる密閉容器であるノズルチャンバーと、
円盤状の部材である密封栓本体と該密封栓本体とノズルとの隙間を気密にシールする弾性部材である弾性シールと該密封栓本体に設けられ前記ノズルチャンバーの内部からタンク内への気体の流れを可能とし逆方向への流れを阻止する逆止弁とを有する密封栓と、
を備え、
前記ノズルチャンバーがノズルチャンバー本体と内部の雰囲気を不活性ガスで充満するために前記ノズルチャンバー本体に設けられた配管とを有する、
ことを特徴とするノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項5に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガス雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記密封栓をノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記弾性シールをノズルへ押し当ててノズルの開口を閉じるノズル密閉工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - タンクに設けられたノズルを閉止するためのノズル閉止治具であって、
ノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆うことのできる密閉容器であるノズルチャンバーと、
請求項1に記載の密封栓と、
を備え、
前記ノズルチャンバーがノズルチャンバー本体と内部の雰囲気を不活性ガスで充満するために前記ノズルチャンバー本体に設けられた配管とを有する、
ことを特徴とするノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項7に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガス雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記密封栓を第2密封栓本体の側をタンクに向く様にノズルの開口へ嵌合するノズル嵌合工程と、
前記駆動軸を回転させて対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを接近させ前記弾性シールの外周部をノズルの内周面へ密着させるノズル密閉工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - タンクに設けられたノズルを閉じるためのノズル閉止治具であって、
ノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆うことのできる密閉容器であるノズルチャンバーと、
請求項1に記載の密封栓と、
前記密封栓に連結して該密封栓本体を下方につり下げる吊り部材と、
前記吊り部材の上部を揺動自在に連結して前記吊り部材をノズルの横の位置である待機位置の上方とノズルの開口の上方との間で移動自在に支持する密封栓誘導治具と、
を備え、
前記ノズルチャンバーがノズルチャンバー本体と内部の雰囲気を不活性ガスで充満するために前記ノズルチャンバー本体に設けられた配管とを有する、
ことを特徴とするノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項9に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガス雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記密封栓誘導治具に支持された前記吊り部材を前記待機位置の上方からノズルの上方に移動して前記密封栓を第2密封栓本体の側をタンクに向く様にノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記駆動軸を回転させて対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを接近させ前記弾性シールの外周部をノズルの内周面へ密着させて前記密封栓でノズルの開口を密封するノズル密封工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - 前記密封栓誘導治具が、
前記吊り部材の上部を中間部に揺動自在に連結した梁構造である搬送具と、
ノズルを挟んで配置された一対のレール構造である誘導レールと、
前記誘導レールを上下に移動させることをできる作動桿と、
を有し、
一対の前記誘導レールが前記搬送具の両端を長手方向に移動自在に各々支持する、
ことを特徴とする請求項9に記載のノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項11に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記誘導レールに支持された前記搬送具を移動させて前記吊り部材を前記待機位置の上方からノズルの開口の上方へ移動させ、前記作動桿で前記誘導レールを下方に移動させて前記密封栓をノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記密封栓でノズルの開口を密封するノズル密封工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - 前記誘導レールが、待機位置の側を回転自在に支持されてノズルの側を上下方向に移動する様に、揺動可能になっている、
ことを特徴とする請求項11に記載のノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項13に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記誘導レールに支持された前記搬送具を移動させて前記吊り部材を前記待機位置の上方からノズルの開口の上方へ移動させ、前記作動桿で前記誘導レールのノズルの側を下方に移動させて前記密封栓をノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記密封栓でノズルの開口を密封するノズル密封工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - タンクに設けられたノズルを閉じるためのノズル閉止治具であって、
ノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆うことのできる密閉容器であるノズルチャンバーと、
請求項1に記載の密封栓と、
前記ノズルチャンバーの中で前記密封栓をノズルの横の位置である待機位置からノズルの開口へ誘導可能な密封栓誘導治具と、
自在軸継手を介して直列に繋がれた複数の棒部材を有し、一端が前記密封栓に連結し、他端が前記ノズルチャンバーを気密に貫通して外部に露出しており前記駆動軸を回転させることをできる操作ロッドと、
を備え、
前記ノズルチャンバーがノズルチャンバー本体と内部の雰囲気を不活性ガスで充満するために前記ノズルチャンバー本体に設けられた配管とを有する、
ことを特徴とするノズル閉止治具。 - タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項15に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記ノズルチャンバーの外側から前記操作ロッドを押して前記密封栓誘導治具に誘導された前記密封栓を前記待機位置からノズルの開口へ移動させ、前記密封栓を第2密封栓本体の側をタンクに向く様にノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記操作ロッドで前記駆動軸を回転させて対向した前記第1密封栓本体と前記第2密封栓本体とを接近させ前記弾性シールの外周部をノズルの内周面へ密着させて前記密封栓でノズルの開口を密封するノズル密封工程と、
を備えることを特徴とする付設機器回収方法。 - 前記密封栓誘導治具が、前記密封栓をノズルの開口に嵌合させた状態で、前記吊り部材の上方向の移動を拘束する吊り部材固定機構を有する、ことを特徴とする請求項9に記載のノズル閉止治具。
- タンクに設けられたノズルの端部に付設されている機器である付設機器を回収する付設機器回収方法であって、
請求項17に記載のノズル閉止治具を用意する治具準備工程と、
前記ノズルチャンバーでノズルの外周を気密にシールして囲いノズルの端部を覆う治具装着工程と、
前記ノズルチャンバーの中へ不活性ガスを送気して内部を不活性ガスの雰囲気にするガス送気工程と、
付設機器をノズルから外して離脱させる付設機器離脱工程と、
前記密封栓誘導治具に誘導させて前記密封栓を前記待機位置からノズルの開口へ移動し、第2密封栓本体の側をタンクに向く様に前記密封栓をノズルに嵌合させるノズル嵌合工程と、
前記吊り部材固定機構で前記吊り部材の上方向の移動を拘束する密封栓拘束工程と、
前記密封栓でノズルの開口を密封するノズル密封工程と、
を備え、
前記密封栓拘束工程を前記ノズル嵌合工程の後で行なう、
ことを特徴とする付設機器回収方法。
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