JP3961239B2 - 車両用バッテリ支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用バッテリ支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンによる大気汚染物質の排出量を低減させるためにディーゼル−電気ハイブリッドエンジンを搭載したバス等の車両が提供されている。このディーゼル−電気ハイブリッドエンジンは、ディーゼルエンジンのフライホイールハウジング内に三相交流機を内蔵し、エンジンの起動時に三相交流機をスタータとして作動させ、車両の発進加速時には三相交流機をトルクアシスト用モータとして作動させ、車両の制動時には三相交流機を電気ブレーキとして作動させてディーゼルエンジンの負担を軽減するようにしている。
【0003】
このようなディーゼル−電気ハイブリッドエンジンを搭載したバス等の車両には大型で多数個のバッテリが必要であり、これを支持する装置として図9で示すように、前面壁に取手5を有し両側面に手前から奥側へ水平に延在したガイドレール3を備えているバッテリトレイ2を車体に設けられているバッテリトレイ収納空間に前記ガイドレール3をガイドローラベアリング4によって案内して出し入れ可能に設け、バッテリトレイ2の前端両側に設けたブラケット6がバッテリトレイ2の収納状態で車体に固定されているネジ穴部材7と対接してボルト8にて結合されるロック機構を備えた構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バッテリトレイ2に支持されるハイブリット用バッテリは1個が約19kgの大型で、これをバスでは20個前後が必要であり、図5で示すように3つのバッテリトレイ2に分けて搭載するが、その支持重量はバッテリトレイ2の重量も合わせて170kg相当である。従って、ガイドレール3を支持しているガイドローラベアリング4には大きな荷重を受けており、走行中の振動でバッテリトレイ2がガタつくとガイドローラベアリング4が衝撃によって損傷する恐れがあり、また、車両が横揺れした時には上記のブラケット6、ネジ穴部材7及びボルト8によるバッテリ支持装置前面のみのロック機構ではバッテリトレイ2に加わる横揺れ力に対処できない恐れがある。さらに、バッテリトレイ2を収納するときには押し込みの惰性でロック機構のブラケット6がネジ穴部材7に強く当接してバッテリトレイ2にショックを与える不都合がある。
【0005】
上記バッテリトレイ2のガタつきを抑止する装置として本願出願人は実開平5−54105号で提供しているが、このものは、バッテリトレイ2のガイドレール3の奥端上面にテーパカムを固定し、バッテリトレイ収納空間にバッテリトレイ2が収納されると前記テーパカムによって揺動するロックアームによりテーパカムを押圧してバッテリトレイ2のガイドレール3をガイドローラベアリング4に押し付けてガタつきを抑止するようにした構造である。従って、このものでは単にバッテリトレイ2のガタつきを抑止するだけであり、車両の横揺れ時のバッテリトレイ2に加わる横揺れ力の対処やバッテリトレイ2の収納時のショックを解消することはできない。
【0006】
本発明の目的は、バッテリトレイの収納状態において上下、左右方向の動きを規制し、車両の上下方向の振動や横揺れにおけるバッテリトレイのショックやバッテリトレイ収納時のショックを解消した車両用バッテリ支持装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載の通り、車両に設けられているバッテリトレイ収納空間に、このバッテリトレイ収納空間の手前から奥側へ水平に延在したガイドレールを両側面に備えているバッテリトレイを車体に配置されているガイドローラベアリングで案内して出し入れ可能に設けた車両用バッテリ支持装置において、前記バッテリトレイの前端両側に設けたブラケットがバッテリトレイの収納状態で車体に固定されているネジ穴部材と対接してボルトにて結合されるロック機構と、前記バッテリトレイの奥壁面若しくは前記ガイドレールに車体のサイドフレームに対し傾斜角度を持って固設され車体のサイドフレームの角部下面に傾斜面が押し込まれるゴム等の弾性材よりなるストッパ部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態をディーゼル−電気ハイブリッドエンジンを搭載したバスに適用した実施例によって図面に基づいて説明する。図1において、1はバスであり、バッテリは前輪と後輪間の床下のスペースに設けたバッテリトレイ収納空間に車体の側面から出し入れ可能に配置したバッテリトレイ2に支持されている。
【0009】
前記バッテリトレイ2は図2及び図3で示すように、前面壁に取手5を有し両側面に手前から奥側へ水平に延在したガイドレール3を備え車体に設けられているバッテリトレイ収納空間に前記ガイドレール3をガイドローラベアリング4によって案内して出し入れ可能に設けられている。また、バッテリトレイ2の前端両側に設けたブラケット6がバッテリトレイ2の収納状態で車体に固定されているネジ穴部材7と対接してボルト8にて結合されるロック機構を備えている。
【0010】
前記バッテリトレイ2にはバッテリの支持個数に応じて図5の左側に示すように奥行きの深いバッテリトレイ2と、図5の右側に示すように奥行きの浅いバッテリトレイ2とがある。そこで本発明は、前記図5の左側に示すように奥行きの深いバッテリトレイ2においては図5、図6及び図7で示すようにバッテリトレイ2の奥壁面に車体のサイドフレーム11に押し込まれるゴム等の弾性材よりなるストッパ部材10をブラケット9を介して固定したものである。このストッパ部材10はバッテリトレイ2の奥壁面の左右2箇所に離間して固定することが望ましい。
【0011】
また、図5の右側に示すように奥行きの浅いバッテリトレイ2においては図5及び図8で示すようにバッテリトレイ2と一体で移動するガイドレール3の奥部位に車体のサイドフレーム11に押し込まれるゴム等の弾性材よりなるストッパ部材10をブラケット9を介して固定したものである。このストッパ部材10は左右のガイドレール3に固定することが望ましい。
【0012】
上記図5の左側に示す奥行きの深いバッテリトレイ2及び図5の右側に示す奥行きの浅いバッテリトレイ2のストッパ部材10の何れにおいてもサイドフレーム11に対し傾斜面を持たせた構成が有効である。
【0013】
本発明は上記の通りの構造であるから、図5の左側に示すように奥行きの深いバッテリトレイ2では、バッテリトレイ収納空間においてバッテリトレイ2を押し込み収納したときに、ロック機構のブラケット6がネジ穴部材7と対接する直前にストッパ部材10の弾性材が図2及び図7で示すようにサイドフレーム11の角部に当接しバッテリトレイ2の収納時のショックを吸収する。
【0014】
その後、ロック機構のブラケット6をネジ穴部材7にボルト8により締め付けてロックすることにより、前記ボルト8の締め付けによるバッテリトレイ2のサイドフレーム11への寄り代によってストッパ部材10の弾性材はサイドフレーム11の角部下面に食い込むようにして押し付けられ、バッテリトレイ2を下方に押し下げ力を付与する。
【0015】
これにより、バッテリトレイ収納空間に収納されたバッテリトレイ2は、その前端両側に設けた2箇所のロック機構と、バッテリトレイ2の奥壁面の左右2箇所に設けたストッパ部材10との都合4箇所で収納状態が強固にロックされているため、車両が横揺れしてもバッテリトレイ2は車両の横揺れに追従することがなくロック機構への負荷を解消する。
【0016】
また、ストッパ部材10の弾性材はサイドフレーム11の角部下面に食い込むようにして押し付けられ、バッテリトレイ2を下方に押し下げ力が付与されているのでガイドレール3はガイドローラベアリング4に適度に押圧され、走行中の振動等によるバッテリトレイ2のガタつきを抑止する。
【0017】
図5の右側に示す奥行きの浅いバッテリトレイ2の場合は、バッテリトレイ2を押し込み収納したときに、ロック機構のブラケット6がネジ穴部材7と対接する直前にバッテリトレイ2と一体で移動するガイドレール3に固定されているストッパ部材10の弾性材が図8で示すようにサイドフレーム11の角部に当接しバッテリトレイ2の収納時のショックを吸収する。
【0018】
その後は上記図5の左側に示すように奥行きの深いバッテリトレイ2と同様にロック機構のブラケット6をネジ穴部材7にボルト8により締め付けてロックすることにより、前記ボルト8の締め付けによるバッテリトレイ2のサイドフレーム11への寄り代によってガイドレール3に固定されているストッパ部材10の弾性材はサイドフレーム11の角部下面に食い込むようにして押し付けられ、バッテリトレイ2を下方に押し下げ力を付与する。
【0019】
これにより、バッテリトレイ収納空間に収納されたバッテリトレイ2は、その前端両側に設けた2箇所のロック機構と、左右のガイドレール3に固定されている2箇所のストッパ部材10との都合4箇所で収納状態が強固にロックされているため、車両が横揺れしてもバッテリトレイ2は車両の横揺れに追従することがなくロック機構への負荷を解消する。
【0020】
また、ストッパ部材10の弾性材はサイドフレーム11の角部下面に食い込むようにして押し付けられ、バッテリトレイ2を下方に押し下げ力が付与されているのでガイドレール3はガイドローラベアリング4に適度に押圧され、走行中の振動等によるバッテリトレイ2のガタつきを抑止する。
【0021】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、簡単な構造によりバッテリトレイの収納時のショックを吸収して和らげ、車両が横揺れしてもバッテリトレイは車両の横揺れに追従することがなくロック機構への負荷を解消し、かつ走行中の振動等によるバッテリトレイのガタつきの抑止を同時の満足することができる。また、在来のバッテリトレイにゴム等の弾性材のストッパ部材を付設するだけで実現できるため低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したバスの側面図
【図2】本発明の側面図
【図3】本発明の正面図
【図4】ロック機構部の平面図
【図5】本発明の平面図
【図6】本発明によるバッテリトレイの平面図
【図7】バッテリトレイに固定したストッパ部材の作用状態を示す側面図
【図8】ガイドレールに固定したストッパ部材の作用状態を示す側面図
【図9】従来一般のバッテリ支持装置の側面図
【符号の説明】
1 バス
2 バッテリトレイ
3 ガイドレール
4 ガイドローラベアリング
5 取手
6 ブラケット
7 ネジ穴部材
8 ボルト
9 ブラケット
10 ストッパ部材
11 サイドフレーム
Claims (1)
- 車両に設けられているバッテリトレイ収納空間に、このバッテリトレイ収納空間の手前から奥側へ水平に延在したガイドレールを両側面に備えているバッテリトレイを車体に配置されているガイドローラベアリングで案内して出し入れ可能に設けた車両用バッテリ支持装置において、前記バッテリトレイの前端両側に設けたブラケットがバッテリトレイの収納状態で車体に固定されているネジ穴部材と対接してボルトにて結合されるロック機構と、前記バッテリトレイの奥壁面若しくは前記ガイドレールに車体のサイドフレームに対し傾斜角度を持って固設され車体のサイドフレームの角部下面に傾斜面が押し込まれるゴム等の弾性材よりなるストッパ部材とを備えたことを特徴とする車両用バッテリ支持装置。
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- 2001-06-18 JP JP2001182857A patent/JP3961239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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