JP3960837B2 - 半導体装置およびその製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置および該装置の製法に関する。さらに詳しくは、半導体装置の耐電圧を向上させることができる半導体装置および該装置の製法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
炭化珪素(SiC)を用いたパワー用の半導体装置は、Siを用いた半導体装置に比べて優れた特性をもつ。このため、炭化珪素を用いた半導体装置に関する研究が盛んに行なわれている。パワー用の半導体装置を実現する上で重要な技術として、高耐電圧を得るためのパッシベーション膜の形成がある。B. Jayant BaligaによるPower Semiconductor Devicesでは、珪素を用いた半導体装置にSiO2やSiNなど様々なパッシベーション膜が使われている。炭化珪素を用いた半導体装置においても同様なパッシベーション膜の利用が考えられる。中でもSiO2は、熱酸化やCVDなどにより容易に作製することができることから、炭化珪素半導体装置のパッシベーション膜としてよく利用されている。しかし、SiO2の作製方法が炭化珪素の耐圧(耐電圧)に与える影響について詳しく調べられた報告はない。
【0003】
本発明は、叙上の事情に鑑み、半導体装置の耐圧層がp-型かn-型であるかによって酸化方法を使い分けることにより、半導体装置の耐圧を向上させることができる半導体装置および該装置に用いる製法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
我々は図5に示すようなSiO2をパッシベーション膜に用いたプレーナ型のpnダイオードを試作し、SiO2の作製方法によりpnダイオードの耐圧が変化するかどうかを調べた。抵抗率0.021Ωcmのn+SiC基板1上にキャリア濃度2.4×1015cm-3、厚さ20μmのn-SiC層2をエピタキシャル成長した基板を用いて試料を作製した。Alを選択イオン注入することによりp領域3、p+領域4を形成した。p領域の周辺にはpnダイオードの耐圧を向上させるために4本の電界緩和リング(FLR:Field Limiting Ring)5を形成した。1本のFLRの幅は5μmで、各FLRの間隔を内側から2μm、2μm、2.5μmおよび3μmとしたものと、4μm、4μm、5μmおよび6μmとしたものの2種類を作製した。熱処理を行ないドーパントを活性化させたのち、熱酸化膜6を形成し、さらにCVDによりSiO2膜7を堆積した。最後にpコンタクト電極8および裏面にnコンタクト電極9を形成した。熱酸化膜6の形成方法として、(1)パイロジェニック法によるウェット雰囲気で酸化したのち、ウェット雰囲気で再酸化を行なう方法および、(2)O2ガスのみを供給してドライ酸化を行なう方法の2つを試みた。
【0005】
図6〜7にそれぞれの方法で形成されたpnダイオードの耐圧の分布を示す。図7に示す前記(2)のドライ酸化に比べて、図6に示す前記(1)のウェット酸化+ウェット再酸化で熱酸化膜6を形成した方がFLRの間隔に関係なく耐圧が大きくなっていた。このことから、前記ウェット酸化+ウェット再酸化により形成したパッシベーション膜がSiCデバイスの高耐圧化に有効であることがわかった。
【0006】
この原因を調べるために、図8に示すようなnMOSキャパシタを作製した。n+基板1上にn-SiC層2をエピタキシャル成長した基板を用い、熱酸化膜6を形成したのち、ゲート電極10および裏面nコンタクト電極9を形成した。
【0007】
つぎに図9に作製したnMOSキャパシタの高周波C−V特性を示す。前記(2)のドライ酸化法に比べて、前記(1)のウェット酸化+ウェット再酸化法の方がC−V特性曲線圧が正電圧側にシフトしている。このことから、前記(2)のドライ酸化法に比べて前記(1)のウェット酸化+ウェット再酸化法では、熱酸化膜とSiCの界面または熱酸化膜中に負の電荷が多いことがわかる。負の電荷が多い場合、界面付近のn-SiC層2に形成される空乏層が外側に向けて広がる。この効果により、図10〜11に示されるように今回試作したプレーナ型のpnダイオードに逆バイアスを印加したときの空乏層10は主にn-SiC層2に広がり、前記(2)のドライ酸化法(図10)に比べて前記(1)ウェット酸化+ウェット再酸化法(図11)の方が界面付近で大きく伸びる。このため、前記(1)ウェット酸化+ウェット再酸化法の方が界面付近での電界強度が小さくなり、プレーナ型のpnダイオードの耐圧が向上したと考えられる。
【0008】
以上のことから、逆バイアスを印加したときに空乏層がn-型のSiCに広がり、その部分で耐圧を保持するような半導体装置において、n-型のSiCの表面を負の電荷を多く含む熱酸化膜で表面を保護することにより、半導体装置の耐圧を向上できることがわかった。
【0009】
また、逆バイアスを印加したときに空乏層がp-型のSiCに広がり、その部分で耐圧を保持するような半導体装置において、p-型のSiCの表面を負の電荷が少ない(正の電荷を多く含む)熱酸化膜で表面を保護することにより、半導体装置の耐圧を向上できることがわかった。
【0010】
正の電荷を多く含む熱酸化膜はドライ酸化によって形成できるのに対し、負の電荷を多く含む熱酸化膜は、ウェット酸化+ウェット再酸化により形成できる。
【0011】
本発明にかかわる半導体装置は、炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護することを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかわる半導体装置の製法は、炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置の製法であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護する際に、該負の電荷を含む熱酸化膜を、ウェット酸化したのち、ウェット再酸化により形成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかわる半導体装置は、炭化珪素を用い、p-層を耐圧層として含む半導体装置であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を正の電荷を含む熱酸化膜で保護することを特徴とする。
【0014】
さらに本発明にかかわる半導体装置の製法は、炭化珪素を用い、p-層を耐圧層として含む半導体装置の製法であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を正の電荷を含む熱酸化膜で保護する際に、該正の電荷を含む熱酸化膜をドライ酸化により形成することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の半導体装置およびその製法を説明する。
【0016】
実施の形態1
図1に示されるように、本実施の形態1では、耐圧層として、n-層を含むSiC(炭化珪素)を用いたプレーナ型のpnダイオードにおいて、コンタクト電極周辺でpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護している。図1において、1はn+SiC基板、2はn-SiC層、3はAlイオン注入p領域、4はAlイオン注入p+領域、5はAlイオン注入電界緩和リング(FLR:Field Limiting Ring)、7はCVDにより堆積したSiO2膜、8はpコンタクト電極、9は裏面nコンタクト電極および13は負の電荷を含む熱酸化膜である。
【0017】
本実施の形態1にかかわる構造によれば、熱酸化膜13に負の電荷を含むため、pnダイオードに逆バイアスを印加したときにSiCと熱酸化膜の界面での空乏層が外側に伸びやすくなる。このため、SiCと熱酸化膜の界面での電界強度を小さくすることができるから、プレーナ型pnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0018】
実施の形態2
図1において、パイロジェニック法または水のバブリングにより形成したウェット雰囲気で酸化を行ない、酸化後、酸化温度より低温でウェット雰囲気で再酸化を行なうことにより、負の電荷を含む熱酸化膜13を形成したプレーナ型のpnダイオードとすることができる。
【0019】
実施の形態3
図1において、p領域3、p+領域4、Field Limiting Ring5はAlイオン注入により形成するとしたが、Bイオン注入またはAlイオンとBイオン注入により形成することもできる。熱酸化膜13に負の電荷が存在すれば、プレーナ型pnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0020】
実施の形態4
図1において、pn接合の終端部分(外縁部分)にField Limiting Ring5を入れたが、終端構造として、Junction Termination Edge構造やField Plateなどを用いることもできる。熱酸化膜13に負の電荷が存在すればプレーナ型pnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0021】
実施の形態5
図1において、熱酸化膜13を保護する膜としてCVDにより堆積したSiO2膜を用いているが、CVD以外の方法でSiO2膜を形成してもよい。また、本発明においては、この保護膜はSiO2膜でなくてもよく、SiN膜やポリイミド膜などの絶縁耐圧の大きい膜であればよい。いずれの場合でも、熱酸化膜13に負の電荷が存在すればプレーナ型pnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0022】
実施の形態6
図2に示されるように、本実施の形態6では、耐圧層として、n-層を含むSiCを用いたショットキーダイオードにおいて、ショットキー電極周辺のSiC表面を負の電荷を含む熱酸化膜13で保護している。図2において、1はn+SiC基板、2はn-SiC層、7はCVDにより堆積したSiO2膜、9は裏面nコンタクト電極、13は負の電荷を含む熱酸化膜および14はショットキー電極である。
【0023】
本実施の形態6にかかわる構造によれば、熱酸化膜13に負の電荷を含むため、ショットキーダイオードに逆バイアスを印加したときにSiCと熱酸化膜の界面での空乏層が外側に伸びやすくなる。このため、SiCと熱酸化膜の界面での電界強度を小さくすることができるから、ショットキーダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0024】
実施の形態7
図2において、パイロジェニック法または水のバブリングにより形成したウェット雰囲気で酸化を行ない、酸化後、酸化温度より低温でウェット雰囲気で再酸化を行なうことで、負の電荷を含む熱酸化膜13を形成したショットキーダイオードとすることができる。
【0025】
実施の形態8
図2において、熱酸化膜13を保護する膜としてCVDにより堆積したSiO2膜を用いているが、CVD以外の方法でSiO2膜を形成してもよい。また、本発明においては、この保護膜はSiO2膜でなくてもよく、SiN膜やポリイミド膜などの絶縁耐圧の大きい膜であればよい。いずれの場合でも、熱酸化膜13に負の電荷が存在すればショットキーダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0026】
実施の形態9
図3に示すように、本実施の形態9では、耐圧層として、n-層を含むSiCを用いたMOSFETにおいてソース電極周辺でpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜13で保護している。図3において、1はn+SiC基板、2はn-SiC層、7はCVDにより堆積したSiO2膜、13は負の電荷を含む熱酸化膜、15はpボディ領域、16はp+ボディコンタクト領域、17はn+ソース領域、18はField Limiting Ring、19はゲート酸化膜、20はゲート電極、21はソース電極および22はドレイン電極である。
【0027】
本実施の形態9にかかわる構造によれば、熱酸化膜13に負の電荷を含むため、MOSFETに逆バイアスを印加したときにSiCと熱酸化膜の界面での空乏層が伸びやすくなる。このため、SiCと熱酸化膜の界面での電界強度を小さくすることができるから、MOSFETの耐圧を向上させることができる。
【0028】
実施の形態10
図3において、パイロジェニック法または水のバブリングにより形成したウェット雰囲気で酸化を行ない、酸化後酸化温度より低温でウェット雰囲気で再酸化を行なうことで、負の電荷を含む熱酸化膜13を形成した高耐圧のMOSFETとすることができる。
【0029】
実施の形態11
図3において、熱酸化膜13を保護する膜としてCVDにより堆積したSiO2膜を用いているが、CVD以外の方法でSiO2膜を形成してもよい。また、本発明においては、この保護膜はSiO2膜でなくてもよくSiN膜やポリイミド膜など絶縁耐圧の大きい膜であればよい。いずれの場合でも、熱酸化膜13に負の電荷が存在すればMOSFETの耐圧を向上させることができる。
【0030】
実施の形態12
図3において、pn接合の終端部分にField Limiting Ring18を入れたが、終端構造として、Junction Termination Edge構造やField Plateなどを用いてもよく、熱酸化膜13に負の電荷が存在すればMOSFETの耐圧を向上させることができる。
【0031】
実施の形態13
図4に示されるように、本実施の形態13では、耐圧層として、p-層を含むSiCを用いたプレーナ型のpnダイオードにおいてコンタクト電極周辺でpn接合界面が表面に出ている部分を正の電荷を含む熱酸化膜30で保護している。
【0032】
図4において、7はCVDにより堆積したSiO2膜、23はp+SiC基板、24はp-SiC層、25はn領域、26はn+領域、27はField Limiting Ring、28はnコンタクト電極、29は裏面pコンタクト電極および30は正の電荷を含む熱酸化膜である。
【0033】
本実施の形態13にかかわる構造によれば、pnダイオードに逆バイアスを印加したときにp-SiC層24に空乏層が伸びる。このとき、熱酸化膜30には正の電荷を含むためにSiCと熱酸化膜の界面での空乏層が伸びやすくなる。このため、SiCと熱酸化膜の界面での電界強度を小さくすることができ、プレーナ型pnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0034】
実施の形態14
図4において、酸素ガスのみ供給するドライ雰囲気で酸化を行なうことで、正の電荷を含む熱酸化膜30を形成したプレーナ型のpnダイオードとすることができる。
【0035】
実施の形態15
図4において、熱酸化膜30を保護する膜としてCVDにより堆積したSiO2膜を用いているが、CVD以外の方法でSiO2膜を形成してもよい。また、本発明においては、この保護膜はSiO2膜でなくてもよく、SiN膜やポリイミド膜などの絶縁耐圧の大きい膜であればよい。いずれの場合でも、熱酸化膜13に負の電荷が存在すればプレーナ型のpnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0036】
実施の形態16
図4において、pn接合の終端部分にField Limiting Ring27を入れたが、終端構造として、Junction Termination Edge構造やField Plateなどを用いてもよく、熱酸化膜30に正の電荷が存在すればプレーナ型のpnダイオードの耐圧を向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したおり、本発明の請求項1にかかわる半導体装置は、炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護するので、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
【0038】
本発明の請求項2にかかわる半導体装置の製法は、炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置の製法であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護する際に、該負の電荷を含む熱酸化膜を、ウェット酸化したのち、ウェット再酸化により形成するので、半導体装置の耐圧を向上させる保護膜を形成することができる。
【0039】
本発明の請求項3にかかわる半導体装置は、炭化珪素を用い、p-層を耐圧層として含む半導体装置であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を正の電荷を含む熱酸化膜で保護するので、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
【0040】
本発明の請求項4にかかわる半導体装置の製法は、炭化珪素を用い、p-層を耐圧層として含む半導体装置の製法であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を正の電荷を含む熱酸化膜で保護する際に、該正の電荷を含む熱酸化膜をドライ酸化により形成するので、半導体装置の耐圧を向上させる保護膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1〜5にかかわる、耐圧層として、n-層を含むSiCを用いたプレーナ型のpnダイオードを示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態6〜8にかかわる、耐圧層として、n-層を含むSiCを用いたショットキーダイオードを示す断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態9〜12にかかわる、耐圧層として、n-層を含むSiCを用いたMOSFETを示す断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態13〜16にかかわる、耐圧層として、p-層を含むSiCを用いたプレーナ型のpnダイオードを示す断面図である。
【図5】 炭化珪素半導体装置の一例を示す断面図である。
【図6】 ウェット酸化+ウェット再酸化で形成されたpnダイオードの耐圧の分布を示す図である。
【図7】 ドライ酸化で形成されたpnダイオードの耐圧の分布を示す図である。
【図8】 nMOSキャパシタを形成した断面図である。
【図9】 nMOSキャパシタの高周波C−V特性を示す図である。
【図10】 ドライ酸化により作製した熱酸化膜を有するプレーナ型のpnダイオードに逆バイアスを印加したときの空乏層の広がりを説明する図である。
【図11】 ウェット酸化+ウェット再酸化により作製した熱酸化膜を有するプレーナ型のpnダイオードに逆バイアスを印加したときの空乏層の広がりを説明する図である。
【符号の説明】
1 n+SiC基板、2 n-SiC層、3 Alイオン注入p領域、4 Alイオン注入p+領域、5 Alイオン注入 Field Limiting Ring、7 CVDにより堆積したSiO2膜、8 pコンタクト電極、9 裏面nコンタクト電極、13 負の電荷を含む熱酸化膜、14 ショットキー電極、15 pボディ領域、16 p+ボディコンタクト領域、17 n+ソース領域、18 Field Limiting Ring、19 ゲート酸化膜、20 ゲート電極、21 ソース電極、22 ドレイン電極、 23 p+SiC基板、24 p-SiC層、25 n領域、26 n+領域、 27 Field Limiting Ring、28 nコンタクト電極、29 裏面pコンタクト電極、30 正の電荷を含む熱酸化膜。

Claims (2)

  1. 炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含み、ウェット酸化後、該ウェット酸化温度より低温のウェット雰囲気でウェット再酸化した熱酸化膜で保護されてなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 炭化珪素を用い、n-層を耐圧層として含む半導体装置の製法であって、逆バイアス電圧を保持するpn接合界面が表面に出ている部分を負の電荷を含む熱酸化膜で保護する際に、該負の電荷を含む熱酸化膜を、ウェット酸化後、前記ウェット酸化温度より低温のウェット雰囲気でウェット再酸化により形成することを特徴とする半導体装置の製法。
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