JP4920967B2 - ミシンの縫製記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンの主軸の回転速度の時間変化などのミシンの稼動状況を記録するミシンの縫製記録装置に関する。
従来より、ミシンの主軸の回転速度の時間変化などを記録し、その情報をグラフ表示するミシンの縫製記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、ミシンの縫製記録装置に表示されるグラフにより、管理者は作業者のミシンの稼働状況を把握することができ、当該作業者に対して所定の指導を行うことでミシンの稼働率の向上を図ることができる。
特公平3−10357号公報
しかしながら、従来のミシンの縫製記録装置は、記録されたデータを回転速度と時間のグラフとして単純に表示するものであり、ミシンの縫製過程における縫製開始時、ミシン停止時、糸切り時等の所定タイミングを基準としてグラフ表示することができなかった。このため、管理者にとっては、ミシンの稼動状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができないといった問題がある。
また、管理者が特定区間のデータの解析を行ったり、他のデータと比較する際に比較対照される部分をグラフ表示させる場合には、グラフの所望の箇所が表示されるように当該グラフの表示位置を調節する必要があった。また、グラフの表示位置の調節を簡便にする上でデータを記録する期間を限定するといったことも行われているが、その作業は煩雑となっている。
そこで、本発明の課題は、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができるミシンの縫製記録装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のミシンの縫製記録装置は、
ミシンの主軸モータの駆動に基づいて回転する主軸の回転速度を算出する回転速度算出手段と、
前記回転速度算出手段により算出された所定時間毎の前記回転速度に係る回転速度情報と、前記ミシンの稼動過程における、縫製開始時、前記主軸の回転が一旦停止したミシン停止時及び前記ミシン停止後に縫製が再開されたミシン起動時のうちの少なくとも何れか一の情報とを対応付けて記録する縫製記録データ記録手段と、
前記縫製記録データ記録手段に記録された前記回転速度情報を読み出して当該回転速度情報に基づいて、前記回転速度と前記ミシンの稼働時間とが対応付けられた稼働状況グラフを表示領域に表示する表示手段と、
前記縫製記録データ記録手段から読み出された前記回転速度情報と対応付けられた前記ミシンの稼動過程における、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの少なくとも何れか一の情報に基づいて、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として特定し、前記稼働状況グラフのうち、特定された前記基準時に対応する基準部分が前記表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うグラフ表示制御手段と、
を備えていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、グラフ表示制御手段により、縫製記録データ記録手段から読み出された回転速度情報と対応付けられたミシンの稼動過程における、縫製開始時、主軸の回転が一旦停止したミシン停止時及びミシン停止後に縫製が再開されたミシン起動時のうちの少なくとも何れか一の情報に基づいて、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として特定し、稼働状況グラフのうち、特定された基準時に対応する基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に表示させる制御が行われるので、所定の位置合わせ操作などを行うことなく、縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として、稼働状況グラフのうちの基準時に対応する基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に適正に表示することにより、容易に他のデータと比較検討でき、当該稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの縫製記録装置において、
操作に基づいて、前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替える表示部分切替指示を入力する操作入力手段と、
前記操作入力手段により入力された前記表示部分切替指示に基づいて、前記グラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて前記稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行う切替表示制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、切替表示制御手段によって、操作入力手段により入力された表示部分切替指示に基づいて、グラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて稼働状況グラフを表示手段に表示させる制御が行われるので、操作入力手段から表示部分切替指示が入力される毎に、稼働状況グラフのうちの表示領域内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えることができ、これにより、ミシンの稼働状況の把握をより容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記縫製記録データ記録手段は、前記回転速度情報を複数記録し、
前記縫製記録データ記録手段に記録された複数の前記回転速度情報に係る複数の稼働状況グラフのそれぞれの前記基準部分が前記表示領域内の前記所定の基準表示位置に表示されるように、各稼働状況グラフを重ねて前記表示手段に表示させる制御を行う複数グラフ表示制御手段を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、複数グラフ表示制御手段により、複数の回転速度情報に係る複数の稼働状況グラフのそれぞれの基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように、各稼働状況グラフを重ねて表示手段に表示させる制御が行われるので、複数の稼働状況グラフをそれぞれの基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように重ねて適正に表示することができ、ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記ミシンの稼動過程における糸切り時を記録する糸切り時記録手段と、
前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記糸切り時記録手段に記録された前記糸切り時を基準として、前記稼働状況グラフのうちの前記糸切り時に対応する基準部分が前記表示領域内に表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、グラフ表示制御手段により、ミシンの稼動過程における糸切り時を基準として、稼働状況グラフのうちの糸切り時に対応する基準部分が表示領域内に表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に表示させる制御が行われるので、所定の位置合わせ操作などを行うことなく、縫製開始時、ミシン停止時、ミシン起動時及び糸切り時のうちの何れか一の時を基準時として、稼働状況グラフのうちの基準時に対応する基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に適正に表示することができることとなり、当該稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記ミシンの稼動過程における糸切り時を複数記録する糸切り時記録手段と、
前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示された範囲における、前記糸切り時記録手段に記録された最前の前記糸切り時から最新の前記糸切り時までの糸切り区間内の前記ミシンの稼働率を算出する稼働率算出手段と、
前記回転速度算出手段により算出された前記回転速度に基づいて、前記糸切り区間内の前記主軸の平均回転速度を算出する平均回転速度算出手段と、を備え、
前記表示手段は、前記稼働率算出手段により算出された前記稼働率と前記平均回転速度算出手段により算出された前記平均回転速度を表示することを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、表示手段は、稼働状況グラフのうちの表示領域内に表示された範囲における最前の糸切り時から最新の糸切り時までの糸切り区間内のミシンの稼働率と糸切り区間内の主軸の平均回転速度を表示するので、稼動率及び平均回転速度を稼働状況グラフとともに表示することができることとなって、ミシンの稼働状況の分析をより容易に行うことができる。即ち、例えば、ミシンの稼動率が高くても平均回転速度が低い場合には、作業効率が悪いと判断することができるので、縫製作業状況の把握をより容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記縫製記録データ記録手段に記録された前記回転速度情報のうち、前記縫製開始時から前記糸切り時までの区間内の前記回転速度情報に係る区間情報を取得する区間情報取得手段と、
前記区間情報取得手段により取得された前記区間情報を記録する区間情報記録手段とを備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、区間情報取得手段により、縫製記録データ記録手段に記録された回転速度情報のうち、縫製開始時から糸切り時までの区間内の回転速度情報に係る区間情報が取得され、取得された区間情報を区間情報記録手段に記録することができるので、所望の区間の回転速度情報のみを抜き取って縫製記録データ記録手段とは異なる区間情報記録手段に記録することができ、区間情報記録手段の記録容量を節約することができる。
また、区間情報記録手段から所定の区間情報を読み出して表示手段に表示させる場合にあっては、所望の区間に係る回転速度情報のみを表示することができ、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記区間情報記録手段は、着脱自在に設けられた外部記録媒体であることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、区間情報記録手段は、着脱自在に設けられた外部記録媒体であるので、当該外部記録媒体に記録された所定の区間情報を他のミシンの縫製記録装置等で読み出して表示手段に区間情報に係る稼働状況グラフを表示することができ、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記区間情報取得手段により取得された前記区間情報を所定の通信方式により送信する区間情報送信手段を備え、
前記区間情報記録手段は、前記区間情報送信手段から送信された前記区間情報を受信する区間情報受信手段を有することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、区間情報送信手段により、区間情報取得手段により取得された区間情報が所定の通信方式により送信され、区間情報記録手段の区間情報受信手段により、区間情報送信手段から送信された区間情報が受信されるので、所定の通信方式により区間情報の送信又は受信を簡便に行うことができ、区間情報の取扱性をより向上させることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置において、
操作に基づいて、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの何れか一の時を前記基準時として設定する設定手段を備えることを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、設定手段により、操作に基づいて、縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として設定することができるので、設定された基準時に基づいて稼働状況グラフを表示手段に適正に表示することができることとなる。即ち、管理者の目的に応じて縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として設定することで、設定された基準時に基づいて所定の稼働状況グラフが表示されることとなり、これによって、ミシンの稼働状況の把握をより容易に行うことができる。具体的には、管理者にとっては、例えば、ミシンの縫製開始時を基準として稼働状況グラフを表示することにより、縫製開始からミシン停止までの縫製中のデータの比較検討が容易となり、また、ミシン停止時を基準として稼働状況グラフを表示することにより、ミシンが停止してから次に縫製が開始されるまでのミシン停止中の縫製準備作業中のデータの比較検討が容易となる。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記縫製開始時を記録する縫製開始時記録手段と、
前記ミシンの稼動過程における糸切り時を記録する糸切り時記録手段と、
前記縫製開始時記録手段に記録される前記縫製開始時に縫製が開始されてから行われる糸切り回数を設定する糸切り回数設定手段と、を備え、
前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記縫製開始時記録手段に記録された前記縫製開始時、及び前記糸切り時記録手段に記録された前記糸切り時を基準として、前記稼働状況グラフのうち、前記縫製開始時に縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでのグラフ表示部分が前記表示領域内の所定の時間範囲全体に亘って表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、グラフ表示制御手段によって、ミシンの縫製開始時及び糸切り時を基準として、稼働状況グラフのうち、縫製開始時に縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでのグラフ表示部分が表示領域内の所定の時間範囲全体に亘って表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に表示させる制御が行われるので、縫製作業において縫製開始から所定の糸切り終了までの稼動状況グラフを表示手段に適正に表示することができることとなり、当該稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記縫製開始時記録手段は、前記ミシンの縫製が開始される毎に前記縫製開始時を記録し、
前記縫製開始時記録手段に記録された複数の前記縫製開始時から前記グラフ表示制御手段による前記稼働状況グラフの表示制御の際に基準となる前記縫製開始時を指定する指定手段を備えることを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、指定手段によって、複数の縫製開始時からグラフ表示制御手段による稼働状況グラフの表示制御の際に基準となる縫製開始時が指定されるので、複数の縫製開始時から所定の縫製開始時を指定して、稼働状況グラフのうちの表示手段に表示されるグラフ表示部分の特定を簡便に、且つ、適正に行うことができる。
請求項12に記載の発明は、請求項10又は11に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記ミシンの新たな縫製の開始に基づいて、前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示された前記グラフ表示部分に替えて、前記新たな縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分を表示させる自動表示更新手段を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、請求項10又は11に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、自動表示更新手段によって、ミシンの新たな縫製の開始に基づいて、稼働状況グラフのうちの表示領域内に表示されたグラフ表示部分に替えて、新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分が表示されるので、新たな縫製を開始する毎に、表示手段の表示領域内に表示される稼働状況グラフを自動的に更新して表示することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項10又は11に記載のミシンの縫製記録装置において、
前記表示領域内に、前記稼働状況グラフのうち、先行して行われた縫製に係る先行グラフ表示部分と、前記ミシンの新たな縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分とを重ねて表示させる制御を行う重複表示制御手段を備え、
前記重複表示制御手段は、前記先行グラフ表示部分及び前記新たなグラフ表示部分の各々に係る前記ミシンの稼動時間のうちの長い方のグラフ表示部分が前記表示領域内の所定の時間範囲に亘って表示されるように、当該先行グラフ表示部分及び新たなグラフ表示部分を表示させることを特徴としている。
請求項13に記載の発明によれば、請求項10又は11に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、重複表示制御手段によって、表示領域内に、稼働状況グラフのうち、先行して行われた縫製に係るグラフ表示部分と、ミシンの新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分とを重ねて表示させる制御が行われるので、重ねて表示される稼働状況グラフに基づいてミシンの稼動状態の違いを容易に把握することができることとなって、当該ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。
また、先行グラフ表示部分及び新たなグラフ表示部分の各々に係るミシンの稼動時間のうちの長い方のグラフ表示部分が表示領域内の所定の時間範囲に亘って表示されるように、先行グラフ表示部分及び新たなグラフ表示部分が表示されるので、これらの稼働状況グラフの両方を表示領域内に適正に表示することができることとなって、ミシンの稼働状況の比較をより簡便に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、所定の位置合わせ操作などを行うことなく、縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として、稼働状況グラフのうちの基準時に対応する基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に適正に表示することにより、他のデータとの比較検討を容易に行うことができ、当該稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、表示部分切替指示が入力される毎に、稼働状況グラフのうちの表示領域内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えることができ、これにより、ミシンの稼働状況の把握をより容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、複数の稼働状況グラフのそれぞれの基準部分が表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように各稼働状況グラフを重ねて適正に表示することができ、ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、表示される稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、稼動率及び平均回転速度を稼働状況グラフとともに表示することができることとなって、ミシンの稼働状況の分析をより容易に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、所望の区間の回転速度情報のみを抜き取って縫製記録データ記録手段とは異なる区間情報記録手段に記録することができ、区間情報記録手段の記録容量を節約することができる。また、所望の区間に係る回転速度情報のみを表示することができ、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、外部記録媒体に記録された所定の区間情報を他のミシンの縫製記録装置等で読み出して表示手段に区間情報に係る稼働状況グラフを表示することができ、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、所定の通信方式により区間情報の送信又は受信を簡便に行うことができ、区間情報の取扱性をより向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、管理者の目的に応じて縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として設定することで、設定された基準時に基づいて所定の稼働状況グラフが表示されることとなり、これによって、ミシンの稼働状況の把握をより容易に行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、稼働状況グラフのうち、縫製開始時に縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでのグラフ表示部分が表示領域内の所定の時間範囲全体に亘って表示されるように当該稼働状況グラフを表示手段に表示させることができることとなり、当該稼働状況グラフに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、複数の縫製開始時から所定の縫製開始時を指定して、稼働状況グラフのうちの表示手段に表示されるグラフ表示部分の特定を簡便に、且つ、適正に行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、新たな縫製を開始する毎に、稼働状況グラフのうちの表示領域内に表示されたグラフ表示部分に替えて、新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分を表示領域内に表示するように、稼働状況グラフを自動的に更新することができる。
請求項13に記載の発明によれば、表示領域内に、稼働状況グラフのうち、先行して行われた縫製に係るグラフ表示部分と、ミシンの新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分とを重ねて表示させることができることとなって、これら稼働状況グラフに基づいてミシンの稼動状態の違いを容易に把握することができ、当該ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。
また、ミシンの稼動時間の長い方のグラフ表示部分が表示領域内の所定の時間範囲に亘って表示されるように先行グラフ表示部分及び新たなグラフ表示部分を表示領域内に適正に表示することができることとなって、これらの稼働状況グラフに基づいてミシンの稼働状況の比較をより簡便に行うことができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明に係るミシンの縫製記録装置の好適な一実施形態として例示するミシン本体と操作パネルの外観を示す正面図であり、図2は、操作パネルの外観を示す正面図である。また、図3は、ミシン本体と操作パネルの構成を示すブロック図であり、図4は、操作パネルに備わるSRAMに記録された縫製記録データのデータ構造の一例を模式的に示した図である。
本発明に係るミシンの縫製記録装置100は、ミシンの縫製動作中の主軸の回転速度の時間変化などを記録する縫製記録処理を実行するものであり、具体的には、図1に示すように、ミシン本体1と当該ミシン本体1に搭載される操作パネル2とから構成されている。
ミシン本体1は、電源スイッチ11のオンにより電力供給されることで駆動するミシンモータ(主軸モータ)12と、ミシンモータ12により回転駆動される主軸(図示略)と、主軸の回転駆動により上下動する針棒13と、針棒13に支持された縫い針14と、縫い針14の運針に応じて所定のピッチで布を送る布送り装置15と、操作によりミシンモータ12の駆動及び糸切り動作の実行を指示するペダル16と、当該ミシン本体1による縫製動作を制御する制御装置17が内蔵された制御ボックス171とを備えている。
ペダル16は、例えば、縫製開始や縫製終了の際等に、ユーザによる足踏み操作に基づいて制御装置17に所定の信号を出力するものであり、例えば、ユーザによる前踏み操作に基づいて起動信号を出力し、また、ユーザによる後踏み操作に基づいて糸切り指示信号を出力するようになっている。
制御装置17は、例えば、図3に示すように、ミシンの動作を制御するCPU(Central Processing Unit)17aと、各種機能や動作の実現に係る各種プログラムや制御データ等を記憶するROM(Read Only Memory)17bと、ROM17bから読み出されたプログラムやデータ等の格納領域や作業領域等を構成するRAM(Random Access Memory)17cとを備え、ミシンモータ12、ペダル16、上位置検知センサ18、各種センサ19、各種アクチュエータ20等が電気的に接続されて構成されている。
また、制御装置17は、インターフェース(I/F)17dを介して操作パネル2と接続され、この操作パネル2と各種情報を送受信可能に構成されている。
そして、制御装置17は、例えば縫製開始の際に、前踏み操作に基づいてペダル16から出力された起動信号が入力されると、ミシンモータ12の回転駆動を制御して縫製動作を実行させる。より具体的には、縫製動作の際に、制御装置17は、各種センサ19から出力され入力されたセンサ信号や操作パネル2で設定されたデータ等に基づいて、ミシンモータ12や各種アクチュエータ20の駆動を制御するようになっている。なお、制御装置17は、入力された起動信号をインターフェース17dを介して操作パネル2に出力するようになっている。
また、縫製終了の際に、制御装置17は、後踏み操作に基づいてペダル16から出力された糸切り指示信号が入力されると、糸切り装置(図示略)の駆動を制御して縫い糸の糸切り動作を実行させる。そして、制御装置17は、糸切り動作完了後に、糸切り情報をインターフェース17dを介して操作パネル2に出力するようになっている。
また、制御装置17は、例えば、縫製動作途中にてミシンモータ12の回転が一旦停止すると、停止状態信号をインターフェース17dを介して操作パネル2に送信するようになっている。
上位置検知センサ18は、例えば、縫製動作において縫い針14が上下動する際に当該縫い針14が針板(図示略)よりも上側に位置した状態となる上位置を検知するものであり、縫い針14の上位置を検知する毎に針上検知信号を制御装置17に対して出力するようになっている。
なお、針上検知信号は、制御装置17からインターフェース17dを介して操作パネル2に出力されるようになっている。
操作パネル2は、例えば、ミシン本体1の上部に搭載され(図1参照)、具体的には、図2及び図3に示すように、CPU21と、ROM22と、RAM23と、SRAM(Static RAM)24と、稼働状況グラフG等の各種情報を表示する表示器25と、各種処理の実行指示を入力するための複数の操作スイッチ26と、ミシンの稼動後にその稼動時間を計時するタイマ27とを備え、インターフェース28を介して制御装置17と接続されている。
CPU21は、当該操作パネル2を構成する各部を統括して制御するものであり、ROM22に記憶されている所定のプログラムを読み出してRAM23の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行し、必要に応じてその処理結果を表示器25に表示させる。
ROM22は、例えば、CPU21の制御下にて実行される各種プログラムを記憶するものであり、図示は省略するが、具体的には、回転速度算出プログラム、グラフ表示制御プログラム、切替表示制御プログラム、稼働率算出プログラム、平均回転速度算出プログラム、複数グラフ表示制御プログラム、区間情報取得プログラム等を記憶している。
回転速度算出プログラムは、CPU21に、回転速度算出手段として、ミシンモータ12の駆動に基づいて回転する主軸の回転速度を算出する処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。具体的には、CPU21による回転速度算出プログラムの実行に基づいて、縫製動作の進行に従って上位置検知センサ18から出力される針上検知信号のCPU21に対する入力間隔から主軸の回転速度(rpm/s)を算出するようになっている。
なお、算出された回転速度は、例えば、一定時間毎にSRAM24に格納されるようになっている。
グラフ表示制御プログラムは、CPU21に、グラフ表示制御手段として、ミシンの縫製開始時、主軸の回転が一旦停止したミシン停止時、ミシン停止後に縫製が再開された場合のミシン起動時及びミシンによる糸切り時のうちの何れか一の時を基準時として、稼働状況グラフGのうちの基準時に対応する基準部分が表示器25の表示領域25a内に表示されるように当該稼働状況グラフGを表示器25に表示させるグラフ表示処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、制御装置17から出力された停止状態信号がCPU21に入力されると、CPU21は、グラフ表示制御プログラムを実行して、SRAM24から縫製記録データDを読み出し、当該縫製記録データDに係る稼働状況グラフGをその縫製開始時に対応する部分を表示器25の表示領域25a内の所定の基準表示位置(例えば、左端)25bに合わせるように表示させる処理を行うようになっている(図2参照)。なお、CPU21による具体的な処理については、図8を参照して後述する。
切替表示制御プログラムは、CPU21に、切替表示制御手段として、左または右の移動スイッチにより入力された表示部分切替指示に基づいて、稼働状況グラフGのうちの表示器25の表示領域25a内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて当該稼働状況グラフGを表示させるグラフ切替表示処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
具体的には、例えば、図4(a)〜図4(c)に示すように、稼働状況グラフGの切替表示が縫製開始時を基準に行われるように設定されている場合において、左移動スイッチLが長押しされると、CPU21は、表示器25の基準表示位置25bに対応するデータに最も近く、且つ、それ以降に行われた縫製開始時に対応する部分S1を基準表示位置25bに合わせるように稼働状況グラフGの表示位置を切り替えるようになっている(図4(b)参照)。また、右移動スイッチRが長押しされると、CPU21は、基準表示位置25bに表示されているデータに最も近く、且つ、それ以前に行われた縫製開始時に対応する部分S2を基準表示位置25bに合わせるように稼働状況グラフGの表示位置を切り替えるようになっている(図4(c)参照)。
稼働率算出プログラムは、CPU21に、稼働率算出手段として、稼働状況グラフGのうちの表示器25の表示領域25a内に表示された範囲における、最前の糸切り時から最新の糸切り時までの糸切り区間内のミシンの稼働率Wを算出する処理に係る機能を実現させるプログラムである。具体的には、CPU21による稼働率算出プログラムの実行に基づいて、糸切り区間内にて主軸が回転している時間をその稼動時間で除算することにより稼働率Wを算出するようになっている。
平均回転速度算出プログラムは、CPU21に、平均回転速度算出手段として、回転速度算出プログラムの実行により算出された主軸の回転速度に基づいて、糸切り区間内の主軸の平均回転速度Aを算出する処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
複数グラフ表示制御プログラムは、CPU21に、複数グラフ表示制御手段として、SRAM24に記録された複数の縫製記録データD1、D2、D3、…(図6参照)に係る複数の稼働状況グラフGのそれぞれの基準部分が表示領域25a内の所定位置に表示されるように、各稼働状況グラフGを重ねて表示器25に表示させる処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
例えば、図5に示すように、CPU21による複数グラフ表示制御プログラムの実行に基づいて、SRAM24に記録されている例えば二つの縫製記録データD1、D2が読み出されて、これらの縫製記録データD1、D2に係る二つの稼働状況グラフG1、G2が、縫製開始時に対応する部分Sを基準表示位置25bに揃えるように重ねられて表示器25に表示されるようになっている。
区間情報取得プログラムは、CPU21に、区間情報取得手段として、SRAM24に記録された縫製記録データDのうち、ミシンの縫製開始時から糸切り時までの所定の区間に係る区間データのみを抜き取って取得する処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
なお、抜き取られる区間データは、例えば、操作パネル2の表示器25に表示された稼働状況グラフG上にて所定の操作スイッチ26の操作に基づいて所定の範囲が選択設定されるようになっている。
SRAM24は、一定時間毎の主軸の回転速度に係る回転速度情報並びに縫製開始情報、ミシン停止情報、ミシン起動情報及び糸切り情報などを時間軸に沿って配列された縫製記録データD(図6参照)を記録するものである。
縫製記録データDのうち、回転速度情報は、CPU21よる回転速度算出プログラムの実行に基づいて算出された一定時間毎の主軸の回転速度に係るものである。このように、SRAM24によって、回転速度記録手段が構成されている。
縫製開始情報は、電源投入後に最初に縫製が開始される時或いは縫い糸の糸切り後に縫製が開始される時に記録されるものである。具体的には、例えば、制御装置17から出力された起動信号が操作パネル2に入力された際に、入力された起動信号が電源投入後に最初に入力されたもの或いは糸切り情報の記録後に初めて入力されたものであるとCPU21により判定された場合に、CPU21からSRAM24に出力されて縫製記録データDに記録されるようになっている。
ミシン停止情報は、作業者によるペダル16の中立位置への操作などに基づいてミシンの起動停止後に記録されるものであり、具体的には、例えば、制御装置17から出力された停止状態信号が操作パネル2に入力された場合に、CPU21からSRAM24に出力されて縫製記録データDに記録されるようになっている。
ミシン起動情報は、ミシン停止後に糸切りをすることなく主軸の回転が再開(再起動)された時に記録されるものであり、具体的には、制御装置17から出力された起動信号が操作パネル2に入力された際に、入力された起動信号が電源投入後に最初に入力されたもの或いは糸切り情報の記録後に初めて入力されたものではないとCPU21により判定された場合に、CPU21からSRAM24に出力されて縫製記録データDに記録されるようになっている。
糸切り情報は、ミシンの糸切り完了後に記録されるものであり、具体的には、例えば、糸切り動作完了後に、制御装置17から出力され操作パネル2に入力されてSRAM24の縫製記録データDに記録されるようになっている。
また、SRAM24は、ミシンの稼働状況が複数回に分けて計測された縫製記録データDを複数記録することができる(図6参照)。
なお、SRAM24は、その記録領域を例えば常時計測用、保存用、グラフ表示用等の複数の領域に分割し、操作スイッチ26の所定操作に基づいて縫製記録データDを格納する領域を選択することができるようにしても良い。
表示器25は、例えば、表示領域25a内に各種情報をドットマトリックス方式により液晶表示するものである。具体的には、表示器25は、表示手段として、CPU21の制御下にて、SRAM24に記録されている縫製記録データDに基づいて、主軸の回転速度とミシンの稼働時間とが対応付けられた稼働状況グラフGを表示するものである。より具体的には、表示器25は、制御装置17から出力された停止状態信号がCPU21に入力されると、当該CPU21の制御下にてSRAM24から読み出された縫製記録データDに基づいて、横軸をミシンの稼働時間とし縦軸を主軸の回転速度とする稼働状況グラフGを表示するようになっている。
なお、図2及び図4(a)〜図4(c)に示す稼働状況グラフGにおいて、「□」は縫製開始時を表し、「○」は糸切り時を表している。
また、表示器25は、例えば、稼働状況グラフGとともに、CPU21による稼働率算出プログラムの実行に基づいて算出された糸切り区間内のミシンの稼働率Wと平均回転速度算出プログラムの実行に基づいて算出された糸切り区間内の平均回転速度Aを表示するようになっている(図2参照)。
操作スイッチ26は、当該ミシンの縫製記録装置100による各種処理の実行等を指示するものであり、例えばユーザにより押圧操作された操作スイッチ26に対応する所定の操作信号をCPU21に対して出力するようになっている。
また、操作スイッチ26としては、例えば、稼働状況グラフGのうち、表示器25の表示領域25a内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って移動させる左右の移動スイッチL、Rが設けられている。
これら左右の移動スイッチL、Rは、例えば、押圧操作される時間の長さに応じて実行指示に係る機能が異なっており、押圧操作時間が所定時間よりも短い場合には、稼働状況グラフGを表示器25の1ドット分ずつ左右に移動させる一方で、所定時間よりも長い場合(「長押し」された場合)には、グラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて稼働状況グラフGを表示させる表示部分切替指示を入力するようになっている。このように、左右の移動スイッチL、Rによって、操作入力手段が構成されている。
さらに、操作スイッチ26は、例えば、表示器25に表示される稼働状況グラフGの縦軸及び横軸のレンジなどの各種パラメータを設定することができる所定の設定スイッチ(図示略)を備えて構成されている。
また、操作パネル2には、例えば、インターフェース29を介して外部のコンピュータPCが接続され、記録媒体Mと同様に、SRAM24に記録されている縫製記録データD等の各種情報をコンピュータPCに送信して当該コンピュータPC内の所定の記録手段に記録することができるようになっている。
また、操作パネル2には、例えば、インターフェース30を介してメモリカードなどの外部の記録媒体Mが着脱自在に接続され(図2参照)、SRAM24に記録されている縫製記録データD等の各種情報を記録媒体Mに送信して当該記録媒体Mに記録することができるようになっている。
記録媒体Mは、例えば、操作パネル2のCPU21による区間情報取得プログラムの実行に基づいてSRAM24から取得した所定の区間データを記録する区間情報記録手段を構成している。
次に、ミシンの縫製記録装置100による縫製記録処理について、縫製開始時を基準時として表示する場合を例として図7〜図9を参照して説明する。
ここで、図7は、縫製記録処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図8は、グラフ表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図9は、グラフ切替表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、先ず、ミシンが起動されると、即ち、作業者によりペダル16が前踏み操作されてペダル16から出力された起動信号が制御装置17を介して操作パネル2に入力されると(ステップS1;YES)、操作パネル2のCPU21は、起動信号が入力された時間をタイマ27から取得し、その時間を起動時間としてSRAM24の縫製記録データDに記録する(ステップS2)。ここで、CPU21による所定の判定プログラムの実行に基づいて、起動信号の入力が電源投入後に最初に入力されたものであると判定されると、その起動時間を縫製開始時間(縫製開始情報)として縫製記録データDに記録されるようになっている。
そして、縫製動作の際に、CPU21は、上位置検知センサ18により縫い針14の上位置が検知されることで出力される針上検知信号が入力されると(ステップS3;YES)、ROM22から回転速度算出プログラムを読み出してRAM23に展開し、この回転速度算出プログラムに基づいて、針上検知信号のCPU21に対する入力間隔、即ち、所定のタイミングで入力される針上検知信号の前回の入力からの経過時間から主軸の回転速度(rpm/s)を算出する(ステップS4)。そして、CPU21は、タイマ27から取得した時間情報に基づいて所定の一定時間が経過する毎に(ステップS5;YES)、算出された回転速度をSRAM24に出力して、縫製記録データDに格納する(ステップS6)。
続けて、CPU21は、所定の判定プログラムの実行に基づいて、糸切り情報が入力されたか否か、即ち、縫製終了の際に作業者によるペダル16の後踏み操作に基づいて糸切り動作が実行された後に制御装置17から出力される糸切り情報が入力されたか否かを判定する(ステップS7)。
ここで、糸切り情報が入力されたと判定されると(ステップS7;YES)、CPU21は、糸切り情報が入力された時間をタイマ27から取得し、その時間と対応付けて糸切り情報をSRAM24の縫製記録データDに格納する(ステップS8)。
そして、糸切り情報の記録後、或いは、ステップS7にて、糸切り情報が入力されていないと判定された後(ステップS7;NO)、CPU21は、所定の判定プログラムを実行して、ミシンが停止状態となっているか否か、即ち、ミシンの停止後に制御装置17から出力された停止状態信号が操作パネル2に入力されたか否かを判定する(ステップS9)。ここで、ミシンが停止状態となっていないと判定されると(ステップS9;NO)、CPU21は、ステップS3に移行して、それ以降の処理を実行させることにより、回転速度情報を一定時間毎に縫製記録データDに格納する処理を行う。
一方、ステップS9にて、ミシンが停止状態となっていると判定されると(ステップS9;YES)、即ち、縫製終了の際に糸切りが行われてミシンが停止状態となったか、或いは、縫製途中にて、ミシンが一旦停止した状態となると、CPU21は、停止状態信号が入力された時間をタイマ27から取得し、その時間と対応付けてミシン停止情報をSRAM24の縫製記録データDに格納する(ステップS10)。続けて、CPU21は、ROM22からグラフ表示制御プログラムを読み出してRAM23に展開し、このグラフ表示制御プログラムに従って、グラフ表示処理(詳細後述:ステップS11;図8参照)を実行する。
また、表示器25に稼働状況グラフGが表示された状態にて、CPU21は、所定の判定プログラムを実行して、例えば左又は右の移動スイッチR、L等の作業者による操作に基づいて表示部分切替指示が入力されたか否かを判定する(ステップS12)。ここで、表示部分切替指示が入力されたと判定されると(ステップS12;YES)、CPU21は、ROM22から切替表示制御プログラムを読み出してRAM23に展開し、この切替表示制御プログラムに従って、グラフ切替表示処理を実行する(詳細後述:ステップS13;図9参照)。
なお、ステップS12にて、表示部分切替指示が入力されていないと判定されると(ステップS12;NO)、CPU21は、ステップS1に移行して、それ以降の処理を実行させる。
次に、図8を参照してグラフ表示処理について説明する。
なお、以下に説明する本実施形態のグラフ表示処理にあっては、縫製開始時を基準として稼働状況グラフGを表示するものとする。
図8に示すように、先ず、CPU21は、グラフ表示制御プログラムの実行に基づいて、SRAM24から縫製記録データDを読み出して、当該縫製記録データDのうちの最新の糸切り情報を探索する処理を行う(ステップS21)。次に、CPU21は、予め設定されている表示領域25aの横軸のレンジに基づいて、表示領域25a内に表示可能な時間範囲を求める処理を行う(ステップS22)。
そして、CPU21は、縫製記録データDに基づいて、表示可能な時間範囲内に対応する情報の中で、最新の糸切り情報に係る糸切り時から最も古い縫製開始情報を探索する処理を行う(ステップS23)。探索の結果、表示可能な時間範囲内に縫製開始情報に係る縫製開始時がある場合(ステップS24;YES)、CPU21は、その縫製開始時に対応する部分S(例えば、図4(a)の縫製開始時に対応する部分S1)を表示領域25aの基準表示位置25b(例えば、左端)に合わせるように稼働状況グラフGを表示器25に表示させる制御を行う(ステップS25、S27)。一方、表示可能な時間範囲内に縫製開始情報に係る縫製開始時がない場合(ステップS24;NO)、CPU21は、最新の縫製開始時に対応する部分Sを表示領域25aの基準表示位置25bに合わせるように稼働状況グラフGを表示器25に表示させる制御を行う(ステップS26、27)。
このようにして、操作パネル2の表示器25に、ミシンの縫製開始時を基準として稼働状況グラフGを表示させることができる。
次に、図9を参照してグラフ切替表示処理について説明する。
なお、以下に説明する本実施形態のグラフ切替表示処理にあっては、縫製開始時を基準として稼働状況グラフGを切り替えて表示するものとする。
図9に示すように、先ず、CPU21は、グラフ切替表示制御プログラムの実行に基づいて、操作された左又は右の移動スイッチR、Lの押圧操作時間が所定時間以上であるか否かを判定する処理を行う(ステップS31)。
ここで、押圧操作時間が所定時間よりも長い(「長押し」された場合)と判定された場合には(ステップS31;YES)、CPU21は、操作されたスイッチが左移動スイッチLであるか右移動スイッチRであるか否かを判定する処理を行う(ステップS32)。
そして、ステップS32にて、左移動スイッチLが長押しされたと判定されると、CPU21は、縫製記録データDに基づいて、稼働状況グラフGのうちの表示器25の基準表示位置25bに対応する部分に最も近く、且つ、それ以降の縫製開始時に対応する縫製開始情報を探索する処理を行って(ステップS33)、探索された縫製開始情報に対応する部分Sを基準表示位置25bに合わせるように表示位置を切り替えて稼働状況グラフGを表示させる(ステップS35)。
一方、ステップS32にて、右移動スイッチRが長押しされたと判定されると、CPU21は、縫製記録データDに基づいて、稼働状況グラフGのうちの表示器25の基準表示位置25bに対応する部分に最も近く、且つ、それ以前の縫製開始時に対応する縫製開始情報を探索する処理を行って(ステップS34)、探索された縫製開始情報に対応する部分Sを基準表示位置25bに合わせるように表示位置を切り替えて稼働状況グラフGを表示させる(ステップS35)。
このようにして、操作パネル2の表示器25に、ミシンの縫製開始時を基準として、稼働状況グラフGのうちの表示器25の表示領域25a内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて当該稼働状況グラフGを表示させることができる。
また、ステップS31にて、押圧操作時間が所定時間よりも短いと判定された場合には(ステップS31;NO)、CPU21は、操作されたスイッチが左移動スイッチLであるか右移動スイッチRであるか否かを判定する処理を行う(ステップS36)。
ここで、左移動スイッチLが操作された判定されると、CPU21は、表示器25の1ドット分左に稼働状況グラフGを移動させて表示する処理を行い(ステップS37)、右移動スイッチRが操作された判定されると、表示器25の1ドット分右に稼働状況グラフGを移動させて表示する処理を行う(ステップS38)。
このようにして、表示器25に表示される稼働状況グラフGの表示位置の微調整を1ドット単位で適正に行うことができる。
以上のように、本実施形態のミシンの縫製記録装置100によれば、ミシン停止状態にてグラフ表示処理を実行して、縫製開始時を基準時として、稼働状況グラフGのうちの縫製開始時に対応する部分Sを表示領域25aの基準表示位置25bに合わせるように当該稼働状況グラフGを表示することができる。つまり、稼働状況グラフGの表示位置を所定の位置合わせ操作などを行うことなく、表示器25の基準表示位置25bに縫製開始時に対応する部分Sを合わせるように稼働状況グラフGを適正に表示することができ、これにより、当該稼働状況グラフGに基づいて、ミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
また、グラフ表示切替処理にて、左右の移動スイッチL、Rの操作により出力された表示部分切替指示がCPU21に入力される毎に、縫製開始時を基準として稼働状況グラフGのうちの表示領域25a内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えることができることとなって、ミシンの稼働状況の把握をより適正に行うことができる。
また、操作パネル2のCPU21は、グラフ表示処理及びグラフ表示切替処理にて稼働状況グラフGを表示する際に、この稼働状況グラフGとともに、稼働状況グラフGのうちの表示器25の表示領域25a内に表示された範囲における、最前の糸切り時から最新の糸切り時までの糸切り区間内のミシンの稼働率W及び平均回転速度Aを表示することができる。
即ち、CPU21は、ROM22から稼働率算出プログラムを読み出してRAM23に展開し、この稼働率算出プログラムの実行に基づいて、糸切り区間内のミシンの稼働率Wを算出する処理を実行する。また、CPU21は、ROM22から平均回転速度算出プログラムを読み出してRAM23に展開し、この平均回転速度算出プログラムの実行に基づいて、糸切り区間内の主軸の平均回転速度Aを算出する処理を実行する。そして、CPU21は、表示器25を制御して、稼働状況グラフGとともに、ミシンの稼働率W及び平均回転速度Aを表示させる処理を行うようになっている。
これにより、例えば、ミシンの稼働率Wが高くても平均回転速度Aが低い場合には、作業者の作業効率が悪いと判断することができるので、管理者は縫製作業状況の把握をより容易に行うことができる。このように、ミシンの稼働状況の分析をより容易に行うことができる。
なお、ミシンの稼働率W及び平均回転速度Aが算出される範囲は、最前の糸切り時から最新の糸切り時までの糸切り区間に限られるものではなく、例えば、始点及び終点を、例えば縫製開始時、ミシン停止時、ミシン起動時及び糸切り時のうちの何れかに適宜設定することで、変更することができるようにしても良い。
また、上記実施形態にあっては、CPU21による複数グラフ表示制御プログラムの実行に基づいて、SRAM24に記録されている例えば二つの縫製記録データD1、D2を読み出して、これらの縫製記録データD1、D2に係る二つの稼働状況グラフG1、G2を、縫製開始時に対応する部分Sを基準表示位置25bに揃えるように重ねて表示器25に適正に表示することができる。具体的には、熟練者の縫製記録データDに係る稼働状況グラフG等を作業者のものと重ねて表示することにより、ミシンの稼動状態の違いを容易に把握することができ、当該ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。
さらに、上記実施形態にあっては、CPU21による区間情報取得プログラムの実行に基づいて、SRAM24に記録された縫製記録データDのうち、ミシンの縫製開始時から糸切り時までの所定の区間に係る区間データのみを抜き取って取得することができ、取得した区間データを記録媒体Mに記録することができるので、縫製記録データDのうちの所望の区間の情報のみを抜き取ってSRAM24とは異なる記録手段としての記録媒体Mに記録することができ、記録媒体Mの記録容量を節約することができる。
また、記録媒体Mに記録された区間データを読み出して表示器25に表示させる場合に、所望の区間に係る稼働状況グラフGを表示することができるので、他の稼働状況グラフGの比較対照としての利用を簡便に行うことができ、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
また、記録媒体Mは、操作パネル2に着脱自在に設けられているので、当該記録媒体Mに記録された所定の区間データを他のミシンの縫製記録装置等で読み出して表示器25に区間データに係る稼働状況グラフGを表示することができることとなって、ミシンの稼働状況の把握や作業効率の分析等を容易に行うことができる。
なお、記録媒体Mは、例えば、操作パネル2と記録媒体Mとが有線又は無線の通信回線により接続されて所定の通信方式によりデータの送受信を行うようにしても良い。即ち、操作パネル2に、縫製記録データDのうちの所望の区間データを送信する区間情報送信手段を設け、記録媒体Mに、区間情報送信手段から送信された区間データを受信する区間情報受信手段を設けるようにしても良い。
これにより、操作パネル2と記録媒体Mとの間における区間データの送信及び受信を簡便に行うことができ、区間データの取扱性をより向上させることができる。
なお、上記実施形態では、区間データの取得を操作パネル2の表示器25に表示された稼働状況グラフG上にて所定の操作スイッチ26の操作に基づいて所定の範囲が選択設定されるようにして行うようにしたが、これに限られるものではない。例えば、ミシンの縫製動作中にて、所定のタイミングで記録開始スイッチ(図示略)が操作された直後にCPU21により検知された縫製開始時等を区間データの始点とし、さらに、記録終了スイッチ(図示略)が操作された時点で最新の糸切り時と判定された時点を終点とする区間データを抜き出すようにしても良い。
また、上記実施形態では、区間データをSRAM24とは異なる記録手段である記録媒体Mに記録するようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、SRAM24に縫製記録データDが記録される領域とは異なる所定の記録領域を設け、その記録領域に区間データを記録するようにしても良い。
さらに、上記実施形態にあっては、操作に基づいて、ミシンの稼動過程における、縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を、グラフ表示処理における基準時として設定することができる設定手段(例えば操作スイッチ26等)を設けるようにしても良い。
これにより、管理者の目的に応じた設定手段の所定操作により縫製開始時、ミシン停止時及びミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として設定することで、設定された基準時に基づいて所定の稼働状況グラフGが表示されることとなって、ミシンの稼働状況の把握をより容易に行うことができる。具体的には、管理者にとっては、例えば、ミシンの縫製開始時を基準として稼働状況グラフGを表示器25に表示することにより、縫製開始からミシン停止までの縫製中のデータの比較検討が容易となり、また、ミシン停止時を基準として稼働状況グラフGを表示器25に表示することにより、ミシンが停止してから次に縫製が開始されるまでのミシン停止中の縫製準備作業中のデータの比較検討が容易となる。
<変形例1>
以下に、変形例1のミシンの縫製記録装置について図10を参照して説明する。
ここで、図10は、変形例1のミシンの縫製記録装置に係るミシン本体201と操作パネル202の構成を示すブロック図である。
この変形例1に係るミシンの縫製記録装置200は、ミシン本体201にて主軸の回転速度の算出を行い、当該ミシン本体201に備わるSRAM224に縫製記録データDを記録するようになっている。
具体的には、図10に示すように、ミシン本体201は、主軸に取り付けられ当該主軸の回転に応じて所定のパルス信号を制御装置17に出力するエンコーダ218、タイマ227、SRAM224等を備え、制御装置17は、タイマ227により一定時間が計時される毎に、エンコーダ218から出力された入力されたパルス信号に基づいて、主軸の回転速度を算出するようになっている。そして、制御装置17は、算出された回転速度をSRAM224の縫製記録データDに記録させるようになっている。
また、制御装置17は、例えば、ミシンモータ12が停止状態となる等の特定のタイミングで縫製記録データDを操作パネル202に対して出力するようになっており、操作パネル202は、入力された縫製記録データDに基づいて所定の稼働状況グラフGを表示器25に表示させるようになっている。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、グラフ表示処理及びグラフ表示切替処理において縫製開始時を基準として所定のグラフ表示を行うようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、ミシンの稼動過程におけるミシン停止時、ミシン起動時、糸切り時等を基準にしても良い。
また、上記実施形態では、稼働状況グラフGの表示をミシンが停止状態となった際に行うようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、ミシンの縫製動作中においては、常時、最新の縫製記録データDに係る稼働状況グラフGを表示するようにし、所定の操作スイッチ26の操作に基づいて、縫製開始時、ミシン停止時、ミシン起動時及び糸切り時等を基準時として表示領域25aの基準表示位置25b(例えば、端)に基準時に対応する部分を合わせるように稼働状況グラフGを表示するようにしても良い。
<変形例2>
以下に、変形例2のミシンの縫製記録装置について、図11〜図13を参照して説明する。
ここで、図11は、変形例2のミシンの縫製記録装置による縫製記録処理に係る動作の一例を示すフローチャートであり、図12は、縫製記録処理における時間軸単位計算処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。また、図13(a)〜図13(c)は、縫製記録処理により操作パネル2に表示される稼動状況グラフGの一例を模式的に示した図である。
なお、図13(a)〜図13(c)にあっては、比較対象グラフG3を破線で表し、計測グラフG4を実線で表し、縫製開始時を「□」、糸切り時を「○」で表すものとする。
この変形例2に係るミシンの縫製記録装置は、操作パネル2のCPU21の制御下にて、ROM22に記録された所定のプログラムの実行に基づいて、稼働状況グラフGのうち、所定のミシンの縫製工程毎に設定される糸切り回数に応じた所定区間を表示器25に表示するとともに、当該表示器25に複数の稼働状況グラフGを重ねて表示するようになっている。
なお、変形例2のミシンの縫製記録装置は、以下に説明する以外の点では上記実施形態と略同様であるので、同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
具体的には、ROM22には、グラフ表示制御プログラム、重複表示制御プログラム、自動表示更新プログラム等が記録されている。
グラフ表示制御プログラムは、CPU21に、ミシンの縫製開始時及びミシンの稼動過程における糸切り時を基準として、稼働状況グラフGのうち、縫製開始時に縫製が開始されてから操作スイッチ26の所定操作に基づいて設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの区間(グラフ表示部分)が表示領域25a内の横軸(所定の時間範囲)全体に亘って表示されるように当該稼働状況グラフGを表示器25に表示させる制御に係る機能を実現させるためのプログラムである。
即ち、先ず、糸切り回数設定手段としての操作スイッチ26の所定操作に基づいて、稼働状況グラフGのうち、表示領域25aに表示される区間を規定する縫製工程における縫製開始後の糸切り回数を設定し、CPU21によるグラフ表示制御プログラムの実行に基づいて、稼働状況グラフGのうち、設定された糸切り回数に応じた区間を表示するようになっている(図13(a)参照)。具体的には、表示器25に、SRAM24に記録された熟練者や作業者等による縫製作業に係る縫製記録データD(図6参照)に基づいて、所定の稼働状況グラフGを表示するようになっている。
また、CPU21によるグラフ表示制御プログラムの実行に基づいて稼働状況グラフGを表示させる際には、指定手段としての操作スイッチ26の所定操作に基づいて、SRAM24に記憶された縫製記録データDにおける複数の縫製開始情報に対応する縫製開始時から当該稼働状況グラフGの表示の際に基準となる縫製開始時を指定することができるようになっている。
重複表示制御プログラムは、CPU21に、重複表示制御手段として、表示器25の表示領域25a内に、所定の稼働状況グラフGのうちの比較対象となる所定区間(先行して行われた縫製に係るグラフ表示部分)と、ミシンの新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たな区間(グラフ表示部分)とを重ねて表示させる制御に係る機能を実現させるためのプログラムである。即ち、CPU21による重複表示制御プログラムの実行に基づいて、例えば、SRAM24に記録されている熟練者の縫製記録データDのうちの比較対象となる所定区間を表示器25の表示領域25aに表示させるとともに、作業者による新たな縫製作業に基づいて作成される縫製記録データDに基づいて、設定された糸切り回数に応じた区間を熟練者のそれと重ねて表示させるようになっている(図13(b)参照)。
より具体的には、CPU21による重複表示制御プログラムの実行に基づいて、熟練者の稼働状況グラフGのうちの比較対象区間における縫製作業にかかった総経過時間(ミシンの稼動時間)と、作業者の縫製作業にかかった総経過時間の長さを比較判定して、そのうちの長い方の時間を表示領域25aの横軸の長さにあわせて、即ち、総経過時間が長い方の区間(グラフ表示部分)が表示領域25a内の横軸(所定の時間範囲)全体に亘って表示されるように、各々の稼働状況グラフGを重複して表示させるようになっている(図13(c)参照)。
自動表示更新プログラムは、CPU21に、自動表示更新手段として、ミシンの新たな縫製の開始に基づいて、稼働状況グラフGのうちの表示領域25a内に表示された区間に替えて、新たな縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たな区間を更新して表示させる処理に係る機能を実現させるためのプログラムである。
即ち、ミシンの縫製が新たに開始される毎に、CPU21は、自動表示更新プログラムを実行して、表示器25の表示領域25a内に表示される稼働状況グラフGを自動的に更新して表示するようになっている。
また、SRAM24には、例えば、熟練者によるミシンの縫製動作に係る回転速度情報並びに縫製開始情報、ミシン停止情報、ミシン起動情報及び糸切り情報などが時間軸に沿って配列された縫製記録データDが記録されている(図6参照)。より具体的には、縫製記録データDには、ミシンの縫製が開始される毎に縫製開始時に係る情報が複数記録されている。
ここで、SRAM24は、ミシンの縫製開始時の時刻を記録する縫製開始時記録手段、並びにミシンの稼動過程における糸切り時の時刻を記録する糸切り時記録手段を構成している。なお、ここでの時刻とは、所定の基準時刻に基づく時刻であり、例えば、最初の縫製開始時を基準として時刻0とするようにしても良い。
次に、変形例2のミシンの縫製記録装置による縫製記録処理について、適宜図面を参照して説明する。
図11に示すように、先ず、作業者による操作スイッチ26の所定操作に基づいて、計測対象となる縫製作業工程にて行われる糸切り回数、例えば3回等を設定する(ステップS41)。なお、設定された糸切り回数はRAM23に記憶される。
次に、操作スイッチ26の所定操作に基づいて、SRAM24に記録されている比較対象となる熟練者の縫製記録データDを読み出して、操作パネル2のRAM23に格納し、予め決められた時間軸で暫定的に、例えば先頭のデータから表示領域25aに表示する(ステップS42)。
ここで、比較対象となる縫製記録データDの用意は、例えば、SRAM24の替わりに着脱式の外部記録媒体から所定のデータを読み込むようにしても良いし、その場で熟練者により縫製作業が行われることにより作成されるようにしても良い。
次に、操作スイッチ26(例えば、スクロールスイッチ等)の所定操作に基づいて、熟練者の稼働状況グラフG(比較対象グラフG3)のうち、比較対象となる所定区間の縫製開始時(先頭)を表示領域25aの左端25bに設定する(ステップS43)。
続けて、CPU21の制御下にて、比較対象グラフG3に係る時間軸単位計算処理を行う(ステップS44)。
時間軸単位計算処理は、図12に示すように、CPU21の制御下にて、縫製記録データD(図6参照)のうち、縫製開始情報を取得してグラフ表示処理の始点とする(ステップS61)。
その後、CPU21の制御下にて、縫製記録データDのデータ構成要素(例えば、t1、t2、t3、…等)に順次移動していき(ステップS62)、当該データの時間情報やデータ計測のサンプリング周期に基づいて、経過時間を算出して加算する処理を行う(ステップS63)。
続けて、CPU21の制御下にて、移動先のデータ構成要素が糸切り情報であるか否かを判定する処理を行う(ステップS64)。ここで、糸切り情報ではないと判定されると(ステップS64;NO)、CPU21は、ステップS62に移行してそれ以降の処理の実行を制御する。
一方、ステップS64にて、糸切り情報であると判定されると(ステップS64;YES)、CPU21は、糸切り回数をカウントする処理を行った後(ステップS65)、糸切り回数が所定の設定回数に達したか否かを判定する処理を行う(ステップS66)。
ここで、設定回数に達したと判定されると(ステップS66;YES)、ステップS63にて集計(加算)された縫製開始から所定の設定回数の糸切りの終了までの総経過時間と表示領域25aの横幅に基づいて、当該総経過時間が表示領域25aの横幅と一致するように横軸(時間軸)のドット当たりの単位を算出して、表示するグラフ区間を作成する(ステップS67)。
なお、ステップS66にて、糸切り回数が所定の設定回数に達していないと判定されると(ステップS66;NO)、CPU21は、ステップS62に移行してそれ以降の処理の実行を制御する。
このようにして、時間軸単位計算処理を終了する。
次に、CPU21は、グラフ表示制御プログラムの実行に基づいて、表示器25を制御して、比較対象グラフG3の時間軸単位計算処理にて計算された時間軸単位に従って、比較対象グラフG3を表示領域25aの横軸全体に亘って表示させる(ステップS45;図13(a)参照)。
続けて、CPU21は、処理対象を作業者によるミシンの縫製作業により計測されるデータに設定する処理を行う(ステップS46)。
その後、作業者により縫製が開始されると(ステップS47)、CPU21の制御下にて、所定のタイミングで速度情報の計測や(ステップS48)、糸切り動作等を順次行う(ステップS49)。そして、CPU21は、糸切り回数がステップS41にて設定された設定回数に達したか否かを判定する処理を行う(ステップS50)。
ここで、糸切り回数が所定の設定回数に達していないと判定されると(ステップS50;NO)、CPU21は、重複表示制御プログラムの実行に基づいて、比較対象グラフG3の時間軸単位計算処理にて計算された時間軸単位に従って、計測されたデータに係る稼働状況グラフG(計測グラフG4)を作成して、当該計測グラフG4を比較対象グラフG3と重ねて表示させる処理を行う(ステップS51;図13(b)参照)。その後、CPU21は、ステップS47に移行してそれ以降の処理の実行を制御する。
なお、縫製作業の際に複数回の糸切りを行った後、比較対象グラフG3の時間軸単位に従って計測グラフG4を表示すると、当該計測グラフG4の一部が表示領域25aからはみ出して全てを表示することができない場合には、計測グラフG4のうち、少なくとも最新の糸切りに対応する区間までが表示領域25a内に表示されるようになっている。
一方、ステップS50にて、糸切り回数が所定の設定回数に達したと判定されると(ステップS50;YES)、CPU21は、計測グラフG4に係る時間軸単位計算処理を行う(ステップS52)。
計測グラフG4に係る時間軸単位計算処理は、比較対象グラフG3に係る処理と略同様の処理を行うようになっているので、詳細な説明は省略するものとする(図12参照)。
そして、当該時間軸単位計算処理により、時間軸単位の算出及び計測グラフG4の作成が行われる。
次に、CPU21は、重複表示制御プログラムの実行に基づいて、比較対象データ及び計測データの各々に係る総経過時間の長さを比較判定して、これらのうちの時間が長い方のデータ(図13(c)にあっては、計測データ)に係る時間軸単位に従って、当該時間の長い方の区間が表示領域25a内の横軸全体に亘って表示されるように比較対象グラフG3及び計測グラフG4を作成して、これらの稼働状況グラフGを重複して表示させる(ステップS53;図13(c)参照)。
続けて、CPU21は、計測データをメモリに記憶する処理を行う(ステップS54)。
その後、新たな縫製作業が開始されると、CPU21は、自動表示更新プログラムの実行に基づいて、表示領域25aにおける比較対象グラフG3の表示は残した状態で、計測グラフG4の表示のみをクリアして、新たな縫製開始に基づいて作成される計測データに基づいて新たな計測グラフG4を更新して表示する(ステップS55)。
なお、作業者による縫製作業に係る計測グラフG4の方が比較対象グラフG3に比べてミシンの稼働状況が優れている場合には、計測グラフG4を比較対象として表示器25に表示したままとし、比較対象グラフG3の方をクリアするようにしても良い。
以上のように、変形例2のミシンの縫製記録装置によれば、熟練者や作業者による稼働状況グラフGを、その縫製開始時に縫製が開始されてから設定された糸切り回数の糸切りが終了するまでの区間が表示領域25aの横軸全体に亘って表示されるように表示器25に表示させることができ、縫製作業において縫製開始から所定の糸切り終了までのミシンの稼働状況の把握を容易に、且つ、適正に行うことができる。
具体的には、稼働状況グラフGのうち、複数の縫製開始時から所定の縫製開始時を操作スイッチ26の操作に基づいて簡便に指定することができ、さらに、指定された縫製開始時が表示領域25aの左端25bに位置するように稼働状況グラフGを適正に表示することができる。
また、表示領域25a内に、熟練者による比較対象グラフG3と、作業者によりミシンの縫製作業により計測される計測グラフG4とを重ねて表示することができ、これらの稼働状況グラフGに基づいてミシンの稼動状態の違いを容易に把握することができ、当該ミシンの稼働状況の比較を適正に行うことができる。このとき、ミシンの稼動時間の長い方の区間が表示領域25a内の横軸全体に亘って表示されるように、当該比較対象グラフG3及び計測グラフG4を表示することができるので、これらの稼働状況グラフGの両方を表示領域25a内に適正に表示することができることとなって、ミシンの稼働状況の比較をより簡便に行うことができる。
さらに、作業者による新たなミシンの縫製作業の開始に基づいて、表示領域25a内に既に表示された計測グラフG4に替えて新たな計測グラフG4が表示されるので、新たな縫製を開始する毎に、表示器25の表示領域25a内に表示される稼働状況グラフGを自動的に更新して適正に表示することができる。
なお、上記変形例2にあっては、新たなミシンの縫製作業の開始に基づいて、表示領域25aにおける計測グラフG4の表示をクリアするようになっているが、これに限られるものではない。例えば、一工程終了する毎に所定の操作スイッチ26が操作されることに基づいて、計測グラフG4の表示をクリアするようにしても良いし、また、表示された計測グラフG4をクリアせずに新たに計測される計測グラフG4と重ねて表示するようにしても良い。
本発明に係るミシンの縫製記録装置の好適な一実施形態として例示するミシン本体と操作パネルの外観を示す正面図である。 図1の操作パネルの外観を示す正面図である。 図1のミシン本体と操作パネルの構成を示すブロック図である。 図2の操作パネルに表示される稼働状況グラフの一例を模式的に示した図である。 図2の操作パネルに表示される稼働状況グラフの一例を模式的に示した図である。 図2の操作パネルに備わるSRAMに記録された回転速度情報のデータ構造の一例を模式的に示した図である。 図1のミシンの縫製記録装置による縫製記録処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図1のミシンの縫製記録装置によるグラフ表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図1のミシンの縫製記録装置によるグラフ切替表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 変形例1のミシンの縫製記録装置に係るミシン本体と操作パネルの構成を示すブロック図である。 変形例2のミシンの縫製記録装置による縫製記録処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図11の縫製記録処理における時間軸単位計算処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図11の縫製記録処理により操作パネルに表示される稼動状況グラフの一例を模式的に示した図である。
符号の説明
100、200 ミシンの縫製記録装置
1、201 ミシン本体
12 ミシンモータ(主軸モータ)
2、202 操作パネル
21 CPU(回転速度算出手段、グラフ表示制御手段、切替表示制御手段、稼働率算出手段、平均回転速度算出手段、複数グラフ表示制御手段、区間情報取得手段、自動表示更新手段、重複表示制御手段)
24、224 SRAM(回転速度記録手段、糸切り時記録手段、縫製開始時記録手段)
25 表示器(表示手段)
25a 表示領域
26 操作スイッチ(糸切り回数設定手段、指定手段)
D、D1、D2 縫製記録データ(回転速度情報)
G、G1、G2、G3、G4 稼働状況グラフ
L 左移動スイッチ(操作入力手段)
R 右移動スイッチ(操作入力手段)
M 記録媒体(区間情報記録手段)

Claims (13)

  1. ミシンの主軸モータの駆動に基づいて回転する主軸の回転速度を算出する回転速度算出手段と、
    前記回転速度算出手段により算出された所定時間毎の前記回転速度に係る回転速度情報と、前記ミシンの稼動過程における、縫製開始時、前記主軸の回転が一旦停止したミシン停止時及び前記ミシン停止後に縫製が再開されたミシン起動時のうちの少なくとも何れか一の情報とを対応付けて記録する縫製記録データ記録手段と、
    前記縫製記録データ記録手段に記録された前記回転速度情報を読み出して当該回転速度情報に基づいて、前記回転速度と前記ミシンの稼働時間とが対応付けられた稼働状況グラフを表示領域に表示する表示手段と、
    前記縫製記録データ記録手段から読み出された前記回転速度情報と対応付けられた前記ミシンの稼動過程における、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの少なくとも何れか一の情報に基づいて、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの何れか一の時を基準時として特定し、前記稼働状況グラフのうち、特定された前記基準時に対応する基準部分が前記表示領域内の所定の基準表示位置に表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うグラフ表示制御手段と、
    を備えていることを特徴とするミシンの縫製記録装置。
  2. 操作に基づいて、前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示されるグラフ表示部分を時間軸に沿って切り替える表示部分切替指示を入力する操作入力手段と、
    前記操作入力手段により入力された前記表示部分切替指示に基づいて、前記グラフ表示部分を時間軸に沿って切り替えて前記稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行う切替表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの縫製記録装置。
  3. 前記縫製記録データ記録手段は、前記回転速度情報を複数記録し、
    前記縫製記録データ記録手段に記録された複数の前記回転速度情報に係る複数の稼働状況グラフのそれぞれの前記基準部分が前記表示領域内の前記所定の基準表示位置に表示されるように、各稼働状況グラフを重ねて前記表示手段に表示させる制御を行う複数グラフ表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシンの縫製記録装置。
  4. 前記ミシンの稼動過程における糸切り時を記録する糸切り時記録手段と、
    前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記糸切り時記録手段に記録された前記糸切り時を基準として、前記稼働状況グラフのうちの前記糸切り時に対応する基準部分が前記表示領域内に表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置。
  5. 前記ミシンの稼動過程における糸切り時を複数記録する糸切り時記録手段と、
    前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示された範囲における、前記糸切り時記録手段に記録された最前の前記糸切り時から最新の前記糸切り時までの糸切り区間内の前記ミシンの稼働率を算出する稼働率算出手段と、
    前記回転速度算出手段により算出された前記回転速度に基づいて、前記糸切り区間内の前記主軸の平均回転速度を算出する平均回転速度算出手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記稼働率算出手段により算出された前記稼働率と前記平均回転速度算出手段により算出された前記平均回転速度を表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置。
  6. 前記縫製記録データ記録手段に記録された前記回転速度情報のうち、前記縫製開始時から前記糸切り時までの区間内の前記回転速度情報に係る区間情報を取得する区間情報取得手段と、
    前記区間情報取得手段により取得された前記区間情報を記録する区間情報記録手段とを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のミシンの縫製記録装置。
  7. 前記区間情報記録手段は、着脱自在に設けられた外部記録媒体であることを特徴とする請求項6に記載のミシンの縫製記録装置。
  8. 前記区間情報取得手段により取得された前記区間情報を所定の通信方式により送信する区間情報送信手段を備え、
    前記区間情報記録手段は、前記区間情報送信手段から送信された前記区間情報を受信する区間情報受信手段を有することを特徴とする請求項6に記載のミシンの縫製記録装置。
  9. 操作に基づいて、前記縫製開始時、前記ミシン停止時及び前記ミシン起動時のうちの何れか一の時を前記基準時として設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のミシンの縫製記録装置。
  10. 前記縫製開始時を記録する縫製開始時記録手段と、
    前記ミシンの稼動過程における糸切り時を記録する糸切り時記録手段と、
    前記縫製開始時記録手段に記録される前記縫製開始時に縫製が開始されてから行われる糸切り回数を設定する糸切り回数設定手段と、を備え、
    前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記縫製開始時記録手段に記録された前記縫製開始時、及び前記糸切り時記録手段に記録された前記糸切り時を基準として、前記稼働状況グラフのうち、前記縫製開始時に縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでのグラフ表示部分が前記表示領域内の所定の時間範囲全体に亘って表示されるように当該稼働状況グラフを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のミシンの縫製記録装置。
  11. 前記縫製開始時記録手段は、前記ミシンの縫製が開始される毎に前記縫製開始時を記録し、
    前記縫製開始時記録手段に記録された複数の前記縫製開始時から前記グラフ表示制御手段による前記稼働状況グラフの表示制御の際に基準となる前記縫製開始時を指定する指定手段を備えることを特徴とする請求項10に記載のミシンの縫製記録装置。
  12. 前記ミシンの新たな縫製の開始に基づいて、前記稼働状況グラフのうちの前記表示領域内に表示された前記グラフ表示部分に替えて、前記新たな縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分を表示させる自動表示更新手段を備えることを特徴とする請求項10又は11に記載のミシンの縫製記録装置。
  13. 前記表示領域内に、前記稼働状況グラフのうち、先行して行われた縫製に係る先行グラフ表示部分と、前記ミシンの新たな縫製が開始されてから前記糸切り回数設定手段により設定された前記糸切り回数の糸切りが終了するまでの新たなグラフ表示部分とを重ねて表示させる制御を行う重複表示制御手段を備え、
    前記重複表示制御手段は、前記先行グラフ表示部分及び前記新たなグラフ表示部分の各々に係る前記ミシンの稼動時間のうちの長い方のグラフ表示部分が前記表示領域内の所定の時間範囲に亘って表示されるように、当該先行グラフ表示部分及び新たなグラフ表示部分を表示させることを特徴とする請求項10又は11に記載のミシンの縫製記録装置。
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