JP3950402B2 - 接続装置および作業機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続ラインを断続可能に接続する接続装置、およびこれを備えた作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の作業機械などは、内部に複数の通路が形成されたマニホールドの開口部に金属管の一端部とホース一端部とのそれぞれを連通させて接続することにより、これら金属管とホースとを連通接続させている。そして、複数のマニホールドを連結することにより、これら金属管とホースとの接続箇所を一箇所に集中させている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、この種の作業機械などに用いられる金属管とホースとの接続方法としては、例えば図10に示すものが知られている。そして、この図10に示す接続方法では、接続体取付部材としてのパイロットパイプブラケット1によって、金属管とホースとを着脱可能に接続させる複数の接続体としてのホースジョイントを規則的かつ効率良く位置決めして、これらホースジョイントを一箇所に集中させている。
【0004】
そして、パイロットパイプブラケット1は、細長矩形平板状の第1の取付片としての第1の取付部材2を備えており、この第1の取付部材2の幅方向における一側部3の縁部には、半円形状である凹弧状の第1の取付凹部4が複数、例えば4個設けられている。これら第1の取付凹部4それぞれは、第1の取付部材2の一側縁に沿って等間隔に離間されている。
【0005】
また、この第1の取付部材2の一側部3の縁部には、この第1の取付部材2と同形の細長矩形平板状の第2の取付片としての第2の取付部材5が取り付けられている。この第2の取付部材5の幅方向における一側部6の縁部には、第1の取付部材2の第1の取付凹部4と同形の凹弧状の第2の取付凹部7が複数、例えば4個設けられている。これら各第2の取付凹部7は、第2の取付部材5の一側部6を第1の取付部材2の一側部3に長手方向を揃えて当接させた際に、この第1の取付部材2の第1の取付凹部4に向い合って円形状の第1のホースジョイント取付部8を形成する。
【0006】
そして、これら第1のホースジョイント取付部8は、第1の取付凹部4と第2の取付凹部7との間でホースジョイントの雄型接続部の基端部を挟みつつ、第1の取付部材2の一側部3に第2の取付部材5の一側部6を連結させることにより、これら第1の取付凹部4および第2の取付凹部7間にホースジョイントの雄型接続部を位置決めする。
【0007】
さらに、この第2の取付部材5の幅方向における他側部9の縁部には、第2の取付凹部7と同形の凹弧状の第3の取付凹部11が、例えば4個設けられている。そして、これら各第3の取付凹部11は、第2の取付部材5の他側部9において、この第2の取付部材5の一側部6に設けた第2の取付凹部7間の中央に位置するように設けられている。
【0008】
また、この第2の取付部材5の他側部9には、この第2の取付部材5と同形の細長矩形平板状の第3の取付片としての第3の取付部材12が取り付けられている。この第3の取付部材12の幅方向における一側部13の縁部には、第2の取付部材5の第3の取付凹部11と同形の凹弧状の第4の取付凹部14が複数、例えば4個設けられている。これら各第4の取付凹部14は、第3の取付部材12の一側部13を第2の取付部材5の他側部9に長手方向を揃えて当接させた際に、この第2の取付部材5の第3の取付凹部11に向い合って円形状の第2のホースジョイント取付部15を形成する。
【0009】
そして、これら第2のホースジョイント取付部15は、第3の取付凹部11と第4の取付凹部14との間でホースジョイントの雄型接続部の基端部を挟みつつ、第2の取付部材5の他側部9に第3の取付部材12の一側部13を連結させることにより、これら第3の取付凹部11と第4の取付凹部14との間にホースジョイントの雄型接続部を位置決めする。
【0010】
さらに、第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12の長手方向における両端部には、第1の取付部材2の一側部3に第2の取付部材5の一側部6を当接させ、かつこの第2の取付部材5の他側部9に第3の取付部材12の一側部13を当接させつつ、これら第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12の長手方向を揃えた際に互いに連通するボルト挿通孔16がそれぞれ設けられている。
【0011】
そして、これらボルト挿通孔16には、ボルト17の先端部のボルト部18が挿入されて、このボルト部18の先端部にナット19が取り付けられることにより、第1の取付部材2の第1の取付凹部4を第2の取付部材5の第2の取付凹部7に対向させて第1のホースジョイント取付部8を形成させつつ、この第2の取付部材5の第3の取付凹部11を第3の取付部材12の第4の取付凹部14に対向させて第2のホースジョイント取付部15を形成させた状態で、第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12を互いに連結させる。
【0012】
【特許文献1】
実用新案登録第2591996号公報(第2−3頁、図1、図2および図7)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のパイロットパイプブラケット1では、ホースジョイントの雄型接続部よりも、この雄型接続部に着脱可能に嵌合される雌型接続部の外径が径大であるので、限られたスペースに複数のホースジョイントを規則的かつ効率良く取り付けるために、このパイロットパイプブラケット1を第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12よりなる3つの部材から構成し、これら第1の取付部材2および第2の取付部材5間に複数の第1のホースジョイント取付部8を形成するとともに、これら第1のホースジョイント取付部8間に対して千鳥状、すなわち交互に位置するように第2の取付部材5および第3の取付部材12間に複数の第2のホースジョイント取付部15を形成している。
【0014】
したがって、第1ホースジョイントの取付部8および第2のホースジョイント取付部15のそれぞれによってホースジョイントを正確かつ確実に挟んで位置決めするためには、第1の取付部材2の一側部3と第2の取付部材5の一側部6との間、およびこの第2の取付部材5の他側部9と第3の取付部材12の一側部13との間のそれぞれにおいて組み立て精度を確保しなければならない。このため、これら第1の取付部材2の一側部3と第2の取付部材5の一側部6および他側部9と第3の取付部材12の一側部13とのそれぞれにおいて加工精度を確保する必要があるので、これら第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12の加工が容易ではないという問題を有している。
【0015】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、限られたスペースに複数のホースジョイントを規則的かつ効率良く取り付けることができるとともに、加工が容易な接続体取付部材を備えた接続装置、およびこれを備えた作業機械を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、接続ラインを断続可能に接続する接続体と、この接続体を位置決めする接続体取付部材とを具備し、この接続体取付部材は、凹状に形成された第1の凹部および突出して形成された第1の凸部が一側縁に沿って複数設けられ、これら複数の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれに略凹状の第1の取付凹部が形成された略平板状の第1の取付片と、突出して形成された第2の凸部および凹状に形成された第2の凹部が一側縁に沿って複数設けられ、これら複数の第2の凸部および第2の凹部のそれぞれに略凹状の第2の取付凹部が形成され、前記第2の凸部および第2の凹部のそれぞれを前記第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれに嵌合させることにより、これら第1の取付凹部と第2の取付凹部とが対向し前記接続体を挟んで位置決めする取付部を形成する第2の取付片とを具備し、第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれと、第2の取付片の第2の凸部および第2の凹部とのそれぞれは、対向させた状態から水平に嵌合され、接続体は、接続体取付部材にて位置決めした際に、この接続体取付部材の第1の取付凹部と第2の取付凹部との周縁が嵌合される嵌合凹部と、この嵌合凹部の上側で嵌合される雌型接続部および雄型接続部とを備え、水平に設けられた接続体取付部材により接続体の嵌合凹部を挟んで固定し、接続体の雌型接続部と雄型接続部とを接続体取付部材の上側で上下方向に着脱可能に接続した接続装置である。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の接続装置において、第1の取付片には、第1の凹部および第1の凸部のそれぞれが交互に複数設けられ、第2の取付片には、第2の凸部および第2の凹部のそれぞれが交互に複数設けられたものである。
【0018】
請求項3記載の発明は、下部走行体と、この下部走行体の上側に旋回部を介して旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、この上部旋回体に取り付けられた作業装置と、上部旋回体上に取り付けられた座席用フレームと、この座席用フレーム上に取り付けられた座席と、この座席の両側に配置された操作器と、上部旋回体に取り付けられた請求項1または2記載の接続装置における接続体取付部材とを具備し、座席用フレーム、座席および操作器は、上部旋回体に対して一体的に取付可能であり、下部走行体、上部旋回体および作業装置は、流体圧ポンプから供給される作動流体により駆動される流体圧アクチュエータを備え、前記流体圧ポンプから前記流体圧アクチュエータへと供給される作動流体を制御して、この流体圧アクチュエータの作動を制御するパイロット操作式のコントロールバルブと、前記操作器の操作により制御され前記コントロールバルブをパイロット操作するパイロット圧をこのコントロールバルブへと伝える接続ラインと、この接続ラインに介在された請求項1または2記載の接続装置における接続体とを具備した作業機械である。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の作業機械において、コントロールバルブおよびこのコントロールバルブに作動流体を供給する作動油ポンプを駆動するエンジンが取り付けられた作業機械本体と、操作器が取り付けられ、前記エンジンを覆うように前記作業機械本体に着脱可能に取り付けられたフレームと、このフレーム上に取り付けられた座席とを具備した作業機械である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図9に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
図9は、作業機械としての油圧ショベル20である。この油圧ショベル20は、自走可能な無端状の履帯21a,21bを有する下部走行体22の上側に旋回部23を介して上部旋回体24が旋回可能に取り付けられている。そして、これら下部走行体22、旋回部23および上部旋回体24により作業機械本体21が構成されている。
【0022】
また、上部旋回体24の内部には、この上部旋回体24を下部走行体22に対して水平に旋回させる流体圧アクチュエータとしての油圧モータである図示しない旋回用モータが取り付けられている。さらに、下部走行体22の内部には、進行方向左側に位置する履帯21aを回動させるスプロケット30を回転させる流体圧アクチュエータとしての油圧モータである図示しない左側走行モータが取り付けられている。また、この下部走行体22の内部には、進行方向右側に位置する履帯21bを回動させる図示しないスプロケットを回転させる流体圧アクチュエータとしての油圧モータである図示しない右側走行モータが取り付けられている。そして、これら右側走行モータおよび左側走行モータは、上部旋回体24上に取り付けられた一対の走行レバー40により駆動が操作される。
【0023】
一方、下部走行体22の前側には、図8および図9に示すように、この下部走行体22の走行方向に略直交する方向に沿って長手方向を有した略矩形状のブレード25が取り付けられている。このブレード25は、流体圧アクチュエータとしてのブレードシリンダ26により上下動可能に取り付けられている。
【0024】
さらに、上部旋回体24の前側には、この上部旋回体24の前方に向けて突出した平面視略三角形状の連結突部27が設けられている。そして、この連結突部27の先端部には、図9に示すように、スイングブラケット28が、垂直軸としての揺動軸29により、この揺動軸29を中心として水平方向に揺動可能、すなわちスイング可能に軸支されている。
【0025】
そして、このスイングブラケット28の側面には、図示しないブラケットが突出して設けられている。このブラケットには、流体圧アクチュエータとしての図示しないブームスイングシリンダが接続されている。また、スイングブラケット28の上側には、屈曲部31を介して前方に向けて略く字状に屈曲した腕部としてのブーム32が水平方向に交差する方向である上下方向に向けて回動可能に軸支されている。
【0026】
さらに、スイングブラケット28には、流体圧アクチュエータとしてのブームシリンダ33の基端側が取り付けられている。このブームシリンダ33の先端側は、ブーム32の腹面側に軸支されている。そして、このブーム32の先端側には、アーム36が軸支されており、このアーム36の先端側には、バケット37が軸支されている。
【0027】
また、ブーム32の背面には、流体圧アクチュエータとしてのアームシリンダ38が取り付けられている。そして、このアームシリンダ38の先端側は、アーム36の基端側に軸支されている。さらに、このアーム36の背面には、流体圧アクチュエータとしてのバケットシリンダ42が取り付けられている。このバケットシリンダ42は、バケット37の基端側に連結されている。
【0028】
そして、ブーム32およびアーム36により作業腕46が構成されるとともに、この作業腕46、バケット37、ブームシリンダ33、アームシリンダ38、バケットシリンダ42およびスイングブラケット28により作業装置としてのフロント作業装置47が構成される。
【0029】
一方、上部旋回体24上の後側には、この上部旋回体24の上側面よりも上方に向けて突出した動力装置収容部48が設けられている。この動力装置収容部48は、図6および図7に示すように、この動力装置収容部48の枠部となる座席用フレーム49を備えている。この座席用フレーム49は、略矩形枠状の枠体49aを備えており、この枠体49aの各角部には、棒状の脚部49bの長手方向を互いに平行にした状態で、これら脚部49bそれぞれの長手方向における一端部が一体的に接続されている。ここで、前方に位置する一対の脚部49b間の幅寸法は、後方に位置する一対の脚部49b間の幅寸法よりも大きくされている。
【0030】
また、座席用フレーム49は、上部旋回体24上の後方においてこの上部旋回体24上に下端部が接続されて上端部が上方に向けて突出した細長棒状の支持体としての一対の支持フレーム50を備えている。この支持フレーム50は、座席用フレーム49の後方に位置する一対の脚部49bを構成する。また、この支持フレーム50には、略L字状の一対の縁フレーム51a間が細長板状の図示しない梁フレームにより平行に連結されて構成された取付フレーム51が取り付けられている。
【0031】
ここで、この取付フレーム51における一対の縁フレーム51aは、座席用フレーム49の前方に位置する一対の脚部49bと、これら一対の脚部49bを座席用フレーム49の後方に位置する一対の脚部49bに連結させる枠体49aの両側とを構成している。また、梁フレームは、座席用フレーム49の前側に位置する一対の脚部49b間を連結させる枠体49aの前側とこの枠体49aの後側とを構成している。したがって、これら縁フレーム51aおよび梁フレームにて構成された取付フレーム51は、座席用フレーム49の前方に位置する一対の脚部49bと、これら一対の脚部49bの上端部に連結された枠体49aとを構成している。
【0032】
さらに、この取付フレーム51の縁フレーム51aにおける枠体49aの両側部および後側の外側面には、細長平板状の当接片部51bが形成されている。この当接片部51bは、枠体49aの各辺に対して垂直であり鉛直方向に沿った平面を有している。さらに、この当接片部51bは、枠体49aの両側部から後部に亘って湾曲して連続した略U字状に形成されている。
【0033】
また、取付フレーム51は、一対の縁フレーム51aそれぞれの鉛直下方に位置する前側の脚部49bの下端部である一端部51cが、上部旋回体24上の中央部近傍に取り付けられたフレーム接続部としてのフレーム取付台52の上端部にボルト締めにて着脱可能に取り付けられて連結されている。
【0034】
さらに、この取付フレーム51の後側に位置する梁フレーム、すなわち枠体49aの後側の他端部51dの下側面は、支持フレーム50の鉛直上方に位置する後側の脚部49bの上端部50aにボルト締めにて着脱可能に取り付けられて連結されている。
【0035】
そして、この座席用フレーム49の縁フレーム51aの内側には、油圧ショベル20の計器などへと電力を供給させるバッテリ53が着脱可能に取り付けられている。このバッテリ53は、座席用フレーム49の内部、すなわち取付フレーム51および支持フレーム50にて形成される空間54に取り外し可能に収容されている。
【0036】
さらに、この空間54には、上部旋回体24内に下側略半分程度が収容されたエンジン55の上側略半分程度が収容されて、これら取付フレーム51および支持フレーム50にて覆われている。このエンジン55は、バッテリ53にて始動され、このバッテリ53は、エンジン55の駆動にて図示しない発電機を介して充電される。さらに、このエンジン55には、このエンジン55にて駆動される流体圧ポンプとしての油圧ポンプであるメインポンプ56が取り付けられている。また、このメインポンプ56には、流体圧ポンプとしての油圧ポンプである図示しないパイロットポンプが内蔵されている。したがって、このメインポンプ56もまた、取付フレーム51および支持フレーム50にて形成される空間54に収容されている。
【0037】
さらに、エンジン55の上部後方には、このエンジン55に空気を吸気させるL字状に屈曲した管状の吸気管55aが取り付けられている。この吸気管55aの基端部は、エンジン55の上方後方に接続されて水平に設置されている。また、この吸気管55aの先端部は、上方に向けて突出しているとともに、拡径されて取付筒部55bとされている。
【0038】
そして、この取付筒部55bには、エンジン55へと吸気される空気をフィルタリングにより浄化するエアフィルタ57の基端部に突設された接続管57aに着脱可能に嵌合接続される。このエアフィルタ57は、座席用フレーム49の枠体49aの後側の下側面に取り付けられ下方に向けて突出した支持片57bに取り付けられている。そして、このエアフィルタ57は、取付フレーム51の一端部51cをフレーム取付台52に連結させるとともに、この取付フレーム51の他端部51dを支持フレーム50の上端部50aに連結させることによって、エンジン55の吸気管55aの取付筒部55bに接続管57aが着脱可能に嵌合されて接続される。
【0039】
さらに、取付フレーム51および支持フレーム50にて形成される空間54には、メインポンプ56にて循環される作動油とパイロットポンプにて循環されるパイロット油とのそれぞれを貯溜する作動流体タンクとしての作動油タンク58が収容されている。この作動油タンク58は、上部旋回体24上であるエンジン55の左側に取り付けられている。また、この作動油タンク58の前側下方には、凹状に窪んだ収容凹部58aが設けられている。この収容凹部58aは、作動油タンク58の前方および下方に向けて開口しており、この収容凹部58a内には、エンジン55に取り付けられたメインポンプ56が収容されている。
【0040】
一方、動力装置収容部48の座席用フレーム49の上側部には、油圧ショベル20を運転および操作する作業者としての運転手であるオペレータが座る座席としての運転席59が回動可能に取り付けられている。
【0041】
ここで、この運転席59よりも前側である上部旋回体24上には、ブームスイングシリンダを操作して、フロント作業装置47を左右方向へと回動させてスイングさせるブームスイングペダル63が取り付けられている。また、この運転席59の両側部である左右部には、この運転席59に座ったオペレータの肘掛部となるコンソール部としての一対のコンソールボックス64がそれぞれ設けられている。これら一対のコンソールボックス64は、座席用フレーム49の枠体49aの両側部の上側に取り付けられている。
【0042】
そして、これら一対のコンソールボックス64の後側の上側部には、図示しない表示部としてのインスツルメントパネルや、スイッチとしてのダイヤル式アクセレータ、スタータスイッチ、ライトスイッチなどが取り付けられている。
【0043】
さらに、一対のコンソールボックス64の前側の上側部には、フロント作業装置47などを操作する操作器としての一対の操作レバー65が取り付けられている。そして、これら各操作レバー65の内部には、複数、例えば2対、すなわち計4個の減圧弁としてのリモコン弁であるパイロット弁を備えたパイロット弁装置71がそれぞれ取り付けられている。これらパイロット弁装置71のパイロット弁は、各コンソールボックス64の内部に収容されている。
【0044】
そして、これらパイロット弁装置71のパイロット弁のそれぞれには、メインポンプ56に接続されたパイロットポンプからパイロット油が供給されて所定のパイロット一次圧が伝えられる接続ラインを構成する図示しないパイロット圧供給ホースの一端部が接続されている。このパイロット圧供給ホースの他端部は、パイロットポンプの吐出口に接続されている。このため、各パイロット弁装置71のパイロット弁は、各操作レバー65の前後方向あるいは左右方向のいずれかの移動操作によりパイロット圧供給ホースからのパイロット一次圧を減圧制御してパイロット二次圧を出力する。
【0045】
また、これら一対のパイロット弁のそれぞれには、接続ラインを構成するパイロット二次圧配管としての油圧ホースであるパイロットホース72の一端部が接続されている。これらパイロットホース72の他端部には、接続体としてのホースジョイント73が取り付けられている。このホースジョイント73は、パイロットホース72にて構成される接続ラインとしての配管中の接続、取り外しを容易にし、短時間での断続を可能にする。
【0046】
そして、このホースジョイント73は、図3乃至図5に示すように、略円筒状の雌型接続部74を備えており、この雌型接続部74は、基端部がパイロットホース72の他端部に接続された略円筒状の嵌合受部75を有している。この嵌合受部75の内周面における基端側には、この嵌合受部75の内周面の周方向に沿った断面凹溝状の保持溝部76が形成されている。そして、この保持溝部76には、断面楕円状の円環状であるリング状のパッキンとしてのOリング77が周方向に亘って取り付けられている。
【0047】
また、嵌合受部75の外周面における基端側には、この嵌合受部75の基端側よりも先端側を周方向に沿って縮径させた段状の規制段部78が形成されている。また、この嵌合受部75の外周面の軸方向における中間部よりも先端側には、嵌合受部75の基端側よりも先端側を周方向に沿って縮径させた段状の摺動段部79が形成されている。
【0048】
さらに、この摺動段部79の軸方向における中間部よりも先端側には、嵌合受部75の径方向に沿って開口した円形状の保持穴部81が穿設されている。この保持穴部81は、嵌合受部75の周方向に沿って等間隔に離間された位置に複数、例えば4個設けられている。また、これら各保持穴部81は、嵌合受部75の径方向に沿った軸方向を有しており、これら各保持穴部81の内周面は、嵌合受部75の内周面側から外周面側に向けて拡開するように傾斜したテーパ状に形成されている。
【0049】
そして、これら各保持穴部81のそれぞれには、球状のボール82が嵌め込まれている。ここで、これら各ボール82の外径寸法は、各保持穴部81の外周面側の内径寸法より小さく、これら各保持穴部81の内周面側の外形寸法より大きい。このため、これら各ボール82それぞれは、各保持穴部81の外周面側から嵌め込んだ際に、これら各保持穴部81の内周面側から一部の球面のみを突出させるだけであり、これら各保持穴部81の内周面側から抜け落ちない。
【0050】
また、摺動段部79における保持穴部81よりも先端側の外周面には、この摺動段部79の周方向に沿った断面凹弧状の係止溝部83が形成されている。そして、この係止溝部83には、断面円形状の円環状であるリング状の係止リング84が取り付けられている。この係止リング84は、係止溝部83の内径寸法に略等しい外形寸法を有しており、この係止溝部83に嵌合された際に断面の略半分を係止溝部83より外側に向けて突出させる。
【0051】
さらに、嵌合受部75は、略円筒状のスライド部85内に摺動可能に挿通されており、このスライド部85の内径寸法は、嵌合受部75の規制段部78よりも先端側の外形寸法に等しい。また、このスライド部85の内周面の先端側には、このスライド部85の周方向に沿って突出した円環状の係合爪部86が形成されている。この係合爪部86の内径寸法は、嵌合受部75の摺動段部79よりも先端側の外形寸法に略等しい。
【0052】
そして、この係合爪部86と摺動段部79との間には、螺旋状に巻回された付勢手段としての弾性体であるコイルスプリング87が軸方向を一致させた状態で取り付けられている。このコイルスプリング87は、スライド部85の内径寸法に略等しい外径寸法を有しているとともに、嵌合受部75の摺動段部79よりも先端側の外径寸法に略等しい内径寸法を有している。よって、このコイルスプリング87は、嵌合受部75の摺動段部79とスライド部85の係合爪部86との間において、このスライド部85を先端側に向けて付勢する。
【0053】
また、この係合爪部86の先端側の側面部には、中心軸方向に進むに連れてスライド部85の基端側に向けて傾斜した傾斜面部88が形成されている。この傾斜面部88は、嵌合受部75の各保持穴部81に嵌め込まれたボール82に当接して、このボール82を保持穴部81内に保持する。また、この傾斜面部88は、係止溝部83に取り付けた係止リング84にて係止されて、嵌合受部75に対してスライド部85を抜け止め保持する。さらに、このスライド部85の外周面には、格子状に溝部が形成されて滑止部89が形成されている。
【0054】
一方、雌型接続部74の嵌合受部75には、雄型接続部91が着脱可能に嵌合されて連通接続される。そして、この雄型接続部91は、略円筒状の接続部本体92を備えており、この接続部本体92の先端部には、この接続部本体92よりも径大な平板円環状の当接面部93が同心状に取り付けられている。また、この当接面部93の先端部には、接続部本体92よりも径小な細長略円筒状の嵌合筒部94が同心状に取り付けられている。この嵌合筒部94は、雌型接続部74の嵌合受部75の内径寸法に略等しい外径寸法を有している。
【0055】
また、この嵌合筒部94の外周面における基端側には、周方向に沿った係合溝部95が形成されている。この係合溝部95の内周面は、ボール82の曲率に略等しい曲率を有する断面凹弧状に形成されている。よって、この係合溝部95は、嵌合筒部94を雌型接続部74の嵌合受部75に嵌合させた際に、この嵌合受部75の保持穴部81に嵌め込まれたボール82が係合して、この嵌合受部75に対して嵌合筒部94を抜け止め保持する。このとき、嵌合筒部94の先端側の外周面が嵌合受部75の保持溝部76に取り付けたOリング77の内側面に周方向に亘って当接して、この嵌合受部75に対して嵌合筒部94が液密および気密に連通接続され、この嵌合受部75から嵌合筒部94へと流れるパイロット油の漏れが防止される。
【0056】
さらに、この雄方接続部91の接続部本体92における当接面部93よりも基端側には、この当接面部93に等しい形状である平板円環状の抜止突部96が一体的に設けられている。この抜止突部96は、接続部本体92の周方向に沿って突出しており、当接面部93に対して平行に設けられている。この結果、これら抜止突部96と当接面部93との間は、周方向に沿った断面凹溝状の嵌合凹部としての抜止保持部97とされている。
【0057】
一方、一対の操作レバー65それぞれの各パイロット弁装置71のパイロット弁に一端部が接続されたパイロット圧供給ホース、パイロット油を作動油タンク58へ戻す接続ラインを構成する配管としての図示しないリターンホースおよび複数のパイロットホース72のそれぞれは、図6および図7に示すように、左側の操作レバー65に接続されたパイロット圧供給ホース、リターンホースおよび複数のパイロットホース72が束ねられて座席用フレーム49の縁フレーム51aの内側面および支持フレーム50の内側面に沿って右側の操作レバー65の基端部へと配管されて吊り下げられている。また、これらパイロット圧供給ホース、リターンホースおよび複数のパイロットホース72は、右側の操作レバー65の基端部にてまとめられて下方へと配管されている。
【0058】
なお、これらパイロット圧供給ホース、リターンホースおよび複数のパイロットホース72は、取付フレーム51を支持フレーム50およびフレーム取付台52間に取り付ける以前に、この取付フレーム51に予め配管されている。さらに、これらパイロット圧供給ホース、リターンホースおよび複数のパイロットホース72もまた、支持フレーム50と取付フレーム51にて形成される空間54に収容されている。また、リターンホースの他端部は、作動油タンク58の収容凹部58aの下側面に接続されている。
【0059】
さらに、これら各パイロットホース72の先端部に取り付けられたホースジョイント73のそれぞれは、上部旋回体24内に設置された接続体取付部材としてのホースジョイント取付部材であるパイロットパイプブラケット101に取り付けられて位置決めされている。そして、このパイロットパイプブラケット101は、図1乃至図3に示すように、細長平板体を幅方向における中央部で長手方向に沿って断面L字状に屈曲させた形状の第1の取付片としての第1の取付部材102を備えている。そして、この第1の取付部材102の幅方向における屈曲された一側部103の長手方向に沿った縁部には、凹状の第1の凹部としての第1の切欠凹部104と凸状の第1の凸部としての第1の突出凸部105とが交互に連続して複数、例えば4個ずつ切欠形成および突出形成されている。
【0060】
ここで、各第1の切欠凹部104は、対向する両側縁が平行な凹状に形成されている。この結果、これら第1の切欠凹部104間に位置する第1の突出凸部105の対向した両側縁も同様に、互いに平行となる。
【0061】
これら第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105のそれぞれは、第1の取付部材102の一側部103の長手方向に沿って等間隔な位置に設けられている。また、これら第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105は、第1の取付部材102の一側部103の幅方向に向けて拡開あるいは突出している。さらに、これら各第1の切欠凹部104は、第1の突出凸部105の幅寸法よりも若干大きな幅寸法を有するとともに、この第1の突出凸部105の長さ寸法よりも若干大きな幅寸法を有している。
【0062】
そして、これら第1の切欠凹部104の基端縁106と第1の突出凸部105の先端縁107とのそれぞれには、凹弧状である半円形状に切り欠かれた形状の第1の取付凹部108が形成されている。これら第1の取付凹部108は、第1の切欠凹部104の基端縁106および第1の突出凸部105の先端縁107のそれぞれの中央部に形成されている。また、これら第1の取付凹部108は、ホースジョイント73の雄型接続部91の接続部本体92の外径寸法に略等しい内径寸法を有しており、この雄型接続部91の抜止保持部97に周縁が嵌合されて上下方向において抜け止め保持される。
【0063】
さらに、第1の取付部材102の幅方向における他側部109には、一対のボルト挿通孔111が穿設されている。これら一対のボルト挿通孔111は、第1の取付部材102の他側部109の垂線方向に沿って貫通しており、この他側部109の長手方向における両端部の近傍に設けられている。また、これら一対のボルト挿通孔111における他側部109の内側には、細長円筒状のボス部112が突設されている。これらボス部112は、各ボルト挿通孔111に対して同心状に連通している。また、こればボス部112には、図3に示すように、これら各ボルト挿通孔111から挿入されたボルト113の先端部のボルト部114が挿通される。
【0064】
一方、第1の取付部材102には、細長平板体を幅方向における中央部で長手方向に沿って断面L字状に屈曲させた形状の第2の取付片としての第2の取付部材121が取り付けられる。なお、これら第1の取付部材102および第2の取付部材121のそれぞれは、ホースジョイント73の雄型接続部91における抜止保持部97の幅寸法よりも若干小さな厚さ寸法を有する平板体により成形されている。
【0065】
さらに、この第2の取付部材121の幅方向における屈曲された一側部122の長手方向に沿った縁部には、凸状の第2の凸部としての第2の突出凸部123と凹状の第2の凹部としての第2の切欠凹部124とが交互に連続して複数、例えば4個ずつ切欠形成および突出形成されている。
【0066】
ここで、各第2の切欠凹部124は、第1の切欠凹部104と同様に、対向する両側縁が平行な凹状に形成されている。この結果、これら第2の切欠凹部124間に位置する第2の突出凸部123の対向した両側縁も、第1の突出凸部105と同様に、互いに平行となる。
【0067】
これら第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124のそれぞれは、第2の取付部材121の一側部122の長手方向に沿って等間隔な位置に設けられている。また、これら第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124は、第2の取付部材121の一側部122の幅方向に向けて拡開あるいは突出している。さらに、これら各第2の切欠凹部124は、第2の突出凸部123の幅寸法よりも若干大きな幅寸法を有するとともに、この第2の突出凸部123の長さ寸法よりも若干大きな幅寸法を有している。
【0068】
ここで、第1の取付部材102と第2の取付部材121とを長手方向に沿って揃えつつ、この第2の取付部材121の一側部122を第1の取付部材102の一側部103に対向させた状態で嵌合させた際に、この第2の取付部材121の各第2の突出凸部123が第1の取付部材102の各第1の切欠凹部104に嵌合するとともに、この第2の取付部材121の第2の切欠凹部124に第1の取付部材102の第1の突出凸部105が嵌合する。さらに、これら第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124のそれぞれは、第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とを対向させて水平に対向させた状態からの水平な移動により、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105のそれぞれに嵌合する。
【0069】
そして、これら第2の突出凸部123の先端縁125と第2の切欠凹部124の基端縁126とのそれぞれには、凹弧状である半円形状に切り欠かれた形状の第2の取付凹部127が形成されている。これら第2の取付凹部127は、第2の突出凸部123の先端縁125および第2の切欠凹部124の基端縁126のそれぞれにおける中央部に形成されている。また、これら第2の取付凹部127は、ホースジョイント73の雄型接続部91の接続部本体92の外径寸法に略等しい内径寸法を有しており、この雄型接続部91の抜止保持部97に周縁が嵌合されて上下方向において抜け止め保持される。
【0070】
すなわち、これら第2の取付凹部127のそれぞれは、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105のそれぞれに第2の取付部材121の第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124を嵌合させることにより、第1の取付部材102の第1の取付凹部108とによりホースジョイント73の雄型接続部91を上方に向けた状態で挟んで鉛直方向および水平方向のそれぞれにおいて位置決めする円形の取付部としてのホースジョイント取付部128を形成する。このホースジョイント取付部128の内径寸法は、ホースジョイント73の雌型接続部74の外径寸法よりも小さい。さらに、このホースジョイント取付部128は、第1の取付部材102と第2の取付部材121との間において、2本の直線上に交互に千鳥状に配列されている。
【0071】
また、この第2の取付部材121の幅方向における他側部129には、一対のボルト連通孔131が穿設されている。これら一対のボルト連通孔131は、第2の取付部材121の他側部129の垂線方向に沿って貫通しており、この他側部129の長手方向における両端部の近傍に設けられている。また、これら一対のボルト連通孔131における他側部129の外側には、矩形平板状の係合部材132が取り付けられている。これら係合部材132には、各ボルト連通孔131に連通したボルト係止孔133が穿設されており、これらボルト係止孔133の内周面には、ボルト113のボルト部114が螺合されるボルト溝134が形成されている。
【0072】
さらに、第2の取付部材121の長手方向における一端部135には、この第2の取付部材121の他側部129の外側に向けて垂直に突出した略細長平板状の連結片部136が一体的に形成されている。この連結片部136は、第2の取付部材121の他側部129の一端部から突出した部分をこの他側部129の外側に向けて直角に屈曲させることにより形成されている。
【0073】
また、この連結片部136の幅方向における一側縁137には、第2の取付部材121の一側部122と平行な平板状の接続片部138が一体的に設けられている。この接続片部138は、第2の取付部材121の一側部122とは反対側に位置する連結片部136の一側縁137に対して外側に向けて垂直に屈曲させることにより形成されている。また、この接続片部138には、一対のボルト挿通孔139が設けられており、これら一対のボルト挿通孔139は、接続片部138の長手方向における両端部近傍に設けられている。
【0074】
そして、この接続片部138は、図6乃至図8に示すように、各ボルト挿通孔139に図示しないボルトのボルト部が挿入されて上部旋回体24の内部に取り付けられている。また、第1の取付部材102および第2の取付部材121により構成されたパイロットパイプブラケット101とホースジョイント73とにより接続装置としてのホースジョイント取付装置であるパイロットライン接続装置141が構成される。このパイロットライン接続装置141は、上部旋回体24内の前後方向における中央部であるとともに、この上部旋回体24の進行方向左側に収容されている。
【0075】
また、上部旋回体24内におけるパイロットライン接続装置141の進行方向前側には、コントロール弁としてのコントロールバルブ142が収容されている。このコントロールバルブ142は、旋回モータ、ブームシリンダ33、アームシリンダ38およびバケットシリンダ42のそれぞれへとメインポンプ56から加圧供給させる作動油を制御して、これら旋回モータ、ブームシリンダ33、アームシリンダ38およびバケットシリンダ42の作動を制御するパイロット操作式である。また、このコントロールバルブ142は、操作レバー65の操作によってパイロット操作される。
【0076】
そして、このコントロールバルブ142は、偏平な直方体状のバルブ本体143を備えており、このバルブ本体143の内部には、メインポンプ56から供給される作動油を制御して、旋回モータ、左側走行モータ、右側走行モータ、ブレードシリンダ26、ブームスイングシリンダ、ブームシリンダ33、アームシリンダ38およびバケットシリンダ42へと供給される作動油を軸方向ヘの変位により方向制御および流量制御する図示しない複数、例えば8個の細長略円柱状のスプールが、このバルブ本体143の幅方向に向けて変位可能、すなわち移動可能に取り付けられている。
【0077】
また、このバルブ本体143の幅方向における両側部には、各スプールの両端部にパイロット圧を伝えてこれら各スプールを変位させる対をなすパイロット配管接続部としてのパイロット圧導入部144が突設されている。また、これら各パイロット圧導入部144には、接続ラインを構成する配管としての金属管である細長円筒状のパイロットパイプ145の一端部が接続されており、これらパイロットパイプ145の他端部は、パイロットライン接続装置141の各ホースジョイント73の雄型接続部91の接続部本体92の基端側に接続されている。よって、これらパイロットパイプ145は、走行レバー40、ブームスイングペダル63および操作レバー65などにより制御されたパイロット弁装置71のパイロット弁からのパイロット圧を、パイロットホース72とによりコントロールバルブ142の各スプールへと伝える。
【0078】
したがって、パイロットポンプからパイロット圧供給ホース、パイロット弁装置71のパイロット弁、パイロットホース72、ホースジョイント73およびパイロットパイプ145、およびコントロールバルブ142のスプールの両端部までが接続ラインを構成するパイロット配管としてのパイロットライン146となる。また、メインポンプ56からコントロールバルブ142の各スプールを介した旋回モータ、左側走行モータ、右側走行モータ、ブレードシリンダ26、ブームスイングシリンダ、ブームシリンダ33、アームシリンダ38およびバケットシリンダ42までの配管がメイン配管としてのメインライン147となる。なお、各パイロット弁装置71のパイロット弁へと供給されたパイロット油と、コントロールバルブ142の各スプールへと供給された作動油とのそれぞれは、作動油タンク58へと排出されて循環される。
【0079】
さらに、上部旋回体24上の右側には、図7乃至図9に示すように、内部に図示しないタンク収容室が区画形成されたタンク収容部148が設けられている。このタンク収容部148は、動力装置収容部48の前側である運転席59の右側に設けられており、上部旋回体24より上方に向けて突出している。そして、このタンク収容部148の内部には、エンジン55を駆動させる燃料を貯溜する図示しない燃料タンクなどが収容されている。
【0080】
次に、図1乃至図9に示された一実施の形態の作用効果を説明する。
【0081】
まず、図1に示すように、パイロットパイプブラケット101の第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とを対向させて向かい合わせる。
【0082】
そして、これら第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127との間に、ホースジョイント73の雄型接続部91の嵌合筒部94の先端側を上方に向けた状態で、この雄型接続部91の接続部本体92を位置させる。
【0083】
この状態で、図2に示すように、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104に第2の取付部材121の第2の突出凸部123を嵌合させるとともに、この第2の取付部材121の第2の切欠凹部124に第1の取付部材102の第1の突出凸部123を嵌合させつつ、これら第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127との周縁を雄型接続部91の抜止保持部に嵌合させる。
【0084】
この結果、図3に示すように、これら第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127とにより形成される各ホースジョイント取付部128により雄型接続部91の接続部本体92が挟まれて鉛直方向および水平方向のそれぞれにおいて位置決めする。
【0085】
この後、これら第1の取付部材102および第2の取付部材121にて構成されるパイロットパイプブラケット101を上部旋回体24内のコントロールバルブ142の後側に取り付ける。
【0086】
さらに、図6に示すように、上部旋回体24に取付フレーム51を取り付ける前のサブアッセンブリとして、この取付フレーム51の枠体49aの両側部にコンソールボックス64を取り付けて、これら各コンソールボックス64に操作レバー65を取り付ける。
【0087】
また、これら操作レバー65の各パイロット弁装置71の各パイロット弁に接続されたパイロット圧供給ホース、リターンホースおよび複数のパイロットホース72のそれぞれを取付フレーム51に配管する。
【0088】
さらに、この取付フレーム51の枠体49aの後方下側に支持片57bを介してエアフィルタ57を取り付けるとともに、この取付フレーム51の枠体49aの上側部に運転席59を回動可能に取り付ける。
【0089】
次いで、この取付フレーム51に取り付けたエアフィルタ57の接続管57aを、エンジン55の吸気管55aの取付筒部55bに嵌合させつつ、この取付フレーム51の一端部51cをフレーム取付台52に連結させるとともに、この取付フレーム51の他端部51dを支持フレーム50の上端部50aに連結させて、これら支持フレーム50および取付フレーム51にて、上部旋回体24上に設置されたバッテリ53、エンジン55、メインポンプ56および作動油タンク58などのそれぞれを覆う。
【0090】
この後、図5に示すように、パイロットホース72に接続されたホースジョイント73の雌型接続部74のスライド部85を、コイルスプリング87の弾性力に抗して嵌合受部75の基端側に向けて摺動させる。
【0091】
この状態で、パイロットパイプブラケット101にて位置決めされた雄型接続部91の嵌合筒部94に嵌合受部75を嵌合させて、この嵌合受部75に対するスライド部85の摺動を解除する。
【0092】
このとき、図4に示すように、嵌合筒部94の係合溝部95に、嵌合受部75の保持穴部81に嵌め込んだボール82が嵌合して、スライド部85の係合爪部86によるコイルスプリング87の弾性力を用いたボール82の付勢によって、この嵌合受部75に対して嵌合筒部94が着脱可能に抜け止め保持されるとともに、この嵌合筒部94の外周面が嵌合受部75の保持溝部76に取り付けたOリング77の内周面に周方向に亘って接触してシールされる。
【0093】
上述したように、上記一実施の形態によれば、操作レバー65に一端部が接続されたパイロットホース72の他端部にホースジョイント73の雌型接続部74を取り付けるとともに、上部旋回体24内に収容されたコントロールバルブ142のパイロット圧導入部144に一端部が接続されたパイロットパイプ145の他端部にホースジョイント73の雄型接続部91を取り付けて、これら雄型接続部91を上部旋回体24内に設置したパイロットパイプブラケット101に位置決めさせた。
【0094】
このため、取付フレーム51をフレーム取付台52および支持フレーム50間に連結させた後、パイロットホース72の雌型接続部74をパイロットパイプブラケット101の雄型接続部91に接続させることにより、これらパイロットホース72を、パイロットパイプ145を介してコントロールバルブ142のパイロット圧導入部144に接続できるので、これらパイロットホース72によるコントロールバルブ142への配管を容易にできる。
【0095】
また、パイロットホース72を取付フレーム51あるいは操作レバー65から取り外すことなく、これらパイロットホース72の雌型接続部74を、パイロットパイプブラケット101の雄型接続部91から取り外すだけで、これらパイロットホース72をパイロットパイプブラケット101から取り外すことできるので、これらパイロットホース72によるパイロットパイプブラケット101からの取り外しを容易にできるとともに、これらパイロットホース72が取り付けられた取付フレーム51をフレーム取付台52および支持フレーム50から容易に取り外すことができる。
【0096】
したがって、取付フレーム51に予め配管されたパイロットホース72によるパイロットパイプブラケット101への取り付けおよび取り外しが容易である。よって、この取付フレーム51によるフレーム取付台52および支持フレーム50間からの取り外しがより容易になるから、この取付フレーム51の着脱を伴う大掛かりなエンジン55などの保守点検作業などをも容易にできる。
【0097】
さらに、パイロットパイプブラケット101を主として第1の取付部材102と第2の取付部材121とによる2つの部材にて構成し、ホースジョイント73の雌型接続部74が、このホースジョイント73の雄型接続部91よりも径大であるので、この第1の取付部材102の一側部103に第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105を交互に連続して形成し、これら第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105のそれぞれに嵌合される第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124を第2の取付部材121の一側部122に交互に連続して形成した。
【0098】
そして、これら第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とを対向させた状態で、この第1の取付部材102の第1の切欠凹部104および第1の突出凸部105を第2の取付部材121の第2の突出凸部123および第2の切欠凹部124に嵌合させた際に、これら第1の切欠凹部104と第2の突出凸部123との間および第1の突出凸部105と第2の切欠凹部124との間のそれぞれに千鳥状にホースジョイント取付部128が形成されるように、これら第1の切欠凹部104の基端縁106および第1の突出凸部105の先端縁107のそれぞれに第1の取付凹部108を形成するとともに、第2の突出凸部123の先端縁125および第2の切欠凹部124の基端縁126のそれぞれに第2の取付凹部127を形成した。
【0099】
したがって、第1の切欠凹部104、第1の突出凸部105および第1の取付凹部108のそれぞれを形成する第1の取付部材102の一側部103の縁部の加工精度と、第2の突出凸部123、第2の切欠凹部124および第2の取付凹部127のそれぞれを形成する第2の取付部材121の一側部122の縁部の加工精度とを確保するだけで、これら第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122との間にて複数のホースジョイント73の雄型接続部91を挟んで正確に位置決めできる。
【0100】
よって、図10に示す従来のように、第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12の3つの部材間に第1の取付凹部4、第2の取付凹部7、第3の取付凹部11および第4の取付凹部14のそれぞれを形成し、これら第1の取付凹部4および第2の取付凹部7と、第3の取付凹部11および第4の取付凹部14との間で複数のホースジョイントの接続部を位置合わせさせる場合には、これら第1の取付部材2、第2の取付部材5および第3の取付部材12のそれぞれを機械的な加工と比較的コストの掛かる型成形とにより製造しなければならないが、これら第1の取付部材102および第2の取付部材121にて構成されるパイロットパイプブラケット101の場合には、レーザによる切断と曲げ加工とにより製造できるので、これら第1の取付部材102および第2の取付部材121の加工を容易にできるとともに製造コストを過大に削減できるので、このパイロットパイプブラケット101の製造性を向上できる。
【0101】
さらに、上部旋回体24内の限られたスペースに複数のホースジョイント73を規則的かつ効率良く位置決めできるから、この上部旋回体24内でのパイロットライン146の配管を規則的かつ効率良くできるとともに、この上部旋回体24の小型化がより可能となる。
【0102】
また、パイロットパイプブラケット101の第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127とにて形成される複数のホースジョイント取付部128のそれぞれにおいてホースジョイント73の雄型接続部91を挟んで位置決めすることにより、複数のホースジョイント73を限られたスペースで規則的かつ効率良く位置決めできる。
【0103】
このとき、複数のホースジョイント取付部128にてホースジョイント73の雄型接続部91を挟んで位置決めする際に、これらホースジョイント取付部128のパイロットパイプブラケット101の第1の取付部材102の第1の取付凹部108の周縁と第2の取付部材121の第2の取付凹部127の周縁とのそれぞれを、ホースジョイント73の雄型接続部91の抜止保持部97に嵌合させる構成とした。
【0104】
この結果、これらホースジョイント73の雄型接続部91を、パイロットパイプブラケット101の第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127との間において上下方向に向けて抜け止め保持できる。したがって、これらホースジョイント73の雄型接続部91によるパイロットパイプブラケット101に対する厚さ方向である鉛直方向への移動を防止できる。よって、これら雄型接続部91のパイロットパイプブラケット101からの上下方向への抜けを防止できる。
【0105】
さらに、第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とを対向させた状態から、これら第1の取付部材102と第2の取付部材121とを水平に相対的に移動させることにより、これら第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とが嵌合されるように、これら第1の取付部材102の第1の切欠凹部104と第2の取付部材121の第2の切欠凹部124とのそれぞれを平行な凹状に形成するとともに、これら第1の取付部材102の第1の突出凸部105と第2の取付部材121の第2の突出凸部123とを互いに等しい凸状に形成したので、これら第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127との間にて形成されるホースジョイント取付部128にホースジョイント73の雄型接続部91を挟んで位置決めさせる際の組み立てをより容易にできる。
【0106】
なお、上記一実施の形態では、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104および第2の取付部材121の第2の切欠凹部124のそれぞれを、対向する両側縁が平行である凹状に形成して、第1の取付部材102の一側部103と第2の取付部材121の一側部122とを対向させた状態からの水平な移動で嵌合できるようにしたが、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104に第2の取付部材121の第2の突出凸部123を嵌合でき、かつ、この第2の取付部材121の第2の切欠凹部124に第1の取付部材102の第1の突出凸部105を嵌合できるとともに、これら第1の取付部材102の第1の取付凹部108と第2の取付部材121の第2の取付凹部127との間でホースジョイント73の雄型接続部91を挟んで位置決めできる構成であれば、第1の取付部材102の第1の切欠凹部104および第2の取付部材121の第2の切欠凹部124の対向した両側縁を先端側あるいは基端側に向けて拡開させてテーパ状にすることもできる。
【0107】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれを第2の取付片の第2の凸部および第2の凹部のそれぞれに嵌合させる際に、これら第1の取付片の第1の取付凹部と第2の取付片の第2の取付凹部との間で接続体を挟むことにより、これら各第1の取付凹部および第2の取付凹部にて形成される取付部で接続体を位置決めできる。このとき、この取付部の内径よりも接続体の外径が一般的に大きいので、これら第1の取付凹部および第2の取付凹部のそれぞれを第1の凹部および第1の凸部と第2の凸部および第2の凹部とのそれぞれに設けることによって、接続体を限られたスペースで規則的に効率良く取り付けることができるとともに、これら第1の取付片と第2の取付片との間の加工精度を確保するだけで、複数の接続体を挟んで正確に位置決めできるから、従来のように複数の取付部材間で位置合わせさせる取付凹部の場合に比べ、加工を容易にできる。また、第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部と第2の取付片の第2の凹部および第2の凸部とを対向させた状態で水平に嵌合できるから、これら第1の取付片の第1の取付凹部と第2の取付片の第2の取付凹部との間に接続体を挟んで位置決めさせる際の組み立てをより容易にできる。さらに、限られたスペースで複数の接続体の規則的かつ効率良い位置決めを容易にできる。さらに、接続体取付部材にて接続体を位置決めした際に、この接続体取付部材の第1の取付凹部と第2の取付凹部との周縁を接続体の嵌合凹部に嵌合できるので、接続体取付部材に対する接続体の厚さ方向への移動を防止でき、この接続体の接続体取付部材からの抜けを防止できる。
【0108】
請求項2記載の発明によれば、第1の凹部および第1の凸部のそれぞれを第1の取付片に交互に複数設け、第2の凸部および第2の凹部のそれぞれを第2の取付片に交互に複数設けたので、これら第1の凹部および第1の凸部それぞれの第1の取付凹部と、第2の凸部および第2の凹部のそれぞれの第2の取付凹部とにより形成される接続部を千鳥状に配置できるから、限られたスペースでより規則的に効率良く接続体を取り付けることができる。
【0109】
請求項3記載の発明によれば、操作器の操作により制御されたパイロット圧をコントロールバルブへと伝える接続ラインに介在された接続装置により、作業機械の限られたスペースに複数の接続体を規則的かつ効率良く位置決めできるから、この作業機械での接続ラインの取り付けを規則的かつ効率良くでき、この作業機械をより小型化できる。
【0110】
請求項4記載の発明によれば、接続体にて接続ラインを外すことにより、エンジンを覆うフレームを作業機械本体から外すことができるので、作業機械本体からのフレームの取り外しが容易にできるとともに、エンジンの点検や修理などが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る作業機械の第1の実施の形態の接続装置を示す分解斜視図である。
【図2】 同上接続装置の接続体取付部材を示す上面図である。
【図3】 同上接続装置を示す側面図である。
【図4】 同上接続装置の接続体の嵌合した状態を示す一部を切り欠いた側面図である。
【図5】 同上接続装置の接続体の嵌合前の状態を示す一部を切り欠いた側面図である。
【図6】 同上接続装置を備えた作業機械の一部を示す分解側面図である。
【図7】 同上作業機械の一部を示す側面図である。
【図8】 同上作業機械の一部を示す斜視図である。
【図9】 同上作業機械を示す側面図である。
【図10】 従来例の接続体取付部材を示す上面図である。
【符号の説明】
20 作業機械としての油圧ショベル
21 作業機械本体
26 流体圧アクチュエータとしてのブレードシリンダ
33 流体圧アクチュエータとしてのブームシリンダ
38 流体圧アクチュエータとしてのアームシリンダ
42 流体圧アクチュエータとしてのバケットシリンダ
49 フレームとしての座席用フレーム
55 エンジン
56 流体圧ポンプとしてのメインポンプ
59 座席としての運転席
65 操作器としての操作レバー
73 接続体としてのホースジョイント
97 嵌合凹部としての抜止保持部
101 接続体取付部材としてのパイロットパイプブラケット
102 第1の取付片としての第1の取付部材
104 第1の凹部としての第1の切欠凹部
105 第1の凸部としての第1の突出凸部
108 第1の取付凹部
121 第2の取付片としての第2の取付部材
123 第2の凸部としての第2の突出凸部
124 第2の凹部としての第2の切欠凹部
127 第2の取付凹部
128 取付部としてのホースジョイント取付部
141 接続装置としてのパイロットライン接続装置
142 コントロールバルブ
146 接続ラインとしてのパイロットライン
Claims (4)
- 接続ラインを断続可能に接続する接続体と、
この接続体を位置決めする接続体取付部材とを具備し、
この接続体取付部材は、
凹状に形成された第1の凹部および突出して形成された第1の凸部が一側縁に沿って複数設けられ、これら複数の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれに略凹状の第1の取付凹部が形成された略平板状の第1の取付片と、
突出して形成された第2の凸部および凹状に形成された第2の凹部が一側縁に沿って複数設けられ、これら複数の第2の凸部および第2の凹部のそれぞれに略凹状の第2の取付凹部が形成され、前記第2の凸部および第2の凹部のそれぞれを前記第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれに嵌合させることにより、これら第1の取付凹部と第2の取付凹部とが対向し前記接続体を挟んで位置決めする取付部を形成する第2の取付片とを具備し、
第1の取付片の第1の凹部および第1の凸部のそれぞれと、第2の取付片の第2の凸部および第2の凹部とのそれぞれは、対向させた状態から水平に嵌合され、
接続体は、
接続体取付部材にて位置決めした際に、この接続体取付部材の第1の取付凹部と第2の取付凹部との周縁が嵌合される嵌合凹部と、
この嵌合凹部の上側で嵌合される雌型接続部および雄型接続部とを備え、
水平に設けられた接続体取付部材により接続体の嵌合凹部を挟んで固定し、
接続体の雌型接続部と雄型接続部とを接続体取付部材の上側で上下方向に着脱可能に接続した
ことを特徴とした接続装置。 - 第1の取付片には、第1の凹部および第1の凸部のそれぞれが交互に複数設けられ、
第2の取付片には、第2の凸部および第2の凹部のそれぞれが交互に複数設けられた
ことを特徴とした請求項1記載の接続装置。 - 下部走行体と、
この下部走行体の上側に旋回部を介して旋回可能に取り付けられた上部旋回体と、
この上部旋回体に取り付けられた作業装置と、
上部旋回体上に取り付けられた座席用フレームと、
この座席用フレーム上に取り付けられた座席と、
この座席の両側に配置された操作器と、
上部旋回体に取り付けられた請求項1または2記載の接続装置における接続体取付部材とを具備し、
座席用フレーム、座席および操作器は、上部旋回体に対して一体的に取付可能であり、
下部走行体、上部旋回体および作業装置は、流体圧ポンプから供給される作動流体により駆動される流体圧アクチュエータを備え、
前記流体圧ポンプから前記流体圧アクチュエータへと供給される作動流体を制御して、この流体圧アクチュエータの作動を制御するパイロット操作式のコントロールバルブと、
前記操作器の操作により制御され前記コントロールバルブをパイロット操作するパイロット圧をこのコントロールバルブへと伝える接続ラインと、
この接続ラインに介在された請求項1または2記載の接続装置における接続体と
を具備したことを特徴とした作業機械。 - コントロールバルブおよびこのコントロールバルブに作動流体を供給する作動油ポンプを駆動するエンジンが取り付けられた作業機械本体と、
操作器が取り付けられ、前記エンジンを覆うように前記作業機械本体に着脱可能に取り付けられたフレームと、
このフレーム上に取り付けられた座席と
を具備したことを特徴とした請求項3記載の作業機械。
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