JP3959190B2 - ウェーハめっき用カソード電極とその製造方法 - Google Patents

ウェーハめっき用カソード電極とその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はウェーハめっき用カソード電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体用ウェーハの製造工程では、めっきによるバンプ形成が行われる。このめっきを施す一つの方法として、めっき槽上部開口に沿って設けられたウェーハ支持部へウェーハを載置し、めっき液を上昇流でウェーハの被めっき面に供給しながら、ウェーハ自体にめっき電流を供給してバンプめっき処理をするという、カップ式めっき方法が知られている(特開平5−320978号公報参照)。
【0003】
このカップ式めっき方法において、ウェーハへのめっき電流の供給は、ウェーハの縁端部と接触するようにカソード電極をめっき槽のウェーハ支持部に配置し、ウェーハをカソード電極に直接接触させて行うものである。このウェーハめっき用カソード電極の材質としては、電気伝導性、耐食性、加工性等を考慮して従来よりAuが用いられている。そして、その使用形態としては、ウェーハの縁端部の複数箇所に接触できるよう、例えばAu材を板状に形成してウェーハ支持部へ複数配置したり、また、ウェーハの縁端部全周に接触できるよう、リング状にAu材を成形し、そのリング状に成形したAu材をウェーハ支持部に配置するものが主である。
【0004】
一方、精密な加工が施されるウェーハに対しては、ウェーハ機能を損傷してしまうような汚染物質の付着、混入は、極微量であっても避ける必要がある。しかしながら、上記した電極材として用いているAuはウェーハ機能を損傷させる汚染物質の一つとして挙げられており、このような材質をウェーハに直接接触させてめっきすることは、極微量でもAuがウェーハに混入する確率を高くするものである。もし、ウェーハにAuが付着、混入した場合にはウェーハ機能を致命的に損傷することも生じ得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、ウェーハめっき用カソード電極を改良し、ウェーハに対して汚染物質となるものをめっき処理時に混入又は付着させることなくめっきが施せるウェーハめっき用カソード電極を提供せんとするものである。
【0006】
かかる課題を解決するために本発明のウェーハめっき用カソード電極は、Tiにより形成されたベース層と、そのベース層上へ、TiN、WN、TaN、W、Taのいずれか1つにより形成されたウェーハ接触層とからなるものとした。本発明によるウェーハめっき用カソード電極を用いれば、ウェーハを汚染して機能特性を損傷させてしまうような物質がウェーハに混入または付着することがない。本発明のカソード電極におけるウェーハ接触層を形成するTi、W、Taは、ウェーハ自体の回路配線に用いられる元素だからである。従って、たとえ、ウェーハ接触層を形成するTiN等がウェーハへ極微量付着や混入したとしても、Auのような汚染物資と異なり、ウェーハ機能を致命的に損傷する確率は著しく小さくなる。
【0007】
本発明によるウェーハめっき用カソード電極で、ベース層としてTiを採用したのは、上記した理由の他、Ti自体が優れた耐食性や電気伝導性を有しているからである。しかし、ベース層のTi自体は、その表面が非常に酸化され易いものであり、Tiのみで電極を形成するとウェーハへの接触導通が確保できなくなる場合が生じる。そのため、ウェーハと接触する部分に、表面酸化が起こりにくく、耐食性や電気伝導性に優れ、且つTiとの密着性も良好なうえ、ウェーハの汚染物質とならないTiN、WN、TaN、W、Taのいずれか1つのものでウェーハ接触層を形成するようにしたのである。
【0008】
本発明によるウェーハめっき用カソード電極は、ベース層の厚さが0.05〜0.2mmで、ウェーハ接触層の厚さが10〜50μmであることが好ましい。ベース層の厚みが0.05mより薄いと電極自体の強度が弱くなり取り扱いが不便となり、0.2mmより厚いとコスト的に高くなるからである。また、ウェーハ接触層の厚みが10μmより薄いとベース層を均一に覆うことができなくなり、50μmより厚いとコスト的に高くなるからである。
【0009】
本発明に係るウェーハめっき用カソード電極の製造は、ベース層であるTi上へスパッタリングにより、TiN、WN、TaN、W、Taのいずれか1つによりウェーハ接触層を形成し、630〜770℃熱雰囲気中で焼鈍するようにすることが好ましい。ベース層であるTi上へ、TiN等をスパッタリングにより積層するとカソード電極自体が湾曲する現象が生じる。これは、厚さ方向で剛性が小さいTiに、スパッタリングでウェーハ接触層の材質を積層する際に生じる歪みの影響によるものである。この現象は、薄いTiのベース層へ、部分的にウェーハ接触層を形成する場合、特に顕著に生じる。このような湾曲現象は、平板状に成形されているウェーハの縁端部と本発明に係るウェーハめっき用カソード電極との均一な接触の妨げとなるものである。そこで、Tiのベース層上にスパッタリングによりウェーハ接触層を形成したものを、630〜770℃熱雰囲気中で焼鈍することにより、焼き鈍し効果により湾曲する部分の歪みを解消し平板化させて、湾曲していないウェーハめっき用カソード電極を製造するものとしたのである。焼鈍温度の範囲を630〜770℃としたのは、630℃より低いと十分に歪みが除去できないからであり、770℃より高いとTiの酸化を進行させる傾向となり、製造条件的にも好ましものでなくなるからである。
【0010】
以下、本発明の一実施形態を説明する。図1はカップ式めっき槽の概略断面図を示している。カップ式めっき槽1上部開口には、ウェーハ2のめっき対象面3を下方にした状態で、ウェーハ2を載置するウェーハ支持部4が設けられている。そして、めっき液漏洩防止用のシールパッキン5とウェーハめっき用カソード電極6とがウェーハ支持部4に沿って配置されている
【0011】
ウェーハ2をウェーハ支持部4に載置すると、ウェーハ2の縁端部7はウェーハめっき用カソード電極6と接触する。本実施形態によるウェーハめっき用カソード電極6は、図2に示すように、平板でリング状に形成されたTiベース層8と、そのTiベース層8上に形成されたウェーハ接触層9とからなっている。ウェーハ接触層9は、ウェーハ2の縁端部7と全周で接触するように、TiNをリング状に積層させたものである。
【0012】
このウェーハめっき用カソード電極6の具体的な製法は、厚さ0.1mmTiをリング状に成形し、成形されたTiベース層8のうちウェーハ2の縁端部7と接触しない部分へマスキングを施し、スパッタリングにより、TiNを厚さ30μm、ウェーハ接触層9として積層させた。そして、スパッタ後、700℃で約3時間熱処理を行い、除冷したものである。従って、ウェーハめっき用カソード電極6の断面は、図2中の波線A−Aにおける断面を示す図3のように、Tiで形成された0.1mm厚さのTiベース層8上へTiNで形成した30μm厚さのウェーハ接触層9が一部分積層された形状となっている。このウェーハめっき用カソード電極6は、Tiベース層8を下方にしてウェーハ支持部4へ配置され、その上に載置するウェーハ2の縁端部7とウェーハ接触層9とが接触し、図示せぬ供給電源と接続された電極端子10を介してめっき電流がウェーハ2へ供給される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のカソード電極によれば、ウェーハに対する汚染物質をめっき処理時に混入または付着させることなくめっき処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態によるカップ式めっき装置のめっき槽断面概略図。
【図2】本実施形態におけるウェーハめっき用カソード電極の平面図。
【図3】図2におけるA−A線の断面図。
【符号の説明】
1 めっき槽
2 ウェーハ
3 めっき対象面
ウェーハ支持部
5 シールパッキン
6 ウェーハめっき用カソード電極
7 縁端部
8 Tiベース層
9 ウェーハ接触層
10 電極端子

Claims (3)

  1. ウェーハの縁端部と接触しめっき電流を供給するための平板状のウェーハめっき用カソード電極であって、
    カソード電極は、Tiにより形成されたベース層と、そのベース層上へ、TiN、WN、TaN、W、Taのいずれか1つにより形成されたウェーハ接触層とからなるウェーハめっき用カソード電極。
  2. ベース層は0.05〜0.2mm厚であり、ウェーハ接触層は10〜50μm厚である請求項1に記載のウェーハめっき用カソード電極。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するウェーハめっき用カソード電極の製造方法であって、ベース層であるTi上へスパッタリングにより、TiN、WN、TaN、W、Taのいずれか1つによりウェーハ接触層を形成し、630〜770℃熱雰囲気中で焼鈍するようにしたウェーハめっき用カソード電極の製造方法。
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