JP3948400B2 - 画像形成装置、トナー回収ボトル - Google Patents

画像形成装置、トナー回収ボトル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置等に係り、より詳しくは、トナーや現像剤等を搬送する機構を備えた画像形成装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、像担持体(例えば感光体ドラム)と、この感光体ドラムに形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器と、感光体ドラムに対向配置される中間転写体(中間転写ベルト)と、中間転写ベルト上に感光体ドラム上に担持されたトナー像を転写する一次転写装置と、記録媒体(例えば用紙)に中間転写ベルト上のトナー像を転写する二次転写装置とを備えたものが存在する。このような画像形成装置では、一次転写後の感光体ドラム上にトナーが残留するため、この残留トナーをドラムクリーナで清掃・除去した後に、次のトナー像を形成している。また、二次転写後の中間転写ベルト上にもトナーが残留するため、この残留トナーをベルトクリーナで清掃・除去した後に、次のトナー像を転写している。そして、これらドラムクリーナやベルトクリーナで回収された残留トナー(廃トナー)は、例えば廃トナー搬送スクリューを用いた所謂トリクル方式と呼ばれる方式により、順次、搬送されて回収容器(廃トナーボトル)に回収される。
【0003】
この廃トナーの回収方法として、従来では、廃トナー搬送スクリューを有するクリーナ容器を廃トナーボトルに接続可能に構成し、回収された廃トナーをクリーナ容器と廃トナーボトルとの接続部から廃トナーボトルに落下させる技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1では、廃トナーボトルを本体から取り外した際に、この接続部から廃トナーが簡単にこぼれないようにするための手段であるシャッターが設けられている。このシャッターは、バネで取り付け口に付勢されており、クリーナ容器のパイプが廃トナーボトルに挿入されると、このシャッターが押し込まれて開き、廃トナーボトルを本体から取り外すと、シャッターが閉じるように構成されている。また、他の従来技術として、接合部に特別な回動機構からなるシャッターを設け、トナーの飛び散り等を防止する技術が存在する(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−196644号公報(第4−5頁、図17参照)
【特許文献2】
特開2002−72655号公報(第3−4頁、図3、図4参照)
【特許文献3】
特開昭64−59282号公報(第4−5頁、図6参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、近年、画像処理装置に対する小型化や安価の要求が更に高まっており、廃トナーを回収する廃トナー回収装置に対しては、これらの要求が最も強く現れてきている。しかしながら、特許文献1〜3に示されたシャッター構成では、機構が複雑であり、大きなスペースが要求されると共に、コストの面で近年の要求に沿わなくなる。更に、特許文献1のシール形状では、クリーナ容器のパイプと廃トナーボトルの開口部と嵌合時に、これらの間に隙間が生じ易く、トナーが漏れ易い。また更に、特許文献1の構成では、パイプの開口部がシャッター部材で覆われてしまい、トナー回収時においてトナーが回収し難くなり、トナー詰まりや漏れが発生し易くなる。
【0006】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、トナーや現像剤等の搬送に際し、回収用の箱体等をシールする部材を設けた場合であっても、装置のスペースとコストを低減させることにある。
また他の目的は、例えば、トナー回収部本体のパイプとトナー回収ボトルとの接合時およびトナー回収ボトルの取り外し時などの、トナーや現像剤の搬送に際して、接合部におけるトナーや現像剤の漏れ防止機能を高めることにある。
更に他の目的は、シール機能を維持した状態にて、トナーや現像剤の搬送機能を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明では、トナー回収ボトルなどの箱体に設けられた開口に、シール部材としてのシャッター部材を設け、このシャッター部材は、ポリウレタン等の弾性部材からなり、箱体の開口に挿入されるパイプの形状に合わせてスリットが形成されている。そして、このスリットの形状を、例えばパイプにより搬送された廃トナーや廃現像剤などを排出する開口部の位置などに合わせて工夫している。即ち、本発明が適用される画像形成装置は、搬送手段によりトナーまたは現像剤を搬送し、所定の開口を有するトナー回収ボトルなどの箱体からなる受け入れ手段にて、この開口に搬送手段の一部を挿入することにより、搬送手段から搬送されたトナーまたは現像剤を受け入れ、また、この受け入れ手段における開口に設けられ、スリットを有する弾性体で構成されるシャッター手段により、搬送手段が挿入された状態または搬送手段が挿入されていない状態にて、受け入れ手段からのトナーまたは現像剤の飛散を抑制すると共に、このシャッター手段は、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、この鉛直方向スリットの底部にて水平方向に伸びる底部スリットとを有することを特徴としている。
【0008】
ここで、この搬送手段は、曲率部分を有するパイプであり、更に底部に開口部を設け、受け入れ手段に挿入された際、開口部から受け入れ手段に対してトナーまたは現像剤を落下させることを特徴とし、また、シャッター手段は、この搬送手段が挿入された際に、開口部を塞がない状態で変形するようにスリットが設けられている。更に、このシャッター手段は、曲率部分を有するパイプからなる搬送手段が挿入された際に、底部の近傍に生じる隙間が小さくなるようにスリットの形状が決定されている。
【0009】
一方、本発明は、画像形成装置に取り付けられ、この画像形成装置からの廃トナーを取り入れるトナー回収ボトルであって、廃トナーを取り入れる開口を有し、この開口は、前記画像形成装置に取り付けられた際に、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、この鉛直方向スリットの底部にて水平方向に伸びる底部スリットとを備え、搬入される廃トナーの外部漏れを防止するシャッター部材を有することを特徴としている。
【0010】
また本発明は、パイプ部材が挿入される開口に設けられ、このパイプ部材にて搬送されるトナーまたは現像剤の開口からの飛散を抑制するシャッター部材として把握することができる。このシャッター部材は、パイプ部材の挿入または取り出しによって変形する弾性部と、この弾性部に設けられ、開口に設けられた際に、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、鉛直方向スリットの底部にて水平方向に伸びる底部スリットとを有するスリット部とを含む。ここで、このスリット部は、パイプ部材が挿入された際に、このパイプ部材の底部に設けられた開口部を塞がないように弾性部を変形させることを特徴とすれば、トナーや現像剤などの搬送に悪影響を及ぼすことがない点で好ましい。また、弾性部を開口に対して貼り付ける接着部を更に有し、このスリット部は、接着部の存在しない弾性部に設けられることを特徴としている。
【0011】
また、本発明は、略水平方向からパイプ部材が挿入される開口に設けられ、このパイプ部材にて搬送されるトナーまたは現像剤の開口からの飛散を抑制するシャッター部材であって、パイプ部材の挿入または取り出しによって変形する弾性部と、この弾性部に形成され、開口に設けられた際の上方向と下方向とにおいてスリット形状が異なるスリット部とを含む。より詳しくは、このスリット部は、下方向において、パイプ部材が挿入された際に弾性部を脇へ開放させるようにスリット形状が決定されている。
【0012】
更に他の観点から把えると、本発明が適用されるシャッター部材は、箱体の開口に設けられ、周囲に曲率部分を有する管材の挿入を可能にすると共に、この管材が挿入される前および管材が挿入された際に箱体に対するシール効果を有するシャッター部材であって、管材の挿入によって変形する弾性部と、この弾性部に形成されるスリット部とを有し、スリット部は、管材が挿入された際に、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、当該鉛直方向スリット管材が挿入された際の曲率部分の一部について、当該鉛直方向スリットから伸びた外周部分近傍に所定の長さからなる弦状のスリットが設けられていることを特徴としている。ここで、このスリット部は、管材が挿入された際の中央部分から伸びる鉛直方向スリットによってこの弦状のスリットを分断していることを特徴とすれば、曲率部分を有する管材の挿入によって、分断部分からの横方向への広がりが得られる点で優れている。尚、弦状のスリットは、円の弧に対する弦を意識しているが、必ずしも直線である必要はなく、所定の曲線部を備えていても構わない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、プリンタ本体1とプリンタ本体1が載置される基台2とを有しており、プリンタ本体1には、プリンタ本体1から排出される廃トナーや廃現像剤を回収する収容手段としての回収装置100が外付けされている。なお図1は、プリンタ本体1の前扉1aが開放された状態を示している。
【0014】
図2は、プリンタ本体1を示した図である。プリンタ本体1は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、記録用紙(シート)を搬送するシート搬送系40、例えばパーソナルコンピュータや画像読み取り装置等に接続され、受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理系であるIPS(Image Processing System)50を備えている。
【0015】
画像プロセス系10は、水平方向に一定の間隔を置いて並列に配置される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K、これら画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21上に多重転写させる転写ユニット20、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対してレーザ光を照射する光学系ユニットであるROS(Raster Output System)30を備えている。また、プリンタ本体1には、転写ユニット20によって二次転写された記録用紙上のトナー像を、熱および圧力を用いて記録用紙に定着させる定着器29を備えている。さらに、転写ユニット20の上部には、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対して各色のトナーを供給するためのトナーカートリッジ19Y,19M,16C,19Kが設けられている。
【0016】
転写ユニット20は、中間転写体である中間転写ベルト21を駆動するドライブロール22、中間転写ベルト21に一定のテンションを付与するテンションロール23、重畳された各色のトナー像を記録用紙に二次転写するためのバックアップロール24、中間転写ベルト21上に存在する残留トナー等を除去するベルトクリーナ(クリーニング手段)25を備えている。中間転写ベルト21は、このドライブロール22とテンションロール23およびバックアップロール24との間に一定のテンションで掛け渡されており、定速性に優れた専用のモータ(図示せず)によって駆動されるドライブロール22により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。この中間転写ベルト21は、例えば、チャージアップを起こさないベルト素材(ゴムまたは樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。ベルトクリーナ25は、中間転写ベルト21に接触配置されるクリーニングブラシ25aおよびクリーニングブレード25bを備えており、トナー像の二次転写工程が終了した後の中間転写ベルト21の表面から残留トナーや紙粉、タルク等を除去して、次の画像形成プロセスに備えるように構成されている。ベルトクリーナ25の下部には、これらクリーニングブラシ25aおよびクリーニングブレード25bによって除去された残留トナー(廃トナー)や紙粉等を、中間転写ベルト21の搬送方向に直交する方向に沿ってベルトクリーナ25の外部へと搬送するオーガ25cが設けられている。
【0017】
ROS30は、図示しないレーザダイオード、変調器の他、レーザダイオードから出射されたレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)を偏向走査するポリゴンミラー31を備えている、図2に示す例では、ROS30は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの下側に備えられることから、トナー等の落下による汚損の危険性を有している。そこで、ROS30は、各構成部材を密閉するための直方体状のフレーム32を設け、また、レーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)が通過するガラス製のウィンドウ33をこのこのフレーム32の上方に設けて、走査露光と共にシールド効果を高めるように構成されている。
【0018】
シート搬送系40は、画像が記録される記録用紙を積載して供給する給紙装置41、給紙装置41から記録用紙を取り上げて供給するナジャーロール42、ナジャーロール42から供給された記録用紙を一枚ずつ分離して搬送するフィードロール43、フィードロール43により一枚ずつに分離された記録用紙を画像転写部に向けて搬送する搬送路44を備えている。また、搬送路44を介して搬送された記録用紙に対し、二次転写位置に向けてタイミングを合わせて搬送するレジストロール45、二次転写位置に設けられ記録用紙を介してバックアップロール24に圧接して記録用紙上に画像を二次転写する二次転写ロール46を備えている。さらに、定着器29によって画像が定着された記録用紙をプリンタ本体1の機外に排出する排出ロール47、排出ロール47によって排出された記録用紙を積載する排出トレイ48を有する。また、定着器29によって画像が定着された記録用紙を反転させて両面記録を可能とする両面用搬送ユニット49を備えている。
【0019】
次に、画像プロセス系10における画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kについて詳述する。
図3は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの構成を説明するための図であり、ここでは、イエロー(Y)の画像形成ユニット11Yと、マゼンタ(M)の画像形成ユニット11Mとが示されている。他の画像形成ユニット11C,11Kについても同様に構成されている。
【0020】
画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、トナー像を担持させる像担持体としての感光体ドラム12、帯電ロール13aを用いて感光体ドラム12を帯電させる帯電器13、帯電器13によって帯電され、ROS30からのレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)によって感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像ロール14aによって現像する現像器14、中間転写ベルト21を挟んで感光体ドラム12に対向して設けられ、感光体ドラム12上に現像されたトナー像を中間転写ベルト21上に転写する一次転写ロール15、一次転写後に感光体ドラム12上に残った残留トナーを除去するドラムクリーナ16を備えている。
【0021】
ここでは、現像器14においてトナーおよびキャリアを有する所謂二成分現像剤(以下、現像剤という)を用いた二成分現像方式を採用している。この現像器14には、感光体ドラム12の軸方向に沿って並列に配設され、互いに逆方向に現像剤を攪拌搬送する一対のオーガ14b,14cが設けられている。この現像器14では、所定のタイミングでキャリアを含むトナーが新たに現像器14内に供給され、その結果、現像器14内で余剰となった現像剤を廃現像剤として外部に排出するトリクル方式を採用することで、長期間の使用に伴って劣化したキャリアを除去できるようになっている。新たな現像剤は、例えばオーガ14bの現像剤搬送方向上流側から供給され、廃棄される現像剤はオーガ14cの現像剤搬送方向下流側から排出される。また、ドラムクリーナ16は、感光体ドラム12に接触配置されるクリーニングブレード16aを備えており、ドラムクリーナ16の内部には、クリーニングブレード16aによって除去された残留トナーを感光体ドラム12の軸方向に沿ってドラムクリーナ16の外側へと搬送するオーガ16bが設けられている。
【0022】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の動作について説明する。図示しない原稿読み取り装置によって読み取られた原稿の色材反射光像や、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された色材画像データは、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の各8ビットの反射率データとしてIPS50に入力される。IPS50では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間補正、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の四色の色材階調データとして、ROS30に出力される。
【0023】
ROS30では、入力された色材階調データに応じて、レーザダイオード(図示せず)から出射されたレーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)を、f-θレンズ(図示せず)を介してポリゴンミラー31に出射している。ポリゴンミラー31では、入射されたレーザ光を各色の階調データに応じて変調し、偏向走査して、図示しない結像レンズおよび複数枚のミラーを介して画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に照射している。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12では、帯電された表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kにて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像される。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト21上に順次転写される。
【0024】
一方、シート搬送系40では、画像形成のタイミングに合わせてナジャーロール42が回転し、給紙装置41から所定サイズの記録用紙が供給される。フィードロール43により一枚ずつ分離された記録用紙は、搬送路44を経てレジストロール45に移送され、一旦、停止される。その後、トナー像が形成された中間転写ベルト21の移動タイミングに合わせてレジストロール45が回転し、記録用紙は、バックアップロール24および二次転写ロール46によって形成される二次転写位置に搬送される。二次転写位置にて下方から上方に向けて搬送される記録用紙には、圧接力および所定の電界を用いて、四色が重ね転写されたトナー像が副走査方向に順次、二次転写される。そして、トナー像が二次転写された記録用紙は、定着器29によって熱および圧力で定着処理を受けた後、排出ロール47によってプリンタ本体1の上部に設けられた排出トレイ48に排出される。なお、排出トレイ48にそのまま排出せずに、図示しない切り替えゲートによって記録用紙を両面用搬送ユニット49によって反転させることもできる。この反転された記録用紙をレジストロール45に搬送した後、前述と同様な流れによって、印刷されていない他の面について画像を形成することで、記録用紙の両面に画像を形成することが可能となる。
【0025】
次に、本実施の形態が適用されるプロセスカートリッジ、およびトナーと現像剤の回収機構について説明する。
図4は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kにおいて用いられるプロセスカートリッジを説明するための図である。本実施の形態では、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12、帯電器13およびドラムクリーナ16を一体化し、図4に示すプロセスカートリッジ60とすることで、プリンタ本体1からこのプロセスカートリッジ60だけを取り外し、また、プロセスカートリッジ60だけをプリンタ本体1に対して取り付け可能とし、ユーザによる交換を可能としている。
【0026】
各プロセスカートリッジ60には、不揮発性メモリユニット61が搭載されている。この不揮発性メモリユニット61には、例えば、感光体ドラム12の回転数、高圧電圧印加時間、プリント枚数など、所定の画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kにて、そのプロセスカートリッジ60が装着された際の、各々のカートリッジ使用履歴情報が格納されている。そして、不揮発性メモリユニット61の側部には、ドラムクリーナ16のオーガ16b(図3参照)が収容される排出パイプ62が配設されている。この排出パイプ62の端部下側(図中では上側)には廃トナーの排出口62aが形成されており、排出パイプ62の端部には側部に開口63aが形成されたキャップ63が回動可能に取り付けられている。キャップ63には排出パイプ62に巻き回されて固定されたねじりばね64が装着されており、プリンタ本体1にプロセスカートリッジ60が装着された場合にキャップ63が回動し、排出パイプ62の開口62aとキャップ63の開口63aとを合わせることで、外部に廃トナーを排出できるようにしている。
【0027】
さらに、図1に示すプリンタ本体1では、通常、不要となった廃トナーや廃現像剤を取り入れるトナー回収ボトルが取り付けられている。
図5(a),(b)は回収ボトル70を説明するための図である。この回収ボトル70には、不要となった廃トナーや廃現像剤を取り入れる開口71〜79が形成されている。これらのうち、開口71〜74には、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)を構成するプロセスカートリッジ60に取り付けられたドラムクリーナ16(共に図4参照)で回収され、オーガ16b(図3参照)により搬送された廃トナー等が搬入される。また、開口76〜79には、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)の現像器14からオーガ14c(共に図3参照)により搬送された廃現像剤が搬入される。さらに、開口75には、ベルトクリーナ25で回収されオーガ25c(共に図2参照)によって搬送された廃トナー等が搬入される。なお、各開口71〜79には、搬入される廃トナーや廃現像剤等の外部漏れを防止するシャッター部材が取り付けられる。図5(b)に示す開口76〜79は、略水平方向に向かって開かれた状態で形成されており、略水平方向にオーガ14cにより廃現像剤を搬入するパイプが挿入可能に構成される。
【0028】
図6は、回収装置100を示した図である。図6に示す回収装置100は、上述した回収ボトル70に代えてプリンタ本体1(共に図1参照)に取り付けられる一次回収部110と、一次回収部110で回収された廃トナーおよび廃現像剤を最終的に収容する二次回収部130と、一次回収部110と二次回収部130との間で廃トナーおよび廃現像剤を搬送する搬送部150とを有している。回収装置100を取り付ける際には、図5(a),(b)にて説明した回収ボトル70は取り外され、取り外された部分に一次回収部110が取り付けられる。
【0029】
図7は一次回収部110を正面から見た図であり、図8は一次回収部110に四本のプロセスカートリッジ60を装着した状態を示す斜視図である。一次回収部110は中空状の一次回収容器(回収容器)110aを有している。一次回収容器110aには、図6および図7に示すように、不要となった廃トナーや廃現像剤を取り入れる開口111〜119が形成されている。ここで、開口111〜114には、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)を構成するプロセスカートリッジ60に取り付けられたドラムクリーナ16(共に図4参照)で回収されオーガ16b(図3参照)により搬送された廃トナー等が搬入される。つまり開口111〜114は、廃トナー搬入口としての機能を有する。また、開口116〜119には、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)の現像器14からオーガ14c(共に図3参照)により搬送された廃現像剤が搬入される。つまり、開口116〜119は、廃現像剤搬入口としての機能を有する。この開口116〜119は、略水平方向に向かって開かれた状態で形成されており、略水平方向にオーガ14cにより廃現像剤を搬入するパイプが挿入可能に構成される。さらに、開口115には、ベルトクリーナ25(図2参照)で回収されオーガ25c(図2参照)によって搬送された廃トナー等が搬入される。つまり、開口115は、廃トナー搬入口としての機能を有する。また、開口111〜119は、廃トナーあるいは廃現像剤を一次回収容器110a内に落下させる落下手段としての機能を有する。なお、各開口111〜119には、所定形状の切り込みが入れられた漏れ防止用のシール部材が取り付けられる。
【0030】
また、一次回収容器110aの内側底部には、長手方向に沿って搬送部材としてのコイルオーガ120が配設されている。コイルオーガ120は硬鋼線にて構成され、その外径はφ16、線径はφ1、ピッチは5mmである。コイルオーガ120は、その一端が一次回収容器110aの外側に配設されたギヤ121に接続されており、他端が一次回収容器110aの下側側部に設けられた排出口122よりさらに外側まで、具体的には、搬送部150の搬送パイプ151の下流側端部まで延設されている。また、コイルオーガ120を駆動するギヤ121は、カップリング124と一体的に形成されるギヤ123と噛合しており、本体側に設けられる駆動装置160によって駆動されるようになっている。これによりコイルオーガ120は、一次回収容器110a内に搬入された廃トナーや廃現像剤を搬送パイプ151側に向けて搬送することができる。なお、図から明らかなように、搬送パイプ151は屈曲しているが、コイルオーガ120がフレキシビリティを有しているため、屈曲した搬送パイプ151内においても十分に廃トナーや廃現像剤を搬送することが可能である。
【0031】
さらに、一次回収部110には、四つの開口125〜128が並列に設けられている。これら開口125〜128は、レーザ光(LB-Y,LB-M,LB-C,LB-K)が通過するガラス製のウィンドウ33(図2参照)を清掃するためのものである。なお図6は、これら開口125〜128がプリンタ本体1に対する取り付け用の板129で隠された状態を示している。
【0032】
また、二次回収部130は、図6に示す筐体カバー131を有しており、その内部には、図9に示す二次回収容器132が収容されている。ここで、図9(a)は二次回収容器132および搬送部150の主要部を示す斜視図であり、図9(b)はその側面図である。
二次回収容器132は、略直方体状の形状を有し、その上部側には取っ手133が形成されている。また、二次回収容器132の上面には、廃トナーおよび廃現像剤を搬入するための開口134が形成されている。
一方、搬送部150の搬送パイプ151端部には、二次回収容器132を着脱するコネクタ152が取り付けられている。コネクタ152は、二次回収容器132を取り付けた場合に二次回収容器132内に廃トナーおよび廃現像剤を搬入でき、且つ、二次回収容器132を取り外した場合に外部に廃トナーや廃現像剤が漏れないように蓋ができるように構成されている。なお、搬送パイプ151は、図6に示すカバー153が取り付けられる。このカバー153は、プリンタ本体1(図1参照)に装着される。
【0033】
そして、本実施の形態では、図9(b)に示すように、二次回収容器132が所定の角度だけ傾斜した状態でコネクタ152に取り付けられるようになっている。このように二次回収容器132を配設することで、二次回収容器132内を落下する廃トナーおよび廃現像剤が、二次回収容器132の内部側壁を滑り落ちるようになるため、内部での廃トナーおよび廃現像剤の飛散を抑制することが可能となっている。
【0034】
次に、回収ボトル70の各開口71〜79、回収装置100の各開口111〜119などに用いられるシャッター部材(シール部材)について詳述する。
図10(a),(b)は、本実施の形態が適用されるシャッター部材200を説明するための図であり、図11(a)〜(c)は、このシャッター部材200を有する開口に、円柱形状や楕円形状等の曲率部を有するパイプ250が挿入された状態を説明するための図である。一方、図12(a)〜(c)は、本実施の形態が適用されていない従来のシャッター部材300を示した図である。本実施の形態では、略鉛直方向に設けられたこれらの開口に、トナーや現像剤の搬送手段であるパイプ250が略水平方向に挿入される。
【0035】
図10(a),(b)に示すように、本実施の形態が適用されるシャッター部材200は、弾性体(弾性部材)として、発泡体である例えば厚さ2mm程度のポリウレタン201と、図10(b)に示すようにポリウレタン201の片面に貼り付けられた両面粘着テープ202を備えている。両面粘着テープ202は、回収ボトル70の各開口76〜79、回収装置100の各開口116〜119などの寸法に合わせて、例えば図10(a)に示すような円形形状に切り欠かれている。この両面粘着テープ202のポリウレタン201側ではない接着部分は、回収ボトル70の各開口76〜79、回収装置100の各開口116〜119を形成する筐体に接着される。これによって、ポリウレタン201が開口部を塞ぐように位置することができ、このポリウレタン201によって各開口が閉じられるように構成されている。
【0036】
また、ポリウレタン201の中央部には、各種スリット(切れ目、切り込み)が設けられており、図4に示したプロセスカートリッジ60の排出パイプ62や、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)の現像器14からオーガ14c(共に図3参照)により搬送された廃現像剤を搬入するためのパイプなど、曲率を有するパイプが挿入可能に構成されている。本実施の形態では、図10(a)に示すような特別な形状のスリットが設けられている点に特徴がある。
【0037】
このスリットについて具体的に説明すると、シャッター部材200(ポリウレタン201)のスリットとして、中心部分から放射状に伸びる放射状スリット210、中心部分から水平方向の放射状に伸びる水平方向スリット211、中心部分から鉛直方向の放射状に伸びるスリットである鉛直方向スリット212を有している。更には、この鉛直方向スリット212の最外周部(挿入されるパイプの形状から見てほぼ外周にあたる部分)から所定の寸法(例えば2mm程度)中心部分にて水平方向に伸びるスリットである底部スリット213を設けている。言い換えると、管材であるパイプが挿入された際の外周部曲率部分である底部の近傍に、所定の長さからなる弦状のスリットである底部スリット213が設けられている。放射状スリット210、水平方向スリット211、および鉛直方向スリット212等の、中心から放射状に伸びるスリット(5本)は、例えば18〜19mm程度の寸法で形成されている。また、底部スリット213は、鉛直方向スリット212から片側3mm程度、両側で6mm程度の寸法で形成されている。底部スリット213等の各スリットは、必ずしも直線である必要はなく、所定の弧などを描いても構わない。
【0038】
廃トナーや廃現像剤、使用前のトナーなどを搬送するパイプがシャッター部材200を介して挿入された場合には、弾性体であるシャッター部材200のポリウレタン201の部分が、各スリットによって開き、例えば円筒状などの曲率を有するパイプの表面にポリウレタン201が密着して、シール効果(封印効果)を発揮する。一方、パイプが挿入されない場合には、弾性体であるポリウレタン201のスリットの部分が閉じた状態となり、回収ボトル70の各開口76〜79や、回収装置100の各開口116〜119が閉じて、シール効果(封印効果)によりトナーや現像剤の飛散を抑制することができる。特に、回収ボトル70や回収装置100などの箱体にて、略鉛直方向に開口(略水平方向に向かって開かれた開口)が形成される場合に、略水平方向からパイプが挿入される状態にて、本実施の形態における効果を最も有効に得ることができる。
【0039】
ここで、本実施の形態の理解を容易にするために、従来のスリット形状の問題点について説明する。図12(a)に示すように、従来のシャッター部材300では、水平方向と鉛直方向からなる十字スリット340がシャッター部材300のポリウレタン301に形成されていた。このシャッター部材300のポリウレタン301部分に、トナーや現像剤を搬送するための断面が円形形状からなるパイプ250が挿入されると、図12(b)に示すようになる。十字スリット340に挿入されたパイプ250は、曲率を有しているために、十字スリット340の外周部分に、図12(b)に示すような大きな隙間が生じてしまう。このような隙間が存在すると、隙間からトナーや現像剤が漏れてこぼれが発生し易い。また、パイプ250の抜き差しに際して、このような隙間にパイプ250の汚れが残り易く、これによってトナーこぼれが発生し易い問題があった。
【0040】
また、図12(c)に示すように、パイプ250には、搬送されるトナーや現像剤を落下させるための開口部251が設けられている。このとき、従来の十字スリット340では、このスリットから両側にポリウレタン301の端部が広がることから、パイプ250に形成されている開口部251がポリウレタン301の端部によって塞がれてしまい、トナーや現像剤の落下性能を低下させる問題も生じていた。そこで、本実施の形態では、図10(a)に示すような、スリットを設け、特に、パイプ250の開口部251に近い部分に底部スリット213を設けていることにより、これらの問題点を解決している。
【0041】
図11(a)〜(c)は、シャッター部材200のスリット部分にパイプ250が挿入された状態を説明するための図である。図10(a)にて説明したような各スリットに、断面円形形状を有する円柱状のパイプなど、所定の曲率を有するパイプ250が挿入されると、ポリウレタン201が開いてパイプ250の面に沿うようにしてシールする。このとき、図11(a)に示すように、ポリウレタン201には、A〜Dの開きが生じる。開きAは、図10に示した鉛直方向スリット212と底部スリット213とによって得られる。開きBは、水平方向スリット211と鉛直方向スリット212とによって得られる。また、開きCは、水平方向スリット211と放射状スリット210とによって形成され、開きDは、2本の放射状スリット210によって形成される。また、図11(a)には、底部のスリットによる開き状態の拡大図が示されている。この拡大図によって図示される開きAは、底部スリット213によって見える面であり、底部近傍の弾性部分である開きBは、開きAから見て横方向に(脇へ)開放している。この開きAおよび開きBによれば、図12(b)に示したような隙間が、パイプ250の底部に生じることを防ぎ、底部からのトナーなどの飛散を抑制することができる。
【0042】
図11(b)は、円筒状のパイプ250が挿入された場合の断面を示しており、パイプ250の断面横方向から見た状態が示されている。パイプ250には、トナーや廃トナー、廃現像剤等を搬送するための搬送スクリュー252が設けられ、これが回動することによって、パイプ250の底部に設けられた開口部251にトナーや現像剤などが搬送される。2本の放射状スリット210によって形成される開きDは、パイプ250の表面に大きな面積で重なり、即ち、円弧状に充分に沿うようにして、シール効果を高めている。このシール効果を高めることによって、回収ボトル70や回収装置100などに搬入されたトナーなどが広がって機内に舞い上がることを防止している。
【0043】
一方、鉛直方向スリット212と底部スリット213とによって得られる開きAは、パイプ250に対する接触面積が少なく、図11(b)に示すように、曲げ距離が短くなることから、ポリウレタン201の曲げによって、開口部251を塞ぐことがない。図11(c)は、パイプ250がシャッター部材200に挿入された場合の底部から見た様子が示されている。図11(c)に示すように、ポリウレタン201の開きAは、ポリウレタン201の横方向への広がりを助けており、開口部251を塞いでいない。一方で、ポリウレタン201の開きBは、開口部251を避けて横方向へしっかりと開いており、この部分で充分なシール効果を得ている。本実施の形態によれば、図12に示す場合と比較して明らかなように、曲率形状を有するパイプ250が挿入された際に、パイプ250の底部周辺における隙間を小さくすると同時に、底部に設けられた開口部251の一部を塞ぐことがない。
【0044】
図13は、図10に示したシャッター部材200における変形例を示した図である。図13に示す変形例では、図10と同様に、底部スリット213が設けられている。図10と異なるところは、鉛直方向スリット220が図10に示した鉛直方向スリット212を上部へ長く伸ばして構成され、また、水平方向スリット222が、両面粘着テープ202が張られてない円形の中心部分よりも上方にて水平方向にスリットが存在している点にある。また、斜め方向スリット221は、鉛直方向スリット220と水平方向スリット222との交点から、これらによって形成される上部空間を略二分するようにして、この中心から放射状にスリットが設けられている。
【0045】
図13に示す変形例でも、図10に示すものと同様に、パイプ250の底部周辺における隙間を小さくすると同時に、底部に設けられた開口部251の一部を塞がないようにして、回収ボトル70や回収装置100などの内部と、パイプ250とをシールすることができる。また、図10に示す実施例に加えて、鉛直方向スリット220と底部スリット213および水平方向スリット222によって切られた部分が、パイプ250に沿って大きく広がることから、かかる部分においてパイプ250とのシール効果を向上させることが可能となり、トナー搬送装置としての機能をより高めることができる。
【0046】
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、トナーや現像剤等の搬送に際し、簡単なシャッター部材を用いていることから、従来技術と比べて、スペースとコストを大きく低減することができる。このときにも、パイプ250が挿入可能であり、挿入された際(接合時)には脇への漏れ等をできる限り抑制するシール機能を果たし、一方で、パイプ250が挿入されていない場合(取り外し時)には、回収ボトル70や回収装置100などからのトナー(現像剤)飛散を抑制する機能を果たしている。即ち、トナーや現像剤の搬送に際して、搬送機能を高めると共に、接合部におけるトナー(現像剤)漏れの防止機能を高めることができる。
【0047】
また、このシャッター部材200は、前述のような、廃現像剤の回収や、廃トナーの回収の際に、パイプと箱体との接続箇所に設けられる場合の他、使用前のトナーなどを搬送するパイプとその接続箇所に設けることも可能である。
【0048】
尚、本実施の形態では、弾性体のシャッター部材200の例として、ポリウレタン201を用いて説明したが、弾性体としてはこの部材に限定されるものではない。例えば、所定のゴム材料等を用いることも可能である。コスト的に安いことや、トナーに対する化学的な劣化に対しての一応の効果から見て、ポリウレタン201を用いることの利点がある。更に、シャッター部材200によるシール効果(封印効果)を得る点に本実施の形態における特徴があるが、このシール効果は、完全な密封状態を意味するものではない。回収ボトル70や回収装置100などの箱体における内圧と外圧との差が出た場合などには、発泡体であるポリウレタン201の有する隙間を有効に機能させることができる。
【0049】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、トナーや現像剤等の搬送を行なう、例えばパイプとボトル等の接合部において、シール機能およびトナーや現像剤等の搬送機能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示した図である。
【図2】 プリンタ本体を示した図である。
【図3】 画像形成ユニットの構成を説明するための図である。
【図4】 各画像形成ユニットにおいて用いられるプロセスカートリッジを説明するための図である。
【図5】 (a),(b)は、回収ボトルを説明するための図である。
【図6】 回収装置を示した図である。
【図7】 一次回収部を正面から見た図である。
【図8】 一次回収部に四本のプロセスカートリッジを装着した状態を示す斜視図である。
【図9】 (a),(b)は、二次回収容器および搬送部の主要部の斜視図および側面図である。
【図10】 (a),(b)は、本実施の形態が適用されるシャッター部材を説明するための図である。
【図11】 (a)〜(c)は、このシャッター部材を有する開口に、円柱形状や楕円形状等の曲率部を有するパイプが挿入された状態を説明するための図である。
【図12】 (a)〜(c)は、本実施の形態が適用されていない従来のシャッター部材を示した図である。
【図13】 図10に示したシャッター部材における変形例を示した図である。
【符号の説明】
1…プリンタ本体、10…画像プロセス系、11Y,11M,11C,11K…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…現像器、14b,14c…オーガ、16…ドラムクリーナ、16b…オーガ、60…プロセスカートリッジ、62…排出パイプ、70…回収ボトル、71〜79…開口、100…回収装置、110…一次回収部、130…二次回収部、111〜119…開口、200…シャッター部材、201…ポリウレタン、202…両面粘着テープ、210…放射状スリット、211水平方向スリット…、212…鉛直方向スリット、213…底部スリット、220…鉛直方向スリット、221…斜め方向スリット、222…水平方向スリット、250…パイプ、251…開口部

Claims (6)

  1. トナーまたは現像剤を搬送する搬送手段と、
    所定の開口を有し、当該開口に前記搬送手段の一部を挿入することにより、当該搬送手段から搬送されたトナーまたは現像剤を受け入れる受け入れ手段と、
    前記受け入れ手段における前記開口に設けられ、スリットを有する弾性体で構成されると共に、前記搬送手段が挿入された状態または当該搬送手段が挿入されていない状態にて、当該受け入れ手段からのトナーまたは現像剤の飛散を抑制するシャッター手段とを備え、
    前記シャッター手段は、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、当該鉛直方向スリットの底部にて水平方向に伸びる底部スリットとを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送手段は、底部に開口部を設け、前記受け入れ手段に挿入された際、当該開口部から当該受け入れ手段に対してトナーまたは現像剤を落下させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送手段は、曲率部分を有するパイプであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記シャッター手段の前記底部スリットは、曲率部分を有する前記パイプからなる前記搬送手段が挿入された際に、前記底部の近傍に生じる隙間が小さくなるようにスリットの形状が決定されていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送手段により搬送されるトナーまたは現像剤は、廃トナーまたは廃現像剤であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置に取り付けられ、当該画像形成装置からの廃トナーを取り入れるトナー回収ボトルであって、
    廃トナーを取り入れる開口を有し、
    前記開口は、前記画像形成装置に取り付けられた際に、水平方向または斜め方向の放射状に伸びるスリットと、鉛直方向の放射状に伸びる鉛直方向スリットと、当該鉛直方向スリットの底部にて水平方向に伸びる底部スリットとを備え、搬入される廃トナーの外部漏れを防止するシャッター部材を有することを特徴とするトナー回収ボトル。
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