JP3963116B2 - 車両用密閉室 - Google Patents

車両用密閉室 Download PDF

Info

Publication number
JP3963116B2
JP3963116B2 JP2002109457A JP2002109457A JP3963116B2 JP 3963116 B2 JP3963116 B2 JP 3963116B2 JP 2002109457 A JP2002109457 A JP 2002109457A JP 2002109457 A JP2002109457 A JP 2002109457A JP 3963116 B2 JP3963116 B2 JP 3963116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition member
partition
main body
sealed
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002109457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003302154A (ja
Inventor
和義 北條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2002109457A priority Critical patent/JP3963116B2/ja
Publication of JP2003302154A publication Critical patent/JP2003302154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3963116B2 publication Critical patent/JP3963116B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両に積載される車両用密閉室に関し、特に冷蔵室と冷凍室とに好適に利用される車両用密閉室に関する。
【0002】
【従来の技術】
配送用の車両には、配送物品を所定の温度に保持して配送するために、冷蔵室、冷凍室などの密閉室を積載しているものがある。これらのうち、特に宅配便などの車両では、例えば、本特許出願人の特許出願である特開平8−233434号公報や特開平8−233448号公報に開示されているような冷蔵室と冷凍室とを一体に備える密閉室を用いることが多い。
【0003】
これらの密閉室は、1つの大きな密閉室の内壁に、間仕切り板が固定部材を介してねじ止めされており、密閉室の内壁と間仕切り板との間にシール剤が塗布されて、互いに密閉された2つの分割室が形成されている。本明細書において「分割室」とは、密閉空間が分割されて形成され、互いに密閉されている各空間をいうものとする。この構成では、間仕切り板のために多くの部品、取り付け工程が必要となり、煩雑である。また、間仕切り板は固定されているため、積載したい物品の冷蔵/冷凍の割合や大きさに合わせて冷蔵室と冷凍室の大きさを変えられない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、簡単な構成で、互いに密閉された分割室を備える車両用密閉室を提供することを課題とする。
また、密閉室内の分割形態を変更できる車両用密閉室を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、車両用密閉室であって、密閉空間を備える本体部と、前記密閉空間を仕切る間仕切り部材と、を有し、前記間仕切り部材は、少なくとも一部がその仕切り面で本体部に密接されて、前記間仕切り部材の両側の空間が互いに密閉状態で分割されている、車両用密閉室を提供する。
この発明によれば、間仕切り部材は、厚み面ではなく、仕切り面で本体部に密接する部分を備えている。このため、間仕切り部材を、本体部の密閉空間の断面よりも小さく形成して、本体部に密接させることができる。このため、より簡単な構成で互いに密閉された分割室が形成された車両用密閉室となっている。
【0006】
また、本発明では、車両用密閉室であって、密閉空間を備える本体部と、前記密閉空間を仕切る間仕切り部材と、前記本体部の壁面に沿って設けられ、前記間仕切り部材の仕切り面に対向するシール面と、前記シール面と前記間仕切り部材の仕切り面との間に圧縮状態で介在されるシール部材と、を備える車両用密閉室を提供する。
この発明によれば、本体部の壁面に沿って間仕切り部材の仕切り面に対向するシール面が設けられ、このシール面と間仕切り部材の仕切り面との間にシール部材が設けられて、圧縮状態とされている。このため、間仕切り部材と本体部の壁面との間に間仕切り部材の厚み方向で、密閉構造が形成されており、間仕切り部材の厚み面と本体部の壁面との間が密接されていなくても良い。したがって、間仕切り部材が本体部の断面より小さく形成されていても、確実に間仕切り部材と本体部との間が密閉されて、互いに密閉された分割室が形成されており、簡単な構成の車両用密閉室となっている。
【0007】
また、本発明では、上記車両用密閉室において、前記間仕切り部材は取外し可能に設けられていると、複数の分割室を備える形態と、間仕切り部材が取り外されてより大きな密閉空間とされた形態とに分割形態を変更することができる。間仕切り部材は、シール面との間でシール部材が圧縮状態となる位置に固定されることで密閉状態を形成するため、間仕切り部材の着脱によって、容易に分割形態の変更が行える。
また、この構成において、前記シール面を複数備えており、前記間仕切り部材は、各シール面との間にシール部材が圧縮状態で介在される位置に固定可能とされている車両用密閉室を提供する。この構成では、間仕切り部材を異なるシール面に密接される位置に移動させることにより、密閉空間の仕切り方を変更することができ、密閉空間の分割形態を種々に変更することができる。
【0008】
また、上記車両用密閉室であって、前記間仕切り部材は、前記シール面に対向する面の背面に当接されるリブによって固定されており、前記リブは、間仕切り部材の少なくとも一辺に対応する部位は、可動に設けられている車両用密閉室を提供する。
この車両用密閉室では、単純な構造で間仕切り部材が取外し可能に固定されている。
【0009】
また、前記本体部は、一部が回動によって開閉する蓋に形成されており、前記間仕切り部材の蓋に対向する面に閉状態において蓋に当接するシール部材が設けられていると、蓋が回動式であっても、蓋の開閉によってシール部材が擦れるおそれがなく、耐久性に優れ、かつ確実に分割室どうしが密閉された車両用密閉室となっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の車両用密閉室は、冷蔵室と冷凍室とを備える配送用冷却室である。車両用密閉室1は、密閉空間を構成する本体部3と本体部3の一面を開閉自在にする蓋10,11とを備えている。
【0011】
本体部3は、蓋10,11によって開閉できる密閉空間7を備える部材である。密閉空間の形状、大きさは、密閉室の用途に適した大きさ、形状とすることができ、自由に設定することができる。本実施形態の本体部3は、図1において横方向に長い直方体状に形成されており、奥側の高さが大きくなるように上面奥が直方体状に突出された形状になっている。本体部3は、上面奥の突出部分を除く上面部から手前側の側面上部までが開口に形成されている。本体部3の密閉空間7は、外形と同様の形状に形成されている。
【0012】
蓋10,11は、密閉空間7を構成する壁面の一部を構成する。すなわち、本体部3の開口部分を密閉状態で塞げるように形成されている。蓋10,11は、図1に示すように、本体部3の左右方向に隣接されており、それぞれ本体部3の上面部と手前側の側面部上部を構成している。蓋10,11は、本体部3に連結または分離して設けることができ、本実施形態では、それぞれ、上面部の奥端10a,11aで、ヒンジ構造を介して本体部3に連結されている。蓋10,11は、回動によって開閉可能とされている。
【0013】
蓋10,11と本体部3との間は、密閉可能とされている。蓋10,11と本体部3との間は、公知の密閉構造で密閉可能とすることができ、典型的には蓋10,11と本体部3との接触端面にシール部材が設けられる。
本実施形態では、蓋10,11は、本体部3の開口端面およびこのシール用骨格5に対向する部位に沿って一周する環状のシール部材13を備えている。また、本体部3の開口部分で、蓋10と蓋11とが隣接する部分に対応する位置に、蓋10,11の内側面に対向するシール用骨格5が設けられている。蓋10,11が閉じられると、シール部材13は本体部3の開口端面およびシール用骨格5に圧接されて密着し、外部から密閉された密閉空間7が形成される。
【0014】
車両用密閉室1は、密閉空間7が仕切られて、互いに密閉された分割室を備えている。本実施形態では、図2に示すように、固定して設けられた間仕切り板15と、移動および取外し可能に設けられた1つの間仕切り部材19とによって、2つの分割室が形成されている。2つの分割室20a,20bは、それぞれ冷蔵室と冷凍室とに形成されている。
【0015】
間仕切り板15は、図4に示すように、本体部3の上部奥側の突出部分内を仕切っている。間仕切り板15は、突出部分内で、図4における上下方向に延びる板材で、本体部3に密着されている。この間仕切り板15で仕切られた突出部分の空間には、それぞれ冷蔵用および冷凍用の冷却機9a,9bが収容されている。
間仕切り板15の下端には、間仕切り板15に対して垂直で、図2において横方向に延びるシフト板17が設けられている。シフト板17は、間仕切り板15と間仕切り部材19との間を密閉状態で連結するようになっている。
【0016】
間仕切り部材19は、突出部分以外の部分の内部空間全体を仕切っており、仕切りによって形成される2つの分割室20a,20bが、それぞれ蓋10,11によって開閉されるように仕切っている。本実施形態の間仕切り部材19は、図2において奥行き方向に延びており、密閉空間7を横方向に仕切っている。
【0017】
間仕切り部材19を図3に示す。間仕切り部材19は、略正方形の平板状に形成されており、上部右側が切り欠かれた形状に形成されている。この部分は、本体部3の上部奥側に位置される部分で、シフト板17に対向する。また、間仕切り部材19の左上部の厚み面には、長尺状のシール部材27が取り付けられている。この部分は、蓋10に対向する面で、図5に示すように、閉状態に配置された蓋10の下面に圧接されて蓋10と間仕切り部材19との間を密閉する。
なお、間仕切り部材19は、平板状に限定されず、曲板状、波板状、階段状など種々の形状に形成されていて良い。
【0018】
間仕切り部材19は、2箇所の異なる位置に固定可能とされている。図2,4,5に示すように、間仕切り部材19は、シフト板17の幅方向(図4,5において横方向)の両端に対応する位置に固定できるようになっている。
【0019】
間仕切り部材19の固定は、間仕切り部材19が仕切り面で本体部3に密接される種々の構成とすることができる。典型的には、本体部3に一体化され、間仕切り部材19の仕切り面に対向するシール面(22a,22b)を備える構成とされる。
シール面22a,22bは、本体部3の壁面に沿って連続して、または密閉性を確保できる範囲で断続して設けられる面である。シール面22a,22bを連続状に形成する例としては、本体部3の壁面に突条または凹条を形成し、この高さ方向に延びる面として形成する形態がある。ここで、好ましくは、突条または凹条は本体部3に一体成形されていると、本体部3とシール面との間の密閉性が容易に確保されるとともに、部品点数、取り付け工数が削減でき、好ましい。
【0020】
本実施形態では、図2において、シフト板17の横方向の両端部にほぼ対応する2箇所に、間仕切り部材19を上下方向および奥行き方向に延びるように固定できるようになっている。すなわち、シフト板17の横方向の端面が含まれる平面に沿って、本体部の壁面から突出する突条24a,24bが形成されている。突条24a,24bは、それぞれ断面長方形状で、本体部3の壁面に沿って本体部3の手前側の側面から底面および奥側の側面まで連続して延びている。また、シフト板17の下面には、突条24a,24bに連続して奥側から手前に向かって延びる断面長方形状の突条26a,26bが設けられている。シール面22aは、突条24a,26aの高さ面で本体部3の中央を向く面に、シール面22bは、突条24b,26bの高さ面で本体部3の中央を向く面に、それぞれ形成されている。
【0021】
間仕切り部材19とシール面22a,22bとの間は密接されるように形成されている。密接状態は、単に間仕切り部材19とシール面22a,22bとが当接されて構成されても良いが、典型的には、シールされている。シール方法は、特に限定されない。移動および/または取外し可能な間仕切り部材の場合は、シール部材(29a,29b)が介在されている。シール部材は、公知の種々の1つのまたは対を成すシーリング部材とすることができる。本実施形態では、弾性を有する中空状の押し出し成形体で構成されている。
なお、取外したり移動させたりしない固定される間仕切り部材では、シーリング剤などが塗布されて密接状態とされていても良い。
【0022】
シール部材29a,29bは、別個の部材として設けられても良いが、好ましくは、シール面22a,22bと間仕切り部材19とのどちらか一方に一体化されている。本実施形態では、図2,4〜6に示すように、各突条24a,26aに連続して1本のシール部材29aが、突条24b,26bに1本のシール部材29bが連続して、取り付けられている。
【0023】
間仕切り部材19は、シール面22aに密接されるように、シール部材29aが圧縮状態となる位置に固定されている。このような状態での間仕切り部材19の固定方法は、間仕切り部材19のシール面22aと反対の方向への移動を規制する方法である。例えば、間仕切り部材19のシール面22aに対向する面と反対の面に係止される係止部材とされても良いし、間仕切り部材19をシール面22a方向に付勢する、ばねなどの弾性部材を備える付勢手段とされても良い。
なお、間仕切り部材19を完全固定する場合は、解除できない固定方法、例えば、嵌めごろしの構成であっても良い。
【0024】
本実施形態では、シール面22a,22bを備える突条24a,24b,26a,26bから所定の間隔をあけて、本体部3の壁面から突出する複数のリブ30a,30b,31が設けられている。図2,4,5に示すように、リブ30a,30b,31は、それぞれ、突条24a,24b,26a,26bより本体部3の中央寄りに配置されており、間仕切り部材19のシール面22aに対向する面の背面に当接可能とされている。リブ30a,30bは、仕切り面方向に延びる長めの凸部に形成されており、本体部3の壁面に一体成形されている。
【0025】
また、本体部3の手前の側面に設けられているリブ31は、本体部3に対して取外し可能に形成されている。具体的には、図2,6に示すように、約90°に屈曲された板状部材33で形成されている。板状部材33は、一方の板面でねじ35によって本体部3の壁面に着脱可能に取り付けられている。板状部材33の他方の板面は、取り付け状態で間仕切り部材19の仕切り面に沿って当接しており、リブ31となっている。なお、リブ31は、各固定部位に対応する数だけ設けられていても良いが、本実施形態では、1組だけ用意されており、シール面22a,22bのどちら側にも固定できるようになっている。
【0026】
本実施形態の図2,4〜6では、間仕切り部材19は、蓋10,11を備える手前側からみて左側、すなわちシール面22a側に固定されている。間仕切り部材19は、突条24a,26aのシール面22aとリブ30a,31とに挟まれて立設状態とされており、シール面22aに設けられたシール部材29aが圧縮状態とされて、間仕切り部材19の仕切り面19aと本体部3のシール面22aとが密接(密着)されている。
【0027】
この状態において、間仕切り部材19とシフト板17とは、図4に示すように、突条26a部分のシール面22aで密接されている。この構成によって、間仕切り部材19と間仕切り板15とは、シフト板17を介して密接されている。
また、図5に示すように、蓋10が閉状態のとき、間仕切り部材19のシール部材27が蓋10の内面に圧縮状態で接触されており、蓋10と間仕切り部材19との間は密接されている。
【0028】
これらの構成により、図6に示すように、間仕切り部材19と本体部3および蓋10で構成される壁面全周との間が密接されており、間仕切り部材19によって分割された分割室20a,20b間は密閉されている。したがって、分割室20a,20bは、互いに独立した密閉空間となっており、それぞれ独立した温度に調節することができる。
【0029】
次に、この車両用密閉室1において、間仕切り部材19を取り外し及び異なる位置に移動させる方法について、説明する。
まず、リブ31を取り外して間仕切り部材19の固定を解除する。すなわち、板状部材33を本体部3から取り外す。
次に、間仕切り部材19のリブ31が取り外された部位および蓋10側の部分を、密接されているシール面22aと反対の側に傾ける。この操作と共に、固定されたリブ30aに係止されている部分をシール部材29aを押圧するようにして、リブ30aとシール面22aとによる挟持状態から開放する。
【0030】
間仕切り部材19を取り外す場合は、間仕切り部材19を突条24a,26aに対して垂直となる向きにすることで、本体部3の開口から間仕切り部材19を取り出すことができる。
【0031】
間仕切り部材19を異なる突条24b,26b側に移動させて固定する場合は、リブ30aとシール面22aとの間から外れた間仕切り部材19の端部を、異なるリブ30bと異なるシール面22bとの間に挿入する。
次に、間仕切り部材19を異なるシール面22bに沿うようにシール面22bにほぼ平行に配置する。
その後、板状部材33を異なるシール面22b側に取り付けて、リブ31を固定する。この操作によって、間仕切り部材19を、シール部材29bが介在され、かつ圧縮された状態にしてシール面22b側に固定することができる。
【0032】
この車両用密閉室1では、突条24a,26aおよびリブ30a,30bが本体部3の壁面に一体成形されているため、部品点数が少ない。また、間仕切り部材19以外に板状部材33を可動に設けるだけで、容易に移動および取り外しができる構成となっている。このため単純な構成で、分割形態を変更できる車両用密閉室となっている。
また、間仕切り部材19は、その仕切り面19aで本体部3に密接されるため、間仕切り部材19と本体部3の壁面との間に隙間が形成されていても良い。すなわち、間仕切り部材19を少し小さめに形成して、確実に密接状態とすることができる。
【0033】
車両用密閉室1の間仕切り部材19は、密閉空間7の断面に対して小さく形成されているため、取り付け位置に対して斜めに傾けることで簡単に密閉空間7ないを移動させることができる。このため、取り付け、取外し作業および移動作業が簡単になっている。また、シール部材29a,29bは、間仕切り部材19が固定されることで圧縮されるため、シール部材29a,29bの圧縮にかかる圧力に抗して間仕切り部材19を移動させて取り付ける工程がなく、簡単に取り付けられる。特に、本実施形態では、図2,6に示すように、板状部材33は、本体部3の壁面にねじ止めによって固定されるため、特に力を必要とせず、容易に取り付けができる。
【0034】
また、間仕切り部材19と蓋10とが対向する部分には、シール部材27が間仕切り部材19の厚み部分の端面に取り付けられている。この結果、蓋10の開閉によって、シール部材27が蓋10に擦られることがなく、シール部材27の耐久性が保持されている。
すなわち、本実施形態の車両用密閉室1は、部品点数および可動部材の点数が減少されて単純な構成とされているとともに、間仕切り部材の取り付け、取外しや移動に要する作業が単純で、かつ作業数が効果的に低減されている。
【0035】
なお、本実施形態に類似する間仕切り部材19の固定形態としては、例えば、本体部3の壁面に沿って凹条溝が設けられている形態がある。凹条溝では、凹状溝の一方の深さ面がシール面に形成され、溝自体は、間仕切り部材19を挿入可能な幅に形成される。この固定形態も、本体部3に容易に一体成形によって設けることができる。
【0036】
また、本実施形態のリブ30a,30b,31に代えて、間仕切り部材に係止凸部を一体的に設け、本体部3の壁面に係止凹部を設けても良い。係止凸部を、間仕切り部材の仕切り面方向に突出する位置と突出しない位置とに配置切替え可能に形成し、本体部3の壁面の係止凹部に差し引き可能とすることで、間仕切り部材を取外し可能に固定できる。また、取り付け、取り外し、移動および再取り付けは、本実施形態と同様に容易である。
【0037】
なお、本発明に係る車両用密閉室は、間仕切り部材を複数備えていても良いし、間仕切り部材がその仕切り面で密接される本体部側の部位は、間仕切り部材に対して1つでも良いし、3つ以上であっても良い。この形態においてシール面が形成されている場合、シール面は間仕切り部材の異なる仕切り面に密接するように形成されていても良いし、同一の仕切り面に密接するように形成されていても良い。また、取り付け位置の配置は、上記実施形態のように平行な位置に限定されず、交差したり直交したりする配置であっても良い。
【0038】
また、本発明の車両用密閉室は、冷却室に限定されず、種々の用途に用いられる密閉室とすることができる。例えば、より温かい状態に保持する保温室でも良いし、水などの液体状媒体を貯留する水槽状の用途に用いられる室でも良い。また、一方の室を密閉状態にして使用し、他方の室を開放状態にして使用しても良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明では、簡単な構成で、互いに密閉された分割室を備える車両用密閉室を提供することができる。
また、密閉室内の分割形態を変更できる車両用密閉室を提供することにより、密閉空間が分割されて形成される分割室の大きさを変更したり、分割を解除して1つの室に形成したりすることが可能な車両用密閉室を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる車両用密閉室の斜視図である。
【図2】図1の車両用密閉室の間仕切り構造を示す部分透視された斜視図である。
【図3】図1の間仕切り部材を示す斜視図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図2のVI−VI断面図である。
【符号の説明】
1 車両用密閉室
3 本体部
5 シール用骨格
7 密閉空間
9a,9b 冷却機
10,11 蓋
10a,11a 奥端
13 シール部材
15 間仕切り板
17 シフト板
19 間仕切り部材
19a 仕切り面
20a,20b 分割室
22a,22b シール面
24a,24b,26a,26b, 突条
27 シール部材
29a,29b シール部材
30a,30b,31 リブ
33 板状部材
35 ねじ

Claims (4)

  1. 車両用密閉室であって、
    密閉空間を備える本体部と、
    前記密閉空間を仕切る取外し可能な間仕切り部材と、
    前記本体部の壁面に沿って設けられ、前記間仕切り部材の仕切り面に対向するシール面と、前記シール面と前記間仕切り部材の仕切り面との間に圧縮状態で介在されるシール部材と、を備える、車両用密閉室。
  2. 前記シール面を複数備えており、前記間仕切り部材は、各シール面との間にシール部材が圧縮状態で介在される位置に固定可能とされている、請求項1に記載の車両用密閉室。
  3. 前記間仕切り部材は、前記シール面に対向する面の背面に当接されるリブによって固定されており、前記リブは、間仕切り部材の少なくとも一辺に対応する部位は、可動に設けられている、請求項1または2に記載の車両用密閉室。
  4. 前記本体部は、一部が回動によって開閉する蓋に形成されており、前記間仕切り部材の蓋に対向する面に閉状態において蓋に当接するシール部材が設けられている、請求項1から3のいずれかに記載の車両用密閉室。
JP2002109457A 2002-04-11 2002-04-11 車両用密閉室 Expired - Fee Related JP3963116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002109457A JP3963116B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 車両用密閉室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002109457A JP3963116B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 車両用密閉室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003302154A JP2003302154A (ja) 2003-10-24
JP3963116B2 true JP3963116B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=29392917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002109457A Expired - Fee Related JP3963116B2 (ja) 2002-04-11 2002-04-11 車両用密閉室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3963116B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003302154A (ja) 2003-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5577822A (en) Refrigerator having variable volume food storage compartment
EP1079187B1 (en) Side-by-side refrigerator with a vertical partition cover assembly
KR20120025072A (ko) 냉장고
JP6444759B2 (ja) 箱体の扉
JP3963116B2 (ja) 車両用密閉室
CN108716809B (zh) 一种冷柜通用箱体组件及冷柜
JP3869807B2 (ja) 貯蔵庫のシール装置及び貯蔵庫のシール装置の組立て方法
JP3430394B2 (ja) 冷蔵庫
CN116097053A (zh) 冷藏库
JP6407822B2 (ja) ショーケース
JP3869806B2 (ja) 貯蔵庫の扉装置
JP6532364B2 (ja) ショーケース用扉
KR20160099373A (ko) 냉장고
KR200217535Y1 (ko) 냉장고
KR100903976B1 (ko) 용적 가변형 냉장고
JP6189621B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3957926B2 (ja) 冷蔵庫
JP2911334B2 (ja) 冷蔵庫等の扉装置
JP2829145B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011179765A (ja) 冷蔵庫
JP2010190433A (ja) 断熱箱体
JP2019113202A (ja) 冷蔵庫
JP2016161182A (ja) 冷蔵庫
JPH06137750A (ja) 冷凍庫
JPH10267515A (ja) 冷却貯蔵庫のドアシール構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050309

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050309

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees