JP3959218B2 - 搬送車輌の作業・運行管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムに係り、より詳しくは、廃棄物搬送車輌の搬送ルートや、廃棄物投棄場所への到着及び廃棄物投棄の監視を集中管理する廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者らはすでに、グローバルポジショニングシステム(以下、GPSと称す)を利用した収集廃棄処理情報システム(以後、Satellite Communication Management Systemを略し「SCMS」と略称する。)、及び、SCMSを発展させた一般廃棄物の指定外焼却処理施設(地域外公共焼却場)搬入防止および監視システムのSCMSIIを開発し提供している。
【0003】
SCMSとは、廃棄物処理の流れを、衛星通信を使い情報の収集を行うことにより、排出事業者・収集運搬業者・中間処理業者間の廃棄物処理の管理を可能とし、収集した情報から必要な情報を速やかに作成し提供することを目的とするシステムをいい、廃棄物処理の流れを衛星通信を使い情報の収集を行うことにより、排出事業者、収集運搬業者、中間処理業者間の廃棄物処理の管理を可能とし、収集した情報から必要な方法を速やかに作成し提供する廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムであって、バーコードラベルおよび通信衛星の端末に入力された該バーコードを含む関係情報に基づき必要事項が記入される積荷明細伝票を組み合わせて用いることを特徴とする通信衛星を使用した廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムであり、簡潔には、バーコードラベルおよび通信衛星の端末に入力された該バーコードを含む関係情報に基づき必要事項が記入される積荷明細伝票を組み合わせることを特徴とする通信衛星を使用した特別管理廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理システムである。
【0004】
また、SCMSIIは、上記SCMSをさらに発展させたものであり、情報の収集を上記SCMSのバーコードの読み取りに変えて、廃棄物の収集廃棄物搬送車輌の動態についての情報により行うものである。要するに許可を得た収集廃棄物搬送車輌に当システムの衛星通信用の車載端末を導入して今まで通りに業務を行うことにより実施が可能である。
【0005】
すなわち、廃棄物の収集廃棄物搬送車輌の動態についての情報は、例えば、廃棄物を積み込む時に積み込み装置を起動するが、この起動をセンサーで関知して通信衛星を介してSCMS管理センターにこの情報を送信できるような機能、焼却処理施設に搬入時に廃棄物を排出するためにダンプする作業又は排出板動作をセンサーで関知し、この情報を通信衛星を介してSCMS管理センターへ送信できるような機能を、従来型の廃棄物の収集廃棄物搬送車輌に付加して収集することができる。
【0006】
SCMS及びSCMSIIの管理は、衛星システムとSCMS管理センターで自動的に行うものであり、収集車両が何時どこで収集したか、それを何時どこに下ろしたのかを衛星通信システムを使用してデータを取得してコンピューターでこれらのデータを予めセットした管理情報や条件に合致しているのかを自動的にマッチング作業を行い「産業廃棄物の投棄場所」や「廃棄物の越境問題」や「産業廃棄物の混入」を監視することで不法投棄を防止しようとするものである。
【0007】
ところで、上記SCMS及びSCMSIIは廃棄物搬送車輌とSCMS管理センターとの間の情報交換は衛星通信システムで行っていたが、衛星通信は交信料が高額であり利用者の経済的負担が大きい欠点があった。他方、近時、衛星通信に比較して通信単価の低廉な地上波通信としてDopa通信(NTT−Docomoの提供するパケット通信)が提供されたが、廃棄物搬送車輌が交信不可能地域に位置すると、SCMS管理センターと交信ができないことがある。以下、本発明において使用する「地上波通信」を「Dopa通信」であるとして、説明する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、たとえばSCMS及びSCMSIIにおける、廃棄物搬送車輌とSCMS管理センターとの間の情報交換を、低廉な交信を行えると共に確実に行える廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、搬送車輌とシステム管理センターとの交信に地上波通信と衛星通信とを併用して、前記搬送車輌の動態についての情報を収集し、この情報にもとづき前記システム管理センターで前記搬送車輌の作業・運行を管理するための搬送車輌の作業・運行管理システムにおいて、
前記交信が緊急を要する情報のときは衛星通信で行い、前記交信が緊急を要さない情報のときは地上波通信で行い、前記交信が緊急を要さない搬送車輌の動態情報であり、かつ前記搬送車輌が地上波通信が不可能な地域にいるときは、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達するまで前記動態情報を保持しておき、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達したときに前記保持した動態情報を発信することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施態様】
本発明は、たとえばSCMS管理センターにおいて、Dopa通信と衛星通信とを併用し廃棄物搬送車輌の動態についての情報を収集し、その情報に基づき廃棄物搬送車輌が搬送ルート廃棄物投棄場所をデータ化し処理することにより、次回からの廃棄物排出作業位置を予測できるようにしたことを特徴とする通信衛星を使用した廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムを要旨としている。
【0011】
さらに、時間管理手段を付加すると、廃棄物搬送車輌の搬送ルートに沿った通過予定時間を予めデータ(例えば、過去の搬送ルートに沿った通過実績時間等の情報)により予測し、事故等による該廃棄物搬送車輌の通過時間の異常を監視する。このように廃棄物搬送車輌の搬送ルートに沿った通過時間の異常を監視する(即ち、作業に関する時間管理を行う)ことにより、廃棄物搬送車輌が異常状況下にあることを監視・チェックすることができる。
【0012】
なお、上記予測された通過予定時間は、その日の交通情報(例えば、交通情報センターからリアルタイムで入手可能な交通情報など)にもとづいて、随時修正した方がより精度の高い搬送に関する時間管理を行うことができる。また、廃棄物搬送車輌6の搬送には渋滞を避けるべく、廃棄物投棄場所までの時間的な最短ルートを搬送ルートとして再指示するように構成すると、その日の交通情報にもとづいて、より精度の高い作業・運行に関する時間管理を実現し、作業・運行時間の削減を図ることができる。
【0013】
廃棄物搬送車輌の運航中緊急を要する違反情報等の交信は自動的に衛星通信で行い、その他の情報の交信はDopa通信で行い、廃棄物搬送車輌がDopa通信が不可能な地域にいる時には、Dopa通信可能地域までその情報を保持しておき、廃棄物搬送車輌がDopa通信が可能な地域に達した時管理センターに対して発信する。
【0014】
車載用端末装置Cの通信制御装置9は、入力信号が緊急情報であると、自動的に衛星通信用の信号を管理センターに対して発信し、また、入力信号が緊急を要しない情報であると、通信制御装置9は、優先的にDopa通信用の信号を管理センターに対して発信するが、廃棄物搬送車輌がDopa通信の不能な地域にいると自動的に衛星通信に切り換えて管理センターに対して発信する。
【0015】
管理センター1に設置された管理用端末装置Aは、緊急を要する情報は自動的に衛星通信により廃棄物搬送車輌6に対し発信し、緊急を要しない情報は優先的にDopa通信により廃棄物搬送車輌6に対して発信するが、廃棄物搬送車輌がDopa通信の不能な地域にいると自動的に衛星通信に切り換えて発信する。
【0016】
【実施例】
本発明の詳細を実施例で説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0017】
本発明の廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理システムは、その概略を図1に示すように、廃棄物搬送車輌6の走行位置を測定するためのGPS、及び、廃棄物搬送車輌6に搭載された車載用端末装置Cと、各排出事業所3及び中間処理業者4に設置された排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置Bと、SCMS管理センター1に設置された管理用端末装置Aと、それらの端末装置間で情報を交換するための通信手段とで構成され、それらの端末装置を通信回線を介して接続して、各地に分散した排出事業所3及び中間処理業者4に所属する廃棄物搬送車輌6の搬送ルートや、廃棄物投棄場所での廃棄物の処理状況をSCMS管理センター1に設置された管理用端末装置Aで集中管理するものである。
【0018】
図1に示すようにSCMS管理センター1に設置された管理用端末装置Aは、Dopa通信用及び通信衛星用の出力部を有し、Dopa通信網及び通信衛星との送受信を行う衛星通信ネットワークセンター2に通信回線を介して接続されており、廃棄物搬送車輌6から発信された情報をDopa通信又は通信衛星経由で受信している。
【0019】
SCMS管理センター1に設置された管理用端末装置Aは、SCMSIIで用いる管理用端末装置を使用するが、基本的には、パーソナルコンピュータと、パーソナルコンピュータへのデータ入力等を行うキーボードと、入力情報の表示と、車載用端末装置から送られてくる情報を表示とを行うための、CRT等で構成された表示装置としてのディスプレーと、各種情報をプリント出力するためのプリンタと、道路情報等必要な情報を記憶しておくための磁気記録装置と、通信相手の音声やアラーム音等を出力するスピーカと、管理用端末装置Aを操作する集中管理者の音声等を入力するマイクとで構成されており、入力情報は必要に応じ、通信衛星経由で車載用端末装置、又は、通信回線経由で排出事業所3及び中間処理業者4或いは行政機関5に設置された排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置に送信される。
【0020】
図1に示すように、各地に分散した排出事業所3、中間処理業者4及び廃棄物の処分を管理監督する行政機関5には、各々排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置Bが設置されており、これらの端末装置Bは無線受信装置を備えており、さらに通信回線を介してSCMS管理センター1の管理用端末装置Aに接続されている。
【0021】
図2に示すように廃棄物搬送車輌6には、このGPSにより位置を測定するために、GPS衛星からの電波を受信するためのGPS測位アンテナ7及び受信した電波より位置を測定すると同時に、Dopa通信用及び通信衛星用の入出力部を有した車載表示端末10及び携帯端末11を具えたSCMSIIの車載用端末装置Cが搭載され、さらに、SCMS管理センター1と廃棄物搬送車輌6との通信全般を制御る通信制御装置9及びDopa局との送受信及び通信衛星との送受信を行うアンテナ8が搭載されており、自車の位置の計測、及び、SCMS管理センター1との間の情報の授受を可能にしている。
【0022】
また、図1、2に示すように、上記SCMSIIの車載用端末装置Aは、GPS用機器及びパーソナルコンピュータと、パソコンへのデータ入力等を行うキーボードと、入力情報の表示と、車載用端末装置Cから送られてくる情報を表示とを行うための、液晶表示装置等で構成されたディスプレーと、異常時にSCMS管理センター1へ異常を通知するための異常時ボタンと、通信相手の音声やアラーム音等を出力するスピーカと、車載用端末装置Cを操作する運転手の音声等を入力するマイクとで構成されており、入力情報は必要に応じ、通信衛星経由SCMS管理センター1に送信される。
【0023】
次ぎに、各端末装置を用いた廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理について説明するに、図3〜図6は本発明にかかる一般廃棄物収集運搬車輌の動態監視情報システムにおける、廃棄物搬送車輌、管理センター及び処分工場間で交換される情報の種類と、情報の種類に対応する通信手段の詳細図であり、図7は通信制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【0024】
排出事業所3及び中間処理業者4では、中間処理業者4に所属する廃棄物搬送車輌6のIDコード、当該廃棄物搬送車輌6の搬送ルート、通過予定時間等を排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置Bに入力し、それらの入力情報を排出事業所3及び中間処理業者4のIDコード及び廃棄物投棄場所に関する情報と共に通信回線経由でSCMS管理センター1に送信し、さらに、車載用端末装置Cにも、搬送ルート、通過予定時間及び廃棄物投棄場所に関する情報を直接か又は記録媒体を用いて入力する。また、それらの入力情報の内、管理監督に必要な情報は行政機関5に設置された排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置Bにも通信回線経由で送られる。
【0025】
この廃棄物回収作業中、廃棄物搬送車輌6の車載用端末装置Cは、GPS衛星からの信号を受信し、受信した信号から自車の位置を演算し、演算して求めた位置情報と廃棄物搬送車輌6毎に付けられたIDコードを信アンテナ8からDopa局及び通信衛星へ向けて発信する。発信された情報は、Dopa局又は絵通信衛星により中継されてSCMS管理センター1に送られ、SCMS管理センター1は、受信した情報を磁気記録装置に記録すると共に、必要な情報は通信回線を通して排出事業所3及び中間処理業者4及び行政機関5の端末装置Bに送信する。
【0026】
排出事業所3又は中間処理業者4の管理用端末装置は、SCMS管理センター1で受信され、通信回線を通して排出事業所3又は中間処理業者4に送られてきた位置情報にもとづき、廃棄物搬送車輌6の位置を監視し、さらに、管理用端末装置AのパーソナルコンピュータのROMに予め記憶された各種搬送ルートに沿った作業実績時間の情報にもとづいて、今回の搬送ルートに沿った廃棄物搬送車輌6の通過予定時間帯を予測し、当該予測した搬送ルートに沿った通過予定時間帯を通信衛星経由で送信する。
【0027】
一方、SCMS管理センター1に設置された管理用端末装置Aは、上記の情報を受信すると、廃棄物搬送車輌6の位置情報及びIDコードを認識し、その位置情報及びIDコードを、搬送ルートの地図と共にディスプレーに表示し、更に磁気記憶装置装置に記録すると共に、位置情報及び通過時間等にもとづいて新たな道路情報を作成し、新たな道路情報を記憶させると共に、排出事業所3及び中間処理業者4の端末装置Bにもその道路情報を通信回線経由で送信する。
【0028】
積載規定量を搭載した廃棄物搬送車輌6は、廃棄物の積み込み作業を終了して廃棄物投棄場所に向かう。この時SCMS管理センター1は、蓄積されている道路情報にもとづき、最終積み込み位置から廃棄物投棄場所までの経路を選択設定し、決定した経路を通信衛星を介して廃棄物搬送車輌6に送信する。受信された経路情報は車載用端末装置Cのディスプレーに表示されるので、廃棄物搬送車輌6はGPSにより経路を確認しながら廃棄物投棄場所に向かう。
【0029】
廃棄物搬送車輌6が廃棄物投棄場所に向かい走行を開始すると、SCMS管理センター1に設置された管理用端末装置は、廃棄物搬送車輌6が排出事業所3及び中間処理業者4から提供された規定の経路走行しているかどうか監視し、廃棄物搬送車輌6が決められた経路走行していない場合には警告を発すると共に、その旨の情報を通信回線経由で、当該廃棄物搬送車輌6が所属する中間処理業者4に設置された管理用端末装置Aに送信する。その情報を受信した中間処理業者4に設置された端末装置Bは、その位置情報及びIDコードを、搬送ルートの地図とともに磁気記憶装置装置に記録する。
【0030】
廃棄物投棄場所に到着した廃棄物搬送車輌6は、所定の投棄場所に廃棄物を投棄するのであるが、SCMS管理センター1の管理用端末装置Aのディスプレイには、その投棄場所が。そして、SCMS管理センター1のその投棄情報びIDコードを、磁気記憶装置装置に記録すると共に、排出事業所3及び中間処理業者4及び行政機関5に設置された端末装置Bにも、通信回線経由で投棄情報を提供する。
【0031】
投棄情報を受けた排出事業所3及び中間処理業者4及び行政機関5に設置された端末装置Bのディスプレイには、投棄場所が表示されているので、その投棄場所が規定の投棄場所かどうかを判断し、規定の場所以外であるときには投棄不可の警告を発する。
【0032】
また、監視もれがあって不法投棄が行われた場合も、SCMS管理センター11のその投棄情報びIDコードを、磁気記憶装置装置に記録してあるので、不法投棄を行った廃棄物搬送車輌6を特定できるので、事後速やかに対処することができる。
【0033】
さらに、排出事業所3及び中間処理業者4及び行政機関5に設置された端末装置の磁気記録装置に、SCMS管理センター1から受けた投棄情報を記録しておくと、各排出事業所3及び中間処理業者4は所属する廃棄物搬送車輌6の作業内容を所定期間単位でチェックでき、適切な運行管理が行え、また、行政機関5も同様にチェックし不法投棄を容易に発見できるので、不法投棄を抑止することができる。
【0034】
以上で、廃棄物搬送車輌6の作業開始から廃棄物排出作業までの作業・運行管理と、廃棄物搬送車輌6の作業開始から廃棄物投棄終了までの作業・運行管理について説明したが、本発明の廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理システムは、廃棄物回収作業の終了まで上記の作業・運行管理を繰り返して行い、その日の全作業・運行管理と、以後の作業・運行管理に必要な情報を収集蓄積するのである。
【0035】
上記実施例では、排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置を行政機関5にも設置した例を説明したが、行政機関5に排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置を設置せずに、SCMS管理センター1の管理用端末装置又は排出事業所3及び中間処理業者4用端末装置から、管理監督に必要な情報のみを得るようにしてもよい。
【0036】
また、SCMS管理センター1や排出事業所3及び中間処理業者4で得た各種情報は付加価値通信網等のネットワークを通じて、他の同様のネットワークセンターや事業所に配信することができ、情報を得た他の同様のネットワークセンターや事業所は、廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理を行うことができる。
【0037】
以上の説明から明らかなように、上記の本実施例の廃棄物搬送車輌6の作業・運行管理システムは、廃棄物搬送車輌6の搬送ルートや、廃棄物搬送車輌6の廃棄物投棄場所への到着、及び廃棄物投棄場所での処理状況をリアルタイムで集中管理することができる。
【0038】
また、本実施例では、廃棄物搬送車輌6の搬送ルートに沿った通過予定時間を予め予測し、廃棄物搬送車輌6の搬送ルートに沿った通過時間の異常を監視する(即ち、搬送に関する時間管理を行う)ので、廃棄物搬送車輌6が異常状況下にあることを確実に監視・チェックすることができる。
【0039】
本発明者は、道路清掃車の運行管理システム(特願平11−209963号)、家電リサイクル管理システム(特願平10−162611号)、カーナビゲーションシステムと航空写真を併用した運行管理システム(特願平11−252961号)の発明をしたが、これらの発明における作業車輌と管理センターとの交信は基本的には上記SCMSIIにおける通信方式と同様なので、それら各システムにも本発明が適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
たとえば廃棄物搬送車輌6とSCMS管理センター1との交信を、Dopa通信と衛星通信とを併用し、前記交信が緊急を要さない搬送車輌の動態情報であり、かつ前記搬送車輌が地上波通信が不可能な地域にいるときは、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達するまで前記動態情報を保持しておき、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達したときに前記保持した動態情報を発信するようにしたので、交信料の低廉化が図れるので経済的であるにもかかわらず確実におこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の廃棄物搬送車輌の作業・運行管理システムの概略図である。
【図2】廃棄物搬送車輌6に搭載する機器の配置図である。
【図3】廃棄物搬送車輌、管理センター及び処理工場間で授受する情報の詳細図における廃棄物搬送車輌の取り扱う情報を説明する図面である。
【図4】廃棄物搬送車輌、管理センター及び処理工場間で授受する情報の詳細図における管理センターの取り扱う情報を説明する図面である。
【図5】廃棄物搬送車輌、管理センター及び処理工場間で授受する情報の詳細図における処理工場の取り扱う情報を説明する図面である。
【図6】廃棄物搬送車輌、管理センター及び処理工場間で授受する情報を説明する概略図である。
【図7】通信制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 SCMS管理センター
2 ネットワークセンター
3 排出事業所
4 中間処理業者
5 行政機関
6 廃棄物搬送車輌
Claims (2)
- 搬送車輌とシステム管理センターとの交信に地上波通信と衛星通信とを併用して、前記搬送車輌の動態についての情報を収集し、この情報にもとづき前記システム管理センターで前記搬送車輌の作業・運行を管理するための搬送車輌の作業・運行管理システムにおいて、
前記交信が緊急を要する情報のときは衛星通信で行い、前記交信が緊急を要さない情報のときは地上波通信で行い、
前記交信が緊急を要さない搬送車輌の動態情報であり、かつ前記搬送車輌が地上波通信が不可能な地域にいるときは、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達するまで前記動態情報を保持しておき、前記搬送車輌が地上波通信可能地域に達したときに前記保持した動態情報を発信することを特徴とする搬送車輌の作業・運行管理システム。 - 搬送車輌の搬送ルートに沿った通過予定時間を予測し、当該搬送車輌の通過時間の異常を監視することを特徴とする請求項1に記載の搬送車輌の作業・運行管理システム。
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