JP2015087329A - 吸引部の位置調整方法及び検体処理装置 - Google Patents

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健雄 奥山
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祥一郎 朝田
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Tsukasa Hirata
典 平田
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Abstract

【課題】吸引部を衝突させることなくノズルと装置の所定位置との相対位置を正確に調整することが可能な吸引部の位置調整方法及び検体処理装置を提供する。
【解決手段】
検体処理装置は、ピペットチップCを装着可能な分注部31aと、分注部31aを移動させる移動機構とを備える。分注部31aは、ノズル部31bと静電容量センサ35とを具備する。検体容器設置部に位置調整治具を取り付け、分注部31aに位置調整治具の上方を水平移動させ、その間の静電容量センサ35の検出値を読み取る。検出された静電容量の変化に基づいて、位置調整治具に設けられた突出部の位置を探索し、基準位置として設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被験者から採取した検体を吸引する吸引部の位置調整方法及び前記位置調整方法を使用する検体処理装置に関する。
血球分析装置、尿中有形成分分析装置、血液凝固測定装置、免疫分析装置、生化学分析装置、遺伝子増幅検出装置、塗抹標本作製装置等の検体処理装置が知られている。かかる検体処理装置では、検体又は試薬を吸引するための吸引管を有しており、この吸引管を検体容器又は試薬容器の上方に位置づけた後下降させて、検体容器又は試薬容器に吸引管を挿入し、検体又は試薬を吸引するようになっている。
このような検体より装置を製造するにあたっては、用いる部品の製造時における部品寸法、組み立て時における取付寸法等に寸法ばらつきが生じることがあり、検体容器又は試薬容器の上方に吸引管を正確に位置づけることが困難となる。このような検体処理装置において、吸引管を正確に位置づけることができなければ、吸引管が検体容器若しくは試薬容器、又は装置本体等に衝突し、吸引不良又は吸引管の破損が生じる虞がある。
特許文献1には、ノズル(吸引管)の位置調整を行うことが可能な分注装置が開示されている。特許文献1に開示されている分注装置では、ノズルチップが着脱自在に装着されるチップ装着部を有し、このチップ装着部と分注ポンプとの間にジャミング検出部が設けられている。分注装置には挿入穴が設けられた位置決め検出用部材が配置される。ノズルの位置調整を行う場合には、ノズルチップが装着されたチップ装着部(ノズル)が位置決め検出用部材の上方から下降され、ノズルと位置決め検出用部材との衝突の有無がジャミング検出部により検出される。ノズルの先端が挿入穴に入った場合にはノズルと位置決め検出用部材とが衝突せず、ノズルの先端が挿入穴から外れた場合にはノズルと位置決め検出用部材とが衝突する。このような衝突の有無の調査が、水平方向の位置をずらして複数地点において実施され、これによってノズルの水平方向の位置が補正される。
特開平11−160326号公報
しかしながら、特許文献1に開示された分注装置にあっては、ノズルの水平方向の位置調整のためにノズルと位置決め検出用部材とを複数回衝突させるため、ノズルが変形又は破損したり、ノズルチップがチップ装着部から外れたりする虞があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、吸引部を衝突させることなくノズルと装置の所定位置との相対位置を正確に調整することが可能な吸引部の位置調整方法及び検体処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の吸引部の位置調整方法は、容器から検体又は試薬を吸引する吸引部と、前記吸引部に対して設けられた静電容量センサと、を備えた検体処理装置における吸引部の位置調整方法であって、所定の位置に配置された導電性を有する位置調整部の上方を前記吸引部を移動させる工程と、前記吸引部を移動させている間に、前記静電容量センサによって検出される静電容量を取得する工程と、取得した静電容量の変化に基づいて前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する工程と、を備える。
また、本発明の一の態様の検体処理装置は、液体を収容する容器から液体を吸引する吸引部と、前記吸引部に対して設けられた静電容量センサと、前記吸引部を移動させる移動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、所定の位置に配置された導電性を有する位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する。
これにより、吸引部に位置調整部の上方を水平移動させ、その間に検出された静電容量の変化を用いて吸引部の水平方向の位置調整を行うため、吸引部を位置調整部等に衝突させる必要がなく、吸引部の変形又は破損等を防止することができる。
上記態様において、前記検体処理装置は、液体を収容する容器を設置可能な容器設置部を備え、前記容器設置部は、前記位置調整部を着脱可能に構成されており、前記制御部は、前記容器設置部に装着された前記位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置情報を設定するように構成されていてもよい。これにより、容器設置部に対しての吸引部の位置調整をより正確に行うことが可能となる。
また、上記態様において、前記位置調整部は、前記基準位置に相当する部位の上方に前記静電容量センサが位置づけられている場合に前記静電容量センサにより検出される静電容量が、他の部位の上方に前記静電容量センサが位置づけられている場合に前記静電容量センサにより検出される静電容量とは異なるように構成されていてもよい。これにより、位置調整部の上方において吸引部を水平移動させている間における静電容量センサの検出値を監視することで、基準位置を検知することが可能となる。
また、上記態様において、前記位置調整部は、平坦な上面の一部から突出した突出部を有し、前記突出部が前記基準位置に相当するものとしてもよい。これにより、位置調整部を簡易な構成としつつ、静電容量の変化によって基準位置を検知可能なものとすることができる。
また、上記態様において、前記静電容量センサは、前記吸引部に液面が接触したときの静電容量の変化を検出可能に構成されていてもよい。これにより、静電容量センサを液面センサとして利用することが可能となる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記吸引部が前記位置調整部の上方において第1の水平方向に移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第1の水平方向に移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、前記吸引部が前記位置調整部の上方において前記第1の水平方向と交差する第2の水平方向に移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第2の水平方向に移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定し、特定された前記第1の水平方向成分値及び前記第2の水平方向成分値を前記基準位置情報として設定するように構成されていてもよい。これにより、水平方向における基準位置の座標を特定することができる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記吸引部が、前記位置調整部の上方において、前記第2の水平方向に位置を変えながら、前記第1の水平方向に複数回移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第1の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、前記吸引部が、前記位置調整部の上方において、前記第1の水平方向に位置を変えながら、前記第2の水平方向に複数回移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第2の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定するように構成されていてもよい。これにより、基準位置の第1の水平方向成分及び第2の水平方向成分を正確に特定することが可能となる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記吸引部が前記第1の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量を、前記第1の水平方向の複数の位置のそれぞれにおいて積算し、各積算値に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、前記吸引部が前記第2の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量を、前記第2の水平方向の複数の位置のそれぞれにおいて積算し、各積算値に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記位置調整部の上方を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が水平移動している間に第1の距離毎に前記静電容量センサによって検出される静電容量に基づいて、前記基準位置の概略位置を特定する簡略探索処理と、前記位置調整部の上方であって、前記簡略探索処理によって特定された前記基準位置の概略位置を含む水平領域内を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が水平移動している間に前記第1の距離よりも短い第2の距離毎に前記静電容量センサによって検出される静電容量に基づいて、前記基準位置の詳細位置を特定する詳細探索処理と、を実行するように構成されていてもよい。これにより、簡略探索処理によって基準位置の概略位置を効率的に特定した上で、詳細探索処理によって基準位置の詳細位置を特定することが可能となる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記簡略探索処理において、第1の探索領域を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記詳細探索処理において、前記第1の探索領域より小さい第2の探索領域を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御するように構成されていてもよい。これにより、簡略探索処理においては広い第1の探索領域を粗く探索し、詳細探索処理においては狭い第2の探索領域を詳細に探索するので、基準位置の探索を効率的に行うことが可能となる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記簡略探索処理において、前記位置調整部から第1の距離上方を前記吸引部が移動するように前記移動機構を制御し、前記詳細探索処理において、前記位置調整部から前記第1の距離よりも短い第2の距離上方を前記吸引部が移動するように前記移動機構を制御するように構成されていてもよい。これにより、簡略探索処理においては吸引部と位置調整部との衝突を確実に防止することができ、詳細探索処理においては高精度に基準位置の探索を行うことができる。
また、上記態様において、前記制御部は、前記簡略探索処理の後、前記吸引部を鉛直方向に移動させることで前記吸引部を前記位置調整部に当接させて、前記吸引部の基準高さを設定する高さ設定処理を実行し、前記高さ設定処理によって設定された基準高さに基づいて、前記詳細探索処理における吸引部の高さを決定し、前記詳細探索処理を実行するように構成されていてもよい。これにより、詳細探索処理における吸引部の高さを、吸引部と位置調整部とが衝突せず、且つ、吸引部と位置調整部が近接した位置に正確に設定することが可能となる。
また、本発明の他の態様の検体処理装置は、液体を収容する容器から液体を吸引する吸引部と、前記吸引部に対して設けられ、前記吸引部および位置調整部間の距離の変化を非接触に検出可能なセンサと、前記吸引部を移動させる移動機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、所定の位置に配置された位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間における前記センサによる検出結果に基づいて、前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する。
本発明によれば、吸引部を衝突させることなくノズルと装置の所定位置との相対位置を正確に調整することが可能となる。
実施の形態に係る検体処理装置の外観構成を模式的に示す斜視図。 実施の形態に係る検体処理装置の内部構成を模式的に示す平面図。 分注部のノズル部にピペットチップが装着された状態を示す側面断面図。 反応容器の構成を示す斜視図。 実施の形態に係る検体処理装置の構成を示すブロック図。 基準位置情報の設定箇所を模式的に示す検体処理装置の内部の平面図。 チップ設置部用の位置調整治具を示す斜視図。 チップ廃棄部用の位置調整治具を示す斜視図。 検体容器設置部及び試薬容器設置部用の位置調整治具を示す斜視図。 反応部用の位置調整治具を示す斜視図。 自動位置調整処理の手順を示すフローチャート。 突出部の位置探索の概要を説明するための模式図。 簡略位置探索処理おける位置調整の順番を説明するための検体処理装置の内部の平面図。 簡略位置探索処理の手順を示すフローチャート(前半)。 簡略位置探索処理の手順を示すフローチャート(後半)。 X軸方向の簡略位置探索を説明するための模式図。 Y軸方向の簡略位置探索を説明するための模式図。 Y軸順方向及びY軸逆方向の静電容量の検出値とY軸方向の位置との関係を示すグラフ。 Y軸順方向及びY軸逆方向の積算静電容量とY軸方向の位置との関係を示すグラフ。 詳細位置探索処理おける位置調整の順番を説明するための検体処理装置の内部の平面図。 詳細位置探索処理の手順を示すフローチャート(前半)。 詳細位置探索処理の手順を示すフローチャート(後半)。
以下、本実施の形態に係る検体処理装置1について、図面を参照して説明する。
<検体処理装置の構成>
以下、本実施の形態に係る検体処理装置の構成について説明する。図1は、検体処理装置1の外観の構成を模式的に示す斜視図である。
検体処理装置1は、切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)を、LAMP(Loop-mediatedIsothermal
Amplification,栄研化学)法に基づいて核酸を増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより検出を行う装置である。なお、LAMP法の詳細は、米国特許第6410278号公報に開示されている。
検体処理装置1は、タッチパネルからなる表示入力部1aと、前面と上面に跨るカバー1bとを備えている。カバー1bは、軸1cを中心軸として回転可能となるよう構成されており、ロック機構1dによってロック状態とアンロック状態とに切り替えられる。操作者は、カバー1bがアンロック状態となっているときに、図1に示す状態から、カバー1bを上方向に回転させて検体処理装置1の上方を開放し、検体処理装置1の内部にアクセスすることができる。
図2は、検体処理装置1の内部の構成を模式的に示す平面図である。
検体処理装置1は、内部に、検体容器設置部10と、試薬容器設置部20と、分注部31aと、移動機構30と、チップ設置部40と、反応部50と、チップ廃棄部60と、を備えている。
チップ設置部40及びチップ廃棄部60は、検体処理装置1の内部の右側に配置されており、チップ設置部40が後側、チップ廃棄部60が前側に位置するように前後に並べて配置されている。また、検体容器設置部10及び試薬容器設置部20は、検体処理装置1の内部の左右方向(X軸方向)中央付近に配置されており、検体容器設置部10が前側、試薬容器設置部20が後側に位置するように前後方向(Y軸方向)に並べて配置されている。反応部50は、検体処理装置1の内部の左側に配置されている。
検体容器設置部10の上面には、上部が開口された16個の保持孔11が形成されている。保持孔11は、左右方向に2つ、前後方向に8つ並んでいる。これらの16個の保持孔11のうち、最も後側の2つの保持孔11(つまり、試薬容器設置部20に隣り合う2つの保持孔11)には、増幅するべき核酸が正常に増幅することと、増幅するべきでない核酸が正常に増幅しないことを確認するためのコントロールが収容された2つの検体容器がセットされる。
保持孔11には、予め切除組織を前処理(ホモジナイズ、遠心分離)して作製された可溶化抽出液(以下、「検体」という)が収容された検体容器と、希釈された検体が収容された検体容器がセットされる。なお、切除組織から可溶化抽出液(核酸増幅反応用試料)を作製するための前処理として、米国特許出願公開第2006/0121515号明細書に開示されている方法を用いることができる。このとき、1つの切除組織から作製される検体を収容する検体容器と、その検体を希釈して得られる希釈検体を収容する検体容器は、左右に隣り合う保持孔11にセットされる。
なお、検量線を作成する場合、検体の測定の前(たとえば、装置の起動直後)に、所定の保持孔11に、検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータが収容された検体容器がセットされる。この場合も、後述する検体の測定と同様にして測定が行われ、検量線が作成される。
試薬容器設置部20の上面には、上部が開口された3つの保持孔21,22が形成されている。さらに詳細には、2つの保持孔21が前側において左右に並べて設けられており、この2つの保持孔21のうちの左側の保持孔21の後方に、1つの保持孔22が設けられている。左前方の保持孔21には、サイトケラチン19(CK19)のプライマを含むプライマ試薬が収容された試薬容器がセットされ、右前方の保持孔21には、βアクチン(β−actin)のプライマを含むプライマ試薬が収容された試薬容器がセットされる。後方の保持孔22には、核酸増幅反応を促し、CK19の核酸増幅反応とβアクチンの核酸増幅反応とのどちらにも共通で用いられる酵素を含む酵素試薬が収容された試薬容器がセットされる。なお、CK19についての検体測定が行われても、βアクチンについての検体測定が行われない場合があり、この場合にはβアクチンプライマ試薬は右側の保持孔21にセットされない。
移動機構30は、アーム部31と、X軸方向に延びた軸32と、Y軸方向に延びた軸33と、アーム部31を移動させるためのステッピングモータ32a、33a、34a(図5参照)とを含んでいる。アーム部31は、軸32に支持されてX軸方向に移動可能であり、且つ、アーム部31と軸32とを含む機構は、軸33に支持されてY軸方向に移動可能である。また、アーム部31には、アーム部31に対してそれぞれ独立して上下方向(Z軸方向)に移動可能な2つの分注部31aが取り付けられている。分注部31aは、下端(Z軸負方向側の端)に、ピペットチップCが取り付けられるノズル部31bを含んでいる。
チップ設置部40には、36本のピペットチップCを収容するラック41がセット可能なラックセット部42が3つ設けられている。移動機構30のアーム部31が、検体処理装置1の内部でX軸方向及びY軸方向に動かされ、分注部31aがZ軸方向に動かされることにより、ノズル部31bの下端にピペットチップCが取り付けられる。
図3は、分注部31aのノズル部31bにピペットチップCが装着された状態を示す側面断面図である。分注部31aは、図3に示すように、ピペットチップCの上部開口に、ノズル部31bの先端が着脱可能に嵌着される。また、ノズル部31bの上側には、ノズル部31bの基端を気密的に固定するシリンダ部31cと、シリンダ部31cに接続されるピストン駆動部31dとが設けられている。
ノズル部31bは軸芯にピペットチップCに連通する貫通孔311を有し、シリンダ部31cは貫通孔311に連通しピストン312を収容するシリンダ孔313を有する。そして、ピストン駆動部31dがピストン312をシリンダ孔313内で往復運動させることにより、ピペットチップCに液体が吸引・吐出(分注)され、ピストン312の移動量により液体の分注量が決定されるようになっている。
また、分注部31aに対し、静電容量センサ35が設けられている。この静電容量センサ35は、ノズル部31bに接続されており、ノズル部31bが静電容量センサ35のプローブ(つまり、電極)として機能する。また、ピペットチップCは、カーボン含有の導電性プラスチックによって構成されており、ノズル部31bにピペットチップCが装着された状態で、ノズル部31b及びピペットチップCが電極として機能して、ピペットチップCに液面が接触したときの静電容量の変化を静電容量センサ35によって検出することができ、これによって液面の検出が可能となっている。
次に、図2を参照して、チップ廃棄部60について説明する。チップ廃棄部60は、2つの廃棄孔61を有している。これらの廃棄孔61には、横方向に延びる切欠部61aが設けられている。移動機構30に装着されたピペットチップCは、検体又は試薬の吸引と吐出の動作が終了する度に、チップ廃棄部60において廃棄される。ピペットチップCが廃棄される際は、ピペットチップCが装着されたノズル部31bがチップ廃棄部60の廃棄孔61に挿入され、ピペットチップCの全体がチップ廃棄部60の上面よりも下方に位置づけられた後に、横方向に移動され、切欠部61aにノズル部31bが位置づけられる。この後、分注部31aが上方に移動されることで、ピペットチップCが切欠部61aに当接し、ノズル部31bからピペットチップCが離脱される。
反応部50は、前後方向に並ぶ8つの反応検出ブロック51を具備している。8つの反応検出ブロック51は、それぞれ、反応容器設置部511と、閉蓋機構512とを備えている。
反応容器設置部511の上面には、上部が開口された2つの保持孔511aが形成されている。2つの保持孔511aには、試薬と検体とを混合するための反応容器Mがセットされる。
図4は、反応容器Mの構成を示す斜視図である。
反応容器Mは、容器本体部M11と蓋部M21とを備えており、容器本体部M11と蓋部M21とは、2つの連結部M31によって回動可能に連結されている。容器本体部M11には、上下方向に延びた2つの収容部M12が形成されており、収容部M12の上部は、開口M13により上方向に開口している。また、容器本体部M11には、上下方向に貫通する2つの孔M14が形成されている。
蓋部M21には、凸形状を有する2つの蓋M22と、2つの爪M24が形成されている。連結部M31が屈曲するようにして、図4の円弧状の矢印方向に蓋部M21が折り返され、2つの爪M24がそれぞれ孔M14に係合すると、左側の蓋M22が左側の収容部M12に嵌合して当該収容部M12が密閉され、右側の蓋M22が右側の収容部M12に嵌合して当該収容部M12が密閉される。
操作者は、図4に示すように開口M13が開放された状態で、反応容器Mを反応容器設置部511にセットする。このとき、図4の右側の収容部M12と左側の収容部M12が、それぞれ、図2の反応容器設置部511の左側の保持孔511aと右側の保持孔511aに収容されるよう、反応容器Mが反応容器設置部511にセットされる。
反応容器設置部511の下方には、発光部及び受光部が設けられており、発光部からの光が、収容部M12を透過し、受光部にて受光される。このようにして、検体の光学的な測定が行われるようになっている。
図5は、検体処理装置1の構成を示すブロック図である。
検体処理装置1は、測定ユニット2と情報処理ユニット3とからなる。
測定ユニット2は、図3に示すピストン分注部31aと、検出部201と、移動機構30とを有する。検出部201は、上述した発光部と受光部とを含んでいる。分注部31aは、ピストン駆動部31dと、静電容量センサ35とを含んでいる。移動機構30は、軸32を回転駆動し、アーム部31をX軸方向に移動させるためのステッピングモータ32aと、軸33を回転駆動し、アーム部31をY軸方向に移動させるためのステッピングモータ33aと、分注部31aをZ軸方向に移動させるためのステッピングモータ34aとを含んでいる。
情報処理ユニット3は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ハードディスク304と、I/Oインターフェース305と、図1に示す表示入力部1aとを有する。
CPU301は、ROM302に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM303にロードされたコンピュータプログラムを実行する。RAM303は、ROM302およびハードディスク304に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、RAM303は、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU301の作業領域としても利用される。
ハードディスク304には、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU301に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータが記憶されている。
表示入力部1aは、タッチパネル式のディスプレイであり、操作者からの入力を受け付けると共に、画像を表示して操作者に情報を提示する。I/Oインターフェース305は、CPU301と、表示入力部1aと、測定ユニット2の各部とに接続されている。CPU301は、I/Oインターフェース305に接続されたこれらの機構から信号を受信すると共に、これらの機構を制御する。
次に、図2を参照して検体の測定動作について説明する。
検体の測定を行う場合、操作者は、表示入力部1aを介して測定オーダを登録し、測定対象となる切除組織に対するホモジナイズ、遠心分離、希釈等の前処理を経て検体を作製する。
続いて、操作者はカバー1bを開けて、検体容器設置部10の所定の保持孔11に、作製した検体を収容する検体容器と、この検体を希釈した希釈検体を収容する検体容器とをセットする。また、CK19のプライマ試薬を収容する試薬容器と、βアクチンのプライマ試薬を収容する試薬容器とを保持孔21にセットし、酵素試薬を収容する試薬容器を保持孔22にセットし、反応部50の所定の混合容器設置部511に混合容器Mをセットする。しかる後、操作者は、カバー1bを閉じて測定を開始させる。CK19は、通常上皮細胞に存在し、リンパ節には存在しないタンパク質であるが、癌が転移した場合にはリンパ節に出現する。CK19のmRNAを増幅させることで、切除組織内に存在する癌由来の遺伝子を検出することができる。βアクチンは、様々な組織に発現しているタンパク質で、βアクチンのmRNAを増幅させることで、遺伝子増幅が正常に行われているかを確認することができる。
測定が開始されると、移動機構30によってアーム部31が原点位置(検体処理装置1の内部における右前方の位置)からチップ設置部40の上方に移動され、2つの分注部31aのそれぞれがピペットチップCの上方に位置づけられる。
ここで、分注部31aの位置決めについて説明する。分注部31aの位置決めには、ハードディスク304に記憶されている基準位置情報が用いられる。基準位置情報において、検体処理装置1の内部の複数の箇所それぞれに対して基準位置が設定されている。図6は、基準位置情報の設定箇所を模式的に示す検体処理装置1の内部の平面図である。図において、斜線付き丸印が基準位置情報の設定箇所を示している。なお、左右に並ぶ一対の印は、それぞれ左右に並ぶ一対の分注部31aの位置を示しており、左右に並ぶ2つの印によって示される一対の位置が一組となって、1つの設定箇所が構成される。図に示すように、基準位置情報の設定箇所は、チップ設置部40の6箇所と、チップ廃棄部60の1箇所と、検体容器設置部10の1箇所と、試薬容器設置部20の1箇所と、反応部50の2箇所の合計11箇所存在する。
分注部31aの位置決めにおいては、分注部31aの移動先の部位(検体容器設置部10、試薬容器設置部20、チップ設置部40、反応部50、及びチップ廃棄部60の何れか)の設定箇所の基準位置情報が用いられる。例えば、上記のようにチップ設置部40に分注部31aが位置決めされる場合、移動先のラックセット部42に対応する基準位置情報が利用される。ここで、1つのラックセット部42には2つの設定箇所が設けられているので、2つの基準位置情報の何れか(又は両方)が利用されることとなる。
基準位置情報は、設定箇所の基準位置を示す情報であり、具体的には、原点位置から前記基準位置まで分注部31aを移動させるためのステッピングモータ32a及び33aのパルス数である。分注部31aの位置決めにおいては、移動先の部位に対応する設定箇所の基準位置情報がハードディスク304から読み出され、この基準位置情報と、基準位置から目的の位置までの相対的な位置情報とによって、ステッピングモータ32a及び33aのパルス数が求められ、このパルス数分ステッピングモータ32a及び33aが駆動されて、目的の位置に分注部31aが位置決めされる。
このようにして分注部31aがチップ設置部40の上方に位置づけられると、各分注部31aが下方に移動され、ノズル部31bにピペットチップCが装着される。
各分注部31aにピペットチップCが装着されると、移動機構30によってアーム部31が試薬容器設置部20の上方に移動される。このとき、試薬容器設置部20の1つの設定箇所に対応する基準位置情報がハードディスク304から読み出され、分注部31aの位置決めが行われる。
試薬の吸引においては、測定項目に応じて、2つの分注部31aの両方にCK19プライマ試薬が吸引される場合と、一方の分注部31aにCK19プライマ試薬が吸引され、他方の分注部31aにβアクチンプライマ試薬が吸引される場合とがある。
2つの分注部31aの両方にCK19プライマ試薬が吸引される場合、一方の分注部31aがCK19プライマ試薬容器の上方に位置づけられる。この後、この分注部31aが下方に移動され、一方のピペットチップCの先端がCK19プライマ試薬容器に挿入され、CK19プライマ試薬が試薬容器から吸引される。この際、静電容量センサ35によって、液面検出が行われ、液面が検出された高さから所定距離下方に分注部31aが降下された後、試薬の吸引が行われる。この分注部31aが上昇されてピペットチップCが試薬容器から離脱された後、他方の分注部31aがCK19プライマ試薬容器の上方に位置づけられる。この状態からこの分注部31aが下方に移動され、他方のピペットチップCの先端がCK19プライマ試薬容器に挿入され、一方の分注部31aと同様にしてCK19プライマ試薬が試薬容器から吸引される。このようにして、2つのピペットチップCにCK19プライマ試薬が充填される。
一方の分注部31aにCK19プライマ試薬が吸引され、他方の分注部31aにβアクチンプライマ試薬が吸引される場合、一方の分注部31aがCK19プライマ試薬容器の上方に、他方の分注部31aがβアクチンプライマ試薬容器の上方に位置づけられる。この状態から2つの分注部31aが下方に移動され、一方のピペットチップCの先端がCK19プライマ試薬容器に挿入され、他方のピペットチップCの先端がβアクチンプライマ試薬容器に挿入され、2つの分注部31aによって同時にCK19プライマ試薬及びβアクチンプライマ試薬のそれぞれが試薬容器から吸引される。このようにして、2つのピペットチップCのそれぞれにCK19プライマ試薬とβアクチンプライマ試薬とが充填される。
各分注部31aにおいてCK19プライマ試薬(又はβアクチンプライマ試薬)が吸引されると、移動機構30によってアーム部31が反応部50の上方に移動され、2つの分注部31aが1つの反応容器Mの2つの開口M13の上方に位置づけられる。このとき、反応部50の2つの設定箇所に対応する2つの基準位置情報のうち何れかがハードディスク304から読み出され、分注部31aの位置決めが行われる。
分注部31aが反応部50の上方に位置づけられると、各分注部31aが下方に移動され、ピペットチップCの先端が前記反応容器Mの2つの収容部M12に挿入され、CK19プライマ試薬(又はβアクチンプライマ試薬)が各収容部M12に吐出される。その後、各分注部31aは上方に移動される。なお、場合によっては同一の反応容器Mの2つの収容部M12に試薬が分注されるのではなく、2つの反応容器Mの収容部M12に試薬が分注されることもある。
プライマ試薬の吐出が完了すると、移動機構30によってアーム部31がチップ廃棄部60の上方に移動され、各分注部31aそれぞれが2つの廃棄孔61の上方に位置づけられる。このとき、チップ廃棄部60の設定箇所に対応する基準位置情報がハードディスク304から読み出され、分注部31aの位置決めが行われる。
分注部31aがチップ廃棄部60の上方に位置決めされると、これらの分注部31aが下方に移動され、2つのピペットチップCが廃棄孔61に挿入され、さらにアーム部31が右方向に移動されて、各ノズル部31bが切欠部61aに位置づけられる。その後、各分注部31aが上方に移動され、ピペットチップCが廃棄される。
上記のピペットチップ装着、プライマ試薬吸引、プライマ試薬吐出、ピペットチップ廃棄を繰り返すことで、全ての反応容器Mにプライマ試薬が分注される。
プライマ試薬の分注が完了すると、移動機構30によってアーム部31がチップ設置部40の上方に移動され、上記と同様にして、各分注部31aに新たなピペットチップCが装着される。
各分注部31aにピペットチップCが装着されると、移動機構30によってアーム部31が試薬容器設置部20の上方に移動され、一方の分注部31aが酵素試薬容器の上方に位置づけられる。この状態からこの分注部31aが下方に移動され、一方のピペットチップCの先端が酵素試薬容器に挿入され、酵素試薬の液面が検出された後、酵素試薬が試薬容器から吸引される。この分注部31aが上昇されてピペットチップCが試薬容器から離脱された後、他方の分注部31aが酵素試薬容器の上方に位置づけられる。この状態からこの分注部31aが下方に移動され、他方のピペットチップCの先端が酵素試薬容器に挿入され、酵素試薬の液面が検出された後、酵素試薬が試薬容器から吸引される。このようにして、2つのピペットチップCに酵素試薬が充填される。
各分注部31aにおいて酵素試薬が吸引されると、移動機構30によってアーム部31が反応部50の上方に移動され、各分注部31aが1つの反応容器Mの2つの開口M13の上方に位置づけられる。この状態から各分注部31aが下方に移動され、ピペットチップCの先端が前記反応容器Mの2つの収容部M12に挿入され、酵素試薬が各収容部M12に吐出される。その後、各分注部31aは上方に移動される。
酵素試薬の吐出が完了すると、反応容器Mの各収容部M12においてプライマ試薬と酵素試薬との撹拌が行われ、その後、移動機構30によってアーム部31がチップ廃棄部60の上方に移動され、上記と同様にして、各分注部31aに装着されたピペットチップCが廃棄される。
上記のピペットチップ装着、酵素試薬の吸引、酵素試薬の吐出、ピペットチップ廃棄を繰り返すことで、全ての反応容器Mに酵素試薬が分注される。
酵素試薬の分注が完了すると、移動機構30によってアーム部31がチップ設置部40の上方に移動され、上記と同様にして、各分注部31aに新たながピペットチップCが装着される。
各分注部31aにピペットチップCが装着されると、移動機構30によってアーム部31が検体容器設置部20の上方に移動され、各分注部31aが左右に並ぶ2つの検体容器の上方に位置づけられる。このとき、検体容器設置部10の1つの設定箇所に対応する基準位置情報がハードディスク304から読み出され、分注部31aの位置決めが行われる。
分注部31aが検体容器設置部10の上方に位置づけられると、各分注部31aが下方に移動され、各ピペットチップCの先端が2つの検体容器のそれぞれに挿入され、検体の液面が検出された後、検体及び希釈検体が検体容器からそれぞれ吸引される。その後、各分注部31aが上昇されてピペットチップCが検体容器から離脱される。
各分注部31aにおいて検体及び希釈検体が吸引されると、上記と同様にして移動機構30によってアーム部31が反応部50の上方に移動され、各分注部31aが1つの反応容器Mの2つの開口M13の上方に位置づけられる。この状態から各分注部31aが下方に移動され、ピペットチップCの先端が前記反応容器Mの2つの収容部M12に挿入され、一方の収容部M12には検体が、他方の収容部M12には希釈検体がそれぞれ吐出される。その後、各分注部31aは上方に移動される。なお、場合によっては同一の反応容器Mの2つの収容部M12に検体及び希釈検体のそれぞれが分注されるのではなく、2つの反応容器Mの収容部M12に検体及び希釈検体のそれぞれが分注されることもある。
検体及び希釈検体の吐出が完了すると、反応容器Mの各収容部M12において検体(希釈検体)と試薬との撹拌が行われ、その後、移動機構30によってアーム部31がチップ廃棄部60の上方に移動され、上記と同様にして、各分注部31aに装着されたピペットチップCが廃棄される。
上記のピペットチップ装着、検体及び希釈検体の吸引、検体及び希釈検体の吐出、ピペットチップ廃棄を繰り返すことで、全ての反応容器Mに検体及び希釈検体が分注される。
次に、反応容器Mは、反応部50により、図4の矢印方向に蓋部M21が折り返され、2つの収容部M12が蓋M22により密閉される。この状態で、反応容器設置部511の下方に配されたペルチェモジュール(図示せず)によって反応容器M内の温度を20〜65℃程度まで加温し、LAMP反応により標的遺伝子(mRNA)の核酸が増幅される。そして、上述したように、発光部から発せられた光が、反応容器Mの収容部M12を透過し、受光部にて受光される。このとき、受光部の検出信号に基づいて、核酸増幅反応時の収容部M12内の濁度がリアルタイムで取得される。取得された濁度と、予めキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が得られる。こうして、検体の測定が終了する。
上記のように、検体処理装置1は検体の測定動作において、分注部31aを移動機構によってチップ設置部40のラック41、検体容器設置部10の検体容器、試薬容器設置部の試薬容器、反応部の反応容器、チップ廃棄部に移動され、水平方向に位置決めされる。このような分注部31aの位置決めが正確に行われなければ、正しくピペットチップCを分注部31aに装着したり、検体容器又は試薬容器から正常に検体又は試薬を吸引したり、反応容器に正常に検体又は試薬を吐出したり、正しくピペットチップCを廃棄したりすることができなくなる。このため、本実施の形態に係る検体処理装置1の製造後の工場での調整工程において、下記のような自動位置調整処理が行われる。なお、自動位置調整処理は、工場での調整工程だけでなく、検体処理装置1が医療施設(病院、検査センター等)に設置された後に、サービスマンによる保守作業において実行されたり、故障した検体処理装置1の修理後の調整作業において実行されたりする場合もある。
<自動位置調整処理>
自動位置調整処理では、上述した検体処理装置1の内部の複数の設定箇所(図6参照)において、分注部31の位置調整が行われる。各設定位置に置いては、左右に並べられた2つの分注部31aの位置調整が同時に行われる。
チップ設置部40では、3つのラックセット部42のそれぞれにおいて、前側と後側の2つずつ設定箇所が設けられている。また、チップ廃棄部60では、廃棄孔61が設定箇所とされている。試薬容器設置部10では、前端の2つの保持孔11が設定箇所とされており、試薬容器設置部20では、CK19プライマ試薬容器及びβアクチンプライマ試薬容器を保持する保持孔21が設定箇所とされている。さらに、反応部50では、前端の反応検出ブロック51の2つの保持孔511aと、後端の反応検出ブロック51の2つの保持孔511aとが設定箇所とされている。
自動位置調整処理では、例えば炭素鋼のような導電体製の位置調整治具が用いられる。図7A乃至図7Dは、位置調整治具を示す斜視図である。図7Aは、チップ設置部40用の位置調整治具を示し、図7Bは、チップ廃棄部60用の位置調整治具を示し、図7Cは、検体容器設置部10及び試薬容器設置部20用の位置調整治具を示し、図7Dは、反応部50用の位置調整治具を示している。図7A乃至図7Dに示すように、チップ設置部40用の位置調整治具J1は、ラックセット部42に挿入可能な形状とされており、チップ廃棄部60用の位置調整治具J2は、廃棄孔61に挿入可能な形状とされており、検体容器設置部10及び試薬容器設置部20用の位置調整治具J3は、保持孔11及び21に挿入可能な形状とされており、反応部50用の位置調整治具J4は、反応容器設置部511に挿入可能な形状とされている。各位置調整治具J1乃至J4は、上面が平坦面J11乃至J41とされており、それぞれの平坦面J11乃至J41からは、上方に突出する円柱形状の突出部J12乃至J42が設けられている。各突出部J12乃至J42のそれぞれは、上端面が平坦に形成されており、同一面積且つ同一形状とされている。また、これらの突出部J12乃至J42の上端面の外形は、ノズル部31bの下端面と同一の直径の円とされている。
自動位置調整処理の準備として、作業者は上述のような位置調整治具J1乃至J4を検体処理装置1に装着する。このとき、作業者は、チップ設置部40には3つの位置調整治具J1を各ラックセット部42に取り付け、チップ廃棄部60には2つの位置調整治具J2を各廃棄孔61に取り付け、検体容器設置部10には2つの位置調整治具J3を前端の2つの保持孔11に取り付け、試薬容器設置部20には2つの位置調整治具J3を2つの保持孔21に取り付け、反応部50には2つの位置調整治具J4を前端の反応容器設置部511及び後端の反応容器設置部511のそれぞれに取り付ける。本実施の形態においては、分注部31aにピペットチップCは装着せずに自動位置調整処理を行う。しかしながら、ピペットチップCは導電性を有し静電容量センサ35の電極として機能することから、ピペットチップCが装着された分注部31aを用いて自動位置調整処理を行ってもよい。
このような位置調整治具J1乃至J4の取り付けが完了すると、作業者は表示入力部1aを操作して、自動位置調整処理の開始を指示する。CPU301は、自動位置調整処理の開始指示を受け付けると、以下のような自動位置調整処理を実行する。
図8は、自動位置調整処理の手順を示すフローチャートである。
CPU301は、自動位置調整処理を開始すると、まず各突出部J12乃至J42の位置を大まかに探索する簡略位置探索処理を実行し(ステップS1)、その後、各突出部J12乃至J42の位置を詳細に探索する詳細位置探索処理を実行する(ステップS2)。このように、本実施の形態においては、2段階で各突出部J12乃至J42の位置が探索される。簡略位置探索処理及び詳細位置探索処理においては、各突出部J12乃至J42の位置の探索に、静電容量センサ35が使用される。
図9は、突出部J12乃至J42の位置探索の概要を説明するための模式図である。簡略位置探索処理は、各設定箇所において、寸法ばらつき範囲をカバーする大きい探索範囲である簡略探索領域SA1内で分注部31aを移動させるように移動機構30を制御し、静電容量センサ35によって簡略探索領域SA1を走査する処理である。簡略探索領域SA1は、検体処理装置1の部品の寸法公差、組み立て精度、位置調整治具J1乃至J4の取付精度などに起因する寸法ばらつき範囲に、さらに余裕分を加えた範囲であり、突出部J12乃至J42の位置をその内部に含むよう設定している。この簡略位置探索処理により、位置調整治具J1乃至J4の突出部J12乃至J42の位置が大まかに探索される。また、この簡略位置探索処理においては、突出部J12乃至J42の高さも検出される。
他方、詳細位置探索処理は、各設定箇所において、簡略位置探索処理において探索された突出部J12乃至J42の位置(以下、「概略位置」という。)を含む小さい探索範囲である詳細探索領域SA2を設定し、詳細探索領域SA2内で分注部31aを移動させるように移動機構30を制御し、静電容量センサ35によって詳細探索領域SA2を走査する処理である。この詳細位置探索処理により、位置調整治具J1乃至J4の突出部J12乃至J42の位置が詳細に探索される。詳細位置探索処理において探索された位置が、位置調整治具J1乃至J4の突出部J12乃至J42の位置として決定される。
詳細位置探索処理が終了すると、CPU301は、上記のようにして探索された位置調整治具J1乃至J4の突出部J12乃至J42の位置を示す位置情報を、ハードディスク304に記憶し、基準位置情報を更新する(ステップS3)。突出部J12乃至J42の位置を示す位置情報は、原点位置から各突出部J12乃至J42の位置に分注部31aを移動させるためのステッピングモータ32a及び33aのパルス数、及び所定の基準高さから分注部31aを下降させるためのステッピングモータ34aのパルス数である。
上記のように基準位置情報が更新されると、CPU301は、自動位置調整処理を終了する。
次に、簡略位置探索処理について詳細に説明する。簡略位置探索処理では、上述した設定箇所で順番に突出部J12乃至J42の位置が探索される。図10は、簡略位置探索処理おける位置調整の順番を説明するための検体処理装置1の内部の平面図である。図10に示すように、簡略位置探索処理では、最初にチップ廃棄部60の探索箇所が探索され、続いてチップ設置部40の最も前側の設定箇所から最も後側の設定箇所までが順番に探索され、その後、試薬容器設置部20の設定箇所が探索され、その後、検体容器設置部10の設定箇所が探索され、その後、反応部50の前側の探索箇所及び後側の探索箇所が順番に探索される。なお、図中の丸で囲んだ数字は、探索の順番を示している。
図11A及び図11Bは、簡略位置探索処理の手順を示すフローチャートである。簡略位置探索処理では、まず、CPU301が、最初の設定箇所(つまり、チップ廃棄部60の設定箇所)を選択する(ステップS101)。次にCPU301は、ステッピングモータ32a及び33aを制御して、選択された探索箇所のX方向簡略探索初期位置に2つの分注部31aを位置づける(ステップS102)。
図12Aは、X軸方向の簡略位置探索を説明するための模式図である。図に示すように、X方向簡略探索初期位置は、簡略探索領域SA1の右前隅の位置である。この位置に分注部31aが位置づけられた後、CPU301は、ステッピングモータ34aを制御して、各分注部31aを所定高さに位置づける(ステップS103)。この高さは、製品の寸法ばらつきに余裕分を加味して、ノズル部31bの下端が突出部J12乃至J42の上端よりも3〜5mm程度上方に位置する高さに設定している。
次に、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを所定速度(以下、「簡略探索速度」という。)で左方(以下、「X軸順方向」という。)に移動させ、この間の静電容量センサ35の所定のサンプリング周期(以下、「簡略探索サンプリング周期」という。)での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS104)。これにより、簡略探索速度と簡略探索サンプリング周期とで定まるX軸方向の所定距離(以下、「簡略探索サンプリング距離」という。)毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が簡略探索領域SA1の左端まで到達すると、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを簡略探索速度で右方(以下、「X軸逆方向」という。)に移動させ、この間の静電容量センサ35の簡略探索サンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS105)。これにより、X軸方向の簡略探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が簡略探索領域SA1の右端まで到達すると、CPU301は、簡略探索領域SA1の後端まで探索が完了したか否かを判別する(ステップS106)。簡略探索領域SA1の後端まで探索が完了していない場合には(ステップS106においてNO)、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを所定距離後方へ移動させる(ステップS107)。なお、この後方への移動の間における静電容量センサ35の検出値は読み出されない。
分注部31aが所定距離後方へ移動されると、CPU301は、ステップS104へ処理を戻し、再度ステップS104(X軸順方向の簡略走査)及びS105(X軸逆方向の簡略走査)の処理を実行する。
ステップS106において、簡略探索領域SA1の後端まで探索が完了した場合には(ステップS106においてYES)、CPU301は、ステップS108へと処理を移す。なお、本実施の形態においては、X軸順方向及びX軸逆方向の簡略走査回数は、それぞれ3回とする。但し、X軸順方向及びX軸逆方向の簡略走査回数は、これに限られるものではない。
図12Bは、Y軸方向の簡略位置探索を説明するための模式図である。最後のX軸逆方向の簡略探索が完了したとき、分注部31aは簡略探索領域SA1の右後隅(以下、「Y方向簡略探索初期位置」という。)に位置づけられている。この位置に分注部31aが位置づけられた状態で、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを簡略探索速度で前方(以下、「Y軸順方向」という。)に移動させ、この間の静電容量センサ35の簡略探索サンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS108)。これにより、Y軸方向の簡略探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が簡略探索領域SA1の前端まで到達すると、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを簡略探索速度で後方(以下、「Y軸逆方向」という。)に移動させ、この間の静電容量センサ35の簡略探索サンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS109)。これにより、Y軸方向の簡略探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が簡略探索領域SA1の後端まで到達すると、CPU301は、簡略探索領域SA1の左端まで探索が完了したか否かを判別する(ステップS110)。簡略探索領域SA1の左端まで探索が完了していない場合には(ステップS110においてNO)、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを所定距離左方へ移動させる(ステップS111)。なお、この左方への移動の間における静電容量センサ35の検出値は読み出されない。
分注部31aが所定距離左方へ移動されると、CPU301は、ステップS108へ処理を戻し、再度ステップS108(Y軸順方向の簡略走査)及びS109(Y軸逆方向の簡略走査)の処理を実行する。
ステップS110において、簡略探索領域SA1の左端まで探索が完了した場合には(ステップS110においてYES)、CPU301は、ステップS112へと処理を移す。なお、本実施の形態においては、Y軸順方向及びY軸逆方向の簡略走査回数は、それぞれ3回とする。但し、Y軸順方向及びY軸逆方向の簡略走査回数は、これに限られるものではない。
図13Aは、Y軸順方向及びY軸逆方向の走査で得られた静電容量の検出値とY軸方向の位置との関係を示すグラフであり、図13Bは、Y軸順方向の走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算した積算静電容量、及び、Y軸逆方向の走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算した積算静電容量とY軸方向の位置との関係を示すグラフである。
Y軸順方向及びY軸逆方向の3回の走査により、図13Aの曲線で示すような静電容量の検出値が得られる。図13Aにおいて、実線の曲線がY軸順方向の走査によって得られた静電容量を示しており、破線の曲線がY軸逆方向の走査によって得られた静電容量を示している。位置調整治具J1の突出部J12の位置を簡略探索する場合、静電容量センサ35のプローブであるノズル部31bと、位置調整治具J1との距離は、突出部J12において最も短くなる。位置調整治具J1の全体が導電体で構成されているため、位置調整治具J1の上方に水平面を想定した場合、この水平面において検出される静電容量の強度は、突出部J12の直上が最大となる。本実施の形態では、ノズル部31bを水平方向に移動させながら静電容量を検出しているので、ノズル部31bの移動に対して、静電容量の検出値に遅れが生じる。このため、図13Aに示すように、Y軸順方向及びY軸逆方向の静電容量の検出結果において、ピーク位置が異なることとなる。つまり、Y軸順方向の静電容量の検出結果では、ピークの位置が突出部J12の位置よりも前方に位置し、Y軸逆方向の静電容量の検出結果では、ピークの位置が突出部J12の位置よりも後方に位置する。なお、突出部J12の突出量を大きくする程、検出される静電容量に明瞭なピークが現れ、より正確な測定を行うことができる。
CPU301は、X軸順方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値をX軸方向の位置毎に積算して、X軸順方向の積算静電容量を取得し、X軸逆方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値をX軸方向の位置毎に積算して、X軸逆方向の積算静電容量を取得し、Y軸順方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算して、Y軸順方向の積算静電容量を取得し、Y軸逆方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算して、Y軸逆方向の積算静電容量を取得し、X軸順方向及びX軸逆方向並びにY軸順方向及びY軸逆方向の積算静電容量をCPU301の内部メモリに記憶する(ステップS112)。例えば、図13Aで示すY軸順方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値のうち、Y軸方向の同一位置の3つの検出値を加算する。このような検出値の加算を、Y軸方向の全ての検出位置について行うことにより、CPU301は、Y軸順方向の積算静電容量(図13B参照)を取得する。また、図13Aで示すY軸逆方向の3回の走査で得られた静電容量の検出値のうち、Y軸方向の同一位置の3つの検出値を加算する。このような検出値の加算を、Y軸方向の全ての検出位置について行うことにより、CPU301は、Y軸逆方向の積算静電容量(図13B参照)を取得する。同様に、X軸順方向、及びX軸逆方向についても積算静電容量が取得される。なお、図13Bにおいて、実線の曲線がY軸順方向の走査によって得られた積算静電容量を示しており、破線の曲線がY軸逆方向の走査によって得られた積算静電容量を示している。
次にCPU301は、ステップS113において、X軸順方向の積算静電容量のピークにおけるX軸方向の位置と、X軸逆方向の積算静電容量のピークにおけるX軸方向の位置とを特定し、両方のピークのX軸方向の中間位置(X軸方向の座標の平均値)を求め、この中間位置情報を、X軸方向の概略位置情報(原点位置から突出部J12まで分注部31aを移動させるためのステッピングモータ32aのパルス数)として取得する。CPU301は、同様にステップS113において、Y軸順方向の積算静電容量のピークにおけるY軸方向の位置と、Y軸逆方向の積算静電容量のピークにおけるY軸方向の位置とを特定し、両方のピークのY軸方向の中間位置(Y軸方向の座標の平均値)を求め、この中間位置情報を、Y軸方向の概略位置情報(原点位置から突出部J12まで分注部31aを移動させるためのステッピングモータ33aのパルス数)として取得する。なお、走査時の分注部31aの水平方向の移動速度を低くすることで、図13Aに示すピーク位置と突出部J12の位置とのずれを小さくすることもできる。しかし、Y軸順方向及びY軸逆方向の検出において同じ速度で分注部31aを移動させることにより、Y軸順方向及びY軸逆方向において移動距離に対する静電容量センサの応答遅れが同程度となることから、Y軸順方向及びY軸逆方向の検出においてピーク位置と突出部J12の位置とのずれ量を実質的に一致させることができる。このため、Y軸順方向およびY軸逆方向それぞれのピーク位置の中間位置を求めることで突出部J12の位置を正確に取得することができる。この方法によれば、走査時の分分注部31aの水平方向の移動速度を高くした状態でも突出部J12の位置を精度良く特定することができるため、効率的に自動位置調整処理を行うことが可能となる。
次にCPU301は、ステッピングモータ32a及び33aを制御して、取得された概略位置に分注部31aを移動させ、さらにステッピングモータ34aを制御して、2つの分注部31aのノズル31bの下端が位置調整治具J1の突出部J12の上端に接触するまで、各分注部31aを下降させる(ステップS114)。これにより、ノズル部31bの下端が位置調整治具J1の突出部J12の上端に接触したときの分注部31aのZ軸方向の基準位置情報(所定の基準高さからノズル部31bの下端が位置調整治具J1の突出部J12の上端に接触するまで分注部31aを下降させるためのステッピングモータ34aのパルス数)が取得される。
CPU301は、上記のようにして得られたX軸方向及びY軸方向の概略位置情報並びにZ軸方向の基準位置情報を、ハードディスク304に記憶させる(ステップS115)。
次にCPU301は、最後の設定箇所(つまり、反応部50の後側の設定箇所)における概略位置情報を取得したか否かを判別し(ステップS116)、まだ最後の設定箇所における概略位置情報を取得していない場合には(ステップS116においてNO)、次の設定箇所を選択し(ステップS117)、ステップS102に処理を戻す。なお、一の設定箇所から次の設定箇所へと分注部31bを移動させる際、原点位置に帰還させることなく、直接次の設定箇所へと分注部31bを移動させる。上記の処理を繰り返すことにより、全ての設定箇所における概略位置情報が取得される。
ステップS116において、最後の設定箇所における概略位置情報が取得されている場合には(ステップS116においてYES)、CPU301は、簡略位置探索処理を終了し、処理を自動位置調整処理(メインルーチン)へとリターンする。
次に、詳細位置探索処理について詳細に説明する。詳細位置探索処理でも、簡略位置探索処理と同様に、上述した設定箇所で順番に突出部J12乃至J42の位置が探索される。図14は、詳細位置探索処理おける位置調整の順番を説明するための検体処理装置1の内部の平面図である。図14に示すように、詳細位置探索処理では、チップ設置部40の最も後側の設定箇所から最も前側の設定箇所までが順番に探索され、その後、試薬容器設置部20の設定箇所が探索され、その後、検体容器設置部10の設定箇所が探索され、その後、反応部50の後側の探索箇所及び前側の探索箇所が順番に探索され、最後にチップ廃棄部60の探索箇所が探索される。なお、図中の丸で囲んだ数字は、探索の順番を示している。
図15A及び図15Bは、詳細位置探索処理の手順を示すフローチャートである。詳細位置探索処理では、まず、CPU301が、最初の設定箇所(つまり、チップ設置部40の最も後側の設定箇所)を選択し(ステップS201)、選択された設定箇所における概略位置情報及びZ軸方向の基準位置情報をハードディスク304から読み出し、概略位置情報を用いて詳細探索領域SA2を設定する(ステップS202)。
詳細探索領域SA2は、概略位置を中央とした所定サイズの矩形領域として設定される。上述したように、詳細探索領域SA2は、簡略探索領域SA1よりも小さい領域である。
次にCPU301は、ステッピングモータ32a及び33aを制御して、選択された探索箇所のX方向詳細探索初期位置に2つの分注部31aを位置づける(ステップS203)。X方向詳細探索初期位置は、詳細探索領域SA2の右前隅の位置である。
次にCPU301は、ステッピングモータ34aを制御して、読み出されたZ軸方向の基準位置情報に示される基準高さよりも所定距離(例えば、1mm)上方の位置に各分注部31aを位置づける(ステップS204)。なお、この高さは、簡略位置探索処理における分注部31aの高さよりも低い(つまり、ノズル部31bの下端と突出部J12乃至J42の上端との距離が短い)高さとされる。
次に、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを所定速度(以下、「詳細探索速度」という。)でX軸順方向に移動させ、この間の静電容量センサ35の所定のサンプリング周期(以下、「詳細探索サンプリング周期」という。)での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS205)。なお、詳細探索速度は、簡略探索速度よりも小さい速度とされる。また、詳細探索サンプリング周期は、簡略探索と同じ数のサンプリングを行うよう簡略探索サンプリング周期よりも長い周期としている。これにより、詳細探索速度と詳細探索サンプリング周期とで定まるX軸方向の所定距離(以下、「詳細探索サンプリング距離」という。)毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が詳細探索領域SA2の左端まで到達すると、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを詳細探索速度でX軸逆方向に移動させ、この間の静電容量センサ35の所定のサンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS206)。これにより、X軸方向の詳細探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が詳細探索領域SA2の右端まで到達すると、CPU301は、詳細探索領域SA2の後端まで探索が完了したか否かを判別する(ステップS207)。詳細探索領域SA2の後端まで探索が完了していない場合には(ステップS207においてNO)、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを所定距離後方へ移動させる(ステップS208)。なお、この後方への移動の間における静電容量センサ35の検出値は読み出されない。
分注部31aが所定距離後方へ移動されると、CPU301は、ステップS205へ処理を戻し、再度ステップS205(X軸順方向の詳細走査)及びS206(X軸逆方向の詳細走査)の処理を実行する。
ステップS207において、詳細探索領域SA2の後端まで探索が完了した場合には(ステップS207においてYES)、CPU301は、ステップS209へと処理を移す。なお、本実施の形態においては、X軸順方向及びX軸逆方向の詳細走査回数は、それぞれ3回とする。但し、X軸順方向及びX軸逆方向の詳細走査回数は、これに限られるものではない。
上述のように、詳細探索速度が簡略探索速度よりも小さく、また、詳細探索サンプリング周期が簡略探索サンプリング周期よりも長い。ここで、上述の通り詳細探索および簡略探索においては同じ数のサンプリングを行うよう設定がされているが、詳細探索領域SA2は簡略探索領域SA1よりも小さい領域であるため、詳細探索サンプリング距離は、簡略探索サンプリング距離よりも短くなっている。このため、詳細位置探索処理では、簡略位置探索処理に比べて詳細に突出部J12乃至J42の位置が探索される。
最後のX軸逆方向の詳細位置探索が完了した後、分注部31aは原点位置に移動される(ステップS209)。X軸方向の探索において、X軸方向には順方向および逆方向の両方向に移動しているが、Y軸方向には後方の一方向にしか移動しない。このため、バックラッシュ(送りねじや歯車等の隙間)の影響等により、Y軸方向において、CPU301が把握しているノズル部31bの位置と、実際のノズル部31bの位置との間においてわずかな差が生じる虞がある。ここで、詳細位置探索においてX軸方向の探索が完了した後に分注部31aを原点位置に戻すことにより、CPU301が把握しているノズル部31bの位置と実際のノズル部31bを再度合わせることができるため、続いて行うY軸方向の探索において、より正確な位置探索を行うことが可能となる。なお、本ステップは、探索速度を向上させるため、簡略探索では省略をしている。
上記のように分注部31aは原点位置に移動された後、詳細探索領域SA2の右前隅(以下、「Y方向詳細探索初期位置」という。)に位置づけられる(ステップS210)。このY方向詳細探索初期位置に分注部31aが位置づけられた状態で、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを詳細探索速度でY軸逆方向に移動させ、この間の静電容量センサ35の詳細探索サンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS211)。これにより、Y軸方向の詳細探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が詳細探索領域SA2の後端まで到達すると、CPU301は、ステッピングモータ33aを制御して、分注部31aを詳細探索速度でY軸順方向に移動させ、この間の静電容量センサ35の所定のサンプリング周期での検出値を読み出し、CPU301の内部メモリに記憶させる(ステップS212)。これにより、Y軸方向の詳細探索サンプリング距離毎に、間欠的に静電容量センサ35の検出値が読み出される。
上記の走査が詳細探索領域SA2の前端まで到達すると、CPU301は、詳細探索領域SA2の左端まで探索が完了したか否かを判別する(ステップS213)。詳細探索領域SA2の左端まで探索が完了していない場合には(ステップS213においてNO)、CPU301は、ステッピングモータ32aを制御して、分注部31aを所定距離左方へ移動させる(ステップS214)。なお、この左方への移動の間における静電容量センサ35の検出値は読み出されない。
分注部31aが所定距離左方へ移動されると、CPU301は、ステップS211へ処理を戻し、再度ステップS211(Y軸逆方向の詳細走査)及びS212(Y軸順方向の詳細走査)の処理を実行する。
ステップS213において、詳細探索領域SA2の左端まで探索が完了した場合には(ステップS213においてYES)、CPU301は、ステップS215へと処理を移す。なお、本実施の形態においては、Y軸逆方向及びY軸順方向の詳細走査回数は、それぞれ3回とする。但し、Y軸逆方向及びY軸順方向の詳細走査回数は、これに限られるものではない。
CPU301は、X軸順方向の3回の詳細走査で得られた静電容量の検出値をX軸方向の位置毎に積算して、X軸順方向の積算静電容量を取得し、X軸逆方向の3回の詳細走査で得られた静電容量の検出値をX軸方向の位置毎に積算して、X軸逆方向の積算静電容量を取得し、Y軸逆方向の3回の詳細走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算して、Y軸逆方向の積算静電容量を取得し、Y軸順方向の3回の詳細走査で得られた静電容量の検出値をY軸方向の位置毎に積算して、Y軸順方向の積算静電容量を取得し、X軸順方向及びX軸逆方向並びにY軸順方向及びY軸逆方向の積算静電容量をCPU301の内部メモリに記憶する(ステップS215)。この処理は、簡略位置探索処理におけるステップS111の処理と同様である。
次にCPU301は、ステップS216において、X軸順方向の積算静電容量のピークにおけるX軸方向の位置と、X軸逆方向の積算静電容量のピークにおけるX軸方向の位置とを特定し、両方のピークのX軸方向の中間位置(X軸方向の座標の平均値)を求め、この中間位置情報を、X軸方向の基準位置情報(原点位置から突出部J12まで分注部31aを移動させるためのステッピングモータ32aのパルス数)として取得する。CPU301は、同様にステップS216において、Y軸順方向の積算静電容量のピークにおけるY軸方向の位置と、Y軸逆方向の積算静電容量のピークにおけるY軸方向の位置とを特定し、両方のピークのY軸方向の中間位置(Y軸方向の座標の平均値)を求め、この中間位置情報を、Y軸方向の基準位置情報(原点位置から突出部J12まで分注部31aを移動させるためのステッピングモータ33aのパルス数)として取得する。
次にCPU301は、最後の設定箇所(つまり、チップ廃棄部60の設定箇所)における基準位置情報を取得したか否かを判別し(ステップS217)、まだ最後の設定箇所における基準位置情報を取得していない場合には(ステップS217においてNO)、次の設定箇所を選択し(ステップS218)、ステップS202に処理を戻す。なお、一の設定箇所から次の設定箇所へと分注部31bを移動させる間においては、原点位置に帰還させることなく、直接次の設定箇所へと分注部31bを移動させる。上記の処理を繰り返すことにより、全ての設定箇所における基準位置情報が取得される。
ステップS217において、最後の設定箇所における基準位置情報が取得されている場合には(ステップS217においてYES)、CPU301は、詳細位置探索処理を終了し、処理を自動位置調整処理(メインルーチン)へとリターンする。
以上詳述した如く、本実施の形態に係る検体処理装置1では、位置調整治具J1乃至J4に分注部31aを前後又は左右方向に衝突させることなく、位置調整治具J1乃至J4の上方を分注部31に水平移動させ、その間に静電容量センサ35により検出された静電容量の変化を用いて分注部31aの基準位置を設定するため、分注部31dの変形又は破損等を防止することが可能となる。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、検体容器設置部10、試薬容器設置部20、チップ設置部40、反応部50、及びチップ廃棄部60に位置調整治具J1乃至J4を装着し、この位置調整治具J1乃至J4の上方を分注部31aが水平移動している間に静電容量センサ35によって検出される静電容量の変化に基づいて、位置調整治具J1乃至J4に設けられた突出部J12乃至J42の位置を探索し、基準位置とする構成について述べたが、これに限定されるものではない。検体処理装置1の筐体の例えば検体容器設置部10、試薬容器設置部20、チップ設置部40、反応部50、及びチップ廃棄部60のそれぞれの近傍位置に伝導体製の着脱不能な突起を直接設け、この突起の上方を分注部31aに移動させ、その間に検出される静電容量の変化に基づいて、前記突起の位置を探索し、これを基準位置とすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、検体処理装置1を製造した後の調整工程において、自動位置調整処理を検体処理装置1が実行する構成について述べたが、これに限定されるものではない。検体処理装置1がユーザに提供された後、例えば毎日検体処理装置1を起動した直後又は週に1回など定期的に、検体処理装置1が自動位置調整処理を実行する構成とすることも可能である。これにより、ユーザが検体処理装置1を使用している間に、分注部31aの位置ずれ等による位置決めの異常が生じても、正常な位置決め精度に容易に戻すことが可能となる。
また、上述した実施の形態においては、位置調整治具J1乃至J4に突出部J12乃至J42を設け、位置調整治具J1乃至J4の上方を分注部31aが水平移動している間に検出される静電容量に、突出部J12乃至J42が存在することによる変化を生じさせ、この変化に基づいて突出部J12乃至J42の位置を探索する構成について述べたが、これに限定されるものではない。突出部J12乃至J42に代えて、位置調整治具に凹部を形成したり、位置調整治具の一部に絶縁体製の部位を設けることで、位置調整治具J1乃至J4の上方を分注部31aが水平移動している間に検出される静電容量に変化を生じさせ、この変化に基づいて、前記凹部又は前記絶縁体製の部位の位置を探索する構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、自動位置調整処理において、簡略位置探索処理と詳細位置探索処理の2段階の突出部J12乃至J42の位置探索を行う構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、突出部J12乃至J42の位置探索を1回行い、この1回の探索によって得られた位置を基準位置として決定する構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、簡略位置探索処理及び詳細位置探索処理のそれぞれにおいて、X軸方向及びY軸方向について走査を複数回(3回)ずつ行い、複数回の走査によって得られた静電容量の検出値を、X軸方向及びY軸方向の位置毎に積算した積算静電容量を求め、この積算静電容量に基づいて、突出部J12乃至J42の位置を探索する構成について述べたが、これに限定されるものではない。X軸方向及びY軸方向について複数回ずつ行われた走査によって得られた静電容量の検出値のうち、1回の走査分の静電容量の検出値を選択し、この選択された静電容量の検出値に基づいて、突出部J12乃至J42の位置を探索する構成とすることも可能である。また、X軸方向についての走査とY軸方向の走査とを独立して行うのではなく、X軸方向への走査とY軸方向への走査とを交互に行うようにしてもよい。例えば、分注部31aが水平面内をジグザグ移動して走査したり、渦巻き状に移動して走査したりすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、自動位置調整処理において、ピペットチップCを着脱可能なノズル部31bにピペットチップCを装着せず、当該ノズル部31bを静電容量センサ35のプローブとして利用する構成について述べたが、これに限定されるものではない。ピペットチップCを装着したノズル部31bをプローブとして利用して、自動位置調整処理を実行する構成とすることも可能である。また、ピペットチップCを着脱可能な構成ではなく、着脱せずに使用する吸引管を具備する吸引部に、静電容量センサを接続し、前記吸引管をプローブとして利用して、自動位置調整処理を実行する構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態においては、自動位置調整処理において、静電容量センサ35を用いて位置調整治具J1乃至J4に設けられた突出部J12乃至J42の位置を探索したが、圧力センサ、超音波センサ、光学センサ等のその他のセンサを用い、非接触に位置調整治具J1乃至J4に設けられた突出部J12乃至J42の位置を探索してもよい。なお、これらのセンサは、上述した実施の形態のように分注部31a又はピペットチップCが液面に接触することを検知するセンサと兼用することで、装置の小型化に寄与することができる。
なお、上述した実施の形態においては、X軸方向の簡略位置探索ではX軸順方向の走査を行った後、X軸逆方向の走査を行い、Y軸方向の簡略位置探索ではY軸順方向の走査を行った後、Y軸逆方向の走査を行い、X軸方向の詳細位置探索ではX軸順方向の走査を行った後、X軸逆方向の走査を行い、Y軸方向の詳細位置探索ではY軸逆方向の走査を行った後、Y軸順方向の走査を行う構成について述べたが、これに限定されるものではない。簡略位置探索及び詳細位置探索のそれぞれにおいて、X軸順方向の走査を行った後、X軸逆方向の走査を行い、Y軸順方向の走査を行った後、Y軸逆方向の走査を行う構成としてもよい。また、簡略位置探索において、順方向及び逆方向の何れを先に走査してもよく、同様に、詳細位置探索において、順方向及び逆方向の何れを先に走査してもよい。また、このような走査方向の順番を、ある設定箇所では簡略位置探索と詳細位置探索とで逆転させ、別の設定箇所では簡略位置探索と詳細位置探索とで逆転させないことも可能である。
また、上述した実施の形態においては、検体処理装置1を遺伝子増幅検出装置としたが、これに限定されるものではない。血球分析装置(血球計数装置)、尿中有形成分分析装置、血液凝固測定装置、免疫分析装置、生化学分析装置、塗抹標本作製装置等の吸引部を備える遺伝子増幅検出装置以外の検体処理装置において、吸引部の自動位置調整を行う構成とすることも可能である。
1 検体処理装置
10 検体容器設置部
20 試薬容器設置部
30 移動機構
31a 分注部
32a,33a,34a ステッピングモータ
35 静電容量センサ
40 チップ設置部
50 反応部
60 チップ廃棄部
C ピペットチップ
J1,J2,J3,J4 位置調整治具
J12,J22,J32,J42 突出部

Claims (14)

  1. 容器から検体又は試薬を吸引する吸引部と、前記吸引部に対して設けられた静電容量センサと、を備えた検体処理装置における吸引部の位置調整方法であって、
    所定の位置に配置された導電性を有する位置調整部の上方を前記吸引部を移動させる工程と、
    前記吸引部を移動させている間に、前記静電容量センサによって検出される静電容量を取得する工程と、
    取得した静電容量の変化に基づいて前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する工程と、
    を備える、
    吸引部の位置調整方法。
  2. 液体を収容する容器から液体を吸引する吸引部と、
    前記吸引部に対して設けられた静電容量センサと、
    前記吸引部を移動させる移動機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、所定の位置に配置された導電性を有する位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する、
    検体処理装置。
  3. 液体を収容する容器を設置可能な容器設置部を備え、
    前記容器設置部は、前記位置調整部を着脱可能に構成されており、
    前記制御部は、前記容器設置部に装着された前記位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置情報を設定するように構成されている、
    請求項2に記載の検体処理装置。
  4. 前記位置調整部は、前記基準位置に相当する部位の上方に前記静電容量センサが位置づけられている場合に前記静電容量センサにより検出される静電容量が、他の部位の上方に前記静電容量センサが位置づけられている場合に前記静電容量センサにより検出される静電容量とは異なるように構成されている、
    請求項2又は3に記載の検体処理装置。
  5. 前記位置調整部は、平坦な上面の一部から突出した突出部を有し、前記突出部が前記基準位置に相当する、
    請求項2乃至4の何れか1項に記載の検体処理装置。
  6. 前記静電容量センサは、前記吸引部に液面が接触したときの静電容量の変化を検出可能に構成されている、
    請求項2乃至5の何れか1項に記載の検体処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記吸引部が前記位置調整部の上方において第1の水平方向に移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第1の水平方向に移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、
    前記吸引部が前記位置調整部の上方において前記第1の水平方向と交差する第2の水平方向に移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第2の水平方向に移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定し、
    特定された前記第1の水平方向成分値及び前記第2の水平方向成分値を前記基準位置情報として設定するように構成されている、
    請求項2乃至6の何れか1項に記載の検体処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記吸引部が、前記位置調整部の上方において、前記第2の水平方向に位置を変えながら、前記第1の水平方向に複数回移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第1の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、
    前記吸引部が、前記位置調整部の上方において、前記第1の水平方向に位置を変えながら、前記第2の水平方向に複数回移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が前記第2の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量の変化に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定するように構成されている、
    請求項7に記載の検体処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記吸引部が前記第1の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量を、前記第1の水平方向の複数の位置のそれぞれにおいて積算し、各積算値に基づいて、前記基準位置の第1の水平方向成分値を特定し、
    前記吸引部が前記第2の水平方向に複数回移動している間に前記静電容量センサによって検出される静電容量を、前記第2の水平方向の複数の位置のそれぞれにおいて積算し、各積算値に基づいて、前記基準位置の第2の水平方向成分値を特定するように構成されている、
    請求項8に記載の検体処理装置。
  10. 前記制御部は、
    前記位置調整部の上方を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が水平移動している間に第1の距離毎に前記静電容量センサによって検出される静電容量に基づいて、前記基準位置の概略位置を特定する簡略探索処理と、
    前記位置調整部の上方であって、前記簡略探索処理によって特定された前記基準位置の概略位置を含む水平領域内を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記吸引部が水平移動している間に前記第1の距離よりも短い第2の距離毎に前記静電容量センサによって検出される静電容量に基づいて、前記基準位置の詳細位置を特定する詳細探索処理と、
    を実行するように構成されている、
    請求項2乃至9の何れか1項に記載の検体処理装置。
  11. 前記制御部は、前記簡略探索処理において、第1の探索領域を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御し、前記詳細探索処理において、前記第1の探索領域より小さい第2の探索領域を前記吸引部が水平移動するように前記移動機構を制御するように構成されている、
    請求項10に記載の検体処理装置。
  12. 前記制御部は、前記簡略探索処理において、前記位置調整部から第1の距離上方を前記吸引部が移動するように前記移動機構を制御し、前記詳細探索処理において、前記位置調整部から前記第1の距離よりも短い第2の距離上方を前記吸引部が移動するように前記移動機構を制御するように構成されている、
    請求項10又は11に記載の検体処理装置。
  13. 前記制御部は、前記簡略探索処理の後、前記吸引部を鉛直方向に移動させることで前記吸引部を前記位置調整部に当接させて、前記吸引部の基準高さを設定する高さ設定処理を実行し、前記高さ設定処理によって設定された基準高さに基づいて、前記詳細探索処理における吸引部の高さを決定し、前記詳細探索処理を実行するように構成されている、
    請求項12に記載の検体処理装置。
  14. 液体を収容する容器から液体を吸引する吸引部と、
    前記吸引部に対して設けられ、前記吸引部および位置調整部間の距離の変化を非接触に検出可能なセンサと、
    前記吸引部を移動させる移動機構と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、所定の位置に配置された位置調整部の上方を前記吸引部が移動している間における前記センサによる検出結果に基づいて、前記吸引部の基準位置を示す基準位置情報を設定する、
    検体処理装置。
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