JP3960292B2 - イコライザの特性設定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力信号の周波数特性を可変させるイコライザ装置に用いるのに好適なイコライザの特性設定装置に関する。特に、総合周波数特性と共に様々なフィルタ毎の周波数特性を画面上に表示し、該表示されたフィルタ毎の周波数特性を確認しながら総合周波数特性の設定を容易に行うことのできるようにしたイコライザの特性設定装置に関する。
従来から、入力されたオーディオ信号等の各種信号の周波数特性を補正するための装置として、イコライザ装置が用いられている。イコライザ装置は各バンドに対応する複数のフィルタから構成され、フィルタ毎の周波数特性の特性変数、例えば中心周波数、利得(ゲイン)、先鋭度Qなどをそれぞれ所望の値に設定したフィルタを組み合わせて用いることによって、イコライザ装置における総合周波数特性の設定を行うことができるようになっている(特に、こうしたイコライザ装置をパラメトリックイコライザと呼ぶ)。最近ではユーザが所望の総合周波数特性を容易に形成することができるようにするために、GUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)を採用している。1例として、例えば下記に示す特許文献1に記載の装置がある。この装置においては、横軸を周波数、縦軸をゲインとした表示画面上に、パラメトリックイコライザを構成する複数のフィルタ(例えばバンドパスフィルタ(BPF)、ハイパスフィルタ(HPF)、ないしローパスフィルタ(LPF)など)の周波数特性を合成した総合周波数特性をグラフ表示する。表示された総合周波数特性のグラフの上には、さらに当該パラメトリックイコライザを構成する各フィルタの制御点を示すマーカーを表示する。そして、ユーザがマウス等を用いて前記マーカーを表示画面上でドラッグ操作すると、該操作したマーカーに対応するフィルタの周波数特性が前記操作に応じた分だけ制御されることから、各マーカーを操作することによりパラメトリックイコライザの総合周波数特性を設定することができるようになっている。
前記マーカー操作により制御される周波数特性の特性変数は、BPFについては中心周波数と先鋭度Qとゲインの3つのパラメータであり、HPF及びLPFについてはカットオフ周波数と先鋭度Qの2つのパラメータである。これを勘案して、BPFの場合は中心周波数の位置に、HPF及びLPFの場合はカットオフ周波数の位置に、それぞれ前記マーカーを表示するようにしている。また、前記複数のフィルタはそれぞれ個別にオンオフすることが可能となっており、オンされた場合には当該フィルタの周波数特性が総合周波数特性に反映されて、オフされた場合には当該フィルタの周波数特性が総合周波数特性に反映されない。
特開平10-83191号
上述したように、パラメトリックイコライザを構成する各フィルタのうち1つのフィルタをオンオフ操作する、あるいはマーカーを操作して各フィルタの調整を行うと、そうした操作に応じてパラメトリックイコライザの総合周波数特性が変化することから、ユーザはそのフィルタのおおよその周波数特性を予想することはできる。しかし、従来においては表示画面上に個々のフィルタの周波数特性の形状を表示しておらず、各フィルタ毎の明確な周波数特性の形状を確認するためには当該フィルタ以外のフィルタを全部オフにするしか方法が無く、その都度こうした操作を行うことは面倒である、という問題点があった。特に、2つのBPFの中心周波数が近接している場合には、各フィルタの周波数特性がどんな形状であるのかを推測することは非常に困難である。
また、パラメトリックイコライザの総合周波数特性の形状だけでなく、調整対象とした各フィルタの周波数特性の形状を常に確認しながら総合周波数特性の設定を行いたい、という要望が従来からあるが、こうした要望を実現するための装置は未だに存在しない。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、パラメトリックイコライザの総合周波数特性の形状だけでなく、パラメトリックイコライザを構成する各フィルタ毎に個々の周波数特性の形状を画面表示し、該画面表示された各フィルタ毎の周波数特性の変更操作に応じて総合周波数特性の設定を行うことのできるようにしたイコライザの特性設定装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るイコライザの特性設定装置は、複数のフィルタ毎の周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を設定するイコライザの特性設定装置であって、前記各フィルタに対応して設けられ、対応するフィルタをオンオフするための複数の設定手段と、前記設定手段によりオンされた各フィルタの周波数特性と、前記オンされた各フィルタの周波数特性を組み合わせた総合周波数特性とを、所定のグラフ領域内にそれぞれグラフ表示すると共に、前記複数のフィルタに対応した複数の操作子領域にそれぞれ各フィルタの複数パラメータに対応する複数の操作子を表示し、かつ、各フィルタの周波数特性のグラフ表示上における周波数特性制御位置に対応してマーカーを表示する表示手段と、いずれかのフィルタがオンされた場合に、前記表示手段に該フィルタの周波数特性のグラフ表示を追加表示すると共に、オンされている全てのフィルタの周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を求め、前記表示手段における総合周波数特性のグラフ表示を更新するように制御する第1制御手段と、いずれかのフィルタがオフされた場合に、前記表示手段から該フィルタの周波数特性のグラフ表示を消去すると共に、オンされている全てのフィルタの周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を求め、前記表示手段における総合周波数特性のグラフ表示を更新するように制御する第2制御手段と、ユーザによる位置指定操作に応じて前記表示手段の任意の領域内の位置を指定する位置指定手段と、前記位置指定手段によっていずれかのフィルタに対応した前記操作子領域内の位置が指定されたとき、該指定された位置に応じて、該位置の属する操作子領域に対応するフィルタを選択すると共に、該位置に最も近接する操作子を選択する第1の選択手段と、前記位置指定手段によって前記グラフ領域内の位置が指定されたとき、該指定された位置に前記マーカーが最も近接するフィルタを選択する第2の選択手段と、前記表示手段において、前記第1又は第2の選択手段によって選択されたフィルタの周波数特性のグラフを強調表示する強調手段と、前記第1の選択手段で選択されたフィルタ及び操作子に対応するパラメータの値を、ユーザによる操作に応じて変更する第1の変更手段と、前記第2の選択手段で選択されたフィルタにおける前記指定された位置に最も近接する前記マーカーに対応する周波数特性制御位置における周波数特性パラメータの値を、ユーザによる操作に応じて変更する第2の変更手段であって、前記マーカーの表示位置を変更する操作を行うことにより該マーカーに対応する周波数特性制御位置における周波数特性パラメータの値を変更するものと、前記第2の変更手段により前記マーカーの表示位置を変更する操作に応じて前記周波数特性パラメータの値の変更が行われたとき、当該変更された周波数特性パラメータに対応する前記操作子領域内の前記操作子の表示画像を変更されたパラメータの値に対応する画像に更新する画像更新手段とを具える。
この発明によると、設定手段によりオンされた各フィルタの周波数特性と、前記オンされた各フィルタの周波数特性を組み合わせた総合周波数特性とを、それぞれグラフ表示する。すなわち、いずれかのフィルタがオンされた場合には、該フィルタの周波数特性のグラフ表示を追加し、オンされている全てのフィルタの周波数特性を組み合わせた総合周波数特性のグラフ表示を更新する。一方で、いずれかのフィルタがオフされた場合には、該フィルタの周波数特性のグラフ表示を消去し、オフされたフィルタを除外して総合周波数特性のグラフ表示を更新する。このようにして、常に総合周波数特性と共に、該総合周波数特性を構成するフィルタ毎の周波数特性をグラフ表示する。これにより、ユーザはどのようなフィルタの周波数特性が組み合されて総合周波数特性が構成されているかを表示手段から一目で理解でき、所望の総合周波数特性に設定することが容易にできるようになる。また、操作子領域内の位置指定に従って該当するフィルタの周波数特性のグラフを強調表示することから、ユーザはどの周波数特性のフィルタのパラメータを変更する操作子が選択されたのかが一目で分かるようになる。また、ユーザは各フィルタのグラフ上のマーカー位置を基準に位置指定操作することにより、周波数特性パラメータを調整しようとするフィルタを簡単に選択することができるようになる。更に、第2の変更手段により前記マーカーの表示位置を変更する操作に応じて前記周波数特性パラメータの値の変更が行われたとき、当該変更された周波数特性パラメータに対応する前記操作子領域内の前記操作子の表示画像を変更されたパラメータの値に対応する画像に更新するようにしているので、グラフ領域で操作したマーカーと操作子領域内の操作子との対応関係が画像更新(対応する操作子画像が動くこと)によって明確となり、マーカー位置変更後に操作子でパラメータ値の微調整を行うような場合に極めて便利であり、使い易いものとなる。
請求項3に係る本発明の一実施態様において、前記強調手段は、更に、前記位置指定手段によって前記グラフ領域内のいずれかの前記操作子の位置が指定されたとき、前記表示手段において、該指定された操作子に対応するフィルタの周波数特性のグラフを強調表示するものである。
請求項4に係る本発明の一実施態様において、前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、所定の選択キーの操作の有無に応じて、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直及び水平方向のどちらにも移動できるモードと、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直及び水平方向の一方にのみ移動できるモード、の一方が選択され、前記周波数特性パラメータは周波数を設定する周波数パラメータとゲインを設定するゲインパラメータとを含み、前記マーカーの表示位置の水平方向の移動により周波数パラメータの値が変更され、前記マーカーの表示位置の垂直方向の移動によりゲインパラメータの値が変更されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明の一実施態様において、前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、所定の制御キーの操作に応じて、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直方向にのみ移動できるモードが選択され、前記周波数特性パラメータはQ値を設定するQパラメータを含み、前記マーカーの表示位置の垂直方向の移動によりQパラメータの値が変更されることを特徴とする。
請求項6に係る本発明の一実施態様において、前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、前記強調手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作が行われている間、前記強調表示を維持するが、前記マウス型操作子のマウススイッチがオフされることにより該ドラッグ操作が終了したことが確認されると前記強調表示を終了することを特徴とする。
この発明によれば、パラメトリックイコライザの総合周波数特性の形状だけでなく、パラメトリックイコライザを構成する各フィルタ毎に個々の周波数特性の形状を画面表示し、該画面表示された各フィルタ毎の周波数特性の変更操作に応じて総合周波数特性の設定を行うことから、ユーザはパラメトリックイコライザの総合周波数特性を各フィルタ毎の周波数特性を確認しながら高精度に設定することができる、という効果を奏する。また、グラフ領域で操作したマーカーと操作子領域内の操作子との対応関係が画像更新(対応する操作子画像が動くこと)によって明確となり、マーカー位置変更後に操作子でパラメータ値の微調整を行うような場合に極めて便利であり、使い易いものとなる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、この発明に係るイコライザの特性設定装置を適用したイコライザ装置の全体構成を示したハード構成ブロック図である。ここに示されたイコライザ装置のハードウエア構成例はコンピュータを用いて構成されているものであり、そこにおいて、当該イコライザ装置における総合周波数特性を設定するためにGUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)を用いた制御処理、つまりディスプレイ7上に表示された「総合周波数特性設定画面」(後述する図2参照)におけるユーザによる各種操作に応じて総合周波数特性を設定する制御処理は、コンピュータがGUIを実現する所定の制御プログラム(後述する図3〜図5参照)を実行することにより実施される。勿論、これらの制御処理はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよい。
本実施例に示すイコライザ装置は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、フラッシュメモリ2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、このイコライザ装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してフラッシュメモリ2、RAM3、ハードディスク4、キーボード5、マウス6、ディスプレイ7、その他入出力(I/O)インタフェース8、波形入力インタフェース9、DSP10、波形出力インタフェース11がそれぞれ接続されている。フラッシュメモリ2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納する不揮発性メモリである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
ハードディスク4は、CPU1が実行する各種制御プログラムやイコライザ処理可能な波形データなどを記憶する外部記憶装置である。勿論、この外部記憶装置はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD‐ROM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記憶媒体を利用する記憶装置であってもよい。キーボード5及びマウス6は、GUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)としてディスプレイ7上に表示される「総合周波数特性設定画面」(図2参照)における各種スイッチやグラフ等を操作したり、数値を直接入力したりするために用いる操作子である。すなわち、数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、ディスプレイ7に表示されるポインタやカーソルなどを操作するための例えばマウス等のポインティングデバイスである。操作子としてはこの他にも、マウスのドラッグ操作時において同時操作されることにより後述する所定の機能を実現する「シフト(SHIFT)キー」や「コントロール(CTRL)キー」などの操作子を含む。ディスプレイ7は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成される表示装置であって、「総合周波数特性設定画面」(図2参照)やCPU1の制御状態などを表示する。ユーザはマウス等を用いて該ディスプレイ7に表示された「総合周波数特性設定画面」上の各種スイッチやグラフを操作することにより、該操作に応じた総合周波数特性の設定を行うことができるようになっている。
波形入力インタフェース9は、ハードディスク4や当該イコライザ装置に接続された図示しない外部機器から波形データ(オーディオ信号などの各種信号)を取得するためのものである。DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)10はCPU1から供給されるマイクロプログラムに基づいて信号処理を行うものであって、波形入力インタフェース9を介してハードディスク4から読み出し再生された波形データあるいは外部機器から入力された波形データに対して、該波形データがアナログ信号である場合にはディジタル信号に変換後、ディジタル信号である場合にはディジタル信号のまま、パラメトリックイコライザ処理を含む各種信号処理を施し、該信号処理された波形データを波形出力インタフェース11に供給する。パラメトリックイコライザは、並列ないし直列に接続された複数のディジタルフィルタにより構成される。波形出力インタフェース11は、イコライザを含む各種信号処理が施された後の波形データを、アナログ信号に変換して外部機器に出力したり、ディジタル信号のままハードディスク4に書き込むためのものである。前記DSP10を構成する各ディジタルフィルタはそれぞれが例えばBPF、LPF、HPFなどの様々なフィルタとして機能するものであって、各フィルタの周波数特性の特性変数(例えば中心周波数、ゲイン、先鋭度Q)と共にCPU1から与えられる所定のパラメータに応じて設定される。以上から、この実施例に示すイコライザ装置はパラメトリックイコライザである。
その他の入出力(I/O)インタフェース8は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介してサーバコンピュータ(図示せず)などと接続され、当該サーバコンピュータから制御プログラムあるいは波形データなどの各種データを当該イコライザ装置側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、フラッシュメモリ2やハードディスク4等に制御プログラムや波形データ等が記憶されていない場合には、サーバコンピュータから制御プログラムや波形データ等をダウンロードするために用いられる。こうしたその他の入出力(I/O)インタフェース8は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。
なお、上述したイコライザ装置において、DSP10にイコライザ処理を含む各種信号処理を行わせる代わりに、CPU1にそれらの信号処理を行わせるようにしてもよい。また、イコライザ処理を含む各種信号処理はDSP10やCPU1などで実行されるプログラムにより実現するものに限らず、プログラマブルでない専用のハードウエアで実現するものであってもよい。
なお、上述したイコライザ装置はハードディスク4あるいはディスプレイ7などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、各種インタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、本発明に係るイコライザの特性設定装置を適用する装置としては上記したようなイコライザ装置そのものに限らず、パーソナルコンピュータや携帯型通信端末、あるいはカラオケ装置やゲーム装置など、どのような形態の装置・機器に適用してもよい。
次に、ディスプレイ7上に表示される「総合周波数特性設定画面」について説明する。図2は、「総合周波数特性設定画面」の一実施例を示す概念図である。この「総合周波数特性設定画面」は、CPU1からの命令に基づいてディスプレイ7上に表示されるGUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)としての機能を持つ画面である。図中において、白抜きの矢印はマウス等のポインティングデバイスの操作に基づき当該画面上を移動するポインタP(あるいはカーソル)であり、ユーザはマウス等を用いて当該ポインタPにより画面上の各スイッチやグラフを操作することによって総合周波数特性の設定を行うことができるようになっている。
図2に示すように、「総合周波数特性設定画面」は大きく分けて、多数種類のスイッチを表示するスイッチ表示領域SAと、各フィルタ毎の周波数特性及び各フィルタの周波数特性を組み合わせたフィルタ装置全体の総合周波数特性をグラフ化して表示するグラフ表示領域GAとにより構成される。この実施例に示すスイッチ表示領域SAでは、ユーザが現在の各フィルタ毎の周波数特性の特性変数(パラメータ)の設定状態や操作に応じた操作量の変化などを一見して理解し易くするために、一般的な操作子であるダイアル(つまみ)スイッチをグラフィック表示している。このスイッチ表示領域SAに表示されるスイッチとしては、「入力(INPUT)スイッチ」Iや「出力(OUTPUT)スイッチ」O、「フラット(FLAT)スイッチ」F、各フィルタ毎の周波数特性の特性変数(パラメータ)を制御するためのスイッチ群などがある。なお、こうしたスイッチ表示領域SAのうち、各フィルタ毎のスイッチ群を表示する領域を「操作子領域」と呼んで区別する。この実施例では、左側の「操作子領域」から順に、HPF、4つのBPF、LPFの計6つのフィルタを制御するための各スイッチ群をそれぞれ表示した例を示した。
「入力(INPUT)スイッチ」Iは波形入力インタフェース9を介して入力された入力信号のボリュームを調整するためのものであり、片や「出力(OUTPUT)スイッチ」Oは波形出力インタフェース11を介して出力される出力信号のボリュームを調整するためのものである。この「入力スイッチ」I及び「出力スイッチ」Oの間にはインジケータCが表示されており、入力信号及び出力信号それぞれの振幅最大値(PEAK)を当該インジケータCの点灯状態・消灯状態により表す。「フラット(FLAT)スイッチ」Fは総合周波数特性をリセットするためのスイッチであり、各フィルタのゲインを全て「0」(db:デシベル)に一括設定することにより総合周波数特性をリセットする。この「フラットスイッチ」Fが操作された場合には、グラフ表示領域GAにおける各フィルタの周波数特性及び総合周波数特性のグラフ表示を全てフラットに再描画するのは勿論のこと、各フィルタの特性変数を予め記憶済みの初期値に変更すると共に、「操作子領域」における各ダイアルスイッチ表示がその初期値にあった表示位置を指し示すように再描画する。
フィルタ毎の「操作子領域」には、各フィルタの特性変数を制御するためのスイッチが多数表示される。この実施例では上から順に、使用するフィルタタイプとしてロー及びハイシェルビングフィルタを選択するための「選択スイッチ」SS(HPF、LPFの場合)又は先鋭値Qを設定するための「Qスイッチ」QS(BPFの場合)、中心周波数を設定するための「周波数スイッチ」FS、ゲインを設定するための「ゲインスイッチ」GS、各フィルタをオンオフするための「フィルタ(バンド)スイッチ」BSが表示されている。総合周波数特性は、パラメトリックイコライザを構成する複数のフィルタのうちのオンされているフィルタの周波数特性により決定される。マウスによりポインタPを制御して各スイッチを操作すると、それに応じてグラフ表示領域GAにおける各フィルタの周波数特性及び総合周波数特性のグラフ表示を再描画する。上記「Qスイッチ」QS、「周波数スイッチ」FS、「ゲインスイッチ」GSの各スイッチ表示下部には数字ボックスBが表示されており、現在の設定値が数字により表示されるようになっている。この数字ボックスBに対しては、ユーザがキーボード等を用いて直接設定値を入力することができる。該数字ボックスBに設定値が直接入力された場合、各ダイアルスイッチ表示は該入力された設定値に対応する位置を指し示すように、また設定値に応じてグラフ表示領域GAにおける各フィルタの周波数特性及び総合周波数特性のグラフ表示を再描画する。
フィルタスイッチBSはパラメトリックイコライザの各フィルタをオンオフするためのスイッチで、オンされたフィルタの周波数特性が総合周波数特性に反映される。すなわち、このフィルタスイッチBSによりオン設定された各フィルタの周波数特性のみが組み合されて総合周波数特性が設定される。各フィルタスイッチBSはオン設定されると点灯表示されて、オフ設定されると消灯表示されるようになっている。各フィルタスイッチBSには予め各フィルタ毎に異なる色で点灯表示されるように割り当てられており、この色は後述のグラフ表示領域GA上に各フィルタの周波数特性をグラフ表示する際にも使用される。
グラフ表示領域GAには、オン設定されているフィルタの周波数特性、オン設定されている各フィルタの周波数特性が組み合わされた総合周波数特性をそれぞれグラフ表示する。各フィルタの周波数特性のグラフ上には、中心周波数(又はカットオフ周波数)に該当する位置にマーカーMを表示する。このマーカーMは、ユーザが各フィルタの周波数特性を操作する際のエディットポイントとして使用される。また、各フィルタの周波数特性及びマーカーMは予め各フィルタ毎に割り当てられた色に色分けされて表示されており、総合周波数特性は使用されていないその他の色によりグラフ表示される。例えば、各フィルタの周波数特性をそれぞれ赤、橙、黄、緑、青、紫の各色で、総合周波数特性を白色でグラフ表示すると、総合周波数特性のグラフが各フィルタのグラフがハイライト表示されたときの色とも区別し易く、ハイライト表示でないときの色とも区別し易くなりよい。このように色分け表示することにより、ユーザが組み合されている各フィルタ毎の周波数特性及び総合周波数特性を画面上から容易に理解することができるようにしている。すなわち、各操作子領域のフィルタスイッチBSの点灯表示の色と各フィルタのグラフの色により、各操作子領域のスイッチがどのフィルタを制御するものであるか認識することができ、また、マウスでいずれかの操作子領域のスイッチを操作すると、そのスイッチで制御されるフィルタのグラフがハイライト表示されるので、その操作でどのフィルタが制御されるのかを認識することができる。なお、図2では図示の都合上、線の種類によってグラフの表示色の違いを便宜的に示している(総合周波数特性を太い実線で、各フィルタの周波数特性を細い点線あるいは鎖線で示している)。
フィルタ毎の「操作子領域」に表示されている各スイッチを操作した場合と同様、上記したグラフ表示領域GAに表示されている各フィルタ毎の周波数特性のグラフのマーカーMを、画面上でドラッグ操作することによっても総合周波数特性の設定を行うことができる。各フィルタ毎の周波数特性のグラフがドラッグ操作された場合には該グラフをハイライト表示、つまり該グラフが目立つように輝度(あるいは色の濃さ)が周波数特性の変更対象とされていない他のフィルタの周波数特性のグラフに比べて高く(濃く)なるように同系色の色で表示を行う。ハイライト表示の時と通常表示との輝度(色の濃さ)の違いは、フィルタスイッチBSに割り当てられた色と同じ色であるとユーザが認識できる程度にとどめる。このハイライト表示は、当該グラフをドラッグ操作している間持続的に行われる。こうしたグラフ表示領域GAにおける各フィルタの周波数特性のグラフがドラッグ操作された場合には、操作されたフィルタの周波数特性のグラフ表示をドラッグ操作に応じて適宜に再描画するのは勿論のこと、各フィルタ及び総合周波数特性の特性変数をドラッグ操作に応じた値に変更すると共に、総合周波数特性のグラフ表示を前記変更した値に従って再描画し、さらに「操作子領域」における操作されたフィルタのダイアルスイッチ表示がドラッグ操作に応じた値にあった表示位置を指し示すように再描画する。
なお、上述したようなグラフのドラッグ操作時において、マウス上のマウスボタンのみを操作してドラッグ操作した場合には、グラフのマーカーMを垂直・水平方向の両方向どちらともに移動することができる。つまり、中心周波数とゲインの各値を同時に変更することができる。
なお、ドラッグ操作時において、マウス上のマウスボタンの操作と同時にキーボード上の「シフト(SHIFT)スイッチ」が操作されていた場合には、グラフのマーカーMを垂直方向又は水平方向のどちらか一方のみに移動することができる。つまり、中心周波数又はゲインの各値を同じドラッグ操作で同時に変更することはできず、どちらか一方の値のみを変更することができる。また、ドラッグ操作時において、マウス上のマウスボタンの操作と同時にキーボード上の「コントロール(CTRL)スイッチ」が操作されていた場合には、グラフのマーカーMを垂直方向に移動することによって先鋭値Qの値を変更することができる。
なお、上記「総合周波数特性設定画面」上にグラフ表示領域GAの表示・非表示を設定するための表示スイッチを設けておき、該表示スイッチの操作によりグラフ表示領域SAを表示するあるいは表示しない(非表示)ように設定することができるようにしてあってもよい。
上述したように、ディスプレイ7上にはGUIとしての「総合周波数特性設定画面」(図2参照)が表示されており、ユーザは該「総合周波数特性設定画面」に対して適宜の操作を行うことによって総合周波数特性の設定を行うことができるようになっている。すなわち、ユーザは画面上のスイッチ表示領域SAに表示された各種スイッチ、あるいはグラフ表示領域GAに表示された各グラフに対して、所定の操作、例えばマウス等を用いてクリック操作あるいはドラッグ操作を行うことにより、総合周波数特性の設定を行うことができる。この際に各操作に応じた各種制御が行われ、「総合周波数特性画面」の前記各領域における表示態様を変更しながら総合周波数特性を設定することによって、ユーザが使い易いGUIを実現している。そこで、「総合周波数特性画面」上での所定の操作に応じて適宜に表示態様を変更しながら総合周波数特性を設定する各種処理について、それぞれフローチャートを用いて説明する。以下に示す各種処理は、図1に示したイコライザ装置のCPU1において実行される処理である。
まず、フィルタスイッチBSのオン操作に伴い動作する「フィルタスイッチオン操作処理」について説明する。図3は、「フィルタスイッチオン操作処理」の一実施例を示すフローチャートである。当該処理が実行される契機となるフィルタスイッチBSのオン操作とは、「総合周波数特性設定画面」(以下、単に画面と呼ぶ)上においてポインタPをフィルタスイッチBSに移動した状態で、マウスに具備されているマウスボタンがオン操作されることに伴うオンイベントの発生後(画面上ではフィルタスイッチBSが押し下げられた表示となっている)、引き続きマウスボタンがオフ操作されてオフイベントが発生される一連のクリック操作を指し示す(画面上ではフィルタスイッチBSが押し下げられた表示となる前の表示に戻る)。なお、ポインタPをフィルタスイッチBSから外してマウスボタンがオフ操作された場合は当該フィルタスイッチBSのオン操作に該当せず、当該処理は実行されない。
画面上においてフィルタスイッチBSがオン操作された場合には、オンフラグの設定値を反転する(ステップS1)。すなわち、フィルタスイッチBSに対するクリック操作時において、フィルタスイッチBSが既にオン状態(点灯表示している状態)であった場合にはオンフラグを「1」から「0」に反転設定し、反対にフィルタスイッチBSがオフ状態(消灯表示している状態)であった場合にはオンフラグを「0」から「1」に反転設定する。ステップS2では、前記反転されたオンフラグが現在「1」に設定されているか「0」に設定されているかを判定する。オンフラグが「1」に設定されている場合には(ステップS2の「=1」)、オン状態のフィルタスイッチBSを表示する(ステップS3)。すなわち、予め決められた色での点灯表示となるように画面上のフィルタスイッチBSを再描画する。そして、DSP10に対して当該フィルタの特性変数(パラメータ)を送出する(ステップS4)。この際に送出される特性変数は、画面上における当該フィルタの各種ダイアルスイッチ(選択スイッチSS、QスイッチQS、周波数スイッチFS、ゲインスイッチGS)の表示に応じて、既に記憶済みの特性変数の値(パラメータ値)である。これにより、当該フィルタの周波数特性が追加された総合周波数特性の設定が行われることになる。
一方、オンフラグが「0」に設定されている場合には(ステップS2の「=0」)、オフ状態のフィルタスイッチBSを表示する(ステップS5)。すなわち、消灯表示となるように画面上のフィルタスイッチBSを再描画する。そして、DSP10に対して当該フィルタをフラットにする特性変数(パラメータ)を送出する(ステップS6)。例えば、ゲインを「0」に設定する特性変数を送出する。これにより、当該フィルタの周波数特性が除外された総合周波数特性の設定が行われることになる。ステップS7では、上記ステップS3又はステップS6において送出された特性変数に従って、画面上のグラフ表示領域GAに表示する当該フィルタの周波数特性及び総合周波数特性のグラフを再描画する。すなわち、新たにオン状態にされたフィルタの周波数特性のグラフ表示を追加すると共に、前記オン状態にされたフィルタの周波数特性を追加してオン状態にある全てのフィルタの周波数特性を組み合わした総合周波数特性をグラフ表示する。あるいは、新たにオフ状態にされたフィルタの周波数特性のグラフ表示を削除すると共に、前記オフ状態にされたフィルタの周波数特性を外してオン状態にある全てのフィルタの周波数特性を組み合わした総合周波数特性をグラフ表示する。
次に、ポインタPがグラフ表示領域GA内で操作されたことに伴って動作する処理について説明する。図4は、ポインタがグラフ表示領域内で操作されたことに伴って動作する処理の一実施例を示すフローチャートである。図4に示した各処理が実行される契機となる操作としては、ポインタPがグラフ表示領域GA内にある状態でマウスボタンがオン操作された場合(図4(a)の処理を実行)、前記マウスボタンがオン操作された後にマウスボタンをオンしたままマウスがドラッグ操作された場合(図4(b)の処理を実行)、前記ドラッグ操作後にマウスボタンがオフ操作された場合(図4(c)の処理を実行)である。そこで、上記各操作毎に処理を分けて説明する。
図4(a)に示すように、ポインタPがグラフ表示領域GA内にある状態でマウスボタンがオン操作された場合には、画面上においてポインタPの現在位置にマーカーMが最も近い位置にあるフィルタを選択する(ステップS11)。すなわち、ここでのフィルタの選択は、ポインタPの画面上における表示位置と各グラフ上に表示されているマーカーMの画面上における表示位置とをそれぞれ比較して、ポインタPに最も近接する位置にあるマーカーMをグラフ上に持つフィルタを制御対象のフィルタとして選択する。ステップS12では、選択したフィルタの周波数特性のグラフを強調表示(ハイライト表示)する。ステップS13では、キーボード上の「コントロール(CTRL)キー」がオン中であるか否かを判定する。「コントロールキー」がオン中でない場合には(ステップS13のNO)、つまりポインタPのドラッグ操作時においてコントロールキーの同時押しがなされていない場合には、CMフラグに対して「0」をセットする(ステップS14)。一方、キーボード上の「コントロール(CTRL)キー」がオン中である場合には(ステップS13のYES)、つまりポインタPのドラッグ操作時においてコントロールキーの同時押しがなされている場合には、CMフラグに対して「1」をセットする(ステップS15)。
図4(b)に示すように、ポインタPがグラフ表示領域GA内にある状態でマウスボタンがオン操作された後、マウスボタンをオンしたままマウスがドラッグ操作された場合には、まず、図4(a)の処理において設定されたCMフラグが「1」であるか「0」であるかを判定する(ステップS21)。CMフラグが「0」である場合には(ステップS21の「=0」)、ポインタPの水平方向へのドラッグ量に応じて図4(a)で選択されたフィルタの中心周波数を、ポインタPの垂直方向へのドラッグ量に応じて同フィルタのゲインをそれぞれ制御する(ステップS22)。一方、CMフラグが「1」である場合には(ステップS21の「=1」)、ポインタPの垂直方向へのドラッグ量に応じて先鋭度Qを制御する(ステップS23)。ステップS24では、変更した特性変数(パラメータ)に基づきDSP10を制御してイコライザ処理を実行させる。ステップS25では、グラフ表示領域GAを再描画する。すなわち、上記ステップS22又はステップS23において制御された各特性変数に従って、画面上のグラフ表示領域GAに表示する該制御対象のフィルタの周波数特性及び総合周波数特性のグラフを再描画する。
図4(c)に示すように、ポインタPがグラフ表示領域GA内にある状態でマウスボタンがオン操作され、マウスがドラッグ操作された後、マウスボタンがオフ操作された場合には、フィルタの選択及び対応するグラフの強調表示(ハイライト表示)を解除する(ステップS31)。
さらに、ポインタPが各フィルタ毎の操作子領域内でドラッグ操作されたことに伴って動作する処理について説明する。図5は、ポインタが各フィルタ毎の操作子領域内で操作されたことに伴って動作する処理の一実施例を示すフローチャートである。図5に示した各処理が実行される契機となる操作としては、ポインタPが操作子領域内にある状態でマウスボタンがオン操作された場合(図5(a)の処理を始めから実行)、前記マウスボタンがオン操作された後にマウスボタンをオンしたままマウスがドラッグ操作された場合(図5(a)の処理を途中から実行)、前記ドラッグ操作後にマウスボタンがオフ操作された場合(図5(b)の処理を実行)である。そこで、上記各操作毎に処理を分けて説明する。ただし、マウスボタンがオン操作された後にマウスボタンをオンしたままマウスがドラッグ操作された場合には、ポインタPが操作子領域内にある状態でマウスボタンがオン操作された場合の処理の途中(以下に示す図5(a)のステップS43以降の処理を参照)から同様の処理を実行することから、ここでは上記操作時について同じ処理を用いて説明する。
図5(a)に示すように、ポインタPが操作子領域内にある状態でマウスボタンがオン操作された場合には、現ポインタ位置に応じて何らかのつまみ(ダイアル)スイッチを選択する(ステップS41)。すなわち、ここでのダイアルスイッチの選択は、ポインタPの画面上における表示位置と画面上の各操作子領域内に表示されている複数のダイアルスイッチの表示位置とをそれぞれ比較して、ポインタPに最も近接する位置にあるダイアルスイッチのいずれかを制御対象として選択する。ステップS42では、選択したダイアルスイッチの操作子領域に対応するフィルタの周波数特性のグラフを強調表示(ハイライト表示)する。ステップS43では、現ポインタPの位置に応じて、該ダイアルスイッチに対応する特性変数及び表示を変更する。この際に、マウスボタンがオン操作された場合には、オン操作された時点においてポインタPが指し示す位置に対応する値が特性変数の値として設定される。また、前記ポインタPが指し示す位置にスイッチ設定表示が行われるようにダイアルスイッチの表示がその都度変更されると共に、前記設定された特性変数の値を表示するよう数字ボックスBの表示を変更する。一方、マウスボタンをオンしたままドラッグ操作された場合には、ドラッグ操作が検出される度にステップS43以降の処理が実行され、ドラッグ操作に応じて移動するポインタPが指し示す位置に対応する値が選択したダイアルスイッチに対応する特性変数の値として適宜に連続的に変更される。また、ドラッグ操作に応じて移動するポインタPが指し示す位置をダイアルスイッチの設定箇所を表す表示が常に指向するようにダイアルスイッチの表示をドラッグ操作にあわせて常に変更すると共に、ドラッグ操作に応じて移動するポインタPが指し示す位置に対応する値を表示するように数字ボックスBの表示を常に変更する。ステップS44では、変更した特性変数に基づきDSP10を制御してイコライザ処理を実行させる。ステップS45では、グラフ表示領域GAを再描画する。
図5(b)に示すように、そのドラッグ操作の後、マウスボタンがオフ操作された場合には、つまみ(ダイアル)スイッチの選択及び対応するフィルタの周波数特性のグラフの強調表示(ハイライト表示)を解除する(ステップS51)。
このように、ダイアルスイッチのドラッグ操作では、該ダイアルスイッチの操作子領域に対応するフィルタの、該ダイアルスイッチに対応する特性変数の値が、最終的に、ドラッグ操作の終わりのマウスボタンがオフ操作された時点でのポインタPの位置に対応する値に設定されることになる。
なお、上述した実施例においては、あるフィルタに対応する操作子領域での左ボタンのオン操作で、その操作された位置に近接するダイアルスイッチが選択されると同時に、そのダイアルスイッチにその操作された位置に対応する特性変数の値(パラメータ値)が設定されるようにしたがこれに限らない。例えば、近接するダイアルスイッチを選択する代わりに、操作子領域内に各ダイアルスイッチの領域を決めておき、マウスボタンがオン操作されたときポインタPがそのうちのどの領域にあるかに応じて1つのダイアルスイッチを選択するようにしてもよい。また、オン操作された位置をそのままパラメータ値に対応させるのではなく、そのオン操作された位置からのドラッグ量に応じてパラメータ値を変更するようにしてもよい。
なお、「総合周波数特性設定画面」の「操作子領域」に表示する各フィルタ毎のフィルタスイッチBSと、「グラフ表示領域」に表示する各フィルタ毎の周波数特性のグラフ表示とを、色を割り当てることによりお互いの対応関係を理解し易くするようにしたがこれに限らず、お互いの対応関係が画面表示から容易に理解できるものであればどのような表示態様によるものであってもよいことは言うまでもない。
なお、所定のダイアルスイッチによる特性変数を変更する際に、その変更内容によっては他のダイアルスイッチによる特性変更を変更できないようにするとよい。例えば、HPF又はLPFにおいて使用するフィルタタイプとしてローシェルビングフィルタのいずれかが選択されている場合には、ゲインスイッチGSを例えばグレーアウト表示するなどし、該ゲインスイッチGSを操作することができないようにすればよい。
この発明に係るイコライザの特性設定装置を適用したイコライザ装置の全体構成を示したハード構成ブロック図である。 総合周波数特性設定画面の一実施例を示す概念図である。 フィルタスイッチオン操作処理の一実施例を示すフローチャートである。 ポインタがグラフ領域内で操作されたことに伴って動作する処理の一実施例を示すフローチャートである。 ポインタが各フィルタ毎の操作子領域内で操作されたことに伴って動作する処理の一実施例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…CPU、2…フラッシュメモリ、3…RAM、4…ハードディスク、5…キーボード、6…マウス、7…ディスプレイ、8…その他インタフェース、9…波形入力インタフェース、10…DSP、11…波形出力インタフェース、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)、SA…スイッチ表示領域、GA…グラフ表示領域、I…入力スイッチ、O…出力スイッチ、C…インジケータ、F…フラットスイッチ、M…マーカー、P…ポインタ、B…数字ボックス、QS…Qスイッチ、SS…選択スイッチ、FS…周波数スイッチ、GS…ゲインスイッチ、BS…フィルタスイッチ

Claims (6)

  1. 複数のフィルタ毎の周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を設定するイコライザの特性設定装置であって、
    前記各フィルタに対応して設けられ、対応するフィルタをオンオフするための複数の設定手段と、
    前記設定手段によりオンされた各フィルタの周波数特性と、前記オンされた各フィルタの周波数特性を組み合わせた総合周波数特性とを、所定のグラフ領域内にそれぞれグラフ表示すると共に、前記複数のフィルタに対応した複数の操作子領域にそれぞれ各フィルタの複数パラメータに対応する複数の操作子を表示し、かつ、各フィルタの周波数特性のグラフ表示上における周波数特性制御位置に対応してマーカーを表示する表示手段と、
    いずれかのフィルタがオンされた場合に、前記表示手段に該フィルタの周波数特性のグラフ表示を追加表示すると共に、オンされている全てのフィルタの周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を求め、前記表示手段における総合周波数特性のグラフ表示を更新するように制御する第1制御手段と、
    いずれかのフィルタがオフされた場合に、前記表示手段から該フィルタの周波数特性のグラフ表示を消去すると共に、オンされている全てのフィルタの周波数特性を組み合わせて総合周波数特性を求め、前記表示手段における総合周波数特性のグラフ表示を更新するように制御する第2制御手段と
    ユーザによる位置指定操作に応じて前記表示手段の任意の領域内の位置を指定する位置指定手段と、
    前記位置指定手段によっていずれかのフィルタに対応した前記操作子領域内の位置が指定されたとき、該指定された位置に応じて、該位置の属する操作子領域に対応するフィルタを選択すると共に、該位置に最も近接する操作子を選択する第1の選択手段と、
    前記位置指定手段によって前記グラフ領域内の位置が指定されたとき、該指定された位置に前記マーカーが最も近接するフィルタを選択する第2の選択手段と、
    前記表示手段において、前記第1又は第2の選択手段によって選択されたフィルタの周波数特性のグラフを強調表示する強調手段と、
    前記第1の選択手段で選択されたフィルタ及び操作子に対応するパラメータの値を、ユーザによる操作に応じて変更する第1の変更手段と、
    前記第2の選択手段で選択されたフィルタにおける前記指定された位置に最も近接する前記マーカーに対応する周波数特性制御位置における周波数特性パラメータの値を、ユーザによる操作に応じて変更する第2の変更手段であって、前記マーカーの表示位置を変更する操作を行うことにより該マーカーに対応する周波数特性制御位置における周波数特性パラメータの値を変更するものと、
    前記第2の変更手段により前記マーカーの表示位置を変更する操作に応じて前記周波数特性パラメータの値の変更が行われたとき、当該変更された周波数特性パラメータに対応する前記操作子領域内の前記操作子の表示画像を変更されたパラメータの値に対応する画像に更新する画像更新手段と
    を具えるイコライザの特性設定装置。
  2. 前記複数の設定手段は各フィルタに対応して設けられており、フィルタ毎に互いに異なる表示態様で表示されており、
    前記表示手段に表示される各フィルタの周波数特性のグラフ表示には、そのフィルタに対応する前記設定手段と同じ表示態様であることを特徴とする請求項1に記載のイコライザの特性設定装置。
  3. 前記強調手段は、更に、前記位置指定手段によって前記グラフ領域内のいずれかの前記操作子の位置が指定されたとき、前記表示手段において、該指定された操作子に対応するフィルタの周波数特性のグラフを強調表示するものである請求項1又は2に記載のイコライザの特性設定装置。
  4. 前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、所定の選択キーの操作の有無に応じて、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直及び水平方向のどちらにも移動できるモードと、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直及び水平方向の一方にのみ移動できるモード、の一方が選択され、
    前記周波数特性パラメータは周波数を設定する周波数パラメータとゲインを設定するゲインパラメータとを含み、前記マーカーの表示位置の水平方向の移動により周波数パラメータの値が変更され、前記マーカーの表示位置の垂直方向の移動によりゲインパラメータの値が変更されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のイコライザの特性設定装置。
  5. 前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、所定の制御キーの操作に応じて、前記マウス型操作子のドラッグ操作に応じて前記マーカーの表示位置を前記グラフ領域内の垂直方向にのみ移動できるモードが選択され、
    前記周波数特性パラメータはQ値を設定するQパラメータを含み、前記マーカーの表示位置の垂直方向の移動によりQパラメータの値が変更されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のイコライザの特性設定装置。
  6. 前記位置指定手段はマウス型操作子であり、前記第2の変更手段は、前記マウス型操作子のドラッグ操作により前記マーカーの表示位置を変更するものであり、前記強調手段は、
    前記マウス型操作子のドラッグ操作が行われている間、前記強調表示を維持するが、前記マウス型操作子のマウススイッチがオフされることにより該ドラッグ操作が終了したことが確認されると前記強調表示を終了することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のイコライザの特性設定装置。
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