JP3949419B2 - アキシャル型部品の挿入方法および挿入装置 - Google Patents

アキシャル型部品の挿入方法および挿入装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アキシャル型電子部品をはじめとするアキシャル型部品を回路基板の部品挿入孔に自動的に挿入するためのアキシャル型部品の挿入方法および挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アキシャル型電子部品を回路基板の部品挿入孔に自動的に挿入する用途に用いられる部品自動挿入装置は、部品供給手段、部品移載手段、部品受渡手段および部品挿入手段を主要構成要素として構成されている。部品供給手段は、アキシャル型電子部品を以下のような形態で部品供給位置に供給する。すなわち、アキシャル型電子部品は、電子部品本体と、この電子部品本体の両端にアキシャル方向に突出して取り付けられたリード線とからなるが、リード線の両端部が一定間隔の配置でテープに保持されて、電子部品本体が一定間隔に配列された形態で供給カセットに収納されて上記部品供給手段により供給される。
【0003】
部品移載手段は、両側のテープを挟持してアキシャル型電子部品を部品供給手段から引き出し、この状態でテープが切断されて1個に分離されたアキシャル型電子部品を保持しながら、回転テーブルの間欠回転に伴い移動して、保持しているアキシャル型電子部品を部品受渡手段に移載する。上記部品移載手段は、自体の回転軸がACサーボモータによって90°の角度ずつ間欠回転される回転テーブルと、この回転テーブルの周縁部に90°の角度の等間隔に取り付けられた4つの移載チャックと、この部品移載手段の全体を制御するコントローラとを主構成要素として構成されている。上記移載チャックは、それぞれ挟持溝を備えてアキシャル型電子部品を挟持する挟持用突起と、一対のセンターリング爪とを有しており、センタリング爪がバルブにより作動制御されてアキシャル型電子部品の電子部品本体をセンタリングし、この状態で挟持用突起が両側のテープを挟持してアキシャル型電子部品を取り出す。
【0004】
部品受渡手段は、移載チャックから受け取ったアキシャル型電子部品を部品受渡位置まで前進移動して部品挿入手段に受け渡す。部品挿入手段は、部品受渡手段からアキシャル型電子部品を受け取ったのちに、このアキシャル型電子部品を下方に位置決めされた回路基板の所定の部品挿入孔に挿入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のアキシャル型電子部品の挿入方法では、部品移載手段の移載チャックが両側のテープを挟持した状態でアキシャル型電子部品を保持したのちに、この保持しているアキシャル型電子部品を部品受渡手段に移載するまでの間に、バルブによって作動制御される一対のセンタリング爪によって電子部品本体をセンタリングするようにしているので、例えば、ガラス管ダイオードなどのように強度的に弱いアキシャル型電子部品の場合には、センタリングされるときの衝撃によって欠けや割れといった損傷や破損を発生することがある。センタリング爪およびこれを作動制御するバルブなどの作動部は、移載チャックが保持する全てのアキシャル型電子部品に対しセンタリングを行うことから、使用頻度が極めて高いことに起因して寿命が短いという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたもので、センタリングによるアキシャル型部品の欠けや割れの発生を防止できるとともに、センタリング爪やこれの作動部の寿命を十分に確保することのできるアキシャル型部品の挿入方法および挿入装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、一発明に係るアキシャル型部品の挿入方法は、アキシャル型部品を回路基板の部品挿入孔に挿入するアキシャル型部品の挿入方法であって、センタリングの要または不要の別をアキシャル型部品の種別毎に予め設定した部品データをメモリに記憶する工程と、アキシャル型部品を順次供給する工程と、前記部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいて前記供給されたアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の別を判別する工程と、前記判別結果が必要である場合に、アキシャル型部品のセンタリングを行い、一方、前記判別結果が不要である場合にセンタリングを行わないで、供給されたアキシャル型部品を回路基板の所定の部品挿入孔に挿入する工程と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
このアキシャル型電子部品の挿入方法では、アキシャル型部品の種別毎に予め設定し、メモリに記憶した部品データに基づいて、センタリングが必要なアキシャル型部品についてのみセンタリングを行い、強度的に弱いアキシャル型部品がセンタリングされないので、この部品が損傷を受けるといった不具合が生じない。また、センタリング手段やこれの作動部材などは、使用頻度が低くなることから、その寿命を十分に確保することができる。
【0013】
また、上記各発明において、メモリに予め設定された部品データのうちの部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報のうちの挿入幅から部品本体のアキシャル方向の幅を減算した値に基づきセンタリングの要または不要の別を判別することもできる。
【0014】
これにより、部品毎にセンタリングの要または不要を予め判別したデータを設定する手間が省け、自動挿入装置に一般的に設定記憶されている既存のデータを利用して全てのアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の判別を行うことができる利点がある。
【0015】
一発明に係るアキシャル型部品の挿入装置は、アキシャル型部品を回路基板の部品挿入孔に挿入するアキシャル型部品の挿入装置であって、アキシャル型部品を順次供給する部品供給手段と、前記供給されたアキシャル型部品をセンタリングするセンタリング手段と、
前記供給されたアキシャル型部品を回路基板の所定の部品挿入孔に挿入する部品挿入手段と、センタリングの要または不要の別をアキシャル型部品の種別毎に予め設定した部品データをメモリに記憶しておき、前記部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいて前記供給されたアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の別を判別して、その判別結果が必要である場合にアキシャル型部品のセンタリングを行い、一方、前記判別結果が不要である場合にセンタリングを行わないで前記部品挿入手段による挿入動作をするように制御を行う制御部とを備えたことを特徴としている。
【0016】
このアキシャル型部品の挿入装置では、アキシャル型部品のセンタリング手段と、アキシャル型部品の種別毎に予め設定した部品データをメモリに記憶しておき、部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいてアキシャル型部品のセンタリングの要または不要を判別し、その判別結果が必要である場合にセンタリング手段を作動させ、且つ判別結果が不要である場合にセンタリングを行わないで部品挿入手段による挿入動作をするように制御を行う制御部とを備えた構成としている。これにより、一発明のアキシャル型部品の挿入方法を忠実に具現化して、その挿入方法と同様の効果を確実に得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。先ず、本発明の実施の形態のアキシャル型部品の挿入方法の理解を容易にするために、本発明のアキシャル型部品の挿入方法を適用して制御できる自動挿入装置について予め説明する。図4はアキシャル型電子部品を回路基板の部品挿入孔に自動的に挿入する用途に用いられるアキシャル型電子部品の自動挿入装置を示し、この自動挿入装置は、部品供給手段1、部品移載手段2、部品受渡手段3および部品挿入手段4を主要構成要素として構成されている。
【0020】
上記部品供給手段1は、部品供給位置Pにおいて、アキシャル型電子部品7を供給する。このアキシャル型電子部品7は、図4並びに図5(a)に示すように、電子部品本体7aと、この電子部品本体7aの両端にアキシャル方向に突出して取り付けられたリード線7b,7cとからなり、これらのリード線7b,7cの両端部が一定間隔d2の配置でテープ8,8に保持されて、電子部品本体7aが一定間隔d1に配列された形態で供給カセット(図示せず)に収納され、その供給カセットのまま部品供給手段1にセットされる。そして、部品供給手段1は、図4に示すように、テープ8,8に保持されて一定間隔d1に並んでいるアキシャル型電子部品7を、それらのリード線7b,7cが鉛直方向を向いた配置で供給カセットから引き出して保持している。このアキシャル型電子部品7が部品移載手段2によって後述するように部品供給手段1から引き出されたときには、上記テープ8が一対のカッター9,9で切断される。
【0021】
上記部品移載手段2は、アキシャル型電子部品7を部品供給手段1から部品受渡手段3に移載するものであり、自体の回転軸10が水平配置のACサーボモータ11によって90°の角度ずつ間欠回転される回転テーブル12と、この回転テーブル12の周縁部に90°の角度の等間隔に取り付けられた4つの移載チャック13A〜13Dと、この部品移載手段2の全体を制御するコントローラ14とを主構成要素として構成されている。
【0022】
この部品移載手段2では、コントローラ14の制御によって上記回転テーブル12が90°ずつ間欠回転される毎に、上記4つの移載チャック13A〜13Dが、上記部品供給位置Pに対向する位置と部品受渡位置Qに対向する位置とに択一的に順次位置決め停止されるようになっている。何れも同一構成となった4つの移載チャック13A〜13Dは、それぞれ挟持溝17を備えて上記アキシャル型電子部品7を挟持する4対の挟持用突起18A〜18Dを有するとともに、取付部19A〜19Dを介して回転テーブル12の周縁部に取り付けられ、且つ上記コントローラ14の制御を受けてスライド部20A〜20Dにより回転テーブル12の半径方向に往復移動する。さらに、上記移載チャック13A〜13Dには、それぞれ一対ずつのセンタリング爪21A〜21Dが設けられている。なお、外方側の2対の挟持用突起18A,18Dは大型のアキシャル型電子部品7を挟持し、内方側の2対の挟持用突起18B,18Cは小型のアキシャル型電子部品7を挟持するようになっている。
【0023】
上記部品受渡手段3は、部品受渡位置Qに対向する位置に配設されて、部品移載手段2と部品挿入手段4との間をZ矢印方向に往復移動するようになっている。部品受渡手段3は、Z矢印方向に往復移動することにより、上記部品移載手段2における部品受渡位置Qに位置決めされた移載チャック13A〜13Dから受け取ったアキシャル型電子部品7を部品挿入手段4に渡すものであり、小型のアキシャル型電子部品用の一対の受渡チャック22,22と、大型のアキシャル型電子部品用の一対の受渡チャック23,23とを有している。
【0024】
上記部品挿入手段4は、部品挿入位置Kに配置されて、部品受渡手段3からアキシャル型電子部品7を受け取ったのちに、このアキシャル型電子部品7を下方に位置決めされた回路基板(図示せず)の所定の部品挿入孔に挿入する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態に係るアキシャル型電子部品7の挿入方法の手順を示したフローチャートである。同図において、部品移載手段2のタクトは並行して動作するステップS1〜S6とステップS11〜S14およびステップS15であり、部品受渡手段3のタクトはステップS21〜S24であり、部品挿入手段4のタクトはステップS31〜S35である。
【0026】
先ず、部品移載手段2のタクトについて説明する。いま、図4に示す状態では、移載チャック13Aが部品供給位置Pに対向して位置しており、移載チャック13Bが部品受渡位置Qに対向して位置しており、この状態において、部品供給位置Pに対向している移載チャック13Aのタクトがスタートするものとする。上記移載チャック13Aは、X矢印の外方向、つまり回転テーブル12の径方向外方の部品供給位置Pへ向け前進移動する(ステップS1)。
【0027】
つぎに、コントローラ14は、部品供給手段1に現在セットされているアキシャル型電子部品7がセンタリングする必要があるか否かを判別する(ステップS2)。このセンタリングの可否を判別する理由については後述する。図2は、コントローラ14に内蔵のメモリに設定記憶された供給カセット毎の部品データの一例を示し、供給カセット毎に、これに収納されているアキシャル型電子部品7の部品本体7aの直径、リード線7b,7cの直径およびセンタリングの要または不要の別のパラメータが予め記憶されている。したがって、コントローラ14は、部品供給手段1に現在セットされている供給カセットの番号に対応するデータを読み出して、移載チャック13Aで保持して取り出すべきアキシャル型電子部品7に対しセンタリングする必要があるか否かを読み出したデータに基づき判別する。
【0028】
コントローラ14は、センタリングする必要があると判別した場合には、バルブを作動制御して一対のセンタリング爪21A,21Aの間隔が狭くなるよう動作させ、その一対のセンタリング爪21A,21Aでアキシャル型電子部品7の電子部品本体7aを挟み込んでセンタリングさせる(ステップS3)。そののち、移載チャック13Aの2対の挟持用突起18B,18Cがテープ8,8を挟持してアキシャル型電子部品7を保持する(ステップS4)。一方、コントローラ14がセンタリングが不要であると判別した場合には、センタリングを省略してアキシャル型電子部品7を保持する(ステップS4)。
【0029】
したがって、強度的に弱いアキシャル型電子部品7は、センタリングすることが確実に防止されるから、損傷を受けるといった不具合が生じない。また、センタリング爪21A,21Aやこれの作動用のバルブは、使用頻度が低くなることから、その寿命を十分に確保することができる。
【0030】
つぎに、移載チャック13Aは、テープ8,8を挟持したままX矢印内方に向け後退移動することにより、1個分のアキシャル型電子部品7を引き出す(ステップS5)。一対のカッター9,9は引き出されたテープ8,8を図5(b)に示すように切断する(ステップS6)。このとき、移載チャック13Aは、切断されたテープ8,8の一端側を挟持していることにより、分離された1個のアキシャル型電子部品7を保持する。
【0031】
上述の動作に並行して、部品受渡位置Qに対向して位置する移載チャック13Bは、1個のアキシャル型電子部品7を保持しながら、Y矢印で示すように、部品受渡位置Qに向けて下降移動して(ステップS11)、自体が挟持しているテープ8,8の一端側とは反対の他端側を部品受渡手段3の小型のアキシャル型電子部品用の2対の受渡チャック22,22に挟持させることにより、アキシャル型電子部品7を部品受渡手段3に受け渡す(ステップS12)。そののち、移載チャック13Bは、Y矢印に示すように、上昇移動して元の位置に復帰し(ステップS13)、その復帰した状態で部品供給位置Pにおけるテープ8,8の切断動作(ステップS6)が終了するまでの間、タイミング待ちする(ステップS14)。
【0032】
そして、コントローラ14は、移載チャック13Bがタイミング待ち(ステップS14)している状態において、部品供給位置Pでのテープ8,8の切断動作(ステップS6)が終了したのを確認したときに、ACサーボモータ11を回転駆動させて部品移載手段2を図4のR矢印方向に向け90°だけ間欠回転させる(ステップS15)。これによって部品移載手段2の一つのタクトが終了し、以後、上述と同様の動作を繰り返す。
【0033】
つぎに、部品受渡手段3のタクトについて説明する。部品受渡手段3における小型のアキシャル型電子部品用の2対の受渡チャック22,22は、上述したように、部品移載手段2における移載チャック13Bが挟持しているテープ8,8の一端側とは反対の他端側を挟持して、アキシャル型電子部品7を受け取る(ステップS21)。そののち、部品受渡手段3は、アキシャル型電子部品7を保持しながち、図4のZ矢印で示すように、部品挿入位置Kに向け前進移動して(ステップS22)、保持しているアキシャル型電子部品7を部品挿入手段4に受け渡す(ステップS23)。そののち、部品受渡手段3は、Z矢印内方に向け移動して元の位置に復帰する(ステップS24)。これによって部品受渡手段3の一つのタクトが終了し、以後、上述と同様の動作を繰り返す。
【0034】
最後に、部品挿入手段4のタクトについて説明する。部品挿入手段4は、上述のように、部品受渡手段3からアキシャル型電子部品7を受け取り(ステップS31)、図5(c)に示すように、部品挿入手段4が保持しているアキシャル型電子部品7の電子部品本体7aと所定長さのリード線7b,7cとを含むW部分を切断すると同時に、W部分のリード線7b,7cの両先端部をL字型に下方に折り曲げる(ステップS32)。続いて、部品挿入手段4は、下降することにより、前述のL字型に折り曲げたリード線7b,7cを、図5(d)に示すように、回路基板24の所定の部品挿入孔24a,24bに挿入させ(ステップS33)、そののち、元の位置に復帰する。
【0035】
図5(d)に示すように、回路基板24の部品挿入孔24a,24bに挿入されたリード線7b,7cは、部品挿入孔24a,24bを挿通した先端部分が折り曲げられ、これにより、アキシャル型電子部品7が回路基板24に固定される(ステップS34)。元の位置に復帰した部品挿入手段4は、部品受渡手段3がつぎに部品挿入位置Kに前進移動してくるまでの間、タイミング待ちする(ステップS35)。これによって部品挿入手段4の一つのタクトが終了し、以後、上述と同様の動作を繰り返す。
【0036】
ここで、センタリングの可否を判別する理由について説明する。移載チャック13A〜13Dが部品供給手段のアキシャル型電子部品7をセンタリングしないで挟持した場合には、電子部品本体7aが何れか一方側に偏った状態で移載チャック13A〜13Dに挟持されるおそれがあり、その場合には、電子部品本体が偏った側の電子部品本体7aの端部からリード線7b,7cの屈曲部までのリード線の寸法が小さくなるので、部品挿入手段4がリード線7b,7cを回路基板の部品挿入孔24a,24bに挿入するときに、電子部品本体7aがツールに当接して損傷や破損を受ける可能性がある。そこで、部品挿入手段4においてリード線7b,7cの両先端部をL字型に下方に折り曲げるのに先立って、電子部品7をセンタリングした上で移載チャック13A〜13Dで挟持するようにすれば、上述した電子部品本体7aのツールへの衝突を未然に防止できる。
【0037】
但し、ガラス管ダイオードなどのように強度的に弱いアキシャル型電子部品7は、電子部品本体7aのアキシャル方向の長さが一般に短いので、リード線7b,7cにおける電子部品本体7aから折り曲げ箇所までの長さが比較的長い(一般に2mm以上)。そのため、電子部品本体7aが何れか一方に偏った状態で移載チャック13A〜13Dに挟持された場合であっても、電子部品本体7aが偏った側のリード線7b,7cにおける電子部品本体7aから折り曲げ箇所までの長さが比較的長いことから、電子部品本体7aがツールに当接することがない。したがって、このような電子部品本体7aの長さ寸法が小さく、且つ強度的に弱いアキシャル型電子部品7についてはセンタリングする必要がない。
【0038】
なお、上記実施の形態では、一対のセンタリング爪21A、21Aによって電子部品7を機械的にセンタリングする場合について説明しているが、移載チャック13A〜13Dに挟持された電子部品7の保持姿勢を認識カメラによる撮像画像に基づき画像認識して、部品挿入手段4においてリード線を折り曲げる際に、画像認識の結果に基づき電子部品の位置を補正したのちにリード線7b,7cを折り曲げるようにしても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0039】
つぎに、本発明の他の実施の形態に係るアキシャル型電子部品7の挿入方法について説明する。この実施の形態では、上記の一実施の形態に対して、図1のフローチャートにおけるコントローラ14によるセンタリングの有無の判別方法が相違するだけであり、その他の処理手順は同様である。コントローラ14に内蔵のメモリには、図2の部品データに代えて、図3(a)に示すNCデータと同(b)に示す部品データとが予め設定記憶されている。(a)のNCデータは、自動挿入装置の動作に必要なアキシャル型電子部品7の回路基板24への装着位置の座標、実装すべきアキシャル型電子部品7が収納された供給カセットの番号、挿入幅および挿入方向が設定記憶されている。一方、(b)の部品データは、供給カセット毎の電子部品本体7aの直径およびアキシャル方向の幅とリード線7b,7cの直径とが設定記憶されている。
【0040】
コントローラ14は、部品供給手段1に現在セットされているアキシャル型電子部品7に対応するNCデータおよび部品データを読み出して、NCデータの挿入幅から部品データの電子部品本体7aのアキシャル方向の幅を減算して、その減算値が3mmよりも大きいか否かを判別する。減算値が3mmよりも小さいアキシャル型電子部品7の場合は、電子部品本体7aが比較的大きいことから、センタリングを行っても破損などが生じ難いので、上述したようにセンタリングを行う。一方、減算値が3mmよりも大きいアキシャル型電子部品7の場合は、電子部品本体7aが比較的小さいことから、センタリングを行った場合には損傷や破損が生じるおそれがあるので、センタリングを省略する。
【0041】
すなわち、アキシャル型電子部品7では、電子部品本体7aの両端からテープ8までのリード線7b,7cの長さをそれぞれL1,L2とした場合、|L1−L2|≦1mmの条件、つまり電子部品本体7aのずれ量が0.5mmの条件を満たしている。リード線7b,7cの挿入幅から電子部品本体7aの幅を減算した値が3mmあれば、電子部品本体7aのずれ量が最大となっても、電子部品本体7aの両端から折曲部までのリード線7b,7cのそれぞれの長さl1 ,l2 は、少なくともl1 =1mmで、l2 =2mmとなる。ツールの幅は一般に0.4mm程度であるので、電子部品本体7aとツールとの隙間が少なくとも0.6mmとなり、電子部品本体7aがツールに衝突するおそれがない。
【0042】
この実施の形態の挿入方法におけるセンタリングの有無の判別方法では、部品毎にセンタリングの要または不要を予め判別したデータを設定する手間が省け、自動挿入装置に一般的に設定記憶されている既存のデータを利用して全てのアキシャル型電子部品のセンタリングの要または不要の判別を行うことができる利点がある。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明のアキシャル型部品の挿入方法によれば、アキシャル型部品の種別毎に予め設定し、メモリに記憶した部品データに基づいて、センタリングが必要なアキシャル型部品についてのみセンタリングを行い、強度的に弱いアキシャル型部品がセンタリングされないので、この部品が損傷を受けるといった不具合が生じない。また、センタリング手段やこれの作動部材などは、使用頻度が低くなることから、その寿命を十分に確保することができる。
【0044】
また、本発明のアキシャル型部品の挿入装置によれば、移載チャックにセンタリング手段を具備し、部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいて部品供給位置のアキシャル型部品のセンタリングの要または不要を判別し、その判別結果が必要である場合にセンタリング手段を作動させて部品供給位置のアキシャル型部品のセンタリングを行い、一方、判別結果が不要である場合にセンタリングを省略して、移載チャックでアキシャル型部品を保持したまま所定位置まで後退移動させるように制御する制御部とを備えた構成としたので、本発明のアキシャル型部品の挿入方法を忠実に具現化して、挿入方法と同様の効果を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアキシャル型部品の挿入方法の処理手順を示すフローチャート。
【図2】同上の挿入方法におけるアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の判別に用いる部品データを示す図。
【図3】(a),(b)は同上の挿入方法におけるアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の他の判別に用いるNCデータおよび部品データをそれぞれ示す図。
【図4】本発明のアキシャル型部品の挿入方法を適用して具現化できるアキシャル型部品の自動挿入装置を示す斜視図。
【図5】(a)は配列状態に保持されたアキシャル型部品を示す平面図、(b)はテープが切断された状態のアキシャル型部品を示す平面図、(c)は部品挿入手段におけるアキシャル型部品のリード線切断の動作を示す説明図、(d)は部品挿入手段によって回路基板に固定された状態のアキシャル型部品を示す断面図。
【符号の説明】
1 部品供給手段
2 部品移載手段
3 部品受渡手段
4 部品挿入手段
7 アキシャル型電子部品(アキシャル型部品)
7a 電子部品本体(部品本体)
7b,7c リード線
8 テープ
13A〜13D 移載チャック
14 コントローラ(制御部)
21A〜21D センタリング爪(センタリング手段)
24 回路基板
24a,24b 部品挿入孔
P 部品供給位置

Claims (3)

  1. アキシャル型部品を回路基板の部品挿入孔に挿入するアキシャル型部品の挿入方法であって、
    センタリングの要または不要の別をアキシャル型部品の種別毎に予め設定した部品データをメモリに記憶する工程と、
    アキシャル型部品を順次供給する工程と、
    前記部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいて前記供給されたアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の別を判別する工程と、
    前記判別結果が必要である場合に、アキシャル型部品のセンタリングを行い、一方、前記判別結果が不要である場合にセンタリングを行わないで、供給されたアキシャル型部品を回路基板の所定の部品挿入孔に挿入する工程と、
    を備えたことを特徴とするアキシャル型部品の挿入方法。
  2. メモリに予め設定された部品データのうちの部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報のうちの挿入幅から部品本体のアキシャル方向の幅を減算した値に基づきセンタリングの要または不要の別を判別するようにした請求項1に記載のアキシャル型部品の挿入方法。
  3. アキシャル型部品を回路基板の部品挿入孔に挿入するアキシャル型部品の挿入装置であって、
    アキシャル型部品を順次供給する部品供給手段と、
    前記供給されたアキシャル型部品をセンタリングするセンタリング手段と、
    前記供給されたアキシャル型部品を回路基板の所定の部品挿入孔に挿入する部品挿入手段と、
    センタリングの要または不要の別をアキシャル型部品の種別毎に予め設定した部品データをメモリに記憶しておき、前記部品データにおける部品供給位置のアキシャル型部品に対応する情報をその都度読み出して、その読み出した情報に基づいて前記供給されたアキシャル型部品のセンタリングの要または不要の別を判別して、その判別結果が必要である場合にアキシャル型部品のセンタリングを行い、一方、前記判別結果が不要である場合にセンタリングを行わないで前記部品挿入手段による挿入動作をするように制御を行う制御部と
    を備えたことを特徴とするアキシャル型部品の挿入装置。
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