JP3956281B2 - メモリカード搭載式刺繍制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば刺繍布等の刺繍対象物に刺繍データに従って刺繍柄を作成する刺繍機の制御装置として好適に用いられるメモリカード搭載式刺繍制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、刺繍用ミシンとして知られる刺繍機には、上糸側のミシン針を上,下に往復動させるための主軸モータ、上糸(刺繍糸)の色替えを行う色替モータ、刺繍対象物(刺繍布)を保持した刺繍枠等の移動枠を刺繍機の基台上で前,後方向および左,右方向に枠移動させる枠移動モータ等の各種アクチュエータが搭載されている。
【0003】
そして、このような各種のアクチュエータを駆動制御して刺繍機を作動させるため、例えば刺繍機の基台等には刺繍制御装置が設けられている(例えば、特開平9−95855号公報等)。
【0004】
この種の従来技術による刺繍制御装置は、当該装置のケーシングとなるユニットボックスと、該ユニットボックス内に収納された複数の電子部品等からなる制御部および本体メモリ部等とにより構成され、前記ユニットボックスの前面側には、複数のキースイッチ等からなる操作部と、刺繍に必要な情報・データ等を画面表示する表示部とが設けられている。
【0005】
また、前記ユニットボックスには、フレキシブルディスク(以下、FDディスクという)等の記憶媒体が抜き差しされるスロットを有した補助メモリ部としてのディスク駆動装置が設けられ、該ディスク駆動装置は、FDディスク等の記憶媒体に予め格納された刺繍用のデータを読取ると共に、前記本体メモリ部のデータをFDディスクに書込むリードライト機能を有している。
【0006】
そして、このようなFDディスクには、例えば柄作成機等を用いて作成した刺繍柄データ等が更新可能に書込まれ、この状態でFDディスクを適宜に持ち運びすることにより、遠く離れた位置にある刺繍機にあっても、FDディスクを媒体とした刺繍柄データによる刺繍作業を行うことができる。
【0007】
また、このような刺繍制御装置には、例えばRS−232C端子等からなる回線接続部が設けられ、この回線接続部は、外部のサーバ(例えば、複数台の刺繍機を統括するコンピュータ)等の制御機器に対し通信回線を通じて接続されるものである。
【0008】
そして、各刺繍機毎に設けられる刺繍制御装置は、当該刺繍機の作業管理データ(例えば、運転作業者の登録・抹消履歴、休憩等による運転休止時間、枠交換履歴等)を回線接続部から通信回線を通じて外部のサーバにデータ転送する。これにより、サーバ側では、各刺繍機毎の作業管理データに従って刺繍作業を効率的に行うためのスケジュール管理等を統括的に行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、刺繍柄データの記憶媒体としてFDディスクを用いているため、格納可能なデータ容量が小さく、例えば1.4Mバイトを越える柄数の刺繍柄データは、1枚のFDディスクに格納することができない。また、FDディスクの場合は、データの読取り、書込み速度が遅く、大容量のデータを処理する上で、作業効率を低下させる原因になるという問題がある。
【0010】
特に、刺繍機にあっては、各針落ち点毎の相対位置データであるインクリメンタルデータ(以下、INCデータという)を、通常は刺繍柄データ(例えば、Uコード、Fコード、ELコードの3種類がある)として用いている。
【0011】
また、このようなINCデータに加えて、柄開始点を基準とした各針落ち点毎の絶対位置データであるアブソリュートデータ(以下、ABSデータ)を刺繍柄データとして追加することがある。そして、このようなABSデータを予め演算して格納しておき、ABSデータを参照しながら刺繍を進めることにより確実な刺繍を実現することができる。
【0012】
しかし、このようなABSデータをINCデータに追加した刺繍柄データは、1柄毎のデータ量が増加し、記憶媒体としてFDディスクを用いる限りは処理速度が遅く、格納可能な柄数も大きく制限されるという問題がある。
【0013】
また、刺繍機のシステムプログラム(刺繍機を作動する上での基本システムのプログラム)に障害が発生した場合、またはシステムプログラム自体をバージョンアップする場合等に、障害復旧作業またはシステム更新作業が必要となるが、このような作業をFDディスクを媒体として行うと、余分な労力と時間を費やし、作業性が非常に悪いという問題がある。
【0014】
また、従来技術による刺繍制御装置にあっては、作業管理データの転送処理、メンテナンス作業に伴った処理作業等を下記のように効率的に行うことができないという問題がある。
【0015】
即ち、刺繍機の作業管理データ等を通信回線を介してサーバ側に転送するような場合に、回線が混み合っている等の理由で不通状態になると、データ転送が行えなくなり、待機状態でデータ量が増大したときには、刺繍作業に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0016】
また、刺繍機の保守、点検等のメンテナンスを行うときには、当該刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である機械条件、および当該刺繍機に固有の機械的機能を設定するセットアップ条件等を本体メモリ部から一時的に待避させておき、メンテナンス作業の終了後には本体メモリ部に手作業等で再書込みする必要があり、作業性が悪いという問題がある。
【0017】
さらに、刺繍機の運転に伴った各種の実行データについても、例えば刺繍機の稼働中に原因不明のトラブル等が発生した場合には、このときの実行データを吸上げて(読取って)解析し、トラブル発生の原因を究明する必要があり、このような作業も効率的に行うことができないという問題がある。
【0018】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、大容量で処理速度の速いメモリカードを記憶媒体として用いることにより、格納可能な刺繍柄データの柄数を増加でき、刺繍機に要求される各種のデータ処理作業を効率的に行うことができるようにしたメモリカード搭載式刺繍制御装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明によるメモリカード搭載式刺繍制御装置は、刺繍機のアクチュエータを駆動制御する制御部と、前記刺繍機の制御に必要な各種データを格納する本体メモリ部と、前記刺繍機の外部に位置する制御機器に対し通信回線を通じて接続される回線接続部と、メモリカードが抜き差しされるスロットを有し、該メモリカードに格納された刺繍用のデータを読取ると共に、前記本体メモリ部のデータをメモリカードに書込むリードライト機能を有したメモリカード部とから構成されるものである。
【0020】
そして、請求項1の発明によると、前記メモリカード部は、互いに異なる刺繍柄の運針データ等からなる複数種類の刺繍柄データを前記メモリカードに格納する柄データ格納手段と、前記刺繍機を作動する上での基本システムとなるシステムプログラムを前記メモリカードに格納するプログラム格納手段と、前記刺繍機による作業を管理する上で必要となる作業管理データを前記外部の制御機器に通信回線を介して出力するため前記作業管理データを一時的に前記メモリカードに格納する管理データ保存手段とを備えてなる構成としている。
【0021】
このように構成することにより、メモリカード部において、柄データ格納手段、プログラム格納手段および管理データ保存手段を実現でき、柄データ格納手段ではメモリカードを記憶媒体として多量の刺繍柄データを読取ったり、書込んだりしてデータの処理量を増やすことができる。また、プログラム格納手段では、大容量のデータとなる刺繍機のシステムプログラムをメモリカードにより格納して処理することができる。さらに、管理データ保存手段にあっては、前記刺繍機の作業管理データを一時的にメモリカードに格納処理し、この作業管理データを外部の制御機器に対する通信回線の接続時等に一括して転送することができる。
【0022】
また、請求項2の発明によると、メモリカード部は、刺繍機の機能に付随する条件設定を行う機械条件と前記刺繍機に固有な基本条件の設定を行うセットアップ条件とを、一時的にメモリカードに保存する刺繍機条件保存手段を備えてなる構成としている。
【0023】
これにより、メモリカード部の刺繍機条件保存手段は、例えば刺繍機の保守、点検等のメンテナンスを行うときに、当該刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である機械条件、および当該刺繍機に固有の機械的機能を設定するセットアップ条件等を本体メモリ部からメモリカードに一時的に待避させて書込むことができ、メンテナンス作業の終了後には前記メモリカードから本体メモリ部に読取って再格納することができる。
【0024】
また、請求項3の発明によると、メモリカード部は、刺繍機の運転に伴う各種の実行データをメモリカードに格納する実行データ格納手段を備えてなる構成としている。
【0025】
これにより、メモリカード部の実行データ格納手段は、例えば刺繍機の稼働中に原因不明のトラブル等が発生した場合に、このときの刺繍運転に伴った実行データを本体メモリ部からメモリカードに吸上げるように迅速に書込み処理することができる。そして、メモリカードに吸上げた実行データをオフラインで解析することにより、トラブル発生の原因等を短時間で究明することができる。
【0026】
さらに、請求項4の発明によると、メモリカードは、刺繍柄データ、システムプログラム、作業管理データ、機械条件、セットアップ条件、実行データのうち少なくともいずれか一つを更新可能に記憶する構成としている。
【0027】
これにより、例えば前述したINCデータとABSデータを含む刺繍柄データを1枚のメモリカードに大容量で格納でき、処理速度も速くすることができる。また、刺繍機のシステムプログラムについても1枚のメモリカードに大きな容量をもって迅速に格納処理することができる。また、刺繍機の作業管理データも1枚のメモリカードに大容量をもって迅速に格納処理することができる。
【0028】
一方、メンテナンス作業を行うときには、刺繍機の機械条件およびセットアップ条件を1枚のメモリカードに大きな容量をもって迅速に格納処理することができる。また、刺繍の実行に伴う実行データについても1枚のメモリカードに大容量で迅速に格納処理することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるメモリカード搭載式刺繍制御装置を、多頭式の刺繍ミシンである刺繍機に適用した場合を例に挙げ、添付の図1ないし図10に従って詳細に説明する。
【0030】
図中、1は刺繍機の基台を示し、該基台1上には左,右に離間して側枠2,3が立設され、該左,右の側枠2,3間には、後述の各ヘッド部5を支持するための支持フレーム4が左,右方向(水平)に延びて配設されている。
【0031】
5,5,…は支持フレーム4の前部側に設けられたミシンのヘッド部で、これらのヘッド部5は、支持フレーム4と一体のヘッド本体(図示せず)に対し左,右(図1中の矢示A,B方向)に移動可能となった針棒ケース6と、該針棒ケース6の上側に設けられ、後述の色替機構15により針棒ケース6と一体に左,右方向に移動される糸調子台7等とにより構成されている。
【0032】
8,8,…は針棒ケース6に設けられた複数本のミシン針で、これらのミシン針8は、各ヘッド部5に設けられた針棒駆動部(図示せず)により後述する主軸モータ11の回転に従って上,下に駆動されるものである。
【0033】
この場合、各ミシン針8のうちいずれか1本のミシン針8は、後述の色替機構15により選択され、選択されたミシン針8のみが上,下に往復動される。そして、非選択となった残余のミシン針8は、図1に示す如く上死点位置に留まり、色替機構15で選択されるまでは上死点位置に保持されるものである。
【0034】
9はヘッド部5の下側に位置して刺繍機の基台1上に配置された刺繍枠等の移動枠で、該移動枠9は刺繍布(図示せず)等を展張状態で保持し、この刺繍布と共に基台1上を左,右方向(X軸方向)と前,後方向(Y軸方向)とに水平方向に枠移動されるものである。
【0035】
そして、このように移動枠9が枠移動されるときには、これにほぼ連動してヘッド部5側のミシン針8が上,下に運針されることにより、刺繍布には刺繍データに対応した刺繍柄が実現されるものである。
【0036】
また、図1に示す如く移動枠9の下側には、基台1との間に位置して下糸用の回転釜10,10,…が設けられ、これらの回転釜10内にはそれぞれ下糸ボビン(図示せず)等が着脱可能に装着されている。
【0037】
11は刺繍機の駆動源となる主軸モータで、該主軸モータ11は、図4に示すようにヘッド部5の針棒駆動部を駆動することにより、後述の色替機構15で選択されたミシン針8を上,下に往復動させるものである。
【0038】
12,13は移動枠9の枠移動機構を構成するX軸モータ,Y軸モータで、X軸モータ12は、図4に示す如く移動枠9をX軸方向に枠移動させる。また、Y軸モータ13は、移動枠9をY方向に枠移動させるものである。
【0039】
14は主軸モータ11、X軸モータ12およびY軸モータ13等のアクチュエータを駆動する駆動部で、該駆動部14は、例えばパワートランジスタ等のドライバ回路からなり、後述する制御装置21の出力制御部41から出力される制御信号に従って主軸モータ11、X軸モータ12およびY軸モータ13等に駆動電流を給電するものである。
【0040】
15は図4に示す如くバッファ回路16を介して制御装置21に接続された色替機構で、該色替機構15は、例えば上糸(刺繍糸)の色替えを行うときに、図1に示す針棒ケース6と糸調子台7とを矢示A,B(左,右)方向に移動させ、ミシン針8のいずれかを選択することにより、色替え作業を行うものである。
【0041】
17は図4に示す如くバッファ回路16を介して制御装置21に接続された糸切り機構で、該糸切り機構17は、例えば上糸の色替え等を行うときに、これに先立って使用中(これまでの刺繍に使っていた)の上糸を切断し、これによって色替え後の刺繍作業を円滑に行わしめるものである。
【0042】
18は刺繍機のヘッド部5等に設けられる各種のソレノイドで、これらのソレノイド18は、例えば各ヘッド部5毎にそれぞれ設けられたジャンプソレノイド等を含み、このジャンプソレノイドは、色替機構15による上糸の色替え時、または刺繍途中でX,Y方向の枠移動量が一定の移動量(例えば、12.7mm)を越えるとき等に、前記ヘッド部5の針棒駆動部とミシン針8側との係合を一時的に解除させ、このときにミシン針8を基台1の上方で一時的に運針停止状態に保持するものである。
【0043】
そして、これらのソレノイド18も制御装置21からバッファ回路16を介して出力される制御信号により作動される。また、これらのソレノイド18は、前述した色替機構15、糸切り機構17、主軸モータ11、X軸モータ12およびY軸モータ13等と共に刺繍機のアクチュエータを構成するものである。
【0044】
19は刺繍機に設けられる各種のセンサを示し、これらのセンサ19は、例えば糸切れセンサ、移動枠9の原点位置センサ等を含んで構成され、それぞれの検出信号をバッファ回路16を介して制御装置21に出力するものである。
【0045】
21は本実施の形態で採用したメモリカード搭載式刺繍制御装置(以下、制御装置21という)で、該制御装置21は、図1ないし図3に示すように基台1上で側枠3側に取付けられたユニットボックス22を有し、このユニットボックス22の前面側には、液晶ディスプレイ等からなる表示器23と、該表示器23の下側に位置する操作ボード24とが設けられている。
【0046】
また、ユニットボックス22内には、後述のCPU35、記憶部36〜39、回線接続部40およびメモリカードコントロール部45等が図4に示す如く収納されている。なお、表示器23は、刺繍作業に必要な柄情報、刺繍機の運転状態、操作ボード24側での操作内容等を表示するものである。
【0047】
ここで、制御装置21の操作ボード24には、例えば図2に示す如くA,B,C,D,Eとして5個列設され、所謂対話キーを構成する選択スイッチとしてのアイコンキー25と、該アイコンキー25によるメニュー表示等を切り替えるメニューキー26と、表示器23の表示を基本画面と拡張画面とに切り替えるページキー27と、アイコンキー25の下側に位置するオリジンキー28およびジョグキー29と、刺繍機の起動、停止を行うスタートキー30、ストップキー31と、ドライブキー32等とが設けられている。
【0048】
そして、このドライブキー32は、刺繍機を運転状態と運転準備状態とに切り替えるために押圧操作されるものである。また、オリジンキー28は、オペレータの手動操作に応じて移動枠9を原点位置に戻したり、最後の刺繍位置に戻したりする操作等を行うものである。
【0049】
また、ジョグキー29は、例えば運転準備状態でオペレータがいずれかのキーを手動操作することにより、刺繍柄の選択やパラメータの設定(選択)等を行う機能を有している。また、運転状態(運転操作時)にあっては、オペレータがジョグキー29のいずれかのキーを手動操作することにより、図4に示すX軸モータ12、Y軸モータ13を作動させ、移動枠9をX軸方向、Y軸方向にその操作時間に応じた移動量だけ移動させるものである。
【0050】
33はユニットボックス22の右側面等に設けられたスロット、34は該スロット33内に抜き差しされるメモリカードで、該メモリカード34は、例えばコンパクトフラッシュ(サンディスク コーポレイションの登録商標)と呼ばれる小型のカード状記憶媒体が用いられ、従来技術で述べたFDディスク等に比較して、例えば300倍以上の記憶容量を有し、書込み速度等も100倍以上に速い機能を有しているものである。
【0051】
そして、メモリカード34は、ユニットボックス22のスロット33内に装着された状態で、図4に示す後述のメモリカードコントロール部45と共にメモリカード部を構成するものである。このメモリカード部は、後述の刺繍柄データ、システムプログラム、作業管理データ、機械条件MC、セットアップ条件MSU、実行データ等をメモリカード34に書込んだり、逆にこれらのデータをメモリカード34から後述の記憶部36〜39等に放出するためデータの読出し等を行うものである。
【0052】
35はユニットボックス22内に基板等を介して設けられた中央演算処理部(以下、CPU35という)で、該CPU35は、刺繍に必要な各種の演算制御処理等を行うものである。そして、CPU35は、後述の出力制御部41、入出力制御部42と共に制御部を構成し、刺繍機のアクチュエータ(例えば、主軸モータ11、X軸モータ12、Y軸モータ13、色替機構15、糸切り機構17および各種ソレノイド18等)を刺繍柄データ等に従って駆動制御するものである。
【0053】
36,37,38,39はユニットボックス22内に基板等を介して設けられた第1,第2,第3,第4の記憶部を示し、これらの記憶部36〜39は、例えばROM、RAM(フラッシュメモリを含む)またはハードディスク装置等からなり、本体メモリ部を構成している。
【0054】
そして、第1の記憶部36には、例えば刺繍機を作動する上での基本システムとなる刺繍機のシステムプログラムと、図5ないし図10に示すメモリカードを用いた制御処理用のプログラム等とが格納されている。
【0055】
また、第2の記憶部37には、刺繍機の運転に伴う各種の実行データ(例えば、糸切り、ジャンプ、色替え、空縫い、ステッチバック、補修縫い、枠交換等を実行したワークデータ)および作業管理データ(例えば、オペレータの登録・抹消、休憩等による運転休止情報、枠交換情報)等が更新可能に格納されるものである。
【0056】
なお、この作業管理データには、例えば生産情報と呼ばれる各刺繍柄(メモリー柄)毎の生産数、生産針数(生産数×総針数)、生産時間、糸切れ回数、糸切れステッチ、糸切れ頭数、糸切れ針番からなる複数の情報項目等も含まれ、これらの情報項目のうち、例えば各刺繍柄(メモリー柄)毎の柄番、柄名、生産針数および生産個数は、表示器23の画面上でも生産情報の一覧表として表示される。
【0057】
また、第3の記憶部38には、刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である刺繍機の機能に付随する各種条件の設定を行うための機械条件MCと、当該刺繍機に固有な基本条件(機械的機能)を設定するセットアップ条件MSUとが格納される。
【0058】
この場合の機械条件MCとは、例えばボーラを取付ける針番の設定、糸切り処理の設定、ジャンプ処理の設定、自動ステッチバックによる針数設定、補修縫いに伴う重ね縫いの針数設定、糸切れ検知回数の設定、枠移動範囲の設定等を含むものである。
【0059】
また、セットアップ条件MSUとは、例えば糸切り機構17の停止位置設定、糸切り機構17の動作変更設定、糸保持等のタイミング設定、色替機構15を停止させるときのタイミング設定、枠移動量に関連した設定、通信回線によるネットワーク機能の設定等を含むものである。
【0060】
さらに、第4の記憶部39には、例えば互いに異なる刺繍柄の運針データ等からなる複数種類の刺繍柄データ等が更新可能に記憶されるものである。そして、これらの刺繍柄データは、CPU35からのコマンド(命令)に従っていずれか1つの刺繍柄データが選択され、この選択された刺繍柄データに従って刺繍作業が実行される。
【0061】
40は制御装置21のユニットボックス22に設けられた回線接続部で、該回線接続部40は、例えばRS−232C端子等からなる通信回線用の入出力回路により構成されている。そして、回線接続部40は、通信回線(例えば、電話回線、LAN用の回線、無線による回線または光ファイバーによる回線)等を介して後述のサーバ47と接続されるものである。
【0062】
41はユニットボックス22内に基板等を介して設けられた出力制御部で、該出力制御部41は、図4に示す如く刺繍機本体側の駆動部14に制御信号を出力し、この制御信号に従って主軸モータ11、X軸モータ12およびY軸モータ13等の駆動制御を行うものである。
【0063】
42はユニットボックス22内に基板等を介して設けられた入出力制御部を示し、該入出力制御部42は、バッファ回路16を介して色替機構15、糸切り機構17、各種ソレノイド18および各種センサ19等に接続されている。
【0064】
そして、入出力制御部42は、各種センサ19からの検出信号をディジタル化してCPU35に入力すると共に、CPU35で演算処理された制御信号に従って色替機構15、糸切り機構17および各種ソレノイド18等を駆動制御するものである。
【0065】
43はパネルスイッチ44からの入力信号を制御する入力制御部で、該入力制御部43は、パネルスイッチ44(例えば、図2に示すアイコンキー25、メニューキー26、ページキー27、オリジンキー28、ジョグキー29、スタートキー30、ストップキー31およびドライブキー32等を含む)からの操作信号をディジタル化してCPU35で演算処理させるものである。
【0066】
45はユニットボックス22のスロット33、メモリカード34と共にメモリカード部を構成する入出力処理回路等のメモリカードコントロール部で、該メモリカードコントロール部45は、図2、図3に示すメモリカード34用のスロット33近傍に位置してユニットボックス22内の基板上等に設けられるものである。
【0067】
そして、メモリカードコントロール部45は、メモリカード34をスロット33内に装着した状態で、後述の如く刺繍柄データ、システムプログラム、作業管理データ、機械条件MC、セットアップ条件MSU、実行データ等をメモリカード34に書込む処理と、これらの各データをメモリカード34から読取る読出し処理等とを行うリードライト機能を有するものである。
【0068】
46は表示器23に対する表示制御を行う表示制御部で、該表示制御部46は、刺繍作業に必要な柄情報、刺繍機の運転状態、操作ボード24側で行った操作内容等を表示器23の画面上に表示させるものである。
【0069】
さらに、47は刺繍機の外部に配置される制御機器としてのサーバで、該サーバ47は、例えば複数台の刺繍機を統括するコンピュータ等により構成され、前述した通信回線を介して制御装置21の回線接続部40に接続される。そして、サーバ47は、回線接続部40からデータ転送された各刺繍機毎の作業管理データ等に従って刺繍作業を効率的に行うため、各刺繍機毎の運転スケジュールの管理等を統括的に行うものである。
【0070】
本実施の形態による刺繍機は上述の如き構成を有するもので、次に図5ないし図10を参照しつつ、制御装置21によるメモリカード34を用いた運転準備処理、システムプログラム処理、管理データの保存・転送処理およびメモリカード柄(メモリカード34の柄データ)による運転処理等について説明する。
【0071】
まず、刺繍機の運転準備処理を行う場合には、図5に示すステップ1で、ユニットボックス22のスロット33内に挿入すべきメモリカード34の選択を行う。そして、ステップ2では、メモリカード34の記憶領域に新しいフォルダを作成するか否かを判断する。
【0072】
そして、ステップ2で「YES」と判断したときには、ステップ3に移ってフォルダを新規作成すべく、図2中のアイコンキー25等を操作してフォルダの作成処理を実行する。また、ステップ2で「NO」と判断したときには、次なるステップ4に移ってメモリカード34内のフォルダ選択を行う。
【0073】
次に、ステップ5では刺繍機の保守、点検等のメンテンスを行う場合か否かを判断し、「NO」と判断するときにはステップ6に移って、例えば図4に示す第4の記憶部39内に格納されている刺繍柄データをメモリカード34内に書込むか否かを判定する。
【0074】
そして、ステップ6で「YES」と判定したときには、ステップ7に移って柄入力コードの選択処理を行う。この場合、刺繍柄データの入力コードとしては、例えばUコード、Fコード、ELコードの3種類がある。Uコードの場合は、特にコード選択を行う必要がないが、Fコード、ELコードの場合には、入力コードをそれぞれ指定する操作を行う。
【0075】
次に、ステップ8では入力対象の柄選択を行う。即ち、入力対象の刺繍柄データが、例えば図4に示す第4の記憶部39内に既に格納されている柄データであるか、またはサーバ47側から通信回線等を介して転送される柄データであるか等を、表示器23の画面上に一覧表示される複数の刺繍柄データから選択する。
【0076】
次に、ステップ9では選択した刺繍柄データの入力(書込み)を開始させるために、表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作する。これにより、ステップ10では前記刺繍柄データをメモリカード34に書込むための処理が、例えば図4に示すメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する刺繍柄の柄名、針数等が書込み情報として表示される。
【0077】
そして、次なるステップ11ではメモリカード34への書込み処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ10による処理を続行する。また、ステップ11で「YES」と判定したときには、ステップ12に移ってメモリカード34内に書込まれた刺繍柄データをフォルダ柄として表示器23に一覧表示させ、ステップ13でリターンする。
【0078】
この場合、記憶媒体として用いるメモリカード34は記憶容量が非常に大きいので、例えば各針落ち点毎の相対位置データであるインクリメンタルデータ(INCデータ)に加えて、柄開始点を基準とした各針落ち点毎の絶対位置データであるアブソリュートデータ(ABSデータ)もメモリカード34内に余裕をもって書込むことができる。
【0079】
そして、この場合の刺繍柄データは、運針データからなるINCデータばかりでなく、柄の名称、柄の形状を表す柄アイコン、柄情報、運転条件を付加したINCデータの形式でもよく、刺繍柄の開始点を基準としたABSデータの形式であっても、メモリカード34内に書込んだり、またメモリカード34から読出したりすることができ、メモリカード34を用いることによりデータ容量を増やし処理速度を速くできる利点がある。
【0080】
次に、ステップ6で「NO」と判定したときには、図6に示すステップ14に移り、メモリカード34内に書込まれた刺繍柄データを読出す場合であるか否かを判定する。そして、ステップ14で「YES」と判定したときには、ステップ15に移って柄データの放出先を、例えば図4に示す第4の記憶部39か、またはサーバ47側であるかとして選択する。
【0081】
次に、ステップ16では放出対象の刺繍柄データのコード選択を、前述したステップ7の処理とほぼ同様に行う。そして、ステップ17では放出対象の柄選択を、表示器23の画面上に表示されるフォルダ柄の一覧表に従って行う。
【0082】
次に、ステップ18では選択した刺繍柄データの読出し(放出)を開始させるために、表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作する。これにより、ステップ19では前記刺繍柄データをメモリカード34から読出しつつ、放出するための放出処理が図4に示すメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する刺繍柄の柄名、針数等が柄放出情報として表示される。
【0083】
そして、次なるステップ20ではメモリカード34からの放出処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ19による処理を続行する。また、ステップ20で「YES」と判定したときには、図5に示すステップ12に移って放出先に書込まれた刺繍柄データをフォルダ柄として表示器23に一覧表示させ、ステップ13でリターンする。
【0084】
また、図6に示すステップ14で「NO」と判定したときには、メモリカード34内に書込まれた刺繍柄データ等を消去する場合であるから、ステップ21に移って消去対象のフォルダをメモリカード34の記憶領域から選択する。次に、ステップ22ではメモリカード34のフォルダ内から消去対象の刺繍柄データを柄選択する。
【0085】
そして、ステップ23では選択した刺繍柄データの消去を開始させるために、表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作する。これにより、ステップ24では前記刺繍柄データをメモリカード34から消去するための処理がメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する刺繍柄の消去情報が表示される。
【0086】
そして、次なるステップ25ではメモリカード34からの柄消去が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ24による消去処理を続行する。また、ステップ25で「YES」と判定したときには、図5に示すステップ12に移って消去された刺繍柄データを確認するため、メモリカード34のフォルダ柄を表示器23に一覧表示させ、ステップ13でリターンする。
【0087】
次に、図5に示すステップ5で「YES」と判定したときには、刺繍機のメンテナンス等を行う場合であるから、図7に示すステップ26に移り、前述した機械条件MCとセットアップ条件MSUとの変更処理等を行う場合であるか否かを判断する。そして、ステップ26で「YES」と判断したときには、ステップ27に移って機械条件MCとセットアップ条件MSUをメモリカード34に書込むか否かを判定する。
【0088】
即ち、刺繍機の保守、点検等のメンテナンスを行うときには、当該刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である機械条件MCと、当該刺繍機に固有の機械的機能を設定するセットアップ条件MSUを、本体メモリ部(例えば、図4に示す第3の記憶部38)から一時的に待避させておき、メンテナンス作業の終了後には本体メモリ部に再書込みする必要がある。
【0089】
そして、ステップ27で「YES」と判定する場合には、メンテナンス作業等に先立って前述の機械条件MCおよびセットアップ条件MSUをメモリカード34に一時的に待避させる場合であるから、ステップ28に移ってメモリカード34のMC/MSUフォルダに対する機械条件MCおよびセットアップ条件MSUの書込み(待避)を開始させるため、図2に示す表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作する。
【0090】
これにより、ステップ29では機械条件MCおよびセットアップ条件MSUをメモリカード34に書込むための処理が、例えば図4に示すメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する処理の内容、これに付随した情報等が表示される。
【0091】
そして、次なるステップ30ではメモリカード34への書込み処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ29による処理を続行する。また、ステップ30で「YES」と判定したときには、ステップ31に移って制御装置21のメンテナンス作業を行う。
【0092】
このメンテナンス作業とは、具体的には制御装置21内の本体メモリ部(例えば、図4に示す第3の記憶部38)の基板点検、基板の交換作業等を行うものである。そして、その後はステップ32に移ってリターンし、例えば後述の図8に示すシステムプログラムに関する処理等が行われることになる。
【0093】
また、ステップ27で「NO」と判定するときには、例えば前述のメンテナンス作業(ハードウエア上でのメンテナンス)が終わり、メモリカード34に一時的に待避させた機械条件MCおよびセットアップ条件MSUを、本体メモリ部(第3の記憶部38)に戻す場合であるから、ステップ33に移って図2に示す表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作し、メモリカード34からの機械条件MCおよびセットアップ条件MSUの読出しを開始させる。
【0094】
これにより、ステップ34では機械条件MCおよびセットアップ条件MSUをメモリカード34から本体メモリ部側に放出するための処理が、例えば図4に示すメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する処理の内容、これに付随した情報等が表示される。
【0095】
そして、次なるステップ35では機械条件MCおよびセットアップ条件MSUの放出処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ34による処理を続行する。また、ステップ35で「YES」と判定したときには、ステップ32に移ってリターンする。
【0096】
一方、上述したステップ26で「NO」と判定したときには、例えば刺繍機の稼働中に原因不明のトラブル等が発生した場合等に該当し、このような場合には刺繍機の実行データ、具体的には刺繍作業に伴う糸切り、ジャンプ、色替え等の実行データを、本体メモリ部(例えば、図4に示す第2の記憶部37)から一旦吸上げて(読取って)解析し、トラブル発生の原因を究明する必要がある。
【0097】
そこで、ステップ36では図2に示す表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作し、本体メモリ部の実行データをメモリカード34に書込む処理を開始させる。これにより、ステップ37では実行データをメモリカード34に吸上げて書込むための処理が、例えば図4中のメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する処理の内容、これに付随した情報等が表示される。
【0098】
そして、次なるステップ38では実行データの吸上げ処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ37による処理を続行する。また、ステップ38で「YES」と判定したときには、ステップ39に移ってメモリカード34に書込まれた実行データの解析作業をオフラインにて行う。
【0099】
この場合、実行データの解析結果に従って、例えばシステムプログラムの更新作業等を後述のシステムプログラムの処理等において行うものである。そして、ステップ39の処理後はステップ32に移ってリターンし、例えば図8に示すシステムプログラムに関する処理等が行われることになる。
【0100】
次に、図8に示すシステムプログラムの更新・復旧処理について説明すると、まず、ステップ41では制御装置21の電源をOFFするために図2に示すストップキー31を押下し、ステップ42では制御装置21のスロット33にメモリカード34を装着する。この場合のメモリカード34は、システムプログラム専用のカードを用いる。
【0101】
次に、ステップ43では電源投入動作を図2に示すスタートキー30により行うが、このときにはアイコンキー25のうち予め決められたアイコンキーを操作しながら電源投入操作を行う。これにより、システムプログラムの更新・復旧処理が可能な状態が実現される。
【0102】
即ち、刺繍機のシステムプログラムに障害が発生した場合、またはシステムプログラム自体をバージョンアップする場合等には、障害復旧作業またはシステム更新作業が必要となる。
【0103】
そこで、このようなシステムプログラムの処理作業をメモリカード34を媒介して行うために、ステップ44ではシステムプログラムをメモリカード34に書込むか否かを判定し、「YES」と判定したときには、ステップ45に移ってシステムプログラムの吸上げ開始を、アイコンキー25の操作により指示する。
【0104】
これにより、ステップ46ではシステムプログラムをメモリカード34に吸上げて書込むための処理が、例えば図4中のメモリカードコントロール部45等により実行される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する処理の内容、これに付随した情報等が表示される。
【0105】
そして、次なるステップ47ではシステムプログラムの吸上げ処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ46による処理を続行する。また、ステップ47で「YES」と判定したときには、ステップ48に移ってリターンする。
【0106】
また、前記ステップ44で「NO」と判定したときには、システムプログラムの更新・復旧等の処理が完了した新しいシステムプログラムをメモリカード34から本体メモリ部(例えば、図4に示す第1の記憶部36)に放出する場合に相当する。
【0107】
そこで、この場合にはステップ49に移って、刺繍機の型式に合致するシステムプログラム(更新・復旧後の新しいシステムプログラム)をメモリカード34から読出す処理を開始する。そして、ステップ50では該当するシステムプログラムがメモリカード34から本体メモリ部(図4中の第1の記憶部36)に放出される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する処理の内容、これに付随した情報等が表示される。
【0108】
そして、次なるステップ51ではシステムプログラムの放出処理が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ50による処理を続行する。また、ステップ51で「YES」と判定したときには、システムプログラムの更新・復旧作業が完了したとしてステップ48でリターンする。
【0109】
一方、刺繍機の作業管理データ等を通信回線を介してサーバ側に転送するような場合に、回線側が混み合っている等の理由で不通状態になると、データ転送が行えなくなり、待機状態でデータ量が増大すると、刺繍作業に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0110】
そこで、このような場合には、図9に示す管理データの保存・転送処理を行うものである。この場合、まず、ステップ61で接続対象のネットワークを選択する。このときに、表示器23の画面上にはネットワーク(通信対象)により接続される相手側のサーバ47等が表示されるので、オペレータはアイコンキー25を操作して選択作業を行えばよい。
【0111】
そして、ステップ62では送信すべき作業管理データ(例えば、オペレータの登録・抹消、休憩等による運転休止情報、枠交換情報等)を、表示器23の画面上に表示される一覧表からオペレータがアイコンキー25を操作して選択する。
【0112】
そして、ステップ63でネットワークが通信可能な状態か否かを判定し、「YES」と判定したときにはステップ64に移って作業管理データを転送する処理を行い、その後はステップ71に移ってリターンすればよい。
【0113】
しかし、通信回線が混合っているような場合、または回線が不通になっている場合等には、ステップ63で「NO」と判定され、作業管理データの転送ができない状態が存在する。
【0114】
そこで、この場合にはステップ65に移り、メモリカード34にこの間の作業管理データを一時的に保存するため、メモリカード34内のフォルダが自動選択される。そして、ステップ66では選択された作業管理データが、メモリカード34の所定フォルダ内に自動的に一時保存する。
【0115】
次に、ステップ67では、前記通信回線が復旧したか否かを判定し、「NO」と判定する間は、次なるステップ68に移って回線接続部40側でサーバ47等の定時呼出しを実行させる。
【0116】
そして、ステップ68でも「NO」と判定される間は、回線の復旧を待つためにステップ67,68の処理を続行する。しかし、ステップ67,68のいずれかで「YES」と判定したときには、通信可能な状態に復旧した場合であるから、ステップ69に移ってメモリカード34内の作業管理データを読出しつつ、これを回線接続部40からサーバ47側へとデータ送出する。
【0117】
そして、データの送出後はステップ70に移ってメモリカード34内の作業管理データ(前記ステップ66で一時保存されたデータ)を、該当するフォルダから消去する。そして、その後は作業管理データをサーバ47側に転送できているので、ステップ71でリターンする。
【0118】
これにより、回線側が混み合っている等の理由でネットワークが不通状態になっても、この待機状態の間に本体メモリ部(例えば、図4に示す第2の記憶部37)側に多量のデータが蓄積されてしまうのを、メモリカード34を用いることにより良好に回避することができ、刺繍作業に悪影響を及ぼす等の問題を解消できるものである。
【0119】
次に、図10を参照して、メモリカード34内に書込まれた刺繍柄データに従って刺繍機による運転制御処理を行う場合を説明する。
【0120】
まず、ステップ81では刺繍対象の柄が格納されたメモリカード34を選択し、ユニットボックス22のスロット33内に選択したメモリカード34を装着する。次に、ステップ82ではメモリカード34のフォルダから目的とする刺繍柄データを選択する。この場合もステップ82の柄選択は、表示器23の画面上に表示されるフォルダ柄の一覧表に従って選択操作するものである。
【0121】
次に、ステップ83では選択した刺繍柄データをメモリカード34から読出すために、該当する「メモリカード運転」の運転モードをアイコンキー25の操作等により選択する。そして、ステップ84では刺繍スタートを指令するため、表示器23のメニューアイコン表示等を見ながら対話形式でアイコンキー25等を操作する。
【0122】
これにより、ステップ85では刺繍機の稼働による刺繍制御処理が実行され、メモリカード34内に格納された刺繍柄データによる「メモリカード運転」が連続的に実施される。また、このときには表示器23の画面上に、該当する刺繍柄の柄名、針数等が柄情報として表示される。
【0123】
そして、次なるステップ86では刺繍作業が終了したか否かを判定し、「NO」と判定する間はステップ85による処理を続行する。また、ステップ86で「YES」と判定したときには、刺繍作業が完了した場合であるので、ステップ87に移ってリターンする。
【0124】
かくして、本実施の形態によれば、図5に示す運転準備処理およびメモリカード34に対する柄データの格納処理、図6に示すメモリカード34を用いた柄データの放出および消去処理、図7に示すメモリカード34を用いた機械条件MCおよびセットアップ条件MSUの保存・放出処理および実行データの書込み処理等を、制御装置21のアイコンキー25等の操作で簡単に行うことができる。
【0125】
また、図8に示すメモリカード34を用いたシステムプログラムの格納および放出処理、図9に示すメモリカード34を用いた作業管理データの保存および転送処理、または図10に示すメモリカード34からの柄データによる刺繍運転処理等も、簡単な操作のみで実現することができる。
【0126】
また、メモリカード34を用いることにより、メモリカード34内のフォルダを、例えばUコードのINCデータをINCフォルダに30柄以上、ABSデータをABSフォルダに10柄以上とか、またネットワーク(通信回線)を用いてメモリカード34に書込んだ刺繍柄データを、例えばNETフォルダ等として10柄以上のように、1枚のメモリカード34内にそれぞれ拡張子(識別子)等を付して格納することができる。
【0127】
さらに、例えばUコード、Fコード、ELコードの3種類のコードがある刺繍柄データに対しても、それぞれのフォーマット形式を適宜に変換してメモリカード34内に書込むことが可能であり、逆にメモリカード34から本体メモリ部(図4に示す第4の記憶部39等)にフォーマット形式を適宜に変換してインストールすることもできる。
【0128】
従って、本実施の形態によれば、大容量で処理速度の速いメモリカード34等のメモリカードを記憶媒体として用いることにより、格納可能な刺繍柄データの柄数を増加でき、刺繍機に要求される各種のデータ処理作業を効率的に行うことができる。
【0129】
そして、メモリカード34内には、各針落ち点毎の相対位置データであるINCデータに加えて、柄開始点を基準とした各針落ち点毎の絶対位置データであるABSデータを刺繍柄データとして追加して格納でき、刺繍作業の途中で針落ち点の位置が微妙にずれたり、刺繍柄の拡大、縮小、変更時等の柄変更作業に支障が生じたりする等の問題を解消することができる。
【0130】
また、刺繍機のシステムプログラムに障害が発生した場合、またはシステムプログラム自体をバージョンアップする場合等にも、障害復旧作業またはシステム更新作業をメモリカード34を用いることによって短時間で効率的に行うことができ、オペレータの負担を大幅に軽減できる。
【0131】
また、刺繍機の作業管理データ等を通信回線を介してサーバ側に転送するような場合に、回線が混み合っている等の理由で不通状態になった場合でも、作業管理データを一時的にメモリカード34に保存することができ、本体メモリ部側に待機状態で多量のデータが蓄積されるの防ぐことができ、これによって、刺繍作業に悪影響を及ぼす等の問題を解消することができる。
【0132】
一方、刺繍機の保守、点検等のメンテナンスを行うときには、当該刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である機械条件MC、および当該刺繍機に固有の機械的機能を設定するセットアップ条件MSU等を本体メモリ部からメモリカード34に一時的に待避させ、メンテナンス作業の終了後には本体メモリ部に再書込みすることができ、このような作業をメモリカード34を用いることにより短時間で効率的に行うことができる。
【0133】
さらに、刺繍機の運転に伴った実行データについても、例えば刺繍機の稼働中に原因不明のトラブル等が発生した場合には、このときの実行データをメモリカード34に吸上げて(読取って)解析でき、トラブル発生の原因を迅速に解明することができると共に、商品価値を確実に高めることができ、製品の信頼性を向上することができる。
【0134】
なお、前記実施の形態では、図5に示すプログラムのうちステップ6〜12の処理が、本発明を特定する事項である柄データ格納手段の具体例を示し、図7に示すステップ27〜30の処理が刺繍機条件保存手段の具体例を示している。
【0135】
また、図7に示すステップ36〜38の処理は、実行データ格納手段の具体例を示している。さらに、図8に示すステップ41〜47の処理がプログラム格納手段の具体例を示し、図9に示すステップ65,66の処理が管理データ保存手段の具体例を示している。
【0136】
また、前記実施の形態では、例えばコンパクトフラッシュと呼ばれるメモリカード34を用いた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばメモリースティック(ソニー株式会社の登録商標)、SDメモリカード、マルチメディアカード、スマートメディア(株式会社東芝の登録商標)等と呼ばれるメモリカードを用いてよいものである。
【0137】
さらに、前記実施の形態では、ヘッド部5の頭数が3頭で、各ヘッド部5毎に9本のミシン針8を設ける構成とした刺繍機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば1頭、2頭または4頭以上の刺繍機に適用してもよく、各ヘッド部5に設けるミシン針8の本数も適宜に変更してもよいものである。
【0138】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、メモリカード部は、柄データ格納手段、プログラム格納手段および管理データ保存手段を備える構成としているので、前記柄データ格納手段ではメモリカードを記憶媒体として多量の刺繍柄データを書込んだり、読取ったりしてデータの処理量を増やすことができる。また、プログラム格納手段では、大容量のデータとなる刺繍機のシステムプログラムをメモリカードにより格納して処理することができ、管理データ保存手段にあっては、前記刺繍機の作業管理データを一時的にメモリカードに格納処理し、この作業管理データを外部の制御機器に対する通信回線の接続等時に一括して転送することができる。従って、大容量で処理速度の速いメモリカードを記憶媒体として用いることにより、格納可能な刺繍柄データの柄数を増加できると共に、刺繍機の制御に要求される各種のデータ処理作業を短時間で効率的に行うことができる。
【0139】
また、請求項2に記載の発明によると、メモリカード部は刺繍機条件保存手段を備えているので、例えば刺繍機の保守、点検等のメンテナンスを行うときには、当該刺繍機の機械的特性に伴う各種の設定条件である機械条件、および当該刺繍機に固有の機械的機能を設定するセットアップ条件等を本体メモリ部からメモリカードに一時的に待避させ、メンテナンス作業の終了後には本体メモリ部に再書込みすることができ、このような作業をメモリカードを用いることにより短時間で効率的に行うことができる。
【0140】
また、請求項3に記載の発明によると、メモリカード部は実行データ格納手段を備えているので、例えば刺繍機の稼働中に原因不明のトラブル等が発生した場合には、このときの実行データをメモリカードに吸上げて(読取って)解析でき、トラブル発生の原因を迅速に解明することができると共に、刺繍機としての商品価値を高めることができ、製品の信頼性を向上することができる。
【0141】
さらに、請求項4に記載の発明によると、メモリカードは、刺繍柄データ、システムプログラム、作業管理データ、機械条件、セットアップ条件、実行データのうち少なくともいずれか一つを更新可能に記憶する構成としているので、例えばINCデータとABSデータを含む刺繍柄データを1枚のメモリカードに大容量で格納でき、処理速度も速くすることができる。また、刺繍機のシステムプログラムについても1枚のメモリカードに大きな容量をもって迅速に格納処理することができる。また、刺繍機の作業管理データも1枚のメモリカードに大容量をもって迅速に格納処理することができる。一方、メンテナンス作業を行うときには、刺繍機の機械条件およびセットアップ条件を1枚のメモリカードに大きな容量をもって迅速に格納処理することができる。また、刺繍の実行に伴う実行データについても1枚のメモリカードに大容量で迅速に格納処理し、運転上のトラブル発生原因を解明する作業等を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による制御装置を刺繍機と共に示す正面図である。
【図2】図1中の制御装置を拡大して示す正面図である。
【図3】図2に示す制御装置の側面図である。
【図4】図1に示す制御装置による刺繍機の制御ブロック図である。
【図5】図1中の制御装置による運転準備処理およびメモリカードに対する柄データの格納処理等を示す流れ図である。
【図6】図5に続く柄データの放出および消去処理を示す流れ図である。
【図7】図5に続く機械条件およびセットアップ条件の保存・放出処理および実行データの書込み処理を示す流れ図である。
【図8】図1中の制御装置によるシステムプログラムの更新・復旧処理等を示す流れ図である。
【図9】図1中の制御装置による管理データの保存および転送処理を示す流れ図である。
【図10】メモリカードからの柄データによる刺繍運転処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 刺繍機の基台
2,3 側枠
4 支持フレーム
5 ヘッド部
6 針棒ケース
7 糸調子台
8 ミシン針
9 移動枠
10 回転釜
11 主軸モータ(アクチュエータ)
12 X軸モータ(アクチュエータ)
13 Y軸モータ(アクチュエータ)
21 制御装置(メモリカード搭載式刺繍制御装置)
22 ユニットボックス
23 表示器
24 操作ボード
25 アイコンキー
28 オリジンキー
29 ジョグキー
30 スタートキー
31 ストップキー
33 スロット
34 メモリカード
35 CPU(制御部)
36,37,38,39 記憶部(本体メモリ部)
40 回線接続部
45 メモリカードコントロール部(メモリカード部)
47 サーバ(外部の制御機器)
MC 機械条件
MSU セットアップ条件

Claims (4)

  1. 刺繍機のアクチュエータを駆動制御する制御部と、
    前記刺繍機の制御に必要な各種データを格納する本体メモリ部と、
    前記刺繍機の外部に位置する制御機器に対し通信回線を通じて接続される回線接続部と、
    メモリカードが抜き差しされるスロットを有し、該メモリカードに格納された刺繍用のデータを読取ると共に、前記本体メモリ部のデータをメモリカードに書込むリードライト機能を有したメモリカード部とからなり、
    該メモリカード部は、互いに異なる刺繍柄の運針データ等からなる複数種類の刺繍柄データを前記メモリカードに格納する柄データ格納手段と、
    前記刺繍機を作動する上での基本システムとなるシステムプログラムを前記メモリカードに格納するプログラム格納手段と、
    前記刺繍機による作業を管理する上で必要となる作業管理データを前記外部の制御機器に通信回線を介して出力するため前記作業管理データを一時的に前記メモリカードに格納する管理データ保存手段とを備えてなるメモリカード搭載式刺繍制御装置。
  2. 前記メモリカード部は、前記刺繍機の機能に付随する条件設定を行う機械条件と前記刺繍機に固有な基本条件の設定を行うセットアップ条件とを、一時的に前記メモリカードに保存する刺繍機条件保存手段を備えてなる請求項1に記載のメモリカード搭載式刺繍制御装置。
  3. 前記メモリカード部は、前記刺繍機の運転に伴う各種の実行データを前記メモリカードに格納する実行データ格納手段を備えてなる請求項1または2に記載のメモリカード搭載式刺繍制御装置。
  4. 前記メモリカードは、前記刺繍柄データ、システムプログラム、作業管理データ、機械条件、セットアップ条件、実行データのうち少なくともいずれか一つを更新可能に記憶する構成としてなる請求項3に記載のメモリカード搭載式刺繍制御装置。
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