JPH0195921A - 車高調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば自動車に装備されて該自動車の車高を
自動的に調整することにより、予め設定された所定の車
高に維持するようにした車高調整手段に関する。

（従来の技術） 例えば実開昭６２−３３０２号公報によれば、車体側と
車輪側との間に配設され且つ収縮可能とさた車高調整器
を作動させることにより、車高を調整する。ようにした
車高調整装置が示されている。そして、この種車高調整
装置により、自動車の車高を予め設定された所定の車高
に維持すべく該自動車の車高を自動的に調整する場合に
は、車高センサにより実際の車高を検出すると共に、検
出された実際の車高値が所定車高値であるか否かを判定
して所定車高値以外である場合には、上記のごとく車高
調整装置により車高を調整するようになっている。この
場合、自動車の走行時と停車時とにより上記のごとく一
連の車高を調整するための制御サイクル時間を変化させ
るようになっている。即ち、走行時においては、例えば
バンプ・リバウンド等の一過性の振動による車高変化に
影響されて、必要以上に頻繁に過度の車高調整が行われ
ることのないように、上記制御サイクル時間が予め長め
に設定されており、また、停車時においては、例えば積
荷の積降し等に際して、その都度変化する車高に対応さ
せて所定車高に維持すべく車高調整を頻繁に行い得るよ
うに上記制御サイクル時間を短縮させることが行われて
いる。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、上記のごとく走行時において車高を適正に調
整すべくＭｆＭサイクル時間を長く設定した場合には、
次のような問題が発生することになる。即ち、走行途中
における渋滞もしくは信号待ち等の一時停止状態におい
ては、あたかも継続的な通常の停車状態とみなされるこ
とになって、上記制御サイクル時間が走行状態の途中に
あるにもかかわらず短縮されてしまうことになる。従っ
て、このような状況において、例えば路面が傾斜してい
なり、或は路面に凹凸がある場合には車高が所定車高よ
り外れることになって、これにより、車高調整装置が過
動作することにより不必要な車高調整が行われることに
なってしまう。

本発明は上記のような問題に対処するものであって、走
行時と停車時とに応じて車高を調整するための制御サイ
クル時間を変化させることにより所定の車高に維持すべ
く車高を自動的に調整するようにした車高調整装置にお
いて、例えば積荷の積降し等を目的とした継続的な実際
の停車状態と、走行途中における一時停止状態とを確実
に判別することにより、夫々の状況に応じて所定の車高
に維持すべく該車高を適正に調整することを目的とする
。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を達成するための本発明は次のように構成し
たことを特徴とする。

即ち、車体と車輪との間に介装されて該車輪に対する車
体の高さを変ｆヒさせることにより車高を調整する車高
調整手段と、車高を検出する車高検出手段と、車速を検
出する車速検出手段と、上記車高検出手段により検出さ
れる実際の車高が所定車高となるように上記車高調整手
段の作動を制御すると共に、その制御サイクル時間を上
記車速検出手段により検出される車速に応じて変化させ
る制御手段とが設けられた車高調整装置であって、ドア
の開閉を検出するドア開閉検出手段が設けられていると
共に、上記制御手段が、車速検出手段により車速が所定
値以下であることが検出された場合においてドア開閉検
出手段によりドアの開状態が検出されたときには上記制
御サイクル時間を短く設定すると共に、該ドア開閉検出
手段によりドアの閉状態が検出されたときには上記制御
サイクル時間を長く設定するように構成されていること
を特徴とする。

（作　　用） 上記の構成によれば、車速検出手段により車速が所定値
以下であることが検出された場合において、ドアの開閉
を検出するドア開閉検出手段によりドアの開状態が検出
されたときには、制御手段により制御サイクル時間が短
く設定され、その設定された制御サイクル時間に基いて
、実際の車高値が所定の車高値以外であれば車高調整手
段を介して車高調整が行われることになる。これにより
、実際の停車時において、例えば積荷の積降しに際して
その都度比較的短い時間内に車高が変化する場合には、
これに対応させて所定に車高に維持すべく適正に車高を
調整することが可能となる。

また、車速検出手段により車速か所定値以下であること
力！検出された場合であって、ドア開閉検出手段により
ドアの閉状態が検出された時には、上記制御手段よる制
御サイクル時間が長く設定されることになるので、例え
ば走行途中における渋滞もしくは信号待ち等の一時停止
状態における不必要な過度の車高調整を防止することが
できる。

（実　施　例） 以下、本発明の詳細な説明する。

第１図は、本考案に係る車高調整装置を示す概略構成図
であって、該車高調整装置１は、ブレーキ装置２．２を
介して差動装置やこれにより駆動される車軸（図示せず
）等が内装されたリヤアクスルハウジング３の両側部に
連結された左右の後輪４．４（一方のみ図示）を車体５
に対して弾力的に支持すると共に、必要に応じて後輪４
．４に対する車体５の高さ、即ち車高を調整するもので
あって、上記左右の後輪４．４と車体５との間に夫々配
設された空気圧式の車高調整手段としてのエアダンパ６
．６と、これら各エアダンパ６．６に空気圧管路７を介
して圧縮空気を給送すべく駆動用モータ８により駆動さ
れるコンプレッサ９と、上記空気圧管路７の途中に介装
されてエアダンパ６．６に対する圧縮空気の給排を制御
すべく例えば電磁弁１０により必要に応じて所定方向に
切換えられる切換えパルプ１１とを有すると共に、上記
駆動用モータ、８および電磁弁１０の作動を制御するコ
ントローラ１２が車体の所定位置に配設されている。更
に、該コントローラ１２を作動量べくエンジンの始動を
知らせるためのエグニツションスイッチ１３と、同じく
コントローラ１２に車速に応じた信号を入力するための
車速センサ１４と、車体の所定位置、即ち、ドア（図示
せず゛）の近傍に配設されて該ドアの開閉を検出して、
その検出信号をコントローラ１２に入力するためのドア
スイッチ１５とが設けられている。また、車体後部の所
定位置には車高センサ１６が備えられており、該センサ
１６は、例えば車体底部を形成するフロアパネル（図示
せず）等の車体５側に固設されたセンサ本体１６ａと、
該本体１６ａと上記リヤアクスルハウジング３との間に
設けられたリンク部材１６ｂとから構成されており、車
高が変化することによりリヤアクスルハウジング３と車
体５との相対的な位置関係が変化した場合には、該リン
ク部材１６ｂが所定の方向に所定量だけ回動され、これ
に伴って上記センサ本体１６ａより実際の車高に応じた
出力信号がコントローラ１２に入力されるようになって
いる。

尚、上記空気圧管路７の途中には、該管路７内の圧力を
一定に保つためのリリーフパルプ１７が介装されている
と共に、同じく肢管７の途中には、例えばシリカゲルで
なるドライヤ１８が配設さており、該ドライヤ１８によ
りエアダンパ６゜６に供給される圧縮空気に含有される
水分を除去・　することにより、該エアダンパ６．６が
発錆等による作動不調を招くことのないように図られて
いる。また、例えば、車室内側におけるコンソールボッ
クス（図示せず）の所定位置には、上記コントローラ１
２より出力される信号に基いて車高調整中であるか否か
を表示するようにしたインジケータ１９が設けられてい
る。

次に、本実施例の車高調整装置１の全体システムを、第
２図に示すブロック図に基いて説明すると、当該車高調
整装置１の作動を制御するコントローラ１２には、エン
ジンの始動を知らせるイグニッションスイッチ１３より
の出力信号と、車速を検出する車速センサ１４よりの出
力信号と、ドアの開閉状態を検出するドアスイッチ１５
からの出力信号と、実際の車高を検出して検出された車
高に応じた信号を出力する車高センサ１６からの出力信
号が夫々入力されるようになっている。そして、上記各
信号が入力されると共に、車高センサ１６から出力され
る実際の車高値に応じた出力信号に基いてコントローラ
１２により車高が所定の車高値であるか否かを判定し、
所定車高値以外であれば、該コントローラ１２より出力
される出力信号に基いて、コンプレッサ駆動用モータ８
および切換えバルブ駆動用電磁弁１０が作動され、これ
に伴って、上記各エアダンパ６．６に対してコンプレッ
サ９より圧縮空気を給排させて、車高を所定車高に維持
すべく調整するようになっている。尚、上記コントロー
ラ１２により、実際に車高調整が行われている場合には
、該コントローラ１２より出力される出力信号に基いて
、インジケータ１９に車高調整中であるか否かを表示す
るようになっている。

ここで、第３図に示す本実施例の車高調整装置１の制御
回路について説明すると、イグニッションスイッチ１３
からは該スイッチ１３が投入されてエンジンが始動中で
あるか否かに応じて夫々に対応した出力信号ａｌ　、ａ
２が出力されると共に、車速センサ１４からは車速が所
定値以下である場合と、それ以上である場合とに応じた
出力信号す、、ｂ、が夫々出力され、更に、ドアスイッ
チ１５からはドアが開状態である場合と閉状態にある場
合とに応じた出力信号Ｃ１、Ｃ３が夫々出力されること
になる。そして、上記車速センサ１４およびドアスイッ
チ１５より、車速が所定値以下である場合に出力される
信号ｂ１と、ドアが開状態にある場合に出力される信号
Ｃ１とがアンド回路２０に入力された場合にのみ該アン
ド回路２０より出力信号ｄが上記コントローラ１２に出
力されることになる。これにより、該コントローラ１２
に車高センサ１６より出力される車高に応じた出力信号
ｅが入力された場合において、該信号ｅが予め設定され
た所定の基準車高値であるか否かを判定して車高を補正
する制御サイクル時間を短縮させるようになっている。

そして、上記出力信号ｅに基いて実際の車高が基準車高
値でないとコン）・ローラ１２により判定された場合に
は、該コントローラ１２よりの各出力信号ｆ、ｇに基い
てコンプレッサ駆動用モータ８および切換えバルブ駆動
用電磁弁１０が夫々駆動されるようになっている。

次に、第４図に示すフローチャートに従って上記コント
ローラ１２による当該車高調整装置１の作動制御につい
て説明する。

コントローラ１２は、先ずステップＳ１を実行すること
によりイグニッションスイッチ１３により出力される信
号に基いてエンジンが始動状態であるかを判定し、ＹＥ
ＳであればステップＳ２により車高調整装置１がＯＮＮ
状上される。そして、車高調整装置１がＯＮ状態であれ
ばステップＳ３により予め設定された所定の基準車高値
Ｈを読み込むと共に、ステップＳ４において車高センサ
１６より実際の車高に基いて出力される出力信号ｅによ
り実際の車高値りの読み込み動作を実行する。そして、
ステップＳ５により上記両車高Ｈおよびｈを比較し、実
際の車高りが基準車高Ｈ以外であればステップＳ６によ
り車速センサ１４より出力される車速に応じた出力信号
ｂ！＋　ｂ２に基いて当該自動車が停車状態にあるが否
かを判定すると共に、停車中であると判定した場合には
、ステップＳフにおいてドアスイッチ１５より出力され
るドアの開閉に応じた出力信号ＣＩ＋Ｃ２に基いてドア
が開状態か否かを判定する。そして、ステップＳ６およ
びステップＳ７により自動車が停止状態であって、しか
もドアが開状態であることが判定された場合には、ステ
ップＳ８により、上記車高センサ１６より出力される出
力信号ｅに基いて実際の車高りが予め設定された基準車
高Ｈであるか否かを判定し、これに応じて車高を調整す
る制御サイクル時間を短く設定する。次いで、ステップ
Ｓ９により短く設定された上記制御サイクル時間内にお
いて車高を基準車高Ｈに補正すべくコンプレッサ９およ
び切換えバルブ１１を作動させて車高調整が行われると
共に、ステップＳＩＯにより再び実際の車高りが読み込
まれると共に、ステップＳＬ＋により実際の車高りが基
準車高Ｈに一致したことが判定されるまでステップＳ、
による車高調整が継続的に行われることになる。また、
上記ステップＳ６およびステップＳ７により自動車が走
行状態であって、しかもドアが閉状態にある場合にはス
テップＳ１２において上記制御サイクル時間を長く設定
されることになる。そして、ステップ３１３により長め
に設定された上記制御サイクル時間に基いて車高調整が
実行されると共に、ステップＳ１４により実際の車高り
が読み込まれることになる０次いで、ステップＳ１５に
より実際の車高りと基準車高Ｈとが比較されて基準車高
ＨとなるまでステップＳ１３による車高調整が継続的に
繰り返し行われることになる。

このように、本実施例においては、車速センサ１４によ
り停車状態が検出された場合において、ドアスイッチ１
５によりドアの開状態が検出されたときには、コントロ
ーラ１２による車高調整の制御サイクル時間が短く設定
されることになって、これにより、実際の停車時におい
て例えば積荷の積降し等に際してその都度比較的短い時
間内で車高が変化するような場合であっても、これに対
応させて当該自動車の車高を予め設定された所定の基準
車高に維持させることができる。

（発明の効果） 以上のごとく本発明によれば、停車中においてドアを開
けた場合には、比較的短い時間内で車高調整が行われる
ことになって、例えば停車中における積荷の積降し等に
より、その都度比較的短い時間内で車高が変化する場合
においても、これに対応させて当該自動車の車高を所定
の車高に維持するとが可能となる。

また、走行途中における渋滞もしくは信号待ち等の一時
停止状態にあっては、ドアを開けないかぎりは比較的短
い時間内において車高調整されることなく、これにより
、上記のごとく一時停止状態における不要な車高調整が
行われることなく車高調整装置の過動作を確実に防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は本実施例
に係る車高調整装置の概略構成図、第２図は該車高調整
装置の全体システムを示すブロック図、第３図は該車高
調整装置の制御回路図、第４図はコントローラによる車
高調整装置の作動の制御を示すフローチャート図である
。 １・・・車高調整装置、６．６・・・エアダンパ（車高
調整手段）、１２・・・コントローラ（制御手段）、１
４・・・車速センサ（車速検出手段）、１５・・・ドア
スイッチ（ドア開閉検出手段）、１６・・・車高センサ
（車高検出手段）、Ｈ・・・基準車高、ｈ・・・実際の
車高。 ｓ２　図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体と車輪との間に介装されて該車輪に対する車
   体の高さを変化させることにより車高を調整する車高調
   整手段と、車高を検出する車高検出手段と、車速を検出
   する車速検出手段と、上記車高検出手段により検出され
   る実際の車高が所定車高となるように上記車高調整手段
   の作動を制御すると共に、その制御サイクル時間を上記
   車速検出手段により検出される車速に応じて変化させる
   制御手段とが設けられた車高調整装置であって、ドアの
   開閉を検出するドア開閉検出手段が設けられていると共
   に、上記制御手段が、車速検出手段により車速が所定値
   以下であることが検出された場合においてドア開閉検出
   手段によりドアの開状態が検出されたときには上記制御
   サイクル時間を短く設定すると共に、該ドア開閉検出手
   段によりドアの閉状態が検出されたときには上記制御サ
   イクル時間を長く設定するように構成されていることを
   特徴とする車高調整装置。