JP3953744B2 - 画像形成装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも、画像形成装置に関し、特に、画像形成部および画像入力部（機能部）のそれぞれに画像処理に関する情報を表示するための情報表示部を備えている画像形成装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年，原稿画像を光学的に読取るスキャナ部（画像入力部）と、記録紙に画像を形成するプリンタ部（画像形成部）とが、それぞれ別体にユニット化されて、これらを所定の位置関係に配置することで画像形成装置を構成することがある。
【０００３】
この場合、スキャナ部およびプリンタ部のそれぞれにおいて、情報を表示するための情報表示部が設けられるが、このような２つの情報表示部の関係においては、主に、上側に配置されているスキャナ部側の情報表示部（以下、スキャナ側表示部と記載する）において、画像形成装置全体の操作が行われる。これは、上記画像形成装置を立って操作する利用者の利便性を考慮しているためである。
【０００４】
従来の画像形成装置における情報表示部の一例を図５（ａ）および図５（ｂ）に示す。図５（ａ）は、スキャナ側表示部５１を示しており、図５（ｂ）は、プリンタ部側の情報表示部であるプリンタ側表示部５２を示している。一般的に、スキャナ側表示部５１は、図５（ａ）に示すように、スキャナ操作部５３の一部として設けられ、プリンタ側表示部５２は、図５（ｂ）に示すように、プリンタ操作部５４の一部として設けられる。
【０００５】
スキャナ操作部５３は、上述したように、画像形成装置の主操作部として用いられるものであるため、スキャナ側表示部５１では、通常、画像形成装置の全体の状況が利用者に対して示される。すなわち、上記の画像形成装置の場合、図５に示すようにスキャナ側表示部５１には、画像形成装置全体の状況が文字および画像を使用して表示される。これに対して、プリンタ操作部５４に設けられたプリンタ側表示部５２には、プリンタ部の動作状況が文字を使用して表される。
【０００６】
一方、特開平８−２９７３８８号公報には、プリンタ側表示部にＬＥＤ（発光ダイオード）表示部が使用された画像形成装置が開示されている。上記公報の画像形成装置の場合、プリンタ部のエラーおよびステータス（以下、動作状況と記載する。）は、上記ＬＥＤ表示部と、スキャナ側の操作表示部の液晶表示部との両方に表示される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記従来の画像形成装置に示すような構成（図５参照）では、利用者がスキャナ側表示部５１を見ながら行なう通常の操作時において、スキャナ側表示部５１の下にプリンタ側表示部５２が隠れてしまい、利用者にとってプリンタ側表示部５２が視認しにくいという問題点がある。
【０００８】
また、上記の画像形成装置において、利用者が立ったままでもプリンタ側表示部５２を見ることができるような配置であったとしても、これらの情報表示部は、利用者からの距離が異なるものであり、かつ、文字を使用しての案内となっているため、利用者にとってスキャナ側表示部５１およびプリンタ側表示部５２の情報内容を同路に確認することは困難である。すなわち、利用者が２つの情報表示部に対して情報を確認するためには、それぞれの情報表示部に視点を移す必要がある。
【０００９】
一方、プリンタ側表示部にＬＥＤ表示部を使用した、特開平８−２９７３８８号公報に開示された画像形成装置は、スキャナ部とプリンタ部とで、それぞれ別の処理を並行で行う場合において、例えば、スキャナ部の操作を行っている時に、プリンタ部においてエラーが生じたり、画像処理がなされていたりする場合、スキャナ側表示部においても画面にプリンタ部に関する情報が表示され、利用者が戸惑ってしまうという問題点がある。
【００１０】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ユニット化された画像形成部（プリンタ部）および画像入力部（スキャナ部）によって構成され、これら画像形成部および画像入力部が所定の位置関係（上下）に配置される画像形成装置において、該画像形成装置を操作する利用者から見て、視点をある範囲に集中させたまま、画像形成装置全体の状況を容易に確認することができる画像形成装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、上記の課題を解決するために、それぞれユニット化された画像形成部と該画像形成部の上部に配置される機能部（例えば、スキャナ）とによって構成されると共に、上記画像形成部が第１の情報表示部を備え、上記機能部が第２の情報表示部を備えている画像形成装置において、上記画像形成装置を操作する操作者の想定される視認方向からの配置に関し、上記第１の情報表示部と上記第２の情報表示部との少なくとも一部が隣接して視認されるように、第１および第２の情報表示部が配置されていることを特徴としている。
【００１２】
上記の構成により、利用者（操作者）が立って操作するような通常の操作の場合、第１の情報表示部と第２の情報表示部とは、利用者側から見て隣接した関係に位置しているので、利用者は視点をある範囲に集中させたまま、装置全体の状況を容易に確認することができる。
【００１３】
また、上記画像形成装置は、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて色の変化による情報（色情報）を表示させる構成とすることが好ましい。
【００１４】
上記の構成により、利用者が第２の情報表示部に表示されている文字、画像の情報を見ながら画像形成装置の装置を行なっている時に、画像形成部にて動作状況の変化があったとしても、その動作状況の変化は第１の情報表示部における色情報によって利用者に示される。
【００１５】
上記色情報は、利用者が第２の情報表示部を視認している場合の視点の範囲内においても容易に確認することができるので、第２の情報表示部における表示を大きく変化させることなく、利用者に装置全体の状況を容易に確認させることができる。
【００１６】
また、上記画像形成装置は、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第２の情報表示部上の一部に、上記画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報（例えば、アイコン情報）を表示させる構成とすることが好ましい。
【００１７】
上記の構成により、第２の情報表示部に表示されている文字、画像の情報に利用者の視点が集中していても、第２の情報表示部上の一部に、上記画像形成部の動作状況を表す上記アイコン情報が表示されるので、利用者は混乱することなく、画像形成部の動作状況を確認することができる。
【００１８】
また、上記画像形成装置は、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて表示される色の変化による情報と、上記第２の情報表示部にて表示される画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報とを、互いに同期して変化させる構成とすることが好ましい。
【００１９】
上記の構成により、２つの情報表示部に表示される情報の関連性が利用者に対して分かりやすくなるので、利用者は、装置全体の状況を、一層容易に確認することができる。つまり、第１の情報表示部にて表示された色の変化による情報と、第２の情報表示部に表示された画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報との、対応関係が明確になるので、利用者にとって、第２の情報表示部に視点を集中させたまま、画像形成部の動作状況が視認しやすくなる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置を適用したデジタル複写機の一実施形態について図１ないし図４を参照して以下に説明する。
【００２１】
はじめに、図２に基づいて上記デジタル複写機の全体構成と、上記デジタル複写機のスキャナ側表示部とプリンタ側表示部との表示内容および目的の相違とを説明する。
【００２２】
上記デジタル複写機１（画像形成装置）は、図２に示すように、スキャナ側表示部２（第２の情報表示部）を有するスキャナ部３（機能部）と、プリンタ側表示部４（第１の情報表示部）を有するプリンタ部５（画像形成部）とを少なくとも備えている。
【００２３】
スキャナ部３とプリンタ部５とは、それぞれユニット化された機器として備えられており、互いに上下の所定の位置関係に配置されている。スキャナ部３は、プリンタ部５の上方にスキャナ部３の本体が重なるように、支持部材により支持し配設されている。また、スキャナ部３とプリンタ部５との高さ方向の配設は、利用者にとってプリンタ部５が楽に操作出来るように、ある程度の隙間が開いている。
【００２４】
スキャナ部３は文書画像を電子的に読み取って電子画像データを得るためのものであり、プリンタ部５は電子画像データに基づいて記録用紙に画像形成を行うものである。また、デジタル複写機１は、自ら電話端末部６を備えたり、パーソナルコンピュータや電話端末装置等（図示せず）、複数の外部機器とネットワーク接続される場合がある。この場合、ネットワーク接続された外部機器からインターフェイスを介して転送されてきた画像データは、一旦、デジタル複写機１の画像処理部へと送られ、所定の処理が行われた後、プリンタ部５から記録用紙に画像形成が行われる。
【００２５】
上記デジタル複写機１において、スキャナ側表示部２は、図１に示すように、スキャナ操作部７の一部として設けられ、プリンタ側表示部４は、プリンタ操作部８の一部として設けられる。また、スキャナ側表示部２には、主にスキャナ部３の操作案内や動作状態に関する情報が表示され、プリンタ側表示部４には、主にプリンタ部５の操作案内や動作状態に関する情報が表示される。さらに、スキャナ操作部７では、利用者がスキャナ側表示部２を見ながらスキャナ部３の操作を行なうことができると共に、プリンタ部５における画像形成動作の操作を行わせることも可能である。
【００２６】
上記のようなスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との表示内容および目的の相違をふまえ、上記デジタル複写機１が備えたスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置の構成および表示方法について、以下に説明する。
【００２７】
まず、スキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置の構成を説明する。図２の矢印Ａは、デジタル複写機１を利用者が立って操作するような通常の操作の場合の利用者の視線方向を示すものであり、図１では、上記矢印Ａ方向から利用者が見た場合のスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置が示されている。
【００２８】
デジタル複写機１では、図１に示すように、スキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４とは、上記矢印Ａの視線方向から互いに隣接する状態で見えるように配置されている。これにより、利用者は視点をある範囲に集中させたまま、スキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４とを同時に視認することができ、利用者は、デジタル複写機１全体の状況を容易に確認することができる。
【００２９】
さらに、図２に示すように、スキャナ側表示部２はスキャナ部３の本体から手前側に突出しても良い。これは、利用者の視点範囲に、上記２つの情報表示部のみが入り易くするためであり、利用者は、スキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との表示に集中できるので、利用者は、より迅速にデジタル複写機１全体の状況を確認することができる。
【００３０】
次に、デジタル複写機１の各動作時におけるスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との表示方法を以下に説明する。
【００３１】
利用者がスキャナ部３において原稿の読取処理を行わせたりする場合には、スキャナ部３に関する情報は、常にスキャナ部３のスキャナ側表示部２に表示される。また、上記スキャナ側表示部２には、コピー動作を行わせる場合の案内等も表示される。
【００３２】
また、上記デジタル複写機１では、例えば、プリンタ部５での印字動作中に用紙切れや搬送ジャム（紙詰まり）などのトラブルが発生した場合には、トラブル発生のメッセージをスキャナ側表示部２には表示せず、プリンタ側表示部４の表示のみによって利用者に知らせるようにする。
【００３３】
これは、上記デジタル複写機１では、上述したようにスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置の構成は、利用者側から見て、隣接する状態で見えるように配置されているためである。つまり、利用者がスキャナ側表示部２を見ながら操作している場合であっても、プリンタ側表示部４におけるトラブルの発生画面を視認することができるので、スキャナ部３の操作中にプリンタ部５でのトラブルが発生してもスキャナ側表示部２の表示がトラブル発生画面に切り替えることが無く、操作を混乱させることなくデジタル複写機１の状況を利用者に対して案内することができる。
【００３４】
ただし、上記プリンタ側表示部４の表示によってプリンタ部のトラブルの発生を利用者に知らせる場合、文字メッセージのみによる警告表示を行うことは好ましくない。これは、以下の理由による。
【００３５】
すなわち、上記スキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４とが、利用者の視線方向に対してほぼ同じ位置にあったとしてもその距離は異なっている。このため、プリンタ側表示部４の表示がトラブル発生画面に代わっても、この時点で利用者がスキャナ側表示部２を見ながら操作している状態であれば、利用者の視点はプリンタ側表示部４に対してピントがあっておらず、文字メッセージのみによる警告表示では利用者に気づかれないおそれがある。
【００３６】
そこで、上記デジタル複写機１では、上記スキャナ側表示部２に表示されている文字、画像の情報に利用者の視点が集中していても（プリンタ側表示部４に対してピントがあっていなくても）、その利用者の視点の範囲内における上記プリンタ側表示部４の色情報により、プリンタ部５でのトラブル発生を利用者に知らせる構成とする。これにより、操作を混乱させることなくプリンタ部５の動作状況を利用者に対して確実に案内することができる。以下、上記プリンタ側表示部４のバックライトの色を変化させることを、「色情報」と記載する。
【００３７】
上記のプリンタ側表示部４の色情報の表示方法を具体的に示したのが図３（ａ）ないし図３（ｃ）である。図３（ａ）ないし図３（ｃ）は、図２の矢印Ａ方向から利用者が見た場合のスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置を示している。
【００３８】
例えば、プリンタ部５（図２参照）が正常に動作している場合は、図３（ａ）に示すようにプリンタ側表示部４のバックライト色を緑色に設定する。これに対して、例えば、「紙詰まり」等の異常が起きた場合は、図３（ｂ）に示すように赤色に、「用紙なし」の場合は、図３（ｃ）に示すように黄色に設定する。
【００３９】
また、プリンタ側表示部４の色情報を示した他の具体例を図４（ａ）ないし図４（ｃ）に示す。図４（ａ）ないし図４（ｃ）も、図２の矢印Ａ方向から利用者が見た場合のスキャナ側表示部２とプリンタ側表示部４との配置を示している。例えば、プリンタ部５において何も処理されていない場合は、図４（ａ）に示すようにプリンタ側表示部４のバックライト色を緑色に設定する。これに対して、例えば、パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣと記載する。）などからの画像データをプリンタ部５が処理（プリンタ処理）している場合は、図４（ｂ）に示すように赤色に、ファクス受信した画像データをプリンタ部５が処理（ファクス処理）している場合は、図４（ｃ）に示すように黄色に、設定する。
【００４０】
以上のように、プリンタ側表示部４の色情報により、スキャナ側表示部２に表示されている文字、画像の情報に利用者の視点が集中していても、利用者はプリンタ側表示部４の色の変化を認識することで、プリンタ部５の動作状況を確認することができる。
【００４１】
また、プリンタ部５において「紙詰まり」や「用紙なし」が生じた時に、上記のプリンタ側表示部４の色情報のみでなく、スキャナ側表示部２上の一部に、プリンタ部５の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報（以下、アイコン情報と記載する。）を表示させてもよい。但し、本発明は、プリンタ部５でのトラブル発生時に、スキャナ側表示部２の表示が大きく変化することを回避することを目的の一つとしているものであるため、上記アイコン情報はスキャナ側表示部２の空いている表示領域（スキャナ関係の表示に利用されていない領域）に表示できる程度の大きさにて表示されるものとする。
【００４２】
例えば、図３（ｂ），（ｃ）に示すように、スキャナ側表示部２の右下にてプリンタ部５の動作状況を表すアイコン情報９，１０を表示することができる。なお、図３（ｂ）のアイコン情報９は、「紙詰まり」を示すアイコンであり、図３（ｃ）のスキャナ側表示部２上の同位置に表示されたアイコン情報１０は、「用紙なし」を示すアイコン情報である。これにより、スキャナ側表示部２に表示されている文字、画像の情報に利用者の視点が集中している場合であっても、プリンタ部５にトラブルが発生した際に、利用者は、プリンタ側表示部４の色情報によってトラブル発生を認識することができ、さらに、スキャナ側表示部２のアイコン情報によってプリンタ部５で生じたトラブル内容を確認することができる。
【００４３】
ここで、スキャナ側表示部２に表示されたアイコン情報の位置は、利用者が視点をある範囲に集中させたまま装置全体の状況を容易に確認することができるように、プリンタ側表示部４に隣接した領域に表示させる方が良い。例えば、図３（ｂ），（ｃ）においては、プリンタ側表示部４はスキャナ側表示部２の右下に配置されているため、スキャナ側表示部２に表示されるアイコン情報９，１０は、プリンタ側表示部４に最も隣接した位置となるように、スキャナ側表示部２の右下部に表示されている。
【００４４】
もし、プリンタ側表示部４と隣接しないスキャナ側表示部２の位置にアイコン情報９，１０が表示される場合を考えると、この場合、プリンタ側表示部４とアイコン情報９，１０とにはある程度の距離ができてしまう。つまり、利用者がアイコン情報９，１０とプリンタ側表示部４の情報とを照らして確認する際に、利用者は視点を移動させる必要がある。
【００４５】
また、利用者がプリンタ側表示部２に視点を集中させたまま、あえてアイコン情報の詳細が知りたいという場合に、アイコン情報９や、アイコン情報１０を押せば、スキャナ側表示部２にプリンタ部５の詳細な動作状況を案内する説明がされたり、トラブル解除の方法が表示されたりする構成としても良い。
【００４６】
また、上記アイコン情報の他の実施例を図４（ａ）ないし図４（ｃ）に示す。例えば、図４（ａ）は、プリンタ部５において何も処理が行なわれていない場合であり、アイコン情報の表示は行なわれていない。これに対して、図４（ｂ）のスキャナ側表示部２に示されたアイコン情報１１は、ＰＣなどからの画像データをプリンタ部５が処理していることを示すものであり、図４（ｃ）のアイコン情報１２は、ファクス受信した画像データをプリンタ部５が処理していることを示すものである。これにより、スキャナ部３とプリンタ部５とによる処理が並行して行われるシステムの場合、スキャナ部３における操作指示に影響を与えることなく、プリンタ部５の動作状況を利用者に対して案内することが可能となり、新たに指示した処理の内容も含め効率よく簡易処理されることとなる。
【００４７】
なお、上記色情報と上記アイコン情報とを共に表示し、互いに同期して変化させても良い。ここで、上記色情報と上記アイコン情報とを「互いに同期して変化させる」とは、例えば、図３（ｂ）において、プリンタ部５で「紙詰まり」が起きた時点で、アイコン情報９とプリンタ側表示部４の赤色を同期に点滅させる表示方法が考えられる。
【００４８】
以上のように、上記色情報と上記アイコン情報とを共に表示し、互いに同期して変化させることにより、スキャナ側表示部２に表示されたプリンタ部５のアイコン情報と、プリンタ側表示部４に示されたプリンタ部５の動作状況を示す色情報との対応関係が明確になり、利用者にとって、スキャナ側表示部２に視点を集中させたまま、プリンタ部５の動作状況が視認しやすくなる。
【００４９】
【発明の効果】
本発明に係る画像形成装置は、以上のように、それぞれユニット化された画像形成部と該画像形成部の上部に配置される機能部（例えば、スキャナ）とによって構成されると共に、上記画像形成部が第１の情報表示部を備え、上記機能部が第２の情報表示部を備え、上記画像形成装置を操作する操作者の想定される視認方向からの配置に関し、上記第１の情報表示部と上記第２の情報表示部との少なくとも一部が隣接して視認されるように、第１および第２の情報表示部が配置されている構成である。
【００５０】
それゆえ、利用者（操作者）が立って操作するような通常の操作の場合、第１の情報表示部と第２の情報表示部とは、利用者側から見て隣接した関係に位置しているので、利用者は視点をある範囲に集中させたまま、装置全体の状況を容易に確認することができるという効果を奏する。
【００５１】
また、上記画像形成装置は、以上のように、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて色の変化による情報（色情報）を表示させる構成とすることが好ましい。
【００５２】
それゆえ、利用者が第２の情報表示部に表示されている文字、画像の情報を見ながら画像形成装置の装置を行なっている時に、画像形成部にて動作状況の変化があったとしても、その動作状況の変化は第１の情報表示部における色情報によって利用者に示すことができるという効果を奏する。
【００５３】
さらに、上記色情報は、利用者が第２の情報表示部を視認している場合の視点の範囲内においても容易に確認することができるので、第２の情報表示部における表示を大きく変化させることなく、利用者に装置全体の状況を容易に確認させることができるという効果を奏する。
【００５４】
また、上記画像形成装置は、以上のように、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第２の情報表示部上の一部に、上記画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報（例えば、アイコン情報）を表示させる構成とすることが好ましい。
【００５５】
それゆえ、第２の情報表示部に表示されている文字、画像の情報に利用者の視点が集中していても、第２の情報表示部上の一部に、上記画像形成部の動作状況を表す上記アイコン情報が表示されるので、利用者は混乱することなく、画像形成部の動作状況を確認することができるという効果を奏する。
【００５６】
また、上記画像形成装置は、以上のように、上記の構成に加えて、上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて表示される色の変化による情報と、上記第２の情報表示部にて表示される画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報とを、互いに同期して変化させる構成とすることが好ましい。
【００５７】
それゆえ、第１の情報表示部にて表示された色の変化による情報と、第２の情報表示部に表示された画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報との、対応関係が明確になるので、利用者にとって、第２の情報表示部に視点を集中させたまま、画像形成部の動作状況が視認しやすくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用したデジタル複写機（画像形成装置）を利用者が立って操作するような通常の操作の場合の、利用者の視線方向（図２の矢印Ａ方向）からみた情報表示部ならびに操作部の構成を示す配置図である。
【図２】上記デジタル複写機（画像形成装置）の全体構成を示す斜視図である。
【図３】上記デジタル複写機（画像形成装置）を利用者が立って操作するような通常の操作の場合の、利用者の視線方向（図２の矢印Ａ方向）からみた情報表示部の表示形態を示した模式図であり、（ａ）は、プリンタ部が正常である場合の、（ｂ）は、プリンタ部の「紙詰まり」の場合の、（ｃ）は、プリンタ部の「用紙なし」の場合の、表示形態を示した模式図である。
【図４】上記デジタル複写機（画像形成装置）を利用者が立って操作するような通常の操作の場合の、利用者の視線方向（図２の矢印Ａ方向）からみた情報表示部の表示形態を示した模式図であり、（ａ）は、プリンタ部において何も処理されていない場合の、（ｂ）は、パーソナルコンピュータなどからの画像データをプリンタ部が処理している場合の、（ｃ）は、ファクス受信した画像データをプリンタ部が処理している場合の、表示形態を示した模式図である。
【図５】従来からの画像形成装置の情報表示部の一例を示す平面図であり、（ａ）は、スキャナ操作部に設けられたスキャナ側表示部を、（ｂ）は、プリンタ操作部に設けられたプリンタ側表示部を、示す平面図である。
【符号の説明】
１ デジタル複写機（画像形成装置）
２ スキャナ側表示部（第２の情報表示部）
３ スキャナ部（機能部）
４ プリンタ側表示部（第１の情報表示部）
５ プリンタ部（画像形成部）
６ 電話端末部
７ スキャナ操作部
８ プリンタ操作部
９〜１２ アイコン情報

Claims (3)

1. それぞれユニット化された画像形成部と該画像形成部の上部に配置される機能部とによって構成されると共に、上記画像形成部が第１の情報表示部を備え、上記機能部が第２の情報表示部を備えている画像形成装置において、
   上記画像形成装置を操作する操作者の想定される視認方向であって上記操作者が上記画像形成装置を見下ろす場合の上記視認方向からの配置に関し、上記第１の情報表示部と上記第２の情報表示部との少なくとも一部が隣接して視認され、且つ、第１の情報表示部に対する上記操作者の視線距離が第２の情報表示部に対する上記操作者の視線距離よりも長くなるように、第１および第２の情報表示部が配置されており、
   上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて色の変化による情報を表示させることを特徴とする画像形成装置。
2. 上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第２の情報表示部上の一部に、上記画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報を表示させることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 上記画像形成部にて動作状況の変化があった場合に、上記第１の情報表示部にて表示される色の変化による情報と、上記第２の情報表示部にて表示される画像形成部の動作状況を表す文字や記号もしくは模様による情報とを、互いに同期して変化させることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。

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