JP3964514B2 - エアサスペンション車両における車高調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアサスペンションを備えた車両において、そのエアサスペンションを用いて車高を調整する装置に関し、特に、復帰時の車高の適正化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速走行の頻度が高い大型のバス等の車両では、その車体の懸架装置にエアスプリングを用いたエアサスペンション車両が主流になりつつある。
このようなエアサスペンション車両は、エアスプリングに圧縮性流体である空気(エア)を用いているため、リーフスプリング等を用いた通常のものと比較して、乗り心地に優れていると共に、レベリングバルブを用いることによって、積載状態にかかわらず一定車高を保持できる等の利点を有する。
【0003】
上記のレベリングバルブ1は、図3に示すように、エアスプリング2とこのエアスプリング2にエアを供給するエア供給源との間に介装され、そのバルブ本体1aがバネ上系としての車体フレーム3側に固定され、レベリングバルブ1を駆動するレバー1bが連結ロッド4を介してバネ下系としての車軸5(例えばフロントアクスル;Iビーム)側に固定されている。
【0004】
このレベリングバルブ1は、車体フレーム3下面と各車軸5との間の距離に応じ、エアスプリング2にエアを供給したり、エアスプリング2からエアを排出したりして、車高を一定に保持する。
ところで、バス等において乗員の乗降時にエアスプリング2のエアを排出して車高を下げ、乗降性を向上するようにした技術が種々知られている(特開平9−58245号公報,実開平5−76810号公報、特開平5−238237号公報及び実開平5−76809号公報等参照)。
【0005】
かかるエアサスペンション車両における車高調整装置の一例の構成を図4に示す。
この図は、車両のフロント側の左・右エアスプリング用のエア回路を示している。
エア供給源6に接続されたエア回路7は2つに分岐し、分岐した一方のエア回路8は、左側レベリングバルブ1Aを介して補助エアタンク9の仕切られた一方の室Aに連通される。この室Aに連通されたエア回路10は左側排気バルブ11を介して左側エアスプリング12に連通される。
【0006】
前記エア回路8のレベリングバルブ1A上流側と、該レベリングバルブ1A下流側であって補助エアタンク9の上流側と、の間には、レベリングバルブ1Aをバイパスするバイパスエア回路13が接続され、該バイパスエア回路13には、バイパスエア供給用の電磁バルブ14が介装される。
一方、分岐した他方のエア回路15は、右側レベリングバルブ1Bを介して補助エアタンク9の他方の室Bに連通される。この室Bに連通されたエア回路16は右側排気バルブ17を介して右側エアスプリング18に連通される。
【0007】
前記エア回路15のレベリングバルブ1B上流側と、該レベリングバルブ1B下流側であって補助エアタンク9の上流側と、の間には、レベリングバルブ1Bをバイパスするバイパスエア回路19が接続され、該バイパスエア回路19には、バイパスエア供給用の電磁バルブ20が介装される。
左側の排気バルブ11と右側の排気バルブ17は、夫々信号圧制御用の電磁バルブ21からの信号圧により作動されるようになっており、電磁バルブ21からの信号圧回路22が夫々接続される。この信号圧制御用の電磁バルブ21は、エア回路7の前記エア回路8,15の分岐部上流側に接続されたエア回路23に接続される。
【0008】
尚、上記の補助エアタンク9は、エアスプリングの大きさや数が車両レイアウトにより制限される場合に、エアスプリングの補助分のエア容量を確保するものである。
ここで、信号圧制御用の電磁バルブ21は、前記排気バルブ11,17を、エアスプリング12,18と補助エアタンク9とを連通させる通気状態と、エアスプリング12,18を大気開放しかつエアスプリング12,18と補助エアタンク9とを遮断する排気状態と、に選択的に切り換えるものであり、切換スイッチ24からの信号により切換制御される。
【0009】
即ち、電磁バルブ21は、切換スイッチ24をUP側に切り換えることにより、前記排気状態に、DOWN側に切り換えることにより、前記通気状態に、切り換えられる。
又、バイパスエア供給用の電磁バルブ14,20は、バイパスエア回路13,19を開通する通気状態と、遮断する遮断状態とに選択的に切換可能であり、運転席部の切換スイッチ24からの信号により切換制御される。
【0010】
即ち、電磁バルブ14,20は、切換スイッチ24をUP側に切り換えることにより、前記通気状態に、DOWN側に切り換えることにより、前記遮断状態に、切り換えられる。
尚、切換スイッチ24から電磁バルブ14,20への信号回路には、タイマ回路25が介装されている。このタイマ回路25については後述する。
【0011】
かかる構成の作用を、図3及び図4を参照して説明する。
先ず、車両の通常時について説明する。
バイパスエア供給用の電磁バルブ14,20は遮断状態、信号圧制御用の電磁バルブ21は遮断状態、排気バルブ11,17は通気状態である。
この状態において、車両の静的(停止)時には、レベリングバルブ1A,1Bのレバー1bは水平状態にあり、エアはレベリングバルブ1A,1Bで遮断されて、エアスプリング12,18には供給されない。即ち、現状を維持した状態となる。
【0012】
一方、車両のバウンド時には、エアスプリング12,18がつぶれて、レベリングバルブ1A,1Bのレバー1bは図3のaで示す上方に移動する。
従って、エア供給源6からのエアは、レベリングバルブ1A,1Bからエアスプリング12,18に供給され、つぶれたエアスプリング12,18を伸長させる(復帰させる)。
【0013】
又、車両のリバウンド時には、エアスプリング12,18が伸長され、レベリングバルブ1A,1Bのレバー1bは図3のbで示す下方に移動する。
従って、エア供給源6からのエアは、レベリングバルブ1A,1Bにて遮断される一方、エアスプリング1A,1B側のエアは、レベリングバルブ1A,1Bに設けられた排気ポートから排出され、伸長されたエアスプリング12,18を縮める(復帰させる)。
【0014】
次に、車高下げ時について説明する。
運転席部の切換スイッチ24の操作により信号圧制御用の電磁バルブ21が遮断状態から通気状態に切り換わる。
かかる信号圧制御用の電磁バルブ21から供給された信号圧が排気バルブ11,17の信号ポートに供給される。
【0015】
排気バルブ11,17は、通常時にはレベリングバルブ1A,1B側(補助エアタンク9側)からのエアをエアスプリング12,18側に送気しているが、信号圧制御用の電磁バルブ21から供給された信号圧が排気バルブ11,17の信号ポートに供給されることにより、レベリングバルブ1A,1B側のポートが遮断され、エアスプリング12,18側と排気ポートとが連通され、エアスプリング12,18内のエアを大気に排出する。
【0016】
そして、エアスプリング12,18はエアが排出されることによって、車重によりつぶれて車高が下がる。
この状態において、レベリングバルブ1A,1Bがバウンド時の状態となるため、エアが補助エアタンク9側に供給され、車高を下げている時間によっては車両規定圧に達するまで供給される。
【0017】
次に、車高復帰時について説明する。
運転席部の切換スイッチ24の操作により信号圧制御用の電磁バルブ21が通気状態から遮断状態に切り換わる。
排気バルブ11,17の信号ポートに供給されていたエアは、信号圧制御用の電磁バルブ21から排出され、排気バルブ11,17は通常時に戻った状態(レベリングバルブ1A,1B側とエアスプリング12,18側とが連通した状態)となる。
【0018】
上記の切換スイッチ24の操作により、同時にバイパスエア供給用電磁バルブ14,20が遮断状態から通気状態に切り換わる。
即ち、レベリングバルブ1A,1Bは、車高の状態により、その開き量が変化するため、短時間で車高を復帰させるために、バイパスエア供給用電磁バルブ14,20が通気状態に切り換わるようになっており、エア供給源6からのエアがバイパスエア供給用電磁バルブ14,20とレベリングバルブ1A,1Bの両方からエアスプリング12,18に供給される。
【0019】
バイパスエア供給用電磁バルブ14,20は、車高を正常位置まで復帰させる時間に予めセットされたタイマ回路25によるセット時間により自動的に通気状態から遮断状態に切り換わる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述した車高下げ時において、車高を下げている時間が長いと、前述したように、エアが補助エアタンク9側に車両規定圧に達するまで供給され、補助エアタンク9内圧力が必要以上に上がる。
このため、上述した、車高復帰時において、内部圧力が必要以上に上がっている補助エアタンク9からエアスプリング12,18に一時的に必要以上のエアが供給され、車高が上がり過ぎ、車高を適正高さに復帰できないという問題がある。
【0021】
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、車高を下げた状態の経過時間の長さにかかわらず、車高復帰時の車高戻り量を一定の適正量にして、車高の上がり過ぎを防止し、車高を常時一定の適正高さに復帰できるようにすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
車両のバネ上系と前後左右の各バネ下系との間に夫々介装されて前記バネ上系を支持するエアスプリングと、該エアスプリングと当該エアスプリングにエアを供給するエア供給源との間のエア回路に介装されるレベリングバルブと、を含んで構成され、車高変化によりレベリングバルブが給・排気中立点から逸脱したときにはエアスプリングにエアを給・排して車高を所定高さに調整するように構成される一方、前記レベリングバルブとエアスプリングとの間のエア回路に介装される補助エアタンクと、該補助エアタンクとエアスプリングとの間のエア回路に介装される排気バルブであって、エアスプリングと補助エアタンクとを連通させる通気状態と、エアスプリングを大気開放しかつエアスプリングと補助エアタンクとを遮断する排気状態と、に選択的に切換可能な排気バルブと、レベリングバルブ上流側と該レベリングバルブ下流側であって補助エアタンクの上流側との間のエア回路にレベリングバルブをバイパスして接続されるバイパスエア回路と、該バイパスエア回路に介装され、該バイパスエア回路を開通する通気状態と、遮断する遮断状態とに選択的に切り換えられるバイパスエア供給用開閉バルブと、を含んで構成されたエアサスペンション車両における車高調整装置において、
前記エア供給源から補助エアタンクに至るエア回路に、前記排気バルブを、エアスプリングを大気開放しかつエアスプリングと補助エアタンクとを遮断する排気状態に切り換えた際に、補助エアタンク内へのエア供給を遮断するべく閉じられるエア供給遮断用開閉バルブを介装したことを特徴とする。
【0023】
請求項2に係る発明は、
前記エア供給遮断用開閉バルブは、エア供給源に接続された信号圧制御用バルブからの信号圧が供給される信号ポートを備え、該信号圧に基づいて開動作される機械的カットバルブからなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記エア供給遮断用開閉バルブは、電気信号に基づいて開動作される電磁バルブからなることを特徴とする。
【0024】
請求項4に係る発明は、
前記エア供給遮断用開閉バルブは、前記レベリングバルブと補助エアタンクとの間のエア回路に介装されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、
前記エア供給遮断用開閉バルブは、前記エア供給源から補助エアタンクに至るエア回路であって、該エア回路への前記バイパスエア回路分岐部下流側に介装されることを特徴とする。
【0025】
かかる本発明の作用を説明する。
請求項1に係る発明において、車高下げ時には、エアが補助エアタンク側に供給されようとするが、エア供給遮断用開閉バルブがエア供給源から補助エアタンクに至るエア回路を遮断しているため、補助エアタンクにはエアが供給されず、補助エアタンクは、エア供給遮断用開閉バルブ遮断作動時点の圧力を保持した状態となる。
【0026】
即ち、車高を下げている時間が長い場合であっても、エアが補助エアタンク側に車両規定圧に達するまで供給されることがなくなり、補助エアタンク内圧力が必要以上に上がることがない。
この結果、車高復帰時において、補助エアからエアスプリングに一定の必要量のエアが供給され、車高が一定の適正高さに復帰できるようになる。
【0027】
請求項2に係る発明において、機械的カットバルブは、その信号ポートに信号圧制御用バルブからの信号圧が供給されることにより、開動作される。
請求項3に係る発明において、電磁バルブは、電気信号に基づいて開動作される。
請求項4に係る発明において、車高下げ時には、エア供給遮断用開閉バルブがレベリングバルブと補助エアタンクとの間のエア回路を遮断する。
【0028】
請求項5に係る発明において、車高下げ時には、エア供給遮断用開閉バルブがエア供給源から補助エアタンクに至るエア回路であって、該エア回路への前記バイパスエア回路分岐部下流側を遮断する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示すエアサスペンション車両における車高調整装置の構成であって、車両のフロント側の左右エアスプリング用のエア回路を示している。
【0030】
尚、この図において、図4と同一要素のものには同一符号を付して説明を簡明にする。
図1において、エア回路8は、左側レベリングバルブ1Aを介して補助エアタンク9の仕切られた一方の室Aに連通され、室Aに連通されたエア回路10は左側排気バルブ11を介して左側エアスプリング12に連通される構成、エア回路8のレベリングバルブ1A上流側と、該レベリングバルブ1A下流側であって補助エアタンク9の上流側と、の間には、バイパスエア回路13が接続され、該バイパスエア回路13には、バイパスエア供給用の電磁バルブ14が介装される構成、エア回路15は、右側レベリングバルブ1Bを介して補助エアタンク9の他方の室Bに連通され、室Bに連通されたエア回路16は右側排気バルブ17を介して右側エアスプリング18に連通される構成、エア回路15のレベリングバルブ1B上流側と、該レベリングバルブ1B下流側であって補助エアタンク9の上流側と、の間には、バイパスエア回路19が接続され、該バイパスエア回路19には、バイパスエア供給用の電磁バルブ20が介装される構成、左側の排気バルブ11と右側の排気バルブ17は、夫々信号圧制御用の電磁バルブ21からの信号圧により作動されるようになっており、電磁バルブ21からの信号圧回路22が夫々接続される。この信号圧制御用の電磁バルブ21は、エア回路7の前記エア回路8,15の分岐部上流側に接続されたエア回路23に接続される構成は、夫々従来と同様である。
【0031】
ここで、エア供給源6から補助エアタンク9に至るエア回路には、排気バルブ11,17を、エアスプリング12,18を大気開放しかつエアスプリング12,18と補助エアタンク9とを遮断する排気状態に切り換えた際に、補助エアタンク9内へのエア供給を遮断するべく閉じられるエア供給遮断用開閉バルブが介装される。
【0032】
この実施形態において、前記エア供給遮断用開閉バルブは、エア供給源6に接続された信号圧制御用の電磁バルブ21からの信号圧が供給される信号ポートを備え、該信号圧に基づいて開動作される機械的カットバルブ26A,26Bからなり、レベリングバルブ1A,1Bと補助エアタンク9との間のエア回路8,15に介装される
この場合、信号圧制御用の電磁バルブ21と排気バルブ11,17との間のエア回路22から分岐したエア回路27A,27Bがカットバルブ26A,26Bの信号ポートに接続される。
【0033】
かかる第1の実施形態の作用について説明する。
車高下げ時において、運転席部の切換スイッチ24の操作により信号圧制御用の電磁バルブ21が遮断状態から通気状態に切り換わる。
かかる信号圧制御用の電磁バルブ21から供給された信号圧が排気バルブ11,17の信号ポート及びカットバルブ26A,26Bの信号ポートに夫々供給される。
【0034】
排気バルブ11,17は、通常時にはレベリングバルブ1A,1B側(補助エアタンク9側)からのエアをエアスプリング1A,1B側に送気しているが、信号圧制御用の電磁バルブ21から供給された信号圧が排気バルブ11,17の信号ポートに供給されることにより、レベリングバルブ1A,1B側のポートが遮断され、エアスプリング12,18側と排気ポートとが連通され、エアスプリング12,18内のエアを大気に排出するため、エアスプリング12,18はエアが排出されることによって、車重によりつぶれて車高が下がる。
【0035】
一方、カットバルブ26A,26Bはエア回路8,15を遮断する。
かかる状態において、レベリングバルブ1A,1Bが従来技術で説明したバウンド時の状態となるため、エアが補助エアタンク9側に供給されようとするが、エア回路8,15がカットバルブ26A,26Bによって遮断されているため、補助エアタンク9にはエアが供給されず、補助エアタンク9は、カットバルブ遮断作動時点の圧力を保持した状態となる。
【0036】
車高復帰時には、運転席部の切換スイッチ24の操作により信号圧制御用の電磁バルブ21が通気状態から遮断状態に切り換わる。
排気バルブ11,17の信号ポート及びカットバルブ26A,26Bの信号ポートに供給されていたエアは、夫々信号圧制御用の電磁バルブ21から排出され、排気バルブ11,17は通常時に戻った状態(レベリングバルブ1A,1B側とエアスプリング12,18側とが連通した状態)となり、カットバルブ26A,26Bは開状態となる。
【0037】
上記の切換スイッチ操作により、同時にバイパスエア供給用電磁バルブ14,20が遮断状態から通気状態に切り換わり、エア供給源6からのエアがバイパスエア供給用電磁バルブ14,20とレベリングバルブ1A,1Bの両方からエアがエアスプリング12,18に供給される。
バイパスエア供給用電磁バルブ14,20は、車高を正常位置まで復帰させる時間に予めセットされたタイマ回路25により自動的に通気状態から遮断状態に切り換わる。
【0038】
以上の説明のように、車高下げ時において、補助エアタンク9にはエアが供給されず、補助エアタンク9は、カットバルブ遮断作動時点の圧力を保持した状態となる。
即ち、車高を下げている時間が長い場合であっても、エアが補助エアタンク9側に車両規定圧に達するまで供給されることがなくなり、補助エアタンク9内圧力が必要以上に上がることがない。
【0039】
この結果、車高復帰時において、補助エアタンク9からエアスプリング12,18に一定の必要量のエアが供給され、車高が一定の適正高さに復帰できるようになる。
図2は、本発明の第2の実施形態を示している。
この実施形態は、エア供給遮断用開閉バルブを、電気信号に基づいて開動作される電磁バルブ28A,28Bから構成したものであり、車高下げ時において、運転席部の切換スイッチ24の操作により信号圧制御用の電磁バルブ21が遮断状態から通気状態に切り換わると共に、電磁バルブ28A,28Bが閉動作される。
【0040】
この場合、電磁バルブ28A,28Bは、切換スイッチ24からの信号により切換制御される。
即ち、電磁バルブ28A,28Bは、切換スイッチ24をUP側に切り換えることにより、前記開状態に、DOWN側に切り換えることにより、閉状態に、切り換えられる。
【0041】
従って、この実施形態においても、電磁バルブ28A,28Bがエア回路8,15を遮断し、補助エアタンク9にはエアが供給されず、補助エアタンク9は、電磁バルブ遮断作動時点の圧力を保持した状態となり、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏する。
尚、上記の各実施形態においては、カットバルブ26A,26B或いは電磁バルブ28A,28Bを、レベリングバルブ1A,1Bと補助エアタンク9との間のエア回路8,15に介装するようにしたが、レベリングバルブ1A,1Bの上流のエア回路8,15であって、該エア回路8,15への前記バイパスエア回路13,19分岐部下流側(図1のX位置)に介装しても良く、要は、エア供給源6から補助エアタンク9に至るエア回路に介装すれば良い。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、車高を下げた状態の経過時間の長さにかかわらず、車高復帰時の車高戻り量を一定の適正量にして、車高の上がり過ぎを防止し、車高を常時一定の適正高さに復帰できる。
請求項2及び3に係る発明によれば、エア供給遮断用開閉バルブを、機械的カットバルブ或いは電磁バルブにより容易に構成でき、その機能の信頼性にも優れている。
【0043】
請求項4及び5に係る発明によれば、エア供給遮断用開閉バルブを適正位置に容易に介装でき、その機能を効果的に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すエアサスペンション車両における車高調整装置の構成であって、車両のフロント側の左右エアスプリング用のエア回路図
【図2】 本発明の第2の実施形態を示すエアサスペンション車両における車高調整装置の構成であって、車両のフロント側の左右エアスプリング用のエア回路図
【図3】 レベリングバルブの構成を示す側面図
【図4】 従来のエアサスペンション車両における車高調整装置の構成であって、車両のフロント側の左右エアスプリング用のエア回路図
【符号の説明】
1A 左側レベリングバルブ
1B 右側レベリングバルブ
8 エア回路
9 補助エアタンク
10 エア回路
11 左側排気バルブ
12 左側エアスプリング
13 バイパスエア回路
14 バイパスエア供給用の電磁バルブ
15 エア回路
16 エア回路
17 右側排気バルブ
18 右側エアスプリング
19 バイパスエア回路
20 バイパスエア供給用の電磁バルブ
21 信号圧制御用の電磁バルブ
22 信号圧回路
23 エア回路
26A,26B カットバルブ
28A,28B 電磁バルブ
Claims (5)
- 車両のバネ上系と前後左右の各バネ下系との間に夫々介装されて前記バネ上系を支持するエアスプリングと、該エアスプリングと当該エアスプリングにエアを供給するエア供給源との間のエア回路に介装されるレベリングバルブと、を含んで構成され、車高変化によりレベリングバルブが給・排気中立点から逸脱したときにはエアスプリングにエアを給・排して車高を所定高さに調整するように構成される一方、前記レベリングバルブとエアスプリングとの間のエア回路に介装される補助エアタンクと、該補助エアタンクとエアスプリングとの間のエア回路に介装される排気バルブであって、エアスプリングと補助エアタンクとを連通させる通気状態と、エアスプリングを大気開放しかつエアスプリングと補助エアタンクとを遮断する排気状態と、に選択的に切換可能な排気バルブと、レベリングバルブ上流側と該レベリングバルブ下流側であって補助エアタンクの上流側との間のエア回路にレベリングバルブをバイパスして接続されるバイパスエア回路と、該バイパスエア回路に介装され、該バイパスエア回路を開通する通気状態と、遮断する遮断状態とに選択的に切り換えられるバイパスエア供給用開閉バルブと、を含んで構成されたエアサスペンション車両における車高調整装置において、
前記エア供給源から補助エアタンクに至るエア回路に、前記排気バルブを、エアスプリングを大気開放しかつエアスプリングと補助エアタンクとを遮断する排気状態に切り換えた際に、補助エアタンク内へのエア供給を遮断するべく閉じられるエア供給遮断用開閉バルブを介装したことを特徴とするエアサスペンション車両における車高調整装置。 - 前記エア供給遮断用開閉バルブは、エア供給源に接続された信号圧制御用バルブからの信号圧が供給される信号ポートを備え、該信号圧に基づいて開動作される機械的カットバルブからなることを特徴とする請求項1記載のエアサスペンション車両における車高調整装置。
- 前記エア供給遮断用開閉バルブは、電気信号に基づいて開動作される電磁バルブからなることを特徴とする請求項1記載のエアサスペンション車両における車高調整装置。
- 前記エア供給遮断用開閉バルブは、前記レベリングバルブと補助エアタンクとの間のエア回路に介装されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のエアサスペンション車両における車高調整装置。
- 前記エア供給遮断用開閉バルブは、前記エア供給源から補助エアタンクに至るエア回路であって、該エア回路への前記バイパスエア回路分岐部下流側に介装されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のエアサスペンション車両における車高調整装置。
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|---|---|---|---|
| JP29094597A JP3964514B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | エアサスペンション車両における車高調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP29094597A JP3964514B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | エアサスペンション車両における車高調整装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH11123920A JPH11123920A (ja) | 1999-05-11 |
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