JP3951729B2 - 車両用ディジタル放送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載された車両用ディジタル放送受信装置に係り、特に、劣化耐性が互いに異なる高品質階層および低品質階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が階層伝送されるディジタル放送を受信するうえで好適な車両用ディジタル放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開2000−165766号公報に開示される如く、劣化耐性が互いに異なる複数の階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が階層伝送されるディジタル放送を受信するディジタル放送受信装置が知られている。この受信装置においては、複数の階層による情報の受信品質がそれぞれ判定される。そして、それらの受信品質の比較結果に基づいて、受信品質の良好な階層による情報を出力すべき音声情報および映像情報として選択する。従って、上記従来の受信装置によれば、受信品質の良好な階層による情報に従った音声・映像が出力されるため、出力される音声や映像の乱れを少なくすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、受信装置における情報の復調速度は、その情報が伝送される階層に応じて異なるものである。このため、出力すべき音声情報および映像情報が一の階層による情報から他の階層による情報へ切り替わる際には、出力される音声や映像が抜けたり或いは重なり合う事態が生じ得る。この点、上記従来の受信装置においては、車両乗員の意思にかかわらず複数の階層のうち受信品質のよりよい階層による情報が出力すべき音声情報および映像情報として選択されるので、車両乗員にとって不意に情報の階層が切り替わることがある。このため、上記従来の装置では、情報の階層の不意な切り替わりに起因して、発せられる音声および映し出される映像の双方について車両乗員に対して違和感を与えることとなる。
【0004】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき情報の階層の切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることが可能な車両用ディジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、請求項1に記載する如く、車両に搭載され、劣化耐性が互いに異なる高品質階層および低品質階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が共に階層伝送されるディジタル放送を受信する車両用ディジタル放送受信装置であって、前記低品質階層による音声情報を常時音声化する音声化手段と、前記低品質階層による映像情報又は前記高品質階層による映像情報を選択的に映像化する映像化手段と、前記映像化手段により映像化される映像情報として、良好な画像が得られるように前記低品質階層による映像情報と前記高品質階層による映像情報との何れか一方を選択する階層選択手段と、を備え、前記音声化手段により常時音声化される前記低品質階層による音声情報を用いた音声を出力しつつ、前記映像化手段により選択的に映像化される映像情報を用いた映像を出力する車両用ディジタル放送受信装置により達成される。
本発明において、映像として映像化される映像情報は、良好な画質が得られるように低品質階層によるものと高品質階層によるものとで切り替わる。このため、出力される映像の乱れは抑制され、良好な画質が得られる。一方、音声として音声化される音声情報は、常時、低品質階層によるものである。このため、音声情報の階層に切り替えが生ずることはなく、その切り替えに起因する音声の途切れや音飛びの発生は回避される。また、低品質階層による情報の受信品質は、車両の走行状態にかかわらず、高品質階層による情報の受信品質に比べて安定している。従って、本発明においては、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員に与え得る違和感の発生を防止させることができる。
この場合、請求項2に記載する如く、請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置において、車両が走行しているか或いは停車しているか否かを判別する走行状態判別手段を備え、前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記走行状態判別手段により車両が走行していると判別される際には前記低品質階層による映像情報を、一方、前記走行状態判別手段により車両が停車していると判別される際には前記高品質階層による映像情報を選択することとしてもよい。
また、請求項3に記載する如く、車両に搭載され、劣化耐性が互いに異なる高品質階層および低品質階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が共に階層伝送されるディジタル放送を受信する車両用ディジタル放送受信装置であって、前記低品質階層による音声情報を常時音声化する音声化手段と、車両が走行しているか或いは停車しているか否かを判別する走行状態判別手段と、前記走行状態判別手段により車両が走行していると判別される際には前記低品質階層による映像情報を、一方、車両が停車していると判別される際には前記高品質階層による映像情報を選択して映像化する映像化手段と、を備え、前記音声化手段により常時音声化される前記低品質階層による音声情報を用いた音声を出力しつつ、前記映像化手段により選択的に映像化される映像情報を用いた映像を出力することとしてもよい。
【0006】
本発明において、音声として音声化される音声情報は、常時、低品質階層によるものである。このため、階層の切り替えが生ずることはなく、その切り替えに起因する音声の途切れや音飛びの発生は回避される。また、映像として映像化される映像情報は、車両走行時には低品質階層によるものであり、一方、車両停車時には高品質階層によるものである。高品質階層は低品質階層に比して劣化耐性の低い階層であるので、車両が実際に走行する際における高品質階層による情報の受信品質は車両が停車する際のものと比較して著しく低下する一方、低品質階層による情報の受信品質はあまり低下しない。このため、本発明においては、出力される音声・映像の乱れが可能な限り抑制される。また、車両の走行・停車は、一般に車両乗員の意思に基づいてなされる。このため、本発明においては、出力すべき映像情報の階層の切り替えが車両乗員にとって不意に行われることはなく、車両乗員に与える違和感が低減される。
【0007】
この場合、請求項4に記載する如く、請求項2又は3記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記走行状態判別手段は、車両のパーキングブレーキの操作状態に基づいて車両の走行・停車を判別することとしてもよいし、
請求項5に記載する如く、請求項2乃至4の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記走行状態判別手段は、車両の自動変速機のシフトレバーの操作位置に基づいて車両の走行・停車を判別することとしてもよいし、
また、請求項6に記載する如く、請求項2乃至5の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記走行状態判別手段は、検出される車両の速度情報に基づいて車両の走行・停車を判別することとしてもよい。
【0008】
尚、車両の速度情報は、例えばGPS等によるナビゲーション情報を用いて検出できるので、請求項7に記載する如く、請求項6記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記走行状態判別手段は、ナビゲーション情報を用いて検出される車両の速度情報に基づいて車両の走行・停車を判別することとしてもよい。
【0009】
ところで、出力すべき映像情報の階層が車両が停車した際に直ちに高品質階層によるものへ切り替わるものとすると、車両の停車が一時的なものであっても情報の階層が切り替わるので、すなわち、頻繁に情報の階層が切り替わるので、車両乗員に違和感を与え易くなる。
【0010】
従って、請求項8に記載する如く、請求項2及び4乃至7の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記階層選択手段は、前記走行状態判別手段により判別される車両の停車状態が所定時間継続した場合に、前記映像化手段により映像化される映像情報として前記高品質階層による映像情報を選択することとすれば、また、請求項13に記載する如く、請求項3乃至7の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記映像化手段は、前記走行状態判別手段により判別される車両の停車状態が所定時間継続した場合に、前記高品質階層による映像情報を映像化することとすれば、出力すべき映像情報の階層が頻繁に切り替わることはないので、車両乗員に与える違和感の更なる低減を図ることができる。
【0011】
また、車両の停車により高品質階層による映像情報が映像化されるべき状況であっても、その高品質階層による映像情報の受信品質がかなり悪化している場合には、その情報が映像として映し出されても乱れが多いので、車両乗員の利用に供しない。
【0012】
従って、請求項9に記載する如く、請求項1、2、及び4乃至8の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記階層選択手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状況下においてのみ、前記映像化手段により映像化される映像情報として該高品質階層による映像情報を選択することとすれば、また、請求項14に記載する如く、請求項3乃至7及び13の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記映像化手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状況下においてのみ、該高品質階層による映像情報を映像化することとすれば、高品質階層による映像情報を映像として乱すことなく映し出すことができる。
【0013】
また、請求項10に記載する如く、請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記低品質階層による映像情報および前記高品質階層による映像情報のうち受信品質のよりよい映像情報を選択することとしてもよい。
【0014】
本発明において、映像として映像化される映像情報は、低品質階層によるものおよび高品質階層によるもののうち受信品質のよりよいものである一方、音声として音声化される音声情報は、常時、低品質階層によるものである。このため、音声情報の階層の切り替えが生ずることはなく、その切り替えに起因する音声の途切れや音飛びの発生は回避される。また、低品質階層による情報の受信品質は、車両の走行状態にかかわらず、高品質階層による情報の受信品質に比べて安定している。従って、本発明においては、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員に与え得る違和感の発生を防止することができる。
【0015】
また、請求項11に記載する如く、請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記高品質階層による映像情報の受信品質に応じて該高品質階層による映像情報と前記低品質階層による映像情報との何れか一方を選択することとしてもよい。
【0016】
本発明において、映像として映像化される映像情報は、高品質階層によるものの受信品質に応じて低品質階層によるものと高品質階層によるものとで切り替わる一方、音声として音声化される音声情報は、常時低品質階層によるものである。このため、音声情報の階層の切り替えが生ずることはなく、その切り替えに起因する音声の途切れや音飛びの発生は回避される。また、低品質階層による情報の受信品質は、車両の走行状態にかかわらず、高品質階層による情報の受信品質に比べて安定している。従って、本発明においては、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員に与え得る違和感の発生を防止させることができる。
【0017】
ところで、出力すべき映像情報の階層が高品質階層による情報の受信品質が所定の条件を満足する程度に至った際に直ちに高品質階層によるものへ切り替わるものとすると、その受信品質の良い状態が一時的なものであっても映像情報の階層が切り替わるので、すなわち、映像情報の階層が頻繁に切り替わることとなるので、車両乗員に違和感を与え易くなる。
【0018】
従って、請求項12に記載する如く、請求項11記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記階層選択手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状態が所定時間継続した場合に、前記映像化手段により映像化される映像情報として該高品質階層による映像情報を選択することとすれば、出力すべき映像情報の階層が頻繁に切り替わることはないので、その切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることができる。
【0019】
尚、車両が走行している際に、表示画面に映像情報が映し出され、或いは、その映像情報が木目細かく運転者に視認できるものとすると、運転者の車両操作に支障をきたすおそれがある。
【0020】
従って、請求項15に記載する如く、請求項1乃至14の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、前記映像化手段は、また、車両が走行している際には、映像情報が映し出される表示画面に運転者が視認不可能となるような規制を施すこととすれば、車両走行時に映像情報が表示されることに起因して車両操作に支障が出るのを防止することができる。
【0027】
更に、請求項16に記載する如く、請求項1乃至15の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置において、車両乗員の操作により出力すべき情報を前記低品質階層による情報に強制的に固定するためのスイッチを更に設けることとしてもよい。
【0028】
本発明において、出力すべき情報は、情報の受信品質に応じて高品質階層による情報と低品質階層による情報とで選択的に切り替わるのを前提としつつ、車両乗員によるスイッチ操作により低品質階層によるものに強制的に固定される。従って、本発明においては、出力される音声又は映像の乱れが可能な限り抑制されると共に、出力すべき情報の階層の切り替えが車両乗員にとって不意に行われることはなく、車両乗員に与える違和感が低減される。
【0029】
尚、上記した発明において、「高品質階層」および「低品質階層」とは、階層自体の有する精度を比較した場合に品質の高い階層と品質の低い階層との意味である。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である車両に搭載される車両用ディジタル放送受信装置(以下、単に放送受信装置と称す)10の構成図を示す。本実施例の放送受信装置10は、アンテナ12を有しており、アンテナ12においてディジタル放送を受信し、そのディジタル放送の内容を音声および映像として出力する装置である。
【0031】
図2は、本実施例において放送されるディジタル放送サービスと伝送スペクトルとの関係を模式的に表した図を示す。本実施例において、ディジタル放送は、地上波ディジタル放送であり、ディジタル変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)方式を採用するテレビジョン放送である。このディジタル放送は、テレビジョンチャネルの帯域幅(約6MHz)を14等分した帯域幅(約430kHz)を最小単位(OFDMセグメント)として、変調方式,畳み込み符号の符号化率,インタリーブの長さを独立に設定することにより、サービスに応じて伝送強度を変化させることができ、階層伝送が可能となっている。
【0032】
図2に示す如く、13個のOFDMセグメントは、互いに異なる伝送パラメータを有する2つの階層(サービス)にグループ化され、残りの1個のOFDMセグメントはガードバンドに割り当てられる。具体的には、一の階層は、変調方式を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation;直交振幅変調)とし、誤り訂正内符号について畳み込み符号の符号化率を7/8とし、また、インタリーブ長を4とするキャリア間隔1kHzのモード3の固定受信向けハイビジョン放送を提供する階層である。また、他の階層は、変調方式をDQPSK(Differential Quarternary Phase Shift Keying)とし、誤り訂正内符号について畳み込み符号の符号化率を1/2とし、また、インタリーブ長を4とするキャリア間隔1kHzのモード3の携帯電話向け放送を提供するための階層である。
【0033】
すなわち、固定受信向けハイビジョン放送は、携帯電話向け放送に比して、伝送レートが高くかつ符号化率が高い階層を利用するので、高伝送,高密度,高解像度の放送となる。一方、携帯電話向け放送は、固定受信向けハイビジョン放送に比して、伝送レートが低くかつ符号化率が低い階層を利用するので、伝送時の劣化が少ない、すなわち、伝送劣化耐性の高い放送となる。以下、固定受信向けハイビジョン放送を提供するための階層を高品質階層と、また、携帯電話向け放送を提供するための階層を低品質階層と、それぞれ称す。尚、これらの固定受信向けハイビジョン放送と携帯電話向け放送とは、同一番組(すなわち、同一の映像情報および同一の音声情報)を放送するものである。
【0034】
図1に示す如く、放送受信装置10は、アンテナ12に接続するRF/IF回路14を備える。RF/IF回路14は、アンテナ12で受信された電波信号を増幅し、受信電波を中間周波に変換した信号を増幅する。RF/IF回路14には、復調回路16が接続されている。復調回路16は、RF/IF回路14で増幅され出力された信号をOFDM方式を用いて元のディジタル信号に階層別に復調すると共に、伝送路において生じた符号の誤りを元の正しいディジタル信号に戻す回路である。復調回路16には、多重分離回路18が接続されている。多重分離回路18は、復調回路16で復調された階層別のパケット単位で時分割に多重化されている信号をそれぞれ音声情報と映像情報とに分離する回路である。
【0035】
RF/IF回路14及び多重分離回路18には、バス20を介してマイコン22が接続されている。マイコン22は、多重分離回路18から出力された信号について階層ごとに、その誤り率,レベルの大きさ,C/N(Carrier to Noise)比,エラーフラグ,同期フラグ等のパラメータに基づいてその信号の受信品質を判定する処理を実行すると共に、EPG(Electronic Program Guide)用の表示画像の作成等、ユーザインターフェースのためのデータ放送処理を行う。また、マイコン22は、後に詳述する手法に従って、音声・映像として出力すべき情報を有する階層を選択し、その階層による情報に基づく音声・映像が出力されるように多重分離回路18に指令信号を供給する。
【0036】
多重分離回路18には、ビデオデコーダ24及び音声デコーダ26が接続されている。ビデオデコーダ24は、多重分離回路18から出力されたMPEG2のMP@HL等でディジタル化されている映像情報をデコードする。また、音声デコーダ26は、多重分離回路18から出力されたAACで圧縮されている音声情報をデコードする。
【0037】
ビデオデコーダ24には、ディスプレイ28を有する画像制御部30が接続されている。ディスプレイ28は、車室内の例えばコンソール部に配設されている。画像制御部30は、ビデオデコーダ24から供給された画像情報を映像化し、ディスプレイ28についてGDC(Graphic Display Control)制御を行う。また、音声デコーダ26には、D/A変換器32を介してアンプスピーカ34が接続されている。アンプスピーカ34は、車室内に設けられており、音声デコーダ26でデコードされD/A変換器32でアナログ変換された音声を増幅して出力する。
【0038】
本実施例において、車両は、車輪を機械的にロックさせるパーキングブレーキ機構(図示せず)を備えている。パーキングブレーキ機構は、車室内に設けられた手動式又は足踏み式の操作部を有しており、運転者による操作部への操作により作動する。また、車両は、変速を自動的に行う自動変速機(図示せず)を備えるオートマチック車両である。自動変速機は、車室内に設けられたATシフトレバーを有しており、運転者によるATシフトレバーへの操作により作動する。自動変速機は、ATシフトレバーがパーキング位置に操作された場合に動力と車輪とを非連結にする。
【0039】
マイコン22には、パーキングブレーキ機構の操作部の操作有無に応じた信号を出力するパーキングブレーキスイッチ40が接続されていると共に、自動変速機のATシフトレバーがパーキング位置に操作されているか否かに応じた信号を出力するシフト位置スイッチ42が接続されている。マイコン22は、パーキングブレーキスイッチ40の出力信号に基づいてパーキングブレーキ機構の操作部が運転者により操作されているか否かを判別すると共に、シフト位置スイッチ42の出力信号に基づいて自動変速機のATシフトレバーがパーキング位置に操作されているか否かを判別する。
【0040】
マイコン22には、また、バス20を介してナビゲーションコンピュータ44が接続されている。ナビゲーションコンピュータ44は、GPSアンテナ46を有しており、GPSアンテナ46において複数のGPS衛星からの電波を受信し、その受信した結果に基づいて車両の地球上における測位を検出する。マイコン22は、ナビゲーションコンピュータ44の検出した車両の測位について単位時間当たりの変化を検出する。
【0041】
マイコン22は、パーキングブレーキ機構の操作部の操作有無、自動変速機のATシフトレバーのパーキング位置への操作有無、或いは、ナビゲーションコンピュータ44の検出結果に基づく車両測位の単位時間当たりの変化に基づいて、車両が実際に走行しているのか或いは停車しているのかを判別する。
【0042】
マイコン22には、更に、音声・映像として出力すべき情報を有する階層を低品質階層に強制的に固定する階層固定スイッチ48が接続されている。階層固定スイッチ48は、車室内に設けられたON/OFFスイッチであり、運転者による操作により作動する。マイコン22は、階層固定スイッチ48のON/OFF状態に基づいて、運転者の意思により低品質階層の固定が強制されているか否かを判別する。
【0043】
次に、図3を参照して、本実施例の放送受信装置10において、マイコン22が、同一の番組が高品質階層および低品質階層を用いて階層伝送されるディジタル放送のうち音声・映像として出力すべき情報を有する階層を選択する手法について説明する。
【0044】
図3は、音声・映像として出力すべき情報を有する階層を選択すべく、本実施例のマイコン22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0045】
ステップ100では、復調回路16で復調された高品質階層による信号の誤り率、及び、復調回路16で復調された低品質階層による信号の誤り率をそれぞれ算出する処理が実行される。
【0046】
ステップ102では、高品質階層による信号の受信品質が良好であるか否か、具体的には、高品質階層による信号の誤り率の、本ステップ102の処理時において所定時間A秒前からの平均値が所定値B以下であるか否かが判別される。高品質階層による信号の誤り率が高く、その受信品質が良好でない場合には、その劣化耐性の低い高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出しても良好な画質が得られないので、この場合は、劣化耐性の高い低品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出す方が適切である。従って、否定判定がなされた場合は、次にステップ104の処理が実行される。一方、受信品質が良好であると判別され、肯定判別がなされた場合は、次にステップ106の処理が実行される。
【0047】
ステップ104では、音声として出力すべき音声情報として低品質階層によるものを選択すると共に、映像として出力すべき映像情報として低品質階層によるものを選択する処理が実行される。本ステップ104の処理が実行されると、以後、アンプスピーカ34から低品質階層による音声情報に基づく音声が発せられると共に、ディスプレイ28から低品質階層による映像情報に基づく映像が映し出されることとなる。本ステップ104の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0048】
ステップ106では、パーキングブレーキスイッチ40の出力信号に基づいて、パーキングブレーキ機構の操作部が運転者により操作される状態が所定時間C秒継続するか否かが判別される。パーキングブレーキが操作されている際には車両は停車状態となる一方、パーキングブレーキが解除されている際には車両は走行し得る状態となる。車両が走行している場合は、停車している場合に比して受信品質が悪くなるので、劣化耐性の低い高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出すと良好な画質を得ることが困難となる。従って、本ステップ106において否定判定がなされた場合は、次に上記ステップ104の処理が実行され、音声および映像を共に低品質階層による情報に基づいて出力する処理が実行される。
【0049】
一方、車両が停車している場合は、受信品質が悪くなることはほとんどないので、高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出すこととすれば、元来低品質階層のものに比して品質の良い高品質階層のものが利用されることとなるので、良好な画質を得ることが可能となる。従って、上記ステップ106において肯定判定がなされた場合は、次にステップ108の処理が実行される。
【0050】
ステップ108では、音声として出力すべき音声情報として低品質階層によるものを選択する一方、映像として出力すべき映像情報として高品質階層によるものを選択する処理が実行される。本ステップ108の処理が実行されると、以後、アンプスピーカ34から低品質階層による音声情報に基づく音声が発せられる一方、ディスプレイ28から高品質階層による映像情報に基づく映像が映し出されることとなる。本ステップ108の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0051】
上記図3に示すルーチンによれば、音声については常に低品質階層による情報を用いてアンプスピーカ34から出力することができる。すなわち、本実施例において、音声として音声化される音声情報は、高品質階層による情報と低品質階層による情報とで適宜切り替わるものではなく、常に低品質階層によるものである。
【0052】
高品質階層による情報と低品質階層による情報とではその復調速度が異なるので、音声化される音声情報が高品質階層によるものと低品質階層によるものとで切り替わる際に、アンプスピーカ34から出力される音声が途切れたり或いは飛んだりする事態が生じ得る。音声は車両乗員の意思に関係なく常に車両乗員に聴かれるものであるので、音声が途切れたり或いは飛んだりする事態が生ずると、車両乗員に違和感を与えてしまう。
【0053】
これに対して、本実施例においては、上述の如く、音声化される音声情報が常に低品質階層によるものであるため、音声情報の階層の切り替えに起因して音声の途切れや音飛びが生ずるのは回避される。このため、本実施例によれば、ディジタル放送の音声がスムーズに出力されることとなるので、車両乗員がディジタル放送の音声の途切れや音飛びに起因して感ずる違和感の発生を防止させることが可能となっている。
【0054】
高品質階層は劣化耐性の比較的低い階層であるので、高品質階層による音声情報の受信品質は、車両が走行する場合と停車する場合とで大きく変化する。一方、常に音声化される音声情報を有する低品質階層は劣化耐性の比較的高い階層であるので、その情報の受信品質は、車両の走行状態にかかわらず一定に維持され、低下することは少ない。このため、本実施例においては、出力される音声の乱れを可能な限り抑制することができる。このように、本実施例の放送受信装置10によれば、音声が乱れることなくスムーズに出力されるので、車両乗員がディジタル放送の音声を常に快適に聴くことが可能となっている。
【0055】
また、上記図3に示すルーチンによれば、映像については、車両走行時には低品質階層による情報を用いる一方、車両停車時には高品質階層による情報を用いてディスプレイ28から出力することができる。上記の如く高品質階層は低品質階層に比して劣化耐性の低い階層であるので、車両が実際に走行する際における高品質階層による情報の受信品質は車両が停車する際におけるものと比較して著しく低下する一方、低品質階層による情報の受信品質は車両の走行状態にかかわらず一定に維持される。この点、本実施例においては、映像としては、車両走行時には受信品質の変化が少ない低品質階層による情報が用いられ、一方、車両停車時には受信品質が著しく低下しない高品質階層による情報が用いられるので、出力される映像の乱れを抑制することができ、良好な画像を得ることができる。
【0056】
尚、本実施例においては、映像として映像化される映像情報が、高品質階層による情報と低品質階層による情報とで切り替わるが、その切り替わり時期が車両が停車状態から走行を開始した時点および走行状態から停車した時点に同期している。車両の走行・停車は一般に運転者の意思に基づいてなされ、また、車両乗員は車両の走行・停止により映像情報の階層の切り替わり時期を把握することができる。このため、本実施例の放送受信装置10によれば、映像情報の階層切り替えが車両乗員にとって不意に突然行われることはなく、その切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることが可能となっている。
【0057】
また、本実施例においては、パーキングブレーキの操作が開始されてもその操作状態が一定時間継続しなければ、すなわち、車両が停車しても停車状態が一定時間継続しなければ、映像として映像化される映像情報が、低品質階層によるものから高品質階層によるものへ切り替わることはない。かかる構成においては、車両の停車が一時的なものである際には階層が切り替わらないので、本実施例においては、頻繁に階層が切り替わることがなくなり、すなわち、階層の切り替えが抑制されることとなり、その結果、映像情報の階層の切り替わりに起因して車両乗員に与える違和感を更に低減させることが可能となっている。
【0058】
また、本実施例においては、高品質階層による情報の受信品質が一定条件を満足するように良好でない場合には、その高品質階層による映像情報が、映像として映像化されることはない。かかる構成においては、高品質階層による映像情報が映像として乱されることなくディスプレイ28に映し出されるので、本実施例によれば、高品質階層による映像情報が映像としてディスプレイ28に映し出される際にその画質を高精度に確保することが可能となる。
【0059】
すなわち、本実施例においては、高品質階層による情報の受信品質が一定の条件を満たすように良好である場合には、その高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出し、また、高品質階層による情報の受信品質が良好でない場合には、低品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出すので、車両が停車する状況下で例えば車両がビルの谷間に位置する場合や大型トラックが自車両の付近を通過した場合等においても出力される映像の乱れを抑制することができ、常に良好な画像を得ることが可能となる。
【0060】
また、本実施例において、高品質階層による情報の受信品質が良好であると判別されるためには、その誤り率の時間平均値が所定値以下であることが必要である。すなわち、一定時間誤り率の低い状態が継続しなければ、受信品質が良好であると判断されることはなく、映像として映像化される映像情報が、高品質によるものへ切り替わることはない。かかる構成においては、高品質階層による情報の誤り率が一時的に低くなった場合には階層が切り替わらないので、本実施例においては、頻繁に階層が切り替わることがなくなり、すなわち、階層の切り替えが抑制されることとなり、その結果、映像情報の階層の切り替わりに起因して車両乗員に与える違和感を更に低減させることが可能となっている。
【0061】
尚、この場合においても、音声化される音声情報は、高品質階層による情報の受信品質に関わらず常に低品質階層によるものである。従って、本実施例によれば、上記の如く、出力される音声の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員が感ずる違和感の発生を防止させることができ、これにより、車両乗員がディジタル放送の音声を常に快適に聴くことが可能となっている。
【0062】
尚、上記の第1実施例においては、上記図3に示すルーチン中のステップ102の条件が特許請求の範囲に記載した「所定の条件」に相当していると共に、マイコン22が、ステップ104及び108の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「音声化手段」および「映像化手段」が、パーキングブレーキスイッチ40の出力信号に基づいてパーキングブレーキが操作されているか否か否かを判別することにより特許請求の範囲に記載した「走行状態判別手段」が、それぞれ実現されている。
【0063】
ところで、上記の第1実施例においては、車両の走行・停車の判別をパーキングブレーキの操作有無に基づいて行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、シフト位置スイッチ42の出力信号に基づいて自動変速機のATシフトレバーがパーキング位置に操作されているか否かを判別し、その判別結果に基づいて、すなわち、ATシフトレバーのパーキング位置への操作有無に基づいて車両の走行・停車の判別を行うこととしてもよい。これは、ATシフトレバーの操作位置がパーキング位置である場合には車両は停車状態となる一方、その操作位置がパーキング位置でない場合には車両は走行し得る状態となるので、かかるATシフトレバーのパーキング位置への操作有無に基づいて車両の走行・停止を判別することが可能であるからである。
【0064】
また、車両の走行・停車の判別をナビゲーションコンピュータ44から送られる車両の測位についての単位時間当たりの変化(すなわち、車両の速度)に基づいて行うこととしてもよい。これは、車両の測位変化が生じていない場合には車両は停車状態にあると判断できる一方、測位変化が生じている場合には車両は走行状態にあると判断できるので、ナビゲーションコンピュータ44からの車両の測位の変化に基づいてその走行・停止を判別することが可能であるからである。また、かかる手法以外に、単に車輪速センサ等を用いて車両の速度を検出し、その検出結果に基づいて車両の走行・停止を判別することとしてもよい。更に、本実施例におけるパーキングブレーキの操作有無、上記のATシフトレバーの操作有無、及び上記の車両速度を適宜組み合わせて車両の走行・停止を判別することとしてもよい。
【0065】
また、上記の第1実施例においては、高品質階層による情報の受信品質が良好である状況下においてのみ、高品質階層による映像情報を映像化することとしているが、高品質階層による情報の受信品質と低品質階層による情報の受信品質とを比較した結果として受信品質のよりよい映像情報を映像化することとしてもよい。この場合には、映像化される映像情報は常に受信品質のよいものとなるので、ディスプレイ28に映し出される映像の乱れを確実に抑制することができる。また、この場合においても、音声化される音声情報は低品質階層によるものに限られるので、出力される音声の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員が感ずる違和感の発生を防止させることが可能となる。
【0066】
更に、上記の第1実施例においては、車両が実際に走行していてもディジタル放送に係る映像がディスプレイ28に映し出されることがあるが、その際、そのディスプレイ28上に運転者が視認不可能となるような規制を施すこととしてもよい。
【0067】
すなわち、図4は、上記第1実施例の変形例においてマイコン22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図4に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図4において、上記図3に示すルーチン中のステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、図4に示すルーチンにおいては、ステップ104又は108において映像として出力すべき映像情報が選択された後、次にステップ150の処理が実行される。
【0068】
ステップ150では、パーキングブレーキの操作有無、上記ステップ106と同様の条件、或いは、ATシフトレバーのパーキング位置への操作有無等に基づいて、車両が実際に走行しているか否かが判別される。その結果、車両が走行していないと判別された場合は、今回のルーチンが終了される。一方、車両が走行していると判別された場合は、次にステップ152の処理が実行される。
【0069】
ステップ152では、映像情報が映像として映し出されるディスプレイ28に走行時の映像規制を施す処理、具体的には、ディジタル放送に係る映像を階調低下させ、静止させ、或いは消去し、受信品質の悪い階層による映像情報を映像として映し出し、又は、運転者への注意喚起を促した例えば“走行中は音声をお楽しみください。”等の表示を行う処理が実行される。本ステップ152の処理が実行されると、以後、車両運転者はディスプレイ28上の表示を視認できなくなる。本ステップ152の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0070】
かかる処理によれば、車両走行中は運転者がディジタル放送に係る映像を視認不可能となる。この場合、運転者がディスプレイ28の表示に気を取られることはなくなり、運転者への表示の抑止となる。従って、かかる構成によれば、車両走行中に映像がディスプレイ28に表示されることに起因して運転者の車両操作に支障が出るのを防止させることが可能となる。
【0071】
次に、上記図1及び図3と共に、図5を参照して、本発明の第2実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1に示す放送受信装置10において、マイコン22に図5に示すルーチンを実行させることにより実現される。
【0072】
図5は、音声・映像として出力すべき情報を有する階層を選択すべく、本実施例のマイコン22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図5に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図5において、上記図3に示すルーチン中のステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、図5に示すルーチンにおいては、ステップ102において高品質階層による情報の受信品質が一定の条件を満たすように良好であると判別された後、次にステップ200の処理が実行される。
【0073】
ステップ200では、シフト位置スイッチ42の出力信号に基づいて、自動変速機のATシフトレバーがパーキング位置に操作される状態が所定時間D秒継続するか否かが判別される。ATシフトレバーがパーキング位置に操作されている際には車両は停車状態となる一方、ATシフトレバーがパーキング位置に操作されていない場合には車両は走行し得る状態となる。上記の如く、車両が走行している場合は、停車している場合に比して受信品質が悪くなるので、劣化耐性の低い高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出すと良好な画質を得ることが困難となる。従って、本ステップ200において否定判定がなされた場合は、次に上記ステップ104の処理が実行され、音声および映像が共に低品質階層による情報に基づいて出力される。
【0074】
一方、車両が停車している場合は、受信品質が悪くなることはほとんどないので、高品質階層による情報を映像としてディスプレイ28に映し出すこととすれば、元来低品質階層のものに比して品質の良い高品質階層のものが利用されることとなるので、良好な画質を得ることが可能となる。従って、本ステップ200において肯定判定がなされた場合は、次にステップ202の処理が実行される。
【0075】
ステップ202では、音声として出力すべき音声情報および映像として出力すべき映像情報として共に低品質階層によりものを選択する処理が実行される。本ステップ202の処理が実行されると、以後、アンプスピーカ34から高品質階層による音声情報に基づく音声が発せられると共に、ディスプレイ28から高品質階層による映像情報に基づく映像が映し出されることとなる。本ステップ202の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0076】
上記図5に示すルーチンによれば、音声および映像について共に、車両走行時には低品質階層による情報を用いる一方、車両停車時には高品質階層による情報を用いて、アンプスピーカ34およびディスプレイ28からそれぞれ出力することができる。この点、本実施例においては、音声および映像として共に、車両走行時には受信品質の変化が少ない低品質階層による情報が用いられ、一方、車両停車時には受信品質が著しく低下することが少ない高品質階層による情報が用いられるので、出力される音声・映像の乱れを抑制することができ、良好な音質・画像を得ることができる。
【0077】
尚、本実施例においては、音声として用いられる情報および映像として用いられる情報が共に、高品質階層による情報と低品質階層による情報とで切り替わるが、その切り替わり時期が車両が停車状態から走行を開始した時点および走行状態から停車した時点に同期している。車両の走行・停車は一般に運転者の意思に基づいてなされ、また、車両乗員は車両の走行・停止により映像情報の階層の切り替わり時期を把握することができる。このため、本実施例の放送受信装置10においては、音声情報および映像情報の階層切り替えが車両乗員にとって不意に突然行われることはなく、その切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることが可能となっている。
【0078】
また、本実施例においては、ATシフトレバーのパーキング位置への操作が開始されてもその操作状態が一定時間継続しなければ、すなわち、車両が停車しても停車状態が一定時間継続しなければ、音声・映像として出力される情報が、低品質階層によるものから高品質階層によるものへ切り替わることはない。かかる構成においては、車両の停車が一時的なものである際には階層が切り替わらないので、本実施例においては、頻繁に階層が切り替わることがなくなり、すなわち、階層の切り替えが抑制されることとなり、その結果、情報の階層の切り替わりに起因して車両乗員に与える違和感を更に低減させることが可能となっている。
【0079】
また、本実施例において、高品質階層による情報は、その受信品質が一定条件を満足するように良好でない場合には音声・映像として出力されることはなく、その受信品質が良好である場合にのみ音声・映像として出力される。かかる構成によれば、高品質階層による情報が音声としてアンプスピーカ34から発せられ、映像としてディスプレイ28に映し出される際には、その音声・映像が乱れることはなく、その音質・画質は確保される。
【0080】
すなわち、本実施例においては、高品質階層による情報の受信品質が一定の条件を満たすように良好である場合には、その高品質階層による情報を出力し、また、高品質階層による情報の受信品質が良好でない場合には、低品質階層による情報を出力するので、車両が停車する状況下で例えば車両がビルの谷間に位置する場合や大型トラックが自車両の付近を通過した場合等においても出力される音声・映像の乱れを抑制することができ、常に良好な音質・画像を得ることが可能となる。
【0081】
また、本実施例において、高品質階層による情報の受信品質が良好であると判別されるためには、その誤り率の時間平均値が所定値以下であることが必要である。すなわち、一定時間誤り率の低い状態が継続しなければ、受信品質が良好であると判断されることはなく、出力される情報が高品質によるものへ切り替わることはない。かかる構成においては、高品質階層による情報の誤り率が一時的に低くなった場合には階層が切り替わらないので、本実施例においては、頻繁に階層が切り替わることがなくなり、すなわち、階層の切り替えが抑制されることとなり、その結果、音声情報・映像情報の階層の切り替わりに起因して車両乗員に与える違和感を更に低減させることが可能となっている。
【0082】
尚、上記の第2実施例においては、マイコン22が、シフト位置スイッチ42の出力信号に基づいて自動変速機のATシフトレバーがパーキング位置に操作されている否かを判別することにより特許請求の範囲に記載した「シフトレバー位置判別手段」が、上記図5に示すルーチン中のステップステップ104及び202の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「音声・映像化手段」が、それぞれ実現されている。
【0083】
ところで、上記の第2実施例においては、車両の走行・停車の判別をATシフトレバーのパーキング位置への操作有無に基づいて行うこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パーキングブレーキスイッチ40の出力信号に基づいてパーキングブレーキが操作されているか否かを判別し、その判別結果に基づいて、すなわち、パーキングブレーキの操作有無に基づいて車両の走行・停車の判別を行うこととしてもよい。この場合には、マイコン22がパーキングブレーキスイッチ40の出力信号に基づいてパーキングブレーキが操作されているか否か否かを判別することにより特許請求の範囲に記載した「パーキングブレーキ状態判別手段」が実現される。
【0084】
次に、上記図1、図3、及び図5と共に、図6を参照して、本発明の第3実施例について説明する。本実施例のシステムは、上記図1に示す放送受信装置10において、マイコン22に図6に示すルーチンを実行させることにより実現される。
【0085】
図6は、音声・映像として出力すべき情報を有する階層を選択すべく、本実施例のマイコン22が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図6に示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し起動されるルーチンである。尚、図6において、上記図3及び図5に示すルーチン中のステップと同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、図6に示すルーチンにおいては、ステップ102において高品質階層による情報の受信品質が一定の条件を満たすように良好であると判別された後、次にステップ250の処理が実行される。
【0086】
ステップ250では、階層固定スイッチ48がON状態に操作されているか否かが判別される。その結果、階層固定スイッチ48がON状態に操作されていない、すなわち、OFF状態に維持されていると判別された場合には、次に上記ステップ200の処理が実行される。一方、階層固定スイッチ48がON状態に操作されている場合には、次に上記ステップ104の処理が実行され、音声および映像が共に低品質階層による情報に基づいて出力される。
【0087】
上記図6に示すルーチンによれば、運転者の操作により階層固定スイッチ48がON状態に維持されている場合には常に、音声および映像を共に低品質階層による情報を用いてアンプスピーカ34およびディスプレイ28からそれぞれ出力することができる。上記の如く、低品質階層により情報は、劣化耐性の比較的高い階層であるので、その情報の受信品質は、車両の走行状態にかかわらず一定に維持され、低下することは少ない。このため、本実施例においては、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制することができる。
【0088】
また、上記の如く、運転者が階層固定スイッチ48をオン状態にした場合に常に低品質階層による情報が音声・映像として出力されるので、情報の階層の切り替わり時期を運転者の意思に応じて設定することが可能である。このため、本実施例においては、情報の階層切り替えが車両乗員にとって不意に突然行われることはなく、その切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることが可能となっている。
【0089】
尚、上記の第3実施例においては、階層固定スイッチ48が特許請求の範囲に記載した「スイッチ」に相当している。
【0090】
ところで、上記の第2及び第3実施例においても、車両が実際に走行する際、図4に示す如く、ディジタル放送に係る映像が映し出されるディスプレイ28上に運転者が視認不可能となるような規制を施すこととしてもよい。
【0091】
更に、上記の第1乃至第3実施例においては、高品質階層による情報の受信品質および低品質階層による情報の受信品質を誤り率に基づいて判定することとしているが、受信品質の判定手法はこれに限定されるものではなく、受信信号のレベルの大きさ,C/N比等に基づいて判定することとしてもよい。
【0092】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、出力される音声・映像の乱れを可能な限り抑制しつつ、出力すべき音声情報の階層の切り替えに起因して車両乗員に与え得る違和感の発生を防止させることができる。
【0093】
請求項8及び13記載の発明によれば、映像情報の階層が頻繁に切り替わるのを抑制することで、車両乗員に与える違和感の更なる低減を図ることができる。
【0094】
請求項9及び14記載の発明によれば、高品質階層による映像情報を映像として乱すことなくディスプレイに映し出すことができる。
【0096】
請求項12記載の発明によれば、映像情報の階層が頻繁に切り替わるのを抑制することで、その切り替えに起因して車両乗員に与える違和感を低減させることができる。
【0097】
また、請求項15記載の発明によれば、車両走行時に映像情報が表示されることに起因して運転者の車両操作に支障が出るのを防止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である車両に搭載される車両用ディジタル放送受信装置の構成図である。
【図2】本実施例において放送されるディジタル放送サービスと伝送スペクトルとの関係を模式的に表した図である。
【図3】本実施例において、受信したディジタル放送を出力すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図4】本実施例の変形例において、受信したディジタル放送を出力すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例において、受信したディジタル放送を出力すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例において、受信したディジタル放送を出力すべく実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両用ディジタル放送受信装置
22 マイコン
28 ディスプレイ
34 アンプスピーカ
40 パーキングブレーキスイッチ
42 シフト位置スイッチ
44 ナビゲーションコンピュータ
48 階層固定スイッチ
Claims (16)
- 車両に搭載され、劣化耐性が互いに異なる高品質階層および低品質階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が共に階層伝送されるディジタル放送を受信する車両用ディジタル放送受信装置であって、
前記低品質階層による音声情報を常時音声化する音声化手段と、
前記低品質階層による映像情報又は前記高品質階層による映像情報を選択的に映像化する映像化手段と、
前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記低品質階層による映像情報と前記高品質階層による映像情報とのうち何れか良好な画像が得られるものを選択する階層選択手段と、を備え、
前記音声化手段により常時音声化される前記低品質階層による音声情報を用いた音声を出力しつつ、前記映像化手段により選択的に映像化される映像情報を用いた映像を出力することを特徴とする車両用ディジタル放送受信装置。 - 車両が走行しているか或いは停車しているか否かを判別する走行状態判別手段を備え、
前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記走行状態判別手段により車両が走行していると判別される際には前記低品質階層による映像情報を、一方、前記走行状態判別手段により車両が停車していると判別される際には前記高品質階層による映像情報を選択することを特徴とする請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置。 - 車両に搭載され、劣化耐性が互いに異なる高品質階層および低品質階層を用いて同一の音声情報および同一の映像情報が共に階層伝送されるディジタル放送を受信する車両用ディジタル放送受信装置であって、
前記低品質階層による音声情報を常時音声化する音声化手段と、
車両が走行しているか或いは停車しているか否かを判別する走行状態判別手段と、
前記走行状態判別手段により車両が走行していると判別される際には前記低品質階層による映像情報を、一方、車両が停車していると判別される際には前記高品質階層による映像情報を選択して映像化する映像化手段と、を備え、
前記音声化手段により常時音声化される前記低品質階層による音声情報を用いた音声を出力しつつ、前記映像化手段により選択的に映像化される映像情報を用いた映像を出力することを特徴とする車両用ディジタル放送受信装置。 - 前記走行状態判別手段は、車両のパーキングブレーキの操作状態に基づいて車両の走行・停車を判別することを特徴とする請求項2又は3記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記走行状態判別手段は、車両の自動変速機のシフトレバーの操作位置に基づいて車両の走行・停車を判別することを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記走行状態判別手段は、検出される車両の速度情報に基づいて車両の走行・停車を判別することを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記走行状態判別手段は、ナビゲーション情報を用いて検出される車両の速度情報に基づいて車両の走行・停車を判別することを特徴とする請求項6記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記階層選択手段は、前記走行状態判別手段により判別される車両の停車状態が所定時間継続した場合に、前記映像化手段により映像化される映像情報として前記高品質階層による映像情報を選択することを特徴とする請求項2及び4乃至7の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記階層選択手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状況下においてのみ、前記映像化手段により映像化される映像情報として該高品質階層による映像情報を選択することを特徴とする請求項1、2、及び4乃 至8の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記低品質階層による映像情報および前記高品質階層による映像情報のうち受信品質のよりよい映像情報を選択することを特徴とする請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記階層選択手段は、前記映像化手段により映像化される映像情報として、前記高品質階層による映像情報の受信品質に応じて該高品質階層による映像情報と前記低品質階層による映像情報との何れか一方を選択することを特徴とする請求項1記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記階層選択手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状態が所定時間継続した場合に、前記映像化手段により映像化される映像情報として該高品質階層による映像情報を選択することを特徴とする請求項11記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記映像化手段は、前記走行状態判別手段により判別される車両の停車状態が所定時間継続した場合に、前記高品質階層による映像情報を映像化することを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記映像化手段は、前記高品質階層による映像情報の受信品質が所定の条件を満足する状況下においてのみ、該高品質階層による映像情報を映像化することを特徴とする請求項3乃至7及び13の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 前記映像化手段は、また、車両が走行している際には、映像情報が映し出される表示画面に運転者が視認不可能となるような規制を施すことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
- 車両乗員の操作により出力すべき情報を前記低品質階層による情報に強制的に固定するためのスイッチを更に設けたことを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項記載の車両用ディジタル放送受信装置。
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