JP3947889B2 - ビデオ式伸び計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に2つの標線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影することによって得られる画像データを用いて、試験片の伸びを非接触のもとに計測する、いわゆるビデオ式伸び計に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビデオ式伸び計においては、表面に2つの標線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影し、その画像データに含まれる各標線マークの刻々の位置情報から、標線マーク間の伸びを算出する。
【0003】
図5は従来のビデオ式伸び計の構成並びに計測時のセッティング状態を示す模式図であり、試験片Wの表面には、例えば白地に黒等の高コントラストの標線マークMが付されたシール等からなるマーク体Sが、試験片Wの伸びの計測方向に所定の間隔を開けて貼り付けられる。ビデオカメラ51は、この2つの標線マークMを視野内に入れて試験片Wを撮影し、その画像データは刻々とパーソナルコンピュータ等からなる演算装置52に取り込まれる。演算装置52においては、その画像データから2つの標線マークMの刻々の位置情報を得て、試験開始当初の標線マーク間距離GL(t0 )と、試験開始後の刻々の標線マーク間距離GL(t)を算出して、下記に例示する演算式によって2つの標線マークM間の伸びεを算出する。
Figure 0003947889
【0004】
このようなビデオ式伸び計によれば、従来の機械式の伸び計のように試験片に対して装着することなく非接触のもとに伸びを計測できる点において、試験片のセッティングが容易であり、また、例えば高温下での試験等のように機械式の伸び計の装着が困難な場合でも比較的容易に伸びの計測が可能であるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなビデオ式伸び計においては、図6(A)に模式的に示すように、例えば試験片Wが試験機の掴み具53a,53bに対して弛んだり歪んだ状態で装着されている場合や、あるいは上下の掴み具53a,53bの中心が一致していない場合においては、引張試験の進行によって試験片Wの弛みまたは歪みが解消されて図6(B)に示すような状態になるまで、もしくは掴み具53a,53bの中心のずれが解消されて同じく図6(B)の状態になるまでの間に、各標線マークMがビデオカメラ51に対して前後方向に移動する現象が生じる。
【0006】
このような標線マークMのビデオカメラ51に対する前後方向への移動は、ビデオカメラ51による被写体の撮影倍率が変化する結果となり、画像データ上で2つの標線マークM間の距離が変化してしまい、正確な伸びを算出することができない。すなわち、例えば図6(A)に示す状態では、同図(B)に示す状態に比して各標線マークMとビデオカメラ51との距離が短いため、これらの各状態において実際の標線マークM間の距離が不変であったとしても、(A)で示す状態で採取した画像データにおいては(B)で示す状態で採取した画像データに比して標線マークM間の距離が長くなってしまう。従って、試験途中で(A)に示す状態から(B)に示す状態に移行すると、伸びの算出結果には誤差が含まれることになる。
【0007】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、試験片が弛んだり歪んだ状態でセッティングされたり、あるいは試験機の上下の掴み具の中心が試験開始当初にずれていても、正確に伸びを計測することのできるビデオ式伸び計の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明のビデオ式伸び計は、表面に2つの標線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影し、その画像データから各標線マークの刻々の位置情報を得て、その各位置情報に基づく標線マーク間の距離の変化から当該標線マーク間の伸びを算出する演算手段を備えたビデオ式伸び計において、表裏両面に標線マークが付された試験片を表裏両側からそれぞれ撮影する2台のビデオカメラを備えるとともに、上記演算手段は、2台のビデオカメラからの画像データを平均処理して伸びの演算に供するよう構成されていることによって特徴づけられる。
【0009】
ここで、「2台のビデオカメラからの画像データを平均処理して伸びの演算に供する」とは、2台のビデオカメラからの各画像データそれぞれから個々に伸びを演算し、その演算結果を平均化して伸びの計測結果とする方法のほか、2台のビデオカメラからの各画像データそれぞれから、各標線マークの位置情報を個々に算出し、その2種の位置情報を平均化し、その平均化後の各標線マークの位置情報から伸びを算出する方法など、伸びの演算過程中における2台のビデオカメラからの画像データの平均化の時期は任意であって限定されるものではない。
【0010】
一方、同じ目的を達成するため、請求項2に係る発明のビデオ式伸び計は、表面に2つの標線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影し、その画像データから各標線マークの刻々の位置情報を得て、その各位置情報に基づく標線マーク間の距離の変化から当該標線マーク間の伸びを算出する演算手段を備えたビデオ式伸び計において、上記画像データから、試験体表面に付された所定のマークの寸法情報を採取し、その寸法情報に基づいて各標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動量を算出し、その移動量の算出結果を用いて、上記標線マーク間の距離を補正する補正演算手段を備えていることによって特徴づけられる。
【0011】
ここで、上記した所定のマークの「寸法情報」とは、そのマークの長さや幅などの1次元の寸法情報のほか、2次元の寸法情報である面積をも含む。
また、「所定のマーク」とは、ビデオカメラによる画像データからその寸法情報を得ることのできるものであれば任意とすることができるが、その「所定のマーク」を標線マーク自体とすること(請求項3)が望ましい。
【0012】
請求項1に係る発明においては、試験片をその表裏両側からそれぞれ個別のビデオカメラで撮影したとき、一方のビデオカメラに対する試験片の接近時には他方のビデオカメラに対しては後退することを利用して、標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動に伴う伸びの計測誤差を解消しようとするものである。
【0013】
すなわち、試験片にはその表裏両面にそれぞれ2つの標線マークを付するとともに、その表裏両側の各標線マークを表裏両側から個別のビデオカメラで撮影すると、例えば一方のビデオカメラに対して接近する向きに各標線マークが移動したとき、そのビデオカメラによる画像データ上では2つの標線マーク間の距離が拡大したように読み取られ、かつ、他方のビデオカメラによる画像データ上では2つの標線マーク間の距離が縮小したように読み取られる。従って、これら2台の画像データから得られる標線マークの2種の位置情報を平均化して伸びの演算に供すれば、各標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動に伴う誤差をキャンセルすることができる。
【0014】
一方、請求項2に係る発明においては、被写体がビデオカメラに対して前後方向に移動したときに生じる撮影倍率の変化量を、画像データから採取したマークの寸法情報から求めて補正に供することで、所期の目的を達成しようとするものである。
【0015】
すなわち、長さや幅、あるいは面積が一定のマークを試験片表面に付してビデオカメラで撮像すると、その画像データ上でのマークの寸法情報、つまり長さや幅、あるいは面積の変化から、ビデオカメラに対するマークの前後方向への移動量を知ることができる。従って、試験中にその寸法情報の変化を刻々と求めて各標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動量を算出し、その算出結果に基づいて標線マーク間の距離を補正することにより、各標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動に伴う伸びの計測誤差を解消することができる。
【0016】
寸法情報を採取すべき所定のマークとして、各標線マーク自体を兼用させる請求項3に係る発明の構成の採用により、別途寸法情報採取用のマークを設ける必要がなく、かつ、所定のマークと標線マークとの位置ずれに伴う移動量算出誤差も皆無となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施の形態について述べる。
図1(A)は請求項1に係る発明の実施の形態の構成を示すブロック図で、同図(B)はその試験片WのB矢視図である。なお、この図1(A)においては、演算装置2を個々の機能ごとのブロックによって示しているが、実際には、コンピュータとこれらの各機能を実行するプログラムによって構成される。
【0018】
試験片Wには、その表裏両面に、それぞれ伸びの計測方向に所定の距離を開けて2個ずつの標線マークM1,M2が、両側で互いに同じ位置に付される。この標線マークM1,M2の試験片Wへの付与は、例えば白地に黒のマークが印刷されたシール等からなるマーク体Sを試験片Wに貼着することによって行われ、また、各標線マークM1,M2の形状・寸法は互いに同じである。
【0019】
以上のような標線マークM1,M2が付された試験片Wは、2台のビデオカメラ1a,1bによってその表裏両側から撮影される。各ビデオカメラ1a,1bからの画像データはそれぞれ演算装置2に取り込まれる。演算装置2は、各ビデオカメラ1a,1bからの画像データのそれぞれに対応して、2系統の伸び演算手段21a〜23aおよび21b〜23bと、各系統の伸び演算手段により算出された2種の伸びを平均化する平均化演算部24によって構成されており、その平均化演算部24からの出力が伸びの計測結果として出力される。
【0020】
標線マーク位置演算部21a,21bは、それぞれ、ビデオカメラ1a,1bからの画像データから、各標線マークM1,M2の伸び計測方向への刻々の位置を求める。また、標線マーク間距離演算部22a,22bは、それぞれ、対応する標線マーク位置演算部21a,21bからの各標線マークM1,M2の位置情報に基づき、標線マークM1,M2間の刻々の距離GLa(t),GLb(t)を算出する。そして、伸び演算部23a,23bは、それぞれ前記した(1)式に準じて、対応する標線マーク間距離演算部22a,22bからの試験開始後の標線マークM1,M2間の距離GLa(t),GLb(t)とそれらの初期値GLa(t0 ),GLb(t0 )を用いて、標線マークM1,M2間の伸びεa,εbを算出する。従って、一方の伸び演算部23aによる演算結果εaは、一方のビデオカメラ1aの画像データに基づく標線マークM1,M2間の伸びを表し、他方の伸び演算部23bによる演算結果εbは、他方のビデオカメラ1bの画像データに基づく標線マークM1,M2間の伸びを表すことになる。これらの各伸びの演算結果εa,εbは、次段の平均化演算部24により平均化されて伸びの計測結果εとして出力される。
【0021】
以上の実施の形態において、試験開始当初において、試験片Wが前記図6(A)に例示したように試験機の掴み具に対して弛んだ状態でセットされたり、あるいは上下の掴み具の中心がずれており、試験の進行に伴って図6(B)の状態となったとすると、その弛みまたは掴み具の中心ずれが例えば一方のビデオカメラ側1aに接近する向きであった場合、この一方のビデオカメラ1aの画像データ上では、標線マークM1,M2が試験中にビデオカメラ1aに対して後退する分だけ、標線マーク間距離GLa(t)にはその所期値GLa(t0 )に比して縮小する方向への誤差が含まれることになる。これに対し、他方のビデオカメラ1bの画像データ上では、標線マークM1,M2が試験中にビデオカメラ1bに対して接近する分だけ、標線マーク間距離GLb(t)にはその所期値GLb(t0 )に比して拡大する方向への誤差が含まれることになる。よって各伸び演算部23a,23bにより算出されたεa,εbは、これらの誤差が含まれた値となる。
【0022】
平均化演算部24でこのような伸びの演算結果εaとεb平均化すると、試験片Wの弛みの解消または掴み具の中心位置ずれの解消に伴うビデオカメラ1a/1bに対する後退量/接近量は等量であるが故に、上記した誤差は解消される。
【0023】
図2は、上記した例における標線マーク間距離GLa(t)を用いて算出した伸びεaと、標線マーク間距離GLb(t)を用いて算出した伸びεb、およびこれらを平均化処理して得た伸びεの一例を、誇張して表す荷重−伸び曲線である。伸びεaは、試験中に標線マークM1,M2がビデオカメラ1aから後退するために、その後退が顕著な試験開始当初における伸びが実際よりも小さく現れる一方、伸びεbは、試験中に標線マークM1,M2がビデオカメラ1bに接近するために、その接近が顕著な試験開始当初における伸びが実際よりも大きく現れる。こられを平均化した伸びεは、εa,εbに含まれる誤差がキャンセルされ、より真値に近い伸びを表している。
【0024】
なお、以上の実施の形態では、各ビデオカメラ1a,1bからの画像データの平均化処理を、それぞれの画像データに基づく伸びεa,εbの算出後に行ったが、各標線マークM1,M2の演算過程、あるいは標線マーク間距離GLa(t),GLb(t)の演算過程で両者を平均化処理しても、同等の作用効果を得ることができる。
【0025】
次に、請求項2および3に係る発明の実施の形態について述べる。図3はその構成を示すブロック図であり、この図3においても、演算装置3は機能ごとのブロック図によって示している点は図1と同じである。
この実施の形態においては、試験片Wには従来と同様にその一面側にのみ、上記例と同等の、形状・寸法が一定の標線マークM1,M2が付され、その標線マークM1,M2は1台のビデオカメラ10によって撮影される。そして、ビデオカメラ10からの画像データは刻々と演算装置30に取り込まれる。
【0026】
演算装置3は、ビデオカメラ10から出力される画像データから、各標線マークM1,M2の刻々の位置を求める標線マーク位置演算部31と、その各標線マークM1,M2の位置情報から標線マークM1,M2間の刻々の距離GL(t)を算出する標線マーク間距離演算部32を備えるとともに、同じ画像データから各標線マークM1,M2の刻々の寸法情報m1(t),m2(t)を採取するマーク寸法演算部33と、そのマーク寸法演算部33による演算結果m1(t),m2(t)を用いて、標線マーク間距離演算部32による演算結果GL(t)を補正する補正演算部34、および、その補正演算部34により補正された後の標線マーク間距離GLc(t)を用いて標線マークM1,M2間の伸びεを算出する伸び演算部35を備えている。
【0027】
マーク寸法演算部33で採取する寸法情報m1(t),m2(t)としては、例えば図4に示すように、標線マークM1,M2の伸び方向への寸法A、あるいはそれに直交する方向への寸法B、更には面積(A×B)のいずれかに設定するとこができる。補正演算部34では、このマーク寸法演算部33で採取された標線マークM1およびM2の刻々の寸法情報m1(t)およびm2(t)に基づいて、各標線マークM1およびM2のビデオカメラ10に対する前後方向への移動量を算出し、標線マーク間距離演算部32による演算結果GL(t)を補正する。
【0028】
すなわち、標線マークM1ないしはM2がビデオカメラ10に対して後退すると、その撮影倍率が小さくなるが故に、寸法情報m1(t)ないしはm2(t)は後退量に応じた分だけ縮小する。逆に、標線マークM1ないしはM2がビデオカメラ10に対して接近すると、撮影倍率が大きくなる故に、寸法情報m1(t)ないしはm2(t)は接近量に応じた分だけ拡大する。従って、試験中における寸法情報m1(t),m2(t)の拡大/縮小の量から、各標線マークM1およびM2のビデオカメラ10に対する接近/後退の量を求めることができる。試験中にこの標線マークM1,M2のビデオカメラ10に対するこの接近量/後退量が判明すれば、標線マーク間距離演算部32で求めた標線マーク間距離GL(t)に含まれる誤差を補正して正確な標線マーク間距離GLc(t)を求めることができる。その補正の仕方については種々の方法を考えることができるが、例えば、試験開始当初の標線マーク間距離GL(t0 )を基準とする場合、その当初の標線マーク間距離GL(t0 )の採取時における画像データ上での寸法情報m1(t0 ),m2(t0 )に対する試験中の刻々の寸法情報m1(t),m2(t)の比を求め、その比によって刻々の標線マーク間距離GL(t)を補正する方法を挙げることができる。
【0029】
伸び演算部35において、以上のような補正が施された後の標線マーク間距離GLc(t)を用いて伸びを算出すると、得られる伸びεは標線マークM1,M2のビデオカメラ10に対する前後方向への移動に伴う誤差を含まない正確なものとなる。
【0030】
ここで、以上の実施の形態においては、標線マークM1,M2のビデオカメラ10に対する前後方向への移動を知るためのマークとして標線マークM1,M2自体を用いたが、別途専用のマークを付してもよく、あるいは標線マークM1,M2が印刷されたマーク体Sの下地を、試験片Wの表面に対して高コントラストの色に設定して、そのマーク体全体の寸法情報をとってもよい。
【0031】
また、寸法情報m1(t),m2(t)を採取すべきマークの形状は任意であり、上記の実施の形態のように線状とするほか、特に、方向性を有さない円形とすることが、試験片W上でのマークの姿勢を厳密にする必要がないが故に有利である。このような円形のマークは、画像処理により伸びの計測方向に直交する直径部分にピークを持つデータとすることができるため、標線マークとしても使用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、表裏両面に標線マークが付された試験片を、2台のビデオカメラで表裏両側から撮影し、その各ビデオカメラからの画像データを平均処理して伸びを算出するため、試験途中に試験片がビデオカメラに対して前後方向に移動しても、その移動に伴う撮影倍率の変化は2台のビデオカメラの画像データの平均処理によって相殺される結果、正確な伸びの計測結果を得ることができる。
【0033】
また、請求項2に係る発明によれば、ビデオカメラにより試験片表面に付された所定のマークの寸法情報を採取し、その寸法情報の試験中における変化から標線マークのビデオカメラに対する接近/後退の量を求め、その量を用いてビデオカメラの画像データから得た標線マーク間距離を補正し、その補正後の標線マーク間距離を用いて伸びの演算を行うため、ビデオカメラからの画像データに含まれる標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動に伴う誤差が解消され、正確な伸びの計測結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は請求項1に係る発明の実施の形態の構成を示すブロック図で、図1(B)はそのB矢視図である。
【図2】図1の実施の形態で算出される伸びεa,εbおよびεの一例を示す荷重−伸び曲線を示すグラフである。
【図3】請求項2または3に係る発明の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の実施の形態で用いられる標線マークM1,M2より得るべき寸法情報m1(t),m2(t)の例の説明図である。
【図5】従来のビデオ式伸び計の構成並びに計測時のセッティング状態を示す模式図である。
【図6】試験片Wのセッティング状況により生じる伸びの計測誤差の説明図で、(A)は試験開始当初におけるセッティング状況の例を示し、(B)は試験の進行により試験片Wの状況が変化した状態を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b,10 ビデオカメラ
2,3 演算装置
21a,21b,31 標線マーク位置演算部
22a,22b,32 標線マーク間距離演算部
23a,23b,35 伸び演算部
24 平均化演算部
33 マーク寸法演算部
34 補正演算部
W 試験片
M1,M2 標線マーク
S マーク体

Claims (3)

  1. 表面に2つの標線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影し、その画像データから各標線マークの刻々の位置情報を得て、その各位置情報に基づく標線マーク間の距離の変化から当該標線マーク間の伸びを算出する演算手段を備えたビデオ式伸び計において、表裏両面に標線マークが付された試験片を表裏両側からそれぞれ撮影する2台のビデオカメラを備えるとともに、上記演算手段は、2台のビデオカメラからの画像データを平均処理して伸びを算出するよう構成されていることを特徴とするビデオ式伸び計。
  2. 表面に2つの表線マークが付された試験片をビデオカメラで撮影し、その画像データから各標線マークの刻々の位置情報を得て、その各位置情報に基づく標線マーク間の距離の変化から当該標線マーク間の伸びを算出する演算手段を備えたビデオ式伸び計において、上記画像データから、試験片表面に各標線マークに対応して設けられている所定のマークの寸法情報を採取し、その寸法情報に基づいて各標線マークのビデオカメラに対する前後方向への移動量を算出し、その移動量の算出結果を用いて、上記標線マーク間の距離を補正する補正演算手段を備えていることを特徴とするビデオ式伸び計。
  3. 上記所定のマークが、上記各標線マーク自体であることを特徴とする請求項2に記載のビデオ式伸び計。
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