JP3961967B2 - バッチ製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、表蓋と裏蓋とからなり、裏蓋の周縁と表蓋の周縁を当接させるようにして、裏蓋に表蓋を嵌着させたバッチを製造するバッチ製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、裏蓋と表蓋とからなり、表蓋の上面に設けられた模様紙と透過性を有するカバー板の周囲を表蓋の周縁と裏蓋の周縁で挟み込むようにしたバッチは、次のようなバッチ製造装置によって製造されていた。係るバッチ製造装置は、基盤と、基盤に固定されたアームと、アームの先端に取り付けられ、ハンドルによって上下動する押型アセンブリと、基盤上に回動自在に設けられたプレートと、プレート上に設けられた第1受型アセンブリと第2受型アセンブリとからなる。押型アセンブリは、ハンドルで回転するピニオンと、ピニオンと噛み合うラックによって上下動するようになっている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭61−32005号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のバッチ製造装置は、ハンドルによって上下動する押型アセンブリと、プレート上に設けられた第1受型アセンブリと第2受型アセンブリが簡単に取り外しすることができないので、押型アセンブリや第1受型アセンブリと第2受型アセンブリが壊れた場合、新しいものに交換することができないという問題点があった。また、押型アセンブリと、第1受型アセンブリと第2受型アセンブリが交換することができないので、大きさの異なるバッチを製造することができないという問題点があった。さらに又、ハンドルの力加減がわからずに、力を加え過ぎて、バッチを壊してしまうという問題点があった。
【0005】
本願発明は、上記問題点に鑑み発明されたものであって、第1の受け型及び第2の受け型を簡単に取り外しすることができ、新しい第1の受け型及び第2の受け型に取り替えることができるバッチ製造装置を提供することを第1の目的とする。また、押圧型を簡単に取り外しすることができ、新しい押圧型に取り替えることができるバッチ製造装置を提供することを第2の目的とする。さらにまた、第1の受け型及び第2の受け型、押圧型を簡単に取り外しすることができ、大きさの異なる別の第1の受け型及び第2の受け型、押圧型に取り替えることができ、サイズの異なるバッチを製造することができるバッチ製造装置を提供することを第3の目的とする。また、押圧型に成形加工以上の押圧力が働かないようにしたバッチ製造装置を提供することを第4の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は下記の構成を有する。すなわち、
裏蓋と表蓋を有するバッチを製造するバッチ製造装置であって、
基台と、前記表蓋が載置可能な第1の受け型と、
前記裏蓋が載置可能な第2の受け型と、
前記第1の受け型と前記第2の受け型とが設けられた取付部材と、
前記第1の受け型と前記第2の受け型とにそれぞれ別個に係合し前記バッチを製造する押圧型と、
前記押圧型を前記第1の受け型または前記第2の受け型と係合するように移動せしめる押圧軸とを有し
前記取付部材は、前記基台に着脱可能に取り付け可能であり、
前記第1の受け型および前記第2の受け型は、前記取付部材を前記基台に取り付けることにより、前記基台に取り付けられることを特徴とするバッチ製造装置。
【0007】
また、本願請求項2記載の発明は下記の構成を有する。
前記取付部材は基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のバッチ製造装置。
【0008】
また、本願請求項3記載の発明は下記の構成を有する。
前記押圧型は、前記押圧軸の下端に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のバッチ製造装置。
【0009】
また、本願請求項4記載の発明は下記の構成を有する。
前記押圧型は、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のバッチ製造装置。
【0010】
また、本願請求項5記載の発明は下記の構成を有する。
押圧型は、外層枠と、内層枠とからなり、
外層枠は、上部にガイド孔が形成され、
内層枠は、上部にガイド突起が形成され、当該ガイド突起が外層枠のガイド孔に案内され、外層枠内に上下移動自在に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のバッチ製造装置。
【0011】
また、本願請求項6記載の発明は下記の構成を有する。
前記押圧型を前記押圧軸の下端より脱離させる脱離手段が前記押圧軸の下端に設けられていることを特徴とする請求項3、4または5のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
【0016】
また、本願請求項記載の発明は下記の構成を有する。
前記押圧軸は、前記基台の上方に固定された固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部を有し、
該雄ねじ部は、押圧軸が上方に移動して押圧型が固定部材に当接する前に固定部材の雌ねじ部から外れて押圧軸が空回りするように形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
【0017】
また、本願請求項記載の発明は下記の構成を有する。
前記基台の上方に固定された固定部材と、
前記押圧軸に設けられ、前記固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部
前記押圧軸を軸方向に移動せしめる操作手段とからなり、
前記操作手段と前記押圧軸の間には、前記操作手段に加えられる操作力を前記押圧軸に伝達するクラッチが設けられ、
当該クラッチは、前記操作手段に所定値以上の操作力が加わった際に前記操作手段を前記押圧軸に対して空転させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
【0018】
また、本願請求項記載の発明は下記の構成を有する。
クラッチは、弾性部材で付勢された係止突起と、この係合突起を係脱する係合凹部とからなり、係止突起が操作手段又は押圧軸のどちらか一方に設けられ、係合凹部が操作手段又は押圧軸のどちらか他方に設けられていることを特徴とする請求項記載のバッチ製造装置。
【0019】
また、本願請求項10記載の発明は下記の構成を有する。
シート体は、透過性を有する素材で形成され、当該シート体と前記表蓋の表面板との間に、文字、絵柄、模様若しくはこれらが結合したもの表示が印刷された模様紙が置かれていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
【0020】
さらに、上記課題を解決するために下記構成の解決手段を有する。
[第1の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に配置された受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、受け型は、基台に着脱自在に取り付けられる取付部材に設けられていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0021】
[第2の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、
略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台と、摺動台の往復方向両側に配置された第1と第2の受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記第1の受け型と第2の受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、第1の受け型及び第2の受け型は、摺動台に着脱自在に取り付けられる取付部材に設けられていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0022】
[第3の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に配置された受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、押圧型は、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0023】
[第4の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台と、摺動台の往復方向両側に配置された第1と第2の受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記第1の受け型と第2の受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、押圧型は、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0024】
[第5の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台と、摺動台の往復方向両側に配置された第1と第2の受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記第1の受け型と第2の受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、第1の受け型及び第2の受け型は、摺動台に着脱自在に取り付けられる取付部材に設けられ、押圧型は、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0025】
[第6の解決手段]
前記表蓋の表面板上にシート体を載置し、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁との間で前記シート体の周縁を挟持するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造することを特徴とする前記第1乃至第5のいずれかの解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0026】
[第7の解決手段]
押圧型は、第1の受け型と接合する外層枠と、第2の受け型と接合する内層枠とからなり、外層枠は、上部にガイド孔が形成され、内層枠は、上部にガイド突起が形成され、当該ガイド突起が外層枠のガイド孔に案内され、外層枠内に上下移動自在に設けられていることを特徴とする前記第4、第5又は第6のいずれかの解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0027】
[第8の解決手段]
第1の受け型は、表蓋を載せる第1の載置台と、第1の載置台の周囲に設けられ、シート体を載せる案内台とで構成され、案内台は弾性部材により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられており、第2の受け型は、裏蓋を載せる第2の載置台と、第2の載置台の周囲に設けられ、シート体の周縁を表蓋の周縁と裏蓋の周縁に挟み込むようにして、表蓋の周縁を裏蓋の周縁側に折曲させる加工台とで構成され、加工台は弾性部材により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられていることを特徴とする前記第6又は第7のいずれかの解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0028】
[第9の解決手段]
押圧型は、外層枠と、外層枠内に設けられ、外層枠より浅い内層枠とを有し、内層枠は、押圧軸の下端に設けられ、さらに押圧型には、第1の受け型又は第2の受け型の位置に応じて、押圧軸によって押圧される外層枠又は内層枠を切り替える切替部材が設けられ、 切替部材は、第1の受け型が押圧型の略真下に位置している時、外層枠の上端に当接して押圧軸によって押圧され、摺動台を移動して第2の受け型が押圧型の略真下に位置している時、外層枠の上端から外れて押圧軸によって押圧されないようになっており、第1の受け型を押圧型の略真下に位置させた時、操作手段を操作して押圧軸を下方に移動させると、外層枠が下方に移動して第1の受け型の案内台と接触して案内台を弾性部材の弾性に抗して押し下げ、表蓋の周縁に沿ってシート体を折り曲げ、第2の受け型を押圧型の略真下に位置させた時、操作手段を操作して押圧軸を下方に移動させると、内層枠が下方に移動して第2の受け型の加工台と接触して加工台を弾性部材の弾性に抗して押し下げ、シート体の周縁を表蓋の周縁と裏蓋の周縁に挟み込むようにして、表蓋の周縁を裏蓋の周縁側に折曲させるようにしたことを特徴とする前記第8の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0029】
[第10の解決手段]
押圧型は、押圧型本体と、外層枠及び内層枠とからなり、外層枠及び内層枠は、磁力によって押圧型本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記第9の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0030】
[第11の解決手段]
押圧型本体には、磁力によって取り付けられている外層枠を、磁力に抗して脱離させる脱離手段が設けられていることを特徴とする前記第10の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0031】
[第12の解決手段]
押圧軸は、固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部を有し、下端に押圧型が回動自在に設けられ、上部に操作手段として操作ハンドルが設けられていることを特徴とする前記第1乃至第11のいずれかの解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0032】
[第13の解決手段]
雄ねじ部は、押圧軸が上方に移動して押圧型が固定部材に当接する前に固定部材の雌ねじ部から外れて押圧軸が空回りするように形成されていることを特徴とする前記第12の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0033】
[第14の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に配置された受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下端に設けられ、前記受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、操作手段と押圧軸の間には、操作手段の回転力を押圧軸に伝達するクラッチが設けられ、当該クラッチは、表蓋又は裏蓋の成型加工時の押圧力を押圧型に与える押圧軸の回転力を伝達でき、表蓋又は裏蓋の成型加工終了時に成形加工時以上の押圧力を押圧型に与える押圧軸の回転力を伝達することはできないようになっていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0034】
[第15の解決手段]
クラッチは、弾性部材で付勢された係止突起と、この係合突起を係脱する係合凹部とからなり、係止突起が操作手段又は押圧軸のどちらか一方に設けられ、係合凹部が操作手段又は押圧軸のどちらか他方に設けられていることを特徴とする前記第14の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0035】
[第16の解決手段]
略円形の表面板と該表面板より下方に延在する周縁を有する表蓋と、略円形の裏面板と該裏面板より上方に延在する周縁を有する裏蓋とからなり、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁が当接するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造するバッチ製造装置であって、基台と、基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台と、摺動台の往復方向両側に配置された第1と第2の受け型と、基台の上部に支柱を介して固定された固定部材と、固定部材に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸と、押圧軸の下部に設けられた上下摺動部材と、上下摺動部材に磁力によって着脱自在に取り付けられ、前記第1の受け型と第2の受け型に接合してバッチを製造する押圧型と、押圧軸を操作する操作手段とからなり、押圧型は、第1の受け型と接合する外層枠と、第2の受け型と接合する内層枠とで構成され、外層枠は、上部にガイド孔が形成され、上面に上下摺動部材に吸着される磁性体を備え、内層枠は、上部にガイド突起が形成され、当該ガイド突起が外層枠のガイド孔に案内され、外層枠内に上下移動自在に設けられ、ガイド突起が前記押圧軸の下端によって押圧されるようになっていることを特徴とするバッチ製造装置。
【0036】
[第17の解決手段]
前記表蓋の表面板上にシート体を載置し、該裏蓋の周縁と該表蓋の周縁との間で前記シート体の周縁を挟持するようにして、裏蓋に表蓋を嵌着したバッチを製造することを特徴とする前記第16の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0037】
[第18の解決手段]
第1の受け型は、表蓋を載せる第1の載置台と、第1の載置台の周囲に設けられ、シート体を載せる案内台とで構成され、案内台は弾性部材により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられており、第2の受け型は、裏蓋を載せる第2の載置台と、第2の載置台の周囲に設けられ、シート体の周縁を表蓋の周縁と裏蓋の周縁に挟み込むようにして、表蓋の周縁を裏蓋の周縁側に折曲させる加工台とで構成され、加工台は弾性部材により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられていることを特徴とする前記第14又は第17の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0038】
[第19の解決手段]
上下摺動部材には、第1の受け型又は第2の受け型の位置に応じて、押圧軸によって押圧される外層枠又は内層枠を切り替える切替部材が設けられ、切替部材は、第1の受け型が押圧型の略真下に位置している時、上下摺動部材に当接して押圧軸によって外層枠が押圧され、摺動台を移動して第2の受け型が押圧型の略真下に位置している時、上下摺動部材から外れて押圧軸によって内層枠が押圧されないようになっており、第1の受け型を押圧型の略真下に位置させた時、操作手段を操作して押圧軸を下方に移動させると、外層枠が下方に移動して第1の受け型の案内台と接触して案内台を弾性部材の弾性に抗して押し下げ、表蓋の周縁に沿ってシート体を折り曲げ、第2の受け型を押圧型の略真下に位置させた時、操作手段を操作して押圧軸を下方に移動させると、内層枠が下方に移動して第2の受け型の加工台と接触して加工台を弾性部材の弾性に抗して押し下げ、シート体の周縁を表蓋の周縁と裏蓋の周縁に挟み込むようにして、表蓋の周縁を裏蓋の周縁側に折曲させるようにしたことを特徴とする前記第18の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0039】
[第20の解決手段]
上下移動部材には、磁力によって取り付けられている押圧型を、磁力に抗して脱離させる脱離手段が設けられていることを特徴とする前記第19の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0040】
[第21の解決手段]
脱離手段は、押圧型の周囲に設けられるリングと、リングを上下移動部材に圧接させる弾性部材と、弾性部材に抗してリングを上下移動部材から引き離し、押圧型を脱離させる操作手段とからなることを特徴とする前記第19の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0041】
[第22の解決手段]
シート体は、透過性を有する素材で形成され、当該シート体と前記表蓋の表面板との間に、文字、絵柄、模様若しくはこれらが結合したもの表示が印刷された模様紙が置かれていることを特徴とする前記第1乃至第21の解決手段に記載のバッチ製造装置。
【0042】
【発明の実施の形態】
本願発明に係るバッチ製造装置の一つの実施の形態を、図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本願発明に係るバッチ製造装置の全体斜視図である。図2は、図1の動きを説明する全体斜視図である。図3は、図1の動きを説明する全体平面図である。図4は、図1の全体断面側面図である。図5は、第1の受け型を示す全体正面断面図である。図6は、図5の動きを説明する全体正面断面図である。図7は、第2の受け型を示す全体正面断面図である。図8は、図7の動きを説明する全体正面断面図である。図9は、バッチ製造装置の要部拡大斜視図である。
【0043】
バッチ製造装置1は、略円形の表面板202と該表面板202より下方に延在する周縁203を有する表蓋201と、略円形の裏面板206と該裏面板206より上方に延在する周縁209を有する裏蓋205とからなり、該裏蓋205の周縁209と該表蓋201の周縁203が当接するようにして、裏蓋205に表蓋201を嵌着したバッチ200を製造する。
【0044】
当該バッチ製造装置1は、基台2と、基台2の上面に往復動可能に設けられた摺動台100と、摺動台100の往復方向両側に配置された第1と第2の受け型110,140と、基台2の上部に支柱16,17を介して固定された固定部材20と、固定部材20に設けられた上下方向に移動可能な押圧軸30と、押圧軸30の下端に設けられ、前記第1の受け型110と第2の受け型140に接合してバッチ200を製造する押圧型40と、押圧軸30を操作する操作手段32とからなる。第1の受け型110及び第2の受け型140は、摺動台100に着脱自在に取り付けられる取付部材191に設けられている。押圧型40は、押圧軸30の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられている。
【0045】
バッチ製造装置1は、前記表蓋201の表面板202上にシート体213を載置し、該裏蓋205の周縁209と該表蓋201の周縁203との間で前記シート体213の周縁を挟持するようにして、裏蓋205に表蓋201を嵌着したバッチ200を製造する。
【0046】
前記第1の受け型110は、表蓋201を載せる第1の載置台111と、第1の載置台111の周囲に設けられ、シート体213を載せる案内台125とで構成され、案内台125は弾性部材113により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられている。第2の受け型140は、裏蓋205を載せる第2の載置台141と、第2の載置台141の周囲に設けられ、シート体213の周縁を表蓋201の周縁203と裏蓋205の周縁209に挟み込むようにして、表蓋201の周縁203を裏蓋205の周縁209側に折曲させる加工台155とで構成され、加工台155は弾性部材156により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられている。
【0047】
押圧型40は、押圧型本体40Aと、外層枠42と、外層枠42内に設けられ、外層枠42より浅い内層枠51とからなり、外層枠42及び内層枠51は、磁力によって押圧型本体40Aに着脱自在に取り付けられている。押圧型本体40Aには、磁力によって取り付けられている外層枠42および内層枠51を、磁力に抗して脱離させる脱離手段26が設けられている。さらに押圧型40には、第1の受け型110又は第2の受け型140の位置に応じて、押圧軸30が軸方向下方に移動し始めた際に、外層枠42、内層枠51の各々が下方へ移動し始めるタイミングを切り替える切替部材80が設けられている。すなわち、切替部材80は、第1の受け型110が押圧型40の略真下に位置している時、押圧軸30の下方への移動に伴い、外層枠42と内層枠51を同時に下方へ移動せしめる。
【0048】
切替部材80は、摺動台100を移動して第2の受け型140が押圧型40の略真下に位置している時、押圧軸30の下方への移動に伴い、まず内層枠51のみを下方へ移動せしめ、押圧軸30が一定距離下方へ移動した後、外層枠42を移動せしめる。このことにより、第1の受け型110を押圧型40の略真下に位置させた時に操作手段32を操作して押圧軸30を下方に移動させると、外層枠42と内層枠51は同時に下方に移動し始め、外層枠42は第1の受け型110の案内台125と接触して案内台125を弾性部材113の弾性に抗して押し下げ、表蓋201の周縁203に沿ってシート体213を折り曲げる。
【0049】
また、第2の受け型140を押圧型40の略真下に位置させた時に操作手段32を操作して押圧軸30を下方に移動させると、まず内層枠51が下方に移動し始め、押圧軸30が一定距離下方へ移動した後外層枠42が移動し始める。さらに押圧軸30を下方に移動せしめると、外層枠42と内層枠51がともに第2の受け型140の加工台155と接触して加工台155を弾性部材156の弾性に抗して押し下げ、シート体213の周縁を表蓋201の周縁203と裏蓋205の周縁209に挟み込むようにして、表蓋201の周縁203を裏蓋205の周縁209側に折曲させる。
【0050】
上記シート体213は、透過性を有する素材で形成され、当該シート体213と前記表蓋201の表面板202との間に、文字、絵柄、模様若しくはこれらが結合したものの表示が印刷された模様紙211を置いても良い。
【0051】
上記押圧軸30は、固定部材20に設けられた雌ねじ部25に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部33を有し、下端に押圧型40が回動自在に設けられ、上部に操作手段として操作ハンドル32が設けられているようにしても構わない。なお、雄ねじ部33は、押圧軸30が上方に移動して押圧型40が固定部材20に当接する前に固定部材20の雌ねじ部25から外れて押圧軸30が空回りするように形成されている。
【0052】
バッチ製造装置1についてさらに詳細に説明するが、その前にバッチの実施の形態を図10乃至図19に基づいて説明する。図10は、本願発明に係るバッチ示す全体分解斜視図である。図11は、図10の組立全体斜視図である。図12は、図11の側面断面図である。図13は、本願発明に係る装着手段の一つの実施の形態を示す斜視図である。図14は、図13の装着手段に止着ピンを取り付けた状態を示す斜視図である。図15は、図14の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。図16は、本願発明に係る装着手段の他の実施の形態を示す斜視図である。図17は、挟着板を取り付けた図16の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。図18は、本願発明に係る装着手段の他の実施の形態を示す斜視図である。図19は、磁性板を取り付けた図18の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。
【0053】
バッチ200は、周縁209が上方に向く裏蓋205と、周縁203が下方に向く表蓋201と、装着手段220とからなる。裏蓋205は、表蓋201の周縁203が折曲されて表蓋201に取り付けられており、略中心に取付孔207が形成されている。装着手段220、230、240は、衣服、帽子、バック等の被装着物に装着できるものであって、前記裏蓋205の取付孔207に回動自在に取り付けられる取付軸221、231、241が設けられている。
【0054】
さらにバッチについて説明する。バッチ200は、図11に示すように、本体200aと装着手段220とからなる。本体200aは、表蓋201と、裏蓋205と、模様紙211と、シート体213とからなる。表蓋201は、加工前において、湾曲した表面板202を有し、周縁203が表面板202に対し下方に向かって略直角に折曲されている。裏蓋205は、加工前において、装着手段220を取り付ける取付孔207が形成された裏面板206を有し、周縁209が裏面板206に対し上方に向かって略直角以上に折曲され、裏面板206に円形の凹部208が形成されている。
【0055】
模様紙211は、円形の紙であって、雑誌等の切り抜きであっても構わない。シート体213は、透過性を有する薄い合成樹脂素材で形成されている。なお、シート体213に直接、文字、絵柄、模様若しくはこれらが結合したものの表示を印刷しても構わない。係る場合には、模様紙がなくても良い。バッチ本体200aは、表蓋201の上面に模様紙211とシート体213が重ね合わされ、模様紙211とシート体213の周囲が表蓋201の周縁203と裏蓋205の周縁209に挟み込まれるようにして、表蓋201の周縁203が折曲されて構成されている。取付孔207の周縁には、内側に向かって一対の係止爪210,210が突設形成されている。
【0056】
装着手段220は、図13乃至図15に示すように、基板222と、基板222の表面223に形成された略L字状の係止部225と、基板222の裏面226略中央に突設形成された取付軸221とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。装着手段220は、係止部225に止着ピン229が取り付けられ、取付軸221が裏蓋205の取付孔207に差し込まれて、裏蓋205の凹部208に嵌合するようにして取り付けられている。取付軸221は、取付孔207に差し込むと、取付孔207の周縁に形成された係止爪210,210に係止される。
【0057】
装着手段230は、図16、17に示すように、基板232と、基板232の表面233略中央に形成された一対の略U字状の軸受け片234,234と、基板232の裏面235略中央に突設形成された取付軸231とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。装着手段230は、一対の軸受け片234,234の間に支軸236を介して挟着板237が回動自在に取り付けられ、バネ等の弾性部材238によって挟着板237の一端237aが基板232の裏面235圧接している。
【0058】
即ち、挟着板237は、前記一対の軸受け片234,234間に介装される一対の略U字状の軸受け片239,239を有し、一対の軸受け片234,234間と一対の軸受け片239,239に支軸236が挿通され、基板232に回動自在に取り付けられている。取付軸231が裏蓋205の取付孔207に差し込まれて、裏蓋205の凹部208に嵌合するようにして取り付けられている。取付軸231は、取付孔207に差し込むと、取付孔207の周縁に形成された係止爪210,210に係止される。
【0059】
装着手段240は、図18、19に示すように、基板242と、基板242の裏面243略中央に突設形成された取付軸241とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。装着手段240は、基板242の表面245に磁性板246が接着剤により取り付けられ、取付軸241が裏蓋205の取付孔207に差し込まれて、裏蓋205の凹部208に嵌合するようにして取り付けられている。取付軸241は、取付孔207に差し込むと、取付孔207の周縁に形成された係止爪210,210に係止される。
【0060】
バッチ製造装置1について詳細に説明する。基台2は、合成樹脂によって一体成形され、上壁3と、上壁3の周縁に形成された湾曲した周壁5とからなり、上壁3には前後方向に延びる略コ字状のガイド溝6が形成されている。ガイド溝6は、底壁7と、側壁9,10とからなり、側壁9,10の上部にガイド突起9a,10aが形成されている。また、基台2の上壁3裏面略中央には、ガイド溝6を挟んで、ガイド溝6と直交する方向(左右方向)両側に、ガイド溝6の底壁7と略同じ高さのボス11,12が形成されている。ボス11,12には、上壁3まで延びる挿通孔11a,12aが形成されている。
【0061】
基台2のガイド溝6の底壁7には、ガイド溝6と直交する方向(左右方向)に断面略コ字状の補強部材15が設けられている。この補強部材15は、鋼材で形成されている。補強部材15は、ボス11,12と当接し、ボス11,12の挿通孔11a,12aと同じ位置となる両側に穴15a,15bが形成されている。基台2には、断面が略円状の支柱16,17が立設されている。支柱16,17は、鋼材で形成されている。
【0062】
一方の支柱16は、下部に形成された雄ねじ部16aがボス11の挿通孔11a及び補強部材15の穴15aに挿通されてナット18によって締め付けられて、ボス11及び補強部材15に略垂直に固定されている。他方の支柱17は、下部に形成された雄ねじ部17aがボス12の挿通孔12a及び補強部材15の穴15bに挿通されてナット19によって締め付けられて、ボス12及び補強部材15に略垂直に固定されている。
【0063】
基台2の上部には、支柱16,17を介して断面略H状の固定部材20が略水平に固定されている。固定部材20は、ポリカ−ボネート等の耐久性、耐摩耗性のある硬質合成樹脂素材によって一体成形されている。一方の支柱16は、上部に形成された雄ねじ部16bが固定部材20の一方に形成された穴20aに挿通されてナット21によって締め付けられて、固定部材20を固定している。他方の支柱17は、上部に形成された雄ねじ部17bが固定部材20の他方に形成された穴20bに挿通されてナット22によって締め付けられて、固定部材20を固定している。
【0064】
固定部材20は、略中心に逆三角状の肉厚部23が形成され、この肉厚部23に雌ねじ部25が形成されている。押圧軸30は、ポリカーボネート等の耐久性、耐摩耗性のある硬質合成樹脂素材によって一体成形されており、固定部材20に設けられた雌ねじ部25に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部33が形成され、下端に押圧型40が回動自在に設けられ、上部に操作手段として操作ハンドル32が設けられている。
【0065】
雄ねじ部33は、図5に示すように、押圧軸30が上方に移動して押圧型40が固定部材20に当接する前に固定部材20の雌ねじ部33から外れて押圧軸30が空回りするように形成されている。即ち、押圧軸30の下部には、雄ねじ部33が形成されていない欠ねじ部34が設けられている。操作ハンドル32は、略中心に矩形状の取付穴が形成され、この取付穴を押圧軸30の上部に形成された矩形軸に嵌着して、押圧軸30の上部に取り付けられている。
【0066】
押圧軸30の下端には、後記第1の受け型110又は第2の受け型140と接合する押圧型40が設けられている。押圧型40は、押圧型本体40Aと、外層枠42及び内層枠51とからなる。押圧型本体40Aは、板状に形成された上下摺動部材41を有し、この上下摺動部材41の上面略中心に円状突起40Bが形成され、上下摺動部材41の下面略中心に円形凹部40Cが形成されている。
【0067】
また、上下摺動部材41の略中心には、円状突起40Bの略中心と円形凹部40Cの略中心を連通する開口40Dが形成されている。さらに上下摺動部材41の下面には、円形凹部40Cの中心を略中心として、環状のガイド壁40Eが突設形成されている。上下摺動部材41の下面であって、環状のガイド壁40E内には、磁力を有する環状の磁性体87が取り付けられている。この磁性体87は、磁石、磁性ゴム等の磁性部材によって形成されている。
【0068】
押圧軸30は、欠ねじ部34の下部に押圧部60が形成されている。押圧部60は、前記開口40Dと略同じ径で形成され、開口40Dに挿通できるようになっている。すなわち、押圧部60が開口40Dに挿通することにより、押圧軸30は押圧型本体40Aに対して相対的に下方に移動可能となっている。また、押圧軸30が下方に移動して、欠ねじ部34の上部に形成されたフランジ部65が開口40D周縁に当接するところまで押圧部60が開口40Dに挿通されると、押圧軸30はそれ以上押圧型本体40Aに対して相対的に下方に移動できなくなり、押圧軸30と押圧型本体40Aは一体として下方へ移動する。押圧部60の下部は押圧軸30の半径より若干半径の小さい円柱状に形成することにより係合凹部57が設けられている。
【0069】
押圧軸30の下端、すなわち、押圧部60の下部に設けられた円柱状の係合凹部57の端部には、装着部材77がネジ69によって回動自在に取り付けられている。装着部材77は、前記押圧型本体40Aの円形凹部40Cに嵌脱自在に設けられ、上面に円形突起78が形成され、下面周縁に環状のガイド突起79が形成されている。円形突起78は、前記開口40Dと略同じ径で形成され、開口40Dに挿通できるようになっている。したがって、装着部材77は押圧軸30とともに下方へ移動し、押圧軸40の押圧部60が開口40Dに挿通した場合、当該挿通した距離だけ押圧型本体40Aから相対的に下方に移動可能である。また、装着部材77は、下面略中央に凹部74が形成され、この凹部74内に前記ネジ69の頭部が収納されている。装着部材77の下面であって、環状のガイド突起79内には、磁力を有する円板状の磁性体88が取り付けられている。この磁性体88は、磁石、磁性ゴム等の磁性部材によって形成されている。
【0070】
外層枠42は、リング状に形成され、下端が環状の押圧部50となり、上面に収納凹部45が形成され、当該収納凹部45内に鉄等の強磁性体によって形成された磁性体46が取り付けられている。外層枠42は、装着部材77のガイド突起79に案内され、押圧型本体40Aの下面に取り付けられた環状の磁性体87に磁性体46が吸着して取り付けられている。なお、磁性体87が鉄等の強磁性体であって、磁性体46が、磁石、磁性ゴム等の磁性部材であっても構わない。
【0071】
内層枠51は、外層枠42内に設けられ、外層枠42より浅くなっている。内層枠51は、下面に湾曲部52が形成され、湾曲部52の周縁に後記バッチの表蓋201の周縁203と当接する当接縁53が形成されている。内層枠51は、上面に収納凹部55が形成され、当該収納凹部55内に鉄等の強磁性体によって形成された磁性体56が取り付けられている。内層枠51は、装着部材77の下面に取り付けられた磁性体88に磁性体56が吸着して取り付けられている。なお、磁性体88が鉄等の強磁性体であって、磁性体56が、磁石、磁性ゴム等の磁性部材であっても構わない。
【0072】
上下摺動部材41は、板状に形成され、左右方向両端に前記支柱16,17に摺動自在に案内される案内孔71,72が設けられ、この案内孔71,72により上下方向のみ移動できるように案内される。上下摺動部材41の一方端には、これの位置を確認できるようにするための指示板が一体に形成されている。さらに押圧型40には、第1の受け型110又は第2の受け型140の位置に応じて、押圧軸30が軸方向下方に移動し始めた際に、外層枠42、内層枠51の各々が下方へ移動し始めるタイミングを切り替える切替部材80が設けられている。
【0073】
押圧型40、即ち上下移動部材41の円状突起40Bには、軸受け部75が形成され、この軸受け部75に切替部材80がネジ76によって回動自在に取り付けられている。切替部材80は、軸受け部75にネジ76によって回動自在に取り付けられるボス部81と、ボス部81に設けられた第1のアーム部材82と、第1のアーム部材82に設けられ、前記押圧部60の係合凹部57に係合可能な半環状の係合部83と、第1のアーム部材82と略反対側のボス部81の位置に設けられた第2のアーム部材85とからなり、第2のアーム部材85には長穴状の係合溝86が形成されている。
【0074】
一方の支柱16には、揺動部材90が押圧型40と共に上下動するようにして、揺動自在に設けられている。揺動部材90は、支柱16に取り付けられるボス部91と、ボス部91の一側に設けられた腕部92と、ボス部91の他側に設けられたバネ受けフック93とからなる。腕部92には、係合軸95が略垂直に設けられている。係合軸95は、上部95aが前記切替部材80の係合溝86に係合し、下部95bが上下移動部材41に形成された長穴44から突出し、下部95bに係合杆98が設けられている。
【0075】
上下移動部材41の後部には、バネ受けフック96が設けられ、このバネ受けフック96と揺動部材90のバネ受けフック93の間にバネ97が介装され、このバネ97の弾性により、揺動部材90を介して、切替部材80の係合部83が押圧部60の係合凹部57に圧接係合している。固定部材20と押圧型40との間の支軸16,17には、コイルスプリング状の弾性部材35,36が設けられ、この弾性部材35,36によって押圧型40(上下摺動部材41)が下方に付勢され、押圧軸30の雄ねじ部33が固定部材20の雌ネジ部25に螺合する方向に加圧されている。
【0076】
押圧型本体40A、具体的には上下摺動部材41には、磁力によって取り付けられている外層枠42を、磁力に抗して脱離させる脱離手段26が設けられている。脱離手段26は、円状突起40Bに略垂直に形成されたガイド孔37に摺動自在に設けられた押出杆27と、押出杆27の上端に設けられた操作釦28と、円状突起40Bと操作釦28間に設けられ、押出杆27に巻装されて押出杆27を上方に付勢するバネ状の弾性部材29とからなる。
【0077】
基台2のガイド溝6には、摺動台100が往復動可能に設けられている。摺動台100は、底壁105と、底壁105の前端に設けられた前壁101と、底壁105の後端に設けられた後壁103と、底壁105の左端に設けられた左壁106と、底壁105の右端に設けられた右壁107とからなる。前壁101には、摘み102が設けられ、後壁103には、摘み104が設けられている。
【0078】
左壁106と右壁107には、ガイド溝6の側壁9,10に形成されたガイド突起9a,10aに摺動自在に係合する係合縁106a,107aが形成され、摺動台100は、基台2の前後方向のみ摺動するようになっている。また、左壁106には、前記係合軸95の係合杆98と係合する前係合壁99aと後係合壁99bが形成されている。右壁107には、後記係止板172の係止突起175に係止される第1の係止凹部176と第2の係止凹部177が形成されている。
【0079】
摺動台100の底壁105には、後記詳述する第1の受け型110及び第2の受け型140を備えた取付部材191が着脱自在に取り付けられている。取付部材191は、平板状に形成され、前端縁192が半円状に形成されている。底壁105には、この取付部材191を嵌合する嵌合凹部194を形成する周壁195が形成されている。周壁195の後端には、取付部材191の後端縁193を係合する略L字状の係合部材196が設けられている。また、周壁195の半円状の前縁には、取付部材191の前端縁192をロックするロック片197と、ロック片197と前壁101間に配置され、ロック片197をロックする方向に付勢するバネ状の弾性部材198が設けられている。
【0080】
前記取付部材191には、摺動台100の往復方向両側に位置するようにして、第1の受け型110と第2の受け型140が設けられている。第1の受け型110は、表蓋201を載せる第1の載置台111と、第1の載置台111の周囲に設けられ、模様紙211とシート体213を重ねて載せる案内台125とで構成され、案内台125は弾性部材113により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられている。第1の載置台111は、緩やかに湾曲した上壁115と、上壁115の周縁下部に形成された周壁116と、上壁115の下面略中央に形成された筒状の固定軸117とからなる。
【0081】
第1の載置台111は、周壁116の下部が、取付部材191に設けられた環状のガイド突起118に嵌合し、固定軸117の下端が取付部材191に形成されたボス部119の凹部120に嵌合し、取付部材191の裏面から、取付部材191に形成された透孔に通してネジ122を固定軸117にネジ止めし、取付部材191に固定されている。
【0082】
案内台125は、環状に形成されており、上部に模様紙211とシート体213を重ねて載せるリング状の載置部126と、載置部126の周縁に形成され、模様紙211とシート体213の周縁を案内する案内壁127が形成されている。この案内台125の案内壁127には、前記外層枠42の押圧部50が嵌合し、押圧部50が載置部126に圧接するようになっている。また、載置部126の内側下面には、第1の載置台111の周壁116に沿って上下摺動する筒部129が形成されている。
【0083】
さらに案内台125は、前記第1の載置台111の周壁116内を上下動するガイド筒体132を有する。ガイド筒体132は、前記第1の載置台111の固定軸117を摺動自在に挿設する案内孔130を有する。ガイド筒体132の下端と筒部129の下端は、連結片133によって一体的に連結されている。この連結片133は、第1の載置台111の周壁116に上下方向に向かって切り欠かれて形成された長溝135に挿通されている。
【0084】
前記第1の載置台111の上壁115と案内台125の載置部126は、略同じ高さであり、上壁115と載置部126の間に、表蓋201の折曲された周縁203が差し込める隙間136が形成されている。案内台125は、第1の載置台111の固定軸117に巻装されたスプリング(弾性部材)113によって上方に付勢されている。
【0085】
第2の受け型140は、裏蓋205を載せる第2の載置台141と、第2の載置台141の周囲に設けられ、模様紙211とシート体213の周囲を表蓋201の周縁203と裏蓋205の周縁209に挟み込むように、表蓋201の周縁203を裏蓋205の周縁209側に折曲させる加工台155とで構成され、加工台155は弾性部材156により上方に付勢されるようにして上下移動自在に設けられている。第2の載置台141は、円形の凹部142が形成された上壁143と、上壁143の周縁下部に形成された周壁145と、上壁143の下面略中央に形成された筒状の固定軸146とからなる。
【0086】
第2の載置台141は、周壁145の下部が、取付部材191に設けられた環状のガイド突起148に嵌合し、固定軸146の下端が取付部材191に形成されたボス部149の凹部150に嵌合し、取付部材191裏面から、取付部材191に形成された透孔に通したネジ152を固定軸146にネジ止めし、取付部材191に固定されている。
【0087】
加工台155は、環状に形成されており、上部に係合段部157が形成され、この係合段部157に金属環159が嵌着されている。この金属環159には、模様紙211とシート体213の周囲を内側に折り込みつつ表蓋201の周縁203と裏蓋205の周縁209に挟み込むようにして、表蓋201の周縁203を裏蓋205に周縁209側に折曲させる傾斜縁160が形成されている。なお、加工台155の上部に、直接傾斜縁160を形成しても構わない。
【0088】
傾斜縁160の上部には、前記外層枠42の押圧部50が嵌合する凹部161が形成されている。係合段部157の下部には、第2の載置台141の周壁145に沿って上下摺動する筒部162が形成されている。さらに加工台155は、前記第2の載置台141の周壁145内を上下動するガイド筒体163を有する。
【0089】
ガイド筒体163は、前記第2の載置台141の固定軸146を摺動自在に挿設する案内孔165を有する。ガイド筒体163の下端と筒部162の下端は、連結片167によって一体的に連結されている。この連結片167は、第2の載置台141の周壁145に上下方向に向かって切り欠かれて形成された長溝169に挿通されている。加工台155は、第2の載置台141の固定軸146に巻装されたスプリング(弾性部材)156によって上方に付勢されている。
【0090】
基台2には、摺動台100の位置決めをするための位置決め部材170が設けられている。位置決め部材170は、ガイド溝6の近傍に設けられ、ねじ173により取り付けられたバネ状の弾性部材178によって圧接された係止板172を有し、係止板172の下面に係止突起175が形成されている。
【0091】
摺動台100は、前記係止板172の係止突起175に係止される第1の係止凹部176と第2の係止凹部177が形成されている。摺動台100の第1の係止凹部176に係止板172の係止突起175が係止すると、押圧型40の略真下に第1の受け型110が位置し、摺動台100の第2の係止凹部177に係止板172の係止突起175が係止すると、押圧型40の略真下に第2の受け型140が位置するようになっている。
【0092】
また、第1の受け型110が押圧型40の略真下に位置すると、摺動台100の前係合壁99aが切替部材80の係合軸95の係合杆98に係合して、半環状の係合部83がバネ97の弾性に抗して、軸受け部75を中心として一方に回動し、押圧部60の係合凹部57に係合する。このことにより押圧軸30が下方へ移動しても押圧部60は開口40Dに挿通できなくなるため、押圧軸30が下方へ移動し始めると、装着部材77(および装着部材77に磁力によって取り付けられた内層枠51)と押圧型本体40A(および押圧型本体40Aに磁力によって取り付けられた外装枠42)は同時に下方へ移動し始める。第2の受け型140が押圧型40の略真下に位置すると、摺動台100の後係合壁99bが切替部材80の係合軸95の係合杆98に係合して、半環状の係合部83がバネ97の弾性に抗して、軸受け部75を中心として他方に回動し、押圧部60の係合凹部57から外れるようになっている。このことにより押圧軸30が下方へ移動し始めると、まず押圧軸30の押圧部60が開口40Dに挿通し、当該挿通した距離だけ装着部材77(および装着部材77に磁力によって取り付けられた内層枠51)を押圧型本体40Aに対して相対的に下方へ移動せしめる。さらに押圧軸W0が下方へ移動し、押圧部60の上部のフランジ部65が開口40D周縁に当接した時、押圧型本体40A(および押圧型本体40Aに磁力によって取り付けられた外装枠42)が下方へ移動し始める。
【0093】
180は、カバーである。カバー180は、基台2にねじ等によって取り付けられ、摺動台100の摺動を妨げないように前部と後部に第1と第2の開口181,182が形成され、第1の開口181から第1の受け型110が出没し、第2の開口182から第2の受け型140が出没する。このカバー180により、第1の受け型110が押圧型40の略真下、すなわち押圧型40と係合可能な位置に移動したとき第1の受け型110付近への手の侵入が防止され、このとき第2の受け型140は第2の開口182からカバー180の外部に突出するため裏蓋を載置することが可能である。また第2の受け型140が押圧型40の略真下、すなわち押圧型40と係合可能な位置に移動したとき第2の受け型110付近への手の進入が防止される。また、カバー180には、上下摺動部材41の指示板を見ることが出来る長孔が形成され、この長孔から指示板を視ることによって押圧型40の位置を確認することができる。
【0094】
次に本願発明に係るバッチ製造装置1の作用について説明する。摺動台100の前壁101に設けられた摘み102を摘んで、カバー180の第1の開口181から第1の受け型110を引き出し、表蓋201を第1の載置台111の上壁115に載せると、周縁203が上壁115と載置部126の間の隙間136に入り込むことになる。次に模様紙211の上にシート体213を重ねてから模様紙211を案内台125の載置部126に載せる。さらに第1の受け型110上に外層枠42及び内層枠51を載せる。
【0095】
前壁101の摘み102を摘んで摺動台100を押し込むと、摺動台100の第1の係止凹部176に係止板172の係止突起175が係止し、押圧型40の略真下に第1の受け型110が位置し、第2の受け型140がカバー180の第2の開口182から突出する。操作ハンドル32を一方に回転すると、押圧軸30が正回転し、弾性部材35,36により雄ねじ部33が固定部材20の雌ネジ部25に螺合し、押圧軸30が下方に移動する。押圧軸30を下方に移動し始めると、押圧軸30の下部に設けられた押圧部60が開口40Dへ挿通しようとするが切替部材80の係合部83によりそれを妨げられるため、押圧軸30の下端に設けられた装着部材77は押圧型本体40Aに対して相対的に下方に移動できず、すなわち、押圧型本体40Aと装着部材77が同時に下方へ移動し始める。押圧軸30がさらに下方へ移動すると、押圧型本体40Aの下面に設けられた磁性体86と外層枠42の上面に設けられた磁性体46が接触し押圧型本体40Aに外層枠42が磁力により吸着される。
【0096】
さらに押圧軸30が下方へ移動すると、押圧型本体40Aに吸着された外層枠42の押圧部50が、案内台125の案内壁127に嵌合して載置部126に圧接し、案内台125を弾性部材113の弾性に抗して押し下げる。案内台125に重ねて載せられたシート体213と模様紙211の周囲が下方に折り曲げられ、第1の載置台111に載せている表蓋201の周縁203に当接する。さらに押圧軸30が下方に移動することにより第1の載置台111上の内層枠51の上面に設けられた磁性体56に装着部材77の下面に設けられた磁性体88に接触し、装着部材77に内層枠51が磁力により吸着される。このとき、押圧型40の位置は、指示板を視ることによって確認することができる。
【0097】
操作ハンドル32を他方に回転すると、押圧軸30が逆回転し、雄ねじ部33により押圧軸30が上方に移動する。これに伴って、押圧型40全体が上方に移動し、上下摺動部材41も上方に摺動する。このとき、外層枠42および内層枠51もそれぞれ押圧型本体40A、装着部材77に磁力により吸着されているため上下摺動部材41とともに上方へ移動する。シート体213と模様紙211の周囲が下方に折り曲げられて周縁203に当接した状態の表蓋201は、外層枠42内に挿設されたまま、上方に引き上げられ、第1の受け型110から引き離される。押圧部60が肉厚部23に接触する直前、押圧軸30の雄ねじ部33が固定部材20の雌ネジ部25から外れるので、押圧軸30は空回りし、押圧型40が上方に移動しなくなり、押圧部60が肉厚部23に圧接することがなく、そのため押圧部60及び押圧型40が壊れることがない。
【0098】
カバー180の第2の開口182から突出している第2の受け型140の第2の載置台141の上壁143に、周縁209を上に向けて、裏蓋205を載せると、止着ピン229を取り付ける取付部207が凹部142によって保護されようにして、周縁209が加工台155の筒部162の内面に案内されて位置決めされる。
【0099】
後壁103の摘み104を摘んで摺動台100を押し込むと、摺動台100の第2の係止凹部177に係止板172の係合突起175が係合し、押圧型40の略真下に第2の受け型140が位置し、第1の受け型110がカバー180の第1の開口181から突出する。第2の受け型140が押圧型40の略真下に位置すると、後係合壁99bが切替部材80の係合軸95の係合杆98に係合し、半環状の係合部83がバネ97の弾性に抗して、軸受け部75を中心として回動し、押圧部60の係合凹部57から外れる。
【0100】
操作ハンドル32を一方に回転すると、前記したように、押圧軸30が正回転し、押圧軸30が下方に移動し始める。すると、押圧軸30の下部に設けられた押圧部60が開口40Dに挿通し装着部材77及び内層枠51を押圧型本体40A荷対して相対的に下方に移動する。このとき、内層枠51の当接縁53が表蓋201の上端縁に当接して表蓋201を外層枠42の下面近傍まで押し下げる。さらに押圧軸30が下方へ移動すると、押圧軸40に設けられたフランジ部65が開口40D周縁に当接することにより押圧型本体40A及び外層枠42が下方へ移動し始める。さらに押圧軸30が下方へ移動していくと、外層枠42は加工台155と当接し、加工台155を弾性部材156の弾性力に抗して押し下げる。それと略同時に内層枠51により外層枠42の下面近傍まで押し下げられたシート体213と模様紙211の周囲が加工台155の傾斜縁160に当接して内側に折り曲げられ、次に表蓋201の周縁203もこの傾斜縁160に圧接する。
【0101】
さらに押圧軸30が下方へ移動し、加工台155の下端が摺動台100に当接して加工台155が押し下げられなくなる程度まで移動すると、表蓋201の周縁203が傾斜縁160によってさらに内側に折り曲げられ、シート体213と模様紙211の周囲は傾斜縁160および第2の載置台141の周縁によって上方に向かう程度まで折り曲げられる。このとき第2の載置台141上の裏蓋205は、表蓋201にシート体213と模様紙211の周囲を裏蓋205の周縁209と表蓋201の周縁203で挟み込むようにして嵌着され、バッチ本体200aが製造される。
【0102】
操作ハンドル32を他方に回転すると、押圧軸30が逆回転し、押圧軸30が上方に移動する。これに伴って、押圧型40全体が上方に移動し、上下摺動部材41も上方に摺動する。第2の受け型140には、バッチ本体200aがそのまま載っている。摺動台100の後壁103に設けられた摘み104を摘んで、カバー180の第2の開口182から第2の受け型140を引き出し、第2の受け型140からバッチ本体200aを簡単に取り出すことができる。バッチ本体200aの取付孔207に、前記した装着手段220(又は230、240)の取付軸221(又は231、241)を差し込んで、バッチ200が完成する。
【0103】
上記バッチ製造装置1は、製造するバッチ200の大きさに合わせて、押圧型40の外層枠42及び内層枠51、第1の受け型110及び第2の受け型140を簡単に交換することができる。外層枠42は、磁性体87と磁性体46の吸着によって取り付けられているため、この磁力以上の引き離す力を加えることによって押圧型本体40Aから簡単に取り外すことができる。また、図4に示すように、脱離手段26の操作釦28を弾性部材29の弾性に抗して押圧すると、押出杆27の先端が外層枠42の一側を押し下げて磁性体87から引き離し、外層枠42を押圧型本体40Aから簡単に取り外すことができる。同様に、内層枠51は、磁性体88と磁性体56の吸着によって取り付けられているため、この磁力以上の引き離す力を加えることによって押圧型本体40Aから取り外すことができる。
【0104】
上記バッチ製造装置1は、図9に示すように、製造するバッチ200の大きさを替えるため、前記外層枠42より大きい外層枠42a及び前記内層枠51より大きい内層枠51aを、磁性体87と磁性体88の磁力によって押圧型本体40Aに取り付ける。上記第1の受け型110及び第2の受け型140はともに、摺動台100に着脱自在に取り付けられる取付部材191に設けられているため、より簡単に交換することができる。すなわち、取付部材191を着脱することにより第1の受け型110と第2の受け型140を同時に着脱可能である。例えば、図9に示すように、前記第1の受け型110より大きい第1の受け型110a及び前記第2の受け型140より大きい第2の受け型140aが設けられた取付部材191aを摺動台100に取り付けるだけでよい。
【0105】
バッチ製造装置1は、固定部材20、支柱16,17、補強部材15により略ロ字形状の枠を形成しているので、強度を高めており、この強化された枠内でプレス作業させることができる。また、押圧軸30を回転させると押圧型40が下がり、相対的に第1の受け型110又は第2の受け型140が上に上がり、押圧型40と第1の受け型110又は第2の受け型140の両方からの挟持圧力によってバッチ本体200aを製造するので、基台2を押しつけることがなく、そのため安定した所に置く必要がなく、不安定な所に置いて、例えば基台2を手で持ちながらでも作業することができる。また、押圧型40を押圧するのに雄ネジ部33を利用しているので、作業スペースを小さくすることができる。
【0106】
バッチ製造装置301について、図20乃至図32に基づいて説明する。図20は、本願発明に係るバッチ製造装置の他の実施例を示す全体斜視図である。図21は、図20のバッチ製造装置を他方から視た全体斜視図である。図22は、図20のバッチ製造装置の操作手段の分解斜視図である。図23は、図22の操作手段の平面図である。図24は、図20のバッチ製造装置の脱着リングの要部斜視図である。図25は、図20のバッチ製造装置の上下摺動部材を下方から視た平面図である。図26は、図20のバッチ製造装置の摺動台を示す斜視説明図である。図27は、図20のバッチ製造装置の動きを説明する要部断面図である。図28は、図20のバッチ製造装置の動きを説明する要部断面図である。図29乃至図32は、図20のバッチ製造装置の全体側面断面図である。なお、基台2及び支柱16,17は、上述した通りなので説明を省略する。
【0107】
基台2の上部には、支柱16,17を介して断面略コ字状の固定部材320が略水平に固定されている。固定部材320は、ポリカーボネート等の耐久性、耐摩耗性のある硬質合成樹脂素材によって一体成形されている。一方の支柱16は、上部に形成された雄ねじ部16bが固定部材320の一方に形成された穴に挿通されてナット21によって締め付けられて、固定部材320を固定している。他方の支柱17は、上部に形成された雄ねじ部17bが固定部材320の他方に形成された穴に挿通されてナット22によって締め付けられて、固定部材320を固定している。
【0108】
固定部材320は、略中心にボス部323が形成され、このボス部323に雌ねじ部325が形成されている。押圧軸330は、ポリカーボネート等の耐久性、耐摩耗性のある硬質合成樹脂素材によって一体成形されており、固定部材320に設けられた雌ねじ部325に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部333が形成され、下端に上下摺動部材341が回動自在に設けられ、上部に操作手段310が設けられている。
【0109】
雄ねじ部333は、図29に示すように、押圧軸330が上方に移動して上下摺動部材341が固定部材320に当接する前に固定部材320の雌ねじ部325から外れて押圧軸330が空回りするように形成されている。即ち、押圧軸330の下部には、雄ねじ部333が形成されていない欠ねじ部334が設けられている。押圧軸330は、上端に六角軸331が形成され、下端に第1の受け型110又は第2の受け型140と接合する押圧型340が設けられている。
【0110】
操作手段310は、図22,23,29に示すように、操作ハンドル311とクラッチ400とからなる。操作ハンドル311は、円盤状の上ケース312と、下カバー313と、上カバー314とで構成されている。上ケース312は、上壁315と、上壁315の周縁に設けられた環状の側壁317から上周縁から延在する同壁316とからなり、同壁316は握り易くするために、凸部が形成されている。上壁315は下面に環状のガイド壁318が設けられている。ガイド壁318には、所定間隔あけて8ヶ所に係止凹部319が形成されている。上ケース312の上壁315の略中心には、軸受け孔326が形成されている。
【0111】
上カバー314は、ドーム状に湾曲して形成され、前記上壁315の側壁317に嵌着されている。下カバー313は、円板状に形成され、略中心に軸受け孔327が形成されたボス部328が設けられている。当該下カバー313は、ネジ329を下カバー313の4ヶ所に形成された透孔304に通して、操作ハンドル311の上壁315下面の4ヶ所に形成されたネジ穴305に螺合することによって、操作ハンドル311の下部に取り付けられ、操作ハンドル311内に収容空間306を形成する。
【0112】
クラッチ400は、収容空間306内に回動自在に収納されるようになっており、円盤状の回転体401と、回転体401の略中心に形成された回動軸402と、回転体401の周縁4ヶ所に出没自在に設けられた係止突起403と、係止突起403を突出方向に付勢する弾性部材405とからなる。回動軸402は、上壁315の軸受け孔326と下カバー313の軸受け孔327に回動自在に枢支され、下面略中央に断面六角形状の取付穴406が形成され、上面に取付穴406と連通するネジ通し孔407が形成されている。
【0113】
また、回転体401は、放射状に伸びる案内凹部410が形成されている。案内凹部410は回転体401の周縁に形成された開口411と連通し、案内凹部410の両側に係合溝412,412が形成されている。前記係止突起403は、先端が半円状に形成され、先端がガイド壁318の係止凹部319に係脱するようになっており、後端に係合溝412,412と係合する係合突起413,413が設けられている。
【0114】
案内凹部410内には、バネ状の弾性部材405が設けられ、この弾性部材405によって係止突起403が突出方向に付勢されている。係止突起403は、所定値以上の外力が加えられると弾性部材405の弾性に抗して没入する。この係止突起403の出没は、係合突起413,413が係合溝412,412の両端に当接する範囲で行われる。
【0115】
上記操作手段310は、押圧軸330の六角軸331をクラッチ400の取付穴406に嵌着して、ネジ336をネジ通孔407を介して六角軸331の上端に形成されたネジ穴335にネジ込むことによって、押圧軸330に取り付けられている。
【0116】
押圧軸330の下端には、前記第1の受け型110又は第2の受け型140と接合する押圧型340が設けられている。押圧型340は、外層枠342及び内層枠351を有し、上下摺動部材341に着脱自在に取り付けられる。上下摺動部材341は、板状に形成され、この上下摺動部材341の上面略中心に円状突起340Bが形成され、上下摺動部材341の下面略中心に円形凹部340Cが形成されている。
【0117】
また、上下摺動部材341の略中心には、円状突起340Bの略中心と円形凹部340Cの略中心を連通する開口340Dが形成されている。さらに、上下摺動部材341の下面には、円形凹部340Cの中心を略中心として、環状のガイド壁340Eが突設形成されている。上下摺動部材341の下面であって、環状のガイド壁340E内には、磁力を有する環状の磁性体387が取り付けられている。この磁性体387は、磁石、磁性ゴム等の磁性部材によって形成されている。
【0118】
押圧軸330は、欠ねじ部334の下部に嵌合部360が形成されている。嵌合部360は、前記開口340Dと略同じ径で形成され、開口340Dに挿通できるようになっている。すなわち、嵌合部360が開口340Dに挿通することにより、押圧軸330は上下摺動部材341に対して相対的に下方に移動可能となっている。また、押圧軸330が下方に移動して、欠ねじ部334の上部に形成されたフランジ部365が開口340D周縁に当接するところまで嵌合部360が挿通されると、押圧軸330はそれ以上上下摺動部材341に対して相対的に下方に移動できなくなり、押圧軸330と上下摺動部材341は一体として下方へ移動する。嵌合部360の下部は、押圧軸330の半径より若干半径の小さい係合軸357が形成されている。
【0119】
嵌合部360の下端、すなわち係合軸357の端部には、押圧部材377がネジ69によって回動自在に取り付けられている。押圧部材377は、前記上下摺動部材341の円形凹部340C内に摺動自在に設けられ、上部に係合凹部378が形成され、下面周縁に環状のガイド突起379が形成されている。押圧部材377は、前記開口340Dと略同じ径で形成され、開口340Dに挿通できるようになっている。したがって、押圧部材377は押圧軸330とともに下方へ移動し、押圧軸330の嵌合部360が開口340Dに挿通した場合、当該挿通した距離だけ上下摺動部材341から相対的に下方に移動可能である。前記ガイド突起379が開口340D周縁に当接して、上方にこれ以上突出しないようになっている。
【0120】
また、押圧部材377は、略中心に段部を有する係合孔374が形成され、この係合孔374内に前記係合軸357が回動自在に係合し、座367が係合孔374に回動自在に取り付けられ、座367及び係合軸357にネジ69がねじ込まれ、押圧軸330の下端に回動自在に取り付けられている。
【0121】
上下摺動部材341の下面であって、ガイド突起340Eの周囲には、環状のガイド壁340Fが形成されている。このガイド壁340Fは、前部が一部切り欠かれ、この切り欠かれた部分に略三角状の案内壁340Gが形成されている。このガイド壁340Fとガイド突起340E間に脱着リング380が設けられている。
【0122】
脱着リング380は、前記案内壁340G内に嵌合する嵌合片381と、内周縁の4ヶ所に等間隔で突設された突片382とを備えている。突片382は、ガイド突起340Eに形成された切欠き385からガイド突起340E内に突出し、磁性体387に形成された凹部388に嵌合している。突片382と磁性体387は、略同一平面を構成している。
【0123】
脱着リング380の嵌合片381は、押出杆390の下端にネジ391によって取り付けられている。押出杆390は、上下摺動部材341の上面に形成されたボス392のガイド孔393に摺動自在に取り付けられている。さらに押出杆390は、上部に頭部395が形成され、この頭部395とボス392間に巻装されたバネ状の弾性部材396によって上方に付勢され、脱着リング380が上下摺動部材341の下面に圧接している。
【0124】
基台には、前半体421と後半体422とからなるカバー420が着脱自在に取り付けられている。前半体421には第1の開口423が形成され、後半体422には第2の開口425が形成されている。前半体421の上部には、段部426が設けられている。段部426には、操作釦430が配設されている。操作釦430は、下部に支軸431が一体に形成され、支軸431の下端に押圧軸432がネジ433によって取り付けられている。押圧軸432は、操作釦430と段部426間の支軸431に巻装されたバネ状の弾性部材435によって段部426の裏面に圧接している。なお、前半体421には、段部426を覆う、装飾カバー436が係止片437によって着脱自在に取り付けられている。
【0125】
押圧型340は、外層枠342と、外層枠342内に摺動自在に取り付けられ、外層枠342より浅い内層枠351とからなる。外層枠342は、円筒状の周壁343と、周壁343の下端外周縁に形成された押圧部材346と、周壁343の上端に形成された上壁347とからなる。上壁347には、略円形の凹部348が形成され、当該凹部348に環状の磁性体349が取り付けられている。磁性体349は、前記磁性体387と吸着し合うものであれば良く、磁石、磁性ゴム、強磁性体等の磁性部材によって形成されている。上壁347の略中心には、ガイド孔344が形成されている。
【0126】
内層枠351は、逆さ椀状に形成された湾曲部352と、湾曲部352の下部周縁に形成され、バッチの表蓋201の周縁203に当接する当接縁353と、湾曲部352の上部に形成され、外層枠342のガイド孔344に摺動自在に案内される首部354とからなる。この首部354には、同様にガイド孔344に摺動自在に案内される摺動部材355がネジ357によって取り付けられ、摺動部材355の上端外周縁に、外層枠342の上壁347と係合する係合突起356が形成されている。従って、内層枠351は、外層枠342に対して、係合突起356と湾曲部352が上壁347に当接する範囲で、上下摺動可能であり、自重により係合突起356が上壁347に係合している。このように外層枠342内にを内層枠351を取り付けることにより、いずれか片方だけを紛失してしまったり、外層枠と内層枠の組合せを間違えるなどの不具合が生じなくなる。
【0127】
押圧型440は、前記押圧型340よりも大きく形成され、外層枠442と、外層枠442内に摺動自在に取り付けられ、外層枠442より浅い内層枠451とからなる。外層枠442は、逆さ椀状に形成された外湾曲部443と、外湾曲部443の下端外周縁に形成された押圧部446と、外湾曲部443の上部に形成された円筒状の周壁445と、周壁445の上端に形成された上壁447とからなる。上壁447には、略円形の凹部448が形成され、当該凹部448に上記磁性体349が取り付けられている。上壁447の略中心には、ガイド孔444が形成されている。
【0128】
内層枠451は、逆さ椀状に形成された湾曲部452と、湾曲部452の下部周縁に形成され、バッチの表蓋201の周縁203に当接する当接縁453と、湾曲部452の上部に形成され、外層枠442のガイド孔444に摺動自在に案内される首部454とからなる。この首部454には、同様にガイド孔444に摺動自在に案内される摺動部材455がネジ457によって取り付けられ、摺動部材455の上端外周縁に、外層枠442の上壁447と係合する係合突起456が形成されている。従って、内層枠451は、外層枠442に対して、係合突起456と湾曲部452が上壁447に当接する範囲で、上下摺動可能であり、自重により係合突起456が上壁447に係合している。このように外層枠442内に内層枠451を取り付けることにより、いずれか片方だけを紛失してしまったり、外層枠と内層枠の組合せを間違えるなどの不具合が生じなくなる。
【0129】
上下摺動部材341は、板状に形成され、左右方向両端に前記支柱16,17に摺動自在に案内される案内孔371,372が設けられ、この案内孔371,372により上下方向のみ移動できるように案内される。上下摺動部材341の一方端には、これの位置を確認できるようにするための指示板361が一体に形成されている。この支持板361は、カバー420の前半体421に形成された長孔362から視認することができる。さらに上下摺動部材341には、第1の受け型110又は第2の受け型140の位置に応じて、押圧軸330の嵌合部360の開口340Dへの挿通を許可または妨げることにより、押圧軸330の下方への移動にともない下方へ移動される部分が上下摺動B材341および外層枠342のみである状態と、上下摺動部材341、外層枠341、押圧部材377および内層枠351である状態とを切り替える切替部材80が設けられている。
【0130】
上下摺動部材341には、切替部材80がネジ76によって回動自在に取り付けられている。切替部材80は、ネジ76によって回動自在に取り付けられるボス部81と、ボス部81に設けられた第1のアーム部材82と、第1のアーム部材82に設けられ、前記押圧部材377の係合凹部378に係合可能な半環状の係合部83と、第1のアーム部材82と略反対側のボス部81の位置に設けられた第2のアーム部材85とからなり、第2のアーム部材85には長穴状の係合溝86が形成されている。
【0131】
一方の支柱16には、揺動部材90が上下摺動部材341と共に上下動するようにして、揺動自在に設けられている。揺動部材90は、支柱16に取り付けられるボス部91と、ボス部91の一側に設けられた腕部92と、ボス部91の他側に設けられたバネ受けフック93とからなる。腕部92には、係合軸95が略垂直に設けられている。係合軸95は、上部95aが前記切替部材80の係合溝86に係合し、下部95bが上下移動部材41に形成された長穴44から突出し、下部95bに係合杆98が設けられている。
【0132】
上下摺動部材341の後部には、バネ受けフック96が設けられ、このバネ受けフック96と揺動部材90のバネ受けフック93の間にバネ97が介装され、このバネ97の弾性により、揺動部材90を介して、切替部材80の係合部83が押圧部材377の係合凹部378に圧接係合している。固定部材320と上下摺動部材341との間の支軸16,17には、コイルスプリング状の弾性部材35,36が設けられ、この弾性部材35,36によって上下摺動部材41が下方に付勢され、押圧軸330の雄ねじ部333が固定部材320の雌ネジ部325に螺合する方向に加圧されている。
【0133】
摺動台100及び取付部材191は、上述したとおりなので、説明を省略するが、取付部材191の略中間に略台形状の折曲部199が形成され、この折曲部199により、取付部材191が補強され、しかも第1の受け型110によって成型される成型部品が第2の受け型140に、又は第2の受け型140によって成型される成型部品が第1の受け型110に移動しないようになっている。
【0134】
次に本願発明に係るバッチ製造装置301の作用について説明する。摺動台100の前壁101に設けられた摘み102を摘んで、カバー420の第1の開口181から第1の受け型110を引き出し、表蓋201を第1の載置台111の上壁115に載せると、周縁203が上壁115と載置部126の間の隙間136に入り込むことになる。次に模様紙211の上にシート体213を重ねてから模様紙211を案内台125の載置部126に載せる。さらに第1の受け型110上に外層枠342と外層枠342内に摺動自在に取り付けられた内層枠351を載せる。
【0135】
前壁101の摘み102を摘んで摺動台100を押し込むと、摺動台100の第1の係止凹部176に係止板172の係止突起175が係止し、押圧型40の略真下に第1の受け型110が位置し、第2の受け型140がカバー420の第2の開口182から突出する。操作ハンドル311を一方に回転すると、押圧軸330が正回転し、弾性部材35,36により雄ねじ部333が固定部材320の雌ネジ部325に螺合し、押圧軸330が下方に移動する。押圧軸330の下部に設けられた嵌合部360は、切替部材80の係合部83により、開口340Dに挿通することを妨げられるため、押圧部材377は上下摺動部材341に対して相対的に下方に移動しない。ただし、切替部材80の係合部83は上下摺動部材41の上面と当接しているため、押圧軸330が下方へ移動し、嵌合部360が切替部材80の係合部83を押圧することにより、上下摺動部材341は押圧軸330とともに下方に摺動し、押圧型340を押し下げる。さらに押圧軸330が下方へ移動することにより、上下摺動部材341の下面に設けられた磁性体387と、第1の受け型110上の外層枠342上の磁性体349とが接触し、外層枠342は上下摺動部材341に吸着される。
【0136】
外層枠342の押圧部346が、案内台125の案内壁127に嵌合して載置部126に圧接し、案内台125を弾性部材113の弾性に抗して押し下げる。内層枠351は、外層枠342に対して自由状態なので、第1の受け型110を押圧することがない。案内台125に重ねて載せられたシート体213と模様紙211の周囲が下方に折り曲げられ、第1の載置台111に載せている表蓋201の周縁203に当接する。このとき、カバー420により第1の受け型110付近への手の進入は防止されている。この押圧型340の押し下げた位置は、指示板361を視ることによって確認することができる。
【0137】
操作ハンドル311を他方に回転すると、押圧軸330が逆回転し、雄ねじ部333により押圧軸330が上方に移動する。これに伴って、上下摺動部材341と上下摺動部材341に吸着された外層枠342、外層枠342内に取り付けられた内層枠351も上方に摺動する。シート体213と模様紙211の周囲が下方に折り曲げられて周縁203に当接した状態の表蓋201は、外層枠342内に挿設されたまま、上方に引き上げられ、第1の受け型110から引き離される。嵌合部360がボス部323に接触する直前、押圧軸330の雄ねじ部333が固定部材320の雌ネジ部325から外れるので、押圧軸330は空回りし、押圧型340が上方に移動しなくなり、嵌合部360がボス部323に圧接することがなく、そのため嵌合部360及び押圧型340が壊れることがない。
【0138】
カバー420の第2の開口182から突出している第2の受け型140の第2の載置台141の上壁143に、周縁209を上に向けて、裏蓋205を載せると、止着ピン229を取り付ける取付部207が凹部142によって保護されようにして、周縁209が加工台155の筒部162の内面に案内されて位置決めされる。
【0139】
後壁103の摘み104を摘んで摺動台100を押し込むと、摺動台100の第2の係止凹部177に係止板172の係合突起175が係合し、押圧型340の略真下に第2の受け型140が位置し、第1の受け型110がカバー420の第1の開口423から突出する。第2の受け型140が押圧型40の略真下に位置すると、後係合壁99bが切替部材80の係合軸95の係合杆98に係合し、半環状の係合部83がバネ97の弾性に抗して、軸受け部75を中心として回動し、押圧部材377の係合凹部367から外れる。
【0140】
操作ハンドル311を一方に回転すると、前記したように、押圧軸330が正回転し、押圧軸330が下方に移動する。このとき押圧軸330の下部に設けられた嵌合部360は切替部材80の係合部83が押圧部材377の係合凹部367から外れているため開口340Dへ挿通する。それとともに押圧部材377は上下摺動部材341に対して相対的に下方へ移動し、押圧型340の内層枠351の首部354と当接し、内層枠351を押し下げる。内層枠351の当接縁353が表蓋201の上端縁に当接して表蓋201を外層枠342の下面近傍まで押し下げる。さらに押圧軸330が下方へ移動すると、押圧軸330のフランジ部365が開口340Dの周縁に当接することにより、上下摺動部材341および外層枠342も押圧軸330とともに下方へ移動し始める。さらに押圧軸330が下方へ移動していくと、外層枠342は加工台155と当接し、加工代155を弾性部材156の弾性力に抗して押し下げる。それと略同時に内層枠351により外層枠342の下面近傍まで押し下げられたシート体213と模様紙211の周囲が加工台155の傾斜縁160に当接して内側に折り曲げられ次に表蓋201の周縁203もこの傾斜縁160に圧接する。
【0141】
さらに押圧軸330が下方へ移動し、加工台155の下端が摺動台100に当接して加工台155が押し下げられなくなる程度まで移動すると、表蓋201の周縁203が傾斜縁160によってさらに内側に折り曲げられ、シート体213と模様紙211の周囲は傾斜縁160および第2の載置台141の周縁によって上方に向かう程度まで折り曲げられる。このとき、第2の載置台141状の裏豚205は、表蓋201にシート体213と模様紙211の周囲を裏蓋205の周縁209と表蓋201の周縁203で挟み込むようにして嵌着され、バッチ本体200aが製造される。
このとき、さらに操作ハンドル331を操作し押圧軸330を下方へ移動せしめようとして所定値以上の外力を操作ハンドル331に加えたとしても、上記操作ハンドル331内のクラッチ400に設けられた係止突起403が係止凹部319から離脱するため、操作ハンドル331が押圧軸330に対して空回りし、押圧型340及びバッチ200を壊すことがない。
【0142】
操作ハンドル331を他方に回転すると、押圧軸330が逆回転し、押圧軸330が上方に移動する。これに伴って、上下摺動部材341も上方に摺動する。第2の受け型140には、バッチ本体200aがそのまま載っている。摺動台100の後壁103に設けられた摘み104を摘んで、カバー420の第2の開口182から第2の受け型140を引き出し、第2の受け型140からバッチ本体200aを簡単に取り出すことができる。バッチ本体200aの取付孔207に、前記した装着手段220(又は230、240)の取付軸221(又は231、241)を差し込んで、バッチ200が完成する。
【0143】
上記バッチ製造装置301は、製造するバッチ200の大きさに合わせて、押圧型340を簡単に交換することができる。カバー420に設けられた操作釦430を弾性部材435の弾性の抗して押し下げると、支軸431、押圧軸432、押出杆390を介して脱着リング380を弾性部材396の弾性に抗して押し下げ、脱着リング380に突片382が磁性体387と磁性体349の吸着に抗して押圧型340を簡単に取り外すことができる。
【0144】
上記バッチ製造装置1は、図28に示すように、製造するバッチ200の大きさを替えるため、前記押圧型340より大きい押圧型440を、磁性体387と磁性体349の磁力によって上下摺動部材341に取り付ける。上記第1の受け型110及び第2の受け型140は、ともに摺動台100に着脱自在に取り付けられる取付部材191に設けられているため、より簡単に交換することができる。すなわち、第1の受け型110と第2の受け型140を同時に着脱可能である。例えば、図28に示すように、前記第1の受け型110より大きい第1の受け型110a及び前記第2の受け型140より大きい第2の受け型140aが設けられた取付部材191aを摺動台100に取り付けるだけでよい。
【0145】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本願発明に係るバッチ製造装置は、第1の受け型及び第2の受け型が、摺動台に着脱自在に取り付けられる取付部材に設けられているので、容易に取付部材を外し、第1の受け型及び第2の受け型を簡単に交換することができるという効果がある。また、本願発明に係るバッチ製造装置は、押圧型が、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられているので、磁力以上の力を加えることによって、容易に押圧型を外し、押圧型を簡単に交換することができるという効果がある。このように、本願発明に係るバッチ製造装置は、第1の受け型及び第2の受け型と押圧型を簡単に交換することができるので、大きさの異なる複数の製造部品を用意しておき、大きさの異なる複数のバッチを簡単に製造することができるという効果がある。
【0146】
本願発明に係るバッチ製造装置は、上記効果に加え、押圧型が、押圧型本体と、外層枠及び内層枠とからなり、外層枠及び内層枠が磁力によって押圧型本体に着脱自在に取り付けられているので、磁力以上の力によって外層枠及び内層枠を押圧型本体から外し、また磁力によって大きさの異なる外層枠及び内層枠を簡単に取り付けることができ、製造するバッチの大きさを変えることができるという効果がある。また、本願発明に係るバッチ製造装置は、押圧型本体に、磁力によって取り付けられている外層枠を、磁力に抗して脱離させる脱離手段が設けられているので、より一層簡単に外層枠を押圧型本体から外すことができるという効果がある。
【0147】
本願発明に係るバッチ製造装置は、押圧軸が、固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部を有し、下端に押圧型が回動自在に設けられ、上部に操作手段として操作ハンドルが設けられているので、押圧軸を回転させると押圧型が下がり、相対的に第1の受け型又は第2の受け型が上に上がり、押圧型と第1の受け型又は第2の受け型の両方からの挟持圧力によってバッチを製造でき、従来のように基台を押しつけることがなく、そのため安定した所に置く必要がなく、不安定な所に置いて作業することができ、しかも、押圧型を押圧するのに雄ネジ部を利用しているので、作業スペースを小さくすることができるという効果がある。さらに本願発明に係るバッチ製造装置は、雄ねじ部が、押圧軸が上方に移動して押圧型が固定部材に当接する前に固定部材の雌ねじ部から外れて押圧軸が空回りするように形成されているので、押圧型が固定部材に圧接して壊れる心配がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るバッチ製造装置の一つの実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1の動きを説明する全体斜視図である。
【図3】図1の動きを説明する全体平面図である。
【図4】図1の全体断面側面図である。
【図5】第1の受け型を示す全体正面断面図である。
【図6】図5の動きを説明する全体正面断面図である。
【図7】第2の受け型を示す全体正面断面図である。
【図8】図7の動きを説明する全体正面断面図である。
【図9】バッチ製造装置の要部拡大斜視図である。
【図10】本願発明に係るバッチを示す全体分解斜視図である。
【図11】図10の組立全体斜視図である。
【図12】図11の側面断面図である。
【図13】本願発明に係る装着手段の一つの実施の形態を示す斜視図である。
【図14】図13の装着手段に止着ピンを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図15】図14の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。
【図16】本願発明に係る装着手段の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図17】挟着板を取り付けた図16の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。
【図18】本願発明に係る装着手段の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図19】磁性板を取り付けた図18の装着手段を裏蓋に取り付けたバッチ全体の側面断面図である。
【図20】本願発明に係るバッチ製造装置の他の実施例を示す全体斜視図である。
【図21】図20のバッチ製造装置を他方から視た全体斜視図である。
【図22】図20のバッチ製造装置の操作手段の分解斜視図である。
【図23】図23の操作手段の平面図である。
【図24】図20のバッチ製造装置の脱着リングの要部斜視図である。
【図25】図20のバッチ製造装置の上下摺動部材を下方から視た平面図である。
【図26】図20のバッチ製造装置の摺動台を示す斜視説明図である。
【図27】図20のバッチ製造装置の動きを説明する要部断面図である。
【図28】図20のバッチ製造装置の動きを説明する要部断面図である。
【図29】図20のバッチ製造装置の全体側面断面図である。
【図30】図20のバッチ製造装置の全体側面断面図である。
【図31】図20のバッチ製造装置の全体側面断面図である。
【図32】図20のバッチ製造装置の全体側面断面図である。
【符号の説明】
1 バッチ製造装置
2 基台
3 上壁
5 周壁
6 ガイド溝
7 底壁
9 側壁
9a ガイド突起
10 側壁
10a ガイド突起
11 ボス
11a 挿通孔
12 ボス
12a 挿通孔
15 補強部材
15a 穴
15b 穴
16 支柱
16a 雄ねじ部
16b 雄ねじ部
17 支柱
17a 雄ねじ部
17b 雄ねじ部
18 ナット
19 ナット
20 固定部材
20a 穴
20b 穴
21 ナット
22 ナット
23 肉厚部
25 雌ネジ部
26 脱離手段
27 押出杆
28 操作釦
29 弾性部材
30 押圧軸
32 操作ハンドル(操作手段)
33 雄ねじ部
34 欠ねじ部
35 弾性部材
36 弾性部材
37 ガイド孔
40 押圧型
40A 押圧型本体
40B 円状突起
40C 凹部
40D 開口
40E ガイド壁
41 上下摺動部材
42 外層枠
44 長穴
45 収納凹部
46 磁性体
50 押圧部
51 内層枠
52 湾曲部
53 当接縁
55 収納凹部
56 磁性体
57 係合凹部
60 押圧部
65 フランジ部
69 ネジ
71 案内孔
72 案内孔
74 凹部
75 軸受け部
76 ネジ
77 装着部材
78 円形突起
79 ガイド突起
80 切替部材
81 ボス部
82 第1のアーム部材
83 係合部
85 第2のアーム部材
86 係合溝
87 磁性体
88 磁性体
90 揺動部材
91 ボス部
92 腕部
93 バネ受けフック
95 係合軸
95a 上部
95b 下部
96 バネ受けフック
97 バネ
98 係合杆
99a 前係合壁
99b 後係合壁
100 摺動台
101 前壁
102 摘み
103 後壁
104 摘み
105 底壁
106 左壁
106a 係合縁
107 右壁
107a 係合縁
110 第1の受け型
111 第1の載置台
113 弾性部材
115 上壁
116 周壁
117 固定軸
118 ガイド突起
119 ボス部
120 凹部
122 ネジ
125 案内台
126 載置部
127 案内壁
129 筒部
130 案内孔
132 ガイド筒体
133 連結片
135 長溝
136 隙間
140 第2の受け型
141 第2の載置台
142 凹部
143 上壁
145 周壁
146 固定軸
148 ガイド突起
149 ボス部
150 凹部
152 ネジ
155 加工台
156 弾性部材(スプリング)
157 係合段部
159 金属環
160 傾斜縁
161 凹部
162 筒部
163 ガイド筒体
165 案内孔
167 連結片
169 長溝
170 位置決め部材
172 係止板
173 ねじ
175 係止突起
176 第1の係止凹部
177 第2の係止凹部
178 弾性部材
180 カバー
181 第1の開口
182 第2の開口
191 取付部材
192 前端縁
193 後端縁
194 嵌合凹部
195 周壁
196 係合部材
197 ロック片
198 弾性部材
200 バッチ
200a バッチ本体
201 表蓋
202 表面板
203 周縁
205 裏蓋
206 裏面板
207 取付孔
208 凹部
209 周縁
210 係止爪
211 模様紙
213 シート体
220 装着手段
221 取付軸
222 基板
223 表面
225 係止部
226 裏面
229 止着ピン
230 装着手段
231 取付軸
232 基板
233 表面
234 軸受け片
235 裏面
236 支軸
237 挟着板
237a 一端
238 弾性部材
239 軸受け片
240 装着手段
241 取付軸
242 基板
243 裏面
245 表面
246 磁性板
301 バッチ製造装置
304 透孔
305 ネジ穴
306 収容空間
310 操作手段
311 操作ハンドル
312 上ケース
313 下カバー
314 上カバー
315 上壁
316 同壁
317 側壁
318 ガイド壁
319 係止凹部
320 固定部材
323 ボス部
325 雌ねじ部
326 軸受け孔
327 軸受け孔
328 ボス部
329 ネジ
330 押圧軸
331 六角軸
333 雄ねじ部
334 欠ねじ部
335 ネジ穴
336 ネジ
340 押圧型
340B 円状突起
340C 円形凹部
340D 開口
340E ガイド壁
340F ガイド壁
340G 案内壁
341 上下摺動部材
342 外層枠
343 周壁
344 ガイド孔
346 押圧部材
347 上壁
348 凹部
349 磁性体
351 内層枠
352 湾曲部
353 当接縁
354 首部
355 摺動部材
356 係合突起
357 係合軸
357 ネジ
360 嵌合部
365 フランジ部
367 座
374 係合孔
377 押圧部材
378 係合凹部
379 イド突起
380 脱着リング
381 嵌合片
382 突片
385 切欠き
387 磁性体
388 凹部
390 押出材
391 ネジ
392 ボス
393 ガイド孔
395 頭部
396 弾性部材
400 クラッチ
401 回転体
402 回動軸
403 係止突起
405 弾性部材
406 取付穴
407 ネジ通し孔
410 案内凹部
411 開口
412 係合溝
413 係合突起
420 カバー
421 前半体
422 後半体
423 開口
425 開口
426 段部
430 操作釦
431 支軸
432 押圧軸
433 ネジ
435 弾性部材
436 巻装カバー
437 係止片
440 押圧型
442 外層枠
443 外湾曲部
444 ガイド孔
445 周壁
446 押圧部
447 上壁
448 凹部
451 内層枠
452 湾曲部
453 当接縁
454 首部
455 摺動部材
456 係合突起
457 ネジ

Claims (10)

  1. 裏蓋と表蓋を有するバッチを製造するバッチ製造装置であって、
    基台と、前記表蓋が載置可能な第1の受け型と、
    前記裏蓋が載置可能な第2の受け型と、
    前記第1の受け型と前記第2の受け型とが設けられた取付部材と、
    前記第1の受け型と前記第2の受け型とにそれぞれ別個に係合し前記バッチを製造する押圧型と、
    前記押圧型を前記第1の受け型または前記第2の受け型と係合するように移動せしめる押圧軸とを有し
    前記取付部材は、前記基台に着脱可能に取り付け可能であり、
    前記第1の受け型および前記第2の受け型は、前記取付部材を前記基台に取り付けることにより、前記基台に取り付けられることを特徴とするバッチ製造装置。
  2. 前記取付部材は基台の上面に往復動可能に設けられた摺動台に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のバッチ製造装置。
  3. 前記押圧型は、前記押圧軸の下端に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のバッチ製造装置。
  4. 前記押圧型は、押圧軸の下端に磁力によって着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のバッチ製造装置。
  5. 押圧型は、外層枠と、内層枠とからなり、
    外層枠は、上部にガイド孔が形成され、
    内層枠は、上部にガイド突起が形成され、当該ガイド突起が外層枠のガイド孔に案内され、外層枠内に上下移動自在に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のバッチ製造装置。
  6. 前記押圧型を前記押圧軸の下端より脱離させる脱離手段が前記押圧軸の下端に設けられていることを特徴とする請求項3、4または5のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
  7. 前記押圧軸は、前記基台の上方に固定された固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部を有し、
    該雄ねじ部は、押圧軸が上方に移動して押圧型が固定部材に当接する前に固定部材の雌ねじ部から外れて押圧軸が空回りするように形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
  8. 前記基台の上方に固定された固定部材と、
    前記押圧軸に設けられ、前記固定部材に設けられた雌ねじ部に螺合して軸方向に移動可能な雄ねじ部
    前記押圧軸を軸方向に移動せしめる操作手段とからなり、
    前記操作手段と前記押圧軸の間には、前記操作手段に加えられる操作力を前記押圧軸に伝達するクラッチが設けられ、
    当該クラッチは、前記操作手段に所定値以上の操作力が加わった際に前記操作手段を前記押圧軸に対して空転させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
  9. クラッチは、弾性部材で付勢された係止突起と、この係合突起を係脱する係合凹部とからなり、係止突起が操作手段又は押圧軸のどちらか一方に設けられ、係合凹部が操作手段又は押圧軸のどちらか他方に設けられていることを特徴とする請求項記載のバッチ製造装置。
  10. シート体は、透過性を有する素材で形成され、当該シート体と前記表蓋の表面板との間に、文字、絵柄、模様若しくはこれらが結合したもの表示が印刷された模様紙が置かれていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバッチ製造装置。
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