JP3959908B2 - 塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置 - Google Patents

塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は塩化ビニル系重合体スラリー中の未反応塩化ビニル単量体の回収装置に関し、更に詳述すると、棚段塔を有する回収装置の棚段をデュアルフロートレーで構成する未反応塩化ビニル単量体の回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
塩化ビニル系重合体の製造において、懸濁重合や乳化重合によって得られる塩化ビニル系重合体スラリー(以後スラリーと略称する)中には、未反応単量体が残存している。懸濁重合又は乳化重合により製造される塩化ビニル重合体は多孔質の粒状物質であるので、その微細孔中に未反応単量体が吸着されており、通常重合直後において未反応単量体濃度は数千ppmの値を示す。
【0003】
前記スラリー中に含有されている未反応単量体を回収することは、作業環境の改善に好ましいことであるのみならず、製品歩留りの向上等の好ましい効果が期待される。
【0004】
未反応単量体を分離回収する方法として、棚段塔の塔頂からスラリーを供給すると共に、塔底からスチームを供給することにより、棚段塔内をほぼ満液状体で流下するスラリーと棚段塔内を上昇するスチームとを向流状態で気液接触させて、スチームと共に未反応単量体を塔頂から回収する方法が提案されている(特公昭60−12327号公報)。
【0005】
なお、棚段塔内を、ほぼ満液状態ではなく、ガス相部を形成すると共に、棚段上で気液接触させて、スチームと共に未反応単量体を塔頂から回収する方法も提案されている(特開平10ー338708号公報)。
【0006】
上記の方法は、いずれも通常蒸留に使用する蒸留塔とほぼ同様の構造の棚段塔を使用して未反応単量体を回収するものである。前記棚段塔内の棚段は、泡鐘トレーで代表されるように、トレー上に泡鐘キャップや、ダウンカマーの流路を形成する堰等の構造物を装備させた複雑な構造をしている。
【0007】
上記未反応単量体の回収方法においては、上記棚段塔を用いて、常圧ないし減圧下でスラリーが直接スチームで加熱される。この方法によれば、スラリーは70〜100℃に保たれた状態で、10〜30分間、棚段塔内で処理される。
【0008】
スラリーのpHは3〜6である。従って、棚段塔内は酸性かつ高温に保たれている。このような環境下において、スラリーは前述のように棚段塔内を移動させられながら、未反応塩化ビニル単量体がストリッピングされるため、スラリー中の塩化ビニル系重合体が熱劣化を起すことがある。この熱劣化を起した塩化ビニル系重合体が製品に混入されると、得られる塩化ビニル系重合体製品の着色等の原因になる。
【0009】
また、棚段塔の代りに充填塔を用いる場合は、スラリー中の塩化ビニル系重合体が充填塔を閉塞させる問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上記問題を解消し、長期間に亘り、連続してスラリーから未反応単量体を除去する技術を確立すべく鋭意検討した。その結果、従来用いていた棚段塔の棚段の構造は、前述のようにスラリーがトレー上を水平移動し、ダウンカマー部で堰の上をオーバーフローする複雑な構造であり、このため棚段塔内でスラリーの移動に偏りが生じること、その結果スラリーの一部が長時間棚段塔内に残留して熱劣化を起すこと等を知得した。更に、棚段塔内の棚段(トレー)としてデュアルフロートレー(無堰多孔板)を使用すると、長期間連続してスラリーから塩化ビニル系未反応単量体を除去しても、塩化ビニル系重合体の熱劣化を有効に防止し得、その結果高品質の塩化ビニル系重合体を製造できることを見出した。本発明は上記知見に基づき完成された。
【0011】
従って、本発明の目的とするところは、長期間に亘り製品塩化ビニル系重合体の熱劣化を生じること無く連続運転することの出来る、塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
棚段塔を少なくとも有してなり、前記棚段塔の塔頂側から懸濁重合又は乳化重合によって得られる塩化ビニル系重合体スラリーを棚段塔内に供給すると共に、棚段塔下部側から棚段塔内にスチームを供給して塩化ビニル系重合体スラリーとスチームとを塔内満液状態で向流接触させることにより前記スラリー中の未反応単量体を分離回収する塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置において、前記棚段塔内の棚段がデュアルフロートレーを用いて構成されてなることを特徴とする塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置を提案するものである。
【0013】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明において、処理対象である塩化ビニル系重合体スラリーは、塩化ビニル単量体を単独で懸濁重合又は乳化重合することにより得られる。又は塩化ビニル単量体と、塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体(以下、共重合可能な単量体と略記する)とを懸濁重合又は乳化重合することによっても得られる。
【0015】
共重合可能な単量体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のアクリル酸エステル、又はメタアクリル酸エステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルアルコールのカルボン酸エステル類;アルキルビニルエーテル等のビニルエーテル類;塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン類等が例示される。
【0016】
塩化ビニル単量体と、共重合可能な単量体との配合割合は、塩化ビニル単量体100重量部に対して共重合可能な単量体を30重量部以下とすることが好ましい。
【0017】
重合反応は、当業者に公知の、通常の塩化ビニル単量体の重合方法に準じ、特に制限はない。即ち、重合系においては、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の分散安定剤;アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムやアルキル硫酸ナトリウム等の乳化剤;緩衝剤;粒径調整剤;消泡剤;抗酸化剤;連鎖移動剤等が必要により添加され、公知の重合開始剤を用いて重合される。
【0018】
本発明の処理対象である塩化ビニル系重合体スラリー中の塩化ビニル系重合体濃度(スラリー濃度)は5〜50重量%が好ましく、特に10〜40重量%が好ましい。スラリー濃度が50%を超える場合は、後述する棚段塔中において流動性に乏しくなり、操作性が悪くなる。又、スラリー濃度が5重量%未満の場合は経済性が悪くなる。
【0019】
図1は、本発明の塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置の一例を示すフロー図である。
【0020】
図1において、懸濁重合又は乳化重合により製造された塩化ビニル系重合体スラリー2は受入れタンク4に搬入され、貯蔵される。前記スラリー2は、次いでスラリー供給ポンプ6を作動させることにより、熱交換器8を介装したスラリー供給管10を通って棚段塔12の塔頂側14に送られ、棚段塔12内に供給される。なお、16はスラリー供給管10に介装されたバルブである。
【0021】
前記棚段塔12は、垂直に立設され、両端が閉塞された円筒状の塔主体18と、前記塔主体18内に所定間隔離間して水平に取付けられた1以上の多孔円盤状の棚段(無堰多孔板、本明細書ではデュアルフロートレーという。)20とを有する。
【0022】
デュアルフロートレーの開口率は0.1〜15%が好ましく、0.5〜5%がより好ましい。開口率が15%を超える場合は、スラリー及びスチームの移動に偏りが生じ、未反応塩化ビニル単量体の回収効率が低下する。開口率が0.1%未満の場合は、スラリーの処理能力が低下する。
【0023】
デュアルフロートレーの孔径は2〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。孔径が2mm未満の場合はスラリーによる開口の閉塞が起りやすくなる。孔径が20mmを超える場合は、スラリー及びスチームの移動に偏りが生じ、塩化ビニル系未反応単量体の回収効率が低下する。
【0024】
デュアルフロートレーを用いることにより、棚段塔内でスラリー中の塩化ビニル系重合体の部分的滞留が抑制され、塩化ビニル重合体の局部的な熱劣化を防止できる。このため、長時間連続運転が可能になる。
【0025】
デュアルフロートレーの各孔を通して、スラリーは上から下に移動し、水蒸気、未反応単量体は下から上に移動し、向流接触する。
【0026】
また、デュアルフロートレーは構造が単純で洗浄が容易であることから、処理するスラリーのグレードを切り替える際に、塔内を洗浄する目的で用いる洗浄液が棚段塔内全体を均一に流れ、棚段塔内の洗浄効率が高い。このため、処理するスラリーのグレードを切り替えた時の、切替え前後のスラリー同士の混合に基づく汚染が防止される。
【0027】
前記棚段塔12は、通常蒸留工程で使用される蒸留塔と同じ構造のものである。棚段の数は、スラリー中の塩化ビニル系未反応単量体の除去されるべき程度、スラリー処理量等に応じて適宜決定される。
【0028】
前記棚段塔12の材質は特に制限が無く、通常の蒸留塔の材質と同様のものでよい。棚段塔の接液部の溶接箇所において応力腐食割れを長期間抑制するためには、オーステナイト相とフェライト相とを有する2相ステンレス合金を使用することが好ましい。具体的には、塔主体、トレー、ノズル、その他付属設備を上記2相ステンレス合金で構成する。
【0029】
2相ステンレス合金中のフェライト相の比率は20〜80%が好ましく、特に30〜60%が好ましい。
【0030】
上記比率は、オーステナイト相とフェライト相とを有する2相ステンレス合金の断面を顕微鏡で観察し、これらの両相の面積比から算出する。
【0031】
このような2相ステンレス合金として具体的には、SUS329J1(オーステナイト相30〜50%、フェライト相70〜50%)、SUS329J3L(オーステナイト相30〜50%、フェライト相70〜50%)、SUS329J4L(オーステナイト相30〜50%、フェライト相70〜50%)が例示される。
【0032】
これらの材質を採用することにより、長時間連続で使用しても溶接部等における応力腐食割れが発生し難くなる。
【0033】
2相合金の代りに、基材にオーステナイト相とフェライト相とを有する2相ステンレス合金をライニングしたものを用いても良い。即ち、少なくとも棚段塔12の内面のスラリーと接触する接液部を上記オーステナイト相とフェライト相とを有する2相ステンレス合金で構成すれば良い。
【0034】
スラリー供給管10を通って塔頂側14から棚段塔12内に供給された前記スラリーは、棚段塔12内をほぼ完全に満たした満液状態で下方に移動しながら、後述するスチームと向流接触させられ、スラリー中の塩化ビニル等の未反応単量体がストリッピングされる。
【0035】
ここで、満液状態とは、隣接するトレー間の液溜り状態を示し、トレー上のスラリーの液深が隣接トレー間距離の50%以上、好ましくは70%以上、特に好ましくは80〜99%である状態を示す。液深が隣接トレー間距離の50%未満である場合は、未反応単量体のストリッピング効率が低下し、更に必要なスチーム供給量が増大する。
【0036】
単量体をストリッピングされたスラリーは、次いで塔底側22に連結された取出し管24を通って熱交換器8に送られ、ここで前記タンク4から送られてくるスラリーと熱交換された後、未反応単量体を除去したスラリーとして遠心分離器(図示せず)に送られ、ここで脱水される。なお、26は取出し管24に介装されたスラリー取出しポンプである。
【0037】
28はスチーム供給管で、前記棚段塔12の塔底側22に連結されている。なお、30は前記スチーム供給管に介装されたバルブである。
【0038】
スチーム供給管28を通して塔底側22から棚段塔12内に供給されたスチームは、スラリーで満液状態の棚段塔12内を上方に移行しながら、前述のようにスラリー中の未反応単量体をストリッピングし、塔頂側14に至る。
【0039】
32は吸引管で、その一端は棚段塔12の塔頂側14に連結されていると共に、その他端は分離器34に連結されている。なお、36はコンデンサー、38は真空ポンプで、前記吸引管32にそれぞれ介装されている。そして、前記真空ポンプ38の吸引により棚段塔12内は減圧に保たれている。
【0040】
棚段塔に満たされているスラリー中の未反応単量体は、一部が重合体に吸着され、他は水中に溶解している。これらの未反応単量体を効率よく回収するために、スラリーは常圧ないしは減圧下、望ましくは減圧下で直接スチームで加熱される。更に他に支障のない範囲で、スラリーは可能な限り高温かつ長時間棚段塔内に滞留してストリッピングされることが望ましい。
【0041】
具体的には、70〜110℃で、10〜90分間のストリッピング処理が望ましい。スラリーが110℃を超える高温、90分間を超えるストリッピング処理を受ける場合は、得られる塩化ビニル重合体が熱劣化を起している恐れがある。又、スラリーが70℃未満の低温、10分間未満の短時間の処理を受ける場合は、スラリー中の未反応単量体の十分な回収が期待できない。
【0042】
塔頂側14に上昇してきたスチームと未反応単量体とは、前記吸引管32を通ってコンデンサー36に到達し、ここで冷却されてスチームは凝縮水となり、配管40を通って分離器34に送られる。
【0043】
一方、塩化ビニル系未反応単量体はコンデンサー36を通過し、更に真空ポンプ38を通過した後、分離器34に送られ、ここで塩化ビニル系未反応単量体が回収される。回収された塩化ビニル系未反応単量体は回収管42を通って、重合工程(不図示)に返送される。
【0044】
上記説明においては、棚段塔に供給する塩化ビニル系重合体スラリーは、受入れタンクに貯留したものを用いたがこれに限られず、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形しても差支えない。
【0045】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
【0046】
【実施例】
実施例、比較例で用いたスラリーは、塩化ビニル単量体を懸濁重合して製造したもので、ポリマー濃度35kg/100L、スラリーpH3、スラリー中の塩素イオン濃度30〜40ppm、未反応塩化ビニル単量体濃度は3000〜4000ppmであった。
【0047】
(実施例1)
オーステナイト相とフェライト相からなる2相ステンレス合金であるSUS329J4Lを用いて製造した棚段塔を有する単量体回収装置を用いて、11月間連続運転を行った。ストリッピング処理されたスラリーを乾燥して塩化ビニル重合体製品を得た。11月間の運転終了後、得られた塩化ビニル系重合体製品の熱劣化の有無を評価した。表1に得られた結果をまとめた。
【0048】
使用した単量体回収装置は、図1に示す構成のもので、棚段塔高さ5000mm、塔径1500mm、棚段は孔径6mmの孔を穿設した円盤状のデュアルフロートレーであって、開口率2%のものを8枚備えたものであった。塔底温度98℃、塔頂温度88℃、塔頂圧0.067Mpa−abs.、スラリー処理量15m3/hrの条件で連続運転した。なお、処理後のスラリー中の未反応単量体濃度は15〜20ppmであった。
【0049】
(比較例1)
棚段塔の棚段としてデュアルフロートレーの代りにオーステナイト相とフェライト相からなる2相ステンレス合金であるSUS329J4Lで製造した泡鐘トレーを用いた以外は、実施例1と同様にして単量体回収装置の連続運転を行った。実施例1と同様にして得られた塩化ビニル系重合体製品の熱劣化の有無を評価した。表1に得られた結果をまとめた。
【0050】
(比較例2)棚段塔の棚段としてオーステナイト相とフェライト相からなる2相ステンレス合金であるSUS329J4Lで製造したシーブトレーを用いた以外は、実施例1と同様にして単量体回収装置の連続運転を行った。実施例1と同様にして得られた塩化ビニル系重合体製品の熱劣化の有無を評価した。表1に得られた結果をまとめた。
【0051】
(熱劣化評価方法)
塩化ビニル樹脂粒子100g中の着色塩化ビニル樹脂粒子の個数を目視でカウントする。
【0052】
【表1】
Figure 0003959908
【0053】
【発明の効果】
本発明の、棚段塔を有する塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置は、棚段塔内の棚段をデュアルフロートレーを用いて構成したので、棚段塔内におけるスラリーの流れが均一になり、棚段塔内におけるスラリーの部分的滞留に基づく塩化ビニル系重合体の熱劣化が有効に防止される。更に、デュアルフロートレーはスラリーの流れを乱すことが少ないので、棚段塔内で塩化ビニル系重合体スラリーとスチームとを満液状態で向流接触させても、スラリーがバックミキシングすることが無い状態で未反応単量体がストリッピングされるので、未反応単量体の除去効率が高い。
【0054】
更に、少なくとも棚段塔内面接液部をオーステナイト相とフェライト相とを有する2相ステンレス合金で構成する場合は、棚段塔の溶接箇所等において応力腐食割れが発生し難く、長期間の運転に耐える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
2 塩化ビニル系重合体スラリー
4 受入れタンク
6 送給ポンプ
8 熱交換器
10 スラリー供給管
12 棚段塔
14 塔頂側
16 バルブ
18 塔主体
20 棚段
22 塔底側
24 取出し管
26 スラリー取出しポンプ
28 スチーム供給管
30 バルブ
32 吸引管
34 分離器
36 コンデンサー
38 真空ポンプ
40 配管
42 回収管

Claims (3)

  1. 棚段塔を少なくとも有してなり、前記棚段塔の塔頂側から懸濁重合又は乳化重合によって得られる塩化ビニル系重合体スラリーを棚段塔内に供給すると共に、棚段塔下部側から棚段塔内にスチームを供給して塩化ビニル系重合体スラリーとスチームとを塩化ビニル系重合体スラリーの液深が隣接する棚段間距離の50%以上の満液状態で向流接触させることにより前記スラリー中の未反応単量体を分離回収する塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置において、前記棚段塔内の棚段がデュアルフロートレーを用いて構成されてなることを特徴とする塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置。
  2. 塩化ビニル系重合体スラリーの液深が、隣接する棚段間距離の80〜99%である請求項1に記載の塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置。
  3. デュアルフロートレーの開口率が0.1〜15%、孔径が2〜20mmである請求項1又は2に記載の塩化ビニル系重合体スラリー中の単量体回収装置。
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