JP3955353B2

JP3955353B2 - コンプレッサ装置

Info

Publication number: JP3955353B2
Application number: JP08458397A
Authority: JP
Inventors: レネルイザヴァングリムベルゲギード
Original assignee: Atlas Copco Airpower NV
Current assignee: Atlas Copco Airpower NV
Priority date: 1996-03-19
Filing date: 1997-03-18
Publication date: 2007-08-08
Anticipated expiration: 2017-03-18
Also published as: BE1010122A3; EP0796996A1; JPH1030569A; US5899669A; ES2221013T3; EP0796996B1; DE69728923D1; KR100434933B1; KR970066092A; DE69728923T2

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンプレッサ装置の運動の無い部分に何ら運動や振動を伝達しないように、本装置の作動部分から運動の無い部分にガスや空気、液体を振動の無い状態で移送するコンプレッサ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ガスの圧縮中にガスを冷却することはよく知られている。そこで、これまでに使用されてきたコンプレッサ装置は、圧縮部と冷却部とから構成されている。
【０００３】
圧縮部で発生された強い振動が構造上一般に非常に敏感な冷却部に損傷を起こすのを回避するために、少なくてもコンプレッサと、場合によってはそれらの駆動モータと共に圧縮部をゴムブロック上に置き、圧縮部と冷却部との間に可撓連結部を設けることが知られている。そして、冷却部は固定搭載する。
【０００４】
２段コンプレッサ装置では、低圧段で圧縮されたガスを第１の可撓連結部を介して冷却部の第１区画室に導き、この第１区画室から吐出されたガスを高圧段に供給し、高圧段で圧縮されたガスを第２の可撓連結部を介して冷却部の第２区画室に導き、最終的にこの第２区画室で冷却されたガスを使用のために吐出することも知られている。
【０００５】
この公知実施例においては、一方で圧縮部に、他方で冷却部に取付けたフランジ間に取付けられたベローズの形の２つの可撓連結部が使用されており、この場合、これらフランジはテンションロッドによって相互に連結している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この公知の実施例における不利な点としては、冷却部に対し、ゴムブロック上に設置された圧縮部からは二次元変位しか許容されない点である。更に、テンションロッドは、振動を冷却部に伝達する。
【０００７】
本発明の目的は、上記公知のコンプレッサ装置の上述のような不利な点を示さないものを提供するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この目的のため本発明は、低圧コンプレッサと、該低圧コンプレッサに第１可撓連結手段によって接続された冷却部の第１区画室と、この第１区画室の出口に接続された高圧コンプレッサと、第２可撓連結手段によって高圧コンプレッサに接続された上記冷却部の第２区画室と、第２区画室の出口に接続された圧縮ガスの消費用吐出部とから少なくても形成され、然して上記可撓連結手段が低圧コンプレッサと高圧コンプレッサとによって形成された圧縮部の両端側に配置されており、これら可撓連結手段が、主として互いに反対方向に延びていることを特徴とする、例えば２段コンプレッサ装置等のコンプレッサ装置を構成する。
【０００９】
可撓連結部が相互に反対方向に延びているために、一般にゴムブロック等に設置された圧縮部は、一般に固定搭載されている冷却部に対して三次元変位ができると言う長所が生じる。これによって、振動がどんな種類のものであれ、圧縮部で発生された強い振動が冷却部に損傷を与えるのを最適の方法で回避できる。
【００１０】
好適な形の実施例では、可撓連結部は、それらの周りに上述したテンションロッドのような連結手段が無く、その結果、構造は大幅に簡単になり、また連結手段における振動の伝達が最適な方法で相殺されることになる。
【００１１】
２つの可撓連結部は、好ましくは相互に正反対に配置され、その結果、装置全体の安定性を高める力の補償を達成するように反対作用が２つの連結部で実現されることになる。
【００１２】
最適な実施例では、可撓連結部は共通軸線に従って正確に延びている。
【００１３】
しかし、本発明に依ると、相互に対して幾分或る角度をなして延びる可撓連結部を使用するのを排除しようとするものではない。事実、傾斜設置の場合は、圧縮部と冷却部間の相互の変位が三次元に基づくこともあり、本発明によれば目標とされた効果が、時には最小限達成されることも明白である。
【００１４】
好ましくは、圧縮部は可動状態で搭載され、究極的にはゴムブロック等の上に設置され、そして冷却部は固定される。しかし、本発明に依れば、冷却部を可動状態及び／若しくは弾力状態で支持することも排除されない。
【００１５】
更には、或る実施例では、コンプレッサがコンプレッサ装置のフレーム上に固定搭載されるのに対し、冷却装置が可動状態でこのフレーム上に搭載されるのも排除されない。
【００１６】
可撓連結部は、異なった特性のものとすることができる。２段コンプレッサ装置で生じる高圧を考慮すると、例えば金属製のベローズの使用が好ましい。
【００１７】
本発明の特徴をより良く示すために、好適な形の実施例を次に説明するがこれは例示であって本発明特徴を限定するものではない。
【００１８】
【発明の実施の形態】
図１に概略示されているコンプレッサ装置１は、主としてフレーム２と、低圧コンプレッサ４及び高圧コンプレッサ５を備えた圧縮部３と、第１区画室７及び第２区画室８を備えた冷却部６とから構成されている。
【００１９】
低圧コンプレッサ４と第１区画室７は、いわゆる低圧段を形成し、それに対して高圧コンプレッサ５と第２区画室８は、いわゆる高圧段を形成している。
【００２０】
ここで、圧縮されるガスは、低圧コンプレッサ４の入口９を介して吸入される。圧縮されたガスは、導管１０を介して第１区画室７に供給され、そこで冷却される。出口１１から冷却されたガスは導管１２によって高圧コンプレッサ５の入口１３に供給される。そこから、高圧に圧縮されたガスは、引き続き導管１５を介して利用部に供給されるように、導管１４を介して第２区画室８に供給される。
【００２１】
圧縮部３、より具体的にはコンプレッサ４、５は、更に対応した駆動装置も設けられるが、ゴムブロック１６によってフレーム２上に可動状態で固定される。
冒頭に述べたように、低圧コンプレッサ４と冷却部６の第１区画室７との間に、より具体的には導管１０に第１可撓連結部１７を、また高圧コンプレッサ５と第２区画室８との間、より具体的には導管１４に更に第２可撓連結部１８を設けることが知られている。この公知の実施例に依れば、この目的に連結部１７、１８が使用され、そこでは装置全体が発生ガスによって離されるように押されるのを防ぐためにテンションロッド１９、２０によって付加的な固定が行われなければならない。
【００２２】
図２には、本発明に依るコンプレッサ装置１が示されており、ここでは図１の部材に対応した部材は、同じ参照番号で示されている。
【００２３】
図２に示すように、本発明に依れば、圧縮部３の両端側に設けられた可撓連結部２１、２２が使用されており、特にそれらは互いに反対方向にそれらの流れ方向に延びており、このことは、冒頭部で述べた長所を生むことになる。
【００２４】
好ましくは、これら連結部２１、２２は、互いに正確に反対側に設置され、水平方向に延び、共通軸線上に配置される。
【００２５】
ここで、連結部２１、２２は、例えばベローズのような可撓エレメントだけから構成されており、別言すれば、これらの連結部２１、２２は他の連結エレメントが無く、より具体的には上述したようなテンションロッド１９、２０のような剛直なエレメントが無い。
【００２６】
図１に類似して、圧縮部３はフレーム２上のゴムブロック１６に設置されているために可動状態で搭載されており、また冷却部１６は固定状態でこのフレーム２に搭載されている。
【００２７】
コンプレッサ４、５は、共通の駆動装置を持ってもよいし、持たなくてもよいが、好ましくは互いに堅固に連結され、単一装置を形成する。同じことは、区画室７、８にも当てはまる。
【００２８】
可撓連結部２１、２２の、これらの端部は、一方では圧縮部３の一部分及び若しくはこれに連結された剛直部品２３、２４と、他方では冷却部６の一部分及び若しくはこれに連結された剛直部品２５、２６であって、実際には上記剛直部品２３、２４の周り又は間で把持する剛直部品２５、２６との間に横方向にはめ込まれて振動力の最適補償が実施されるようにしていることに注目すべきである。
全てのこれらの特性に依って、多数の振動が互いに打ち消し合うために、図１の公知実施例の場合よりも振動はかなりよく補償されることになる。これは、可撓連結部２１、２２が正反対に位置決めされているためである。
【００２９】
本発明は、ここに説明して来た、また例示された実施例の形に決して限定されるものではなく、そのようなコンプレッサ装置は、発明の技術的範囲を免脱しない範囲で各種の形と寸法で実現され得る。
【００３０】
かくして、例えば、１つの又は複数の圧力段にも適用されるが、それぞれの場合、圧縮部３と冷却部６との間の連結部分を２ケ所以上の連結かどうかに無関係に側方に延ばし且つ圧縮部３の両端側に配置するように考慮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】公知のコンプレッサ装置を概略示している。
【図２】本発明に係るコンプレッサ装置を概略示している。
【符号の説明】
１…コンプレッサ装置
３…圧縮部
４…低圧コンプレッサ
５…高圧コンプレッサ
６…冷却部
７…第１区画室
８…第２区画室
１１…出口
１５…導管
２１、２２…可撓連結部

Claims

低圧コンプレッサ（４）と、該低圧コンプレッサ（４）に第１可撓連結手段（２１）によって接続された冷却部（６）の第１区画室（７）と、この第１区画室（７）の出口（１１）に接続された高圧コンプレッサ（５）と、第２可撓連結手段（２２）によって高圧コンプレッサ（５）に接続された上記冷却部（６）の第２区画室（８）と、第２区画室（８）の出口に接続された圧縮ガス吐出用導管（１５）とから構成されており、然して、上記可撓連結手段（２１、２２）が低圧コンプレッサ（４）と高圧コンプレッサ（５）とによって形成された圧縮部（３）の両側に配置されているコンプレッサ装置において、これら可撓連結手段（２１、２２）が、互いに反対方向に延びていることを特徴とするコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）は、互いに正確に反対位置に配置されていることを特徴とする請求項１記載のコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）は、水平方向に延びていることを特徴とする請求項１又は２記載のコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）は、共通軸線上に配置されていることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載のコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）の高さには、ただこれらの可撓連結手段（２１、２２）のみが存在しており、別言すれば、それらによって形成される連結部には、他の連結エレメントが無い状態となっていることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載のコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）は、ベローズより構成されていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載のコンプレッサ装置。
圧縮部（３）は、フレーム（２）に対して移動可能に配置されており、また冷却部（６）はそのフレーム（２）に固定取付けされていることを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載のコンプレッサ装置。
圧縮部（３）は、ゴム等の弾性材のブロック（１６）上に配置されていることを特徴とする請求項７記載のコンプレッサ装置。
可撓連結手段（２１、２２）は、それらの端部において、一方では圧縮部（３）の一部分か又は圧縮部（３）に接続された剛直部品（２３、２４）と、他方では冷却部（６）の一部分か又は冷却部（６）に接続された剛直部品（２５、２６）との間において横方向において固定されていることを特徴とする請求項１から８のいずれか一つに記載のコンプレッサ装置。