JP6010357B2 - ミシン - Google Patents
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Description
一定期間の縫製作業の中で最高縫い速度を記録し、前記一定期間を当該ミシンの動作開始から動作停止までとし、その動作毎にそれぞれの前記最高縫い速度を記録し統計的に表示し、
動作毎に縫製速度を監視して前記最高縫い速度を記録し、その記録したデータから前記最高縫い速度の設定値を自動的に決定するミシンであって、
前記記録したデータを統計的に分類して頻度の少ない項目を省き、よく使われる縫い速度のみを抽出し、その最大値を前記最高縫い速度の設定値として自動的に決定することを特徴とする。
<概要>
本発明は縫製毎にミシンの最高縫い速度を記録し表示する。
通常、縫製工場においては、ペダルを最大まで踏み込み放しで縫製する作業は殆ど無く、一つの縫製(工程)で何度もペダルの踏み込み操作量を変化してミシンの駆動速度を緩急変化させながら縫製するのが普通である。従って、表示データ上は一つの縫製(工程)の内に複数の山が表示される。
本発明によれば、表示するデータから『ミシンがどの程度の縫い速度で動作しているのか』を知ることができる。
また、表示データの一つの山における最高縫い速度の設定値を決めるのにあたって指標とすることができる。
また、本発明による得たデータを利用して最高縫い速度の設定値を自動的に設定することができる。
ここで、『最高縫い速度の設定値』とはミシンのペダルを最大まで踏み込んだときにおけるミシンの動作速度の設定値であり、個々のミシンで設定が可能な値である。
図1は、本発明の実施例で使用するミシンのブロック図であり、本発明とは関係のないブロックについては記述を省いている。
本発明では特殊なハードウェア構成のミシンは必要ない。
図1はサーボーモーターで主軸を駆動する一般的なミシンの構成である。
なお、図中の矢印は信号もしくはデータの流れる方向を示す。
まず、ステップS1で、主軸回転中か否かを判断し、主軸回転中であれば、ステップS2で、最高縫い速度の確認と記録を行い、主軸回転中でなければ、ステップS1の処理に戻る。
その後、ステップS3で、主軸回転中か否かを判断し、主軸回転中であれば、ステップS2の処理に戻り、主軸回転中でなければ、ステップS4で、計測モード終了指示の有無を判断し、計測モード終了指示無で、ステップS1の処理に戻り、計測モード終了指示有で処理を終了する。
自動で最高縫い速度を設定するにあたり、まず、計測モードで対象とする工程をオペレーターが縫製して最高縫い速度のデータを計測する。このモードを計測モードと呼ぶ。
計測モードでは、最高縫い速度を高めに設定して、オペレーターは通常通りの縫製作業を行う。
このとき、図2にあるように、ペダルを踏み始めてから中立に戻すまでの間で縫い速度の監視を行い、一番速くなった瞬間の縫い速度を記録する(ステップS2、S3)。
ここで、その最高縫い速度データの記録例を図3に示す。
これを半日間などの一定期間実施する。この間は繰り返し記録を行い、ペダルを踏んだ回数分のデータを蓄積する。
ここで、通常、縫製速度が遅い部分のデータからは作業性が低いあるいは注意を要する工程であることが推察され、縫製速度が高速過ぎるデータについてはと品質がおろそかにされている可能性があると推察される。
前記計測モードで計測・取得したデータから自動的に最高縫い速度の値を設定する。このモードを自動設定モードと呼ぶ。
(データの個数)÷(項目数)×0.8
ここで、0.8は経験的な足切りの数値である。
100÷8×0.8=10となる。
この結果、図5に示すように、一番高い縫い速度の値を『最高縫い速度の設定値』として設定する。
こうして設定される足切り後の最高縫い速度は、速度と品質のバランスがよい。
また、最高縫い速度を決めるにあたって指標となるデータを見ることができる。
また、記録するデータを縫製毎の最高縫い速度としているので、縫製中のすべてのデータを記録することに対して少ないメモリーで運用することができる。
そして、最高縫い速度の設定値を自動的に適正値として決めることができる。
102 演算に必要なデータやプログラムを保存するための記憶領域(ROM)
103 演算に利用するデータを一時的に格納するための記憶領域(RAM)
104 データを保存するための不揮発性メモリー(EEP‐ROM)
105 インターフェイス
106 モータードライバー
107 操作パネル
108 ペダルセンサ
109 主軸モーター
110 主軸エンコーダー
Claims (1)
- 一定期間の縫製作業の中で最高縫い速度を記録し、前記一定期間を当該ミシンの動作開始から動作停止までとし、その動作毎にそれぞれの前記最高縫い速度を記録し統計的に表示し、
動作毎に縫製速度を監視して前記最高縫い速度を記録し、その記録したデータから前記最高縫い速度の設定値を自動的に決定するミシンであって、
前記記録したデータを統計的に分類して頻度の少ない項目を省き、よく使われる縫い速度のみを抽出し、その最大値を前記最高縫い速度の設定値として自動的に決定することを特徴とするミシン。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012138329A JP6010357B2 (ja) | 2012-06-20 | 2012-06-20 | ミシン |
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Family Applications (1)
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