JP2021020042A - 端末 - Google Patents

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浩一 赤羽
淳 蒲野
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Abstract

【課題】ミシンの稼働状況を容易に認識できる端末を提供する。【解決手段】端末3は、ミシン1に配線41で接続し、ミシン1の状態を認識可能である。端末3のCPU31は、ミシン1から一定信号を受信する。一定信号は、ミシン1が主軸の一回転毎に一定間隔で出力する信号であり、針上信号、針下信号、エンコーダ信号等である。一定信号を針上信号とした場合、CPU31は、受信した針上信号の出力時刻を針上ON信号時刻バッファに記憶する。CPU31は、針上ON信号時刻バッファに記憶する出力時刻に基づき、ミシン1の縫製動作の切れ目を検出する。一定信号は、ほぼ全てのミシンが共通して出力する信号である。故に端末3は、ミシン1に接続するだけで、多種多様なあらゆるミシン1の縫製動作の切れ目を検出できるので、ミシン1の稼働状況を容易に認識できる。【選択図】図1

Description

本発明は、端末に関する。
特許文献1に記載のミシン制御装置は、管理者の所望のタイミングで、ミシンにおける作業者のピッチタイムを計測する。ピッチタイムは、縫製工程における作業時間である。作業者がペダルを前踏みし、ペダルセンサから前踏み信号が入力すると、ミシン制御装置はタイマからの出力に基づく時間の計測を開始する。計測開始と同時にミシンは縫製を開始する。ペダルの後踏みによりペダルセンサから後踏み信号が入力するまで、ミシン制御装置は計測を継続する。後踏み信号が入力すると、ミシン制御装置は計測を終了する。ペダルの後踏みと同時に、ミシンは糸切りを行う。ミシン制御装置は、計測した縫製開始から糸切りまでの時間をピッチタイムとしてEEPROMに記憶する。ピッチタイムの計測を実行する為の生産管理プログラムは、ミシン制御装置のフラッシュメモリに記憶する。ミシン制御装置は、生産管理プログラムに従ってピッチタイムの計測を行う。
特開2004−105392号公報
縫製工場において全てのミシンの生産管理を行う為、全てのミシンのミシン制御装置は生産管理プログラムを記憶し、且つ処理出来る必要がある。縫製工場は多種多様なミシンを使用するので、生産管理プログラムを記憶していないミシンが在る場合、ミシン制御装置はピッチタイムを計測できず、生産管理を行うことが出来ない。
本発明の目的は、ミシンの稼働状況を容易に認識できる端末を提供することである。
請求項1の端末は、ミシンに有線又は無線で接続し、前記ミシンの状態を認識可能な端末において、前記ミシンから、前記ミシンの針棒に動力を伝達する主軸の一回転毎に一定間隔で出力する一定信号を受信可能な受信部と、前記受信部が受信した前記一定信号の出力時刻を含む情報である信号情報に基づき、前記ミシンの縫製動作の切れ目を検出可能な第一検出部とを備えたことを特徴とする。一定信号は、メーカの違い、ミシンの種類、型式の違い等に関係無くほぼ全てのミシンが共通して出力する信号である。端末は、一定信号をミシンから受信し、該一定信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出する。故に端末はミシンに接続するだけで、多種多様なあらゆるミシンの縫製動作の切れ目を検出できるので、ミシンの稼働状況を容易に認識できる。
請求項2の端末の前記第一検出部は、前記信号情報において、前記一定信号の間隔が予め設定した閾値を超えたか判断する判断部と、前記判断部が、前記間隔が前記閾値を超えたと判断した場合、前記切れ目と認識する認識部とを備えてもよい。故に端末は、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
請求項3の端末の前記第一検出部は、前記縫製動作における縫製開始からの累積針数を検出する累積針数検出部と、前記累積針数検出部が検出した前記累積針数が予め設定した規定値を超えたか判断する針数判断部とを備え、前記認識部は、前記判断部が、前記間隔が前記閾値を超えたと判断し、且つ前記針数判断部が、前記累積針数が前記規定値を超えたと判断した場合、前記切れ目と認識してもよい。故に端末は一定信号の間隔が閾値を超えただけでなく、縫製開始からの累積針数が予め設定した規定値を超えた場合に切れ目と認識するので、一回の縫製動作を正確に検出できる。
請求項4の端末は、前記累積針数検出部が検出した前記累積針数を表示する表示部と、前記累積針数を初期化する為の使用者による初期化操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が前記初期化操作を受け付けた場合、前記累積針数を初期化する初期化実行部とを備えてもよい。使用者は表示部に表示した累積針数を確認しながら、ミシンによる縫製作業を行うことができる。使用者は初期化操作で累積針数を初期化できるので、縫製動作の開始時を自由に調整できる。
請求項5の端末は、前記規定値を変更可能に設定する規定値設定部を備えてもよい。端末は、例えばミシンの縫製動作に応じて規定値を自由に変更できるので、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
請求項6の端末は、前記規定値を設定する規定値設定モードを設定するモード設定部と、前記モード設定部が前記規定値設定モードを設定した場合、前記縫製開始後に使用者が任意の時刻で操作する切れ目操作部を操作したか判断する操作判断部と、前記操作判断部が前記切れ目操作部を操作したと判断した場合、前記累積針数検出部が検出した前記累積針数を記憶する累積針数記憶部と、前記累積針数記憶部が記憶した前記累積針数に基づき、前記規定値を設定する規定値設定部とを備えてもよい。規定値を設定する為、使用者は縫製開始後、縫製動作の切れ目と認識する任意の時刻で切れ目操作部を操作する。端末は、使用者が切れ目操作部を操作したときの累積針数を記憶し、該累積針数に基づき規定値を設定する。故に使用者は適切な規定値を容易に設定できる。
請求項7の端末において、前記ミシンは縫製プログラムに基づき、前記縫製動作を実行するものであって、前記端末は、前記縫製プログラム毎に前記規定値を記憶する記憶部を備え、前記ミシンが実行する前記縫製動作の前記縫製プログラムに対応する前記規定値を前記記憶部から読み出して設定してもよい。端末は実行する縫製動作の縫製プログラム毎に規定値を読み出して設定するので、縫製動作に対応する規定値に基づき、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
請求項8の端末は、前記閾値を変更可能に設定する閾値設定部を備えてもよい。端末は、例えばミシンの縫製条件に応じて閾値を自由に変更できるので、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
請求項9の端末は、前記信号情報に基づき、前記ミシンの針数及び縫製速度のうち少なくとも何れかを算出可能な算出部を備えてもよい。故に端末は、ミシンの針数と縫製速度から、ミシンの稼働状況をより具体的に認識できる。
請求項10の端末の前記算出部は、前記信号情報において、一つ前の前記一定信号との間隔が所定値未満の前記一定信号を前記針数として算出し、前記間隔が前記所定値以上の前記一定信号を前記針数として算出しなくてもよい。一つ前の一定信号から所定値以上の間隔が空くような一定信号は、例えば、縫針の位置を調整する為、ミシンの主軸を手動で回転させたこと等による場合がある。端末は該一定信号を針数として算出しないので、縫製動作に関与した針数を精度良く算出できる。
請求項11の端末は、前記ミシンの使用者が任意の時刻で操作可能な操作部と、前記使用者による前記操作部の操作に基づき、前記切れ目を検出可能な第二検出部とを備えてもよい。使用者が縫製の切れ目毎に操作部を操作することで、端末は、縫製動作の切れ目を確実に検出できる。
請求項12の端末の前記受信部は、前記一定信号、及び前記ミシンが糸を切断する時に出力する糸切信号を受信可能であって、前記受信部が受信した前記糸切信号に基づき、前記切れ目を検出可能な第三検出部を備えてもよい。一定信号と同様に、糸切信号も、メーカの違い、ミシンの種類、型式の違い等に関係無くあらゆるミシンが共通して出力する信号である。端末は、一定信号及び糸切信号をミシンから受信し、該一定信号及び糸切信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出する。故に端末は、ミシンに接続するだけで、多種多様なあらゆるミシンの縫製動作の切れ目を検出できるので、各メーカのミシンの稼働状況を容易に認識できる。
請求項13の端末は、前記一定信号及び前記糸切信号のうち、前記第一検出部が前記切れ目の検出に用いる信号である検出元信号を設定可能な信号設定部を備えてもよい。端末は、接続するミシンが出力する信号に応じて、検出元信号を自由に設定できるので、切れ目の検出精度を向上できる。
請求項14の端末の前記一定信号とは、前記主軸の回転に伴い、前記針棒が上下動する範囲の上死点である針上位置に位置した時に出力する針上信号、前記針棒が上下動する範囲の下死点である針下位置に位置した時に出力する針下信号、若しくは前記主軸を駆動するモータのエンコーダが出力するエンコーダ信号のうち何れかであってもよい。ミシンの針上信号、針下信号、エンコーダ信号は、ミシンの主軸一回転毎に一定間隔で出力する一定信号なので、端末は該一定信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出できる。
請求項15の端末は、ミシンに有線又は無線で接続し、前記ミシンの状態を認識可能な端末において、前記ミシンから、前記ミシンが糸を切断する時に出力する糸切信号を受信可能な受信部と、前記受信部が受信した前記糸切信号に基づき、前記ミシンの縫製動作の切れ目を検出可能な第一検出部とを備えたことを特徴とする。糸切信号は、メーカの違い、ミシンの種類、型式の違い等に関係無くあらゆるミシンが共通して出力する信号である。端末は、糸切信号をミシンから受信し、該糸切信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出する。故に端末は、ミシンに接続するだけで、多種多様なあらゆるミシンの縫製動作の切れ目を検出できるので、各メーカのミシンの稼働状況を容易に認識できる。
ミシン1と端末3の電気的構成を示すブロック図。 縫製動作中における針上信号のONとOFFの時刻を示す波形図である。 針上OFF時刻バッファ331の概念図。 針上ON時刻バッファ332の概念図。 ミシン稼働状況認識処理の流れ図。 図5の続きを示す流れ図。 図6の続きを示す流れ図。 図6の続きを示す流れ図。 設定処理の流れ図。 針上/針下信号の計測処理の流れ図。 表示部36の図。 サイクル針数初期化処理の流れ図。 エンコーダ信号の計測処理の流れ図。 有効針数ティーチング処理の流れ図。
本発明の実施形態を説明する。図1に示すミシン1は、被縫製物(例えば、布)を送りながら縫針(図示略)を上下動することで、被縫製物に縫目を形成する一般的なミシンである。端末3は、ミシン1に配線41を介して接続可能であり、ミシン1から後述する一定信号を受信することで、ミシン1の動作状態を認識可能である。
図1を参照し、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1は、CPU11、ROM12、RAM13、記憶部14、I/Oインターフェース(以下I/Oと呼ぶ)15、駆動回路17〜19、針位置検出器24、操作部25、接続部26等を備える。CPU11はミシン1の動作を統括制御する。CPU11は、ROM12、RAM13、記憶部14、I/O15と電気的に接続する。ROM12は各種プログラム等を記憶する。RAM13は、各種情報を一時的に記憶する。記憶部14は不揮発性の記憶媒体であり、各種情報を記憶する。
駆動回路17は主軸モータ21に接続し、CPU11の制御指令に基づき、主軸モータ21を駆動する。主軸モータ21は、ミシン1の主軸(図示略)を駆動するモータである。主軸モータ21のエンコーダ21Aは、I/O15に接続する。エンコーダ21Aは、エンコーダ信号をI/O15に入力する。エンコーダ信号は、例えば、主軸モータ21の入力軸の角度位置に対応したコード信号である。駆動回路18は布送りモータ22に接続し、CPU11の制御指令に基づき、布送りモータ22を駆動する。布送りモータ22は、布送り機構(図示略)を駆動し、被縫製物を所定方向に送る為のモータである。布送りモータ22のエンコーダ22Aは、I/O15に接続する。エンコーダ22Aは、エンコーダ信号をI/O15に入力する。エンコーダ信号は、例えば、布送りモータ22の入力軸の角度位置に対応したコード信号である。駆動回路19は糸切モータ23に接続し、CPU11の制御指令に基づき、糸切モータ23を駆動する。糸切モータ23は、糸切機構(図示略)を駆動し、糸を切断する為のモータである。糸切モータ23のエンコーダ23Aは、I/O15に接続する。エンコーダ23Aは、エンコーダ信号をI/O15に入力する。エンコーダ信号は、例えば、糸切モータ23の入力軸の角度位置に対応したコード信号である。
針位置検出器24は、上下動する縫針の上下位置に対応した針位置信号を出力する。縫針の上下位置は、針上位置と針下位置である。針上位置は、針棒が上下動する範囲の上死点である。針下位置は、針棒が上下動する範囲の下死点である。針位置信号は、針上信号と針下信号を備える。針位置検出器24は、針棒の針上位置を検出した時、針上信号を出力する。針位置検出器24は、針棒の針下位置を検出した時、針下信号を出力する。操作部25はI/O15に接続し、使用者の操作による各種入力を受け付け、受け付けた入力に対応する入力信号をI/O15に入力する。接続部26はI/O15に接続し、配線41を介して、端末3と接続可能である。
図1を参照し、端末3の電気的構成を説明する。端末3は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶部34、表示部36、操作部37、入力部38等を備える。CPU31は、ROM32、RAM33、記憶部34、表示部36、操作部37、入力部38と電気的に接続する。CPU31は端末3の動作を統括制御する。ROM32は、ミシン稼働状況認識プログラム、計測プログラム等の各種プログラム等を記憶する。ミシン稼働状況認識プログラムは、ミシン稼働状況認識処理(図5〜図8参照)を実行するプログラムである。計測プログラムは、計測処理(図10、図13参照)を実行するプログラムである。RAM33は、タイマ、カウンタ、フラグ、一時的なデータ、各種テーブル等の各種情報を記憶する。RAM33は、後述する針上OFF時刻バッファ331(図3参照)、針上ON時刻バッファ332(図4参照)を備える。記憶部34は不揮発性の記憶媒体であり、各種情報を記憶する。表示部36はタッチパネルであり、CPU31の制御信号に基づき各種情報を表示し、且つ使用者によるタッチ操作を受け付ける。操作部37は、使用者の操作による各種入力を受け付け、該入力に対応する入力信号を出力する。入力部38は、配線41、42を介して、端末3及びカウンタスイッチ(以下、カウンタSWと呼ぶ)28と接続可能である。
カウンタSW28は、例えば使用者により押下可能なボタン(図示略)を備える。カウンタSW28は、ボタンが押下する毎に押下信号を出力する。端末3のCPU31は、カウンタSW28から押下信号を受信することで、ボタンの押下を検出可能である。
図2を参照し、ミシン1の縫製動作の切れ目と、その検出原理を説明する。縫製動作とは、主軸の回転により縫針を上下動して被縫製物に縫目を形成する動作を意味する。主軸は、使用者が操作部25に含まれる起動ペダルを踏むことで主軸モータの起動により回転し、使用者が起動ペダルを離すことで主軸モータの停止により回転が停止する。縫製動作の切れ目とは、縫製動作が途切れる箇所である。縫製動作は、使用者が起動ペダルを離す毎に途切れる。縫製動作中、ミシン1は一定信号を出力する。一定信号は、主軸の一回転毎に一定間隔で出力する信号であり、例えば、針上信号、針下信号、エンコーダ信号等である。エンコーダ信号は、主軸モータ21のエンコーダ21Aが出力する信号である。
図2は、縫製動作中における針上信号のONとOFFの各時刻の波形図の一例である。針上信号は、p1、p2、p3、p4、p5、p6の各時刻でOFFし、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6の各時刻でONする。Q1はp1とp2の間、Q2はp2とp3の間、Q3はp3とp4の間、Q4はp4とp5の間、Q5はp5とp6の間、Q6はp6の後である。端末3のCPU31は、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6で、ミシン1から針上信号を受信することで、針上信号がONしたことを判断できる。CPU31は、p1、p2、p3、p4、p5、p6で、ミシン1からの針上信号の受信が途切れることで、針上信号がOFFしたことを判断できる。
端末3のCPU31がQ3で針上信号を受信後、ミシン1は縫製動作をR1で停止し、p4で起動する。端末3のCPU31は、例えばQ3で針上信号がONしたことを認識してから閾値時間(以下、Ttと呼ぶ)より長く針上信号の受信が続いた場合、縫製動作が停止したと判定し、切れ目と認識する。縫製動作の切れ目は、縫製サイクルの終了と認識するとよい。Q3〜R1は、閾値時間以上である。Ttは例えば500msに設定する。故に端末3のCPU31は針上信号に基づき、縫製動作の切れ目を検出可能である。Ttは記憶部34に記憶し、後述する設定処理(図9参照)において、操作部37で自由に設定変更可能である。端末3のCPU31は、針下信号、又はエンコーダ信号を用いた場合でも、上記針上信号と同様の原理で、縫製動作の切れ目を検出可能である。
図3を参照し、針上OFF時刻バッファ331を説明する。針上OFF時刻バッファ331は、縫製動作中において、針上信号がOFFした時刻(以下、針上OFF時刻と呼ぶ)を一時的に貯めて記憶するバッファ領域である。針上OFF時刻バッファ331は、大きさNのリングバッファであり、終端と先端が連結され、循環的に利用可能である。針上OFF時刻バッファ331は、N+1個の針上OFF時刻を記憶できる。
図4を参照し、針上ON時刻バッファ332を説明する。針上ON時刻バッファ332は、縫製動作中において、針上信号がONした時刻(以下、針上ON時刻と呼ぶ)を一時的に貯めて記憶するバッファ領域である。針上ON時刻バッファ332も、大きさNのリングバッファであり、終端と先端が連結され、循環的に利用可能である。針上ON時刻バッファ332も、N+1個の針上ON時刻を記憶できる。
図5〜図8を参照し、ミシン稼働状況認識処理を説明する。使用者は、ミシン1の動作状況を確認する場合、ミシン1の接続部26に配線41を介して端末3を接続し、端末3の電源をONする。端末3の電源がONすると、端末3のCPU31は、ROM32からミシン稼働状況認識プログラムを読み出し、本処理を実行する。
使用者は、検出元信号を設定する場合、操作部37で設定モードを選択する。検出元信号は、縫製動作の切れ目を検出する際に利用する信号である。図5に示すように、CPU31は、設定モードを選択したか判断する(S1)。設定モードを選択しない場合(S1:NO)、CPU31は処理を後述するS3に進める。設定モードを選択した場合(S1:YES)、CPU31は設定処理(図9参照)を実行する(S2)。
図9を参照し、設定処理を説明する。使用者は縫製プログラムのプログラム番号を操作部37で入力する。CPU31はプログラム番号の入力を受け付け(S60)、受け付けたプログラム番号の縫製プログラムについて、以下の各種設定を実行する。CPU31は検出元信号の選択か判断する(S61)。使用者は操作部37を用いて、針上信号、針下信号、エンコーダ信号、糸切信号の中から検出元信号を選択できる。糸切信号は、使用者が起動ペダルを踏み返すことで操作部25がI/O15に入力する信号である。記憶部34は、検出元信号のデフォルト(例えば、針上信号)を記憶する。使用者が検出元信号を選択した場合(S61:YES)、CPU31は選択された信号を検出元信号として、記憶部34に新たに設定する(S62)。使用者が検出元信号を選択しない場合(S61:NO)、CPU31は何もせずに処理をS63に進める。
CPU31はTtの設定か判断する(S63)。使用者は操作部37を用いて、Ttを入力可能である。上記の通り、Ttは、縫製動作の停止を判定する際に用いる閾値時間である。記憶部34は、Ttのデフォルト値を記憶する。Ttの設定の場合(S63:YES)、CPU31は、使用者が操作部37により入力した時間をTtに設定する(S64)。Ttを設定しない場合(S63:NO)、CPU31は何もせずに処理をS65に進める。
CPU31は有効針数(以下、Ntと呼ぶ)の設定か判断する(S65)。Ntは、縫製動作中において、一回分の縫製サイクルと認識する為の最低針数(本発明の規定値の一例)である。使用者は操作部37を用いて、縫製プログラム毎にNtを入力可能である。記憶部34は、縫製プログラム毎にNtのデフォルト値を記憶する。Ntの設定の場合(S65:YES)、CPU31は、使用者が操作部37により入力した針数をNtに設定する(S66)。Ntの設定でない場合(S65:NO)、CPU31は何もせずに処理をS67に進める。
CPU31はカウントモード(以下、Cmと呼ぶ)の設定か判断する(S67)。Cmは、ミシン1の縫製動作が停止した際、縫製サイクルの終了と判定し、生産カウンタの計数値に加算する為の条件を規定する。生産カウンタは、縫製サイクルの実行によって生産される縫製物を計数する。Cmは、4つのモード0、1、2、3を備える。モード0は、カウンタSW28の操作を無効とし、検出元信号のみに基づき、生産カウンタの計数値を加算するモードである。モード1は、検出元信号とカウンタSW28の操作の両方に基づき、生産カウンタの計数値を加算するモードである。モード2は、カウンタSW28の操作のみに基づき、生産カウンタの計数値を加算するモードである。モード3は、検出元信号に基づき、生産カウンタの計数値を加算し、カウンタSW28の操作があった場合は生産カウンタの計数値を更に加算するモードである。記憶部34は、Cmのデフォルト(例えば、モード0)を記憶する。使用者は、4つのモードから一つを選択し、操作部37により入力する。CPU31は使用者が操作部37により入力したモードをCmに設定する(S68)。設定した検出元信号の種類、Tt、Nt、Cmは、記憶部34に記憶する。CPU31は設定モードの終了か判断する(S69)。使用者は操作部37を用いて、設定モードの終了を入力可能である。設定モードの終了でない場合(S69:NO)、CPU31は処理をS61に戻す。設定モードの終了の場合(S69:YES)、CPU31は設定処理を終了し、図5のS3に処理を進める。
CPU31は、縫製プログラムのプログラム番号をミシン1から受信し、受信したプログラム番号に対応するTtとNtを記憶部34から読み込んで設定する(S3)。CPU31は計測処理を開始する(S4)。
図10を参照し、計測処理を説明する。本実施形態は、設定処理で針上信号又は針下信号を検出元信号に設定した場合の計測処理を説明する。CPU31は、ROM32から針上信号/針下信号の計測プログラムを読み出し、バックグラウンドの別タスクで本処理を実行する。
CPU31は、針上OFF時刻バッファ331(図3参照)を0に初期化する(S81)。CPU31は、針上ON時刻バッファ332(図4参照)を0に初期化する(S82)。CPU31は、針上OFF時刻バッファ331において、ポインタiを先頭(i=0)に設定する(S83)。ポインタiは、針上OFF時刻を記憶する位置を示し、0〜Nである。CPU31は、針上ON時刻バッファ332において、ポインタjを先頭(j=0)に設定する(S84)。ポインタjは、針上ON時刻を記憶する位置を示し、0〜Nである。
CPU31は、ミシン1から針上信号を受信し、針上信号がONか判断する(S85)。針上信号がOFFの場合(S85:NO)、CPU31はS85に戻って待機する。針上信号がONした場合(S85:YES)、CPU31は針上信号がOFFしたか判断する(S86)。針上信号がOFFしない場合(S86:NO)、CPU31はS86に戻って待機する。針上信号がOFFした場合(S86:YES)、CPU31は、針上OFF時刻バッファ331のポインタiが示す欄に、現在時刻を記憶する(S87)。先頭の現在時刻は0である。CPU31はポインタiに1加算する(S88)。
CPU31は、ポインタiは、針上OFF時刻バッファ331のサイズNよりも大きいか判断する(S89)。ポインタiがN以下の場合(S89:NO)、CPU31は処理をS91に進める。ポインタiがサイズNよりも大きい場合(S89:YES)、リングバッファの終端に到達したので、CPU31はポインタiを0に初期化する(S90)。CPU31は針上信号がONしたか判断する(S91)。針上信号がONしない場合(S91:NO)、CPU31はS91に戻って待機する。針上信号がONした場合(S91:YES)、CPU31は、針上ON時刻バッファ332のポインタjが示す欄に、現在時刻を記憶する(S92)。先頭の現在時刻は0である。CPU31はポインタjに1加算する(S93)。
CPU31は、ポインタjは、針上ON時刻バッファ332のサイズNよりも大きいか判断する(S94)。ポインタjがN以下の場合(S94:NO)、CPU31はS86に戻り、上記処理を繰り返す。ポインタjがサイズNよりも大きい場合(S94:YES)、リングバッファの終端に到達したので、CPU31は、ポインタjを0に初期化した上で(S95)、S86に戻り、上記処理を繰り返す。
図5のミシン稼働状況認識処理の説明に戻る。本実施形態は、上記の設定処理(S2)において、検出元信号に針上信号が設定された場合を一例として説明する。CPU31は、計測処理(図10参照)の開始後(S4)、針上ON時刻バッファ332において、針上ON時刻が三つ以上蓄積したか判断する(S5)。該判断は、後述する縫製サイクル中の縫製ではない場合の針数の計数を排除する為に行うので、判断する数は三つである必要はない。針上ON時刻が三つ以上蓄積していない場合(S5:NO)、CPU31はS5に戻って待機する。針上ON時刻が三つ以上蓄積した場合(S5:YES)、CPU31はステータスを「ウェイト」に設定する(S6)。ステータスは、例えばミシン1の動作状況を示すフラグ情報であり、「ウェイト」、「起動中」、「中断中」の三種類の中から設定し、RAM33に記憶する。「ウェイト」は、縫製動作を行う前の待機状態である。「起動中」は、ミシン1が縫製動作中の状態である。「中断中」は、ミシン1の縫製動作中、使用者が起動ペダルの踏み込みを解除し、縫製動作を中断した状態である。
CPU31は、現在時刻T3(以下、T3と呼ぶ)を取得する(S7)。CPU31は、針上ON時刻バッファ332から、最新の針上ON時刻T2(以下、T2と呼ぶ)を取得する(S8)。CPU31は、針上ON時刻バッファ332から、取得したT2の一つ前の針上ON時刻T1(以下、T1と呼ぶ)を取得する(S9)。CPU31は、針上ON時刻バッファ332から、取得したT2の二つ前の針上ON時刻T0(以下、T0と呼ぶ)を取得する(S10)。図4に示すように、例えば、T2がj=3の2240の場合、T1はj=2の2180、T0はj=1の2100である。取得したT3、T2、T1、T0は、RAM33に記憶する。
CPU31は、T3−T2がTtより大きいか判断する(S11)。T3−T2がTt以下の場合(S11:NO)、針上信号が最後にONしてから現在までTtが経過していない。故にCPU31は、T0〜T2までの間におけるミシン1の稼働状況を判断する為、T1−T0がTt以上で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たすか判断する(S12)。
<停止状態から起動>
T1−T0がTt以上で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たす場合(S12:YES)、CPU31は、T1を起動時刻(以下、Tsと呼ぶ)に設定する(S14、図4参照)。なお、CPU31は、針上OFF時刻バッファ331のi=1の針上OFF時刻をTsに設定してもよい(図3参照)。CPU31は、ステータスが中断中か判断する(S16)。ステータスがウェイトの場合(S16:NO)、CPU31は、起動時の積算針数をRAM33に記憶し(S17)、サイクル針数を0に初期化する(S18)。サイクル針数とは、一回分の縫製サイクルにおける縫製開始からの累積針数であり、RAM33に記憶する。CPU31は積算針数とサイクル針数に1ずつ加算し(S19)、ステータスを起動中に設定する(S20)。ステータスが中断中の場合(S16:YES)、CPU31は縫製動作を中断した状態からの起動として、起動時の積算針数を記憶せずに、積算針数とサイクル針数に1ずつ加算し(S19)、ステータスを起動中に設定する(S20)。CPU31はS7に戻って上記処理を繰り返す。上記処理により、CPU31は、ミシン1が停止状態から起動したことを認識できる。
<起動中>
T1−T0がTt以上で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たさない場合(S12:NO)、CPU31は、T1−T0がTt未満で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たすか判断する(S21)。T1−T0がTt未満で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たす場合(S21:YES)、ミシン1は起動を継続中なので、CPU31は積算針数とサイクル針数に1ずつ加算し(S22)、S7に戻って上記処理を繰り返す。
例えば使用者が縫針の位置を調整する為、プーリ(図示略)の手回し操作、又は半針操作を行う場合がある。手回し操作は、縫針の位置を手動で調整する操作である。半針操作は、操作部25のスイッチを押す毎に半針ずつ上下動する操作である。手回し操作、半針操作による針数は、縫製サイクル中の縫製ではないので、縫製サイクルの針数に含めないのが好ましい。手回し操作、又は半針操作を行った場合、T0〜T1の時間、T1〜T2の時間は夫々長くなる。この場合、T1−T0がTt未満で、且つT2−T1がTt未満の条件を満たさないので(S21:NO)、CPU31は積算針数に1加算せずに、S7に戻って上記処理を繰り返す。
<起動状態から停止>
図2に示すように、本実施形態は、R1がT3、Q3がT2、Q2がT1、Q1がT0の場面を想定する。Q3で針上信号が最後にONしてからR1の現在までの時間は、閾値時間(500ms)を超える。故にT3−T2はTtより大きいので(S11:YES)、図6に示すように、CPU31は、ステータスが起動中か判断する(S23)。ステータスが起動中でない場合(S23:NO)、CPU31は図5のS7に戻って上記処理を繰り返す。ステータスが起動中の場合(S23:YES)、ミシン1は起動状態から停止するので、CPU31は積算針数とサイクル針数に1ずつ加算し(S24)、ステータスを中断中に設定する(S25)。CPU31は、Cmはモード2か判断する(S26)。
−モード0−
モード0は、カウンタSW28の操作を無効とし、検出元信号のみに基づき、生産カウンタの計数値に1加算するモードである。モード0の場合(S26:NO)、CPU31は、現在のサイクル針数がNt以上か判断する(S27)。現在のサイクル針数がNt未満の場合(S27:NO)、一回分の縫製サイクルとして認識できないので、CPU31はS7に戻って上記処理を繰り返す。現在のサイクル針数がNt以上の場合(S27:YES)、一回分の縫製サイクルとして認識できるので、CPU31は、Cmはモード0又は3か判断する(S28)。Cmはモード0なので(S28:YES)、CPU31は、検出元信号は糸切信号か判断する(S29)。検出元信号は針上信号なので(S29:NO)、CPU31は生産カウンタに1加算し(S31)、縫製サイクルが終了したとしてステータスをウェイトに設定する(S33)。CPU31は処理を図7のS35に進める。
なお、検出元信号が糸切信号の場合(S29:YES)、CPU31は糸切信号を受信したか判断する(S30)。糸切信号を受信した場合(S30:YES)、CPU31は生産カウンタに1加算し(S31)、縫製サイクルが終了したとしてステータスをウェイトに設定する(S33)。糸切信号を受信しない場合(S30:NO)、CPU31は処理を図7のS35に進める。
図7に示すように、CPU31は、Cmはモード0か判断する(S35)。Cmはモード0なので(S35:YES)、CPU31は最速の縫製速度を算出する(S41)。最速の縫製速度の算出方法は以下の通りである。CPU31は、針上ON時刻バッファ332に記憶する複数の針上ON時刻に基づき、一針毎の縫製時間を算出する。一針毎の縫製時間は、各時刻間の時間である。例えば、j=2に対応する縫製時間は、j=2の針上ON時刻と、j=1の針上ON時刻との差分なので、2180−2100=80(ms)である。CPU31は、算出した各縫製時間の中で、10針分の平均で縫製時間が最も短い特定範囲Pを検出する。特定範囲Pにおける一針分の縫製時間の平均は60msである。故に最速の縫製速度は60ms/針となる。
CPU31はT2からTsを差し引くことで、今回の縫製時間を算出する(S42)。例えば、T2を図4の針上ON時刻バッファ332のj=15の検出時刻(3100)とし、Tsを針上OFF時刻バッファ331のi=1の検出時刻(2000)とした場合、今回の縫製時間は、3100−2000=1100msとなる。算出した今回の縫製針数、最速の縫製速度、今回の縫製時間は、RAM33に記憶する。
CPU31は、ミシン1の稼働情報を表示部36に表示する(S43)。稼働情報は、例えば、生産目標数、現在の生産数、サイクル針数、最速の縫製速度、今回の縫製時間等である。例えば、図11に示すように、表示部36は、左側領域に上から順に、生産数表示領域361、有効針数表示領域365、初期化ボタン366を備え、右側領域に上から順に、サイクル針数表示領域362、縫製速度表示領域363、縫製時間表示領域364を備える。サイクル針数表示領域362、縫製速度表示領域363、縫製時間表示領域364は、起動時からの今回の縫製動作に関する稼働情報である。生産数表示領域361は、中央下線の下側に生産目標数を表示し、上側に現在の生産数を表示する。生産目標数は予め設定する。生産数は生産カウンタの計数値である。サイクル針数表示領域362は、サイクル針数を表示する。縫製速度表示領域363は、算出した最速の縫製速度を表示する。縫製時間表示領域364は、算出した今回の縫製時間を表示する。有効針数表示領域365は、Ntを表示する。初期化ボタン366は、使用者がサイクル針数を0に初期化する為にタッチ操作する。図11に示す例では、生産目標数は1500、現在の生産数は82、有効針数は50、サイクル針数は15針、最速の縫製速度は60ms/針、縫製時間は1100msである。使用者は、表示部36に表示した稼働情報を確認することで、ミシン1の現在の稼働状況について、現在までの生産数、今回の縫製サイクルにおける有効針数、今回の縫製サイクルにおけるサイクル針数、最速の縫製速度、縫製時間を容易に把握できる。CPU31は図5のS7に戻り上記処理を繰り返す。
−モード1−
モード1は、検出元信号とカウンタSW28の操作の両方に基づき、生産カウンタの計数値に1加算するモードである。モード1の場合(図6のS26:NO)、CPU31は、現在のサイクル針数がNt以上か判断する(S27)。現在のサイクル針数がNt以上の場合(S27:YES)、Cmはモード1なので(S28:NO)、図8に示すように、CPU31は、検出元信号は糸切信号か判断する(S45)。検出元信号は針上信号なので(S45:NO)、CPU31はカウンタSW28のボタンが押下したか判断する(S47)。一回の縫製サイクルが終了し、使用者がカウンタSW28のボタンを押下した場合(S47:YES)、縫製サイクルは確実に終了したので、CPU31は生産カウンタに1加算し(S48)、ステータスをウェイトに設定する(S50)。
なお、検出元信号が糸切信号の場合(S45:YES)、CPU31は糸切信号を受信したか判断する(S46)。糸切信号を受信した場合(S46:YES)、CPU31は、カウンタSW28のボタンが押下したか判断する(S47)。糸切信号を受信しない場合(S46:NO)、CPU31は処理をS52に進める。
CPU31は、図7のS41〜S43と同様に、最速の縫製速度、縫製時間を算出し、表示部36に稼働情報を表示する(S52〜S54)。CPU31は、図5のS7に戻り上記処理を繰り返す。モード1は、針上信号とカウンタSW28の操作の両方で、縫製サイクルの終了を判定するので、縫製動作の切れ目を確実に検出できる。
−モード2−
モード2は、カウンタSW28の操作のみに基づき、生産カウンタの計数値に1加算するモードである。モード2の場合(図6のS26:YES)、図7に示すように、CPU31はカウンタSW28のボタンが押下したか判断する(S36)。カウンタSW28のボタンが押下した場合(S36:YES)、CPU31は、生産カウンタに1加算し(S37)、縫製サイクルが終了したとしてステータスをウェイトに設定する(S39)。CPU31は、上記と同様に、今回の縫製針数、最速の縫製速度、今回の縫製速度を算出し、表示部36に稼働情報を表示する(S41〜S43)。CPU31は、図5のS7に戻り上記処理を繰り返す。モード2は、カウンタSW28のボタンの押下操作のみで、縫製動作の切れ目を検出できる。
−モード3−
モード3は、検出元信号に基づき、生産カウンタの計数値を加算し、カウンタSW28の操作があった場合は生産カウンタの計数値を更に加算するモードである。モード3の場合(図6のS26:NO)、CPU31は、現在のサイクル針数がNt以上か判断する(S27)。現在のサイクル針数がNt以上の場合(S27:YES)、Cmはモード3なので(S28:YES)、CPU31は、検出元信号は糸切信号か判断する(S29)。検出元信号は針上信号なので(S29:NO)、CPU31は生産カウンタに1加算し(S31)、縫製サイクルが終了したとしてステータスをウェイトに設定する(S33)。
図7に示すように、CPU31は、Cmはモード0か判断する(S35)。Cmはモード3なので(S35:NO)、CPU31はカウンタSW28のボタンが押下したか判断する(S36)。一回の縫製サイクルが終了し、使用者がカウンタSW28のボタンを押下した場合(S36:YES)、縫製サイクルは確実に終了したので、CPU31は生産カウンタに更に1加算し(S37)、ステータスをウェイトに設定する(S39)。CPU31は、上記と同様に、今回の縫製針数、最速の縫製速度、今回の縫製速度を算出し、表示部36に稼働情報を表示する(S41〜S43)。CPU31は、図5のS7に戻り上記処理を繰り返す。モード3では、検出元信号とカウンタSW28の操作が互いに独立しているので、縫製サイクルが終了し、使用者がカウンタSW28のボタンを押下すると、生産カウンタは2加算する。
図12を参照し、サイクル針数初期化処理を説明する。端末3の電源がONすると、CPU31は所定周期毎にROM32からサイクル針数初期化プログラムを読み出し、本処理を実行する。使用者はミシン1の縫製動作中に、サイクル針数を0に初期化したい場合、表示部36に表示した初期化ボタン366にタッチする。CPU31は初期化ボタン366のタッチ操作の有無を判断する(S131)。初期化ボタン366のタッチ操作が無かった場合(S131:NO)、CPU31は本処理を終了する。
初期化ボタン366のタッチ操作が有った場合(S131:YES)、CPU31はRAM33に記憶するサイクル針数を0に初期化する(S132)。表示部36のサイクル針数表示領域362に表示するサイクル針数は0になり、以後、縫製動作に合わせて再度カウントアップする。故に使用者は初期化ボタン366を用いて縫製サイクルの開始時を適宜調整できる。CPU31は本処理を終了する。
図13を参照し、エンコーダ信号を検出元信号に設定した場合の計測処理を説明する。CPU31は、ROM32からエンコーダ信号の計測プログラムを読み出し、バックグラウンドの別タスクで本処理を実行する。CPU31は、エンコーダ信号時刻バッファ(図示略)を0に初期化する(S101)。エンコーダ信号時刻バッファは、上記実施形態の針上OFF時刻バッファ331(図3参照)、又は針上ON時刻バッファ332と同様に、RAM33に設ける。エンコーダ信号時刻バッファは、縫製動作中において、エンコーダ信号を検出した時刻(以下、エンコーダ信号時刻と呼ぶ)を一時的に貯めて記憶するバッファ領域である。エンコーダ信号時刻バッファも、大きさNのリングバッファであり、終端と先端が連結され、循環的に利用可能である。エンコーダ信号時刻バッファも、N+1個のエンコーダ信号時刻を記憶できる。
CPU31は、エンコーダ信号時刻バッファにおいて、ポインタkを先頭(k=0)に設定する(S102)。ポインタkは、エンコーダ信号時刻を記憶する位置を示す。CPU31は、ミシン1からエンコーダ信号を検出したか判断する(S103)。エンコーダ信号を検出しない場合(S103:NO)、CPU31はS103に戻って待機する。エンコーダ信号を検出した場合(S103:YES)、CPU31は、エンコーダ信号時刻バッファのポインタkが示す欄に、現在時刻を記憶する(S104)。CPU31はポインタkに1加算する(S105)。CPU31は、ポインタkは、エンコーダ信号時刻バッファのサイズNよりも大きいか判断する(S106)。ポインタkがN以下の場合(S106:NO)、CPU31はS103に戻って上記処理を繰り返す。ポインタkがサイズNよりも大きい場合(S106:YES)、CPU31はポインタkを0に初期化した後で(S107)、S103に戻って上記処理を繰り返す。
エンコーダ信号が検出元信号の場合、図5のミシン稼働状況認識処理のS4の処理は、針上ON時刻の代わりに、エンコーダ信号時刻が三つ以上蓄積したかの判断処理になる。T0〜T3は、エンコーダ信号時刻バッファに蓄積するエンコーダ信号時刻から取得すればよい(S7〜S10)。その他の処理は、上記と同じである。
図14を参照し、有効針数ティーチング処理を説明する。本処理は、ミシン1が縫製動作を開始してから、使用者が縫製動作の切れ目と認識する時刻でカウンタSW28のボタンを押下した時のサイクル針数を記憶し、記憶したサイクル針数に基づき、有効針数(Nt)を設定する処理である。端末3の電源がONすると、CPU31は所定周期毎にROM32から有効針数ティーチングプログラムを読み込み、本処理を実行する。
使用者は端末3で有効針数を自動で設定する場合、操作部37で有効針数ティーチングモードを設定する。CPU31は有効針数ティーチングモードの設定操作の有無を判断する(S109)。設定操作が無い場合(S109:NO)、CPU31は本処理を終了する。設定操作が有る場合(S109:YES)、CPU31は有効針数ティーチングモードを設定する(S110)。
CPU31は、ミシン1から縫製プログラムのプログラム番号を取得する(S111)。例えばCPU31はミシン1に対し、プログラム番号の出力を依頼する依頼信号を出力する。依頼信号を受信したミシン1のCPU11は、実行する縫製プログラムのプログラム番号の情報を返信信号とし、端末3に返信する。端末3のCPU31は受信した返信信号に基づきプログラム番号を認識し、RAM33に記憶する。
CPU31はRAM33に記憶するサイクル針数と縫製回数sを0に初期化する(S112)。縫製回数sはミシン1で縫製サイクルを実施した回数であり、RAM33に記憶する。縫製回数sは表示部36に表示してもよい。CPU31はミシン1の縫製動作が開始したか判断する(S113)。使用者が操作部25で縫製動作を開始した場合、ミシン1のCPU11は縫製開始信号を端末3に出力する。なお、操作部25はペダル(図示略)を備えてもよい。使用者がペダルを踏込むことで、ミシン1は縫製動作を開始してもよい。ペダルの踏込みを検知することで、ミシン1のCPU11は端末3に縫製開始信号を出力してもよい。
縫製開始信号を受信しない場合、ミシン1の縫製動作は開始していないので(S113:NO)、CPU31はS113に戻って待機する。ミシン1から縫製開始信号を受信した場合(S113:YES)、縫製動作が開始したので、CPU31は例えばミシン1が出力する針上信号を検出元信号とし、受信した針上信号に基づき、サイクル針数の計数を開始する(S115)。
使用者はミシン1の縫製動作を開始してから、縫製動作の切れ目と認識した時刻でカウンタSW28のボタンを押下する。CPU31はカウンタSW28のボタンが押下したか判断する(S116)。カウンタSW28のボタンが押下するまで(S116:NO)、CPU31はS116に戻って引き続きサイクル針数を計数する。カウンタSW28のボタンが押下した場合(S116:YES)、CPU31は計数したサイクル針数を、縫製回数と共にRAM33に記憶する(S117)。CPU31は縫製回数sに1加算する(S118)。
CPU31はティーチング終了の操作を受け付けたか判断する(S119)。ティーチング終了の操作を受け付けない場合(S119:NO)、CPU31はサイクル針数を0に初期化する(S122)。CPU31はS113に戻り、使用者は縫製動作を開始して(S113:YES)、2回目の縫製サイクルを実行する。2回目の縫製サイクルに合わせ、CPU31はサイクル針数の計数を再度開始し(S115)、上記処理を繰り返す(S116〜S118)。例えば使用者が縫製サイクルを10回繰り返すと、CPU31は縫製動作の切れ目に対応する10個のサイクル針数をRAM33に記憶できる。使用者は縫製サイクルを10回繰り返した後、操作部37でティーチング終了の操作を行う。
ティーチング終了の操作を受け付けた場合(S119:YES)、CPU31はRAM33に記憶する10個のサイクル針数のうち最小のサイクル針数を選択する(S120)。CPU31は選択したサイクル針数に基づき、Ntを算出する(S121)。CPU31は選択したサイクル針数から所定針数(例えば選択したサイクル針数の2%分の針数)を差し引いた針数をNtとして算出するとよい。これにより、CPU31は、最も少ない針数で縫製サイクルを終了したときであっても、縫製動作の切れ目として認識できる。CPU31は算出したNtをプログラム番号に対応付けて記憶部34に記憶し(S122)、本処理を終了する。故に端末3は、縫製動作の切れ目を認識する為の適切なNtを設定できる。
以上説明の如く、本実施形態の端末3は、ミシン1に配線41で接続し、ミシン1の状態を認識可能である。端末3のCPU31は、ミシン1から一定信号を受信可能である。一定信号とは、ミシン1が主軸の一回転毎に一定間隔で出力する信号である。一定信号は、針上信号、針下信号、エンコーダ信号等である。一定信号を針上信号とした場合、CPU31は、受信した針上信号の出力時刻を含む情報を記憶する針上ON時刻バッファ332に基づき、ミシン1の縫製動作の切れ目を検出する。一定信号は、メーカの違い、ミシンの種類、型式の違い等に関係無くあらゆるミシンが共通して出力する信号である。故に端末3は、ミシン1に接続するだけで、多種多様なあらゆるミシン1の縫製動作の切れ目を検出できるので、各メーカのミシン1の稼働状況を容易に認識できる。
CPU31は、針上ON時刻バッファ332に記憶する針上ON信号時刻において、隣り合う二つの針上ON信号時刻の間隔が予め設定した閾値時間(Tt)を超えたか判断する。間隔が閾値時間を超えたと判断した場合、CPU31は縫製動作の切れ目と認識する。故に端末3は、使用者の操作不要で、縫製動作の切れ目を精度よく検出できる。
CPU31は、縫製動作における縫製開始からのサイクル針数を検出する。サイクル針数が予め設定した有効針数(Nt)を超えたか判断する。CPU31は、サイクル針数がNtを超えたと判断した場合、縫製動作の切れ目と認識する。故に端末3は一定信号の間隔がTtを超えただけでなく、縫製開始からのサイクル針数がNtを超えた場合に縫製動作の切れ目と認識するので、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
端末3は表示部36を備える。表示部36は、検出したサイクル針数を表示する。故に使用者は表示部36に表示したサイクル針数を確認しながら、ミシン1による縫製作業を行える。CPU31はサイクル針数を初期化する為の使用者による初期化操作を受け付ける。初期化操作とは、例えば表示部36に表示した初期化ボタン366にタッチする操作である。CPU31は初期化操作を受け付けた場合、サイクル針数を0に初期化する。故に使用者は縫製動作の開始時を自由に調整できる。
CPU31は、Ntを変更可能に設定する。端末3は、例えばミシン1の縫製条件に応じて有効針数を自由に変更できるので、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
CPU31は有効針数ティーチングモードを設定可能である。有効針数ティーチングモードを設定した状態で、使用者は縫製動作開始後に、縫製動作の切れ目と認識する任意の時刻でカウンタSW28のボタンを押下する。カウンタSW28のボタンが押下した場合、CPU31は検出したサイクル針数を記憶し、該サイクル針数に基づきNtを算出して設定する。故に使用者は適切な有効針数を容易に設定できる。
ミシン1は縫製プログラムに基づき、縫製動作を実行する。端末3は縫製プログラム毎にNtを記憶する。端末3のCPU31は、ミシン1が実行する縫製プログラムに対応するNtを記憶部34から読み出して設定する。故に端末3は縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
CPU31は、閾値時間(Tt)を変更可能に設定する。端末3は、例えばミシン1の縫製条件に応じて閾値時間を自由に変更できるので、縫製動作の切れ目を精度良く検出できる。
CPU31は、針上ON時刻バッファ332に記憶する針上ON信号時刻に基づき、ミシン1の縫製針数、縫製速度を算出できる。故に端末3は、ミシン1の稼働状況をより具体的に認識できる。
CPU31は、針上ON時刻バッファ332に記憶する針上ON信号時刻において、一つ前の一定信号との間隔が閾値時間(Tt)未満の一定信号を針数として算出し(図5のS21:YES、S22)、間隔が閾値時間(Tt)以上の一定信号を針数として算出しない(S21:NO)。一つ前の一定信号から閾値時間(Tt)以上の間隔が空くような一定信号は、例えば、縫針の位置を調整する為、ミシン1の主軸を手動で回転させたこと等による場合がある。端末3は該一定信号を針数として算出しないので、縫製動作に関与した針数を精度良く算出できる。
端末3は、ミシン1の使用者が任意の時刻で操作可能なカウンタSW28を備える。CPU31は、例えば上記モード1〜3において、使用者がカウンタSW28を操作したことに基づき、切れ目を検出できる。使用者が縫製の切れ目毎にカウンタSW28を操作することで、端末3は、縫製動作の切れ目を確実に検出できる。
CPU31は、一定信号、及び糸切信号のうち少なくとも何れかを受信可能である。CPU31は、受信した糸切信号に基づき、縫製動作の切れ目を検出できる。一定信号と同様に、糸切信号も、メーカの違い、ミシンの種類、型式の違い等に関係無くあらゆるミシン1が共通して出力する信号である。端末3は、糸切信号の受信に基づき、縫製動作の切れ目を検出可能である。故に端末3は、ミシン1に接続するだけで、多種多様なあらゆるミシン1の縫製動作の切れ目を検出できるので、各メーカのミシン1の稼働状況を容易に認識できる。
CPU31は、一定信号及び糸切信号のうち、切れ目の検出に用いる信号である検出元信号を設定可能である。端末3は、接続するミシン1が出力する信号に応じて、検出元信号を自由に設定できるので、切れ目の検出精度を向上できる。
一定信号とは、針上信号、針下信号、エンコーダ信号の何れかである。針上信号、針下信号、エンコーダ信号は、一定信号なので、端末3は該一定信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出できる。
以上説明にて、図10、図12の計測処理を実行するCPU31は、本発明の受信部の一例である。針上ON時刻バッファ332に記憶する針上ON信号時刻は、本発明の信号情報の一例である。図5のS11の処理を実行するCPU31は、本発明の判断部の一例であり、S11:YES、図6のS27:YES、S31の処理を実行するCPU31は、本発明の認識部の一例である。
図5のS17、S22、図6のS24の処理を実行するCPU31は本発明の累積針数検出部の一例である。図6のS27の処理を実行するCPU31は本発明の針数判断部の一例である。サイクル針数は本発明の累積針数の一例である。表示部36のサイクル針数表示領域362は本発明の表示部の一例である。図12のS131の処理を実行するCPU31は本発明の操作受付部の一例である。S132の処理を実行するCPU31は本発明の初期化実行部の一例である。図9のS66の処理を実行するCPU31は本発明の規定値設定部の一例である。図14のS110の処理を実行するCPU31は本発明のモード設定部の一例である。カウンタSW28は本発明の切れ目操作部の一例である。S117の処理を実行するCPU31は本発明の累積針数記憶部の一例である。S121、S122の処理を実行するCPU31は本発明の規定値設定部の一例である。
閾値時間(Tt)は、本発明の閾値の一例である。図9のS64の処理を実行するCPU31は、本発明の閾値設定部の一例である。図7のS41、S42、図8のS52、S53の処理を実行するCPU31は、本発明の算出部の一例である。有効針数(Nt)は、本発明の所定値の一例である。カウンタSW28は、本発明の操作部の一例である。図7のS36、S37、図8のS47、S48の処理を実行するCPU31は、本発明の第二検出部の一例である。図6のS30、S31の処理を実行するCPU31は、本発明の第三検出部の一例である。図9のS62の処理を実行するCPU31は、本発明の信号設定部の一例である。
本発明は上記実施形態の他に種々の変更が可能である。端末3は、ミシン1と配線41を介して接続可能であるが、無線で接続可能としてもよい。端末3は、ミシン1の稼働状況を認識する為の専用機であるが、例えば、汎用のタブレット端末、スマートフォン、PC等であってもよい。
CPU31が受信する信号は、一定信号のみでもよい。該場合、ミシン1が糸切機構を有さない時でも、端末3は一定信号の信号情報に基づき、縫製動作の切れ目を検出可能である。ミシン1は一定信号を出力できなくてもよい。該場合、ミシン1に主軸の一回転毎に一回信号を出力できるセンサを外付けし、端末3と接続することで、端末3は一定信号の信号情報を得ることができ、縫製動作の切れ目を検出可能である。
上記実施形態は、基本構造を有する一般的なミシン1で説明したが、例えば、工業用ミシン(例えば、本縫ミシン、千鳥縫いミシン、穴かがりミシン、ボタン付けミシン、閂止めミシン、電子ミシン等)、家庭用ミシン(例えば、一般用ミシン、刺繍ミシン、職業用ミシン等)の何れであってもよい。
図5〜図8のミシン稼働状況認識処理では、検出元信号の設定に関係なく、一律に針上信号と針下信号を受信し、針上OFF時刻バッファ331に針上OFF時刻を記憶し、針上ON時刻バッファ332に針上OFF時刻を記憶し、それらに基づき、縫製速度、縫製時間を夫々算出する(図7のS41、S42、図8のS52、S53)。ミシン稼働状況認識処理は、例えば、図7のS41〜S42、図8のS52〜S53を省略してもよい。
ミシン稼働状況認識処理では、針上信号がONした時刻(図2のQ1〜Q6)に基づき、T3、T2、T1、T0を決定するが(S7〜S10)、針上信号がOFFした時刻(図2のp1〜p6)、又は針下信号がONした時刻で決定してもよい。
カウンタSW28は押下可能なボタンを備え、ボタンが使用者により押下されることによって、その信号を端末3のCPU31に向けて出力するものであるが、使用者が操作可能であって、操作に応じて特定の信号を出力できるものであればよい。
図14に示す有効針数設定処理のS121において、CPU31は最小のサイクル針数から所定針数(例えば選択したサイクル針数の2%分の針数)を差し引いた針数をNtとして算出するが、最小のサイクル針数をNtとしてもよい。その他、RAM33に記憶する10個のサイクル針数の平均値をNtとして算出してもよい。
端末3は、例えば、サーバと通信可能であって、端末3においてミシン1から受信した情報、例えば、縫製サイクル毎に算出した稼働情報をサーバに出力する通信部を備えてもよい。サーバは、複数の端末3と通信することによって、複数のミシンの稼働情報を受信できる。端末3はインターネットを通じてサーバと通信可能としてもよい。
1 ミシン
3 端末
21 主軸モータ
21A エンコーダ
28 カウンタSW
31 CPU
41 配線
332 針上ON時刻バッファ

Claims (15)

  1. ミシンに有線又は無線で接続し、前記ミシンの状態を認識可能な端末において、
    前記ミシンから、前記ミシンの針棒に動力を伝達する主軸の一回転毎に一定間隔で出力する一定信号を受信可能な受信部と、
    前記受信部が受信した前記一定信号の出力時刻を含む情報である信号情報に基づき、前記ミシンの縫製動作の切れ目を検出可能な第一検出部と
    を備えたことを特徴とする端末。
  2. 前記第一検出部は、
    前記信号情報において前記一定信号の間隔が予め設定した閾値を超えたか判断する判断部と、
    前記判断部が、前記間隔が前記閾値を超えたと判断した場合、前記切れ目と認識する認識部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の端末。
  3. 前記第一検出部は、
    前記縫製動作における縫製開始からの累積針数を検出する累積針数検出部と、
    前記累積針数検出部が検出した前記累積針数が予め設定した規定値を超えたか判断する針数判断部と
    を備え、
    前記認識部は、前記判断部が、前記間隔が前記閾値を超えたと判断し、且つ前記針数判断部が、前記累積針数が前記規定値を超えたと判断した場合、前記切れ目と認識すること
    を特徴とする請求項2に記載の端末。
  4. 前記累積針数検出部が検出した前記累積針数を表示する表示部と、
    前記累積針数を初期化する為の使用者による初期化操作を受け付ける操作受付部と、
    前記操作受付部が前記初期化操作を受け付けた場合、前記累積針数を初期化する初期化実行部と
    を備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載の端末。
  5. 前記規定値を変更可能に設定する規定値設定部を備えたこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載の端末。
  6. 前記規定値を設定する規定値設定モードを設定するモード設定部と、
    前記モード設定部が前記規定値設定モードを設定した場合、前記縫製開始後に使用者が任意の時刻で操作する切れ目操作部と、
    前記使用者が前記切れ目操作部を操作したとき、前記累積針数検出部が検出した前記累積針数を記憶する累積針数記憶部と、
    前記累積針数記憶部が記憶した前記累積針数に基づき、前記規定値を設定する規定値設定部と
    を備えたこと
    を特徴とする請求項3又は4に記載の端末。
  7. 前記ミシンは縫製プログラムに基づき、前記縫製動作を実行するものであって、
    前記端末は、
    前記縫製プログラム毎に前記規定値を記憶する記憶部を備え、
    前記ミシンが実行する前記縫製動作の前記縫製プログラムに対応する前記規定値を前記記憶部から読み出して設定すること
    を特徴とする請求項3から5の何れか一に記載の端末。
  8. 前記閾値を変更可能に設定する閾値設定部を備えたこと
    を特徴とする請求項2から7の何れか一に記載の端末。
  9. 前記信号情報に基づき、前記ミシンの針数及び縫製速度のうち少なくとも何れかを算出可能な算出部を備えたこと
    を特徴とする請求項1から8の何れか一に記載の端末。
  10. 前記算出部は、
    前記信号情報において、一つ前の前記一定信号との間隔が所定値未満の前記一定信号を前記針数として算出し、
    前記間隔が前記所定値以上の前記一定信号を前記針数として算出しないこと
    を特徴とする請求項9に記載の端末。
  11. 前記ミシンの使用者が任意の時刻で操作可能な操作部と、
    前記使用者による前記操作部の操作に基づき、前記切れ目を検出可能な第二検出部と
    を備えたことを特徴とする請求項1から10の何れか一に記載の端末。
  12. 前記受信部は、前記一定信号、及び前記ミシンが糸を切断する時に出力する糸切信号を受信可能であって、
    前記受信部が受信した前記糸切信号に基づき、前記切れ目を検出可能な第三検出部を備えたこと
    を特徴とする請求項1から11の何れか一に記載の端末。
  13. 前記一定信号及び前記糸切信号のうち、前記第一検出部が前記切れ目の検出に用いる信号である検出元信号を設定可能な信号設定部を備えたこと
    を特徴とする請求項12に記載の端末。
  14. 前記一定信号とは、前記主軸の回転に伴い、前記針棒が上下動する範囲の上死点である針上位置に位置した時に出力する針上信号、前記針棒が上下動する範囲の下死点である針下位置に位置した時に出力する針下信号、若しくは前記主軸を駆動するモータのエンコーダが出力するエンコーダ信号のうち何れかであること
    を特徴とする請求項1から13の何れか一に記載の端末。
  15. ミシンに有線又は無線で接続し、前記ミシンの状態を認識可能な端末において、
    前記ミシンから、前記ミシンが糸を切断する時に出力する糸切信号を受信可能な受信部と、
    前記受信部が受信した前記糸切信号に基づき、前記ミシンの縫製動作の切れ目を検出可能な第一検出部と
    を備えたことを特徴とする端末。
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