JP3953439B2 - 分注装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、主として、DNA解析および医療検査分野において扱う試薬・試料・検体等を分注するのに用いる試薬類の分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の試薬類の分注装置は、通常、図1にあるように、上面を、置き台に形成した平箱状の台盤10と、内部に左右方向(X方向)の駆動機構を組み込んで、前記平箱状の台盤10の後端部からつい立て状に立ち上がる前後に薄い箱状の機枠11とで、側面視において略L字形をなす機体1を形成し、それのつい立て状の機枠11の前面側の上部に、内部に前後方向(Y方向)の駆動機構を組み込んで前方に向けて支え腕状に突出するようにしたYユニットaを、左右方向にスライド自在に支架して、機枠11内に装設せる前記X方向の駆動機構(図示省略)により、左右方向の移動が行われるようにそのX方向の駆動機構に連繋しておき、このYユニットaの側面に、内部に上下方向(Z方向)の駆動機構を組み込んだZユニットbを配位して、前記Yユニットaの前後方向の駆動機構に連繋支架せしめ、Yユニットa内の駆動機構により前後方向(Y方向)にスライドするようにし、このZユニットbに、図2にあるように、それに組み込んだモータM1およびそれにより駆動されて回転するポールネジ61およびそれに螺合する雌ネジブロック62等からなる上下方向(Z方向)の駆動機構6により、そのZユニットbに対し上下にスライドするフレームcを組み付け支持せしめ、このフレームcに、分注ヘッド2のシリンダ部2aを一体的に連結支架し、かつ、このフレームcには、分注ヘッド2のピストン部2bを昇降させるための、モータM2により回転するポールネジ200とそれに螺合する雌ネジブロック201等からなる昇降機構20とそれを駆動する前記モータM2とを組み付け支架せしめ、その昇降機構20の雌ネジブロック201を分注ヘッド2のピストン部2bに連繋して、モータM2の駆動により、ピストン部2bに組み付けたピストン21が、シリンダ部2aに組み込んだシリンダ22に対し抜き差して、シリンダ部2aの下端に図3にあるように連結して設ける分注ノズルNまたは、図2にあるように、シリンダ部2aの下端のノズル部23に装脱自在に嵌挿するディスポーザブルのチップN’による分注液の吸引作動と吐出作動とが行われるようにした構成としてある。
【0003】
そして、試薬・検体等の分注液を吸引・吐出させて行う分注作動は、分注ヘッド2のシリンダ部2aの下端側に図3にあるように分注ノズルNが装着してある場合にあっては、分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X方向・Y方向・Z方向の所定の方向に変位させる駆動機構の作動で、機体1に設けた台盤10上に配設したテーブル12にセットしてある試薬等の分注液が装入されているカップ3の上方に位置させ、この状態から、フレームcに設けた昇降機構20を作動させて分注ヘッド2を下降させて、分注ノズルNの先端をカップ3内の分注液の液面に接触させ、その状態で分注ヘッド2に吸引作動を行わせて分注液を分注ヘッド2に装着した分注ノズルNに吸引させ、次いで吐出作動を行わせて吸引した分注液の液量を所定の量とし、この状態の分注ヘッド2を、台盤10上にセットしてある被分注物であるターゲットプレート13の上方に動かし、さらに、そのターゲットプレート13に整列させて印字してある多数のしるし部位のうちの所定のしるし部位の上方を占める位置に動かして下降させ、吐出作動により試薬をそのしるし部位に分注する。次いで、この試薬の分注が終えた分注ヘッド2を、台盤10上にセットしてあるサンプルプレート14の上方に動かし、それに整列して設けてある多数のホールのうちの所定のホールの上方位置を占めさせ、そこで、所定の距離の下降と吸引作動と吐出作動とを行わせて、ホール内の検体の所定量を分注ノズルNに吸引させ、これを前述の試薬の分注を行ったターゲットプレート13のしるし部位に移動させて、その部位に分注するという一連の分注作動で行い、この作動の繰り返しにより多数の検体の検査を連続して行うようにしている。
【0004】
そして、このときの、分注ヘッド2が分注液を吸引し、吐出する分注作動は、図4にあるように、ピストン部2bを動かしてピストン21を作動させるモータM2のドライブをオン・オフ制御するモータドライバー部dを、コンピュータCPUを組み込んだコントロール部eに制御させ、そのコントロール部eをコンピュータを組み込んだパラメータ設定部fに制御させておき、そのパラメータ設定部fにマン・コントロールによりピストン21のストロークによる分注液の吸引量・吐出量の値を入力してパラメータを設定しておくことで、そのパラメータに定めたシーケンスに従って作動するようにしている。
【0005】
また、コンタミネーションを避けるため、分注ヘッド2のシリンダ部2aの下端のノズル部23の先に、別に形成しておく使い捨てのチップN’を、装脱自在に装着して、分注液の分注を行う場合にあっては、分注ヘッド2を、X・Y・Zの駆動機構の作動で、まず、台盤10の上面にセットしておくチップラック15の上方に動かし、そこで、分注ヘッド2に下降と上昇の作動を行わせて、分注ヘッド2の下端のノズル部23にチップラック15内のチップN’を嵌合させて装着する、という作動が、一連の分注作動に加わり、さらに、この装着したチップN’による一連の分注作動が終えたときに、分注ヘッド2を台盤10上に配設しておくチップ回収槽16の上方に動かして、そこで、分注ヘッド2を昇降させて、チップN’を、図2にあるようにZユニットbに設けておくチップ外し板24によりノズル部23から外し、チップ回収槽16内に落とし込む作動が加えられる。
【0006】
さらに、使い捨てのチップN’を用いる検査は、通常、極く微量の検体を分注して行う精度の高い検査に用いられ、そのチップN’の先端部にはフィルタFが装填されていることで、分注の作動は、チップN’を装着した分注ヘッド2を、まず、台盤10上のテーブル12に支架した試薬のカップ3の上方に動かして、分注ヘッド2の下降によりチップN’の先端をカップ3内の試薬の液面に接触させ、ピストン部2bの昇降作動により試薬を吸引させた後、その吸引させた試薬の液面がフィルタFの少し上方位置を占めるまで試薬を吐出させ、これを数回繰り返して試薬をチップN’に馴染ませ、次いで、別の試薬が装入してあるカップ3に対し、同様の作動を繰り返してチップN’を試薬に馴染ませ、この状態のチップN’を台盤10上のサンプルプレート14の上方に動かし、そこで、検体を吸引させ、このチップN’を再びテーブル12の上方に動かしてそのテーブル12にセットしてある洗浄槽3’の上方に位置させ、そこで、吐出作動を行わせて、吸引していた検体をフィルタFの少し上方のレベルまで落として余分な量を吐き出させ、次いで、これを、不純物を洗い落とす試薬が装填してある別のカップ3の上方に動かし、そこで、試薬の吸引と吐出を繰り返させて不純物を洗い流し、次いで、フィルタFに吸着した検体を剥離させる試薬が装填してある別のカップ3の上方に臨ませ、そこで、その試薬を僅かの量だけ吸引させ、次いで、僅かの吐出作動を行わせて、チップN’内の検体がそのチップN’の先に水玉状の滴粒となる状態とし、この水玉状の滴粒の大きさが、例えば、所定の5マイクロリットルの大きさとなったところで、吐出をやめ、これを、ターゲットプレート13の上方に動かし、そのプレート13に印字してある所定の部位に、チップN’の先端を押し付けることで、検体をターゲットプレート13の所定の部位に移しとらせるように付着させる、という一連の分注作動で行われるようにしている。
【0007】
そして、この、チップN’の装着および取り外しの作動を含めた一連の分注作動も、前述のパラメータ設定部fにより設定したパラメータで定めたシーケンスに従って作動させるが、実際には、チップN’内に吸引させた分注液を、チップN’の先端側に装填してあるフィルタFの少し上方のレベルまで吐出させる作動や、チップN’先端に水玉状の滴粒とする作動などの精妙な作動は、目で見ながらでないと行えず、定めたシーケンスに従って自動的に行わせることが困難なことから、多くはマン・コントロールにより行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
医療検査分野における解析・検査は、分子レベルや細胞レベルの解析・検査までに及ぶようになってきていることで、この医療検査に用いる試薬類の分注装置には、高精度な分注や、より正確で、かつ、バリデーションにも適合しなければならないことが要求されるようになってきている。
【0009】
また、試薬類の分注装置自体の機能・性能も、分注量が300マイクロリットル〜0.1マイクロリットルというように巾が広がり、かつ、1マイクロリットルとか0.1マイクロリットルと非常に微量な分注が行えることの要求がされてきている。
【0010】
このことから、各作動部の動作を、パラメータ設定部に入力して設定しておく、定められたシーケンスに従って制御せしめて分注を自動制御により行わす従前の試薬類の分注装置では、このような微量な試薬・試料・検体等の液体の分注を、正確に行わすことがむづかしい問題がでてきている。
【0011】
定めれれたシーケンスに従って行われた作動のうちで、特に、分注作動の中枢となるチップN’または分注ノズルNに対し吸引・吸着される分注液の吸引量は、例えば、分注ヘッド2に分注ノズルNを装着しておいて行う分注作動についていえば、分注ノズルNの先端が分注液に対して所定の深さに差し込まれて、予め計算されているストロークで吸引作動が行われていれば、それにより吸引される分注液の量は設定しておいた量となるわけであるが、実際には、分注ノズルNの装着部分からのエアーの洩れや、先端部分の詰まりなどで吸引量にバラツキが生じてくる。また、吸引していない場合も生じる。しかも、吸引が正しく行われているかどうかの確認ができないことで、吸引が正しく行われたときの推定で吐出を行っていることから、精度の信頼性が低い問題がある。
【0012】
また、ディスポーザブルのチップN’を用いて分注作動を行う場合にあっては、分注ヘッド2の下端部のノズル部23に嵌挿して分注作動を行うためのチップN’を樹脂材で多数成形しておいてチップラック15に収容しておくが、そのチップN’に個体差があり、その寸法にバラツキがあることから、分注ヘッド2を下降させて、装着してあるチップN’の先端をカップ3内の試薬の液面またはターゲットプレート13の上面に対し、所定の深さに差し込ませ、または接近させるときに、チップN’の先端と試薬の液面との間の距離またはチップN’の先端とターゲットプレート13の上面との間の距離に差異が生じてきて、吸引・吐出に狂いが生じてくる。
【0013】
しかも、この微量な液体の分注作業は、使用するチップの先端側にフィルタFが装着されたフィルタF付きのチップN’を用いることで、分注液を吐出するときに、このチップN’内腔の先端部に装着したフィルタFの上方に分注液のレベルが下降してきたところで、分注液の吐出を終了させなければならないが、このチップN’に装着するフィルタFの容積にはバラツキがあることで、吐出する分注液のレベルがフィルタFの僅かに上方に達したときに吐出を終了させるようにすることは、個々のチップN’において、目で見ながらでないとできないことであり、定めれれたシーケンスに従う作動の制御では不可能となるから、微量な分注には適応させ得ない問題がでている。
【0014】
このため、微量な液体の分注が求められる検査にあっては、その分注液の分注作業を、定められたシーケンスに従って分注作動を行わすことはなく、熟練された作業者が、チップN’内やピペット内に吸引される液体の動きを、液面のレベルの目視により確認しながら微妙なテクニックを用いて行うようにしているので、精度の面で問題がある。
【0015】
本発明は、従前の試薬類の分注装置に生じている上述の問題を解消するためになされたものであって、自動的な分注作動が、人間が目で見て確認しながら行う作業と同様に行え、しかも、人間ではなし得ない精確なコントロールのもとに行えるようにする分注手段を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明手段は、上述の目的を達成するために、種々の試行錯誤を重ねて得られた知見に基づいてなされたものである。
【0017】
即ち、上述の如く、パラメータ設定部に設定したパラメータにより、定められたシーケンスに従って分注作動を行わす医療検査における分注装置において、その装置には、それの分注ヘッドに装置される分注ノズルまたはチップの動きを映像に映し撮るテレビカメラを組み込み、それが撮影する映像をモニター表示装置の画面に画像として映し出し、その画像を、モニター表示装置に組み合わせる画像処理装置により、それに予め設定しておく基準値と対比させて、そのデータに基づいて分注ヘッドの吸引作動および吐出作動をコントロールさせてやれば、設定したパラメータに従って行われる分注ヘッドの吸引と吐出の作動が、実質的には目視により監視した状態で行われるようになって、従前の予め設定しておいたパラメータにより分注作動を制御する手段に生じていた問題を解消せしめ得るようになる筈であるが、実際には、画面に映し出す分注ノズルまたはチップの画像の動きが、吸引作動・吐出作動とは係わりがないことで、分注ノズル・チップへの分注液の吸引・および吐出の作動を、目視により監視した状態で行わせるようにはならないことから、問題の解決には適応させ得ないという結果となった。
【0018】
これは、分注ヘッドの分注液の吸引・吐出の作動は、分注ノズル・チップ自体の動きではなく、それらの内腔に吸引される分注液の動きであり、その分注ノズル・チップ内に吸引される分注液の動き、および吸引された分注液が吐出されていく動きを、画像処理装置により検出させるように画像に映し出すようにすることは殆ど不可能であることによる。
【0019】
そこで、テレビカメラにより分注ノズル・チップを撮影させてモニター表示装置に映し出す画像が明確になるよう照明を与え、かつ、分注ノズル・チップは、透明または半透明に成形しておいて、その分注ノズル・チップの下方から照明を当てるようにしたところ、分注ノズル・チップ内に吸引された分注液の液面が、あかるく光るようになって、画像処理装置で検出し得る光点となってくることが判ってきた。
【0020】
そして、分注ノズル・チップに吸引される分注液の状態は、その吸引された分注液の液面の位置の検出により吸引された量が計算でき、また、その液面の動きにより吸引作動と吐出作動とが確認できることから、画像処理装置によりモニター表示装置の画面に、ウインドを設定し、それに基準値とする基準ラインを設定しておいて、この基準ラインに対し液面の光点を対比させて、分注ヘッドの分注液の吸引作動および吐出作動をコントロールさせるようにすれば、分注ヘッドによる分注ノズル・チップに対する分注液の吸引と吐出とを、パラメータに設定したシーケンスに従い自動的に作動させながら、目視によりリアルタイムに監視した状態で行えることが判ってきた。
【0021】
そして、このことから、本発明手段においては、請求項1に記載したように、分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置をX・Y・Zの各方向に移動可能とする駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータのモータドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eをパラメータ設定部fに入力して設定するパラメータにより作動させて、分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野にとり込まれる分注ノズルN・チップN’の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’内に吸引される分注液の液面を、あかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この画面上の液面の光点と画像処理装置Cにより画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせることを特徴とする分注装置を提起するものである。
【0022】
また、テレビカメラAにより撮影する分注ヘッド2の下端側に装着した分注ノズルNまたはチップN’に対し、それの下方から照明を当てることで、その分注ノズルN・チップN’の下端面が、あかるく光るようになり、これが光点となってモニター表示装置Bの画面に映し出されるようになることが判ってきた。
【0023】
このことから、モニター表示装置Bの画面には、画像処理装置Cにより、ウインドを設定してそれに分注ノズルN・チップN’の下端の基準位置とする基準点を設定しておいて、この基準点と前述の画面に映し出される分注ノズルN・チップN’の先端の光点との対比のデータから分注ノズルN・チップN’の先端位置を基準位置に合わせる補正を行わせ、その補正した状態から分注ヘッド2による吸引・吐出の作動を行わすようにすれば、分注ノズルN・チップN’の成形の際の製品のバラツキまたは装着の際の姿勢の狂いにより、吸引させる分注液の液面およびターゲットプレート13の上面との相対距離に狂いが生じていても、正しい位置に修正した状態として吸引・吐出が行え、精確な分注作動が得られるようになる結果が得られた。
【0024】
このことから、本発明手段においては、請求項2に記載したように、分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置をX・Y・Zの各方向に移動させる駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のモータドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eをパラメータ設定部fに入力して設定するパラメータにより作動させて、分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’の先端の端面を、あかるく光らせて光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この分注ノズルN・チップN’の先端の光点と画像処理装置Cにより画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の昇降作動を制御せしめて、分注ノズルN・チップN’の先端位置を基準位置に補正し、その基準位置において分注液の吸引・吐出を行わすことを特徴とする分注装置を提起するものである。
【0025】
また、分注ノズルN・チップN’に吸引させる分注液は、前述した如く、下方から光線を当てる照明により液面が光点となって画面に映し出されることで、その光点となる液面と画面に設定しておく基準ラインとの対比のデータから分注ヘッド2の吸引・吐出作動を制御させることにより、所定の量の分注液の吸引が行えるようになるが、分注液は揮発性の試薬の場合があり、そのときは、分注ノズルN・チップN’の内部圧力が蒸発する試薬の蒸気圧力により上昇することで、吸引した分注液に液だれが生じて液面が下降してくるようになって、吸引した液量が減じてくるようになる。
【0026】
これには、画像処理装置Cに取り込ます画像を例えば、20分の1秒ごとに取り込ませるように絶えずリアルタイムに取り込ませ、その取り込む画像ごとに画像処理を行わせて基準値と対比しそのデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動を制御するようにしてやれば、分注ノズルN・チップN’に吸引された分注液が、揮発性の試薬であったときに揮発による蒸気圧で一部が押し出されて液面を下降させたきても、それがリアルタイムに行われる分注ヘッド2の吸引作動で補正・修正されて、設定した所定の吸引量に保持し得るようになる。
【0027】
このことから、本発明においては、請求項3に記載したように、分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置をX・Y・Zの各方向に移動可能とする駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eをパラメータ設定部fに入力して設定するパラメータにより作動させて、分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明を装設して、分注ノズルN・チップN’内に吸引される分注液の液面を、あかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この液面の光点と画像処理装置により画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせる医療検査の分注装置において、それの画像処理装置Cに極く短い時間ごとに画像を絶えず取り込ませ、画像処理による分注ヘッド2の吸引・吐出の作動の制御をリアルタイムに行わせ、吸引した分注液の液面を一定の位置に保持させるようにする分注装置を提起するものである。
【0028】
また、分注ノズルN・チップN’に吸引させた分注液を、その分注ノズルN・チップN’の先端に付着する水玉状に吐出させて、極く微量の吐出量とし、これをターゲットプレート13の上面に接触させて移すように分注するときの、その水玉状の分注液の液量の検出が、分注ノズルN・チップN’の下方から照明光を当てて、その水玉の下面側をあかるく光らせることで、そのあかるく光る部位の大きさを画像処理装置Cにより算出させ得るようになること、そして、そのデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動を制御させれば、この水玉状の分注液の液量を所定の量に保持させ得ることが判ってきた。
【0029】
そして、このことから、本発明においては、請求項4に記載したように、分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X・Y・Zの各方向に移動させる駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、不透明または透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’の先端に水玉状に吐出してくる分注液の液玉の下面をあかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この液玉の光点と画像処理装置により画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせて、分注ノズルN・チップN’の先端に付着状態に吐出する分注液の液玉を一定の大きさに保持させるようにすることを特徴とする分注装置を提起するものである。
【0030】
また、分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’の先端を下方からの照明によりあかるく光らせて光点として画像にとり込むことで、その先端位置を画像処理により測定して、基準位置に補正し、その状態位置から、分注液の液面レベルに対し予め定められた所定距離だけ動かして分注液に接触させ、同時に設定しておいた吸引量の吸引を行わせる際、分注液の液面に対し分注ノズルN・チップN’の先端を接触させるための作動は、分注ヘッド2は動かさないで、分注液を装入したカップ3を動かすことでも行い得ることが判ってきた。
【0031】
即ち、試薬・検体等の分注液を注入しておくカップ3を、透明または半透明の素材により成形しておいて、これの下面側から照明装置により光線を当てることで、カップ3内の分注液の液面を光らせ、その光る液面がカップ3の外部から透視されるようにしておけば、このカップ3内の分注液の液面をテレビカメラAにより監視させながら、カップ3を昇降させて液面を昇降させることで、分注ヘッド2は、それの分注ノズルN・チップN’の先端を画像処理により基準位置に補正して、その位置に保定させた状態において、その分注ヘッド2の分注ノズルN・チップN’の先端に、カップ3内の分注液の液面を所定深さに接触させることができ、かつ、この接触と同時に分注ヘッド2に所定量の吸引作動を行わせることにより液面が低下してきたときに、その液面の変動を画像処理により制御されたカップ3の上昇作動で、液面に対し分注ノズルN・チップN’の先端が所定の差し込み深さで接触する状態に保持させ得るようになる。
【0032】
このことから、本発明においては、請求項5に記載したように、分注液を注入しておくカップ3を透明ないし半透明の素材により成形し、かつ、そのカップ3の下方から照明光を当ててカップ3内の分注液の液面を光らせ、これを光点としてテレビカメラAにより撮影してモニター表示装置Bの画面に映す画像に取り込ませ、この光点と予め画像に設定しておく基準ラインとの対比のデータによりカップ3を昇降作動させて、カップ3内の分注液の液面を一定位置に保持しめる手段を提起するものである。
【0033】
さらに、カップ3内の分注液は、分注ヘッド2の分注ノズルNまたはチップN’に所定量吸引させる一回の分注作動ごとに減少してくることで、それの液面が順次下降する。このため、分注ノズルN・チップN’の下端位置を画像処理により基準位置に補正して、その位置から設定しておいた距離だけ分注ヘッド2を分注液の液面に対し下降作動させる際、その分注液の液面が所定位置にあるように補正しておかなければならない厄介な問題が派生してくる。
【0034】
この問題は、分注液を注入しておくカップ3の内部に、そのカップ3の開口3aよりも小径の汲み上げ容器8を昇降自在に落とし込んでおき、この汲み上げ容器8を、分注ヘッド2により分注液の吸引作動を行わす度ごとに、カップ3内の分注液中からカップ3の開口3aの上方の所定位置まで引き上げ、そのときの汲み上げ容器8内の分注液の液面が、分注ヘッド2の分注ノズルN・チップN’により分注液の吸引作動を行わすときの基準液面となるようにすれば、解決し得ることが判ってきた。
【0035】
そして、このことから、本発明においては、分注液を注入しておくカップ3の内部に、そのカップ3の開口3aよりも小径の汲み上げ容器8を昇降自在に落とし込み、その汲み上げ容器8を昇降器81に連繋して、その昇降器81の作動により上昇した汲み上げ容器8が汲み上げてきた分注液の液面を、分注ヘッド2により吸引させる分注液の液面とすることを特徴とする分注手段も提起するものである。
【0036】
この手段は、カップ3が、多連に並列して一体的に連結する形態に成形され、分注ヘッド2が、これに対応して多連に並列して一体的に連結する多連型となっている場合にも適応する。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に本発明手段の実施の態様を、図面に随い実施例について説明する。
図5は、本発明手段を実施せる試薬類の分注装置の全体の斜視図、図6は同上の台盤の上面にセットされる各部材の配置状態の平面図、図7は同上の要部の斜視図で、これらの図において、1は機体、10はチップラック15等をセットする置き台を形成する平箱状の台盤、11はその台盤10の後縁側からつい立て状に立ち上がる機枠、2はこの機枠11に、前後・左右・上下の各方向に移動自在に装架される分注ヘッドを示している。
【0038】
機体1は、チップラック15等をセットする置き台を形成する台盤10と、分注ヘッド2を前記台盤10上にセットされる被分注物に対して上下に対向させるよう、その分注ヘッド2と被分注物との相対位置を、前後・左右・上下の各方向に移動可能とする移動機構を組み込み得る機枠11とを装備していればよく、適宜の形状・構造のものに形成してよいが、図示する実施例においては、置き台を形成する台盤10を、水平な方向に沿う平箱状に形成し、機枠11をつい立て状に立ち上がる上下方向に沿う平箱状に形成して、その機枠11を台盤10の上面の後端側から立ち上げるように配位して一体的に連結し、全体として側面視において略L字形をなすように構成している。
【0039】
分注ヘッド2を被分注物に対して移動可能とする移動機構は、分注ヘッド2を固定して被分注物を移動させる場合、被分注物を固定して分注ヘッド2を固定する場合、また、これらを組み合わせたものとする場合等、適宜に構成してよい。
【0040】
図示する実施例においては、つい立て状の機枠11には、それの前面側の上部に、左右方向の略全域に渡る横長の窓穴110を開設して、その窓穴110の内側位置の機枠11内に、図8にあるように、左右方向のガイドレール40と、そのガイドレール40上を左右方向(X方向)にスライドする可動架台41と、その可動架台41に連結具42により連結してステッピングモータ43の作動により駆動されてX方向(左右方向)にエンドレスに回動するベルト44とからなるX方向の駆動機構4を装設し、これの前記可動架台41に、先端側が機枠11の前面側にアーム状に突出する前後方向(Y方向)のYユニットaのフレームの基端側を固定連結し、このフレームに図9および図10にあるように、前後方向のガイドレール50と、これに嵌合して前後方向にスライドするスライダ51と、このスライダ51に連結してステッピングモータ52の作動により駆動されて前後方向にエンドレスに回動するベルト53とからなるY方向の駆動機構5を組み付ける。
【0041】
このYユニットaのフレームの底面側には、前後方向に長い角柱状に形成したガイド54を、ボディの長手方向に沿わせて装設し、これに、Zユニットbのフレームの上面に固着した摺動子55を、アリ溝状の嵌合溝56を介し前後方向に摺動自在に嵌装し、このZユニットbのフレームを、前述のY方向の駆動機構5のベルト53に連結するスライダ51に連繋して、その駆動機構5の駆動によりZユニットbのフレームが、Yユニットaのフレームの下面側に懸架された状態で前後に移動するようにしている。
【0042】
また、Zユニットbは、それのフレームを、前述のYユニットaの下面に連繋するメインのフレームと、そのメインのフレームに対して上下方向(Z方向)に可動のサブのフレームとに分け、メインのフレームには、図11にあるように、それの内部に設けたフレーム60に、上下駆動用のモータM1の作動で駆動されて回転する縦方向のポールネジ61と、このポールネジ61に螺合する雌ネジブロック62とからなる上下方向(Z方向)の駆動機構6を組み付け、サブのフレームは、分注ヘッド2を組み付けるフレームcに形成し、そのそれのフレームcを、前述のメインのフレームに設けた雌ネジブロック62に連結止着して、ポールネジ61の回転により昇降する雌ネジブロック62とともに上下方向(Z方向)の作動を行うようにし、このサブのフレームのフレームcに、分注ヘッド2のシリンダ部2aを固定装着し、かつ、分注ヘッド駆動用のモータM2と、そのモータM2の作動により駆動されて回転する上下方向のポールネジ200と、そのポールネジ200に螺合してそのポールネジ200の回転により昇降する雌ネジブロック201とからなる昇降機構20を組み込み、これの雌ネジブロック201を、連結部材を介して分注ヘッド2のピストン部2bに連結し、これにより、昇降機構20の作動で雌ネジブロック201が昇降することで分注ヘッド2のピストン部2bが、フレームcに固定した分注ヘッド2のシリンダ部2aに対し昇降して、分注ヘッド2の吸引と吐出の作動が行われるようにしてある。
【0043】
機枠11の前面側に配位して、チップラック15等をセットしておく置き台とするように機体1に設ける台盤10は、それの上面に、図5にあるように、チップN’を整列させて収容させておくチップラック15およびサンプルプレート14およびターゲットプレート13および試薬槽類の載置テーブル12、ならびに、使用済みのチップN’を回収するチップ回収槽16等が、前述したX方向の駆動機構4・Y方向の駆動機構5・Z方向の駆動機構6により台盤10上を動く分注ヘッド2の平面視における可動範囲内において、所望の位置に配設し得るように構成してあればよいが、さらに、分注ヘッド2の分注作動を監視・確認させるためのテレビカメラAが設置し得るようにする。
【0044】
図示する実施例においては、台盤10上に配置するのは、図6にあるように、チップラック15とサンプルプレート14とターゲットプレート13と試薬類の載置テーブル12と使用済みチップN’のチップ回収槽16とになっているが、それの載置テーブル12は、図7および図12にあるように、竪方向の支軸70中心に回転するターンテーブルに形成してあり、それの回転が、台盤10の上面に設けたテーブル回転モータ71により駆動されて台盤10の内部において回転するピニオン72によって、載置テーブル12の底部に設けたギヤG1・G2・G3を駆動することで行われるようにしてある。
【0045】
そして、この例においては、このターンテーブルとした載置テーブル12には、試薬または検体などの分注液を注入しておくカップ3を落とし込んで支架する嵌合穴120…を、図6にあるように、所定のピッチで環状に整列させて開設しておき、これら嵌合穴120…のそれぞれに、図7にあるように、カップ3を取り外しが自在に落とし込んで装着し、これらカップ3に種類の異なる分注液を、それぞれ注入しておいて、回転モータ71の作動により載置テーブル12を所定の角度量だけ回転させて、所望のカップ3が前述のX・Y・Zの駆動機構により移動させた分注ヘッド2の下方位置に、順次移動してくるようにしておき、その位置に移動してきたカップ3から、分注ヘッド2が分注液の汲み上げ、吐出の作動を行うようにし、この分注ヘッド2の吸引・吐出の作動状況を、テレビカメラAにより監視させるようにしている。
【0046】
このため、テレビカメラAは、機体1に対し固定状態として装設するようにしてあり、この例においては、図6にあるように、つい立て状に機体1に設けた機枠11の下部側を利用して、そこに組み込むようにしている。
【0047】
Dは照明装置で、前述のターンテーブル状のテーブル12の回動により、そのテーブル12に環状に並列して支架してあるカップ3…のうちの所定のカップ3がテレビカメラAの視野の前面に位置し、そのカップ3の上方に分注ヘッド2が位置している状態において、そのテレビカメラAの視野にとりこまれる分注ヘッド2の分注ノズルN・チップN’に対してそれの下方から光線を当てるように配位して装設してある。
【0048】
分注ノズルN・チップN’は、透明ないし半透明の素材により成形してあり、下方から当てられる照明の光線により、下端側の先端面があかるい光点となってモニター表示装置Bの画面に映し出されるようになり、また、この分注ノズルN・チップN’に分注液が吸引されたときに、それの液面があかるい光点となって画面に映し出されるようになる。
【0049】
また、テーブル12の上面で、テレビカメラAの視野の前面となる中心部位には、視野の背景を暗くするバックスクリーンとなる黒つや消しとした光吸収板17が、そのバックスクリーンとなる周囲の壁面を8面とした8角筒状に形成して、8つの壁面のそれぞれが、テーブル12に環状に整列させて支架するカップ3のそれぞれの後面に位置するように装設してある。
【0050】
テレビカメラAによる分注ヘッド2の分注作動の監視および制御は、テレビカメラAにより撮影された映像を、機体1に組み込んでおくか、機体1と別体に別おきして設けておくモニター表示装置Bの画面に画像として映し出し、このモニター表示装置Bの画面上の画像の監視により行うが、このテレビカメラAおよびモニター表示装置Bには、図13にあるように、コンピュータを組み込んだ画像処理装置Cおよびコンピュータを組み込んだ各種画像処理パラメータ設定装置Hとを接続し、さらに、分注ヘッド2のシリンダ部2aを昇降させるモータM1およびピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dと、これらモータM1・M2の駆動を制御するコンピュータを組み込んだコントロール部eとを接続しておいて、パラメータ設定装置Hのマン・コントロールの操作により、モニター表示装置Bに映し出される分注ヘッド2の下端に装着されたチップN’の画像から、そのチップN’の先端位置およびそのチップN’内に吸引された分注液の液量を検出させるための、画像処理のデータと、その検出情報に基づき分注ヘッド2のシリンダ部2aを昇降させるモータM1とピストン部2bの駆動用のモータM2を駆動せしめる制御信号を入力しておくことで、モニター表示装置Bの画面に映し出される画像に基づいて、分注ヘッド2の分注液の吸引および吐出の作動が精確にコントロールされて自動で行われるようにする。
【0051】
分注ヘッド2を、X・Y・Zの各駆動機構の作動で動かすことで、その分注ヘッド2のシリンダ部2aの下端のノズル部23に、チップラック15に整列して収容されているチップN’の一つを装着し、その状態で、載置テーブル12に載架してある分注液が注入されたカップ3の上方に分注ヘッド2を移動させて位置させ、そのカップ3内の分注液を、所定量チップN’内に吸引させる場合の例について説明すれば、まず、各種画像処理パラメータ設定装置Hを操作して、モニター表示装置Bの画面に、図14にあるように、ウインドwと基準線Lとを設定する。
【0052】
そして、画面に映し出される分注ヘッド2に装着されたチップN’の先端(下端)の位置を座標として検出させ、この検出したチップN’の先端位置の座標と前述の基準線Lとのずれを、画面のピクセルの単位ごとにカウントさせて、ずれとしての信号を出力させ、この信号により、モータドライバー部dのCPUに、分注ヘッド2をどれだけ動かせばよいかを計算させ、同時にモータM1の駆動をコントロールさせる。
【0053】
このとき、画像処理装置Cは、20分の1秒位の間隔で絶えずリアルタイムにチップN’の画像を取り込んで、チップN’の先端位置の座標を検出して、その座標の信号を出力していくようにしておき、この座標が前述の基準線Lと一致したところで、モータM1の作動を停止させ、これにより、チップN’の先端を基準位置に位置させ、ここから、どれだけ動かせば、チップN’の先端がカップ3内の分注液の液面に届くようになるかの原点となる基準を設定する。
【0054】
また、モニター表示装置Bの画面には、画像処理装置Cにより、図15にあるように、別のウインドwと基準線Lとを設定して、これに、画像処理装置Cにより検出させるチップN’内に吸引された分注液の液面のあかるく光る点とを対比させて、その対比のデータから分注ヘッド2の吸引・吐出の作動を制御させることで、分注液の吸引作動の確認と、吸引量とが計算でき、分注液の吸引・吐出の作動を精妙にコントロールできるようになる。
【0055】
次に図16乃至図19は、分注ヘッド2の分注ノズルN・チップN’にカップ3内の分注液を吸引させる作動を行わせるときの、カップ3内の分注液の液面を一定の位置に保持させるために、カップ3内に昇降する汲み上げ容器8を組み込む手段を示している。
【0056】
汲み上げ容器8は、内容量が略1cc程度とした小形の皿状に形成されて、それの一側に、図16にあるように、上方に向けて立ち上がる柄80が連結し、その柄80の上端は、テーブル12上に環状に配列して支架するカップ3のそれぞれの隣側位置に配設した昇降器81の上端部に連結して、この昇降器81に支持せしめてあり、この昇降器81がテーブル12に対し下降することで、図17にあるように、カップ3内の分注液の中に没入していき、また、この昇降器81がテーブル12に対し上昇することで、図18にあるように、カップ3内の分注液を汲み上げてそのカップ3内の分注液面の上方に引き上げられ、テレビカメラAの視野の前面に位置してくるようになる。
【0057】
この昇降器81の上昇作動は、図7にあるようにテーブル12の下方に配設されて、モータ82の作動により回転するカム83の作動で、アングル状のリンク84が支点軸85中心に回動することで、上下に動くリンクアーム86の上昇作動により昇降器81の下端が押し上げられることによって行われ、そのモータ82は、カップ3がテーブル12の回動でテレビカメラAの視野の前面に位置してきて、その回動が位置検出センサSにより検出されて停止したときに、それに同調して作動するよう制御されている。
【0058】
従って、テーブル12の所定の角度量の回動によって、一つのカップ3がテレビカメラAの前面に位置してきたときに、そのカップ3に組み合わせた汲み上げ容器8が、図18にあるように上昇位置に動くようになる。そして、この位置にある容器8内の分注液の液面が、分注ヘッド2により分注液を吸引するときの基準の液面となるようにしてあり、これにより、分注ヘッド2を、それの分注ノズルN・チップN’の先端が、所定の位置を占めるように補正した状態から所定の距離だけ下降させてカップ3内の分注液の液面に接触していくようにするときに、そのカップ3内の分注液が繰り返し行われる分注作動により減少していても、それの液面位置が一定のレベル位置に保持されるようになる。
【0059】
次に、図20は、カップ3内の試薬の液面のレベルを、常時一定の高さ位置に保持させる手段の別の例を示している。
【0060】
この例は、試薬を装入しておくカップ3の内部には、底部に羽根車90を軸支し、その羽根車90は回転によりカップ3内の試薬を軸心部位に集めるように構成して、その試薬が集められる軸心部位に、カップ3の開口の中心部に向けて高く立ち上がる揚水筒91を設け、かつ、羽根車90の底部にはマグネット92を取り付けておいて、カップ3の底面の下方に、モータ93により回転する円板94を配設し、これに前述のマグネット92に対し吸引作用するマグネット95を取り付けて、モータ93の作動で羽根車90が回転し、それによりカップ3内の試薬が揚水筒91内に押し上げられて、揚水筒91の上端から溢流してカップ3内に戻るように循環し、カップ3内の試薬の量が減少してきても、揚水筒91の上端から溢流する試薬の液面が常時一定のレベルに保持されるようにしている手段である。
【0061】
このカップ(試薬槽)90内の試薬の液面を一定に保持する手段は、ターンテーブルに構成したテーブル12上に、環状に並列させて支架するカップ3…のうちの一つを、洗浄水を注入しておく洗浄槽とする場合の、洗浄水の液面を一定のレベルに保持させる場合にも用いられる。
【0062】
これは、分注ヘッド2に先端側にフィルタFが装填されたディスポーザブルのチップN’を装着して、分注作動を行わせるときの、そのチップN’を試薬に馴染ませせるために、チップN’にカップ3内の試薬の吸引と吐出とを繰り返させるときに、そのチップN’から吐出させる余分な試薬を洗い落とすように、洗浄槽内の洗浄水にチップN’の先端を接触させる際、その洗浄槽内の洗浄水の液面のレベルを一定の位置に保持せしめるためである。
【0063】
この手段は、図12にあるように、テーブル12に支架するカップ(洗浄槽)3を、外筒96と内筒97とで2重軸状に形成し、それの内筒97の下端側を洗浄水が連結して供給される給水ライン98に接続し、外筒96の下端側を排水ライン99に接続しておいて、内筒97の上端から溢流する洗浄水が外筒96を経て排水ライン99にながれるようにすることで、この内筒97の上端の開口から溢流する洗浄水の上面が、一定のレベルの液面を形成するようにしている。
【0064】
この手段は、多数本の分注ヘッド2が多連の列状に並列している多連型である場合にも、洗浄槽3を多連に並列させて、一体のブロックに連結させることで適用させ得る。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明手段は、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に形成しておいて、これに下方から照明光を当てることで、その分注ノズルN・チップN’の先端をあかるく光らせ、これをモニター表示装置Bの画面に光点の画像として取り込ませ、画像処理装置Cにより設定しておく基準線との対比の信号により分注ヘッド2の昇降作動を制御せしめて、その分注ノズルN・チップN’の先端位置を基準位置に補正し、この位置から所定距離の下降作動を行わすようにしているのだから、分注ノズルN・チップN’の分注ヘッド2に対する装着姿勢や成形された製品の寸法のバラツキにより、先端位置に狂いがあっても、定められた制御作動で、分注液の液面に対する接触およびターゲットプレートに対する分注作動を精確に行わせ得るようになる。
【0066】
また、分注ノズルN・チップN’に吸引させた分注液の液面が、あかるく光る光点となって、モニター表示装置Bの画面に映し出されることから、これを画像処理装置Cにより検出させることで、分注液の吸引作動の確認と、画像処理装置Cにより設定しておく基準線との対比のデータから吸引量を計算でき、かつ、そのデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動を制御できるので、分注液の吸引・吐出の作動が極めて精妙に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の医療検査の分注装置の斜視図である。
【図2】同上分注装置の分注ヘッド部分の一部破断した正面図である。
【図3】同上分注装置の分注ヘッド部分で分注ノズルが装着してある例の一部破断した正面図である。
【図4】同上分注装置の分注ヘッドのピストン部の駆動用のモータの制御回路の展開説明図である。
【図5】本発明手段を実施せる医療検査の分注装置の斜視図である。
【図6】同上分注装置の横断平面図である。
【図7】同上の要部の斜視図である。
【図8】同上のX方向(左右方向)の駆動機構の平面図である。
【図9】同上のY方向(前後方向)の駆動機構の一部を省略した平面図である。
【図10】同上のY方向の駆動機構の一部を省略した正面図である。
【図11】同上のZ方向(上下方向)の駆動機構の正面図である。
【図12】同上のターンテーブルとしたテーブルの一部破断した正面図である。
【図13】同上の分注ヘッドの作動の制御手段の展開説明図である。
【図14】モニター表示装置の画面に画像処理装置により設定したチップの下端検出用のウインドおよび基準線の正面図である。
【図15】モニター表示装置の画面に画像処理装置により設定したチップ内の分注液の液面検出用のウインドおよび基準線の正面図である。
【図16】同上の分注装置に組み込んだ試薬の汲み上げ容器の斜視図である。
【図17】同上の汲み上げ容器がカップ内に下降している状態時の一部破断た説明図である。
【図18】同上の汲み上げ容器が、昇降器による上昇作動のエンドにまで上昇して、汲み上げた試薬の液面が基準位置を占めた状態時の説明図である。
【図19】同上状態時の拡大図で、汲み上げ容器で汲み上げた試薬の液面と、これに対し下降作動させた分注ヘッドに装着してあるチップの内部に吸引された試薬の液面とを示す説明図である。
【図20】カップ内に装填しておく試薬・検体等の分注液の液面を、分注ヘッドによる分注液の吸引作動にかかわらず常時一定のレベル位置に保持せしめる手段の別の例の縦断正面図である。
【符号の説明】
A…テレビカメラ、B…モニター表示装置、C…画像処理装置、D…照明装置、F…フィルタ、G1・G2・G3…ギヤ、H…画像処理パラメータ設定装置、L…基準線、N…分注ノズル、N’…チップ、M1・M2…モータ、CPU…コンピュータ、S…位置検出センサ、a…Yユニット、b…Zユニット、c…フレーム、d…モータドライバー部、e…コントロール部、f…パラメータ設定部、w…ウインド、1…機体、10…台盤、11…機枠、110…窓穴、12…テーブル、120…嵌合穴、13…ターゲットプレート、14…サンプルプレート、15…チップラック、16…チップ回収槽、17…光吸収板、2…分注ヘッド、2a…シリンダ部、2b…ピストン部、20…昇降機構、200…ポールネジ、201…雌ネジブロック、21…ピストン、22…シリンダ、23…ノズル部、24…チップ外し板、3…カップ、3a…開口、4…駆動機構(X方向)、40…ガイドレール、41…可動架台、42…連結具、43…ステッピングモータ、44…ベルト、5…駆動機構(Y方向)、50…ガイドレール、51…スライダ、52…ステッピングモータ、53…ベルト、54…ガイド、55…摺動子、56…嵌合溝、6…駆動機構(Z方向)、60…フレーム、61…ポールネジ、62…雌ネジブロック、70…竪方向の支軸、71…テーブル回転モータ、72…ピニオン、8…汲み上げ容器、80…柄、81…昇降器、82…モータ、83…カム、84…リンク、85…支点軸、86…リンクアーム、90…羽根車、91…揚水筒、92…マグネット、93…モータ、94…円板、95…マグネット、96…外筒、97…内筒、98…給水ライン、99…排水ライン。
Claims (5)
- 分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置をX・Y・Zの各方向に移動可能とする駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータのドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野にとり込まれる分注ノズルN・チップN’の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’内に吸引される分注液の液面を、あかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この画面上の液面の光点と画像処理装置Cにより画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせることを特徴とする分注装置。
- 分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X・Y・Zの各方向に移動させる駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’の先端の端面を、あかるく光らせて光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この分注ノズルN・チップN’の先端の光点と画像処理装置Cにより画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の昇降作動を制御せしめて、分注ノズルN・チップN’の先端位置を基準位置に補正し、その基準位置において分注液の吸引・吐出を行わすことを特徴とする分注装置。
- 分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X・Y・Zの各方向に移動可能とする駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’内に吸引される分注液の液面を、あかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この液面の光点と画像処理装置により画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせるの分注装置において、それの画像処理装置Cに極く短い時間ごとに画像を絶えず取り込ませ、画像処理による分注ヘッド2の吸引・吐出の作動の制御をリアルタイムに行わせ、吸引した分注液の液面を一定の位置に保持させるようにすることを特徴とする分注装置。
- 分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X・Y・Zの各方向に移動させる駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を、不透明または透明または半透明に成形し、かつ、テレビカメラAの視野の下方から光線を当てる照明装置Dを装設して、分注ノズルN・チップN’の先端に水玉状に吐出してくる分注液の液玉の下面をあかるく光る光点としてモニター表示装置Bの画面に映し出し、この液玉の光点と画像処理装置により画面に設定しておく基準点との対比のデータにより分注ヘッド2の吸引・吐出の作動をコントロールさせて、分注ノズルN・チップN’の先端に付着状態に吐出する分注液の液玉を一定の大きさに保持させるようにすることを特徴とする分注装置。
- 分注ヘッド2の被分注物に対する相対位置を、X・Y・Zの各方向に移動させる駆動機構のモータおよび分注ヘッド2のピストン部2bを作動させるモータM2のドライバー部dを、コントロール部eに制御させ、そのコントロール部eの制御により分注作動を行わす分注装置において、該分注装置に、分注ヘッド2に装着する分注ノズルN・チップN’を映像視野にとり込むテレビカメラAと、それにより撮影する映像を画面に映し出すモニター表示装置Bと、そのモニター表示装置Bに映し出される画像を処理する画像処理装置Cとを組み込むとともに、分注液を注入すしておくカップ3を透明ないし半透明の素材により成形し、かつ、そのカップ3の下方から照明光を当ててカップ3内の分注液の液面を光らせ、これを光点としてテレビカメラAにより撮影してモニター表示装置Bの画面に映す画像に取り込ませ、この光点と予め画像に設定しておく基準ラインとの対比のデータによりカップ3を昇降作動させて、カップ3内の分注液の液面を一定位置に保持しめることを特徴とする分注装置。
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