JP3958419B2 - 外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石板、陶板、大型タイル、セラミック板などを建物の外壁面に取り付ける外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の外壁面に取り付ける外壁用化粧板は、小型のものでは接着用の下地モルタルに手貼りにより貼り付ける湿式工法が一般的であるが、大型のものではその重量により高い支持力が要求されるため、取付具を用いて構造的に支持する乾式工法が採られる。この種の取付具には、例えば図7に示すものがある。この取付具1は、外壁用化粧板3の裏面を把持するようにして取り付けられる把持金具5と、建物の外壁面7に固定するL字金具9と、把持金具5をこのL字金具9に固定するT字金具11とにより概略構成される。
【0003】
把持金具5は、図8に示すように把持爪13を有した一対の基体15と、この基体15を把持爪13が外側になるように連結する固定ボルト17と、掛止溝19を有しこの固定ボルト17に貫通されて基体15に挟持される掛止金具21とからなる。
【0004】
この取付具1を用いて外壁用化粧板3を建物の外壁面7に取り付けるには、外壁用化粧板3の裏面に鉛直方向で形成した平行な溝に、把持金具5の把持爪13を挿入し、固定ボルト17を締めることで、把持金具5を予め外壁用化粧板3の上下端に取り付けておく。この際、上端に取り付けた把持金具5の掛止金具21は掛止溝19が上に開口するように取付け、下端に取り付けた把持金具5の掛止金具21は掛止溝19が下に開口するように取付けておく。
【0005】
一方、外壁面7には、L字金具9を予め固定しておく。不図示の部分で下端の固定された外壁用化粧板3aは、掛止金具21の掛止溝19にT字金具11の垂直片11aを挿入し、T字金具11をL字金具9にビス固定することで、T字金具11、L字金具9を介して上端を外壁面7に固定する。上方で隣接する外壁用化粧板3bは、掛止金具21の掛止溝19をT字金具11の垂直片11bに挿入することで、T字金具11、L字金具9を介して下端を外壁面7に固定する。外壁用化粧板3bの上端は外壁用化粧板3aの上端と同様にT字金具11を用いてL字金具9に固定し、以下同様にして、複数の外壁用化粧板3を外壁面7の上方へ連続して取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した取付具1は、把持金具5、L字金具9、L字金具9、ビス、アンカーの多数の部品からなり、更に、把持金具5も一対の基体15、固定ボルト17、掛止金具21の複数の部品からなるため、部品点数が多くなり、しかも、把持金具5は形状が複雑であるため、取付具全体の部品コストが高価になった。
そして、部品点数が多くなるため、部品管理が煩雑になるとともに、施工現場においては作業性を低下させる問題があった。
また、上述の取付具1では、外壁用化粧板3の上端を取り付ける毎に、T字金具11をL字金具9に位置調整しながらビス固定しなければならないため、取り付け施工が煩雑であり、これも作業性を低下させる要因となった。
更に、上述の取付具1は、L字金具9を建物の躯体面(外壁面7)に固定する場合、アンカー23を用いなければならず、また、不図示の中空セメント板へ固定する場合、ボルト、ナットを用いなければならないため、これも作業性を低下させる要因となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、少ない部品点数で構成でき、部品コストを安価にすることができるとともに作業が容易となり、しかも、外壁用化粧板取り付け毎の位置調整が不要となる外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベットを提供し、部品コストの低減、作業性の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る外壁用化粧板の取付構造は、外壁用化粧板を中空セメント板に固定する取り付け構造であって、筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板に固定されるリベットと、外壁用化粧板裏面の少なくとも上端に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とが接続して穿設してなる留付金具と、外壁用化粧板裏面の下端に固定され、該留付金具の前記挿入間隙に進入する先端部を外壁用化粧板裏面下端から突出させる差し込み金具とを備え、前記リベットの前記係合用フランジを前記挿入穴に挿入し、前記係合用フランジと前記固定用フランジとの間に前記挿入穴が配置された状態で、前記外壁用化粧板を下方に移動させて、前記挿入穴に接続された前記係合穴に前記リベットを嵌め込むことで、前記外壁用化粧板の上端を固定するとともに、前記留付金具の挿入間隙に差し込み金具の先端を挿入することで、前記外壁用化粧板の下端を前記中空セメント板に固定してなることを特徴とするものである。
【0008】
この取付構造では、中空セメント板に固定したリベットの係合用フランジに留付金具が係合され、留付金具の挿入間隙に差し込み金具の先端が挿入されることにより、少ない部品点数の取付具で容易に外壁用化粧板の上下端が中空セメント板に固定されることになる。
【0009】
また、本発明に係る外壁用化粧板の取付構造は、外壁用化粧板を中空セメント板に固定する取り付け構造であって、筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板の上下二箇所に固定されるリベットと、外壁用化粧板裏面の上下二箇所に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とが接続して穿設してなる留付金具とを備え、前記リベットの前記係合用フランジを前記挿入穴に挿入し、前記係合用フランジと前記固定用フランジとの間に前記挿入穴が配置された状態で、前記外壁用化粧板を下方に移動させて、前記挿入穴に接続された前記係合穴に前記リベットを嵌め込むことで、前記外壁用化粧板の上下端を固定してなることを特徴としてもよい。
【0010】
この取付構造では、外壁用化粧板裏面の上下二箇所に留付金具が固定され、中空セメント板に固定した一対のリベットに、上下一対の留付金具が係合されて、外壁用化粧板が差し込み金具を用いずに中空セメント板に固定され、中空セメント板の目地で差し込み金具が露出することがない。
【0011】
本発明に係る取付具は、中空セメント板への外壁用化粧板の取付けに用いる取付具であって、筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板に固定されるリベットと、外壁用化粧板裏面の少なくとも上端に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とを接続して穿設してなる留付金具と、外壁用化粧板裏面の下端に固定され、該留付金具の前記挿入間隙に進入する先端部を外壁用化粧板裏面下端から突出させる差し込み金具とを具備したことを特徴とするものである。
【0012】
この取付具では、リベット、留付金具、差し込み金具のみの少ない部品点数で外壁用化粧板の取り付けができ、容易な作業が可能になるとともに、それぞれが単品部品であるので、製造も容易となる。
【0013】
本発明に係るリベットは、中空セメント板に固定され、留付金具が固定された外壁用化粧板の取り付けに用いるリベットであって、筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に、前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入し、基端より突出した脚部を抜き切ることで、前記筒状胴部の先端を前記リベット穴の裏面側で半径方向外側に膨出させ、該膨出部と前記固定用フランジとで前記リベット穴周縁を挟持して前記中空セメント板に固定されるとともに、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に、前記留付金具に穿設された前記係合用フランジの径より小さい穴が嵌め込まれることを特徴とするものである。
【0014】
このリベットでは、胴部の基端に固定用フランジと、係合用フランジとが設けられ、先端をリベット穴に挿入して専用治具で脚部を抜き切ることにより、先端と固定用フランジとがリベット穴の周縁を挟持して、係合用フランジが中空セメント板から突出した状態で固定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベットの好適な実施の形態を陶板を例として図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る陶板の取付構造を示す断面図、図2は図1の取付構造のA−A矢視図、図3は図1の取付構造に用いるリベットの側面図、図4は図3のリベットを中空セメント板に固定した状態の側面図、図5は図1の取付構造に用いる留付金具及び差し込み金具の斜視図である。
取付具31は、中空セメント板33に固定されるリベット35と、陶板37に固定される留付金具39及び差し込み金具41とからなる。
【0016】
リベット35は、図3に示すように筒状胴部35aの基端に向かって固定用フランジ35bと、この固定用フランジ35bに平行な係合用フランジ35cとを同軸上に順次並設してある。胴部35aの外周には、留め付け部35dとなる先端部を除いて軸心方向のローレットを形成してある。従って、胴部35aは、留め付け部35dの軸心方向の圧縮強度が他の部分に比べて低くなっている。
【0017】
胴部35aには頭部35eを有するマンドレル35fを先端側から挿入してあり、マンドレル35fは脚部35gを基端から突出している。マンドレル35fには、胴部35aの内部で不図示となった低強度部を形成してある。
【0018】
このリベット35を中空セメント板33に固定するには、図4に示すように中空セメント板33に予め穿設したリベット穴33aに、先端を挿入し、固定用フランジ35bを中空セメント板33の陶板取付側の面に当接する。
【0019】
次いで、不図示の治具(リベッター)で、固定用フランジ35bを中空セメント板33に押し付けながら脚部35gを引っ張る。脚部35gが引っ張られることで、圧縮強度の低い留め付け部35dは、頭部35eにより圧縮変形されて拡径したフランジ状の膨出部35hとなる。これにより、リベット35は、膨出部35hと固定用フランジ35bとでリベット穴33aの周縁を挟持して、中空セメント板33に固定されることになる。
【0020】
なお、マンドレル35fは、頭部35eの移動が胴部35aの高強度部によって阻止され、更にリベッターで引っ張られることにより、不図示の低強度部で抜き切られ(破断され)、胴部35aの基端から除去される。従って、胴部35aの基端からは、係合用フランジ35cのみが突出した状態となる。
【0021】
図5に示すように留付金具39は、中央の係合板39aと、この係合板39aの両側縁を係合板39aと平行に同一面側に曲げた固定板39bとからなる。従って、固定板39bを陶板37の裏面に当接することにより、陶板裏面と係合板39aとの間には、挿入間隙39cが形成されるようになっている。
【0022】
固定板39bには、陶板用リベット43(図1参照)を挿入する透孔39dを穿設してある。係合板39aには、リベット35の係合用フランジ35cの挿入可能な挿入穴39eと、係合用フランジ35cの係合可能な係合穴39fとを接続して穿設してある。係合穴39fは、挿入間隙39cを上下方向に向けた姿勢で(図5に示した姿勢)、挿入穴39eの上側となるように形成してある。
【0023】
差し込み金具41は、陶板37の裏面に密接して固定される基板41aと、基板41aの両側縁を基板41aと垂直に折り曲げた折曲片41bとからなる。基板41aには、陶板用リベット43(図1参照)を挿入する透孔41cを穿設してある。折曲片41bの折り曲げ高さは、留付金具39の挿入間隙39cの高さより若干低く形成してある。また、差し込み金具41の幅は、挿入間隙39cの幅より若干狭く形成してある。従って、差し込み金具41は、挿入間隙39cにガタツキなく挿嵌される。
【0024】
差し込み金具41の差し込み側の先端は、角部を除去して傾斜面41dを形成することで先端に向けて幅狭に形成してある。これにより、差し込み金具41は、傾斜面41dを案内面にして、挿入間隙39cに容易に導入できるようになっている。
【0025】
このように構成した取付具31を用いての陶板37の取付構造を説明する。
建物の不図示の躯体に固定した中空セメント板33には、リベット穴33aを穿設してある。リベット35の先端をリベット穴33aに挿入し、リベッターで、固定用フランジ35bを中空セメント板33に押し付けながら脚部35gを引き抜き、膨出部35hと固定用フランジ35bとでリベット穴33aの周縁を挟持して、リベット35を中空セメント板33に固定する。
【0026】
下方の陶板37aの上端には留付金具39を固定しておき、上方の陶板37bの下端には差し込み金具41を固定しておく。
陶板37aは、留付金具39の挿入穴39eを、リベット35の係合用フランジ35cに挿入した後、下方へ移動することにより、係合板39aの係合穴39fを係合用フランジ35cに係止する。これにより、陶板37aの上端は、留付金具39、リベット35を介して中空セメント板33に固定される。
【0027】
次いで、上方で隣接する陶板37bは、差し込み金具41の先端を、陶板37aの留付金具39の挿入間隙39cに挿入する。これにより、陶板37bの下端は、差し込み金具41、留付金具39、リベット35を介して中空セメント板33に固定される。
【0028】
なお、陶板37は、留付金具39の挿入穴39eを係合用フランジ35cに挿入し、係合穴39fが係合用フランジ35cに係合するように下方へ移動すると同時に、下端の差し込み金具41を下方の陶板37の挿入間隙39cへ挿入するようにして取り付ける。つまり、陶板37の上端と下端とは、陶板37の下方向の移動によって同時に取り付けられることになる。
【0029】
以下同様の手順を繰り返すことで、複数の陶板37を中空セメント板33の上方へ連続して取り付けることができる。
【0030】
また、図6に示すように中空セメント板33の最下端に取り付ける陶板37cは、陶板37aとで、中空セメント板33同士の目地51を挟むため、目地51を横断することとなる差し込み金具41を用いることができない。
【0031】
従って、この場合には、リベット35を1枚の陶板37cに対して中空セメント板33の上下二箇所に固定するとともに、陶板裏面の上下二箇所に留付金具39を固定する。そして、中空セメント板33に固定した一対のリベット35の係合用フランジ35cに、上下一対の留付金具39の係合穴39fを係合して、陶板37cの上下端を中空セメント板33に固定する。これにより、中空セメント板33の目地51で差し込み金具41を露出させることなく、中空セメント板33の最下端の陶板37cを固定することができる。
【0032】
なお、中空セメント板33と陶板37との間には沈み止め材53及び弾性接着材55が挟まれるようになっており、沈み止め材53は陶板37の沈みを防止し、弾性接着材55は陶板37の沈みを防止するとともに陶板37の裏面を中空セメント板33に接着している。
【0033】
このように、本実施形態による陶板の取付構造によれば、リベット35、留付金具39、差し込み金具41のみからなる取付具31で陶板37を固定することができ、しかも、留付金具39、差し込み金具41は単品であるため、部品点数を少なくして、取付具全体の部品コストを安価にすることができる。
【0034】
そして、部品点数が少なくなるとともに、従来の取付具で必要であった陶板取付け毎の金具調整が不要となるので、陶板37を容易に取り付けて行くことができ、作業性を高めることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1に係る外壁用化粧板の取付構造によれば、中空セメント板に固定したリベットの係合用フランジに留付金具を係合するとともに、留付金具の挿入間隙に差し込み金具の先端を挿入して外壁用化粧板の上下端を中空セメント板に固定するので、取付具の部品点数を少なくして、部品コストを安価にでき、しかも、外壁用化粧板毎の金具調整を不要にして、作業性を高めることができる。
請求項3に係る外壁用化粧板の取付構造によれば、外壁用化粧板裏面の上下二箇所に留付金具を固定し、中空セメント板に固定した一対のリベットに、上下一対の留付金具を係合するので、中空セメント板の目地で差し込み金具を露出させずに、外壁用化粧板を中空セメント板に固定することができる。
請求項5に係る外壁用化粧板の取付具によれば、リベット、留付金具、差し込み金具のみで外壁用化粧板を中空セメント板に取り付けでき、しかも、それぞれが単品部品であるので、部品点数を少なくし、部品コストを安価にできるとともに、煩雑な部品管理もなくなり、作業性を高めることができる。
更に、請求項6に係るリベットによれば、胴部の基端に固定用フランジと、係合用フランジとを設けたので、専用治具で脚部を抜き切ることにより、容易な作業で、係合用フランジを中空セメント板から突出させた状態で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陶板の取付構造を示す断面図である。
【図2】図1の取付構造のA−A矢視図である。
【図3】図1の取付構造に用いるリベットの側面図である。
【図4】図3のリベットを中空セメント板に固定した状態の側面図である。
【図5】図1の取付構造に用いる留付金具及び差し込み金具の斜視図である。
【図6】本発明に係る陶板の目地部における取付構造を示す断面図である。
【図7】従来の外壁用化粧板の取付構造を示す断面図である。
【図8】従来の外壁用化粧板の取付構造に用いる把持金具の斜視図である。
【符号の説明】
31…取付具、33…中空セメント板、33a…リベット穴、35…リベット、35a…胴部、35b…固定用フランジ、35c…係合用フランジ、35g…脚部、37…陶板(外壁用化粧板)、39…留付金具、39a…係合板、39c…挿入間隙、39e…挿入穴、39f…係合穴、41…差し込み金具
Claims (6)
- 外壁用化粧板を中空セメント板に固定する取り付け構造であって、
筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板に固定されるリベットと、
外壁用化粧板裏面の少なくとも上端に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とが接続して穿設してなる留付金具と、
外壁用化粧板裏面の下端に固定され、該留付金具の前記挿入間隙に進入する先端部を外壁用化粧板裏面下端から突出させる差し込み金具とを備え、
前記リベットの前記係合用フランジを前記挿入穴に挿入し、前記係合用フランジと前記固定用フランジとの間に前記挿入穴が配置された状態で、前記外壁用化粧板を下方に移動させて、前記挿入穴に接続された前記係合穴に前記リベットを嵌め込むことで、前記外壁用化粧板の上端を固定するとともに、前記留付金具の挿入間隙に差し込み金具の先端を挿入することで、前記外壁用化粧板の下端を前記中空セメント板に固定してなることを特徴とする外壁用化粧板の取付構造。 - 請求項1記載の外壁用化粧板の取付構造において、
前記中空セメント板と前記外壁用セメント板の間に、沈み止め材と当該中空セメント板に接着された弾性接着材とが配置されている
ことを特徴とする外壁用化粧板の取付構造。 - 外壁用化粧板を中空セメント板に固定する取り付け構造であって、
筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板の上下二箇所に固定されるリベットと、
外壁用化粧板裏面の上下二箇所に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とが接続して穿設してなる留付金具とを備え、
前記リベットの前記係合用フランジを前記挿入穴に挿入し、前記係合用フランジと前記固定用フランジとの間に前記挿入穴が配置された状態で、前記外壁用化粧板を下方に移動させて、前記挿入穴に接続された前記係合穴に前記リベットを嵌め込むことで、前記外壁用化粧板の上下端を固定してなることを特徴とする外壁用化粧板の取付構造。 - 請求項3記載の外壁用化粧板の取付構造において、
前記中空セメント板と前記外壁用セメント板の間に、沈み止め材と当該中空セメント板に接着された弾性接着材とが配置されている
ことを特徴とする外壁用化粧板の取付構造。 - 中空セメント板への外壁用化粧板の取付けに用いる取付具であって、
筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入した状態で、前記中空セメント板に固定されるリベットと、
外壁用化粧板裏面の少なくとも上端に固定され、当該外壁用化粧板裏面に対して挿入間隙を隔てて位置される係合板を備え、当該係合板に前記係合用フランジの挿入可能な挿入穴と、当該挿入穴の上方に配置され、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に嵌め込まれる当該係合用フランジよりも小さい径の係合穴とを接続して穿設して なる留付金具と、
外壁用化粧板裏面の下端に固定され、該留付金具の前記挿入間隙に進入する先端部を外壁用化粧板裏面下端から突出させる差し込み金具と
を具備したことを特徴とする外壁用化粧板の取付具。 - 中空セメント板に固定され、留付金具が固定された外壁用化粧板の取り付けに用いるリベットであって、
筒状胴部の基端に向かって固定用フランジと当該固定用フランジに平行な係合用フランジとが同軸上に順次並設されており、前記中空セメント板に穿設されたリベット穴に、前記筒状胴部の先端を前記固定用フランジが当接するまで挿入し、基端より突出した脚部を抜き切ることで、前記筒状胴部の先端を前記リベット穴の裏面側で半径方向外側に膨出させ、該膨出部と前記固定用フランジとで前記リベット穴周縁を挟持して前記中空セメント板に固定されるとともに、前記固定用フランジと前記係合用フランジとの間の溝部分に、前記留付金具に穿設された前記係合用フランジの径より小さい穴が嵌め込まれる
ことを特徴とするリベット。
Priority Applications (1)
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JP29658597A JP3958419B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29658597A JP3958419B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 外壁用化粧板の取付構造及びそれに用いる取付具並びにリベット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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