JP3950857B2 - 新規エポキシ樹脂、中間体及び製造法、並びにこれを用いたエポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents
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Description
H−B−H (3)
(但し、Bは2価の芳香族基を示す)で表される芳香族化合物1モルに対し、2〜30モルの下記一般式(4)
H−A−OH (5)
(但し、Aは炭素数1〜6のアルキル基が置換していてもよいベンゼン環又はナフタレン環を示す)で表されるフェノ−ル類又はナフトール類を反応させることを特徴とする多価ヒドロキシ樹脂の製造方法である。
なお、一般式(1)〜(3)中、Bは少なくとも2個の置換可能な水素を有する芳香族化合物から生じる2価の芳香族基を示すが、芳香族環ともいう。
(多価ヒドロキシ樹脂の製造)
実施例1
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、アントラセン44.5g(0.25モル)、p−トルエンスルホン酸8.4gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約2時間後、16gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール216g(2モル)を添加し、更に、150℃で2時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に、過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂200gを得た。得られた樹脂の軟化点は、84℃であり、ICIコーンプレート法に基づく150℃での溶融粘度は4.4pであった。得られた樹脂のGPCチャートを図1に示す。ここで、GPC測定は、装置:HLC−82A(東ソー(株)製)及びカラム:TSK−GEL2000×3本及びTSK−GEL4000×1本(何れも東ソー(株)製)を用い、溶媒:THF、流速:1.0ml/分、温度:38℃、検出器:RIの条件で行った。
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、アントラセン59.3g(0.33モル)、p−トルエンスルホン酸9.0gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約2時間後、21gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール206g(1.9モル)を添加し、更に、150℃で2時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に、過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂260gを得た。得られた樹脂の軟化点は、97.4℃であった。得られた樹脂のGPCチャートを図2に示す。
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、ジフェニルエーテル56.7g(0.33モル)、p−トルエンスルホン酸13.3gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約3時間後、21gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール180g(1.67モル)を添加し、更に、150℃で2時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂216gを得た。得られた樹脂のOH当量は281.4、軟化点は96℃、150℃での溶融粘度は14pであった。得られた樹脂のGPCチャートを図3に示す。
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、ジフェニルエーテル42.5g(0.25モル)、p−トルエンスルホン酸12.5gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約3時間後、16gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール202.5g(1.88モル)を添加し、更に、150℃で2時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に、過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂237.5gを得た。得られた樹脂のOH当量は248.9、軟化点は99.8℃、150℃での溶融粘度は19pであった。得られた樹脂のGPCチャートを 図4に示す。
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、デュレン16.8g(0.125モル)、p−トルエンスルホン酸7.5gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約7時間後、10gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール157.5g(1.46モル)を添加し、更に、150℃で3時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に、過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂232.5gを得た。得られた樹脂のOH当量は225、軟化点は92℃、150℃での溶融粘度は11pであった。
500mlの4口フラスコに、p−キシリレングリコールジメチルエーテル166g(1.0モル)、デュレン11.2g(0.083モル)、p−トルエンスルホン酸7gを仕込み、窒素気流下、攪拌しながら150℃で反応させた。この間、生成するメタノールは系外に除いた。約18.5時間後、5.8gのメタノールが生成したところで、o−クレゾール180g(1.67モル)を添加し、更に、150℃で6時間反応させた。引続きこの間、生成するメタノールは系外に除いた。メタノールの生成が終了した時点で、炭酸ナトリウムにて中和し、更に、過剰のo−クレゾールを減圧留去し、褐色状樹脂224.5gを得た。得られた樹脂のOH当量は225、軟化点は86℃、150℃での溶融粘度は8pであった。
実施例7
実施例1で得た樹脂100gをエピクロルヒドリン600gに溶解し、更に、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.25gを加え、減圧下(約150mmHg)、70℃にて48%水酸化ナトリウム水溶液33.1gを3.5時間かけて滴下した。この間、生成する水はエピクロルヒドリンとの共沸により系外に除き、溜出したエピクロルヒドリンは系内に戻した。滴下終了後、更に、30分間反応を継続した。その後、濾過により生成した塩を除き、更に、水洗したのちエピクロルヒドリンを留去し、エポキシ樹脂106gを得た。エポキシ当量は323.7であり、軟化点は61℃であった。得られた樹脂のGPCチャートを図5に示す。
実施例2で得た樹脂100g、48%水酸化ナトリウム水溶液28.7gを用いて実施例7と同様に反応を行い、エポキシ樹脂120gを得た。エポキシ当量は441であり、軟化点は76.4℃であった。得られた樹脂のGPCチャートを図6に示す。本樹脂を用い、実施例7と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
実施例3で得た樹脂100g、48%水酸化ナトリウム水溶液31.9gを用いて実施例7と同様に反応を行い、エポキシ樹脂98gを得た。エポキシ当量は471.4であり、軟化点は75.0℃であった。得られた樹脂のGPCチャートを図7に示す。本樹脂を用い、実施例7と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
実施例4で得た樹脂100g、48%水酸化ナトリウム水溶液32.8gを用いて実施例7と同様に反応を行い、エポキシ樹脂96gを得た。エポキシ当量は420.5であり、軟化点は78.5℃であった。得られた樹脂のGPCチャートを図8に示す。本樹脂を用い、実施例7と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
実施例5で得た樹脂100g、48%水酸化ナトリウム水溶液36.2gを用いて実施例7と同様に反応を行い、エポキシ樹脂102gを得た。エポキシ当量は275であり、軟化点は70.5℃であった。また、150℃での溶融粘度は4.0ポイズであった。得られた樹脂のGPCチャートを図9に示す。本樹脂を用い、実施例5と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
実施例6で得た樹脂100g、48%水酸化ナトリウム水溶液36.2gを用いて実施例7と同様に反応を行い、エポキシ樹脂103gを得た。エポキシ当量は277であり、軟化点は60.2℃であった。また、150℃での溶融粘度は2.0ポイズであった。得られた樹脂のGPCチャートを図10に示す。本樹脂を用い、実施例7と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂を使用し、実施例7と同様に種々の物性試験に供した。結果を表1に示す。
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