JP3961933B2 - スイッチング増幅器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,オーディオ信号を増幅するスイッチング増幅器に関するものであり,特に,ΔΣ変調によって得られる量子化信号をスイッチング制御信号としてパルス増幅するスイッチング増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は,PCM信号を入力とするΔΣ変調を用いるスイッチング増幅器の従来例の構成を示す図である。スイッチング増幅器は,ΔΣ変調回路1と,定電圧スイッチ2と,ローパスフィルタ3と,スピーカ4から構成されている。ΔΣ変調回路1は,加算器,遅延器等のロジック回路で構成されている。
【0003】
図3のスイッチング増幅器において,入力されたPCM信号はΔΣ変調回路1により1ビット信号に変換される。変換された前記1ビット信号はスイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2に与えられ,前記1ビット信号に対応した所定の定電圧のパルス信号にレベルシフトされる。前記パルス信号はローパスフィルタ3でアナログ音声信号に復調されて出力され,スピーカ4によって音響化される。
【0004】
この従来のスイッチング増幅器では,ΔΣ変調回路1の入力信号がPCM信号であるので,定電圧スイッチ2の出力である前記パルス信号をΔΣ変調回路1の入力部に負帰還することが出来ない。そのため,スイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2をΔΣ変調回路1の部分に含めてフィードバックループを構成することが出来ず,ΔΣ変調回路1と定電圧スイッチ2から発生する量子化雑音やスイッチング歪み等のノイズをフィードバックによって抑制することは出来なかった。
【0005】
フィードバックループを構成する為には,例えば,図4に示すようなスイッチング増幅器が考えられる。図4のスイッチング増幅器は,図3のスイッチング増幅器において,ΔΣ変調回路1に代えて,定電圧スイッチ2の前に,PCM信号をアナログ信号に変換するデジタル・アナログ変換回路6,及びアナログ信号を1ビット信号に変換するΔΣ変調回路5を設けると共に,ΔΣ変調回路5の入力側と定電圧スイッチ2の出力側との間を減衰器7で接続してなるものである。
【0006】
図4のスイッチング増幅器によれば,ΔΣ変調回路5の入力信号としてアナログ信号を許容しているので,定電圧スイッチ2からの出力であるパルス信号を,減衰器7を介してΔΣ変調回路5の入力側にフィードバックすることが出来るので,前述した量子化雑音やスイッチング歪み等のノイズを抑制することが出来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,図4のスイッチング増幅器では,PCM信号をアナログ信号に変換するためのデジタル・アナログ変換回路6を使用しなければならず,良好な音響再生に求められる“入力から最終段までデジタル信号のまま処理するシステム”を構築することが出来なくなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、以上述べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、アナログ信号処理が不要で,且つ量子化雑音,PWM信号生成歪み,スイッチング歪み等のノイズを抑制することを可能とし,“入力から最終段までデジタル信号のまま処理するシステム”を構築することが出来るスイッチング増幅器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の記載に係る発明は、第一のΔΣ変調回路と、第二のΔΣ変調回路と、PWM信号生成回路と、定電圧スイッチと、ローパスフィルタと、スピーカと、減衰器とから構成されるスイッチング増幅器であって、前記第一のΔΣ変調回路と前記第二のΔΣ変調回路と前記PWM信号生成回路と前記定電圧スイッチと前記ローパスフィルタと前記スピーカとをこの順に接続すると共に、前記減衰器を前記第二のΔΣ変調回路の入力側と前記定電圧スイッチの出力側との間に接続して、前記定電圧スイッチの出力信号を前記減衰器を介して前記第二のΔΣ変調回路の入力側にフィードバックすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のスイッチング増幅器を図面を用いて説明する。
図1は本発明の前提となるスイッチング増幅器の構成を示す構成図であり、図2は本発明のスイッチング増幅器の実施例の構成を示す構成図である。図1に図示された本発明の前提となるスイッチング増幅器は、図3のスイッチング増幅器において、ΔΣ変調回路1と定電圧スイッチ2との間に別のΔΣ変調回路8を設けると共に、そのΔΣ変調回路8の入力側と定電圧スイッチ2の出力側との間を減衰器7で接続してなるものである。また、図2に図示された本発明のスイッチング増幅器は、本発明の前提となるスイッチング増幅器において、ΔΣ変調回路8と定電圧スイッチ2の間に、更にPWM信号生成回路9を設けてなるものである。
【0012】
図1において、本発明の前提となるスイッチング増幅器は、第一のΔΣ変調回路1と、定電圧スイッチ2と、ローパスフィルタ3と、スピーカ4と、減衰器7と、第二のΔΣ変調回路8からなり、第二のΔΣ変調回路8を第一のΔΣ変調回路1と定電圧スイッチ2の間に設けると共に、定電圧スイッチ2の出力信号を減衰器7を介して第一のΔΣ変調回路1と第二のΔΣ変調回路8の間に、フィードバックする構成を採っている。
【0013】
第二のΔΣ変調回路8は,オペアンプ等による積分器,加算器で構成されており,デジタル信号及びアナログ信号の入力が可能である。それ故,デジタル信号である1ビット信号と,アナログ的な電圧変動要素を有する定電圧スイッチ2からの出力信号であるパルス信号を,そのままダイレクトに加減算出来るという特徴がある。この第二のΔΣ変調回路8を設けることにより,定電圧スイッチ2からの出力信号である定電圧のパルス信号を,第二のΔΣ変調回路8の入力側にフィードバックすることが可能となる。
【0014】
入力されたPCM信号は先ず,第一のΔΣ変調回路1において1ビット信号に変換される。変換された1ビット信号は,第二のΔΣ変調回路8に直接入力され,第二のΔΣ変調回路8のアルゴリズムによって再び1ビット信号として出力される。第二のΔΣ変調回路8から出力された1ビット信号は,スイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2に与えられ,前記1ビット信号に対応した所定の定電圧のパルス信号にレベルシフトされる。前記定電圧のパルス信号はローパスフィルタ3でアナログ音声信号に復調されて出力され,スピーカ4によって音響化される。又,前記定電圧のパルス信号は,減衰器7を介して前記第二のΔΣ変調回路8の入力側にフィードバックされる。このようにして,スイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2を第二のΔΣ変調回路8の部分に含めてフィードバックループを構成することが出来る。
【0015】
本発明の前提となるスイッチング増幅器をこのように構成することにより、入力されたPCM信号をアナログ信号に変換するためのデジタル・アナログ変換回路6を使用することなく、フィードバックループによって、量子化雑音やスイッチング歪み等のノイズを抑制することができるものであるが、本発明のスイッチング増幅器は、その構成手段を若干改良して次のような構成にしたものである。
【0016】
図2において、本発明のスイッチング増幅器は、第一のΔΣ変調回路1と、定電圧スイッチ2と、ローパスフィルタ3と、スピーカ4と、減衰器7と、第二のΔΣ変調回路8と、PWM信号生成回路9からなり、本発明の前提となるスイッチング増幅器において、第二のΔΣ変調回路8と定電圧スイッチ2の間にPWM信号生成回路9を設ける構成を採っている。
【0017】
入力されたPCM信号は先ず,第一のΔΣ変調回路1において1ビット信号に変換される。変換された1ビット信号は第二のΔΣ変調回路8に直接入力され,第二のΔΣ変調回路8のアルゴリズムによって,再び1ビット信号として出力される。第二のΔΣ変調回路8から出力された1ビット信号は,PWM信号生成回路9によってPWM信号に変換された後,スイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2に与えられ,前記1ビット信号に対応した所定の定電圧のパルス信号に変換される。前記定電圧のパルス信号は,ローパスフィルタ3でアナログ音声信号に復調されて出力され,スピーカ4によって音響化される。又,前記定電圧のパルス信号は,減衰器7を介して前記第二のΔΣ変調回路8の入力側にフィードバックされる。このようにして,PWM信号生成回路9とスイッチング増幅手段である定電圧スイッチ2を第二のΔΣ変調回路8の部分に含めてフィードバックループを構成することが出来る。
【0018】
本発明のスイッチング増幅器によれば、このように構成することにより、入力されたPCM信号をアナログ信号に変換するためのデジタル・アナログ変換回路6を使用することなく、フィードバックループによって、量子化雑音、PWM信号生成歪み、及びスイッチング歪み等のノイズを抑制することが可能な、”入力から最終段までデジタル信号のまま処理するシステム”を構築することが可能になる。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように,本発明のスイッチング増幅器は、アナログ信号処理が不要で,且つ量子化雑音,PWM信号生成歪み,スイッチング歪み等のノイズを抑制することを可能とし,“入力から最終段までデジタル信号のまま処理するシステム”を構築することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提となるスイッチング増幅器の構成を示す図である。
【図2】 本発明のスイッチング増幅器の構成を示す図である。
【図3】スイッチング増幅器の従来例の構成を示す図である。
【図4】スイッチング増幅器の異なる従来例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ΔΣ変調回路
2 定電圧スイッチ
3 ローパスフィルタ
4 スピーカ
5 ΔΣ変調回路
6 デジタル・アナログ変換回路
7 減衰器
8 ΔΣ変調回路
9 PWM信号生成回路
Claims (1)
- 第一のΔΣ変調回路と、第二のΔΣ変調回路と、PWM信号生成回路と、定電圧スイッチと、ローパスフィルタと、スピーカと、減衰器とから構成されるスイッチング増幅器であって、前記第一のΔΣ変調回路と前記第二のΔΣ変調回路と前記PWM信号生成回路と前記定電圧スイッチと前記ローパスフィルタと前記スピーカとをこの順に接続すると共に、前記減衰器を前記第二のΔΣ変調回路の入力側と前記定電圧スイッチの出力側との間に接続して、前記定電圧スイッチの出力信号を前記減衰器を介して前記第二のΔΣ変調回路の入力側にフィードバックすることを特徴とするスイッチング増幅器。
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