JP3960669B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP3960669B2
JP3960669B2 JP29102597A JP29102597A JP3960669B2 JP 3960669 B2 JP3960669 B2 JP 3960669B2 JP 29102597 A JP29102597 A JP 29102597A JP 29102597 A JP29102597 A JP 29102597A JP 3960669 B2 JP3960669 B2 JP 3960669B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
weight
parts
tire
conjugated diene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29102597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11124471A (ja
Inventor
大輔 金成
全一郎 信田
樋口  禎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP29102597A priority Critical patent/JP3960669B2/ja
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to PCT/JP1998/004376 priority patent/WO1999016823A1/ja
Priority to US09/297,076 priority patent/US6397913B1/en
Priority to EP98944300A priority patent/EP0943656A4/en
Priority to EP20110173423 priority patent/EP2392620A1/en
Priority to KR1019997004756A priority patent/KR100327082B1/ko
Publication of JPH11124471A publication Critical patent/JPH11124471A/ja
Priority to US10/128,545 priority patent/US20030062105A1/en
Priority to US10/128,546 priority patent/US20030062106A1/en
Priority to US10/128,295 priority patent/US20030062104A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3960669B2 publication Critical patent/JP3960669B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/72Side-walls
    • B29D2030/724Stiffening the sidewalls, e.g. by using additional inserts, e.g. made of rubber, plastics or other materials

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、特定の水素化NBR(即ち、「共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴム」)、あるいはこれに所定量のメタクリル酸亜鉛を配合した水素化NBRゴム組成物を、サイドウォールの少なくとも1部に補強層として、あるいはサイドウォールの表面に白色または有彩色のリボンやレターとして用いた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤサイド部を構成する部材には、その必要上耐候性および耐外傷性の大きいゴム部材が要求され、従来のゴム部材を用いる場合には、所定の厚さにせざるを得ず、軽量化のためにサイドウォールゴムのゲージを薄くすると、耐外傷性(耐縁石カット性)が低下してしまうという問題があった。そこで、強度の高い水素化NBRをこのサイドウォール部に適用しようという考えもあったが、その場合には、これが汎用ゴムとは接着しにくいという問題があった。この接着の問題を解決するため、特開平5−185805号公報では、特定の接着剤を用いて水素化NBRを汎用ゴムと接着させる技術を開示しているが、この方法でも未だ接着力が十分でなく、タイヤに適用すると耐久性が低下する他に、二層の接着層を必要とするため生産性が劣るという問題もあった。
【0003】
また、タイヤサイド部に白色または有彩色のリボンやレターを施したタイヤがあるが、そのリボンやレターは、耐候性および耐外傷性が悪く、更に、その部位への汚染性の老化防止剤の移行による変色を防ぐための対策として、当該白色ゴムの厚さを十分にとらなければならない、別途保護層を設けなければならない、サイド部全体の厚みが増大するため専用の加硫モールドが必要となる等々の手段を採らなければならず、そのためにタイヤ質量が増大し、かつ作業性が悪くなるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明では、タイヤのサイドウォールの少なくとも一部を、水素化NBRを含むゴム、あるいはそれとメタクリル酸亜鉛および/またはカーボンブラックを含むゴム組成物により補強し、更に特定の接着剤を用いて隣接するゴム層との間の接着を確保することによって、耐久性、耐外傷性を低下させることなくサイドウォールの厚さを低減し、もってタイヤの軽量化を図った空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明では、タイヤのサイドウォール部表面に配設する白色または有彩色のリボンやレター片を構成するゴム片に、水素化NBRゴムあるいはそれにメタクリル酸亜鉛を含めた水素化NBRゴム組成物を適用することによって、耐候性、耐外傷性が大幅に向上し、かつ必ずしも専用モールドを必要とせず、また、このリボンやレターなどのゴム片の厚さを薄くでき、汚染性の老化防止剤の移行防止のための保護層を必要としないためにタイヤの軽量化を図ることができ、更に、特定の接着剤を用いることによって隣接ゴム層との接着を確保してタイヤの耐久性をも向上させた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、サイドウォールの少なくとも一部を、水素化NBRを40重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜120重量部、カーボンブラックを0〜30重量部配合し、かつメタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物からなる補強層にて補強した空気入りタイヤが提供される。
【0007】
また、本発明によれば、サイドウォール部表面に黒以外で着色されたゴム片を配設した空気入りタイヤにおいて、当該ゴム片が水素化NBRを30重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜90重量部配合したゴム組成物からなり、その厚さを0.5mm以上とした空気入りタイヤが提供される。
【0008】
更に、本発明によれば、前記補強層または前記ゴム片とこれらに隣接するゴム層との間に、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム合計100重量部に、(C)平均分子量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合したゴム組成物からなる、厚さ0.1〜2.0mmの接着ゴム層を配置した空気入りタイヤが提供される。
【0009】
また、本発明によれば、前記接着ゴム層における(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)を90/10〜10/90とした空気入りタイヤが提供される。当該接着ゴム層には、更にメタクリル酸高級エステル、トリアリルイソシアヌレート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属塩、フタル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種の共架橋剤が含まれ、有機過酸化物で架橋されていることが好ましい
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明では、空気入りタイヤにおけるサイドウォールの少なくとも一部に、あるいはサイドウォール表面部に配設する白色または有彩色のリボンやレターに、剛性があり、耐候性、耐久性に優れる水素化NBRゴム組成物からなる補強層またはゴム片を使用することを意図したものである。しかし、この水素化NBR組成物をタイヤ部材に適用するには、その材料自体がタイヤに使用される汎用ゴムとの間の接着性に問題があり、その実用には多大な困難を伴うものであった。しかし、本発明では、当該部材と汎用ゴムとの接着性の点において極めて優れた特定のゴム接着剤を利用したことにより、一挙に前記問題を解消し、本発明に至ったものである。
【0011】
本発明の一態様によれば、空気入りタイヤのサイドウォール部の少なくとも一部に、共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴム(水素化NBR)を40重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜120重量部、カーボンブラックを0〜30重量部配合し、かつメタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物からなる補強層が用いられる。
【0012】
前記のゴム組成物に含まれる水素化NBRとしては、共役ジエン単位の含有量が30重量%以下、好ましくは20重量%以下のものを使用するのが好ましい。共役ジエン単位の含有量が30重量%以上、つまり部分水添率が約50%以下であると、ゴム組成物の強度が不十分になる。また、前記補強層に用いられるベースゴム部材に用いられる水素化NBRとしては、これを40〜100重量部含むものが使用され、それが40重量部未満であると柔らかすぎて、補強層としての所望の効果が達成できない。そして、この水素化NBR組成物に配合する補強剤として働くメタクリル酸亜鉛および/またはカーボンブラックの合計配合量は、10〜120重量部とするのが好ましく、その配合量が10重量部未満であると軟らかすぎて耐外傷性が悪化し、また120重量部超であると硬すぎることとなり耐久性が悪化するので、いずれの場合も不適である。
【0013】
前記本発明におけるサイドウォール部での補強層は、種々の配置関係を採ることが可能で、例えば、図1および図2の(A)〜(G)に示したような配置となすことができる。また、そのサイドウォール部での補強層の範囲は、図1および図2のいずれの態様の場合にも、図3に示したように、タイヤ断面高さSHの20〜80%の範囲の少なくとも一部が、サイド部補強層によって補強されていればよい。
【0014】
本発明の他の態様によれば、空気入りタイヤのサイドウォール部表面に、水素化NBRを30重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜90重量部配合したゴム組成物からなる黒以外で着色されたゴム片が、厚さ0.5mm以上として配設されて用いられる。この使用態様の本発明によれば、空気入りタイヤのサイドウォール表面に前記所定の組成からなるゴム片を所定厚さで配設することにより、タイヤの耐候性、耐外傷性を大幅に向上させると共に、前記配設したゴム片を例えば、白色または有彩色のリボンやレターなどとして利用することによって、タイヤの意匠的効果を奏することもできる。
【0015】
前記ゴム片のゴム組成物に含まれる水素化NBRとしては、当該使用態様の場合には、30〜100重量部であることが必要であり、また、このゴム組成物には、メタクリル酸亜鉛を0〜90重量部の量で配合する。メタクリル酸亜鉛は、0〜90重量部の配合で十分な耐外傷性をもたせることができ、これを90重量部超で配合した場合には硬くなりすぎて耐久性が悪化する。なお、前記ゴム片の使用態様の場合には、当該ゴム組成物が黒色となるのを避けるためカーボンブラックは配合しない。また、前記配設されるゴム片の厚みは、0.5mm以上あれば、タイヤゴム組成物からの汚染源となる老化防止剤の移行を防ぐことができて十分である。かくして、前述の要件を満足するゴム片を空気入りタイヤのサイドウォール部表面に配設して適用することにより、タイヤの耐候性、耐外傷性、耐久性を大幅に向上させ、かつその厚さを薄くできるので軽量化が可能となり、また従来のような専用モールドを必ずしも必要とせず、更に水素化NBRはポリマーの極性が高いので汚染性の老化防止剤が移行しづらく必ずしもそのための保護層を設けなくても変色しないという効果を奏する。
【0016】
また、前記水素化NBRにメタクリル酸亜鉛を配合する方法としては、水素化NBRに直接メタクリル酸亜鉛を混合する方法のほかに、先ず水素化NBRに酸化亜鉛、炭酸亜鉛などの亜鉛化合物を配合し、十分に分散させた後、メタクリル酸を混合または吸収させ、ポリマー中でメタクリル酸亜鉛を生成させる方法を採ってもよく、この方法は、メタクリル酸亜鉛の非常に良い分散が得られるので好ましい。また、水素化NBRにメタクリル酸亜鉛と亜鉛化合物が予め分散されている組成物を用いるのも好ましく、これは日本ゼオン(株)製の「ZSC」(商標名)シリーズ、例えばZSC2295,ZSC2295N,ZSC2395,ZSC2298などとして入手可能である。
【0017】
また、本発明で用いる水素化NBR組成物は、有機過酸化物で架橋されていることが好ましい。有機過酸化物としては、通常のゴムの過酸化物加硫に用いられているものを使用することができる。例えば、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α、α′−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。これらの有機化合物は、1種または2種以上を使用し、ゴム100重量部に対して0.2〜10重量部、好ましくは0.2〜6重量部配合することが望ましい。
【0018】
この水素化NBR組成物には、他の充填剤、例えばシリカ、炭酸カルシウム、タルクなどや、トリアリルイソシアヌレート、メタクリル酸の高級エステル、フタル酸ジアリルエステル、m−フェニレンビスマレイミド、1,2−ポリブタジエンなどの架橋助剤、ゴム工業で一般的に用いられている可塑剤、老化防止剤、安定剤、樹脂加工助剤、着色剤などを適宜配合してもよい。
【0019】
本発明では、更に、前記第1および第2使用態様で用いる前記補強層および前記ゴム片とそれぞれ隣接するゴム層との間に、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム合計100重量部に、(C)平均分子量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合した接着ゴム層を介して強固に隣接ゴム層と接着させる。前記(A)+(B)合計100重量部に対して前記(C)の芳香族系石油樹脂の配合量が5重量部未満であると接着性が低下して耐久性が劣り、また80重量部を超えると発熱が大きくなり転がり抵抗が悪化するので、前記の配合量とすることが必要である。
【0020】
また、本発明では、前記第1使用態様で用いる前記補強層または前記第2使用態様で用いる前記ゴム片との接着の場合における接着ゴム層の厚さは、0.1〜2.0mm、好ましくは0.2〜1.5mmとする。0.1mmより薄いと、実質上加工が困難であり、工業的に実用的でない。また2.0mmより厚いと、軽量化の効果が得られず、軽がり抵抗が悪化する。
【0021】
また、本発明で用いる接着ゴム層に含まれる(A)成分および(B)成分の重量比(A)/(B)は、90/10〜10/90であることが特に接着力の点で好ましい。更に、この接着ゴム層は、メタクリル酸高級エステル、トリアリルイソシアヌレート、メタクリル酸またはアクリル酸の金属塩、フタル酸ジアリルエステル、1,2−ポリブタジエンから選ばれる少なくとも1種の共架橋剤を含み、有機過酸化物で架橋されていると更に好ましい。
また、この接着ゴム層を構成するゴム組成物には、前記(C)成分の芳香族系石油樹脂の他に、一般的にゴムに配合される配合剤、例えばカーボン、シリカ、タルクなどの充填剤、老化防止剤、可塑剤、加工助剤、樹脂、接着剤、架橋助剤、加硫促進剤、粘着付与剤などを適宜配合してもよい。
【0022】
【実施例】
以下、実施例によって更に本発明を説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでないことは言うまでもない。
【0023】
各例に用いた配合成分には、次の市販品を用いた。なお、変量していない配合剤は実施例の表には記載していない。
1)サイド補強層およびサイドリボンの配合成分
NR:RSS#3 変量
HNBR:Zetpol 2020(日本ゼオン製) 変量
メタクリル酸亜鉛:R−20S(浅田化学製) 変量
カーボンブラック(FEF級):HTC−100(中部カーボン製)
変量(サイド補強層のみの場合)
二酸化チタン:A−100(石原産業製)
10重量部(ホワイトリボンのみの場合)
亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学工業製) 5重量部
老化防止剤:ナウガード445(ユニロイヤル製) 1.5重量部
有機過酸化物:パーカドックス14/40(火薬アクゾ製) 5重量部
2)接着ゴム層の配合成分
ジエン系ゴム(NR):RSS#3 変量
NBR:Nipol DN401(日本ゼオン製) 変量
カーボンブラック:N339(昭和キャボット製) 変量
芳香族石油樹脂:FR−120(富士興産製) 変量
亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学工業製) 5重量部
ステアリン酸:ビーズステアリン酸(日本油脂製) 1重量部
老化防止剤:ノクラック224(大内新興化学工業製) 1重量部
硫黄:サンフェル(三新化学工業製) 2重量部(硫黄加硫系配合の場合)
加硫促進剤:ノクセラーCZ−G(大内新興化学工業製)
1重量部(硫黄加硫系配合の場合)
加硫促進剤:ノクセラーTOT−N(大内新興化学工業製)
0.5重量部(硫黄加硫系配合の場合)
有機過酸化物(40%希釈品):パーカドックス14/40(火薬アクゾ製)
3.5重量部(有機過酸化物架橋系配合の場合)
共架橋剤(TAIC):TAIC(日本化成製)
3重量部(有機過酸化物架橋系配合の場合)
【0024】
また、サイド補強層およびホワイトサイドの標準例の配合は、次のとおりである。
サイド補強層(表I〜表III )の標準例の配合成分
NR:RSS#3 60重量部
BR:Nipol BR1220(日本ゼオン製) 40重量部
カーボンブラック(FEF級):HTC−100(中部カーボン製) 50重量部
亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学工業製) 5重量部
ステアリン酸:ビーズステアリン酸(日本油脂製) 1重量部
アロマオイル:コウモレックス300(日本石油製) 8重量部
老化防止剤:ノクラック6C(大内新興化学工業製) 1.0重量部
老化防止剤:ノクラック224(大内新興化学工業製) 0.5重量部
ワックス:サンノック(大内新興化学工業製) 1.0重量部
硫黄:サンフェル(三新化学工業製) 2.0重量部
加硫促進剤:ノクセラーNS−F(大内新興化学工業製) 1.0重量部
ホワイトリボン(表IV〜表V)の標準例の配合成分
NR:RSS#3 50重量部
Cl−IIR:Exxon Chlorobutyl 1066(日本ブチル製)
25重量部
EPDM:ESPRENE 505A(住友化学製) 25重量部
二酸化チタン:A−100(石原産業製) 20重量部
クレイ:SUPREX CLAY(HUBER製) 50重量部
亜鉛華:亜鉛華#3(正同化学工業製) 6重量部
ステアリン酸:ビーズステアリン酸(日本油脂製) 1重量部
老化防止剤:ナウガード445(ユニロイヤル製) 1.5重量部
石油樹脂:ハイレッツG−100X(三井石油化学製) 2重量部
硫黄:サンフェル(三新化学工業製) 1重量部
加硫促進剤:ノクセラーNS−F(大内新興化学工業製) 1重量部
【0025】
試験タイヤの作製
成型ドラム上にインナーライナー、カーカスを順に巻き付け、ビードを打ち込んでカーカスをターンナップさせ、各例に示した配合組成、厚さの接着ゴム層を貼り、次いでサイド補強層およびサイドリボンを貼り付けた。これに2層からなるスチールベルト層およびキャップトレッドを積層し、グリーンタイヤを成型した。サイド補強層の場合には、各例所定の(A)〜(G)の配置関係になるように配置、接着したサイズ185/65R14のタイヤを作製し、また、サイドリボンの場合には、各例所定の位置に配置、接着した185/65R14のタイヤを作製し、それぞれについて所定の試験に供した。
【0026】
サイド補強層(表I〜III)およびサイドリボン(表IV〜V)の各例における試験、評価方法は、次のとおりである。
●耐外傷性試験法
下記条件にて走行し、タイヤがバーストしない臨界速度の平均値を求める。臨界速度の平均値が従来タイヤ(比較例1)よりも低い場合はNG(×)、従来タイヤ以上の場合はOK(○)とする。また、臨界速度の平均値が従来タイヤよりも2km/h以上高い場合は(◎)とする。
走行条件:実験タイヤをリムサイズ14×5 1/2JJ、内圧200kPa で排気量1.6リットルの小型乗用車に装着し、高さ100mmの鋼鉄製の縁石を進入角度30°で乗り越えさせる。このときの速度を10km/hから1.0km/hのステップで変化させ、タイヤがバーストしない臨界速度をn=3で調べ、その平均値により耐外傷性を評価する。
【0027】
●耐久性試験法
下記条件にて走行し、故障が生じた場合はNG(×)、生じなかった場合はOK(○)とする。
走行条件:ドラム表面が平滑な、鋼製でかつ直径が1707mmであるドラム試験機を用い、周辺温度を38±3℃に制御し、リムサイズ14×5 1/2JJ、内圧240kPa の条件にて速度81km/hで走行させる。初期荷重は、4.57kNとし、荷重7.28kNまでは2時間毎に0.68kNずつ荷重を増加する。以降荷重14.0kNまで4時間毎に0.68kNずつ荷重を増加し、荷重14.0kNで4時間走行した時点で走行終了とする。
【0028】
●転がり抵抗試験法
下記条件にて走行し、その際の転がり抵抗を測定する。従来タイヤ(比較例1)の測定値を100とし、指数で表示する。(値は小さい方が良い。)
走行条件:ドラム表面が平滑な、鋼製でかつ直径が1707mmであるドラム試験機を用い、周辺温度を23±2℃に制御し、リムサイズ14×5 1/2JJ、内圧200kPa の条件にて速度80km/hで走行させる。
【0029】
●オゾンクラック試験法
人工的に発生させた低濃度のオゾンを含む雰囲気中に伸長試験編を暴露し、その劣化を促進させて耐オゾン性を調べる。評価は、亀裂の数をA(少数)、B(多数)、C(無数)で評価し、亀裂の大きさ及び深さを1(肉眼で見えないが10倍の拡大鏡で確認できるもの)、2(肉眼で確認できるもの)、3(亀裂が深く比較的大きい1mm未満のもの)、4(亀裂が深く大きい1〜3mmのもの)、5(3mm以上の亀裂又は切断を起こしそうなもの)で、アルファベットと数字の組み合わせで評価する。本実施例では、従来タイヤ(標準例)の評価を○として、良いものを◎、悪いものを×とした。
試験条件:試験片(長さ60mm、幅10mm、厚さ2mmの短冊状)を20±2%伸長させ、オゾン濃度50±5pphmの空気中に暴露し、72時間後に取り出す。
【0030】
●劣化試験法
試験タイヤを、14×5 1/2JJのリムに取り付け、空気圧を200kPa にしたものをオゾン濃度100pphmの雰囲気中に24時間暴露し、リボンの変色を目視で評価する。従来タイヤの変色度合いを○とし、従来タイヤ(標準例)より変色の多いものを×、変色の少ないものを◎で評価する。
【0031】
標準例、実施例1〜6および比較例1〜7(サイド補強層)
サイド補強層における配合成分の量比を変化させ、接着ゴム層の組成およびタイヤ構成を一定とした場合の試験タイヤの耐外傷性、耐久性および転がり抵抗に係る試験結果を以下の表Iに示す。
【0032】
【表1】
Figure 0003960669
【0033】
【表2】
Figure 0003960669
【0034】
表Iの結果から、本発明に従った組成を有するサイド補強層を用いた各実施例のものは、いずれも優れた耐外傷性、耐久性および転がり抵抗を示すことがわかる。
【0035】
実施例7〜11および比較例8(サイド補強層)
接着ゴム層における配合成分の量比を変化させ、サイド補強層の組成およびタイヤ構成を一定とした場合の試験タイヤの耐外傷性、耐久性および転がり抵抗に係る試験結果を表IIに示す。
【0036】
【表3】
Figure 0003960669
【0037】
表IIの結果から、本発明に従った組成を有する接着ゴム層を用いた各実施例に示すものは、比較例8のものに比していずれも優れた耐外傷性、耐久性および転がり抵抗を示すことがわかる。
【0038】
実施例12〜20および比較例9(サイド補強層)
サイド補強層および接着ゴム層における各組成は一定とし、タイヤ構成におけるサイド補強層の配置形態およびサイド補強層と接着ゴム層の各厚さを変えた場合の試験タイヤの耐外傷性、耐久性および転がり抵抗に係る試験結果を以下の表III に示す。
【0039】
【表4】
Figure 0003960669
【0040】
【表5】
Figure 0003960669
【0041】
表III の結果から、本発明に従ったサイド補強層の配置形態、およびサイド補強層と接着ゴム層の各厚さを有するタイヤ構成とした各実施例に示すものは、いずれも優れた耐外傷性、耐久性および転がり抵抗を示すことがわかる。
【0042】
標準例、実施例1〜4および比較例1〜3(サイドリボン)
サイドリボンにおける配合成分の量比を変化させ、接着ゴム層の組成およびタイヤ構成を一定とした場合の試験タイヤのオゾンクラック、耐劣化性、耐外傷性および耐久性に係る試験結果を以下の表IVに示す。
【0043】
【表6】
Figure 0003960669
【0044】
表IVの結果から、本発明に従ったサイドリボンの組成を有するサイドリボンを用いた各実施例のものは、いずれも優れた耐オゾンクラック性、耐劣化性、耐外傷性および耐久性を示すことがわかる。
【0045】
標準例、実施例5〜9および比較例4〜5(サイドリボン)
サイドリボンおよび接着ゴム層における各組成は一定とし、タイヤ構成におけるサイドリボンおよび接着ゴム層の各厚さを変えた場合の試験タイヤのオゾンクラック、耐劣化性、耐外傷性および耐久性に係る試験結果を以下の表Vに示す。
【0046】
【表7】
Figure 0003960669
【0047】
表Vの結果から、本発明に従ったサイドリボンおよび接着ゴム層の各厚さを有するタイヤ構成とした各実施例に示すものは、いずれも優れた耐オゾンクラック性、耐劣化性、耐外傷性および耐久性を示すことがわかる。
【0048】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明ではタイヤのサイドウォールの少なくとも一部またはその表面部に本発明所定の水素化NBR組成物を用いること、あるいはそれを所定の接着ゴム層を用いてタイヤの隣接ゴムと強固に接着することによって、耐候性、耐久性に優れ、かつ耐外傷性にも優れることからタイヤの軽量化を図ることができ、また、薄くても汚染防止性に優れたホワイトリボン等を施したタイヤを得ることができる、空気入りタイヤを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 空気入りタイヤのサイドウォールにおける各種補強層の配置位置を示すタイヤの子午線方向部分断面図である。
【図2】 空気入りタイヤのサイドウォールにおける各種補強層の図1に続く別の配置位置を示すタイヤの子午線方向部分断面図である。
【図3】 空気入りタイヤのサイド部における補強層の配置関係を示すタイヤの子午線方向半断面図である。

Claims (3)

  1. サイドウォールの少なくとも一部を、共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴムを40重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜120重量部、カーボンブラックを0〜30重量部配合し、かつメタクリル酸亜鉛とカーボンブラックの配合量の合計が10〜120重量部であるゴム組成物からなる補強層にて補強し、当該補強層と隣接するゴムとの間に、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム合計100重量部に、(C)平均分子量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合したゴム組成物からなる、厚さ0.1〜2.0mmの接着ゴム層を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. サイドウォール部表面に黒以外で着色されたゴム片を配設した空気入りタイヤにおいて、当該ゴム片が、共役ジエン単位の含有量が30%以下であるエチレン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和共重合ゴムを30重量部以上含むゴム合計100重量部に対し、メタクリル酸亜鉛を0〜90重量部配合したゴム組成物からなり、その厚さを0.5mm以上とし、前記ゴム片と隣接するゴムとの間に、(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、共役ジエン−芳香族ビニル共重合体ゴムから選ばれた少なくとも1種のジエン系ゴムおよび(B)アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム合計100重量部に、(C)平均分子量300〜1500、軟化点50〜160℃、ヨウ素吸着量20g/100g以上の芳香族系石油樹脂を5〜80重量部配合したゴム組成物からなる、厚さ0.1〜2.0mmの接着ゴム層を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 前記接着ゴム層における(A)成分と(B)成分の重量比(A)/(B)が90/10〜10/90であることを特徴とする、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
JP29102597A 1997-09-29 1997-10-23 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP3960669B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29102597A JP3960669B2 (ja) 1997-10-23 1997-10-23 空気入りタイヤ
US09/297,076 US6397913B1 (en) 1997-09-29 1998-09-29 Pneumatic tire having crescent sectional shape reinforcing liner layer
EP98944300A EP0943656A4 (en) 1997-09-29 1998-09-29 PNEUMATIC
EP20110173423 EP2392620A1 (en) 1997-09-29 1998-09-29 Pneumatic tire
PCT/JP1998/004376 WO1999016823A1 (en) 1997-09-29 1998-09-29 Pneumatic tire
KR1019997004756A KR100327082B1 (ko) 1997-09-29 1998-09-29 공기 타이어
US10/128,545 US20030062105A1 (en) 1997-09-29 2002-04-24 Pneumatic tire
US10/128,546 US20030062106A1 (en) 1997-09-29 2002-04-24 Pneumatic tire
US10/128,295 US20030062104A1 (en) 1997-09-29 2002-04-24 Pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29102597A JP3960669B2 (ja) 1997-10-23 1997-10-23 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11124471A JPH11124471A (ja) 1999-05-11
JP3960669B2 true JP3960669B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=17763485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29102597A Expired - Fee Related JP3960669B2 (ja) 1997-09-29 1997-10-23 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3960669B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4071950B2 (ja) 2001-10-04 2008-04-02 住友ゴム工業株式会社 サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP4179462B2 (ja) * 2003-06-17 2008-11-12 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2006049222A1 (ja) 2004-11-04 2006-05-11 Bridgestone Corporation タイヤの製造方法
JP4722629B2 (ja) * 2005-09-06 2011-07-13 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法
JP5864234B2 (ja) * 2011-12-02 2016-02-17 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5947701B2 (ja) * 2012-11-08 2016-07-06 株式会社ブリヂストン 積層体及びタイヤ
FR3033329A1 (fr) * 2015-03-05 2016-09-09 Michelin & Cie Pneumatique comprenant une composition comprenant un derive du diacrylate de zinc et un peroxyde
CN107471918A (zh) * 2017-08-22 2017-12-15 王伟 高模低缩涤纶帘布用于制作轮胎及方法及轮胎
JP2023078000A (ja) * 2021-11-25 2023-06-06 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11124471A (ja) 1999-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100327082B1 (ko) 공기 타이어
JP5010581B2 (ja) タイヤ及び架橋性エラストマー組成物
EP1798257B1 (en) Rubber composition for inner liner and tire having an inner liner using the same rubber composition
US7368506B2 (en) Rubber composition and pneumatic tire using same
JP3960669B2 (ja) 空気入りタイヤ
US7793693B2 (en) Pneumatic tire with specified toe rubber
JP4754926B2 (ja) 空気入りタイヤ
US4572263A (en) Pneumatic radial tire
EP1491363B1 (en) Pneumatic tire for heavy load
JP4020480B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH11198603A (ja) 空気入りタイヤ
JP3992333B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH11123907A (ja) 空気入りタイヤ
JP3612160B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4117987B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH08231773A (ja) 空気入りタイヤ
JPH11115406A (ja) 空気入りタイヤ
JPH11254904A (ja) 空気入りタイヤ
JPH11115407A (ja) 空気入りタイヤ
JPS62143955A (ja) 乗用車用ラジアルタイヤ
JPH10297209A (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4988084B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4540143B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH10250307A (ja) 空気入りタイヤ
JP2021084946A (ja) 金属接着用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees