JP3953821B2 - 膜厚測定方法および膜厚測定装置 - Google Patents

膜厚測定方法および膜厚測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3953821B2
JP3953821B2 JP2002009304A JP2002009304A JP3953821B2 JP 3953821 B2 JP3953821 B2 JP 3953821B2 JP 2002009304 A JP2002009304 A JP 2002009304A JP 2002009304 A JP2002009304 A JP 2002009304A JP 3953821 B2 JP3953821 B2 JP 3953821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
thin film
current value
film thickness
electron beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002009304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003214831A (ja
JP2003214831A5 (ja
Inventor
洋輔 板垣
恵三 山田
健雄 牛木
Original Assignee
ファブソリューション株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ファブソリューション株式会社 filed Critical ファブソリューション株式会社
Priority to JP2002009304A priority Critical patent/JP3953821B2/ja
Priority to TW091138099A priority patent/TW580560B/zh
Priority to US10/336,766 priority patent/US6683308B2/en
Priority to KR10-2003-0001380A priority patent/KR100526668B1/ko
Publication of JP2003214831A publication Critical patent/JP2003214831A/ja
Publication of JP2003214831A5 publication Critical patent/JP2003214831A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3953821B2 publication Critical patent/JP3953821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B15/00Measuring arrangements characterised by the use of electromagnetic waves or particle radiation, e.g. by the use of microwaves, X-rays, gamma rays or electrons
    • G01B15/02Measuring arrangements characterised by the use of electromagnetic waves or particle radiation, e.g. by the use of microwaves, X-rays, gamma rays or electrons for measuring thickness
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques
    • G01B7/02Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness
    • G01B7/06Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness for measuring thickness
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/26Electron or ion microscopes
    • H01J2237/28Scanning microscopes
    • H01J2237/2813Scanning microscopes characterised by the application
    • H01J2237/2814Measurement of surface topography
    • H01J2237/2815Depth profile

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ビームを用いた薄膜の膜厚測定装置および膜厚測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平6−273297号公報には、イオンビームを照射して試料を薄膜化する際に、イオンビームの照射と同時に試料に電子ビームを照射し、試料を透過した電子ビームをファラデーカップで検出することにより過度のエッチングを防止する方法が開示されている。
また、特開平8−5528号公報には、透過電子顕微鏡用の試料を作るために、イオンビーム加工機を用い、その加工部分に電子ビームを照射して加工部分を透過した電子ビームの電流量を検出することによりイオンビーム加工量を制御する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平6−273297号公報および特開平8−5528号公報に記載の方法では、試料を透過した電子ビーム量を測定するものであるため、測定される試料は電子ビームが透過できるように薄く削られている必要があり、通常の半導体デバイスのように支持基板上に形成された薄膜の膜厚を測定するのは困難であった。
【0004】
また、例えば特開昭63−9807号公報に開示されているように、薄膜に電子ビームを照射して薄膜内から放出される二次電子を捕集し、捕集された二次電子量と薄膜の膜厚との相関関係から基板上の薄膜の厚みを測定する手法が知られている。しかし、この手法においては、アスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜から放出される二次電子を正確に捕集することは困難であった。
【0005】
本発明者は、従来技術の有する上記課題を解決すべく、支持基板上に形成された薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を測定し、参照データをもとに薄膜の膜厚を算出する技術の開発に成功し、すでに特許出願している(特開2000−180143号公報)。この方法においては、試料を透過した電子ビーム量を測定するのではなく、基板から基板電流値を直接測定するので、支持基板上に形成された薄膜の膜厚をも測定可能である。
【0006】
図1は、特開2000−180143号公報に開示された膜厚測定装置を示すブロック図である。この装置は、基板1上の薄膜2に電子ビームを照射する電子銃3、基板1の下部に接触配置された電極4および電極4に集められた基板電流値を測定する電流測定部5を有する。電流測定部5に測定された電流は、電流増幅器6および差動増幅器7により調整され、A/D変換器9によりデジタル信号に変換される。膜厚測定装置はさらに、デジタル信号に変換された測定電流値を記憶する測定電流記憶部10、既存の標準試料を用いて測定した検量線データを記憶する検量線データ記憶部11、および検量線データと測定電流値とを比較する検量線データ比較部12を有する。
【0007】
以上のように構成された膜厚測定装置によれば、薄膜、特に極薄薄膜の膜厚を正確に測定することができるという効果がある。
【0008】
特開2000−180143号公報に記載の発明は、以下の原理を利用している。試料に数百eVから数keV程度の低エネルギーの電子ビームを照射すると、試料の表面近傍から二次電子が放出される。一般に、導体または半導体の二次電子放出能力は小さく、絶縁体の二次電子放出能力は大きいという性質がある。例えば半導体であるシリコンの二次電子放出能力は0.9程度なのに対し、絶縁体であるシリコン酸化膜の二次電子放出能力は2程度である。
【0009】
したがって、シリコン基板表面にシリコン酸化膜の薄膜が形成された半導体デバイスに電子ビームを照射すると、シリコン酸化膜からより多くの二次電子が放出される。このときシリコン酸化膜から放出された二次電子を補償するためにシリコン基板からシリコン酸化膜に電子が流出する。つまり、シリコン基板には照射された電子ビームにより生じる電流と、その電流と逆方向の補償電流との和である基板電流が流れる。
【0010】
図2は、この原理を示す模式図である。図2(a)に示すように、シリコン基板上にシリコン酸化膜の薄膜が形成されている場合、電子ビームによる1つの電子が照射されると、シリコン酸化膜から二次電子として2つの電子が放出される。シリコン酸化膜から電子が1つ放出されたことになるので、シリコン酸化膜から放出された電子を補償するために、シリコン基板からシリコン酸化膜に電子が1つ流出する。この場合、シリコン基板には、電子ビームにより生じる電流と逆方向の基板電流が流れる。
【0011】
一方、図2(b)に示すように、シリコン基板上にシリコン酸化膜が形成されていない場合、電子ビームによる1つの電子が照射されると、シリコン基板から二次電子として0.9の電子が放出される。そのため、シリコン基板には電子ビームにより生じる電流の方向に、照射された電子量から放出された電子量を引いた量の基板電流が流れる。
【0012】
以上のように、シリコン基板上にシリコン酸化膜がないときには二次電子の放出量が少ないので、電子ビームにより生じる電流が支配的であるが、シリコン酸化膜の膜厚が厚くなるに従い、補償電流が増加していく。したがって、予め基準試料の基板電流と膜厚との相関を示す参照データを求めておき、測定された基板電流を参照データと比較することにより、薄膜の膜厚を算出することができる。
【0013】
しかし、特開2000−180143号公報に開示された膜厚測定方法を、アスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜の膜厚の測定に適用すると、図3に示すように、薄膜から放出された二次電子の一部がホールの側壁に堆積する。そのため、ホール内には側壁に堆積した二次電子による電界が生じる。この電界の影響を受けて薄膜表面の二次電子のさらなる放出が抑制され、同じ膜厚であっても平面部に形成された薄膜とホールの底部における薄膜とでは基板電流値が異なるということが判明した。つまり、ホールの底部に形成された薄膜から放出される二次電子の量が減少し、結果として補償電流が減少するので、電子ビームにより生じる電流の向きを正とすると、基板電流値が平面部に比べて正方向にずれてしまうという問題が生じる。
【0014】
このような問題は、特開2000−180143号公報で開示された方法を、平坦に形成された薄膜だけでなく、アスペクト比の高いホールの底部や凹凸な基板上に形成された薄膜の測定に採用する場合に生じる特有の課題である。本発明は、上記課題を解決すべく特開2000−180143号公報で開示された技術を改良したものである。
【0015】
本発明はこうした背景のもとになされたものであり、基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する技術を提供すること、特にアスペクト比の高いホールの底部や凹凸な基板上に形成された薄膜であっても膜厚を正確に測定する技術を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する方法が提供される。この方法は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する工程と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する工程と、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正する工程と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する工程とを含む。
【0017】
この方法によれば、二次電子の電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正するので、薄膜に電子ビームを照射した際に薄膜から放出された二次電子が薄膜近傍に堆積していても、その影響を取り除いて参照データと比較することができる。そのため、例えばアスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜の膜厚も正確に測定することができる。
【0018】
基板電流とは、基板に照射された電子ビームにより生じる電流と薄膜に電子ビームを照射することにより薄膜から放出される二次電子を補償するために基板から薄膜に流出した電子量を示す補償電流との和である。
【0019】
基板電流値とは、測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を測定した生データであってもよく、このデータを増幅などにより調整したデータであってもよく、またこれらのデータをデジタル信号に変換したデータであってもよく、測定した基板電流値に由来すればどのようなデータであってもよい。
【0020】
この方法で用いられる電子ビームのエネルギー(加速電圧)は、電子ビームが基板を貫通しない程度であるのが好ましく、例えば10keVくらいまでである。
【0021】
参照データは、所定の膜厚の薄膜に電子ビームを照射したときに基板に流れるべき参照用の基板電流と所定の膜厚との相関を示すものであってよい。
【0022】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する方法が提供される。この方法は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する工程と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する工程と、薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して基板電流値を補正する工程と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する工程とを含む。
【0023】
この方法によれば、薄膜近傍の基板表面形状に応じた二次電子の堆積量を考慮して基板電流値を補正するので、薄膜に電子ビームを照射した際に薄膜から放出された二次電子が薄膜近傍に堆積していても、その影響を取り除いて参照データと比較することができる。そのため、例えばアスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜の膜厚も正確に測定することができる。
【0024】
ここで、基板表面形状の影響とは、前記薄膜が形成された領域とその周囲との段差による影響や、薄膜が形成された領域とその周囲との凹凸による影響であってよい。
【0025】
薄膜は、基板上の堆積層に形成された凹部の底部に設けられていてよく、補正する工程は、薄膜が設けられた凹部の形状に応じて電荷分布の影響を算出してよい。
【0026】
この方法は、基板の表面に形成された凹部の配置を示すレイアウトデータを取得する工程をさらに備えてよく、基板電流値を取得する工程は、薄膜上において、電子ビームが照射された位置を基板電流値に対応づけて取得してよく、補正する工程は、電子ビームが照射された位置のレイアウトデータに基づき、基板電流値を補正してもよい。
【0027】
本発明における基板とは、膜厚測定対象となる薄膜の形成される下地となる基材をいい、半導体基板、絶縁基板およびこれらの上に堆積膜が形成されたもの等をいう。たとえば、シリコン基板上に絶縁膜等が形成されたもの等をいう。
【0028】
レイアウトデータを取得する工程は、薄膜の膜厚を算出するために薄膜に電子ビームを照射するのに先立ち、レイアウトデータの取得のために薄膜に電子ビームを照射する工程と、そのときに基板に流れる基板電流を電子ビームの照射位置に対応づけて取得する工程と、基板電流と照射位置とに基づき基板の表面に形成された凹部の配置を検出する工程とを含んでよい。
【0029】
レイアウトデータを取得する工程は、設計データに基づきレイアウトデータを取得してよい。
【0030】
凹部はホールであってよく、補正する工程は、ホールのホール径を変数とする補正式により基板電流値を補正してよい。
【0031】
基板の表面には複数の凹部が形成されていてよく、基板電流値を取得する工程は、各凹部の位置に対応づけて基板電流値を取得してよく、レイアウトデータを取得する工程は、各凹部の位置に対応づけてその凹部の形状を検出する工程を含んでよく、補正する工程は、各凹部の形状に応じて基板電流値を補正してよい。
【0032】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する装置が提供される。この装置は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得部と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得部と、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正する補正処理部と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理部とを含む。
【0033】
この装置によれば、補正処理部が二次電子の電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正するので、薄膜に電子ビームを照射した際に薄膜から放出された二次電子が薄膜近傍に堆積していても、演算処理部は、その影響を取り除いて参照データと比較することができる。そのため、例えばアスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜の膜厚も正確に測定することができる。
【0034】
薄膜は、基板の表面に形成された凹部の底部に設けられていてよく、補正処理部は、薄膜が設けられた凹部の形状に応じて電荷分布の影響を算出してよい。
【0035】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する装置が提供される。この装置は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得部と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得部と、薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して基板電流値を補正する補正処理部と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理部とを含む。
【0036】
この装置によれば、補正処理部が薄膜近傍の基板表面形状に応じた二次電子の堆積量を考慮して基板電流値を補正するので、演算処理部は、薄膜に電子ビームを照射した際に薄膜から放出された二次電子が薄膜近傍に堆積していても、その影響を取り除いて参照データと比較することができる。そのため、例えばアスペクト比の高いホールの底部に形成された薄膜の膜厚も正確に測定することができる。
【0037】
この装置は、測定対象の薄膜に電子ビームを照射する電子ビーム照射部と、薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を測定する電流測定部とをさらに備えてよく、測定データ取得部は、電流測定部から基板電流値を取得してよい。
【0038】
電流測定部は、基板に接触して設けられた電極を有してよく、その電極に流れる電流を基板電流値として測定してもよい。
【0039】
この装置は、基板の表面に形成された凹部の配置を示すレイアウトデータを記憶するレイアウトデータ記憶部をさらに備えてもよく、電流測定部は、薄膜上において、電子ビームが照射された位置を基板電流値に対応づけて取得してもよく、補正処理部は、電子ビームが照射された位置のレイアウトデータに基づき、基板電流値を補正してよい。
【0040】
凹部はホールであってもよく、補正処理部は、ホールのホール径を変数とする補正式により基板電流値を補正してよい。
【0041】
基板の表面には複数の凹部が形成されていてもよく、測定データ記録部は、各凹部の位置に対応づけて基板電流値を記録してよく、レイアウトデータ記憶部は、各凹部の位置に対応づけてその凹部の形状を記憶してよく、補正処理部は、各凹部の形状に応じて基板電流値を補正してもよい。
【0042】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する処理と、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正する処理と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理とをコンピュータに実行させる。
【0043】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得手段と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得手段と、基板電流値を補正する補正処理手段と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理手段と、を備えてなる情報処理装置を制御し、参照データ取得手段に、参照データを取得させる処理と、測定データ取得手段に、基板電流値を取得させる処理と、補正処理手段に、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正させる処理と、演算処理手段に、参照データ記憶手段から参照データを読み出させ、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出させる処理とをコンピュータに実行させる。
【0044】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する処理と、薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して基板電流値を補正する処理と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理とをコンピュータに実行させる。
【0045】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得手段と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得手段と、基板電流値を補正する補正処理手段と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理手段と、を備えてなる情報処理装置を制御し、参照データ取得手段に、参照データを取得させる処理と、測定データ取得手段に、基板電流値を取得させる処理と、補正処理手段に、薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して基板電流値を補正させる処理と、演算処理手段に、参照データ記憶手段から参照データを読み出させ、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出させる処理とをコンピュータに実行させる。
【0046】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読取可能な記録媒体が提供される。この記録媒体は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する処理と、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して基板電流値を補正する処理と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0047】
また本発明によれば、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を利用して薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読取可能な記録媒体が提供される。この記録媒体は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に基板に流れる基板電流値を取得する処理と、薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して基板電流値を補正する処理と、参照データを考慮して、補正された基板電流値に基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0048】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0049】
【発明の実施の形態】
図4は、本実施の形態において、基板上の薄膜に電子ビームを照射することにより、基板に流れる基板電流値を測定する手順を示すフローチャートである。まず、薄膜上における電子ビームの照射位置を設定する(S10)。設定された照射位置の薄膜に電子ビームを照射する(S12)。続いて、薄膜に電子ビームが照射された際に基板に流れる基板電流値を測定する(S14)。測定された基板電流値を、増幅等により調整し(S16)、調整した基板電流値を照射位置に対応づけて測定データとして記録する(S18)。その後、全ての必要な領域での測定が終了したかを判断し(S20)、測定が終了していなければ(S20のNo)ステップ10に戻り、新たな照射位置を設定する。全ての必要な領域での測定が終了していれば(S20のYes)測定を終了する。
【0050】
図5は、参照データを考慮して測定データに基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する手順を示すフローチャートである。ここで、参照データは、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示すものである。
【0051】
まず、測定された基板電流値を補正する(S30)。次に参照データを読出し(S32)、補正済の基板電流値と参照データを比較する(S34)。補正済の基板電流値に対応する基板電流と相関関係にある膜厚が算出される(S36)算出された膜厚は、照射位置に対応づけて出力される(S38)。
【0052】
図6は、図5のステップ30で説明した測定データ補正処理の詳細なフローチャートである。まず、電子ビームの照射により薄膜近傍に発生した電荷分布の影響または薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮した補正式を取得する(S40)。次に、薄膜が形成された領域における試料のレイアウトデータを取得する(S42)。取得した補正式とレイアウトデータに基づいて、試料上の各位置における補正データを算出する(S44)。続いて図4のステップ18で記録された測定データを読出し(S46)、補正データを考慮して補正処理を行う(S48)。
【0053】
次に、以上の膜厚測定方法を実現する膜厚測定装置の構成を説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る膜厚測定装置を示すブロック図である。
【0054】
膜厚測定装置18は、電子ビーム処理部20、電子ビーム制御部40、偏向制御部42、ウェハステージ制御部44、照射位置制御部46、電流測定部48、電流増幅器50、差動増幅器52、A/D変換器54、測定データ記録部56、補正処理部58、レイアウトデータ記憶部60、補正式記憶部62、演算処理部66、参照データ記憶部68、デジタルマルチメータ70、CPU72およびディスプレイ74を有する。
【0055】
電子ビーム処理部20は、電子ビームを発生させる電子銃22、試料上の所定の領域に電子ビームが照射されるように電子ビームを偏向する偏向部24、試料を保持するウェハステージ26およびウェハステージ26を駆動するウェハステージ駆動部28を有する。本実施の形態において、電子ビーム処理部20はウェハステージ26に配置された電極30を含む。測定対象となる試料は電極30上に載置され、電極30は、測定対象となる試料に流れる電流を検出する。
【0056】
図示していないが、電子ビーム処理部20は加速電圧発生部を有し、電子ビーム制御部40は、電子銃22から所定の加速電圧の電子ビームが照射されるように加速電圧発生部を制御する。また、電子ビーム処理部20は、ウェハステージ26など測定対象となる試料の近傍に電圧を印加する手段を有してもよい。試料近傍に電圧を印加することにより、電子ビームの加速速度を実質的に下げることができ、精度よく測定結果を得ることができる。なお、ウェハステージ26などへの電圧の印加に起因する信号は後述する差動増幅器52により除去するようにしてよい。これにより、さらに精度よく測定結果を得ることができる。
【0057】
偏向制御部42は、偏向部24を制御する。ウェハステージ制御部44は、ウェハステージ駆動部28を制御し、ウェハステージ26を所定の位置に移動させる。照射位置制御部46は、試料の所定の位置に電子ビームが照射されるように偏向制御部42およびウェハステージ制御部44を制御する。なお、図示していないが、膜厚測定装置18は電子銃移動手段を有してもよく、照射位置制御部46は試料の所定の位置に電子ビームが照射されるように電子銃移動手段を制御して電子銃22を移動させてもよい。
【0058】
電流測定部48は電極30に接続され、電極30が検出した基板電流値を測定する。電流増幅器50は、測定された基板電流値を増幅する。差動増幅器52は、オフセット調整機能を有し、膜厚測定装置18の漏れ電流からなるオフセット電圧を取り除くとともに基板電流値をさらに増幅する。差動増幅器52は、電子ビームを照射していないときの電流値と電子ビームを照射しているときの電流値との差を利用してオフセット電圧の補正を行ってよい。デジタルマルチメータ70は、調整された基板電流値を表示する。
【0059】
A/D変換器54は、差動増幅器52により調整された基板電流値をデジタル変換する。測定データ記録部56は、デジタル変換された基板電流値を記録する。また、測定データ記録部56は、照射位置制御部46から電子ビームの照射位置データを取得する。測定データ記録部56は、照射位置データを測定された基板電流値に対応づけて記録する。
【0060】
レイアウトデータ記億部60は、薄膜34が形成された領域のレイアウトデータを記憶する。ここで、レイアウトデータ記億部60は、例えば基板32上に、複数のホールが形成された堆積層が形成されている場合、各ホールのホール径をそのホールの位置に対応づけたものをレイアウトデータとして記憶する。レイアウトデータは、膜厚の測定対象となる試料を測定することにより得られる測定値であってもよく、またその試料の設計データであってもいずれでもよい。レイアウトデータは、CD−SEM(Critical Dimension Scanning Electron Microscope)装置や、後述するように、膜厚測定装置18自体を用いて測定により得られてよい。
【0061】
補正式記憶部62は、レイアウトデータに基づいて測定データを補正するための補正式を記憶する。具体例については後述するが、補正式は、例えばホール径を変数とする関数であってよい。
【0062】
補正処理部58は、測定データ記録部56から測定データを読出し、電子ビームが照射により薄膜34近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して測定データの補正を行う。このとき、補正処理部58は、薄膜34近傍の基板表面形状の影響を考慮して測定データの補正を行ってもよい。
【0063】
参照データ記憶部68は、標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを記憶する。ここで、参照データは、膜厚が既知の薄膜を含む標準試料を用いて膜厚測定装置18により電子ビームを照射したときに得られた測定値を膜厚に対応づけることにより取得されてよい。標準試料に含まれる薄膜は、薄膜34と同一材料により形成されるのが好ましいが、薄膜34と同じ二次電子放出能力を有する材料により形成されていれば他の材料により形成されてもよい。参照データは、例えば平坦な基板上に形成された薄膜を用いて取得されるのが好ましい。補正処理部58は、参照データが取得されたときの薄膜近傍の基板表面形状と測定データを取得するときの薄膜34近傍の基板表面形状との差異を考慮して測定データの補正を行ってもよい。
【0064】
また、他の例において、参照データは測定対象の薄膜34および基板32の二次電子放出能力を考慮した理論計算により求められてもよい。また、例えば薄膜34がSiONにより形成されている場合、SiOとSiNについてそれぞれ測定した基板電流値から比率計算により求めてもよい。
【0065】
演算処理部66は、参照データ記憶部68に記憶された参照データを考慮して、測定された基板電流値から測定対象の薄膜34の膜厚を算出する。CPU72は、膜厚測定装置18全体の制御を行う。ディスプレイ74は、算出結果を表示する。
【0066】
図8は、本実施の形態における膜厚測定装置18の測定対象となる試料の一例を示す断面図である。薄膜測定装置18は、基板32上に堆積された堆積膜80に形成されたホール82の底部に設けられた薄膜34の膜厚を測定する。このホール82の具体例としては、例えばエッチングにより形成されたコンタクトホールがある。このとき、測定対象となる薄膜34は、基板上の層間絶縁膜をエッチングした際の層間絶縁膜の残膜であってもよく、基板と層間絶縁膜との間に設けられたエッチングストッパ層であってもよい。ここで、基板32は導体または半導体であるのが好ましい。本実施の形態において、基板32はシリコンにより形成される。
【0067】
薄膜34は、例えばSiO2 (P、Bを含有するものを含む)(シリコン酸化膜)、SiN(シリコン窒化膜)、SiON(シリコン酸化窒化膜)、SiOF(シリコンフッ素添加酸化膜)、SiONF(シリコンフッ素添加酸化窒化膜)、USG(undoped silicate glass)、BPSG(borophospho silicate glass)、PSG(phosphosilicate glass)、有機高分子などのポリマー、無機系酸化膜、シリサイド、窒化膜、強誘電体、ポリイミド、レジスト、フルオロカーボン、炭素、蛋白質、DNA、または、SOG(spin on glass)、FOX(flowable oxide)、パリレン、サイトップ、BCB(Bensocyclobutene)、HSQ(Hydrogen Silsesquinxane)、MSQ(Methyl Silsesquinxane)あるいはSilk(ダウ・ケミカル社登録商標)などの低誘電率材(low−k膜)などにより形成されてよい。薄膜34は、さらに、例えばAl、W、Mo、Pt、Au、Cu、Ti、Co合金等の金属により形成されてもよい。本実施の形態において、堆積層80および薄膜34はシリコン酸化膜により形成される。
【0068】
ここでは、薄膜34がホールの底部に設けられると説明したが、薄膜34は、ホールに限らず、例えば溝などの凹部の底部や、凸部の上面に設けられもよい。この場合、凹部は、電子ビームを薄膜34に照射できればどのような開口形状を有したものであってもよい。
【0069】
図9は、試料上で電子ビームを走査する様子を示す模式図である。照射位置制御部46は、ウェハステージ制御部44および偏向制御部42などを制御することにより、電子ビームを試料上でx方向およびy方向に二次元的に走査する。
【0070】
本実施の形態において、膜厚測定装置18は、ホール82の底部に設けられた薄膜34を測定対象とするので、底部の薄膜34に電子ビームが十分に直接届くように、電子ビームを垂直に保つのが好ましい。このようにホール82の底部や溝などの凹部の底部に設けられた薄膜の膜厚を測定する場合は、電子ビームを偏向するよりも、電子ビームが試料表面に垂直に照射されるようにウェハステージ26または電子銃22を移動させて電子ビームを走査させる方が好ましい。さらに、ホール82内の薄膜34に電子ビームを垂直に照射することにより、薄膜34に照射される前に酸化シリコンの堆積膜80に当たって吸収されてしまう二次電子の量を減らすこともできるので、より正確に薄膜34の膜厚を算出することができる。
【0071】
また、電子ビームは、測定範囲において、試料のどの部分にも同じ角度で照射されるのが好ましい。これにより、二次電子の放出量を定量的に保つことができるので、測定した基板電流値から正確に膜厚を算出することができるという効果がある。膜厚測定装置18は、このように電子ビームを試料上で走査しながら基板電流値を測定し、測定された基板電流値を電子ビームの照射位置に対応づけて測定データ記録部56に記録させる。
【0072】
図10は、本実施の形態における膜厚測定装置18の測定対象となる試料の他の例を示す断面図である。膜厚測定装置18は、シリコンの基板32上に堆積された酸化シリコンの堆積膜80に複数のホール82a、82b、82cが形成され、各ホールの底部に薄膜34が設けられた試料を測定対象とする。ここで、複数のホール82a、82b、82cのホール径はそれぞれr1、r2、r3のように異なる。また、この試料に電子ビームが照射された際の照射位置は、ホール82a、82b、82cの中心部において、(x1,y1)、(x2,y1)、(x3,y1)である。
【0073】
次に、図7〜図10を参照して、本実施の形態における膜厚測定装置18の動作を説明する。
【0074】
図7において、ウェハステージ26上に配置された電極30上に、測定対象の試料が載置される。ここでは、図10に示した試料を測定対象とする。電子ビーム制御部40は、電子銃22から所定のエネルギーの電子ビームが照射されるように加速電圧発生部を制御する。まず、照射位置制御部46は、試料上の所定の位置(x1,y1)に電子ビームが照射されるようにウェハステージ制御部44および偏向制御部42を制御する。照射位置制御部46は、この照射位置(x1,y1)を測定データ記録部56に出力する。
【0075】
電子銃22から電子ビームが試料に照射されると、試料から二次電子が放出される。そのため、薄膜34から放出された二次電子を補償するために基板32から薄膜34に電子が流出し、基板32に補償電流が流れる。また、基板32には電子銃22から発生された電子ビームのうち、試料に衝突しなかった電子ビームにより生じる電流が流れる。基板32には、これらの電流の和である基板電流が流れる。電極30は基板電流を検出し、電流測定部48は基板電流値を測定する。
【0076】
測定された基板電流値は電流増幅器50、差動増幅器52、およびA/D変換器54により調整される。デジタル変換された基板電流値をaとすると、測定データ記録部56は、基板電流値aを照射位置(x1,y1)に対応づけて記録する。
【0077】
照射位置制御部46は、試料上の電子ビームの照射位置を制御し、位置(x2,y1)および(x3,y1)においても同様に基板電流値の測定を繰り返す。測定データ記録部56は、各位置での基板電流値bおよびcを照射位置(x2,y1)および(x3,y1)にそれぞれ対応づけて記録していく。
【0078】
図11は、補正処理部58により利用されるテーブルを示す図である。この図を参照して以下に補正処理部58の処理を説明する。補正処理部58は、測定データ記録部56から、電子ビームの照射位置(x1,y1)、(x1,y2)、(x1,y3)にそれぞれ対応づけられた基板電流値a、b、cを読出す。
【0079】
補正処理部58は、補正式記憶部62からホール径rに基づき基板電流値を補正する補正式f(r)を取得する。以下に、補正式の算出方法の一例を説明する。
【0080】
2次電子の放出エネルギーEは、仕事関数をΦ、入射電子のエネルギーをE、外部からの電位をVとすると以下のように表される。ここで、Φは薄膜34の膜厚に応じて変化する値である。
【0081】
【数1】
E=E−(Φ+V)
また、ある電子が距離rの点に生じさせる電位V'は、以下のように表される。ここで、AおよびBは正の定数である。
【0082】
【数2】
V'=A×exp(−B×r)
外部からの電位Vは数2のV'で表され、ホール径をrとし、ホール82の側壁に電子が飽和した状態でn個の電子が堆積されていると仮定すると、数1は、以下のように変形できる。
【0083】
【数3】
E=E−Φ−n×A×exp(−B×r)
基板の裏面で検出されるエネルギーは、入射電子のエネルギーEと2次電子の放出エネルギーEの差に相当するため、数3を変形すると、以下のようになる。
【0084】
【数4】
−E=Φ+n×A×exp(−B×r)
これにより、検出される基板電流Iは以下のように表される。aは定数、bおよびcは正の定数である。
【0085】
【数5】
I=a+n×b×exp(−c×r)
このとき堆積膜80の膜厚が規定値だとすると、側壁に付着する電子数nはホール径rに比例すると考えられるので、数5を変形すると以下のようになる。αは薄膜34の膜厚に応じて定められる定数、βおよびγは正の定数である。
【0086】
【数6】
I=α+β×r×exp(−γ×r)
したがって、ホール径に依存する効果がない場合に期待される出力をI'とすると、実測値Iからホール径に依存する効果を差し引いた以下のように表される。
【0087】
【数7】
I'=I−β×r×exp(−γ×r)
次に、数6のα、β、γの値を算出する。まず、シリコン基板上の堆積層に複数のホールをエッチングにより形成する際に、オーバーエッチングされた試料を用いて基板電流値を測定する。ここで、オーバーエッチングされた試料では、ホールの底部にはシリコン基板に付着した自然酸化膜のみが設けられているとして、残膜の膜厚はホール径によらず一定であると仮定する。
図12は、得られた基板電流値と、CD−SEM装置により求めたホール径との相関を示すグラフである。ホール径は、0.15nm〜0.45nmμmの間である。図12(a)のグラフを用いて、オーバーエッチングされた試料につき、基板電流の測定値と数6で求められる理論値との差が最も小さくなるα、β、γを算出した。その結果、図12(b)に示すように、β=56.428、γ=8.3947が得られた。
【0088】
ここで得られたβおよびγの値を数7に代入し、基板電流の測定値を補正した。また、アンダーエッチングおよびジャストエッチングされた試料についても基板電流値を測定し、同様に補正を行った。ここで、ジャストエッチングとは、オーバーエッチングとアンダーエッチングとの平均時間においてエッチングすることをいう。
【0089】
以上の補正を行った測定データを参照データと比較することにより、各薄膜の膜厚を算出した。算出結果を図13に示す。ここで、参考として、ホールのない平坦なシリコン基板上に形成された薄膜に電子ビームを照射した際に得られた基板電流値と膜厚との関係も示す。
【0090】
なお、以上の説明ではホール径rを用いて説明したが、数7は、堆積層の膜厚をd、アスペクト比x'として、以下のように表されてもよい。
【0091】
【数8】
I'=I−β×d/x'×exp(−γ×d/x')
補正式記憶部60は、以上のようにして求められた補正式f(r)=56.428×r×exp(−8.3947×r)を記憶する。補正式f(r)は、このようにして数7におけるβおよびγの値を材料ごとに求められる。補正式は外部から入力されてもよく、膜厚測定装置18に補正式算出機能を持たせてもよい。なお、ここで用いた補正式は例示であり、凹凸部の形状に応じて種々の補正式が考えられる。
【0092】
図11に戻り、補正処理部58は、レイアウトデータ記憶部60から堆積膜80におけるホール82の配置を示すレイアウトデータを取得する。補正処理部58は、レイアウトデータから各ホール82のホール径rおよび位置を検出する。補正処理部58は、照射位置に対応する位置に形成されたホールのホール径rを各照射位置に対応付ける。ここでは、電子ビームの照射位置(x1,y1)、(x1,y2)、(x1,y3)におけるホール径はそれぞれr2、r3、r1である。次に、補正処理部58は、補正式f(r)に各ホール径を代入した補正データを算出する。補正処理部58は、基板電流値から補正データを減じて各基板電流値の補正を行う。例えば、電子ビームの照射位置(x1,y1)における補正済の基板電流値はa'=a−f(r2)、電子ビームの照射位置(x2,y1)における補正済の基板電流値はb'=b−f(r3)電子ビームの照射位置(x3,y1)における補正済の基板電流値はc'=c−f(r1)となる。
【0093】
演算処理部66は、参照データ記憶部68から参照データを読出し、補正済の測定データと比較することにより、各照射位置における薄膜34の膜厚を算出する。
【0094】
これら一連の動作は、CPU72およびそれを動かすための制御プログラムによって行われ、算出結果がディスプレイ74に示される。また、測定データ記録部56は、算出された膜厚を照射位置データに対応づけて記録してもよい。
【0095】
図14は、照射位置と基板電流値との関係を示すグラフである。この図は、シリコンの基板32上に堆積された酸化シリコンの堆積膜80に形成されたホール82の底部に設けられた酸化シリコンの薄膜34を測定対象として、この薄膜34を横切る方向に電子ビームを走査させたときの照射位置と基板電流値との関係を示す。
【0096】
このように、基板電流値を照射位置に対応づけて取得することにより、ホール82の形状を検出することもできる。膜厚測定装置18は、このようにして得られたデータをレイアウトデータとして用いてもよい。例えば、膜厚測定装置18は、レイアウトデータの取得を目的とする際には、電子ビームの走査速度を速くするなどして迅速にレイアウトデータを得て、そのレイアウトデータに基づいて基板電流値の測定を目的とする電子ビームの照射処理を行ってもよい。
【0097】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0098】
【発明の効果】
本発明に係る膜厚測定装置または膜厚測定方法によれば、アスペクト比の高いホールの底部や凹凸表面を有する基板上に形成された薄膜であっても膜厚を精度よく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の膜厚測定装置を示すブロック図である。
【図2】基板上の薄膜に電子ビームを照射したときに基板に基板電流が流れる原理を示す模式図である。
【図3】ホールの底部に形成された薄膜に電子ビームが照射されたときに、ホールの側壁に二次電子が堆積する様子を模式的に示す図である。
【図4】本実施の形態において、基板上の薄膜に電子ビームを照射することにより、基板に流れる基板電流値を測定する手順を示すフローチャートである。
【図5】参照データを考慮して測定データに基づき測定対象の薄膜の膜厚を算出する手順を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップ30の測定データの補正処理の詳細なフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る膜厚測定装置を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態における膜厚測定装置の測定対象となる試料の断面図を示す。
【図9】試料上で電子ビームを走査する様子を示す模式図である。
【図10】本実施の形態における膜厚測定装置の測定対象となる試料の断面図を示す。
【図11】補正処理部により利用されるテーブルを示す図である。
【図12】補正式を算出するための基板電流値とホール径との相関を示すグラフである。
【図13】補正を行った測定データを参照データと比較することにより、各薄膜の膜厚を算出した結果を示すグラフである。
【図14】照射位置と基板電流値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
18 膜厚測定装置
20 電子ビーム処理部
22 電子銃
24 偏向部
26 ウェハステージ
28 ウェハステージ駆動部
30 電極
32 基板
34 薄膜
40 電子ビーム制御部
42 偏向制御部
44 ウェハステージ制御部
46 照射位置制御部
48 電流測定部
50 電流増幅器
52 差動増幅器
54 A/D変換器
56 測定データ記録部
58 補正処理部
60 レイアウトデータ記憶部
62 補正式記憶部
66 演算処理部
68 参照データ記憶部
70 デジタルマルチメータ
72 CPU
74 ディスプレイ
80 堆積膜
82 ホール

Claims (18)

  1. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する方法であって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する工程と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する工程と、
    前記電子ビームの照射により前記薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して前記基板電流値を補正する工程と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする膜厚測定方法。
  2. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する方法であって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する工程と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する工程と、
    前記薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して前記基板電流値を補正する工程と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする膜厚測定方法。
  3. 前記薄膜は、前記基板の表面に形成された凹部の底部に設けられ、前記基板電流値を補正する工程において、前記薄膜が設けられた前記凹部の形状に応じて前記電荷分布の影響を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の膜厚測定方法。
  4. 前記基板の表面に複数の凹部が形成されており、
    各前記凹部の位置に対応づけてその凹部の形状を検出する工程をさらに備え、
    前記基板電流値を取得する工程は、各前記凹部の位置に対応づけて前記基板電流値を取得し
    記補正する工程は、各前記凹部の形状に応じて前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項3に記載の膜厚測定方法。
  5. 前記凹部はホールであって、前記補正する工程は、前記ホールのホール径を変数とする補正式により前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項3に記載の膜厚測定方法。
  6. 前記基板の表面に形成された前記凹部の配置を示すレイアウトデータを取得する工程をさらに備え、
    前記基板電流値を取得する工程は、前記薄膜上において、前記電子ビームが照射された位置を前記基板電流値に対応づけて取得し、
    前記基板電流値を補正する工程は、前記電子ビームが照射された位置のレイアウトデータに基づき、前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項3乃至5いずれかに記載の膜厚測定方法。
  7. 前記レイアウトデータを取得する工程は、
    前記薄膜の膜厚を算出するために前記薄膜に前記電子ビームを照射するのに先立ち、前記レイアウトデータの取得のために前記薄膜に電子ビームを照射する工程と、
    そのときに前記基板に流れる基板電流を前記電子ビームの照射位置に対応づけて取得する工程と、
    前記基板電流と前記照射位置とに基づき前記基板の表面に形成された前記凹部の配置を検出する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の膜厚測定方法。
  8. 前記レイアウトデータを取得する工程は、設計データに基づき前記レイアウトデータを取得する工程であることを特徴とする請求項6に記載の膜厚測定方法。
  9. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する装置であって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得部と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得部と、
    前記電子ビームの照射により前記薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して前記基板電流値を補正する補正処理部と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理部と、
    を含むことを特徴とする膜厚測定装置。
  10. 前記薄膜は、基板の表面に形成された凹部の底部に設けられており、前記補正処理部は、前記薄膜が設けられた前記凹部の形状に応じて前記前記電荷分布の影響を算出することを特徴とする請求項9に記載の膜厚測定装置。
  11. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する装置であって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する参照データ取得部と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する測定データ取得部と、
    前記薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して前記基板電流値を補正する補正処理部と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する演算処理部と、
    を含むことを特徴とする膜厚測定装置。
  12. 前記測定対象の薄膜に電子ビームを照射する電子ビーム照射部と、
    前記薄膜に前記電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を測定する電流測定部と、
    をさらに備え、
    前記測定データ取得部は、前記電流測定部から前記基板電流値を取得することを特徴とする請求項9乃至11いずれかに記載の膜厚測定装置。
  13. 前記電流測定部は、前記基板に接触して設けられた電極を有し、その電極に流れる電流を前記基板電流値として測定することを特徴とする請求項12に記載の膜厚測定装置。
  14. 前記基板の表面に形成された凹部の配置を示すレイアウトデータを記憶するレイアウトデータ記憶部をさらに備え、
    前記電流測定部は、前記薄膜上において、前記電子ビームが照射された位置を前記基板電流値に対応づけて取得し、
    前記補正処理部は、前記電子ビームが照射された位置のレイアウトデータに基づき、前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項12または13に記載の膜厚測定装置。
  15. 前記凹部はホールであって、前記補正処理部は、前記ホールのホール径を変数とする補正式により前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項9乃至14いずれかに記載の膜厚測定装置。
  16. 前記基板の表面には複数の凹部が形成されており、
    前記測定データ記録部は、各前記凹部の位置に対応づけて前記基板電流値を記録し、
    前記レイアウトデータ記憶部は、各前記凹部の位置に対応づけてその凹部の形状を記憶し、
    前記補正処理部は、各前記凹部の形状に応じて前記基板電流値を補正することを特徴とする請求項14に記載の膜厚測定装置。
  17. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する処理と、
    前記電子ビームの照射により前記薄膜近傍に発生した電荷分布の影響を考慮して前記基板電流値を補正する処理と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  18. 基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を利用して前記薄膜の膜厚を測定する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    標準試料における膜厚と基板電流との関係を示す参照データを取得する処理と、
    基板上に形成された測定対象の薄膜に電子ビームを照射した際に前記基板に流れる基板電流値を取得する処理と、
    前記薄膜近傍の基板表面形状の影響を考慮して前記基板電流値を補正する処理と、
    前記参照データを考慮して、補正された前記基板電流値に基づき前記測定対象の薄膜の膜厚を算出する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2002009304A 2002-01-17 2002-01-17 膜厚測定方法および膜厚測定装置 Expired - Fee Related JP3953821B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009304A JP3953821B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 膜厚測定方法および膜厚測定装置
TW091138099A TW580560B (en) 2002-01-17 2002-12-31 Method and apparatus for measuring thickness of thin film
US10/336,766 US6683308B2 (en) 2002-01-17 2003-01-06 Method and apparatus for measuring thickness of thin film
KR10-2003-0001380A KR100526668B1 (ko) 2002-01-17 2003-01-09 박막두께측정방법 및 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009304A JP3953821B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 膜厚測定方法および膜厚測定装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003214831A JP2003214831A (ja) 2003-07-30
JP2003214831A5 JP2003214831A5 (ja) 2005-08-04
JP3953821B2 true JP3953821B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=19191506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009304A Expired - Fee Related JP3953821B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 膜厚測定方法および膜厚測定装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6683308B2 (ja)
JP (1) JP3953821B2 (ja)
KR (1) KR100526668B1 (ja)
TW (1) TW580560B (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3913555B2 (ja) * 2002-01-17 2007-05-09 ファブソリューション株式会社 膜厚測定方法および膜厚測定装置
JP3953821B2 (ja) * 2002-01-17 2007-08-08 ファブソリューション株式会社 膜厚測定方法および膜厚測定装置
JP4090303B2 (ja) * 2002-08-08 2008-05-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 電子ビーム計測用センサー及び電子ビーム計測方法
US7459913B2 (en) * 2004-08-13 2008-12-02 International Business Machines Corporation Methods for the determination of film continuity and growth modes in thin dielectric films
US7162133B2 (en) * 2004-08-20 2007-01-09 Agency For Science Technology And Research Method to trim and smooth high index contrast waveguide structures
CN100592028C (zh) * 2005-01-07 2010-02-24 精工电子纳米科技有限公司 薄膜样品测量方法和设备及薄膜样品制备方法和设备
JP2008034475A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Renesas Technology Corp 半導体装置の製造方法
MX345403B (es) 2009-05-13 2017-01-30 Sio2 Medical Products Inc Revestimiento por pecvd utilizando un precursor organosilícico.
US7985188B2 (en) 2009-05-13 2011-07-26 Cv Holdings Llc Vessel, coating, inspection and processing apparatus
US9458536B2 (en) 2009-07-02 2016-10-04 Sio2 Medical Products, Inc. PECVD coating methods for capped syringes, cartridges and other articles
JP2011029271A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Micronics Japan Co Ltd 薄膜特性測定装置及び方法、並びに、薄膜加工装置及び方法
US11624115B2 (en) 2010-05-12 2023-04-11 Sio2 Medical Products, Inc. Syringe with PECVD lubrication
US9878101B2 (en) 2010-11-12 2018-01-30 Sio2 Medical Products, Inc. Cyclic olefin polymer vessels and vessel coating methods
US9272095B2 (en) 2011-04-01 2016-03-01 Sio2 Medical Products, Inc. Vessels, contact surfaces, and coating and inspection apparatus and methods
JP5754296B2 (ja) * 2011-08-18 2015-07-29 Jfeスチール株式会社 膜厚均一性評価方法
JP5754297B2 (ja) * 2011-08-18 2015-07-29 Jfeスチール株式会社 膜厚均一性評価方法
EP2776603B1 (en) 2011-11-11 2019-03-06 SiO2 Medical Products, Inc. PASSIVATION, pH PROTECTIVE OR LUBRICITY COATING FOR PHARMACEUTICAL PACKAGE, COATING PROCESS AND APPARATUS
US11116695B2 (en) 2011-11-11 2021-09-14 Sio2 Medical Products, Inc. Blood sample collection tube
CA2887352A1 (en) 2012-05-09 2013-11-14 Sio2 Medical Products, Inc. Saccharide protective coating for pharmaceutical package
EP2914762B1 (en) 2012-11-01 2020-05-13 SiO2 Medical Products, Inc. Coating inspection method
US9903782B2 (en) 2012-11-16 2018-02-27 Sio2 Medical Products, Inc. Method and apparatus for detecting rapid barrier coating integrity characteristics
US9764093B2 (en) 2012-11-30 2017-09-19 Sio2 Medical Products, Inc. Controlling the uniformity of PECVD deposition
WO2014085348A2 (en) 2012-11-30 2014-06-05 Sio2 Medical Products, Inc. Controlling the uniformity of pecvd deposition on medical syringes, cartridges, and the like
US9662450B2 (en) 2013-03-01 2017-05-30 Sio2 Medical Products, Inc. Plasma or CVD pre-treatment for lubricated pharmaceutical package, coating process and apparatus
US9937099B2 (en) 2013-03-11 2018-04-10 Sio2 Medical Products, Inc. Trilayer coated pharmaceutical packaging with low oxygen transmission rate
KR102472240B1 (ko) 2013-03-11 2022-11-30 에스아이오2 메디컬 프로덕츠, 인크. 코팅된 패키징
WO2014144926A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Sio2 Medical Products, Inc. Coating method
US11066745B2 (en) 2014-03-28 2021-07-20 Sio2 Medical Products, Inc. Antistatic coatings for plastic vessels
US10203202B2 (en) * 2014-04-07 2019-02-12 John Weber Schultz Non-contact determination of coating thickness
KR101630798B1 (ko) * 2014-11-05 2016-06-15 한국표준과학연구원 코팅 두께 측정 장치 및 방법
US11077233B2 (en) 2015-08-18 2021-08-03 Sio2 Medical Products, Inc. Pharmaceutical and other packaging with low oxygen transmission rate
CN105470162B (zh) * 2016-01-08 2019-07-02 武汉新芯集成电路制造有限公司 一种侦测接触孔缺陷的方法
US11410830B1 (en) 2019-03-23 2022-08-09 Kla Corporation Defect inspection and review using transmissive current image of charged particle beam system

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS639807A (ja) 1986-06-30 1988-01-16 Nec Corp 膜厚測定方法およびその装置
US5162240A (en) * 1989-06-16 1992-11-10 Hitachi, Ltd. Method and apparatus of fabricating electric circuit pattern on thick and thin film hybrid multilayer wiring substrate
JPH0817166B2 (ja) * 1991-04-27 1996-02-21 信越半導体株式会社 超薄膜soi基板の製造方法及び製造装置
JPH06273297A (ja) 1993-03-19 1994-09-30 Casio Comput Co Ltd イオンビームによるエッチング方法
JP3058394B2 (ja) 1994-06-23 2000-07-04 シャープ株式会社 透過電子顕微鏡用断面試料作成方法
JP3075535B2 (ja) * 1998-05-01 2000-08-14 キヤノン株式会社 電子放出素子、電子源及び画像形成装置の製造方法
JP3292159B2 (ja) 1998-12-10 2002-06-17 日本電気株式会社 膜厚測定装置および膜厚測定方法
JP3953821B2 (ja) * 2002-01-17 2007-08-08 ファブソリューション株式会社 膜厚測定方法および膜厚測定装置
JP3913555B2 (ja) * 2002-01-17 2007-05-09 ファブソリューション株式会社 膜厚測定方法および膜厚測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003214831A (ja) 2003-07-30
US20030132381A1 (en) 2003-07-17
US6683308B2 (en) 2004-01-27
KR100526668B1 (ko) 2005-11-08
KR20030063129A (ko) 2003-07-28
TW580560B (en) 2004-03-21
TW200302341A (en) 2003-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3953821B2 (ja) 膜厚測定方法および膜厚測定装置
JP3913555B2 (ja) 膜厚測定方法および膜厚測定装置
KR100388690B1 (ko) 반도체장치 테스터
US7518109B2 (en) Method and apparatus of measuring thin film sample and method and apparatus of fabricating thin film sample
US7019293B1 (en) Position detecting system and method
US20050191768A1 (en) Apparatus and method for measuring substrates
JP5492383B2 (ja) 走査型電子顕微鏡及びこれを用いたパターン寸法計測方法
US20070057687A1 (en) High current electron beam inspection
JP4231798B2 (ja) 荷電粒子線装置および倍率計測法
JP3292159B2 (ja) 膜厚測定装置および膜厚測定方法
JPH09166428A (ja) 測長用電子顕微鏡
JP2001273865A (ja) 走査型電子顕微鏡装置とその制御方法
JP4080902B2 (ja) 半導体デバイス解析装置および解析方法
JP2005061998A (ja) 表面電位測定方法及び試料観察方法
JP4060143B2 (ja) 非破壊測定装置および半導体装置製造方法
Scheithauer Quantitative lateral resolution of a Quantum 2000 X‐ray microprobe
JPH0529424A (ja) 半導体装置の検査方法
JPH10221046A (ja) 走査型荷電粒子顕微鏡
JPS6258652A (ja) 半導体装置の試験方法
JP3194986B2 (ja) マーク検出方法および装置並びにそれを用いた電子線描画方法およびその装置
KR20060058502A (ko) 반도체장치의 검사장치 및 방법
JPH0319309A (ja) 位置合わせ方法
JPS62276404A (ja) パタ−ン検出装置
JPH02106051A (ja) 電子分析方法
JPH0580133A (ja) 半導体集積回路試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees