JPH08300932A - エアサスペンションの車高調整装置 - Google Patents

エアサスペンションの車高調整装置

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Publication number
JPH08300932A
JPH08300932A JP13106895A JP13106895A JPH08300932A JP H08300932 A JPH08300932 A JP H08300932A JP 13106895 A JP13106895 A JP 13106895A JP 13106895 A JP13106895 A JP 13106895A JP H08300932 A JPH08300932 A JP H08300932A
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JP
Japan
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air
valve
spring
electromagnetic valve
tank
Prior art date
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JP13106895A
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Inventor
Takanori Endo
隆典 遠藤
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クラウチング機能により車輛の車高を必要に応
じて上下変化させる際には迅速に作動し、しかも通常走
行時にはエアの消費料が少なく経済的で、かつ可変オリ
フィス電磁バルブが失陥した場合でも車高の調整が可能
で車高が上がり続けたり下がり続けたりせず、エアサス
ペンション装置を破損させない車高調整装置を提供す
る。 【構成】レベリングバルブ4にはオリフィスを設けず、
該レベリングバルブ4とエアスプリング3との間に可変
オリフィス電磁バルブ8を直列に接続すると共に、可変
オリフィス電磁バルブ8の手動開閉スイッチ9との間に
タイマ10を接続し、該タイマ10は手動開閉スイッチ
9とは並列に電源28に接続され、手動開閉スイッチ9
の開路状態でも一定時間だけタイマ10により電源28
から可変オリフィス電磁バルブ8に通電可能にした構成
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛用エアサスペンシ
ョンの車高調整装置に係り、特にクラウチング機能によ
り車輛の車高を必要に応じて上下変化させる際には迅速
に作動し、しかも通常走行時にはエアの消費量が少なく
経済的で、かつ可変オリフィス電磁バルブが失陥した場
合でも車高の調整が可能なエアサスペンションの車高調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輛用のエアサスペンション装置
においては、クラウチング機能により車輛の車高を必要
に応じて変化させる場合がある。例えばバスにおいて
は、乗客の乗降の際には車高を下げ、通常の走行時には
車高を正規の高さに復帰させることが行われ、またトラ
ックにおいても、積み荷の上げ下ろしの際には車高を下
げ、通常の走行時には車高を正規の高さに復帰させるこ
とが行われる。
【0003】そして従来のエアサスペンション装置に用
いられているレベリングバルブ内には小径のオリフィス
が設けられているため、迅速に車高を調整するのが困難
であり、この欠点を解消するため、従来はエアタンクか
らレベリングバルブを介してエアスプリングに至るエア
回路に並列のバイパスエア回路を設け、該バイパスエア
回路にオリフィスを有しない給気用の電磁バルブを接続
すると共に同じくオリフィスを有しない排気用の電磁バ
ルブを接続したものが実用に供されている。
【0004】しかしながら、この種のエアサスペンショ
ンの車高調整装置によると、故障等が全くないときには
特に問題はないが、もしこのバイパスエア回路の給気用
の電磁バルブが失陥した場合には、エアタンクからのエ
アがいつまでもエアスプリングに供給され続けることに
なってエアスプリングを破損させるおそれがあり、また
排気用の電磁バルブが失陥した場合にはエアスプリング
から全部のエアが排気されてしまうため、車輛が走行不
能に陥るおそれがある等の不具合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、圧縮エアを貯溜するエアタンク
と、車体とアクスルとの間に配設されエアタンクから内
部にエアを供給されてばね作用をなすエアスプリング
と、車体に取り付けられエアタンクに接続される流入ポ
ートとエアスプリングに接続される吐出ポートと排気ポ
ートと車高の変化により上下方向に揺動して記エアタン
クからエアスプリングへの給気とエアスプリングからの
排気とを切り換える切換えレバーとを有するレベリング
バルブと、該レベリングバルブとアクスルとにシリンダ
又はピストンロッドのいずれかが夫々連結されエアの給
排によりレベリングバルブのレバーを上下に揺動させる
ように構成されてエアタンクに接続されたコントロール
シリンダと、該コントロールシリンダとエアタンクとの
間に接続され該エアタンクからの圧縮エアをコントロー
ルシリンダに供給し又は該コントロールシリンダ内のエ
アを排気するように切り換え可能な電磁バルブと、レベ
リングバルブの吐出ポートとエアスプリングとの間に接
続され内部に小径オリフィスと大径オリフィスとが設け
られこれらが切り換え可能に構成された可変オリフィス
電磁バルブ(又は内部には大径オリフィスと閉止ポート
を、バイパスのエアパイプに小径のオリフィスを設けた
可変オリフィス電磁バルブ)とを備えることにより、車
輛の車高を必要に応じて上下させる場合には、エアの給
排が高速で行われて迅速な車高調整を可能とし、また通
常の走行時においてはエア消費を少なくすることがで
き、しかも可変オリフィス電磁バルブが失陥した場合で
も車輛の車高調整を可能とすることである。
【0006】また他の目的は、上記構成に加えて、電磁
バルブと可変オリフィス電磁バルブと電源との間に接続
された手動開閉スイッチと、該手動開閉スイッチと可変
オリフィス電磁バルブとに直列に接続されると共に手動
開閉スイッチに対しては電源に並列に接続され手動開閉
スイッチが開路状態でも電源から可変オリフィス電磁バ
ルブへ一定時間の通電を可能とするタイマとを備えるこ
とによって、手動開閉スイッチにより車輛の車高調整を
可能とすると共に、該手動開閉スイッチが開路状態とな
った後も一定時間可変オリフィス電磁バルブに通電を可
能として車高を上げることができるようにし、また電磁
バルブ等が失陥してもエアスプリングを破損させること
がなく、車輛の走行を可能とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、圧縮エアを貯溜するエアタンクと、車体とアク
スルとの間に配設され前記エアタンクから内部にエアを
供給されてばね作用をなすエアスプリングと、車体に取
り付けられ前記エアタンクに接続される流入ポートと前
記エアスプリングに接続される吐出ポートと排気ポート
と車高の変化により上下方向に揺動して前記エアタンク
から前記エアスプリングへの給気と前記エアスプリング
からの排気とを切り換える切換えレバーとを有するレベ
リングバルブと、該レベリングバルブと前記アクスルと
にシリンダ又はピストンロッドのいずれかが夫々連結さ
れエアの給排により前記レベリングバルブの前記レバー
を上下に揺動させるように構成されて前記エアタンクに
接続されたコントロールシリンダと、該コントロールシ
リンダと前記エアタンクとの間に接続され該エアタンク
からの圧縮エアを前記コントロールシリンダに供給し又
は該コントロールシリンダ内のエアを排気するように切
り換え可能な電磁バルブと、前記レベリングバルブの吐
出ポートと前記エアスプリングとの間に接続され内部に
小径オリフィスと大径オリフィスとが設けられこれらが
切り換え可能に構成された可変オリフィス電磁バルブと
を備えたことを特徴とするものである。
【0008】また本発明(請求項2)は、圧縮エアを貯
溜するエアタンクと、車体とアクスルとの間に配設され
前記エアタンクから内部にエアを供給されてばね作用を
なすエアスプリングと、車体に取り付けられ前記エアタ
ンクに接続される流入ポートと前記エアスプリングに接
続される吐出ポートと排気ポートと車高の変化により上
下方向に揺動して前記エアタンクから前記エアスプリン
グへの給気と前記エアスプリングからの排気とを切り換
える切換えレバーとを有するレベリングバルブと、該レ
ベリングバルブと前記アクスルとにシリンダ又はピスト
ンロッドのいずれかが夫々連結されエアの給排により前
記レベリングバルブの前記レバーを上下に揺動させるよ
うに構成されて前記エアタンクに接続されたコントロー
ルシリンダと、該コントロールシリンダと前記エアタン
クとの間に接続され該エアタンクからの圧縮エアを前記
コントロールシリンダに供給し又は該コントロールシリ
ンダ内のエアを排気するように切り換え可能な電磁バル
ブと、前記レベリングバルブの吐出ポートと前記エアス
プリングとの間に接続され内部に小径オリフィスと大径
オリフィスとが設けられこれらが切り換え可能に構成さ
れた可変オリフィス電磁バルブと、前記電磁バルブと前
記可変オリフィス電磁バルブと電源との間に接続された
手動開閉スイッチと、該手動開閉スイッチと前記可変オ
リフィス電磁バルブとに直列に接続されると共に前記手
動開閉スイッチに対しては前記電源に並列に接続され前
記手動開閉スイッチが開路状態でも前記電源から前記可
変オリフィス電磁バルブへ一定時間の通電を可能とする
タイマとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】また本発明(請求項3)は、圧縮エアを貯
溜するエアタンクと、車体とアクスルとの間に配設され
前記エアタンクから内部にエアを供給されてばね作用を
なすエアスプリングと、車体に取り付けられ前記エアタ
ンクに接続される流入ポートと前記エアスプリングに接
続される吐出ポートと排気ポートと車高の変化により上
下方向に揺動して前記エアタンクから前記エアスプリン
グへの給気と前記エアスプリングからの排気とを切り換
える切換えレバーとを有するレベリングバルブと、該レ
ベリングバルブと前記アクスルとにシリンダ又はピスト
ンロッドのいずれかが夫々連結されエアの給排により前
記レベリングバルブの前記レバーを上下に揺動させるよ
うに構成されて前記エアタンクに接続されたコントロー
ルシリンダと、該コントロールシリンダと前記エアタン
クとの間に接続され該エアタンクからの圧縮エアを前記
コントロールシリンダに供給し又は該コントロールシリ
ンダ内のエアを排気するように切り換え可能な電磁バル
ブと、前記レベリングバルブの吐出ポートと前記エアス
プリングとの間に接続され内部に大径オリフィスと閉止
ポートとが設けられこれらが切り換え可能に構成された
可変オリフィス電磁バルブと、該可変オリフィス電磁バ
ルブの両側のエアパイプに並列に連通接続されたバイパ
スのエアパイプの途中に設けられ小径オリフィスのみを
有する絞り弁とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】車輛の通常走行時においては、手動開閉スイッ
チは開路しており、このため電磁バルブはOFFで、エ
アタンクからのエアは電磁バルブで止められ、コントロ
ールシリンダ内のエアは電磁バルブから排気され、該コ
ントロールシリンダは縮んだ状態となり、自然な車高の
変化のみを、内部にオリフィスを有しないレベリングバ
ルブの切換えレバーが検知して細かな車高調整が自動的
に行われる。また可変オリフィス電磁バルブもOFFで
あるから、オリフィスは小径オリフィスが用いられ、通
常の速度でエアスプリングに対するエアの給排が行われ
る。
【0011】これに対して、車輛の車高を大幅にかつ迅
速に調整しようとする場合には、手動開閉スイッチを閉
路させ、電磁バルブ及び可変オリフィス電磁バルブの双
方をONの状態にする。これによって電磁バルブがエア
タンクのエアをコントロールシリンダに供給するので、
該コントロールシリンダが縮み、レベリングバルブの切
換えレバーが下降し、該レベリングバルブから車高を下
げるべき指令が出されると共に、可変オリフィス電磁バ
ルブは大径オリフィス側に切り換わり、エアスプリング
内のエアが迅速に可変オリフィス電磁バルブを通過して
オリフィスを有しないレベリングバルブの排気ポートか
ら排気され、迅速に車高が下げられる。
【0012】また逆に迅速に車高を上げる場合には、手
動開閉スイッチを開路させて電磁バルブをOFFにして
コントロールシリンダ内のエアを該電磁バルブから排気
し、該コントロールシリンダを伸張させてレベリングバ
ルブの切換えレバーを上方に揺動させて車高を上げるべ
き指令を出させる。
【0013】またこの場合、手動開閉スイッチは開路し
ていても、電源に対する並列回路からタイマを介して一
定時間、例えば5秒間だけ可変オリフィス電磁バルブに
通電されるので、この間は該可変オリフィス電磁バルブ
は大径のオリフィス側に切り換わったままとなり、迅速
にエアタンクのエアがエアスプリングに供給され、車高
が速やかに上がり、正規の車高になるとレベリングバル
ブがエアを停止させるので、車高は正常な状態に復帰
し、車輛は走行できることとなる。
【0014】またこれは電磁バルブや可変オリフィス電
磁バルブが失陥した場合でも、該可変オリフィス電磁バ
ルブがレベリングバルブとエアスプリングとの間に直列
に接続されているために、エアが連続してエアスプリン
グに対して給排され続けることはなく、エアスプリング
を破損させたり車輛が走行不能に陥る等のおそれはな
く、安全性が高い。
【0015】
【実施例】以下本発明を図1から図3に示す第1実施例
に基いて説明する。本発明に係るエアサスペンションの
車高調整装置1は、エアタンク2と、エアスプリング3
と、レベリングバルブ4と、コントロールシリンダ5
と、電磁バルブ6と、可変オリフィス電磁バルブ8と、
手動開閉スイッチ9と、タイマ10とを備えている。
【0016】エアタンク2は、エンジン(図示せず)に
より駆動されるエアコンプレッサ(図示せず)に接続さ
れて該エアコンプレッサから供給される圧縮エアを貯溜
し、車輛の各部に供給できるようになっている。
【0017】エアスプリング3は、車体11とアクスル
12との間に配設され、エアタンク2から内部にエアを
供給されてばね作用をなすゴム製のベローズ3aと、該
ベローズ内に配設されたコンタクトラバー14とからな
っており、エアパイプ16により可変オリフィス電磁バ
ルブ8に接続されている。そして各車輪15ごとに装着
されている。
【0018】レベリングバルブ4は、内部に従来のよう
なエア通路絞り用のオリフィスを有しておらず、車体1
1に取り付けられ、エアタンク2に接続される流入ポー
ト4aと、エアスプリング3に接続される吐出ポート4
bと、排気ポート4cと、車高の変化により上下方向に
揺動してエアタンク2からエアスプリング3への給気と
エアスプリング3からの排気とを切り換える切換えレバ
ー18とを有し、エアパイプ19により流入ポート4a
がエアタンク2に接続されると共に、エアパイプ20に
より可変オリフィス電磁バルブ8に接続されている。
【0019】コントロールシリンダ5は、レベリングバ
ルブ4とアクスル12とにシリンダ21又はピストンロ
ッド22のいずれかが夫々連結されエアの給排によりレ
ベリングバルブ4の切換えレバー18を上下に揺動させ
るようにしたものであって、エアタンク2に、エアパイ
プ23,24を介してまた電磁バルブ6を介して接続さ
れており、シリンダ21の内部には、ピストンロッド2
2と一体のピストン25と、該ピストンを図中下方に押
圧付勢する圧縮ばね26が配設され、シリンダ室21a
にエアパイプ23が接続されている。
【0020】電磁バルブ6は、コントロールシリンダ5
とエアタンク2との間にエアパイプ23,24により接
続され、エアタンク2からの圧縮エアをコントロールシ
リンダ5に供給し又は該コントロールシリンダ5のシリ
ンダ21のシリンダ室21a内のエアを排気するように
切り換え可能に構成されており、給気流入ポート6a
と、給気吐出ポート6bと、排気流入ポート6cと、排
気吐出ポート6dと、給気停止ポート6eの合計5ポー
トを有する2位置切換えの電磁バルブである。
【0021】可変オリフィス電磁バルブ8は、レベリン
グバルブ4の吐出ポート4bとエアスプリング3との間
にエアパイプ20によりエアスプリング3に対して直列
に接続されており、内部に小径オリフィス8aと大径オ
リフィス8bとが設けられ、非通電状態では小径オリフ
ィス8aが使用され、通電状態では大径オリフィス8b
が使用されるように、切り換え可能に構成されている。
【0022】手動開閉スイッチ9は、電磁バルブ6と可
変オリフィス電磁バルブ9と電源28との間に導線2
9,30により接続されており、これらの電磁バルブへ
の通電回路をON又はOFFにするように構成されてい
る。
【0023】タイマ10は、手動開閉スイッチ9と可変
オリフィス電磁バルブ8とに導線30により直列に接続
されると共に手動開閉スイッチ9に対しては電源28に
別の導線31により並列に接続されており、手動開閉ス
イッチ28が開路状態でも電源28から可変オリフィス
電磁バルブ8へ一定時間の通電を可能とするように構成
されている。
【0024】また図4に示す本発明の第2実施例におい
ては、可変オリフィス電磁バルブ40は、大径オリフィ
ス40bと閉止ポート40cのみを有し、これらが切り
換わることでオリフィスの径は最大と0との間で可変に
構成されており、該可変オリフィス電磁バルブ40の両
側のエアパイプ16と20との間に、バイパスのエアパ
イプ17が並列に連通接続され、該エアパイプ17の途
中に小径オリフィス41aのみを有する絞り弁41が連
通接続されている。そして図示の状態では、エアは主と
して可変オリフィス電磁弁40の大径オリフィス40a
を流れ、またわずかに絞り弁41を流れ、可変オリフィ
ス電磁弁40が閉止ポート40cに切り換わったときに
は、可変オリフィス電磁弁40におけるエアの流量は0
となり、エアパイプ17を介して絞り弁41の小径オリ
フィス41aのみをエアが流れるように構成されてい
る。
【0025】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。車輛の通常走行時にお
いては、図1に示すように、手動開閉スイッチ9は開路
しており、このため電磁バルブ6はOFFで、エアタン
ク2からのエアは電磁バルブ6の給気停止ポート6eで
止められ、コントロールシリンダ5のシリンダ21のシ
リンダ室21a内のエアは電磁バルブ6の排気ポート6
dから排気され、コントロールシリンダ5は圧縮ばね2
6の復元力によりシリンダ21が上方に押されて伸張し
た状態となり、自然な車高の変化のみをレベリングバル
ブ4の切換えレバー18が検知して細かな車高調整が自
動的に行われる。また可変オリフィス電磁バルブ8もO
FFであるから、オリフィスは小径オリフィス8aが用
いられ、通常の速度でエアスプリング3に対するエアの
給排が行われる。このためエアの消費量は少なくて済
む。
【0026】これに対して、図2に示すように、車輛の
車高を大幅にかつ迅速に調整しようとする場合には、手
動開閉スイッチ9を閉路させ、電磁バルブ6及び可変オ
リフィス電磁バルブ8の双方をONの状態にする。これ
によって電磁バルブ6がエアタンク2のエアをコントロ
ールシリンダ5のシリンダ21のシリンダ室21aに矢
印Aの如く供給するので、該コントロールシリンダはシ
リンダ21が下方に押されることとなって圧縮ばね26
が圧縮されて縮み、レベリングバルブ4の切換えレバー
18が矢印Bの如く下降し、該レベリングバルブから車
高を下げるべき指令が出されると共に、可変オリフィス
電磁バルブは8大径オリフィス8b側に切り換わり、矢
印Cの如く、エアスプリング3内のエアが迅速に可変オ
リフィス電磁バルブ8を通過してレベリングバルブ4の
排気ポート4cから排気され、矢印Dの如く迅速に車高
が下げられる。この場合、レベリングバルブ4内には従
来のようなオリフィスがないので、大量のエアが速やか
に該レベリングバルブ4内を通過できる。
【0027】また逆に迅速に車高を上げる場合には、図
3に示すように、手動開閉スイッチ9を開路させて電磁
バルブ6をOFFにしてコントロールシリンダ5のシリ
ンダ21のシリンダ室21a内のエアを矢印Eの如く電
磁バルブ6から排気し、コントロールシリンダ5を伸張
させてレベリングバルブ4の切換えレバー18を矢印F
の如く上方に揺動させて車高を上げるべき指令を出させ
る。
【0028】またこの場合、手動開閉スイッチ9は開路
していても、電源28に対する並列回路をなす導線31
からタイマ10を介して一定時間、例えば5秒間だけ可
変オリフィス電磁バルブ8に通電されるので、この間は
該可変オリフィス電磁バルブ8は大径のオリフィス8b
側に切り換わったままとなり、迅速にエアタンク2のエ
アが矢印Gの如くエアサスペンションに供給され、車高
が矢印Hの如く速やかに上がり、正規の車高になるとレ
ベリングバルブ4がエアを停止させるので、車高は正常
な状態に復帰し、車輛は走行できることとなる。
【0029】またこれは可変オリフィス電磁バルブ8が
失陥した場合でも、該可変オリフィス電磁バルブがレベ
リングバルブ4とエアスプリング3との間に直列に接続
されているために、エアが連続してエアスプリング3に
対して給排され続けることはなく、エアスプリング3を
破損させたり車輛が走行不能に陥る等のおそれはなく、
安全性が高い。
【0030】次に、図4に示す第2実施例の作用につい
て説明すると、図示の状態では、エアは主として可変オ
リフィス電磁弁40の大径オリフィス40bを流れ、ま
た絞り弁41の小径オリフィス41aをわずかに流れる
ため、急速なエアの給排が可能であり、可変オリフィス
電磁弁40が閉止ポート40cに切り換わったときに
は、可変オリフィス電磁弁40におけるエアの流量は0
となり、エアパイプ17を介して絞り弁41の小径オリ
フィス41aのみをエアが流れるようになるため、エア
の給排は少量となり、通常の状態でエアスプリング3へ
のエアの給排が行われ、エアの消費量を節約することが
できる。その他の作用は第1実施例と同様であるので説
明を省略する。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上記のように圧縮エアを貯溜
するエアタンクと、車体とアクスルとの間に配設されエ
アタンクから内部にエアを供給されてばね作用をなすエ
アスプリングと、車体に取り付けられエアタンクに接続
される流入ポートとエアスプリングに接続される吐出ポ
ートと排気ポートと車高の変化により上下方向に揺動し
て記エアタンクからエアスプリングへの給気とエアスプ
リングからの排気とを切り換える切換えレバーとを有す
るレベリングバルブと、該レベリングバルブとアクスル
とにシリンダ又はピストンロッドのいずれかが夫々連結
されエアの給排によりレベリングバルブのレバーを上下
に揺動させるように構成されてエアタンクに接続された
コントロールシリンダと、該コントロールシリンダとエ
アタンクとの間に接続され該エアタンクからの圧縮エア
をコントロールシリンダに供給し又は該コントロールシ
リンダ内のエアを排気するように切り換え可能な電磁バ
ルブと、レベリングバルブの吐出ポートとエアスプリン
グとの間に接続され内部に小径オリフィスと大径オリフ
ィスとが設けられこれらが切り換え可能に構成された可
変オリフィス電磁バルブ(又は内部には大径オリフィス
と閉止ポートを、バイパスのエアパイプに小径のオリフ
ィスを設けた可変オリフィス電磁バルブ)とを備えたの
で、車輛の車高を必要に応じて上下させる場合には、エ
アの給排が高速で行われて迅速な車高調整を可能とし
得、また通常の走行時においてはエア消費を少なくする
ことができ、しかも可変オリフィス電磁バルブが失陥し
た場合でも車輛の車高調整を可能とし得る効果がある。
【0032】また上記構成に加えて、電磁バルブと可変
オリフィス電磁バルブと電源との間に接続された手動開
閉スイッチと、該手動開閉スイッチと可変オリフィス電
磁バルブとに直列に接続されると共に手動開閉スイッチ
に対しては電源に並列に接続され手動開閉スイッチが開
路状態でも電源から可変オリフィス電磁バルブへ一定時
間の通電を可能とするタイマとを備えたので、手動開閉
スイッチにより車輛の車高調整が可能となると共に、該
手動開閉スイッチが開路状態となった後も一定時間可変
オリフィス電磁バルブに通電を可能として車高を上げる
ことができ、また電磁バルブ等が失陥してもエアスプリ
ングを破損させることがなく、車輛の走行を可能とし得
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図3は本発明の第1実施例に係り、図
1はエアサスペンションの車高調整装置の通常走行状態
におけるエア及び電気回路図である。
【図2】手動操作で車高を下げる状態を示す図1と同様
のエア及び電気回路図である。
【図3】手動操作で車高を上げる状態を示す図1と同様
のエア及び電気回路図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るエアサスペンション
の車高調整装置の要部エア及び電気回路図である。
【符号の説明】
1 エアサスペンションの車高調整装置 2 エアタンク 3 エアスプリング 4 レベリングバルブ 4a 流入ポート 4b 吐出ポート 4c 排気ポート 5 コントロールシリンダ 6 電磁バルブ 8 可変オリフィス電磁バルブ 8a 小径オリフィス 8b 大径オリフィス 9 手動開閉スイッチ 10 タイマ 11 車体 12 アクスル 16 エアパイプ 17 エアパイプ 18 切換えレバー 20 エアパイプ 21 シリンダ 22 ピストンロッド 28 電源 40 可変オリフィス電磁バルブ 40b 大径オリフィス 40c 閉止ポート 41 絞り弁 41a 小径オリフィス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮エアを貯溜するエアタンクと、車体と
    アクスルとの間に配設され前記エアタンクから内部にエ
    アを供給されてばね作用をなすエアスプリングと、車体
    に取り付けられ前記エアタンクに接続される流入ポート
    と前記エアスプリングに接続される吐出ポートと排気ポ
    ートと車高の変化により上下方向に揺動して前記エアタ
    ンクから前記エアスプリングへの給気と前記エアスプリ
    ングからの排気とを切り換える切換えレバーとを有する
    レベリングバルブと、該レベリングバルブと前記アクス
    ルとにシリンダ又はピストンロッドのいずれかが夫々連
    結されエアの給排により前記レベリングバルブの前記レ
    バーを上下に揺動させるように構成されて前記エアタン
    クに接続されたコントロールシリンダと、該コントロー
    ルシリンダと前記エアタンクとの間に接続され該エアタ
    ンクからの圧縮エアを前記コントロールシリンダに供給
    し又は該コントロールシリンダ内のエアを排気するよう
    に切り換え可能な電磁バルブと、前記レベリングバルブ
    の吐出ポートと前記エアスプリングとの間に接続され内
    部に小径オリフィスと大径オリフィスとが設けられこれ
    らが切り換え可能に構成された可変オリフィス電磁バル
    ブとを備えたことを特徴とするエアサスペンションの車
    高調整装置。
  2. 【請求項2】圧縮エアを貯溜するエアタンクと、車体と
    アクスルとの間に配設され前記エアタンクから内部にエ
    アを供給されてばね作用をなすエアスプリングと、車体
    に取り付けられ前記エアタンクに接続される流入ポート
    と前記エアスプリングに接続される吐出ポートと排気ポ
    ートと車高の変化により上下方向に揺動して前記エアタ
    ンクから前記エアスプリングへの給気と前記エアスプリ
    ングからの排気とを切り換える切換えレバーとを有する
    レベリングバルブと、該レベリングバルブと前記アクス
    ルとにシリンダ又はピストンロッドのいずれかが夫々連
    結されエアの給排により前記レベリングバルブの前記レ
    バーを上下に揺動させるように構成されて前記エアタン
    クに接続されたコントロールシリンダと、該コントロー
    ルシリンダと前記エアタンクとの間に接続され該エアタ
    ンクからの圧縮エアを前記コントロールシリンダに供給
    し又は該コントロールシリンダ内のエアを排気するよう
    に切り換え可能な電磁バルブと、前記レベリングバルブ
    の吐出ポートと前記エアスプリングとの間に接続され内
    部に小径オリフィスと大径オリフィスとが設けられこれ
    らが切り換え可能に構成された可変オリフィス電磁バル
    ブと、前記電磁バルブと前記可変オリフィス電磁バルブ
    と電源との間に接続された手動開閉スイッチと、該手動
    開閉スイッチと前記可変オリフィス電磁バルブとに直列
    に接続されると共に前記手動開閉スイッチに対しては前
    記電源に並列に接続され前記手動開閉スイッチが開路状
    態でも前記電源から前記可変オリフィス電磁バルブへ一
    定時間の通電を可能とするタイマとを備えたことを特徴
    とするエアサスペンションの車高調整装置。
  3. 【請求項3】圧縮エアを貯溜するエアタンクと、車体と
    アクスルとの間に配設され前記エアタンクから内部にエ
    アを供給されてばね作用をなすエアスプリングと、車体
    に取り付けられ前記エアタンクに接続される流入ポート
    と前記エアスプリングに接続される吐出ポートと排気ポ
    ートと車高の変化により上下方向に揺動して前記エアタ
    ンクから前記エアスプリングへの給気と前記エアスプリ
    ングからの排気とを切り換える切換えレバーとを有する
    レベリングバルブと、該レベリングバルブと前記アクス
    ルとにシリンダ又はピストンロッドのいずれかが夫々連
    結されエアの給排により前記レベリングバルブの前記レ
    バーを上下に揺動させるように構成されて前記エアタン
    クに接続されたコントロールシリンダと、該コントロー
    ルシリンダと前記エアタンクとの間に接続され該エアタ
    ンクからの圧縮エアを前記コントロールシリンダに供給
    し又は該コントロールシリンダ内のエアを排気するよう
    に切り換え可能な電磁バルブと、前記レベリングバルブ
    の吐出ポートと前記エアスプリングとの間に接続され内
    部に大径オリフィスと閉止ポートとが設けられこれらが
    切り換え可能に構成された可変オリフィス電磁バルブ
    と、該可変オリフィス電磁バルブの両側のエアパイプに
    並列に連通接続されたバイパスのエアパイプの途中に設
    けられ小径オリフィスのみを有する絞り弁とを備えたこ
    とを特徴とするエアサスペンションの車高調整装置。
JP13106895A 1995-04-30 1995-04-30 エアサスペンションの車高調整装置 Pending JPH08300932A (ja)

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