JP3961814B2 - 車両用ブラインド装置、車両用ブラインド装置の制御装置、及び、車両用ブラインド装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内のリアガラス近傍に設置するタイプの車両用ブラインド装置、その車両用ブラインド装置の制御装置、及び、その車両用ブラインド装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車室内のリアガラス近傍に設置するタイプの車両用ブラインド装置には、不要時にスクリーンを巻取状態で収納できるロールブラインドを用いたものがある。このようなブラインド装置は、例えば、特開平9−315145号公報で開示されている。
【0003】
このようなブラインド装置を制御する制御装置は、例えば、スクリーンを開閉させるための開閉スイッチがオンされると、スクリーンが全開状態(スクリーンが収納された状態)のときは全閉状態(スクリーンが展開された状態)となるようにアクチュエータ(駆動モータ)を駆動し、スクリーンが全閉状態であるときは全開状態となるようにアクチュエータ(駆動モータ)を駆動するようになっている。この場合、スクリーンが全閉及び全閉位置に到達して駆動モータがロック状態(それ以上の作動ができなくなる状態)になるとモータロック電流が生じるので、駆動モータに直列に接続されたシャント抵抗によりそのモータロック電流が検出され、該モータが停止される。
【0004】
又、スクリーンが全閉状態にあるとき、該スクリーンにより後方が目視し難くなっている。そのため、スクリーンが全閉状態にあるときに、車両を後進させるべくシフトレバー(図示略)がリバース位置(「R」位置)に切り替えられると、リバース位置検出スイッチがオンされ、制御装置は、その検出スイッチのオンに基づいて駆動モータを駆動してスクリーンを全開させ、後方の視界を確保するようになっている。
【0005】
又、スクリーンが全開状態となると、リミットスイッチがオンされ、該スイッチのオンに基づいて、制御装置は、スクリーンが全開状態であることを認識する。逆に言えば、リミットスイッチがオフされているときには、制御装置は、スクリーンが全開状態以外の開閉状態(この場合、全閉状態)にあることを認識する。そして、制御装置は、リミットスイッチによるスクリーンの開閉状態に基づいて、上記した開閉スイッチやシフトレバーが操作された際のアクチュエータ(駆動モータ)の制御を行っている。
【0006】
しかしながら、上記構成のブラインド装置では、リミットスイッチやシャント抵抗を用いて構成されているため、特にリミットスイッチにおいては、制御装置から離れた場所に取り付ける必要があるため、そこまでの配線や取り付けるための工数を要し、コストが高くなっていた。
【0007】
そこで、コストが高くつくリミットスイッチやシャント抵抗を廃止するとともに、制御装置の制御部(CPU)内部に設けたタイマにてスクリーンが作動を開始してから(駆動モータが駆動を開始してから)所定時間を計時し、その所定時間の計時により全開状態から全閉状態への作動が完了した、又は全閉状態から全開状態への作動が完了したと推定して駆動モータの駆動を停止するように構成した。又、スクリーンの開閉状態をEEPROMにて記憶するようにし、その記憶されたスクリーンの開閉状態に基づいて、上記した開閉スイッチやシフトレバーが操作された際のアクチュエータ(駆動モータ)の制御を行うように構成することが考えられた。
【0008】
そして、このような制御装置の制御部(CPU)は、例えば、図6は、スクリーンが開閉作動を開始する前に予めいずれの方向に開閉作動するか記憶(つまり、スクリーンの作動後の開閉状態を予め記憶)するようにした第1従来例の処理フローを示し、図8は、スクリーンが全開状態と判定した後にその開状態を記憶するようにした第2従来例の処理フローを示している。
【0009】
(第1従来例)
ステップS51では、制御部は、シフトレバーがリバース位置(「R」位置)に配置されているか否かを判定する。シフトレバーが「R」位置以外の位置に配置されている(リバース位置検出スイッチがオフ)と判定すると、制御部は、ステップS52に進む。
【0010】
ステップS52では、制御部は、開閉スイッチが操作されたか否かを判定する。該スイッチが操作されていないと判定すると、制御部は、処理を終了する。一方、開閉スイッチが操作されたと判定すると、制御部は、ステップS53に進む。
【0011】
ステップS53では、制御部は、前回のスクリーンの開閉作動が開方向であるか否かを判定する。ここで、前回、スクリーンを開閉作動させた際に、制御部は、ステップS54,S57,S61においてスクリーンが開方向又は閉方向のいずれに作動するかを作動方向フラグとしてEEPROMに記憶している。因みに、スクリーンが開作動する場合には作動方向フラグを「1」として記憶され、スクリーンが閉作動する場合は作動方向フラグを「0」として記憶される。そして、作動方向フラグが「0」、即ち前回のスクリーンの作動方向が閉方向であった場合、制御部は、現在のスクリーンが全閉状態であると判定し、今回の開閉スイッチの操作によりスクリーンを開方向に作動させるべく、ステップS54に進む。
【0012】
ステップS54では、制御部は、作動方向フラグを「1」としてスクリーンの開方向作動をEEPROMに記憶すると同時に、次のステップS55において、スクリーンが開方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全開状態になったと判定すると、ステップS56に進み、駆動モータの駆動を停止して処理を終了する。
【0013】
前記ステップS53において、作動方向フラグが「1」、即ち前回のスクリーンの作動方向が開方向であった場合、制御部は、現在のスクリーンが全開状態であると判定し、今回の開閉スイッチの操作によりスクリーンを閉方向に作動させるべく、ステップS57に進む。
【0014】
ステップS57では、制御部は、作動方向フラグを「0」としてスクリーンの閉方向作動をEEPROMに記憶すると同時に、次のステップS58において、スクリーンが閉方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全閉状態になったと判定すると、ステップS59に進み、駆動モータの駆動を停止して処理を終了する。
【0015】
前記ステップS51において、シフトレバーが「R」位置に配置されている(リバース位置検出スイッチがオン)と判定される、ステップS60に進む。
ステップS60では、制御部は、前記ステップS53と同様に、前回のスクリーンの開閉作動が開方向であるか否かを作動方向フラグに基づいて判定する。作動方向フラグが「1」、即ち前回のスクリーンの作動方向が開方向であった場合、制御部は、現在のスクリーンが全開状態であると判定し、処理を終了する。一方、作動方向フラグが「0」、即ち前回のスクリーンの作動方向が閉方向であった場合、制御部は、現在のスクリーンが全閉状態であると判定し、スクリーンを全開させるべく、ステップS61に進む。
【0016】
ステップS61では、制御部は、作動方向フラグを「1」としてスクリーンの開方向作動をEEPROMに記憶すると同時に、次のステップS62において、スクリーンが開方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全開状態になったと判定すると、ステップS63に進み、駆動モータの駆動を停止して処理を終了する。
【0017】
(第2従来例)
ステップS71では、制御部は、シフトレバーがリバース位置(「R」位置)に配置されているか否かを判定する。シフトレバーが「R」位置以外の位置に配置されている(リバース位置検出スイッチがオフ)と判定すると、制御部は、ステップS72に進む。
【0018】
ステップS72では、制御部は、開閉スイッチが操作されたか否かを判定する。該スイッチが操作されていないと判定すると、制御部は、処理を終了する。一方、開閉スイッチが操作されたと判定すると、制御部は、ステップS73に進む。
【0019】
ステップS73では、制御部は、スクリーンが全開状態であるか否かを判定する。ここで、前回、スクリーンを開閉作動させた際に、制御部は、ステップS76,S77,S83においてスクリーンの開閉状態を全開フラグとしてEEPROMに記憶している。因みに、スクリーンが全開状態と判定された場合には全開フラグを「1」として記憶される一方、スクリーンが閉作動を開始すると同時に全開フラグを「0」、即ち作動後のスクリーンが全閉状態となることが予め記憶される。そして、全開フラグが「0」、即ちスクリーンが全閉状態と判定された場合、制御部は、今回の開閉スイッチの操作によりスクリーンを開方向に作動させるべく、ステップS74に進む。
【0020】
ステップS74では、制御部は、スクリーンが開方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全開状態になったと判定すると、ステップS75に進み、駆動モータの駆動を停止すると同時に、次のステップS76において、全開状態を全開フラグ「1」としてEEPROMに記憶し、処理を終了する。
【0021】
前記ステップS73において、全開フラグが「1」、即ちスクリーンが全開状態と判定された場合、制御部は、今回の開閉スイッチの操作によりスクリーンを閉方向に作動させるべく、ステップS77に進む。
【0022】
ステップS77では、制御部は、スクリーンの全閉状態に相当する全開フラグ「0」をEEPROMに予め記憶すると同時に、次のステップS78において、スクリーンが閉方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全閉状態になったと判定すると、ステップS79に進み、駆動モータの駆動を停止して処理を終了する。
【0023】
前記ステップS71において、シフトレバーが「R」位置に配置されている(リバース位置検出スイッチがオン)と判定される、ステップS80に進む。
ステップS80では、制御部は、前記ステップS73と同様に、スクリーンが全開状態であるか否かを判定する。全開フラグが「1」、即ちスクリーンが全開状態と判定された場合、制御部は、処理を終了する。一方、全開フラグが「0」、即ちスクリーンが全閉状態と判定された場合、制御部は、スクリーンを全開させるべく、ステップS81に進む。
【0024】
ステップS81では、制御部は、スクリーンが開方向に作動するように駆動モータを駆動する。そして、制御部は、タイマの計時によりスクリーンが全開状態になったと判定すると、ステップS82に進み、駆動モータの駆動を停止すると同時に、次のステップS83において、スクリーンの全開状態を全開フラグ「1」としてEEPROMに記憶し、処理を終了する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した第1及び第2従来例では、スクリーンが開作動する途中(スクリーンが全開状態に至るよりも前)に制御部への電源供給が遮断され、再度制御部に電源が供給された場合、その直後のスクリーンの作動に違和感を生じる場合がある。以下に、その具体例を示す。
【0026】
(第1従来例)
図6の矢印Aで示すように、例えば、シフトレバーをリバース位置に切り替える(リバース位置検出スイッチがオンする)ことによりスクリーンが全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部への電源供給が遮断されると、駆動モータの作動が停止され、スクリーンが途中で止まった状態となる。そして、再度制御部に電源が供給されると、シフトレバーはリバース位置に配置されている(リバース位置検出スイッチがオンしている)ため、本来、図7(a)に示すようにスクリーンの開作動が行わなければならないが、図7(b)に示すように、シフトレバーがリバース位置に配置されていても(リバース位置検出スイッチがオンしていても)、スクリーンが途中で止まったままとなる。
【0027】
これは、スクリーンが開作動を開始すると同時に作動方向フラグが「1」となるため、再度電源が供給された際に、制御部は、その作動方向フラグが「1」となっていることにより、スクリーンが全開状態となっていると判定し(ステップS60で「YES」として処理を終了してしまい)、シフトレバーがリバース位置に配置されていても(リバース位置検出スイッチがオンしていても)、駆動モータを駆動せず、スクリーンが途中で止まったままとなる。従って、本来のスクリーンの作動と相違するので、操作者は違和感を感じるばかりか、途中で止まったスクリーンにより後方が見難くなってしまう。
【0028】
又、図6の矢印Bで示すように、開閉スイッチの操作によりスクリーンが全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部への電源供給が遮断されても、駆動モータの作動が停止され、スクリーンが途中で止まった状態となる。そして、再度制御部に電源が供給され、シフトレバーをリバース位置に切り替えても、上記と同様に作動方向フラグが「1」となっていることにより、制御部は、スクリーンが全開状態となっていると判定する(ステップS60で「YES」として処理を終了してしまう)。そのため、制御部は、シフトレバーがリバース位置に配置されていても、駆動モータを駆動せず、スクリーンが途中で止まったままとなり、操作者は、違和感を感じることになる。
【0029】
(第2従来例)
図8の矢印Cで示すように(上記と同様に)、例えば、開閉スイッチの操作によりスクリーンが全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部への電源供給が遮断され、スクリーンが途中で止まった状態となった場合において、再度制御部に電源が供給され、再度開閉スイッチが操作されると、本来、図9(a)に示すようにスクリーンの閉作動が行わなければならないが、図9(b)に示すように、スクリーンが開作動してしまう。
【0030】
これは、スクリーンが全開状態と判定され駆動モータの駆動が停止されると同時に全開フラグが「1」となるため、スクリーンが全閉状態から開作動している途中では全開フラグは「0」のままとなっており、再度電源が供給された際に、制御部は、その全開フラグが「0」となっていることにより、スクリーンが全閉状態となっていると判定し(ステップS73で「NO」として処理してしまい)、再度開閉スイッチが操作された場合、スクリーンが開作動してしまう。従って、本来のスクリーンの作動と相違するので、操作者は、違和感を感じることになる。
【0031】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、遮光手段の作動に対する違和感を軽減することができる車両用ブラインド装置、その車両用ブラインド装置の制御装置、及び、その車両用ブラインド装置の制御方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段と、前記遮光手段を開閉作動させるアクチュエータと、前記遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチとを備えた車両用ブラインド装置であって、前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶される記憶手段と、前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させない制御手段とを備えた。
【0033】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ブラインド装置において、前記アクチュエータは、駆動モータをその駆動源として構成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用ブラインド装置において、前記制御手段及び前記記憶手段は、同一の制御装置内に設けられている。
【0034】
請求項4に記載の発明は、車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段をアクチュエータにて開閉作動させ、該遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチとに基づいて、該アクチュエータを制御する車両用ブラインド装置の制御装置であって、前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶される記憶手段と、前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させない制御手段とを備えた。
【0035】
請求項5に記載の発明は、車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段をアクチュエータにて開閉作動させ、該遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチとに基づいて、該アクチュエータを制御する車両用ブラインド装置の制御方法であって、前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶され、前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させないようにした。
【0036】
(作用)
請求項1,4,5に記載の発明によれば、遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶される。そして、開閉スイッチが操作されると、第1フラグにて記憶された遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべくアクチュエータが制御され、リバース位置検出スイッチによりシフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、第2フラグにて記憶された遮光手段の開閉状態が閉状態である場合、遮光手段を開作動させるべくアクチュエータが制御される。
【0037】
ここで、例えば、シフトレバーをリバース位置に切り替えることにより遮光手段が閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御手段への電源供給が遮断されると、アクチュエータの作動が停止され、遮光手段が途中で止まった状態となる。この場合、シフトレバーをリバース位置に切り替えることにより遮光手段を開作動させる際において、該遮光手段の開状態を判定する第2フラグは、遮光手段が開作動を完了した後にその開状態を記憶するので、上記のように、遮光手段が途中で止まった状態では、第2フラグは、遮光手段が閉状態であることを記憶したままとなっている。そのため、再度電源が供給された際に、制御手段は、その第2フラグが遮光手段の閉状態を記憶していることにより、遮光手段が閉状態であると判定し、遮光手段を途中位置から開作動させる。従って、遮光手段を開作動さている途中で制御手段への電源供給が一時的に停止しても、本来の遮光手段の作動と同様にシフトレバーがリバース位置に位置していることにより開作動するので、操作者は違和感を感じなくなる。
【0038】
又、開閉スイッチの操作により遮光手段が閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御手段への電源供給が遮断されても、アクチュエータの作動が停止され、遮光手段が途中で止まった状態となる。そして、再度制御手段に電源が供給され、シフトレバーをリバース位置に切り替えると、上記と同様に第2フラグが遮光手段の閉状態を記憶していることにより、制御手段は、遮光手段を開作動させる。従って、このような場合であっても、本来の遮光手段の作動と同様にシフトレバーをリバース位置に配置することにより開作動するので、操作者は違和感を感じることはない。
【0039】
又、開閉スイッチの操作により遮光手段を開作動させる際において、該遮光手段の開閉状態を判定する第1フラグは、遮光手段が開閉作動する前にその作動後の開閉状態を予め記憶するので、上記のように、開閉スイッチの操作により遮光手段が閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御手段への電源供給が遮断され、遮光手段が途中で止まった状態では、第1フラグは、遮光手段が開状態であることを既に記憶している。そのため、再度電源が供給された際に、再度開閉スイッチが操作されると、制御手段は、その第1フラグが遮光手段の開状態を記憶していることにより、遮光手段が開状態であると判定し、遮光手段を途中位置から閉作動させる。従って、本来、開閉スイッチを操作して遮光手段を開作動させ、再度開閉スイッチを操作すると遮光手段は閉作動するが、上記のように構成することにより、遮光手段を開作動さている途中で制御手段への電源供給が一時的に停止しても、本来の遮光手段の作動と同様に作動するので、操作者は違和感を感じることはない。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、アクチュエータは、駆動モータをその駆動源として構成される。従って、アクチュエータを比較的簡単な構成とすることができ、制御し易い。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、制御手段及び記憶手段は、同一の制御装置内に設けられる。従って、ブラインド装置を車両に搭載する際の部品数が少なくなる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、車両用ロールブラインド装置を車両に取り付けた状態を示している。車両用ロールブラインド装置1は、車両2の後方に設けられるリアガラス3の下端部近傍の車両2内側(例えば、車両2のリアパッケージトリム4上)に設置されている。
【0043】
車両用ロールブラインド装置1は、車幅方向に長手で且つ上方へ向けて開口した箱状のカバー5を備えている。このカバー5内部には、車幅方向に長手の円柱状に形成された巻取軸(図示略)が回転可能に支持されている。この巻取軸には、リアガラス3から入射する光を遮光するための遮光手段としてのスクリーン6の一端が固定されており、不要時には、巻取軸に巻き取られた状態でカバー5内部に収納されている。
【0044】
又、カバー5内部の車幅方向両端部には、一対のアクチュエータ7が設置されている。このアクチュエータ7は、駆動モータ8をその駆動源としている。各アクチュエータ7にはそれぞれアーム9が取り付けられ、これらのアーム9は、アクチュエータ7からの駆動力を受けることにより、リアガラス3の傾斜角度に対応した角度でリアガラス3の上方へ向けて回動される。これらのアーム9の先端部は、スクリーン6の他端に設けられるガイド部材10と連結されている。
【0045】
そして、アクチュエータ7によりアーム9がリアガラス3の上方に向けて回動すると、該アーム9によってスクリーン6がカバー5外側に引き出される。これにより、スクリーン6がリアガラス3に上方に展開され、リアガラス3から入射する光を遮光する。一方、アクチュエータ7によりアーム9がリアガラス3の下方に向けて回動すると、該アーム9によってスクリーン6が巻取軸に巻かれながらカバー5内部に引き込まれ、該アーム9とともにスクリーン6がカバー5内部に収納されるようになっている。
【0046】
このようなブラインド装置1は、図2に示すようなコントローラ(制御装置)20により制御されている。コントローラ20は、制御手段としての制御部(CPU)21を備えており、該制御部21は、周知のイグニッションスイッチ22がオンされると、バッテリ23から駆動電源Vbが該スイッチ22、ヒューズ24及び電源回路25を介して供給されて動作するようになっている。制御部21には、前席開閉スイッチ26、後席開閉スイッチ27及びリバース位置検出スイッチ28からそれぞれオンオフ信号が入力され、各信号に基づいて前記アクチュエータ7(駆動モータ8)を作動させる。
【0047】
具体的には、制御部21は、前席及び後席開閉スイッチ26,27がオンされると、スクリーン6が全開状態(スクリーン6がカバー5内に収納された状態)のときは全閉状態(スクリーン6が展開された状態)となるように駆動回路29を介して駆動モータ8を駆動し、スクリーン6が全閉状態であるときは全開状態となるように駆動回路29を介して駆動モータ8を駆動する。この場合、制御部21は、内部に設けられるタイマ21aにて、スクリーン6が作動を開始してから(駆動モータ8が駆動を開始してから)所定時間tを計時し、その所定時間tの計時により全開状態から全閉状態への作動が完了した、又は全閉状態から全開状態への作動が完了したと推定して駆動モータ8の駆動を停止するようになっている。
【0048】
又、スクリーン6が全閉状態にあるとき、該スクリーン6により後方が目視し難くなっている。そのため、スクリーン6が全閉状態にあるときに、車両を後進させるべくシフトレバー(図示略)がリバース位置(「R」位置)に切り替えられると、リバース位置検出スイッチ28がオンされ、該検出スイッチ28のオンに基づいて、制御部21は、駆動モータ8を駆動してスクリーン6を全開させ、後方の視界を確保するようになっている。
【0049】
又、制御部21は、スクリーン6の開閉状態をコントローラ20内に設けられる記憶手段としてのEEPROM30に記憶する。具体的には、制御部21は、スクリーン6が開閉作動を開始する前に予めいずれの方向に開閉作動するかを作動方向フラグとしてEEPROM30に記憶(つまり、スクリーン6の作動後の開閉状態を作動方向フラグに予め記憶)するとともに、スクリーン6が全開状態と判定した後にその開状態を全開フラグとして該EEPROM30に記憶する。尚、スクリーン6の全閉状態は、スクリーン6が閉作動を開始する前に予め全開フラグに記憶される。因みに、スクリーン6が開方向に作動する場合には作動方向フラグが「1」として記憶され、スクリーン6が閉方向に作動する場合には作動方向フラグが「0」として記憶される。又、スクリーン6が全開状態と判定された場合には全開フラグが「1」として記憶される一方、スクリーン6が閉作動を開始すると同時に全開フラグを「0」、即ち作動後のスクリーン6が全閉状態となることが予め記憶される。
【0050】
そして、制御部21は、第1,第2フラグに記憶されたスクリーン6の開閉状態に基づいて、上記した開閉スイッチ26,27やリバース位置検出スイッチ28がオンオフされた際の駆動モータ8の制御を、図3に示す処理フローに従って行っている。
【0051】
ステップS1では、制御部21は、シフトレバーがリバース位置(「R」位置)に配置されているか否かを判定する。即ち、リバース位置検出スイッチ28からオフ信号が入力されると、制御部21は、シフトレバーが「R」位置以外の位置に配置されていると判定し、ステップS2に進む。
【0052】
ステップS2では、制御部21は、前席及び後席開閉スイッチ26,27のいずれかが操作されたか否かを判定する。即ち、前席及び後席開閉スイッチ26,27からともにオフ信号が入力されると、制御部21は、該スイッチ26,27がともに操作されていないと判定し、処理を終了する。一方、前席及び後席開閉スイッチ26,27の少なくとも一方からオン信号が入力されると、制御部21は、該スイッチ26,27の少なくとも一方が操作されたと判定し、ステップS3に進む。
【0053】
ステップS3では、制御部21は、前回のスクリーン6の開閉作動が開方向であるか否かを判定する。ここで、前回、スクリーン6を開閉作動させた際に、制御部21は、ステップS4,S8,S13においてスクリーン6が開方向又は閉方向のいずれに作動するかを作動方向フラグとしてEEPROM30に記憶している。そして、作動方向フラグが「0」、即ち前回のスクリーン6の作動方向が閉方向であった場合、制御部21は、現在のスクリーン6が全閉状態であると判定し、今回の前席及び後席開閉スイッチ26,27の操作によりスクリーン6を開方向に作動させるべく、ステップS4に進む。
【0054】
ステップS4では、制御部21は、作動方向フラグを「1」としてスクリーン6の開方向作動をEEPROM30に記憶すると同時に、次のステップS5において、スクリーン6が開方向に作動するように駆動モータ8を駆動する。そして、制御部21は、タイマ21aの計時によりスクリーン6が全開状態になったと判定すると、ステップS6に進み、駆動モータ8の駆動を停止すると同時に、次のステップS7において、スクリーン6の全開状態を全開フラグ「1」としてEEPROM30に記憶し、処理を終了する。
【0055】
前記ステップS3において、作動方向フラグが「1」、即ち前回のスクリーン6の作動方向が開方向であった場合、制御部21は、現在のスクリーン6が全開状態であると判定し、今回の前席及び後席開閉スイッチ26,27の操作によりスクリーン6を閉方向に作動させるべく、ステップS8に進む。
【0056】
ステップS8では、制御部21は、作動方向フラグを「0」としてスクリーン6の閉方向作動をEEPROM30に記憶すると同時に、次のステップS9において、スクリーン6の全閉状態に相当する全開フラグ「0」をEEPROM30に予め記憶し、更に、次のステップS10において、スクリーン6が閉方向に作動するように駆動モータ8を駆動する。そして、制御部21は、タイマ21aの計時によりスクリーン6が全閉状態になったと判定すると、ステップS11に進み、駆動モータ8の駆動を停止して処理を終了する。
【0057】
前記ステップS1において、リバース位置検出スイッチ28からオン信号が入力されると、制御部21は、シフトレバーが「R」位置に配置されていると判定し、ステップS12に進む。
【0058】
ステップS12では、制御部21は、スクリーン6が全開状態であるか否かを判定する。ここで、前回、スクリーン6を開閉作動させた際に、制御部21は、ステップS7,S9,S16においてスクリーン6の開閉状態を全開フラグとしてEEPROM30に記憶している。そして、全開フラグが「1」、即ちスクリーン6が全開状態と判定された場合、制御部21は、処理を終了する。一方、全開フラグが「0」、即ちスクリーン6が全閉状態と判定された場合、制御部21は、スクリーン6を全開させるべく、ステップS13に進む。
【0059】
ステップS13では、制御部21は、作動方向フラグを「1」としてスクリーン6の開方向作動をEEPROM30に記憶すると同時に、次のステップS14において、スクリーン6が開方向に作動するように駆動モータ8を駆動する。そして、制御部21は、タイマ21aの計時によりスクリーン6が全開状態になったと判定すると、ステップS15に進み、駆動モータ8の駆動を停止すると同時に、次のステップS16において、スクリーン6の全開状態を全開フラグ「1」としてEEPROM30に記憶し、処理を終了する。
【0060】
このように構成されたブラインド装置1において、例えば、スクリーン6が開作動する途中(スクリーン6が全開状態に至るよりも前)に制御部21への電源Vbの供給が遮断され、再度制御部21に電源Vbが供給された場合であっても、その直後のスクリーン6の作動に違和感が生じないようになる。
【0061】
具体的には、図3の矢印Aで示すように、例えば、シフトレバーをリバース位置に切り替える(リバース位置検出スイッチ28がオンする)ことによりスクリーン6が全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部21への電源Vbの供給が遮断されると、駆動モータ8の作動が停止され、スクリーン6が途中で止まった状態となる。そして、再度制御部21に電源Vbが供給されると、シフトレバーはリバース位置に配置されている(リバース位置検出スイッチ28がオンしている)ため、本来、図4(a)に示すようにスクリーン6の開作動が行わなければならないが、図4(b)に示すように、本実施形態では、本来のスクリーン6の作動と同様に開作動が行われる。
【0062】
これは、本実施形態では、ステップ12において、スクリーン6が全開状態か否かを判定し、その判定時に用いる全開フラグは、スクリーン6の開作動が終了してからその全開状態(全開フラグ「1」)が記憶されるので、上記のように、スクリーン6が途中で止まった状態では、全開フラグは「0」のままとなっている。そのため、再度電源Vbが供給された際に、制御部21は、その全開フラグが「0」となっていることにより、スクリーン6が全閉状態であると判定(ステップS12で「NO」として処理)し、スクリーン6を途中位置から開作動させる。従って、本来のスクリーン6の作動と同様に作動するので、操作者は違和感を感じなくなる。しかも、途中で止まったスクリーン6が確実に開作動するようになるので、車両2の後進時に後方視界を確実に確保することができる。
【0063】
又、図3の矢印Bで示すように、開閉スイッチ26,27の操作によりスクリーン6が全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部21への電源Vbの供給が遮断されても、駆動モータ8の作動が停止され、スクリーン6が途中で止まった状態となる。そして、再度制御部21に電源Vbが供給され、シフトレバーをリバース位置に切り替えると、上記と同様に全開フラグが「0」となっていることにより、制御部21は、スクリーン6を開作動させる。従って、このような場合であっても、操作者は違和感を感じることはない。
【0064】
又、同様に、図3の矢印Bで示すように、開閉スイッチ26,27の操作によりスクリーン6が全閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部21への電源Vbの供給が遮断され、スクリーン6が途中で止まった状態となった場合において、再度制御部21に電源Vbが供給され、再度開閉スイッチ26,27が操作されると、本来、図5(a)に示すようにスクリーンの閉作動が行わなければならないが、図5(b)に示すように、本実施形態では、本来のスクリーン6の作動と同様に閉作動が行われる。
【0065】
これは、本実施形態では、ステップ3において、前回のスクリーン6の作動が開方向か否かを判定し、その判定時に用いる作動方向フラグは、スクリーン6が開作動を開始する前に開方向作動(作動方向フラグ「1」)が記憶されるので、上記のように、スクリーン6が途中で止まった状態では、作動方向フラグは「1」に切り替わっている。そのため、再度電源Vbが供給された際に、再度開閉スイッチ26,27が操作されると、制御部21は、その作動方向フラグが「1」となっていることにより、スクリーン6が全開状態であると判定(ステップS3で「YES」として処理)し、スクリーン6を途中位置から閉作動させる。従って、本来のスクリーン6の作動と同様に作動するので、操作者は違和感を感じることはない。
【0066】
尚、本実施形態の制御部21は、ステップS8以下のスクリーン6の閉作動において、作動方向フラグと同様、全開フラグもスクリーン6が閉作動を開始する前に作動後の全閉状態を予め記憶するように構成されている。そのため、その後のスクリーン6の閉作動中に制御部21への電源Vbの供給が遮断され、再度電源Vbが供給された場合、制御部21は、スクリーン6が全閉状態であると認識するので、直後にスクリーン6を作動させると確実に開作動が行われる。つまり、制御部21は、スクリーン6の開作動を優先させるように構成されている。
【0067】
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態では、スクリーン6の開閉状態を記憶する作動方向フラグ及び全開フラグを有し、作動方向フラグには、スクリーン6が開閉作動する前に該スクリーン6の作動後の開閉状態が予め記憶され、全開フラグには、スクリーン6が閉作動する前に該スクリーン6の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、スクリーン6が開作動を完了した後に該スクリーン6の開状態が記憶される。そして、制御部21は、開閉スイッチ26,27が操作されると、作動方向フラグにて記憶されたスクリーン6の開閉状態とは逆の状態となるように該スクリーン6を開作動又は閉作動させるべく駆動モータ8を制御し、リバース位置検出スイッチ28によりシフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、全開フラグにて記憶されたスクリーン6の開閉状態が閉状態である場合、スクリーン6を開作動させるべく駆動モータ8を制御する。
【0068】
このようにすれば、上記にその詳細を示すように、シフトレバーをリバース位置に切り替えることによりスクリーン6が閉状態から開作動している途中や、開閉スイッチの操作によりスクリーン6が閉状態から開作動している途中に、何らかの原因で制御部21への電源Vbの供給が一時的に遮断されても、電源Vbが供給された直後のスクリーン6の作動は本来のスクリーン6の作動と同様となるので、スクリーン6の作動に対する操作者の違和感を軽減することができる。
【0069】
(2)本実施形態では、アクチュエータ7は、駆動モータ8をその駆動源として構成される。従って、アクチュエータ7を比較的簡単な構成とすることができ、制御し易い。
【0070】
(3)本実施形態では、制御部21及びEEPROM30は、同一のコントローラ20内に設けられる。従って、ブラインド装置1を車両に搭載する際の部品数が少なくなる。
【0071】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、制御部21の処理フローを図3のように構成したが、この構成に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0072】
○上記実施形態では、コントローラ20を図2のように構成したが、この構成に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、駆動モータ8を駆動源としたアクチュエータ7を用いたが、その他の駆動源を用いたアクチュエータを用いてもよい。
【0073】
○上記実施形態では、制御部21及びEEPROM30を同一のコントローラ20内に設けたが、それぞれ別個に設けるようにしてもよい。
○上記実施形態では、記憶手段としてEEPROM30を用いたが、その他の記憶装置に適宜変更してもよい。
【0074】
○上記実施形態では、巻取軸にて巻き取られるスクリーン6を用いたタイプのブラインド装置1に実施したが、例えば、スラットを用いたタイプのブラインド装置等、その他のブラインド装置に実施してもよい。
【0075】
○上記実施形態では、ブラインド装置1をリアガラス3の下端部近傍に設置したが、例えば、リアガラス3の上端部近傍に設置する等、設置場所を適宜変更してもよい。
【0076】
○上記実施形態のブラインド装置1の構成を適宜変更してもよい。例えば、アクチュエータ7を2個用いたが、1個としてもよい。又、アーム9を回動させることによりスクリーン6を開閉するように構成したが、アーム9以外の手段を用いてスクリーン6を開閉するように構成してもよい。
【0077】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用ブラインド装置において、前記記憶手段は、EEPROMよりなることを特徴とする車両用ブラインド装置。
【0078】
(ロ) 請求項1〜3,上記(イ)のいずれか1項に記載の車両用ブラインド装置において、前記遮光手段は、巻取軸に巻き取られるスクリーンを用いて構成されていることを特徴とする車両用ブラインド装置。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、遮光手段の作動に対する違和感を軽減することができる車両用ブラインド装置、その車両用ブラインド装置の制御装置、及び、その車両用ブラインド装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の車両用ロールブラインド装置を車両に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図2】 本実施形態のブラインド装置を制御するコントローラの回路図である。
【図3】 本実施形態の制御部の処理を説明するためのフロー図である。
【図4】 本実施形態のスクリーンの開閉を説明するための説明図である。
【図5】 本実施形態のスクリーンの開閉を説明するための説明図である。
【図6】 第1従来例の制御部の処理を説明するためのフロー図である。
【図7】 第1従来例のスクリーンの開閉を説明するための説明図である。
【図8】 第2従来例の制御部の処理を説明するためのフロー図である。
【図9】 第2従来例のスクリーンの開閉を説明するための説明図である。
【符号の説明】
3…リアガラス、6…遮光手段としてのスクリーン、7…アクチュエータ、21…制御手段としての制御部、26…開閉スイッチとしての前席開閉スイッチ、27…開閉スイッチとしての後席開閉スイッチ、28…リバース位置検出スイッチ、30…記憶手段としてのEEPROM。
Claims (5)
- 車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段と、
前記遮光手段を開閉作動させるアクチュエータと、
前記遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、
シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチと
を備えた車両用ブラインド装置であって、
前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶される記憶手段と、
前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させない制御手段と
を備えたことを特徴とする車両用ブラインド装置。 - 請求項1に記載の車両用ブラインド装置において、
前記アクチュエータは、駆動モータをその駆動源として構成されていることを特徴とする車両用ブラインド装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用ブラインド装置において、
前記制御手段及び前記記憶手段は、同一の制御装置内に設けられていることを特徴とする車両用ブラインド装置。 - 車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段をアクチュエータにて開閉作動させ、該遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチとに基づいて、該アクチュエータを制御する車両用ブラインド装置の制御装置であって、
前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶される記憶手段と、
前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させない制御手段と
を備えたことを特徴とする車両用ブラインド装置の制御装置。 - 車両のリアガラスから入射する光を遮光する遮光手段をアクチュエータにて開閉作動させ、該遮光手段を開閉させるべく操作される開閉スイッチと、シフトレバーがリバース位置に配置されたことを検出するリバース位置検出スイッチとに基づいて、該アクチュエータを制御する車両用ブラインド装置の制御方法であって、
前記遮光手段の開閉状態を記憶する第1及び第2フラグを有し、第1フラグには、前記遮光手段が開閉作動する前に該遮光手段の作動後の開閉状態が予め記憶され、第2フラグには、前記遮光手段が閉作動する前に該遮光手段の作動後の閉状態が予め記憶されるとともに、前記遮光手段が開作動を完了した後に該遮光手段の開状態が記憶され、
前記開閉スイッチが操作されると、前記第1フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態とは逆の状態となるように該遮光手段を開作動又は閉作動させるべく前記アクチュエータを制御し、前記リバース位置検出スイッチにより前記シフトレバーがリバース位置に配置されたことが検出されると、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が閉状態である場合には前記遮光手段を開作動させるべく前記アクチュエータを制御するとともに、前記第2フラグにて記憶された前記遮光手段の開閉状態が前記開状態である場合には前記アクチュエータを作動させないようにしたことを特徴とする車両用ブラインド装置の制御方法。
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