JP3963433B2 - エアサスペンション車両の車高調整装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、エアサスペンションを備えた車両において、そのエアサスペンションを用いて車高を調整する装置に関し、特に、車高下げ時(ニ−リング時)に実施して好適なエアサスペンション車両の車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型のバス等の高速走行される車両では、その車体の懸架装置にエアスプリングを用いたエアサスペンション車両が主流になっている。
【0003】
このエアサスペンション車両は、レベリングバルブを用い、車両フレ−ムと車軸との間の距離に応じて、エアスプリングにエアを供給・排出することにより、車高を一定に保持することができ、また、エアスプリングのエアを排出することで車高を下げ、乗降の便を図るようにしている。
【0004】
図2は、従来のエアサスペンション車両の車高調整装置、例えば、フロント側の左エアスプリング用のエア回路を示し、メインタンク1よりレベリングバルブ2、排気用バルブ4を介してエアスプリング5に至るエア回路7と、メインタンク1より車高復帰用バイパスマグネットバルブ8を介してエアスプリング5に至るエア回路10と、エアスプリング5よりエアホ−ルド用マグネットバルブ16を介して補助エアタンク6に至るエア回路17と、排気用バルブ4よりプレッシャスイッチ11、サイレンサ12を介して大気に至るエア回路13、及び、メインタンク1より信号圧用マグネットバルブ14を介して排気用バルブ4に至り、排気用バルブ4に信号圧が作用して、レベリングバルブ2側とエアスプリング5側とを連通したり、エアスプリング5側と大気側であるサイレンサ12側とを連通する信号圧用エア回路15とから構成されている。
【0005】
上記構成のエアサスペンション車両の車高調整装置において、車両の通常時には、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8は閉じ、信号圧用マグネットバルブ14は閉じていて、排気用バルブ4はエアサスペンション5側に通じ大気側を閉じる。
【0006】
この状態において、車両のバウンド時には、エアスプリング5が収縮するので、レベリングバルブ2が開き、メインタンク1からのエアがレベリングバルブ2を経てエアスプリング5に供給され、収縮したエアスプリング5は伸長して復帰する。
【0007】
また、車両のリバウンド時には、エアスプリング5が伸長するので、レベリングバルブ2が閉じ、メインタンク1からのエアはレベリングバルブ2で遮断され、エアスプリング5のエアがレベリングバルブ2の排気ポ−トから排気され、伸長したエアスプリング5は収縮して復帰する。
【0008】
これにより、積載重量の変化にかかわらず一定の車高に保持される。
【0009】
次に、ニ−リング時(車高下げ時)には、信号圧用マグネットバルブ14が開いて、メインタンク1からのエアが信号圧用マグネットバルブ14を経て信号圧用エア回路15より排気用バルブ4に信号圧として作用し、排気用バルブ4は切り替わって、レベリングバルブ2から排気用バルブ4を経てエアスプリング5に至るエア回路7を閉じ、エアスプリング5から排気用バルブ4を経てプレッシャスイッチ11、サイレンサ12に至る排気側のエア回路13を開く。
【0010】
これにより、エアスプリング5のエアは、排気用バルブ4を経てエア回路13から大気に排気され、重量によりエアスプリング5が収縮して車高が下がる。
よって、荷積み荷降ろしが容易になり、また、乗り降りが楽になる。
【0011】
次に、車高復帰時には、信号圧用マグネットバルブ14を閉じることにより、排気用バルブ4が切り替わって、排気用のエア回路13が閉じ、エアスプリング5へのエア回路7が開き、更に、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8を開く。
【0012】
これにより、メインタンク1からエアがレベリングバルブ2、排気用バルブ4を経てエア回路7からエアスプリング5に供給されると共に、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8を経てエア回路10からエアがエアスプリン5に供給され、短時間で車高を復帰させる。
【0013】
ここで、補助エアタンク6の上流側に設けたエアホ−ルド用マグネットバルブ16は、ニ−リング時に閉じて、補助エアタンク6よりエアが排気されるのを防ぐ。
【0014】
また、運転席側にニ−リングが終了したことを知らせるために、ニ−リング時に排気系となるエアスプリング5と排気用バルブ4との間のエア回路7にプレッシャスイッチ9A等の圧力検出装置を設け、圧力変化を検出し運転席に設けたランプを点滅するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
エアスプリング5と補助エアタンク6との間のエア回路17に設けたエアホ−ルド用マグネットバルブ16は、原価が高く、また、電気的パ−ツのため電気的トラブルの原因となる。
【0016】
また、圧力検出装置であるプレッシャスイッチ9Aは、ニ−リング時に排気系となるエアスプリング5と排気用バルブ4との間のエア回路7に設けられているので、排気の勢いが強く、排気流により負圧を検出して、誤動作を生じてしまう畏れがある。
【0017】
従って、本発明は、排気用バルブ4にエアホ−ルド機能を兼ねさせて、原価が高く、また、電気的トラブルの原因となるエアホ−ルド用マグネットバルブ16を廃止し、原価の低減と電気的トラブルの減少を図ることを目的とするものである。
【0018】
また、本発明は、排気系に圧力検出装置であるプレッシャスイッチ9Aを設けることによるニ−リング時における強い勢いの排気流によるプレッシャスイッチ9A等の圧力検出装置の誤作動を防止することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアサスペンション車両の車高調整装置は、メインタンク1よりレベリングバルブ2、切替バルブ3、排気用バルブ4を介してエアスプリング5に至るエア回路7と、メインタンク1より車高復帰用バイパスマグネットバルブ8を介してエアスプリング5に至るエア回路10と、エアスプリング5より排気用バルブ4を介して大気に至るエア回路13と、メインタンク1より信号圧用マグネットバルブ14を介して切替バルブ3及び排気用バルブ4に至る信号圧用エア回路15とを備え、切替バルブ3と排気用バルブ4との間のエア回路7に補助エアタンク6を設け、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8とエアスプリング5との間のエア回路10に圧力検出装置9を設け、信号圧用マグネットバルブ14が開き信号圧を受けて排気用バルブ4が切り替わり、レベリングバルブ2から切替バルブ3、排気用バルブ4を介してエアスプリング5に至るエア回路7を閉じ、エアスプリング5から排気用バルブ4を介して大気に至るエア回路13を開く車高下げ時に、信号圧を受けて切替バルブ3を閉じ補助エアタンク6へのエアの過充填を防止し、前記圧力検出装置9の検出圧力に基づき運転席に設けた報知装置を作動して車高下げ終了を知らせるようにしている。
【0020】
本発明のエアサスペンション車両の車高調整装置は、車両がバスであることが好ましい。
【0021】
本発明のエアサスペンション車両の車高調整装置は、車両がトラックであることが好ましい。
【0022】
【作用】
本発明は、排気用バルブ4がエアホ−ルドを兼ねるので、高価で、電気的トラブルの原因となるエアホ−ルド用マグネットバルブ16を廃止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施例を示し、図2に示す従来例における部材に相当する部材には、同一名称を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
図1において、レベリングバルブ2と排気用バルブ4間のエア回路7に切替バルブ3を設け、また、切替バルブ3と排気用バルブ4間のエア回路7に補助タンク6を設ける。
【0026】
ニ−リング時には、先に説明したように、信号圧用マグネットバルブ14が開いて、メインタンク1からのエアが信号圧用マグネットバルブ14を経て信号圧用エア回路15より排気用バルブ4に信号圧として作用し、排気用バルブ4は切り替わって、レベリングバルブ2から排気用バルブ4を経てエアスプリング5に至るエア回路7を閉じ、エアスプリング5から排気用バルブ4を経てプレッシャスイッチ11、サイレンサ12に至る排気側のエア回路13を開く。
【0027】
これにより、エアスプリング5のエアは、排気用バルブ4を経てエア回路13から大気に排気され、重量によりエアスプリング5が収縮して車高が下がる。
【0028】
この時、切替バルブ3にも信号圧が作用し切替バルブ3が閉じ、ニ−リング時での補助エアタンク6へのエア過充填を防止する。
【0029】
また、ニ−リング時には、排気用バルブ4が閉じ、排気用バルブ4は、補助エアタンク6からエアが逃げるのを防ぐエアホ−ルドを兼ねる。
これにより、図2に示すエアホ−ルド用マグネットバルブ16を廃止できる。
【0030】
また、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8とエアスプリング5との間のエア回路10にプレッシャスイッチ9のような圧力検出装置を設ける。
これにより、ニ−リング時における強い勢いの排気流によるプレッシャスイッチ9等の圧力検出装置の誤作動を防止することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、排気用バルブがエアホ−ルドを兼ねるので、高価で、電気的トラブルの原因となるエアホ−ルド用マグネットバルブを廃止できる。
【0032】
また、本発明は、車高復帰用バイパスマグネットバルブとエアスプリングとの間のエア回路に圧力検出装置であるプレッシャスイッチを設けるものであるので、ニ−リング時における強い勢いの排気流によるプレッシャスイッチ等の圧力検出装置の誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエアサスペンション車両の車高調整装置のエアスプリング用のエア回路図。
【図2】本発明の実施例に係るエアサスペンション車両の車高調整装置のエアスプリング用のエア回路図。
【符号の説明】
1・・・メインタンク
2・・・レベリングバルブ
3・・・切替バルブ
4・・・排気用バルブ
5・・・エアスプリング
6・・・補助エアタンク
7・・・エア回路
8・・・車高復帰用バイパスマグネットバルブ
9・・・プレッシャスイッチ
10・・・エア回路
11・・・プレッシャスイッチ(残圧バルブ)
12・・・サイレンサ
13・・・エア回路
14・・・信号圧用マグネットバルブ
15・・・信号用エア回路
16・・・エアホ−ルド用マグネットバルブ
17・・・エア回路
Claims (3)
- メインタンク1よりレベリングバルブ2、切替バルブ3、排気用バルブ4を介してエアスプリング5に至るエア回路7と、メインタンク1より車高復帰用バイパスマグネットバルブ8を介してエアスプリング5に至るエア回路10と、エアスプリング5より排気用バルブ4を介して大気に至るエア回路13と、メインタンク1より信号圧用マグネットバルブ14を介して切替バルブ3及び排気用バルブ4に至る信号圧用エア回路15とを備え、切替バルブ3と排気用バルブ4との間のエア回路7に補助エアタンク6を設け、車高復帰用バイパスマグネットバルブ8とエアスプリング5との間のエア回路10に圧力検出装置9を設け、信号圧用マグネットバルブ14が開き信号圧を受けて排気用バルブ4が切り替わり、レベリングバルブ2から切替バルブ3、排気用バルブ4を介してエアスプリング5に至るエア回路7を閉じ、エアスプリング5から排気用バルブ4を介して大気に至るエア回路13を開く車高下げ時に、信号圧を受けて切替バルブ3を閉じ補助エアタンク6へのエアの過充填を防止し、前記圧力検出装置9の検出圧力に基づき運転席に設けた報知装置を作動して車高下げ終了を知らせるようにしたことを特徴とするエアサスペンション車両の車高調整装置。
- 車両がバスであることを特徴とする請求項1に記載のエアサスペンション車両の車高調整装置。
- 車両がトラックであることを特徴とする請求項1に記載のエアサスペンション車両の車高調整装置。
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