JP3964710B2 - 液晶表示用基板及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示用基板及びそれを用いた液晶表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状方形基板上に配向膜が形成された、液晶表示用基板とそれを用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パソコン、カーナビ、モニターおよびTV等の画面表示用として液晶表示装置が多く用いられている。これらの液晶表示に使用する液晶の配向モードとしてはネマティック液晶を利用したTN型配向モード、STN型配向モードが多く使用されているが、応答速度、視野角について改善中である。また、応答速度が早く視野角が広い強誘電体液晶などの表示モードもあるが、耐ショック性、温度特性などについて改善中である。最近、高速応答性に優れた、視野角が広い表示モードとしてツイスト配向していない、パラレル配向している光学補償(OCB)型配向モードが映像機器用として注目され、活発に開発が行われている。
【0003】
図7はOCB型液晶表示パネル100の断面図を示す。図7において、下基板72上に順次、画素電極74、配向膜76などが積層形成され、上基板71上には順次カラーフィルタ77、対向電極73、配向膜75などが形成され、上下両基板71、72の間隙に液晶分子(液晶層)111を介在させた構成であり、上基板71の外側には光学補償用の位相差板79、偏光板78が配置され、下基板72の外側には位相差板79と偏光板78、そして光源用のバックライト110が配置された構成である。このOCB型液晶表示モードは図7(a)のように、液晶表示パネル100用の相対向する上下両基板71、72上の配向膜75、76を平行(パラレル)方向へラビング処理してスプレイ配向させた液晶層111を構成した断面図であって、前記スプレイ配向させた状態の際に、配向膜75、76表面付近の液晶層111の液晶分子は配向膜表面75、76の表面に対して高いチルト角(5°から12°)をもっている。上下両基板71、72の対向電極73、画素電極74間に低い電圧を印加して液晶層111の液晶分子をスプレイ配向から図7(b)のようにベンド配向あるいはねじれ配向を含んだベンド配向へ転移させた状態と、さらに高い電圧を印加して図7(c)に示すベンド配向の状態を有するものである。そして、図7(a)、図7(b)は低電圧印加時におけるバックライト110光の透過率(輝度)の高い状態(通称、白表示)であり、図7(c)は高電圧印加時の透過率(輝度)の低い状態(通称、黒表示)であって、この白表示と黒表示と白黒中間の表示とで映像表示を行う。
【0004】
TN型配向モード、STN型配向モード、強誘電体型配向モード、反強誘電体型配向モード、IPS型配向モードだけでなく、OCB型配向モードを得るには、上下両基板71、72上に塗布形成した配向膜75、76などをラビング処理する方法で処理している。
【0005】
図8はラビングローラ82に巻着したラビング布83を下基板72上に形成された配向膜76に接触回転させて、ステージ81に搭載した下基板72をx方向85に並進移動させながらラビング処理する工程を模式的に示す断面図である。
【0006】
図9は従来のラビング方向95と方形の下基板72の辺AB、BC、CD、DAの関係を明確にするための平面図である。同図において方形の下基板72上に方形abcd状の配向膜76とダミー用配向膜89が形成されている。図9において矢印yで示すラビング方向95は、ラビングローラ82の回転方向(ローラの回転軸86に対して直角方向)を平面図で見た方向である。
【0007】
ラビング処理をした基板を使用して、図7において記載した液晶表示パネル100を構成して、この液晶表示パネル100に外部から電圧(映像信号)を印加した際に映像画面が表示される。表示画面の表示均一性はラビング処理する際の基板の並進移動方向、並進移動速度、ラビングローラの回転数などにも影響されるが、図9のように、特にラビングローラ82のラビング方向95と配向膜76の辺abが平行である場合、配向膜76の辺abの形状に大きく影響され、通称縦筋むらと呼ばれる筋状の表示むらが発生する。この縦筋むらとラビング条件に関しては特開平10−186364号公報、特開平10−268311号公報に開示されているが、先行例はTN、STN配向モードに関して、基板の並進移動方向、並進移動速度、ラビングローラの回転数、ラビングローラの回転方向と基板辺への突入角度などによる条件についての発明である。
【0008】
しかしながら、特開平10−186364号公報は、OCB型モード特有の高いプレチルト角を有する場合のラビングローラ82のラビング方向95と配向膜76の辺abの形状について開示していない。また、配向膜表面の平坦性について、例えば本件図7の下側基板の電極はマトリックス状にスイッチング用TFT素子(図示していない)が形成されており、このTFTは電極材料や絶縁材料や半導体材料や保護膜材料から構成されているために、このTFT素子を含む電極上に塗布された配向膜76表面は平坦でなく、液晶分子サイズと比較して凹凸状である。
【0009】
OCB型配向はスプレイ配向であり、かつTN型やSTN型配向モードのようなツイスト配向させた際の低いプレチルト角に比較して、OCB型液晶表示モードはスプレイ配向させた際に高いプレチルト角が要求される。TN型やSTN型だけでなく、高いプレチルト角を持つOCB型配向も、液晶分子サイズに比較して凹凸状を有する配向膜75、76表面上にラビング処理により配向させるが、製造上ある分散(バラツキ)をもってスプレイ配向している。しかし、高いプレチルト角を有するOCB型液晶表示モードの方が、分散に対するプレチルト角の変化が大きくなる。このプレチルト角の変化の大きさが、縦筋状の表示むらの主要な要因になる。つまり、OCB型液晶表示モードの映像表示はプレチルト角の変化が大きいために、中間調表示において、電圧の変化に対する透過率の変化率が大きくなり、表示むらがTN型やSTN型などのツイスト配向モードに比較して顕著になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来、図8のように配向膜76とダミー用配向膜89は、下基板72上に転写印刷方法で塗布形成される。表示領域の端部付近の配向膜84は表示領域の配向膜76に比べて厚く形成される。また同様に、ダミー用配向膜の端部87も盛り上がり、膜厚が厚く形成される。
【0011】
さらに図9のように、従来の配向膜76の辺abは、ラビング方向95と平行で直線状に形成されていた。このような液晶表示用基板にラビング処理を施す際には、下基板72は矢印x方向85に移動するので、一定の高速度で回転しているラビングローラ82が、配向膜の膜厚が厚く形成された、表示領域の端部付近の配向膜84およびダミー用配向膜の端部87を、ラビング布83で直線的に擦ることになる。この場合、表示領域の端部付近の配向膜84およびダミー用配向膜の端部87の剥離が発生し易く、この剥離した配向膜がラビングローラ82に巻着されたラビング布83の先端に付着し、この付着した配向膜が表示領域88に対応する配向膜上に再付着するか、またはラビング布83の先端に付着した状態で基板上の配向膜76がラビングされるために、付着していないラビング布83の先端部でラビングされる条件と比較して差異が発生する。ラビング条件に表示領域の個所により差異がある場合には、液晶を注入した時に、液晶分子の配向に差異が生じる。この液晶分子の配向の差異は液晶分子のプレチルト角の差異に起因するもので、特にOCB型モードは高プレチルト角であるために液晶表示画像の表示むらとして現れやすい。図10は上記要因のために発生する等間隔の長い縦筋むら101を示している。
【0012】
上記縦筋むら101は図10において、ラビングローラ82に巻着されたラビング布83の位置1、2、3がラビング処理動作をするときに、下基板72上の位置1、2、3へ回転しながら移動し発生する様子を示す。つまり、ラビングローラ82の位置1が表示領域の端部の配向膜(図8の84)とダミー用配向膜の端部87を擦った際に配向膜の剥離および布毛先端部に付着すると、この位置1はラビングローラ82が回転し、下基板72が並進移動するにつれて下基板72の位置1に対応する個所をラビングすることになる。このラビング処理動作は位置2、3についても同様に起こるために、図10に示すような長い筋状の縦筋むら101の表示むらが発生する。なお、図10に図示されている縦筋むら101は、ラビング処理した際には確認することはできないが、表示装置として映像した際に見えるものである。
【0013】
本発明は、配向膜端部の辺ab及び辺cdを非直線状の形状にすることで、配向膜76の辺ab、辺cdに対して平行にラビングする際にも、非直線形状の各々には平行にラビングすることを防止して、配向膜76の辺ab、辺cdとダミー用配向膜の端部87の剥離し易いという課題を解決するものである。つまり、ラビング処理する際に発生する、配向膜の剥離と再付着を減少させ、縦筋むら101の発生を抑制することができるので、液晶表示の表示均一性を高めることができる液晶表示用基板およびこの基板を使用した液晶表示装置を提供することができる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の発明として、液晶表示用の平板状方形基板の表面に形成された配向膜は、ラビングローラの回転軸に直角な方向と平行な辺に、非直線形を有する基板を製作する。
【0015】
具体的には、非直線形状を、平板状方形基板(下基板72)上に形成された配向膜端部の辺の形状が屈曲形状、または鋸刃形状、または屈曲形状と鋸刃形状との混合形状のいずれかである液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0016】
さらに具体的には、非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、5°以上75°以下である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0017】
さらに具体的には、非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、10°以上60°以下である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0018】
さらに具体的には、非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、15°以上45°以下である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0019】
さらに別の方法として、具体的には、非直線形状を、平板状方形基板(下基板72)上に形成された配向膜端部の辺形状がコの形状である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0020】
さらに別の方法として、具体的には、非直線形状を、平板状方形基板(下基板72)上に形成された配向膜端部の辺形状が波型形状である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0021】
さらに具体的には、波型形状は、正弦波形状、半円形状、半楕円形状のいずれかの形状である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0022】
さらに具体的には、非直線形状の振幅が、0.2mm以上である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0023】
さらに具体的には、非直線形状の振幅が、0.5mm以上である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0024】
さらに具体的には、非直線形状の振幅が、0.8mm以上である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0025】
さらに具体的には、配向膜の膜厚は、2000Å未満である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0026】
さらに具体的には、配向膜の膜厚は、1500Å未満である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0027】
さらに具体的には、配向膜の膜厚は、1000Å未満である液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0028】
第2の発明として、第1の発明と同様の非直線形状を有する、表示領域の周辺のダミー用配向膜をラビング方向と平行な辺に形成した液晶表示用基板をラビング処理した基板を製作する。
【0029】
第3の発明として、平板状方形基板(上基板71)上にカラーフィルタ77と配向膜75とが形成され、この表示領域外のカラーフィルタ77部分は、ラビング方向に対して連続して形成されていない形状を有する基板にする。
【0030】
すなわち、OCB型モード特有の高プレチルト角が要求される配向モードのラビング処理において、配向膜端部の辺の形状が非直線形状の場合には、ラビング方向95が、配向膜76の辺abに対しては平行だが非直線形状の各々には角度をもってラビング処理できる。つまり、配向膜76の辺(辺ab)とダミー用配向膜端部87の形状が屈曲形、鋸刃形、波型形、コの字形であること、そして、上記各形状の振幅120や配向膜膜厚を好適にすること、表示領域外のカラーフィルタの配置をジグザグに配置すること、などにより、ラビング処理する際に発生する配向膜端部84の剥離と再付着を防止し、縦筋むら101の発生を減少させて、液晶表示の表示均一性を得る液晶表示用基板およびこのラビング処理した基板を使用した液晶表示装置の提供を目的とするものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。符号は前記記載の図面と共通する個所については同符号を使用した。
【0032】
(実施の形態1)
図1(a)は下基板72上に形成された配向膜76の辺ab及び辺cdの形状が屈曲形10である場合の実施例を示し、同図(b)は屈曲形10とラビング方向95とが成す角度θを示す拡大図である。本実施の形態1では図1のように、配向膜端部を、ラビング方向95と屈曲形10のなす角の鋭角側の角度θが30°となる屈曲形に形成した。このときの配向膜膜厚は約800Å、および屈曲形10の振幅120は0.9mmとした。その後、図6のようにラビング処理を施した。
【0033】
図6は下基板72上の配向膜76とラビングローラ82のラビング布83が接触する状態(同図において点G、点H間で接触)を示す拡大断面図である。図6においてラビングローラ82に巻着されたラビング布83の毛先の長さは略1.6mmであるが、ラビングローラ82の円筒の径が曲率をもっているので、下基板72に接触した際に略10mmから17mm(図中では15mm)に保持するように設定した。この接触幅830は図8においてステージ81を上下方向80に移動させることで調節した。接触幅830の調節はラビング条件を確定するに際し、ラビングローラ82の回転数や並進移動速度と共に決定することが必要である。つまり、接触幅830が大きいということは配向膜76をラビング布83が強く押圧するために配向膜の剥離が発生し易く(本発明における表示むらの要因の一つになる)、また接触幅830が小さいということは配向膜76をラビング布83が弱く押圧するためにラビング不足になり、液晶層111の液晶分子を配向させる際に弱い配向規制力になる。本発明では、ラビング処理に際し、接触幅830は15mm幅、ラビングローラ82の回転数は600rpm、ステージ70(または下基板72)の送り速度は20mm/秒で実施した。このような下基板72を用いて液晶表示装置を作製したところ、図10のような縦筋むら101は発生しなかった。さらに、上記形状を表示領域周辺のダミー用配向膜の端部87にも適用したところ、ダミー用配向膜の端部87から発生する縦筋むら101も発生しなかった。
【0034】
(実施の形態2)
図2(a)は下基板72上に形成された配向膜76の辺の形状が鋸刃形20である場合の実施の形態を示し、同図(b)は鋸刃形20とラビング方向95とが成す角度θを示す拡大図である。本実施の形態2では図2のように、配向膜端部の辺を、ラビング方向95と鋸刃形のなす角の鋭角側の角度θが30°となる鋸刃形に形成した。このときの配向膜膜厚は約800Å、および鋸刃形20の振幅120は0.9mmとした。その後、実施の形態1と同様のラビング処理を施した。このような下基板72を用いて液晶表示装置を作製したところ、図10のような縦筋むら101は発生しなかった。
【0035】
(実施の形態3)
次に、屈曲形10のθ、振幅、配向膜厚、とを変化させて実施した。これらの結果をまとめて(表1)に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0003964710
【0037】
(表1)から下基板72上の各配向膜76の形状の振幅が大きい方が縦筋むら101を防止できる範囲が広いことがわかる。本実施の形態3で検討した振幅は3mmまでであったが、これは表示領域外の周辺を大きくする、つまり基板が大きくなれば、さらに大きくすることが可能である。また、配向膜の膜厚は小さい方が縦筋むら101を防止できる範囲が広いことがわかる。この結果は鋸刃形状でも同様の結果であった。つまり、配向膜を形成する際、ラビング方向と平行な辺を、形成しなければ、屈曲形状と鋸刃形状は同様の効果を持っていることが分かる。さらに、屈曲形状と鋸刃形状を組み合わせたタイプでも同様の縦筋むら101の発生を無くすことができるのは言うまでも無い。
【0038】
(実施の形態4)
図3(a)は下基板72上に形成された配向膜76の辺の形状が半円形の連続30である場合の本実施の形態4を示し、同図(b)は半円形30の連続の辺abに対して、平行なラビング処理を示す拡大図である。形状が正弦波形や半楕円形などのようなRをもつ曲線形の場合も同様である。このときの配向膜厚は約800Å、および半円形の振幅120は0.9mmとした。その後、実施の形態1と同様のラビング処理を施した。このような下基板72を用いて液晶表示装置を作製したところ、図10のような長い縦筋むら101は発生しなかった。さらに、下基板72上に形成された配向膜76の辺の形状を図4のように、半円形と逆向きの半円形40の連続でも同様の効果が得られ、さらには正弦波形状(図示せず)および半楕円形状(図示せず)の連続などRをもつ形状も同様の効果が得られた。
【0039】
(実施の形態5)
次に、上記のRをもつ形状に対して振幅、配向膜膜厚とを変化させて実施した。これらの結果をまとめて(表2)に示す。
【0040】
【表2】
Figure 0003964710
【0041】
(表2)から下基板72上の各配向膜76の形状の振幅が大きい方が縦筋むら101を防止できる範囲が広いことがわかる。本実施の形態5で検討した振幅は3mmまでであったが、これは表示領域外の周辺を大きくする、つまり基板が大きくなれば、さらに大きくすることが可能である。また、配向膜の膜厚は小さい方が、縦筋むら101を防止できる範囲が広いことがわかる。
【0042】
(実施の形態6)
図5(a)は下基板72上に形成された配向膜76の辺の形状がコの字形50の場合の本実施の形態6を示し、同図(b)はコの字形50の辺abに対して、平行なラビング処理を示す拡大図である。このときの配向膜厚は約800Å、およびコの字形の振幅120は0.9mmとした。その後、実施の形態1と同様のラビング処理を施した。このような下基板72を用いて液晶表示装置を作製したところ、図10のような縦筋むら101は発生しなかった。
【0043】
(実施の形態7)
次に、コの字形状に対して振幅、配向膜厚とを変化させて実施した。これらの結果をまとめて(表3)に示す。
【0044】
【表3】
Figure 0003964710
【0045】
本実施の形態7で検討した振幅は3mmまでであったが、これは表示領域外の周辺を大きくする、つまり基板が大きくなれば、さらに大きくすることが可能である。また、配向膜の膜厚は小さい方が縦筋むら101を防止できる範囲が広いことがわかる。
【0046】
(実施の形態8)
図7の液晶表示パネル100の構成断面図の上基板71にカラーフィルタ77と配向膜75が形成されている。このカラーフィルタ77の表示領域外のカラーフィルタ部分(図示していない)をラビング方向に対して連続して形成されていない形状にした基板についても実施したが、縦筋むら101を低減できることがわかった。
【0047】
以上のような実施の形態で示した発明は、OCB型液晶表示のように高プレチルト角を有する配向モードに発生し易い表示むらの低減に特に効果が大きいが、ラビング処理による他の配向モード、例えばIPS型液晶表示、強誘電体型液晶表示および反強誘電型液晶表示に対しても表示むらを低減することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では配向膜印刷の形状を変えることで縦筋むらの課題を解決した。本発明は、配向膜端部の辺の形状を非直線形状とし、配向膜端部の形状の振幅、配向膜の膜厚、ラビング方向と非直線形状のなす角度、などを調節してラビング処理することで配向膜の剥離現象を低減し、縦筋むらなどの表示むらの発生を防止した。この発明は高品位表示を要求されるTVなどの映像機器用表示画面を製作する上で工業的に利点の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)屈曲形の配向膜端部とラビンク方向を示す平面図
(b)同図(a)の配向膜端部の拡大図
【図2】(a)鋸刃形の配向膜端部とラビング方向を示す平面図
(b)同図(a)の配向膜端部の拡大図
【図3】(a)半円形の連続の配向膜端部とラビンク方向を示す平面図
(b)同図(a)の配向膜端部の拡大図
【図4】(a)半円形と逆向きの半円形の連続の配向膜端部とラビンク方向を示す平面図
(b)同図(a)の配向膜端部の拡大図
【図5】(a)コの字形の配向膜端部とラビンク方向を示す平面図
(b)同図(a)の配向膜端部の拡大図
【図6】ラビング布と配向膜の接触状態を示す断面図
【図7】OCB型液晶表示パネルの構成断面図
【図8】ラビング処理装置の断面図
【図9】従来のラビング処理装置と配向膜が形成された基板の平面図
【図10】縦筋むらとラビングの関係を考察する平面図
【符号の説明】
1,2,3 位置
10 屈曲形(配向膜端部)
20 鋸刃形(配向膜端部)
30 半円形(配向膜端部)
40 半円形と逆向き半円形(配向膜端部)
50 コの字形(配向膜端部)
60,61 ラビング用布と配向膜の接触点
70 ラビング装置のステージ
71 上基板
72 下基板
73 対向電極
74 画素電極
75,76 配向膜
77 カラーフィルタ
78 偏光板
79 位相差板
80 上下方向(z方向)
81 ラビング装置のステージ
82 ラビングローラ
83 ラビング布
84 配向膜端部
85 ステージ移動方向(x方向)
86 ローラの回転軸
87 ダミー用配向膜の端部
88 表示領域
89 ダミー用配向膜
95 ラビング方向(y方向)
100 液晶表示パネル
101 縦筋むら
110 バックライト
111 液晶層(液晶分子)
120 振幅
830 接触幅

Claims (21)

  1. 平板状方形基板の表面に形成された配向膜にラビング処理を施した液晶表示用基板であって、平板状方形基板の表面に形成された配向膜の形状は、配向膜の表面をラビングする際のラビングローラの回転軸に直角な方向(以下ラビング方向と呼ぶ)と平行な辺に、非直線形状を形成していることを特徴とした液晶表示用基板。
  2. 前記非直線形状は、屈曲形状であることを特徴とした請求項1記載の液晶表示用基板。
  3. 前記非直線形状は、鋸刃形状であることを特徴とした請求項1記載の液晶表示用基板。
  4. 前記非直線形状は、屈曲形状と鋸刃形状との混合形状であることを特徴とした請求項1記載の液晶表示用基板。
  5. 前記非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、5°以上75°以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  6. 前記非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、10°以上60°以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  7. 前記非直線形状とラビング方向とがなす角の鋭角側の角度は、15°以上45°以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  8. 前記非直線形状は、コの形状であることを特徴とした請求項1に記載の液晶表示用基板。
  9. 前記非直線形状は、波型形状であることを特徴とした請求項1記載の液晶表示用基板。
  10. 前記波型形状は、正弦波形状であることを特徴とした請求項9に記載の液晶表示用基板。
  11. 前記波型形状は、半円形状であることを特徴とした請求項9に記載の液晶表示用基板。
  12. 前記波型形状は、半楕円形状であることを特徴とした請求項9に記載の液晶表示用基板。
  13. 前記非直線形状の振幅が、0.2mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  14. 前記非直線形状の振幅が、0.5mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  15. 前記非直線形状の振幅が、0.8mm以上であることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  16. 前記配向膜の膜厚は、2000Å未満であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  17. 前記配向膜の膜厚は、1500Å未満であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  18. 前記配向膜の膜厚は、1000Å未満であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の液晶表示用基板。
  19. 平板状方形基板の表面に形成された配向膜にラビング処理を施した液晶表示用基板であって、ラビング方向と平行な辺の非直線形状と同様の形状を有する、ダミー用配向膜を表示領域の周辺に形成したことを特徴とする請求項1から請求項18に記載の液晶表示用基板。
  20. 平板状方形基板の表面にブラックマトリックスと色層と配向膜が形成され、ラビング処理を施した液晶表示用基板であって、前記平板状方形基板の表面に形成された表示領域外の最も外の色層は、ラビング方向に連続して配置されていないことを特徴とした液晶表示用基板。
  21. 前記液晶表示用基板を用いたことを特徴とする、請求項1から請求項20のいずれかに記載の液晶表示装置。
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