JP3952216B2 - 翻訳装置及び辞書検索装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、翻訳装置及び辞書検索装置に関し、機械翻訳処理において、文脈に沿って効率よく翻訳を行う場合などに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の機械翻訳は、処理能力の問題から単文で処理することが行われていた。例えば、外国語の文を翻訳する場合、翻訳対象文自体の文法的な構造や単語の知識を用いて翻訳を行っていた。
【0003】
しかしながら、翻訳対象文自体の文法的な構造や単語の知識以外にも、文脈情報、すなわち、文書全体の中で翻訳対象文がどのような意味を持っているかということを適切に判断しない場合、意味の通じる訳文を得られないことが多かった。
【0004】
例えば、英単語“car”が「自動車」の意味で使われているのか、「鉄道車両」の意味で使われているのかが単文内の情報だけから判断できない場合、前後の文や文書全体の文脈を参照して判断する必要がある。
【0005】
実際には、このような訳語選択の問題だけでなく、もっと複雑な意味の解釈を文脈から行う必要がある場合が多い。
一方、最近になって、短い単文はかなり高精度に解析できるようになってきたため、文脈を使った処理によりさらに高精度の翻訳が行われるようになってきている。
【0006】
この文脈処理により、単文のみの処理ではできなかった以下のような処理が可能となった。
・翻訳対象文書の分野推定による訳語の選択
・翻訳対象文書の文書タイプ推定による適切な表現方法の選択
・照応関係のあいまい性の解消
・省略要素の補完
また、翻訳対象文書が与えられた場合、文脈情報を使用することにより、このような翻訳処理を行う一連の処理機構や処理方式が考案されている。さらに、文脈情報を学習するための方法や装置、学習した文脈情報を用いて翻訳処理を行う翻訳装置も考案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の文脈処理を用いた翻訳処理は、文書全体が翻訳対象として指定された場合にのみ文脈処理を行うようになっていた。
【0008】
すなわち、文書の一部が翻訳対象として指定された場合、文脈処理は行われていなかった。
このため、1文のみや1段落のみなどの文書の一部を翻訳する場合、文脈処理を用いた正確な訳文を得るため、文書全体を翻訳対象とする必要があり、処理に時間がかかるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる翻訳装置、辞書検索装置及び翻訳方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理図である。図1において、データの変換範囲を設定する変換範囲設定手段100と、文脈処理を行う文脈処理範囲を設定する文脈処理範囲設定手段101と、前記文脈処理範囲内の文脈に基づいて、前記データの変換を行う変換処理手段102とを備える。このことにより、変換範囲内のデータ以外から得られる文脈情報を考慮してデータの変換を行うことができ、データの変換を正確に行うことができる。
【0012】
また、上述した課題を解決するために、請求項の発明によれば、原文の翻訳対象範囲と原文の文脈処理範囲とを別々に設定して文脈処理を行い、翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合は文脈処理範囲を拡大する。このことにより、翻訳対象範囲以外の文脈を参照しながら翻訳処理を行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。さらに、翻訳対象範囲の中に訳文を特定することができる文脈情報がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から訳文を特定することができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0013】
また、請求項の発明によれば、文脈処理として分野推定を行う。すなわち、翻訳対象範囲の原文中に分野に応じて異なる複数の訳語を有する語が存在する場合、文脈処理範囲の原文に基づいて、翻訳対象範囲の文書の分野を推定する。このことにより、翻訳対象範囲の中に分野を特定することができる単語がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から分野を特定することができ、分野に応じた適切な翻訳処理を行うことができる。
【0015】
また、請求項の発明によれば、文脈処理として省略表現の推定を行う。すなわち、翻訳対象範囲の原文中に省略表現が存在する場合、文脈処理範囲の原文に基づき、省略表現を補完する表現を推定する。このことにより、翻訳対象範囲の中に省略文字に対応する正式の表現がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から省略文字に対応する正式の表現を検索することができ、省略文字の補完を適宜に行いながら翻訳処理を行うことができる。
【0016】
また、請求項の発明によれば、文脈処理として参照先の推定を行う。このことにより、翻訳対象範囲の中に指示代名詞があり、その指示代名詞により指されている単語が翻訳対象範囲の中にない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から指示代名詞により指されている単語を検索することができ、指示代名詞の置き換えを適宜に行いながら翻訳処理を行うことができる。
【0017】
また、請求項の発明によれば、翻訳対象範囲に基づいて翻訳対象文を同定する。このことにより、翻訳処理を正確に行うことができる。
また、請求項の発明によれば、翻訳対象範囲に基づいて翻訳対象文群を同定する。このことにより、翻訳処理を正確に行うことができる。
【0018】
また、請求項の発明によれば、インライン・タグを無視して翻訳対象文を同定する。このことにより、翻訳に関係しない部分を除去することができ、翻訳処理を正確に行うことができる。
【0019】
また、請求項の発明によれば、翻訳対象文を強調表示する。このことにより、翻訳対象文を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
また、請求項の発明によれば、訳語が複数ある第1の単語と、第1の単語の訳語を特定する第2の単語のうち第1の単語の位置に最も近いものとを強調表示する。このことにより、文脈情報を簡潔に表示することができ、文脈処理の状態を容易に認識することができる。
【0020】
また、請求項10の発明によれば、翻訳対象文を第1の方法で強調表示し、文脈処理範囲を第2の方法で強調表示する。このことにより、翻訳対象文と文脈処理範囲とを区別して認識することができ、文脈処理範囲を確認しながら翻訳処理を行うことができる。
【0021】
また、請求項11の発明によれば、参照先の単語と参照元の単語とを強調表示する。このことにより、文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0022】
また、請求項12の発明によれば、省略表現とその正式名称とを強調表示する。このことにより、文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0024】
また、請求項13の発明によれば、翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できるようになるまで、文脈処理範囲を1文ずつ拡大する。このことにより、省略文字の推定や参照先の推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0025】
また、請求項14の発明によれば、翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できるようになるまで、翻訳対象範囲に対応する段落単位で文脈処理範囲を拡大する。このことにより、分野推定や文書タイプ推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0026】
また、請求項15の発明によれば、文脈処理の種類に基づいて、文脈処理範囲を拡大する方向を判断する。このことにより、文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0027】
また、請求項16の発明によれば、原文に対する訳文を特定できるようになるまで、前記文脈処理範囲を1文ずつ前方向に拡大する。このことにより、参照先の推定における文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0028】
また、請求項17の発明によれば、原文の翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっている場合、各段落毎に分割した翻訳対象範囲に対応させて文脈処理範囲を設定する。このことにより、次の段落に移る際に話題が変化するような場合において、翻訳対象範囲に対応した文脈を正確に抽出することができ、文脈処理を正確に行うことができる。
【0029】
また、請求項18の発明によれば、インライン・タグを文脈処理範囲から除去する。このことにより、文脈に関係しない部分を除去することができ、文脈処理を正確に行うことができる。
【0031】
また、請求項19の発明によれば、原文の翻訳対象範囲と対応させて文脈情報を表示し、翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合、文脈処理範囲を拡大する。このことにより、翻訳対象範囲における文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。さらに、翻訳対象範囲の中に訳文を特定することができる文脈情報がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から訳文を特定することができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0032】
また、請求項20の発明によれば、翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合、候補となる複数の文脈情報を表示する。このことにより、翻訳対象範囲における文脈処理の途中の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0033】
また、請求項21の発明によれば、文脈情報は、分野名、省略文字に対応する正式名称又は指示代名詞の指示対象である。このことにより、分野名、正式名称又は指示対象を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0035】
また、請求項22の発明によれば、設定された文脈処理範囲に基づいて原文の文脈処理を行い、その処理結果に基づいて、原語に対する訳語を決定し、原語に対する訳語を特定できない場合、文脈処理範囲を拡大する。このことにより、辞書検索を行う際、文脈を考慮して検索することができると共に、文脈処理を効率よく行うことができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【0037】
また、請求項23の発明によれば、原語に対する訳語を特定できるようになるまで、文脈処理範囲を1文ずつ拡大する。このことにより、省略文字の推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、辞書検索を効率よく正確に行うことができる。
【0038】
また、請求項24の発明によれば、文脈処理として分野推定を行う。すなわち、原語が分野に応じて異なる複数の訳語を有する場合、文脈処理範囲の原文に基づいて、原語の含まれる文書の分野を推定する。このことにより、原語に対する訳語が複数ある場合、文脈処理により分野を推定し、推定された分野に対応する訳語を選択することができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【0039】
また、請求項25の発明によれば、文脈処理として省略表現の推定を行う。すなわち、原語が省略表現である場合、文脈処理範囲の原文に基づき、省略表現を補完する表現を推定する。このことにより、省略文字に対応する正式名称を文脈処理により検索することができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例による翻訳装置を図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施例による翻訳装置の概略構成を示すブロック図である。この本発明の一実施例による翻訳装置は、文書中の一部が翻訳対象範囲として指定された場合、その指定された翻訳対象範囲の周囲から必要に応じて適切な文脈を得ることにより、文脈処理を用いる翻訳処理を高速に行うようにしたものである。
【0045】
図2において、翻訳処理装置9は、ユーザーインターフェイス8、翻訳範囲同定部4、文脈処理部5、翻訳処理部6及び文脈処理範囲拡大部7を備えている。また、ユーザーインターフェイス8は、原文表示部1及び入力部2を備えている。
【0046】
ここで、原文表示部1は、格納部3に格納された原文を翻訳操作者に表示するものである。この原文表示部1は、例えば、CRTディスプレイにより構成される。
【0047】
また、入力部2は、翻訳操作者からの翻訳指示を受け付けるものであり、翻訳操作者は原文表示部1を見ながら翻訳対象範囲を入力部2に指示する。この入力部2は、例えば、マウスやキーボードにより構成される。
【0048】
また、格納部3は、原文を格納するもので、例えば、ハードディスク装置や光ディスク装置により構成される。
また、翻訳範囲同定部4は、入力部2からの翻訳指示に基づいて、原文中の翻訳を行う部分を格納部3から切り出す。なお、翻訳対象文を文番号などにより指定するシステムは、翻訳範囲同定部4を必ずしも必要としない。
【0049】
また、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された翻訳対象文に対し、文脈処理範囲拡大部7により指定された文脈処理範囲における文脈処理を行う。
【0050】
また、翻訳処理部6は、文脈処理部5により得られた文脈に基づいて、翻訳対象文の翻訳を行い、訳文を出力するものである。
また、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理部5が必要とする文脈情報を、翻訳範囲同定部4により同定された翻訳対象文から得ることができない場合、格納部3から翻訳対象範囲の周囲の原文を読み出し、文脈を検索する文脈処理範囲を拡大するものである。
【0051】
次に、本発明の一実施例による翻訳装置の計算機システムについて説明する。図3は、本発明の一実施例による翻訳装置を計算機システムにより構成する例を示す図である。
【0052】
図3において、CPU111、メモリ112、入力装置113、ディスプレイ114、ディスク装置115がバス110を介して接続されている。そして、例えば、入力部2を入力装置113により構成し、原文表示部1をディスプレイ114により構成し、原文格納部3をディスク装置115により構成し、翻訳範囲同定部4、文脈処理部5、翻訳処理部6及び文脈処理範囲拡大部7をCPU111及びメモリ112で構成することができる。
【0053】
次に、本発明の一実施例による翻訳装置の動作を図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の一実施例による翻訳装置の動作を示すフローチャートである。
【0054】
図4において、まず、ステップS1に示すように、翻訳操作者が入力部2に翻訳指示を入力することにより、入力部2は翻訳指示を受け付ける。
次に、ステップS2に示すように、入力部2に入力された翻訳指示により、翻訳範囲同定部4は、翻訳対象となる文書の翻訳対象文を同定する。
【0055】
次に、ステップS3に示すように、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された翻訳対象文に対し文脈処理を行い、文脈情報を抽出する。
次に、ステップS4に示すように、ステップS3で抽出された文脈情報が翻訳処理部6で翻訳処理を行うのに十分かどうかを判断する。そして、文脈情報が翻訳処理を行うのに十分でない場合、ステップS5に進む。
【0056】
次に、ステップS5に示すように、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理を行う文脈処理範囲を翻訳対象文を越えて周囲に拡大し、この拡大した文脈処理範囲の原文を文脈処理部5に渡す。
【0057】
一方、ステップS4において、文脈情報が翻訳処理を行うのに十分であると判断された場合、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された翻訳対象文に対応する文書と翻訳を行うのに十分な文脈情報とを翻訳処理部6に渡し、ステップS6に進む。
【0058】
次に、ステップS6に示すように、翻訳処理部6は、文脈処理部5から渡された文脈情報に基づいて、翻訳対象となる文書の翻訳対象文を翻訳する。
次に、本発明の第1実施例による文脈処理を図面を参照しながら説明する。この本発明の第1実施例による文脈処理は、分野推定を行うようにしたものである。なお、以下の説明では、翻訳対象となる文書は1文1行に分割され、各文には文番号が付されているものとする。
【0059】
まず、英文を和文に翻訳する例について説明する。
図5に示すように、原文表示部1には、例えば、文番号31の“The talks were held in the Upper House.”という原文と、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文とが表示されている。
【0060】
そして、翻訳操作者は、翻訳したい文の文番号を入力部2に入力し、翻訳指示を出す。例えば、翻訳操作者が文番号32を指定した場合、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文が翻訳対象となる。
【0061】
次に、文脈処理部5は、文番号32の原文における文脈処理を行う。文脈処理では、文番号32の原文の各原語に対し辞書引きが行われる。辞書引きの結果、図6に示すように、原語“This”に対し、訳語「これ」が選択され、原語“forced”に対し、訳語「強制した」が選択され、原語“party”に対し、訳語「パーティ」又は訳語「政党」が選択され、原語“change”に対し、訳語「変える」が選択され、原語“its”に対し、訳語「その」が選択され、原語“stance”に対し、訳語「姿勢」又は訳語「スタンス」が選択される。
【0062】
また、原語“has”は(助動詞)とみなされ、原語“the”は(定冠詞)とみなされ、原語“to”は(機能語)とみなされる。
ここで、原語“party”と原語“stance”とに対しては、訳語となる候補が複数あり、文脈処理により適切な訳語を選択する必要がある。また、原語“This”、原語“forced”、原語“change”及び原語“its”に対しては訳語は1つなので、訳語はそれぞれ確定する。
【0063】
次に、原語“party”と原語“stance”とに対して適切な訳語を選択するため、分野推定を行う。
図7は、原語“party”と原語“stance”とにおける訳語とその訳語が使用される分野との対応関係を示す表である。
【0064】
図7において、原語“party”の訳語として「パーティ」が選択された場合、原文は分野「一般」を示しており、原語“party”の訳語として「政党」が選択された場合、原文は分野「政治」を示している。
【0065】
また、原語“stance”の訳語として「姿勢」が選択された場合、原文は分野「一般」を示しており、原語“stance”の訳語として「スタンス」が選択された場合、原文は分野「スポーツ」を示している。なお、分野「一般」はどの分野でも使用できることを示す。
【0066】
このため、訳語選択の必要な単語である原語“party”と原語“stance”とに対しては、分野として「政治」と「スポーツ」とが候補となり、分野を一意に決定することができない。
【0067】
従って、文番号32の原文の範囲内で分野推定を行った場合、文番号32の原文の範囲内には、政治分野のみを示す訳語やスポーツ分野のみを示す訳語がないため、、原語“party”と原語“stance”とに対しては、適切な訳語を1つに決定することができない。
【0068】
そこで、翻訳したい原文の翻訳対象範囲内で文脈を判定することができない場合、翻訳したい原文の翻訳対象範囲を越えて文脈を解析する文脈処理範囲を拡大する。
【0069】
例えば、図5において、翻訳対象となっている文の1つ前の文を文脈処理範囲に加える。すなわち、文脈処理範囲拡大部7は、文番号31の“The talks were held in the Upper House.”という原文を取り出し、文脈処理部5に渡す。
【0070】
そして、文番号31の原文を渡された文脈処理部5は、この文番号31の原文に対して辞書引きを行う。その結果、文番号31の原文から、複合語の“Upper House”が検索される。この複合語“Upper House”は、分野として「政治」のみを示すので、翻訳したい原文は政治分野に関する文脈を有していることを判定することができる。なお、分野以外の文脈情報もこの拡張した文番号31の原文から抽出することができる。
【0071】
この拡張された文脈処理範囲の文脈処理の結果、翻訳したい原文に関する十分な文脈を得ることができたので、この文脈情報を翻訳処理部6に渡して翻訳処理を行う。
【0072】
次に、翻訳処理部6は、政治分野という文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。すなわち、原語“party”の訳語として、政治分野で使用される「政党」を選択する。また、原語“stance”の訳語として、スポーツ分野で使用される「スタンス」という訳語を除去し、どの分野でも使用することができる「姿勢」という訳語を選択する。
【0073】
この結果、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文に対し、「これは、政党にその姿勢を変えることを強制した。」という訳文を得ることができる。
【0074】
次に、英文を仏文に翻訳する例について説明する。
図5に示すように、原文表示部1には、例えば、文番号31の“The talks were held in the Upper House.”という原文と、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文とが表示されている。
【0075】
そして、翻訳操作者は、翻訳対象文の文番号を入力部2に入力し、翻訳指示を出す。例えば、翻訳操作者が文番号32を指定した場合、文番号32の“This has forced the party to change itsstance.”という原文が翻訳対象となる。
【0076】
次に、文脈処理部5は、文番号32の原文における文脈処理を行う。文脈処理では、文番号32の原文の各原語に対し辞書引きが行われる。辞書引きの結果、図8に示すように、原語“This”に対し、訳語「Ceci」が選択され、原語“has”に対し、訳語「a」が選択され、原語“forced”に対し、訳語「 外1 」が選択され、原語“the”に対し、訳語「la」が選択され、
【0077】
【外1】
Figure 0003952216
【0078】
原語“party”に対し、訳語「parti」又は「groupe」が選択され、原語“to”に対し、訳語「 外2 」が選択され、原語“change”
【0079】
【外2】
Figure 0003952216
【0080】
に対し、訳語「changer」が選択され、原語“its”に対し、訳語「sa」が選択され、原語“stance”に対し、訳語「position」が選択される。
【0081】
ここで、原語“party”に対しては、訳語となる候補が複数あり、文脈処理により適切な訳語を選択する必要がある。また、原語“This”、原語“has”、原語“forced”、原語“the”、原語“to”、原語“change”及び原語“its”、原語“stance”に対しては訳語は1つなので、訳語はそれぞれ確定する。
【0082】
次に、原語“party”に対して適切な訳語を選択するため、分野推定を行う。
図9は、原語“party”における訳語とその訳語が使用される分野との対応関係を示す表である。
【0083】
図9において、原語“party”の訳語として「parti」が選択された場合、原文は分野「政治」を示しており、原語“party”の訳語として「groupe」が選択された場合、原文は分野「一般」を示している。なお、分野「一般」はどの分野でも使用できる。
【0084】
このため、訳語選択の必要な単語である原語“party”に対しては、分野として「政治」と「一般」とが候補となり、分野を一意に決定することができない。
【0085】
従って、文番号32の原文の翻訳対象範囲内で分野推定を行った場合、文番号32の原文の翻訳対象範囲内には、政治分野のみを示す訳語がないため、原語“party”に対しては、適切な訳語を1つに決定することができない。
【0086】
そこで、翻訳したい原文の翻訳対象範囲内で文脈を判定することができない場合、翻訳したい原文の翻訳対象範囲を越えて文脈を解析する文脈処理範囲を拡大する。
【0087】
例えば、図5において、翻訳対象となっている文の1つ前の文を文脈処理範囲に加える。すなわち、文脈処理範囲拡大部7は、文番号31の“The talks were held in the Upper House.”という原文を取り出し、文脈処理部5に渡す。
【0088】
そして、文番号31の原文を渡された文脈処理部5は、この文番号31の原文に対して辞書引きを行う。その結果、文番号31の原文から、複合語の“Upper House”が検索される。この複合語“Upper House”は、分野として「政治」のみを示すので、翻訳したい原文は政治分野に関する文脈を有していることを判定することができる。なお、分野以外の文脈情報もこの拡張した文番号31の原文から抽出することができる。
【0089】
この拡張された文脈処理範囲の文脈処理の結果、翻訳したい原文に関する十分な文脈を得ることができたので、この文脈情報を翻訳処理部6に渡して翻訳処理を行う。
【0090】
次に、翻訳処理部6は、政治分野という文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。すなわち、原語“party”の訳語として、政治分野で使用される「parti」を選択する。
【0091】
この結果、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文に対し、「Ceci a 外3 la parti 外4 changer sa
【0092】
【外3】
Figure 0003952216
【0093】
【外4】
Figure 0003952216
【0094】
position」という訳文を得ることができる。
次に、本発明の第2実施例による文脈処理を図面を参照しながら説明する。この本発明の第2実施例による文脈処理は、文書タイプ推定を行うようにしたものである。
【0095】
文書タイプとして、例えば、政治記事、論文、操作マニュアルなどがある。この文書タイプにより、「ダ/デアル調」で訳したり、人称名詞を避けた訳を行ったりする。
【0096】
図10は、英文を和文に翻訳する場合の分野と文書タイプとの対応表を示す。図10において、原文が政治記事の場合、「ダ/デアル調」又は「受動態」で訳すようにする。また、原文が操作マニュアルの場合、「デス/マス調」又は「命令形」で訳すようにする。ここで、「命令形」と「受動態」とは、英語の“must be”などの表現に対応する訳語のデフォルト表現である。
【0097】
例えば、図5に示す原文は、翻訳対象分野が政治分野のものである。従って、文脈処理部5は、図10の政治記事の欄を参照して、「ダ/デアル調」又は「受動態」で訳すように翻訳処理部6に指示する。
【0098】
翻訳処理部6は、文書タイプ情報を他の文脈情報とともに文脈処理部5から受取り、翻訳処理を行う。
次に、本発明の第3実施例による文脈処理を図面を参照しながら説明する。この本発明の第3実施例による文脈処理は、省略補完を行うようにしたものである。
【0099】
原文表示部1に、“In the last election,the Japan Socialist Party(JSP) enjoyed victory.The reason for JSP’s victory was ・・・”という原文が表示されている場合を例にとる。
【0100】
そして、翻訳操作者は、“The reason・・・”で始まる文を翻訳対象文として入力部2に翻訳指示を出す。
次に、文脈処理部5は、“The reason・・・”で始まる文の文脈処理を行う。文脈処理では、“The reason・・・”で始まる文の各単語に対し辞書引きが行われる。辞書引きの結果、“JSP”が未登録語として認識される。
【0101】
この未登録語“JSP”の意味は、“The reason・・・”で始まる翻訳対象文のみからでは判断することができない。
そこで、翻訳したい原文の翻訳対象範囲内で文脈を判定することができない場合、翻訳したい原文の翻訳対象範囲を越えて文脈を解析する文脈処理範囲を拡大する。
【0102】
例えば、翻訳対象文の1つ前の文を文脈処理範囲に加える。すなわち、文脈処理範囲拡大部7は、“In the last election,the Japan Socialist Party(JSP) enjoyed victory.”という原文を取り出し、文脈処理部5に渡す。
【0103】
そして、文脈処理部5は、“In the last election,the Japan Socialist Party(JSP) enjoyed victory.”という原文に対して表層上のマッチングを行う。その結果、未登録語“JSP”は、“the Japan Socialist Party”の略語であると判定する。
【0104】
なお、表層上のマッチングでは、“Japan Socialist Party”の各単語が大文字で始まっていること、大文字で始まっている単語が連続していること、直後の括弧内に“Japan Socialist Party”の各単語の大文字部分だけを組み合わせて作られた“JSP”が入っていることなどを用いる。
【0105】
以上のようにして、省略語の意味を周囲の文脈から明らかにすることができる。
この拡張された文脈処理範囲における文脈処理の結果、省略語の意味を同定することができたので、この同定結果を翻訳処理部6に渡して翻訳処理を行う。
【0106】
次に、翻訳処理部6は、必要に応じて“JSP”の訳語として、“the Japan Socialist Party”の訳語を用いながら、翻訳処理を行う。
【0107】
この結果、文脈処理を行わない場合の訳文が、「JSPの勝利の要因は、・・・」となるのに対し、文脈処理を行った場合は、「日本社会党の勝利の要因は、・・・」と訳すことができ、読みやすい訳文を得ることができる。
【0108】
図11は、本発明の第3実施例による文脈処理を示すフローチャートである。
図11において、まず、ステップS11に示すように、文脈処理部5は、翻訳対象文の各単語に対して辞書引きを行う。
【0109】
次に、ステップS12に示すように、翻訳対象文の中に省略表現があるかどうかを判断する。そして、翻訳対象文の中に省略表現がある場合、ステップS13に進む。
【0110】
次に、ステップS13に示すように、文脈処理範囲内に省略表現を補完する表現があるかどうか調べ、文脈処理範囲内に省略表現を補完する表現がない場合、ステップS14に進む。
【0111】
次に、ステップS14に示すように、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理範囲を拡大する。
次に、ステップS15に示すように、文脈処理部5は、拡大された文脈処理範囲内の文の各単語に対して辞書引きを行い、ステップS13に進む。
【0112】
一方、ステップS13において、文脈処理範囲内に省略表現を補完する表現があると判断された場合、ステップS16に進む。
次に、ステップS16に示すように、文脈処理範囲内の省略表現を補完する表現により、翻訳対象文の中に省略表現を補完する。
【0113】
次に、ステップS17に示すように、翻訳処理部6は、省略表現の補完を考慮しながら翻訳処理を行う。
一方、ステップS12において、翻訳対象文の中に省略表現がないと判断された場合、ステップS17に進み、省略表現の補完を考慮せずに翻訳処理を行う。
【0114】
次に、本発明の第4実施例による文脈処理を図面を参照しながら説明する。この本発明の第4実施例による文脈処理は、参照先同定を行うようにしたものである。
【0115】
原文表示部1に、“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.The reason for its victory was ・・・”という原文が表示されている場合を例にとる。
【0116】
そして、翻訳操作者は、“The reason・・・”で始まる文を翻訳対象文として入力部2に翻訳指示を出す。
次に、文脈処理部5は、“The reason・・・”で始まる文の文脈処理を行う。文脈処理では、“The reason・・・”で始まる文の各原語に対し辞書引きが行われる。辞書引きの結果、代名詞“its”が何を指しているのかが不定とされる。
【0117】
この代名詞“its”が何を指しているのかは、“The reason・・・”で始まる翻訳対象文のみからでは判断することができない。
そこで、翻訳したい原文の翻訳対象範囲内で文脈を判定することができない場合、翻訳したい原文の翻訳対象範囲を越えて文脈を解析する文脈処理範囲を拡大する。
【0118】
例えば、翻訳対象文の1つ前の文を文脈処理範囲に加える。すなわち、文脈処理範囲拡大部7は、“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.”という原文を取り出し、文脈処理部5に渡す。
【0119】
そして、文脈処理部5は、“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.”という原文に対して文脈処理を行う。その結果、“victory”の所有者(行為者)が、“the Japan Socialist Party”であるので、“its victory”の“its”は、“the Japan Socialist Party”を指していると判定する。
【0120】
このことは以下の文献などに記載されている。
Figure 0003952216
以上のようにして、周囲の文脈から参照先を明らかにすることができる。
【0121】
この拡張された文脈処理範囲における文脈処理の結果、参照先を同定することができたので、この同定結果を翻訳処理部6に渡して翻訳処理を行う。
次に、翻訳処理部6は、必要に応じて“its”が“the Japan Socialist Party”を指しているという文脈情報を用いながら、翻訳処理を行う。
【0122】
この結果、文脈処理を行わない場合の“its victory”の訳文が、「それの勝利」となるのに対し、文脈処理を行った場合は、「党の勝利」と訳すことができ、読みやすい訳文を得ることができる。
【0123】
図12は、本発明の第4実施例による文脈処理を示すフローチャートである。
図12において、まず、ステップS21に示すように、文脈処理部5は、翻訳対象文の各単語に対して辞書引きを行う。
【0124】
次に、ステップS22に示すように、翻訳対象範囲内に参照関係のあいまい性のある単語があるかどうかを判断する。そして、翻訳対象範囲内に参照関係のあいまい性のある単語がある場合、ステップS23に進む。
【0125】
次に、ステップS23に示すように、文脈処理範囲内に参照先となる単語又は単語列があるかどうか調べ、文脈処理範囲内に参照先となる単語又は単語列がない場合、ステップS24に進む。
【0126】
次に、ステップS24に示すように、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理範囲を拡大する。
次に、ステップS25に示すように、文脈処理部5は、拡大された文脈処理範囲内の文の各単語に対して辞書引きを行い、ステップS23に進む。
【0127】
一方、ステップS23において、文脈処理範囲内に参照先となる単語又は単語列があると判断された場合、ステップS26に進む。
次に、ステップS26に示すように、拡大された文脈処理範内の文の参照先を特定する。
【0128】
次に、ステップS27に示すように、翻訳対象範囲内の参照関係のあいまい性のある単語を参照先の単語で置き換えるなどの処理を行う。
次に、ステップS28に示すように、翻訳処理部6は、参照先の単語を考慮しながら翻訳処理を行う。
【0129】
一方、ステップS22において、翻訳対象範囲内に参照関係のあいまい性のある単語がないと判断された場合、ステップS28に進み、参照先の単語を考慮せずに翻訳処理を行う。
【0130】
次に、本発明の第1実施例による翻訳装置の翻訳範囲同定部4の動作を図面を参照しながら説明する。この翻訳範囲同定部4は、1文1行形式になっていない原文書の翻訳対象文をカーソル10の位置により同定するものである。
【0131】
図13に示すように、原文表示部1に、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”という原文とが表示されている例をとる。
【0132】
この場合、各文は1文毎に分割されておらず、文番号も付されていない。
そして、翻訳操作者は、翻訳対象文を指定する場合、入力部2を操作して翻訳対象文の任意の位置にカーソル10を移動させる。
【0133】
次に、翻訳範囲同定部4は翻訳対象文の同定を行う。すなわち、翻訳範囲同定部4はカーソル10の位置を検出し、このカーソル10の位置に基づいて、翻訳操作者がどの部分を翻訳しようとしているのかを自動的に判定する。翻訳は文単位に行われるので、カーソル10の位置を含む文の切り出しを行う。
【0134】
例えば、図13において、文字“e”の部分にカーソル10を置いた場合、まず、文字“e”の部分から前方に走査する。そして、大文字で始まっている“This”という単語が検索され、この“This”という単語の直前の“House”という単語の直後に終止符“.”が存在することから、“This”という単語をカーソル10の位置を含む文の先頭であると判定する。
【0135】
次に、カーソル10が置かれている文字“e”の部分から後方に走査する。そして、“stance”という単語の直後に終止符“.”が存在することから、“stance”という単語をカーソル10の位置を含む文の最終単語であると判定する。
【0136】
この結果、“This has forced the party to change its stance.”が翻訳対象文として判断される。
次に、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された“This has forced the party to change its stance.”という原文における文脈処理を行う。そして、“This has forced the party to change its stance.”という原文だけでは、文脈を確定できない場合、文脈処理範囲拡大部7により文脈処理を行う文脈処理範囲を“The talks were heldin the Upper House.”という原文にまで拡大する。
【0137】
そして、翻訳処理部6は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。
この結果、“This has forced the party to change its stance.”という原文に対し、「これは、政党にその姿勢を変えることを強制した。」という訳文を得ることができる。
【0138】
次に、本発明の第2実施例による翻訳装置の翻訳範囲同定部4の動作を図面を参照しながら説明する。この翻訳範囲同定部4は、1文1行形式になっていない原文書の翻訳範囲をマウスドラッグなどによる印付け11により同定するものである。
【0139】
図14に示すように、原文表示部1に、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”という原文とが表示されている例をとる。
【0140】
この場合、各文は1文毎に分割されておらず、文番号も付されていない。
そして、翻訳操作者は、翻訳対象文を指定する場合、入力部2を操作して翻訳対象文を含むように印付け11を行う。
【0141】
次に、翻訳範囲同定部4は翻訳対象文の同定を行う。すなわち、翻訳範囲同定部4は印付け11の範囲を検出し、この印付け11の範囲に基づいて、翻訳操作者がどの部分を翻訳しようとしているのかを自動的に判定する。
【0142】
例えば、図14において、“The talks were held inthe Upper House.This has forced theparty to change”の範囲に印付け11を行った場合、まず、印付け11の範囲の先頭が文頭であるかどうか判定する。そして、大文字で始まっている“The”という単語が先頭にあるので、“The”という単語を文頭であると判定する。
【0143】
次に、“The”という単語から後方に走査し、文の区切りを検出する。そして、“House”という単語と“This”という単語との間に終止符“.”が存在することから、“House”という単語と“This”という単語との間に文の区切りがあると判定する。
【0144】
次に、さらに走査を続けても、“House”という単語と“This”という単語との間の文の区切りの他に区切りを検出できないまま、印付け11により指定された範囲内の最終単語“change”に到達する。
【0145】
次に、この最終単語“change”が文末であるかどうかを判定し、最終単語“change”の直後に終止符“.”が存在しないことから、最終単語“change”が文末でないと判断する。
【0146】
このため、最後に検出された区切りから最終単語“change”までは完全な文ではないと判断し、印付け11により指定された範囲のうち“This has forced the party to change”の部分を切り捨てる。
【0147】
この結果、“The talks were held in the Upper House.”が翻訳対象文として判断される。
なお、以上の例では、印付け11に完全に含まれる文を翻訳対象とする場合について説明したが、印付け11に部分的に含まれる文を翻訳対象とするようにしてもよい。
【0148】
次に、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された“The talks were held in the Upper House.”という原文における文脈処理を行う。そして、“The talks were held in the Upper House.”という原文だけでは、文脈を確定できない場合、文脈処理範囲拡大部7により文脈処理を行う文脈処理範囲を拡大する。
【0149】
そして、翻訳処理部6は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。
この結果、“The talks were held in the Upper House.”という原文に対し、「その講演は上院で行われた。」という訳文を得ることができる。
【0150】
次に、本発明の第1実施例による翻訳装置のインライン・タグの処理方法について図面を参照しながら説明する。本発明の第1実施例によるインライン・タグの処理方法は、マークアップ言語などのインライン・タグが原文中に存在する場合、このインライン・タグを検出し、翻訳対象範囲の特定の対象外とするようにしたものである。
【0151】
図15に示すように、原文表示部1に、“This is <B> a </B> pen.”という原文が表示されている場合を例にとる。ここで、“<B>”及び“</B>”が、単語“a”を強調するために使われているインライン・タグである。
【0152】
そして、翻訳操作者は、入力部2を操作して“i”の位置にカーソル41を移動させ、翻訳指示を出す。
次に、翻訳範囲同定部4は翻訳対象文の同定を行う。すなわち、翻訳範囲同定部4はカーソル41の位置を検出し、このカーソル41の位置に基づいて、翻訳操作者がどの部分を翻訳しようとしているのかを自動的に判定する。翻訳は文単位に行われるので、カーソル41の位置を含む文の切り出しを行う。
【0153】
例えば、図15において、文字“i”の部分にカーソル41が置かれているので、まず、文字“i”の部分から前方に走査する。そして、大文字で始まっている“This”という単語を検索し、この“This”という単語をカーソル41の位置を含む文の先頭であると判定する。
【0154】
次に、カーソル41が置かれている文字“i”の部分から後方に走査する。そして、“<B>”及び“</B>”のインライン・タグが、マークアップ言語のインタープリタを用いて検出され、“<B>”及び“</B>”のインライン・タグを翻訳対象外として無視する。さらに、操作を続けると、“pen”という単語の直後に終止符“.”が存在することから、“pen”という単語をカーソル41の位置を含む文の最終単語であると判定する。
【0155】
この結果、“This is a pen.”が翻訳対象文として判断される。
次に、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された“This isa pen.”という原文における文脈処理を行う。そして、“This is a pen.”という原文だけでは、文脈を確定できない場合、文脈処理範囲拡大部7により文脈処理を行う文脈処理範囲を拡大する。
【0156】
そして、翻訳処理部6は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。
この結果、“This is a pen.”という原文に対し、「これは、ペンです。」という訳文を得ることができる。
【0157】
次に、本発明の第2実施例による翻訳装置のインライン・タグの処理方法について図面を参照しながら説明する。本発明の第2実施例によるインライン・タグの処理方法は、マークアップ言語などのインライン・タグが原文中に存在する場合、このインライン・タグを検出し、文脈処理範囲の拡大の対象外とするようにしたものである。
【0158】
図16に示すように、原文表示部1に、“This is <B> a </B> pen.And that is a book”という原文が表示されている場合を例にとる。ここで、“<B>”及び“</B>”が、単語“a”を強調するために使われているインライン・タグである。
【0159】
そして、翻訳操作者は、入力部2を操作して“b”の位置にカーソル42を移動させ、翻訳指示を出す。
次に、翻訳範囲同定部4は翻訳対象文の同定を行う。すなわち、翻訳範囲同定部4はカーソル42の位置を検出し、このカーソル42の位置に基づいて、翻訳操作者がどの部分を翻訳しようとしているのかを自動的に判定する。翻訳は文単位に行われるので、カーソル42の位置を含む文の切り出しを行う。
【0160】
例えば、図16において、文字“b”の部分にカーソル42が置かれているので、まず、文字“b”の部分から前方に走査する。そして、大文字で始まっている“And”という単語が検索され、この“And”という単語をカーソル42の位置を含む文の先頭であると判定する。
【0161】
次に、カーソル42が置かれている文字“b”の部分から後方に走査する。そして、“book”という単語の直後に終止符“.”が存在することから、“book”という単語をカーソル42の位置を含む文の最終単語であると判定する。
【0162】
この結果、“And that is a book.”が翻訳対象文として判断される。
次に、文脈処理部5は、翻訳範囲同定部4により同定された“And that is a book.”という原文における文脈処理を行う。そして、“And that is a book.”という原文だけでは、文脈を確定できない場合、文脈処理範囲拡大部7により文脈処理を行う文脈処理範囲を拡大する。
【0163】
ここで、“And that is a book.”という原文の前の1文に文脈処理範囲を拡大する場合、単語“pen”の部分から前方に走査する。そして、“<B>”及び“</B>”のインライン・タグが、マークアップ言語のインタープリタを用いて検出され、“<B>”及び“</B>”のインライン・タグを文脈処理範囲拡大の対象外として文脈処理範囲から除去する。さらに、操作を続けると、大文字で始まっている“This”という単語が検索され、この“This”という単語を文脈処理範囲における文の先頭であると判定する。
【0164】
この結果、“This is a pen.”という原文が文脈処理範囲に追加され、文脈処理部5は、この拡大された文脈処理範囲から文脈情報を検出する。
【0165】
そして、翻訳処理部6は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、翻訳処理を行う。
この結果、“And that is a book.”という原文に対し、「そして、それは本です。」という訳文を得ることができる。
【0166】
次に、本発明の第1実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法を説明する。本発明の第1実施例による文脈処理範囲拡大方法は、必要な文脈を得ることができるまで文脈処理範囲を前又は後に1文ずつ拡大するようにしたものである。
【0167】
図5において、文番号32の“This has forced the party to change its stance.”という原文のみでは十分な文脈情報を得られない場合、文脈処理範囲を文番号32の原文の前又は後の1文まで拡大する。
【0168】
また、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後の1文まで拡大し、この拡大された文脈処理範囲から必要な文脈を得られない場合、文脈処理範囲拡大部7は、必要な文脈を得ることができるまで文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1文ずつ拡大する。この文脈処理範囲を前又は後に1文ずつ拡大する方法は、文の間の距離が重要な要素となる照応関係を調べる場合などに有効である。
【0169】
なお、必要な文脈を含む文が翻訳対象文から離れている場合などにおいては、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に複数文ずつ拡大するようにしてもよい。
次に、本発明の第2実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第2実施例による文脈処理範囲拡大方法は、必要な文脈を得ることができるまで文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1段落ずつ拡大するようにしたものである。
【0170】
まず、図17(a)に示すように、原文表示部1には原文が表示され、原文表示部1に表示された原文のうちの翻訳対象文となる“The talks were held in the Upper House.”の部分に網かけ20が施されている。
【0171】
そして、文脈処理部5は、網かけ20が施された翻訳対象文の文脈処理を行う。その結果、網かけ20が施された翻訳対象文から十分な文脈情報が得られない場合、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理範囲を翻訳対象文を含む段落全体の文に拡大する。
【0172】
すなわち、文脈処理範囲拡大部7は、図17(b)に示すように、網かけ21の施された“Secondly,・・・The talks were held in the Upper House.This has forcedthe party to change its stance.”の文を文脈処理範囲とする。
【0173】
ここで、段落の認定方法として、まず、網かけ20が施された翻訳対象文から前方に原文を走査し、文があるかどうか検索する。網かけ20が施された翻訳対象文の前方には、“Secondly,”で始まる文が存在する。そして、検索された文に対し、段落の先頭であるかどうかを調べる。“Secondly,”で始まる文は、文頭が字下げされていることや、前の“Firstly,”で始まる文との間に空行があることなどから、“Secondly,”で始まる文を段落の先頭の文であると判断する。
【0174】
次に、網かけ20が施された翻訳対象文から後方に原文を走査し、文があるかどうか検索する。網かけ20が施された翻訳対象文の後方には、“This has forced the party to change its stance.”の文が存在する。そして、検索された文に対し、段落の最後の文であるかどうかを調べる。“This has forced the party to change its stance.”の文は、同一行の直後に継続する文を持たないことや、次の文との間に空行があること、次の文が先頭より字下げされた位置から始まることなどにより、“This has forced the party to change its stance.”の文“を段落の最後の文であると判断する。
【0175】
以上のような方法により、段落の最後の文と段落の最初の文とを検出し、拡大後の文脈処理範囲を特定する。
その後、文脈処理部5は、図17(b)に示すように、網かけ21の施された文脈処理範囲から文脈情報を抽出する。その結果、網かけ21が施された文脈処理範囲から十分な文脈情報が得られない場合、文脈処理範囲拡大部7は、文脈処理範囲を次の段落全体の文に拡大する。
【0176】
例えば、文脈処理範囲拡大部7は、図17(c)に示すように、1つ前の段落の文に文脈処理範囲を拡大し、“Firstly,”で始まる文を文脈処理範囲に加える。その結果、網かけ22の施された“Firstly,・・・.Secondly,・・・The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”の文が文脈処理範囲となる。
【0177】
次に、文脈処理部5は、図17(c)に示すように、網かけ22の施された文脈処理範囲から文脈情報を抽出する。その結果、網かけ22の施された文脈処理範囲から十分な文脈情報を抽出することができた場合、抽出した文脈情報を翻訳処理部6に渡す。
【0178】
次に、翻訳処理部6は、文脈処理部5から渡された文脈情報に基づいて、網かけ20が施された翻訳対象文の翻訳を行う。
なお、この文脈処理範囲を前又は後に1段落ずつ拡大する方法は、特定の分野の単語が存在しているかどうかが重要な要素となる分野判定を行う場合などに有効である。
【0179】
また、必要な文脈を含む文が翻訳対象文から離れている場合などにおいては、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に複数段落ずつ拡大するようにしてもよい。
【0180】
次に、本発明の第3実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第3実施例による文脈処理範囲拡大方法は、必要な文脈処理の種類により、文脈処理範囲の拡大方法を変更するようにしたものである。
図18は、文脈処理の種類と文脈処理範囲の拡大方法との対応関係を示す表である。この表は、文脈処理範囲拡大部7に予め記憶されている。
【0181】
図18において、分野推定を行う場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1段落ずつ拡大する。
また、文書タイプ推定を行う場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1段落ずつ拡大する。
【0182】
また、省略補完を行う場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1文ずつ拡大する。
また、照応先の参照を行う場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前に1文ずつ拡大する。
【0183】
図19は、本発明の第3実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法を示すフローチャートである。
図19において、まず、ステップS31に示すように、文脈処理部5は、翻訳対象文の各単語に対して辞書引きを行う。
【0184】
次に、ステップS32に示すように、翻訳対象文に対し文脈処理の種類を1つ選択し、選択した文脈処理を行う。
次に、ステップS33に示すように、翻訳対象範囲内から十分な文脈情報を得ることができたかどうかを判断する。そして、翻訳対象範囲内から十分な文脈情報を得ることができなかった場合、ステップS34に進む。
【0185】
次に、ステップS34に示すように、図18の対応表を参照し、選択した文脈処理の種類により文脈処理範囲拡大方法を得る。例えば、文脈処理の種類が分野推定又は文書タイプ推定である場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1段落ずつ拡大する。また、文脈処理の種類が省略補完である場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前又は後に1文ずつ拡大する。さらに、文脈処理の種類が照応先の参照である場合、文脈処理範囲を翻訳対象文の前に1文ずつ拡大する。
【0186】
次に、ステップS35に示すように、文脈処理範囲拡大部7は、ステップS34で得られた文脈処理範囲拡大方法に基づいて、文脈処理対象範囲を拡大する。
次に、ステップS36に示すように、文脈処理部5は、拡大された文脈処理範囲内における文の文脈処理を行う。
【0187】
次に、ステップS37に示すように、文脈処理部5は、拡大された文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができたかどうかを判断する。そして、拡大された文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができなかった場合、ステップS35に進み、文脈処理範囲の拡大を繰り返す。
【0188】
一方、ステップS37において、拡大された文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができたと判断された場合、ステップS38に進む。
次に、ステップS38に示すように、文脈処理部5は、全部の種類の文脈処理を行ったかどうかを判断する。そして、全部の種類の文脈処理を行っていない場合、ステップS32に進み、処理を行っていない種類の文脈処理を行い、全部の種類の文脈処理を行った後、処理を終了する。
【0189】
また、ステップS33において、文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができたと判断された場合、ステップS38に進む。
次に、本発明の第1実施例による翻訳装置の翻訳対象範囲分割方法を説明する。本発明の第1実施例による翻訳対象範囲分割方法は、翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっている場合、翻訳対象範囲を各段落毎に分割して翻訳処理を行うようにしたものである。これは、段落が変わった場合、文脈も変わる場合が多いことを考慮したものである。
【0190】
すなわち、段落Aの最終文と段落Bの先頭文とが、マウスドラッグなどにより翻訳対象文として同時に指定された場合、文脈処理を行う際に段落Aの最終文と段落Bの先頭文とを走査する。そして、段落Aの最終文と段落Bの先頭文とは異なる段落に属することを検出し、翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっていると判断する。
【0191】
次に、複数の段落にまたがっていると判断された段落Aの最終文と段落Bの先頭文とに対し、別々に翻訳処理を行う。
このことにより、段落Aの最終文は段落Aのみの文脈に基づいて翻訳することができ、段落Bの先頭文は段落Bのみの文脈に基づいて翻訳することができる。そのため、段落Aから段落Bに移る際に話題が急に変わった場合においても、正確な翻訳を行うことができる。
【0192】
例えば、野球のことを話題にしている際に、明日の天気のことや野球場への交通手段のことに途中で話題を変えた場合、野球の分野と天気の分野と交通の分野とを別けて翻訳処理を行うことができ、翻訳を正確に行うことができる。
【0193】
次に、本発明の第2実施例による翻訳装置の翻訳対象範囲分割方法を説明する。本発明の第2実施例による翻訳対象範囲分割方法は、翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっている場合、翻訳対象範囲を各段落毎に分割し、分割した各段落の翻訳対象範囲に対して別々に文脈処理範囲を設定するようにしたものである。これは、段落が変わった場合、文脈も変わる場合が多いことを考慮したものである。
【0194】
すなわち、段落Aの最終文と段落Bの先頭文とが、マウスドラッグなどにより翻訳対象文として同時に指定された場合、文脈処理を行う際に段落Aの最終文と段落Bの先頭文とを走査する。そして、段落Aの最終文と段落Bの先頭文とは異なる段落に属することを検出し、翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっていると判断する。
【0195】
次に、複数の段落にまたがっていると判断された段落Aの最終文と段落Bの先頭文とに対し、翻訳処理を別々に行う。
ここで、段落Aの最終文の翻訳処理を行う際、段落Aの最終文から十分な文脈情報を得ることができない場合、段落Aの最終文のみに基づいて、文脈処理範囲の拡大を行う。そして、拡大された文脈処理範囲から文脈情報を抽出し、段落Aの最終文の翻訳を行う。
【0196】
また、段落Bの先頭文の翻訳処理を行う際、段落Bの先頭文から十分な文脈情報を得ることができない場合、段落Bの先頭文のみに基づいて、文脈処理範囲の拡大を行う。そして、拡大された文脈処理範囲から文脈情報を抽出し、段落Bの先頭文の翻訳を行う。
【0197】
このことにより、段落Aの最終文を段落Bの先頭文と無関係に翻訳することができ、段落Bの先頭文を段落Aの最終文とは無関係に翻訳することができる。このため、段落Aから段落Bに移る際に話題が急に変わった場合においても、正確な翻訳を行うことができる。
【0198】
次に、本発明の第1実施例による文脈情報の表示方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第1実施例による文脈情報の表示方法は、文脈処理により得られた確定した文脈情報を翻訳対象文の側に表示するようにしたものである。
【0199】
図20に示すように、原文表示部1には、例えば、“The talks were held in the Upper House.This hasforced the party to change its stance.”という原文が表示されている。
【0200】
そして、翻訳範囲同定部4により同定された翻訳対象文に対し、網かけ43が施されている。
次に、文脈処理部5は、網かけ43が施された翻訳対象文に対し文脈処理を行い、網かけ43が施された翻訳対象文の中から複合語の“Upper House”を検出する。この複合語の“Upper House”は政治分野にのみ使用される用語であるので、網かけ43が施された翻訳対象文は政治分野に関するものであると判断する。
【0201】
次に、原文表示部1は、文脈処理部5により翻訳対象文から抽出された文脈情報44を翻訳対象文の側に表示する。例えば、網かけ43が施された翻訳対象文は、政治分野に関するものであるので、文脈情報44として「政治」と表示する。
【0202】
このことにより、翻訳操作者は、翻訳対象文の文脈を認識することができ、適切な文脈処理が行われているかどうかを確認しながら翻訳作業を行うことができる。
【0203】
次に、本発明の第2実施例による文脈情報の表示方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第2実施例による文脈情報の表示方法は、文脈処理により得られた未確定の文脈情報を翻訳対象文の側に表示するようにしたものである。
【0204】
図21に示すように、原文表示部1には、例えば、“The talks were held in the Upper House.This hasforced the party to change its stance.”という原文が表示されている。
【0205】
そして、翻訳範囲同定部4により翻訳対象文として同定された“This has forced the party to change its stance.”という原文に対し、網かけ45が施されている。
【0206】
次に、文脈処理部5は、網かけ45が施された翻訳対象文に対し文脈処理を行い、網かけ45が施された翻訳対象文の中から訳語が複数ある原語“party”と原語“stance”とを検出する。この原語“party”は政治分野の他に一般的な分野にも使用され、原語“stance”はスポーツ分野の他に一般的な分野にも使用される。
【0207】
また、網かけ45が施された“This has forced the party to change its stance.”という原文に中には、特定の分野にのみ使用される単語は存在していない。従って、この段階では、網かけ45が施された翻訳対象文は、分野を特定することができない。
【0208】
このため、原文表示部1は、文脈処理部5により翻訳対象文から抽出された未確定の文脈情報46を翻訳対象文の側に表示する。例えば、網かけ45が施された翻訳対象文は、政治分野とスポーツ分野とが候補となっているので、文脈情報46として「政治」、「スポーツ」と表示する。
【0209】
このことにより、翻訳操作者は、翻訳対象文の文脈が確定しているかどうかを認識することができ、適切な文脈処理が行われているかどうかを確認しながら翻訳作業を行うことができる。
【0210】
次に、本発明の第3実施例による文脈情報の表示方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第3実施例による文脈情報の表示方法は、文脈処理により得られた参照先の単語を参照元の単語と対応させて表示するようにしたものである。
【0211】
図22に示すように、原文表示部1には、例えば、“The talks were held in the Upper House.This hasforced the party to change its stance.”という原文が表示されている。
【0212】
そして、文脈処理部5は、翻訳対象文に対し文脈処理を行い、原語“it”は原語“party”を指していると判断する。
次に、原文表示部1は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、参照先の単語を参照元の単語と対応させて表示する。例えば、参照先の原語“party”と参照元の原語“it”とにそれぞれ同一色の網かけ50、51を施す。
【0213】
このことにより、翻訳操作者は、翻訳対象文の照応関係処理が適切に行われているかどうかを確認しながら翻訳作業を行うことができる。
次に、本発明の第4実施例による文脈情報の表示方法を図面を参照しながら説明する。本発明の第4実施例による文脈情報の表示方法は、文脈処理により得られた複数の訳語を有する単語を、分野を特定する単語と対応させて表示するようにしたものである。
【0214】
図23に示すように、原文表示部1には、例えば、“The talks were held in the Upper House.This hasforced the party to change its stance.”という原文が表示されている。
【0215】
そして、文脈処理部5は、翻訳対象文に対し文脈処理を行い、原語“party”の訳語として一般的な分野に用いられる「パーティ」と、政治分野に用いられる「政党」とを検索する。また、政治分野にのみ使用される複合語の“theUpper House”が検索され、翻訳対象文は政治分野に関するものであると判定する。
【0216】
この結果、原語“party”の訳語として政治分野に用いられる「政党」を選択する。
次に、原文表示部1は、文脈処理部5により得られた文脈情報に基づいて、文脈処理により得られた複数の訳語を有する単語を、分野を特定する単語と対応させて表示する。例えば、原語“party”の訳語と、原語“party”の訳語を選択する根拠とされた複合語の“the Upper House”とに対し、それぞれ同一色の網かけ52、53を施す。
【0217】
このことにより、翻訳操作者は、翻訳対象文の照応関係処理が適切に行われているかどうかを確認しながら翻訳作業を行うことができる。
なお、原語に対する訳語を選択する根拠となる単語が複数ある場合、原語に最も近い単語のみを表示し、画面が繁雑になることを防止するようにしてもよい。
【0218】
例えば、政治分野にのみ使用される用語が“the Upper House”の他にも多数に翻訳対象文の中に存在する場合、原語“party”の最も近くに存在する“the Upper House”のみを原語“party”と対応させて表示する。
【0219】
この場合、原語“party”の最も近くに存在し且つ訳語選択の根拠となった単語の検索は、以下のように行われる。
すなわち、分野判定により、原語“party”を含む文の文脈の分野は、「政治」であると判定する。
【0220】
次に、原語“party”から前方を走査し、政治分野のみの使用される単語を検索する。
次に、政治分野のみの使用される単語のうち、最初に検索されたものを表示の対象とする。例えば、図23では、“the Upper House”が、最初に検索されたものに対応する。
【0221】
次に、本発明の一実施例による辞書検索装置を図面を参照しながら説明する。図24は、本発明の一実施例による辞書検索装置の概略構成を示すブロック図である。この本発明の一実施例による辞書検索装置は、原語に対する訳語を検索する場合、訳語を検索する原語の周囲から必要に応じて適切な文脈を得ることにより、辞書検索処理を正確に行うようにしたものである。
【0222】
図24において、辞書検索は、検索手段61、文脈処理範囲設定手段62、文脈処理手段63及び決定手段64を備えている。。
検索手段61は、訳語を検索する原語が指定された場合、指定された原語に対する訳語を検索するものである。
【0223】
また、文脈処理範囲設定手段62は、指定された原語に対する訳語が複数存在する場合、指定された原語の周囲の原文を読み出し、文脈処理範囲を設定するものである。
【0224】
また、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された文脈処理範囲における文脈処理を行うものである。
また、決定手段64は、文脈処理部5により得られた文脈に基づいて、原語に対する訳語を決定するものである。
【0225】
次に、本発明の第1実施例による辞書検索装置の動作を図面を参照しながら説明する。本発明の第1実施例による辞書検索装置は、文脈処理として分野推定を行うようにしたものである。
【0226】
図25に示すように、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”という原文が表示されている場合を例にとる。 まず、検索者は、訳語を検索する原語として“party”を指定するため、“party”の“r”の位置にカーソル70を移動させる。
【0227】
次に、“r”の位置から前方及び後方に空白を検出するまで走査し、“party”という単語を訳語を検索する原語として認識する。
次に、検索手段61は、“party”という原語に対し辞書引きを行い、英和検索を行う場合、訳語「パーティ」又は訳語「政党」を選択する。この場合、“party”という原語に対し訳語が複数個あるので、訳語を確定することができない。
【0228】
次に、原語“party”に対して適切な訳語を選択するため、分野推定を行う。すなわち、原文が一般的な分野に関する場合、原語“party”の訳語として「パーティ」を選択することができ、原文が政治分野に関する場合、原語“party”の訳語として「政党」を選択することができる。
【0229】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は、原文の分野を判定するため、原語“party”を含む“This has forced the party to change its stance.”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0230】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“This has forced the party to change its stance.”の文の文脈処理を行う。この場合、“This hasforced the party to change its stance.”の文の中には、分野を特定する単語がないので、原語“party”に対する分野を決定することはできない。
【0231】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は文脈処理範囲を拡大し、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its
stance.”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0232】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”の文の文脈処理を行う。この場合、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.””の文の中には、政治分野にのみ使用される“the Upper House”という複合語があり、“the Upper House”という複合語に基づいて、原語“party”に対する分野を政治分野と決定することができる。
【0233】
次に、決定手段64は、原語“party”の訳語として、政治分野に関する「政党」に決定する。
また、検索手段61は、“party”という原語に対し辞書引きを行い、英仏検索を行う場合、図9に示すように、訳語「parti」又は「groupe」を選択する。この場合、“party”という原語に対し訳語が複数個あるので、訳語を確定することができない。
【0234】
次に、原語“party”に対して適切な訳語を選択するため、分野推定を行う。すなわち、原文が一般的な分野に関する場合、原語“party”の訳語として「groupe」を選択することができ、原文が政治分野に関する場合、原語“party”の訳語として「parti」を選択することができる。
【0235】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は、原文の分野を判定するため、原語“party”を含む“This has forced the party to change its stance.”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0236】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“This has forced the party to change its stance.”の文の文脈処理を行う。この場合、“This hasforced the party to change its stance.”の文の中には、分野を特定する単語がないので、原語“party”に対する分野を決定することはできない。
【0237】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は文脈処理範囲を拡大し、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its
stance.”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0238】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.”の文の文脈処理を行う。この場合、“The talks were held in the Upper House.This has forced the party to change its stance.””の文の中には、政治分野にのみ使用される“the Upper House”という複合語があり、“the Upper House”という複合語に基づいて、原語“party”に対する分野を政治分野と決定することができる。
【0239】
次に、決定手段64は、原語“party”の訳語として、政治分野に関する「parti」に決定し、「parti」を優先的に表示する。なお、図9に示す例では、「parti」が最初に表示され第1候補となっているが、「parti」が後に表示されている場合、「parti」と「groupe」との並び替えを行って、「parti」が最初に表示されるようにする。
【0240】
図25は、本発明の第1実施例による翻訳装置の動作を示すフローチャートである。
図25において、まず、ステップS41に示すように、カーソル70の位置から検索対象単語を特定する。
【0241】
次に、ステップS42に示すように、検索対象単語に対して辞書引きを行う。
次に、ステップS43に示すように、翻訳対象単語に分野のあいまい性があるかどうかを判断する。そして、翻訳対象単語に分野のあいまい性がある場合、ステップS44に進む。
【0242】
次に、ステップS44に示すように、翻訳対象単語の周囲の原文に対し、文脈処理範囲を設定し、設定された文脈処理範囲の原文に対し、分野推定を行う。
次に、ステップS45に示すように、文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができたかどうか調べ、文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができない場合、ステップS46に進む。
【0243】
次に、ステップS46に示すように、文脈処理範囲を拡大した後、ステップS44に戻り、十分な文脈情報を得ることができるまで、文脈処理範囲を拡大することを繰り返す。 一方、ステップS45において、文脈処理範囲内から十分な文脈情報を得ることができたと判断された場合、ステップS47に進む。
【0244】
次に、ステップS47に示すように、推定された分野に一致する語義を先頭に移動させる。
次に、ステップS48に示すように、翻訳対象単語の語義を表示する。
【0245】
一方、ステップS43において、翻訳対象単語に分野のあいまい性がないと判断された場合、ステップS48に進み、翻訳対象単語の語義を表示する。
次に、本発明の第2実施例による辞書検索装置の動作を図面を参照しながら説明する。本発明の第2実施例による辞書検索装置は、文脈処理として省略補完を行うようにしたものである。
【0246】
“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.The reason for JSP’s victory was ・・・”という文が表示されている場合を例にとる。
【0247】
まず、検索者は、語義を検索する単語として“JSP”を指定するため、例えば、“JSP”の“J”の位置にカーソルを移動させる。
次に、“J”の位置から前方及び後方に空白を検出するまで走査し、“JSP”という単語を語義を検索する単語として認識する。
【0248】
次に、検索手段61は、“JSP”という単語に対し辞書引きを行い、“JSP”という単語が未登録語であると判定する。ここで、“JSP”という単語は、全ての文字が大文字であることから“JSP”という単語は略語であると判定する。
【0249】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は、“JSP”という単語の省略補完を行うため、“JSP”という単語を含む“The reason for JSP’s victory was ・・・”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0250】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“The reason for JSP’s victory was ・・・”の文の文脈処理を行う。この場合、“The reason for JSP’s victory was ・・・”の文の中には、“JSP”を補完する文字列がないので、“JSP”という単語の省略補完を行うことはできない。
【0251】
そこで、文脈処理範囲設定手段62は文脈処理範囲を拡大し、“In thelast election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.The reason for JSP’s victory was ・・・”の文を文脈処理範囲として設定する。
【0252】
次に、文脈処理手段63は、文脈処理範囲設定手段62により設定された“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.The reasonfor JSP’s victory was ・・・”の文の文脈処理を行う。この場合、“In the last election,the Japan Socialist Party enjoyed victory.The reason for JSP’s victory was ・・・”の文の中には、単語の先頭がそれぞれ“J”、“S”、“P”の大文字で始まっている“the Japan Socialist Party”という文字列が存在し、“the Japan Socialist Party”という文字列を、“JSP”を補完する文字列と判定する。
【0253】
次に、検索手段61は、“the Japan Socialist Party”という文字列に対し辞書引きを行い、“the Japan Socialist Party”という文字列の語義として、「日本社会党」を検索する。
【0254】
次に、決定手段64は、“JSP”という単語の語義として、「日本社会党」に決定する。
図27は、本発明の第2実施例による翻訳装置の動作を示すフローチャートである。
【0255】
図27において、まず、ステップS51に示すように、カーソルの位置から検索対象単語を特定する。
次に、ステップS52に示すように、検索対象単語に対して辞書引きを行う。
【0256】
次に、ステップS53に示すように、検索対象単語は省略表現であるかどうかを判断する。そして、検索対象単語が省略表現である場合、ステップS54に進む。
【0257】
次に、ステップS54に示すように、検索対象単語を含む文を文脈処理範囲として設定する。
次に、ステップS55に示すように、文脈処理範囲の中に検索対象単語を補完する表現があるかどうかを検索し、省略補完を行う。
【0258】
次に、ステップS56に示すように、文脈処理範囲の中に検索対象単語を補完する表現があるかどうかを判断し、文脈処理範囲の中に検索対象単語を補完する表現がない場合、ステップS57に進む。
【0259】
次に、ステップS57に示すように、検索対象単語を含む文の前後に文脈処理範囲を拡大し、ステップS54に戻る。
一方、ステップS56において、文脈処理範囲内に省略表現を補完する表現があると判断された場合、ステップS58に進む。
【0260】
次に、ステップS58に示すように、補完された検索対象単語の辞書引きを行う。
次に、ステップS59に示すように、補完された検索対象単語の語義を表示する。
【0261】
一方、ステップS53において、検索対象単語が省略表現でないと判断された場合、ステップS59に進み、検索対象単語の語義を表示する。
【0263】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項の発明によれば、原文の翻訳対象範囲と原文の文脈処理範囲とを別々に設定して文脈処理を行うことにより、翻訳対象範囲以外の文脈を参照しながら翻訳処理を行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。さらに、翻訳対象範囲の中に訳文を特定することができる文脈情報がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から訳文を特定することができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0264】
また、請求項の発明によれば、分野推定を行うことにより、翻訳対象範囲の中に分野を特定することができる単語がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から分野を特定することができ、分野に応じた適切な翻訳処理を行うことができる。
【0266】
また、請求項の発明によれば、省略表現の推定を行うことにより、翻訳対象範囲の中に省略文字に対応する正式の表現がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から省略文字に対応する正式の表現を検索することができ、省略文字の補完を適宜に行いながら翻訳処理を行うことができる。
【0267】
また、請求項の発明によれば、参照先の推定を行うことにより、翻訳対象範囲の中に指示代名詞があり、その指示代名詞により指されている単語が翻訳対象範囲の中にない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から指示代名詞により指されている単語を検索することができ、指示代名詞の置き換えを適宜に行いながら翻訳処理を行うことができる。
【0268】
また、請求項の発明によれば、翻訳対象文を同定することにより、翻訳対象となる文を切り出すことができ、翻訳処理を正確に行うことができる。
また、請求項の発明によれば、翻訳対象文群を同定することにより、翻訳対象となる文群を切り出すことができ、翻訳処理を正確に行うことができる。
【0269】
また、請求項の発明によれば、インライン・タグを無視して翻訳対象文を同定することにより、翻訳に関係しない部分を除去することができ、翻訳処理を正確に行うことができる。
【0270】
また、請求項の発明によれば、翻訳対象文を強調表示することにより、翻訳対象文を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
また、請求項の発明によれば、第1の単語の訳語を特定する第2の単語のうち第1の単語の位置に最も近いものを強調表示することにより、文脈情報を簡潔に表示することができ、文脈処理の状態を容易に認識することができる。
【0271】
また、請求項10の発明によれば、翻訳対象文を第1の方法で強調表示し、文脈処理範囲を第2の方法で強調表示することにより、翻訳対象文と文脈処理範囲とを区別して認識することができ、文脈処理範囲を確認しながら翻訳処理を行うことができる。
【0272】
また、請求項11の発明によれば、参照先の単語と参照元の単語とを強調表示することにより、文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
また、請求項12の発明によれば、省略表現とその正式名称とを強調表示することにより、文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0274】
また、請求項13の発明によれば、文脈処理範囲を1文ずつ拡大することにより、省略文字の推定や参照先の推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0275】
また、請求項14の発明によれば、原文に対する訳文を特定できるようになるまで、翻訳対象範囲に対応する段落単位で文脈処理範囲を拡大する。このことにより、分野推定や文書タイプ推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0276】
また、請求項15の発明によれば、文脈処理の種類に基づいて、文脈処理範囲を拡大する方向を判断することにより、文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0277】
また、請求項16の発明によれば、文脈処理範囲を1文ずつ前方向に拡大する。ことにより、参照先の推定における文脈処理を効率よく行うことができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0278】
また、請求項17の発明によれば、各段落毎に分割した翻訳対象範囲に対応させて文脈処理範囲を設定することにより、次の段落に移る際に話題が変化するような場合において、翻訳対象範囲に対応した文脈を正確に抽出することができ、文脈処理を正確に行うことができる。
【0279】
また、請求項18の発明によれば、インライン・タグを文脈処理範囲から除去することにより、文脈に関係しない部分を除去することができ、文脈処理を正確に行うことができる。
【0281】
また、請求項19の発明によれば、原文の翻訳対象範囲と対応させて文脈情報を表示することにより、翻訳対象範囲における文脈処理の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。また、翻訳対象範囲の中に訳文を特定することができる文脈情報がない場合、翻訳対象範囲以外の文脈から訳文を特定することができ、文書の一部の翻訳を効率よく正確に行うことができる。
【0282】
また、請求項20の発明によれば、候補となる複数の文脈情報を表示することにより、翻訳対象範囲における文脈処理の途中の状態を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0283】
また、請求項21の発明によれば、分野名、省略文字に対応する正式名称又は指示代名詞の指示対象を表示することにより、分野名、正式名称又は指示対象を認識しながら翻訳処理を行うことができる。
【0285】
また、請求項22の発明によれば、文脈処理範囲内の文脈に基づいて、原語に対する訳語を決定することにより、辞書検索を行う際、文脈を考慮して検索することができ、辞書検索を正確に行うことができる。さらに、原語に対する訳語を特定できない場合、文脈処理範囲を拡大することにより、辞書検索を行う際、文脈処理を効率よく行うことができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【0287】
また、請求項23の発明によれば、文脈処理範囲を1文ずつ拡大することにより、省略文字の推定などにおける文脈処理を効率よく行うことができ、辞書検索を効率よく正確に行うことができる。
【0288】
また、請求項24の発明によれば、分野推定を行うことにより、原語に対する訳語が複数ある場合、文脈処理により分野を推定し、推定された分野に対応する訳語を選択することができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【0289】
また、請求項25の発明によれば、省略表現の推定を行うことにより、省略文字に対応する正式名称を文脈処理により検索することができ、辞書検索を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例による翻訳装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による翻訳装置の計算機システムの構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例による翻訳装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力される原文を示す図である。
【図6】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力される原文(英語)と翻訳装置から出力される訳文(日本語)との対応関係を示す図である。
【図7】本発明の第1実施例による翻訳装置の原語(英語)に対応する分野毎の訳語(日本語)の対照表を示す図である。
【図8】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力される原文(英語)と翻訳装置から出力される訳文(仏語)との対応関係を示す図である。
【図9】本発明の第1実施例による翻訳装置の原語(英語)に対応する分野毎の訳語(仏語)の対照表を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例による翻訳装置の文書タイプと翻訳時の表現方法との対応表を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例による文脈処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4実施例による文脈処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力される原文の翻訳位置の指定方法を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例による翻訳装置に入力される原文の翻訳位置の指定方法を示す図である。
【図15】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力されるインライン・タグが挿入された原文を示す図である。
【図16】本発明の第2実施例による翻訳装置に入力されるインライン・タグが挿入された原文を示す図である。
【図17】本発明の第2実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法を示す図である。
【図18】本発明の第3実施例による翻訳装置の文脈処理範囲拡大方法と文脈処理の種類との対応表を示す図である。
【図19】本発明の第3実施例による文脈処理範囲の拡大方法を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第1実施例による翻訳装置に入力される原文に文脈情報を表示した状態を示す図である。
【図21】本発明の第2実施例による翻訳装置に入力される原文に文脈情報を表示した状態を示す図である。
【図22】本発明の第3実施例による翻訳装置に入力される原文に文脈情報を表示した状態を示す図である。
【図23】本発明の第4実施例による翻訳装置に入力される原文に文脈情報を表示した状態を示す図である。
【図24】本発明の一実施例による辞書検索装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の一実施例による辞書検索装置に入力される原語の指定方法を示す図である。
【図26】本発明の第1実施例による辞書検索装置の動作を示すフローチャートである。
【図27】本発明の第2実施例による辞書検索装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原文表示部
2 入力部
3 原文格納部
4 翻訳範囲同定部
5 文脈処理部
6 翻訳処理部
7 文脈処理範囲拡大部
8 ユーザーインターフェイス
9 翻訳処理装置
61 検索手段
62 解析範囲指定手段
63 文脈処理手段
64 決定手段
100 変換範囲設定手段
101 文脈処理範囲設定手段
102 変換処理手段
110 バス
111 CPU
112 メモリ
113 入力装置
114 ディスプレイ
115 ディスク装置

Claims (25)

  1. 原文となる文書の一部を翻訳対象範囲として入力する入力手段と、
    原文を表示する表示手段と、
    前記原文の文脈処理範囲を設定する文脈処理範囲設定手段と、
    前記原文の文脈処理を前記文脈処理範囲で行う文脈処理手段と、
    前記文脈処理の結果に基づいて、前記翻訳対象範囲の原文を訳文に翻訳する翻訳処理手段とを備え、
    前記文脈処理範囲設定手段は、前記翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合、前記文脈処理範囲を拡大することを特徴とする翻訳装置。
  2. 前記文脈処理手段は、前記翻訳対象範囲の原文中に分野に応じて異なる複数の訳語を有する語が存在する場合、前記文脈処理範囲の原文に基づいて、前記翻訳対象範囲の文書の分野を推定することを特徴とする請求項に記載の翻訳装置。
  3. 前記文脈処理手段は、前記翻訳対象範囲の原文中に省略表現が存在する場合、前記文脈処理範囲の原文に基づき、前記省略表現を補完する表現を推定することを特徴とする請求項に記載の翻訳装置。
  4. 前記文脈処理手段は、前記翻訳対象範囲の原文中に指示代名詞が存在する場合、前記文脈処理範囲の原文に基づき、前記指示代名詞の指示対象を推定することを特徴とする請求項に記載の翻訳装置。
  5. 前記表示手段に表示された原文の翻訳対象範囲が前記入力手段により入力された場合、前記翻訳対象範囲に基づいて翻訳対象文を同定する翻訳範囲同定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  6. 前記表示手段に表示された原文の翻訳対象範囲が前記入力手段により入力された場合、前記翻訳対象範囲に基づいて翻訳対象文群を同定する翻訳範囲同定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  7. 前記翻訳範囲同定手段は、インライン・タグが原文に含まれる場合、前記インライン・タグを無視して翻訳対象文を同定することを特徴とする請求項5又は6に記載の翻訳装置。
  8. 前記表示手段は、前記翻訳範囲同定手段により同定された翻訳対象文を強調表示することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  9. 前記表示手段は、訳語が複数ある第1の単語と、前記第1の単語の訳語を特定する第2の単語のうち前記第1の単語の位置に最も近いものとを強調表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  10. 前記表示手段は、
    前記翻訳範囲同定手段により同定された翻訳対象文を第1の方法で強調表示し、
    前記文脈処理範囲設定手段により設定された文脈処理範囲を第2の方法で強調表示することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  11. 前記表示手段は、参照先の単語と参照元の単語とを強調表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  12. 前記表示手段は、省略表現とその正式名称とを強調表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  13. 前記文脈処理範囲設定手段は、前記翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できるようになるまで、前記文脈処理範囲を1文ずつ拡大することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  14. 前記文脈処理範囲設定手段は、前記翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できるようになるまで、前記翻訳対象範囲に対応する段落単位で前記文脈処理範囲を拡大することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  15. 前記文脈処理範囲設定手段は、文脈処理の種類に基づいて、前記文脈処理範囲を拡大する方向を判断することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  16. 前記文脈処理範囲設定手段は、前記原文に対する訳文を特定できるようになるまで、前記文脈処理範囲を1文ずつ前方向に拡大することを特徴とする請求項13に記載の翻訳装置。
  17. 前記文脈処理範囲設定手段は、前記原文の翻訳対象範囲が複数の段落にまたがっている場合、各段落毎に分割した翻訳対象範囲に対応させて前記文脈処理範囲を設定することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  18. 前記文脈処理範囲設定手段は、インライン・タグが原文に含まれる場合、前記インライン・タグを前記文脈処理範囲から除去することを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の翻訳装置。
  19. 原文となる文書の一部を翻訳対象範囲として入力する入力手段と、
    前記原文の文脈処理範囲を設定する文脈処理範囲設定手段と、
    前記原文の文脈処理を前記文脈処理範囲で行う文脈処理手段と、
    前記文脈処理の結果に基づいて、前記翻訳対象範囲の原文を訳文に翻訳する翻訳処理手段と、
    前記原文の翻訳対象範囲と対応させて、前記文脈処理の結果に基づく文脈情報を表示する表示手段とを備え、
    前記文脈処理範囲設定手段は、前記翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合、前記文脈処理範囲を拡大することを特徴とする翻訳装置。
  20. 前記表示手段は、前記翻訳対象範囲の原文に対する訳文を特定できない場合、候補となる複数の文脈情報を表示することを特徴とする請求項19に記載の翻訳装置。
  21. 前記文脈情報は、分野名、省略文字に対応する正式名称又は指示代名詞の指示対象であることを特徴とする請求項19又は20に記載の翻訳装置。
  22. 原語に対する訳語を検索する検索手段と、
    原文の文脈処理範囲を設定する文脈処理範囲設定手段と、
    前記原文の文脈処理を前記文脈処理範囲で行う文脈処理手段と、
    前記文脈処理の結果に基づいて、前記原語に対する訳語を決定する決定手段とを備え、
    前記文脈処理範囲設定手段は、前記原語に対する訳語を特定できない場合、前記文脈処理範囲を拡大することを特徴とする辞書検索装置。
  23. 前記文脈処理範囲設定手段は、前記原語に対する訳語を特定できるようになるまで、前記文脈処理範囲を1文ずつ拡大することを特徴とする請求項22に記載の辞書検索装置。
  24. 前記文脈処理手段は、前記原語が分野に応じて異なる複数の訳語を有する場合、前記文脈処理範囲の原文に基づいて、前記原語の含まれる文書の分野を推定することを特徴とする請求項22又は23に記載の辞書検索装置。
  25. 前記文脈処理手段は、前記原語が省略表現である場合、前記文脈処理範囲の原文に基づき、前記省略表現を補完する表現を推定することを特徴とする請求項22又は23に記載の辞書検索装置。
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